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唯「ムギちゃんはこれから自殺の練習ね」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 18:10:55.76 ID:eiVOIT9d0
 


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 18:12:02.26 ID:I4x4Fbud0
これは流れが読めない


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:01:47.74 ID:P5XuU4/S0
梓「あ、私もやります」

紬「じゃあ梓ちゃん、あっちで一緒に自殺の練習しましょうか」

梓「はい」


唯「冗談だったんだけどな……」




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:07:58.94 ID:P5XuU4/S0
紬「なにから試してみましょうか」

梓「えっと、最近の流行だと練炭でしょうか」

紬「練炭って?」

梓「木炭の仲間だと思ってくれていいです。練炭を不完全燃焼させた時に出る一酸化炭素で自殺するわけです」

紬「一酸化炭素?」

梓「ええ、詳しい方法はあえていいませんが、最近人気の自殺方法の一つですね、七輪を用いるのが一般的です」

紬「七輪?」

梓「焼肉するときに使うあれです。最近だと硫化水素の人気に押され気味ですが」

紬「やきにくっ!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:11:57.64 ID:P5XuU4/S0
紬「梓ちゃん、飛び降りはどうなのかしら?」

梓「メジャーどころの一つですね。でもあんまり評判はよくありません」

紬「どうして?」

梓「学校の屋上ぐらいの高さだと上手く死ねないんです」

紬「そうなんだ。定番なのにね」

梓「下に人がいて迷惑をかけてしまう、なんてことも少なくありませんし」

紬「死ぬなら、誰にも迷惑かけたくないものね」

梓「はい。そうですね」

紬「迷惑といえば、電車での飛び込み自殺も迷惑がかかるみたいね」

梓「遺族に賠償責任が発生するって言われてますね」

紬「これはなしね」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:13:54.27 ID:P5XuU4/S0
紬「でも飛び降りはちょっと憧れちゃうな~」

梓「どうしてですか?」

紬「だって絵になるじゃない」

梓「そうですか?」

紬「こうやって抱き合って落ちていくの」ギュ

梓「ムギ先輩……」ギュ

紬「梓ちゃん……」

梓「悪く…ないかもしれません」

紬「うん。でも実際に落ちる練習はやりたくないね。痛そうだし」

梓「じゃあ抱きあう練習だけしておきましょう」

紬「うん」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:16:42.25 ID:apovSnZIO
>>12
これだ
これを求めてたんだ


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:17:08.43 ID:fikiMV/G0
雲行きが変わってきた


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:18:01.60 ID:JW54U07N0
スレタイで吹いたわ


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:18:03.24 ID:P5XuU4/S0
紬「梓ちゃんは飛び降りるならどこがいい?」

梓「やっぱり確実に死ねるところがいいですね」

紬「ええそうね。片方だけ生き残ったら悲惨だもの」

梓「あんまり他人に迷惑をかけたくありませんし、断崖絶壁とかどうでしょう」

紬「東尋坊みたいな?」

梓「ええ、そうです」

紬「お肉や臓器はお魚さんの血肉となるのね」

梓「そして海に還っていきます」

紬「悪くないわ」

梓「そう思います」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:18:56.23 ID:7kgwp62x0
凄い会話


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:22:26.34 ID:P5XuU4/S0
梓「ムギ先輩はどんなところがいいですか・」

紬「うーん。やっぱり私は学校の屋上がいいかな」

梓「そうですか?」

紬「うん。自分だけ生き残ってしまったとき用のナイフは必要だけどね」

梓「どうしてそこまで屋上に?」

紬「やっぱり屋上は特別なの。上手く言えないけど、次の人生につながってる気がする」

梓「……なんとなくわかります」

紬「こうやって手を繋いで飛び降りれば、次の人生では結ばれる気がするの」ギュ

梓「ムギ先輩…」ギュ

紬「ちょっとしんみりしちゃったね」

梓「…はい」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:24:47.33 ID:P5XuU4/S0
業者「搬入でーす」

律「なんだなんだ」

紬「あ、こっちです」

梓「なんですか」

紬「練炭と七輪をさっき電話でお願いしたの」

梓「まさか……」

紬「ええ、そのまさかよ」

梓「やきにく!」

紬「ええ、米沢牛よ。臭いが篭るから屋上で一緒に食べましょう」

梓「はい」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:27:27.40 ID:fikiMV/G0
そのまさかが素で自殺かと思ったじゃないか


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:28:13.80 ID:P5XuU4/S0
紬「はい、これが三角」

梓「甘いのにとろけます。こんなに美味しいお肉はじめてです」

紬「これは私のイチオシのすじ肉」

梓「すじ肉ですか? でもそれって煮込み料理に使う部分じゃ」

紬「正確にはロースと筋の中間部分のお肉ね。私はこの部分が好きなの」

梓「お肉の甘みが凄い……でもちょっと油っぽいですね」

紬「ええ、だからカリカリになるまでよく焼いてから食べるのがオススメよ」

梓「へー」

紬「まだまだあるからどんどん食べてね」

梓「はい」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:32:07.66 ID:P5XuU4/S0
紬「うん。やっぱり梓ちゃんと食べる焼肉は最高だわ」

梓「私も楽しいです」

紬「あっ、お野菜もあるから食べてね」

梓「はい、もう頂いてます」

紬「パプリカは焼いていただきましょう」

梓「焼くと甘みが増すんですよね」

紬「ええ、彩りもいいし、パプリカは好きな野菜の一つなの」

梓「そういえばパプリカとカラーピーマンって違うものなんですか?」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:33:48.00 ID:GY7WCXwkP
詳しいなww


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:34:48.32 ID:P5XuU4/S0
紬「基本的に同じものよ。ただピーマンサイズのものをカラーピーマン、大きいサイズのものをパプリカと呼んでるだけ」

梓「へー」

紬「私、農業にちょっとだけ興味があるの」

梓「でも大変ですよ」

紬「ええ、それはわかってるわ。でも好きな人と二人でやる農業ならきっと楽しいわ」

梓「好きな人と、ですか」

紬「ええ」

梓「考えておきます」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:38:45.42 ID:P5XuU4/S0
梓「そういえばこの屋上ってフェンスがないんですね」

紬「ええ、だから普段は立ち入り禁止になっているわ」

梓「え、どうやって入ったんですか」

紬「和ちゃんに頼んで鍵を貸してもらったの。後からお礼に焼いたお肉をもっていくわ」

梓「そうなんですか」

紬「そうなの」

梓「ちょっとギリギリのところで抱き合ってみませんか」

紬「ええ」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:42:25.50 ID:P5XuU4/S0
梓「結構怖いですね」

紬「足場が細いものね」

梓「もし抱き合ってるときに足を滑らせて落ちたら……」

紬「梓ちゃんは死なせないわ」

梓「ムギ先輩が死んだら後を追いますよ?」

紬「そう。じゃあ一緒に死のうかしら」

梓「そうしてください」

紬「……」ギュ

梓「……」ギュ

紬「ねぇ、さっきは次の人生なんて言ったけど、私はそんなもの信じていないの」

梓「そうなんですか」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:45:37.94 ID:P5XuU4/S0
紬「死んだらそれっきり、肉の塊になるだけ。魂なんてファンタジーだわ」

梓「……」

紬「幸せをつかみとろうとしたら、生きている時間の中で何かを成し遂げなきゃならない」

梓「……」

紬「だから、死ねない。梓ちゃんがどんな悩みを抱えていたとしても一緒には死ねないの」

梓「……残念です」

紬「だから生きましょう」

梓「……それは無理です。だって私」

紬「私ね、高校を辞めることにしたんだ」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:46:33.62 ID:GY7WCXwkP
どーゆー設定なんだ


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:51:35.70 ID:P5XuU4/S0
梓「えっ……なんで」

紬「高校をやめて帝王学を学ぶことにしたの。それと交換条件にいくらかの権力をもらったわ」

梓「まさか」

紬「ええ、そう。梓ちゃんの家の借金も綺麗さっぱりなくせるから」

梓「ムギ先輩はそれでいいんですか。部活だって」

紬「いいの。梓ちゃんと二人で生きていけるなら、それ以上なんてないもの」

梓「ムギ先輩……」

紬「あっ、梓ちゃんは借金の形として今日から私の所有物だから。自殺なんて許さないから」

梓「えっ?」

紬「これからよろしくね、梓ちゃん」ギュ

梓「…………はい」ギュ

the end


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:53:31.37 ID:GY7WCXwkP
そーゆー設定だったのか
めでたしめでたし


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 19:54:14.17 ID:fikiMV/G0

明るいのか暗いのかよく分からんかったがまあよかった


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/06(金) 20:18:50.73 ID:Yp+Hqsk/0
おつ


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