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P「あなたを、光の翼で抱き締めていたい」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:10:27.46 ID:WnL31QcIO
- ――Pの部屋
――PM23:00
いつからだっただろうか。彼女に対して、『担当アイドル』以上の感情を持ったのは。
P「はぁ…」ハァ...
プロデューサーとして、担当アイドルに恋をするなど、許されない事だ。
P「でも、なぁ…」
好きで、仕方がない。
今が、現実じゃなければ。そんな、くだらない事を思ってる。
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:13:16.41 ID:ouYhm+6a0
- エルハザードとは懐かしいネタを・・・
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:14:50.73 ID:WnL31QcIO
- ――
――PM23:00
?「…」チラッ
窓を見てみる。今夜は、月が出ているのね。ふふっ。綺麗。
?「…はぁ…どうしたらいいのかしら」
いつからだったんでしょうか。『担当プロデューサー』から、それ以上の気持ちを抱いてしまったのは。
?「でも…ふふっ。これで、良かったのかも」クスクス
?「…もう、寝ましょう」
考えていても仕方がない。だって、好きなんですから。
?「…」チラッ、
もう一度、外を見る。けれどそこには、SFみたいな月明かりが、あるだけ。 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:17:50.01 ID:WnL31QcIO
- ――765プロ事務所
――AM10:00
P「おはようございます」ガチャッ、
小鳥「ふふっ。おはようございます。プロデューサーさん」
P「おはようございます。あれ?今日はまだ、誰も来てないんですか?」
小鳥「ふふっ。だって、今日は平日ですよ?あの娘たちだって、普段は学生ですからね」クスクス
P「ははっ。確かにそうでした」
――ガチャッ、
あずさ「おはようございます~」ウトウト
P「あずささん?」
小鳥「あら、おはようございます」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:20:30.62 ID:WnL31QcIO
- あずさ「うふふ。おはようございます~」トテトテトテ、ストン
あずさ「ふぁ~」
P「ははっ。あずささん?大きなあくびですね」クスッ
あずさ「あらやだ。恥ずかしいです…」
P「いや、可愛かったですよ?」
あずさ「うふふ。お世辞でも嬉しいです~」クスクス
P(お世辞じゃないんだけどなぁ…)ハァ...
あずさ(お世辞…よね?)ハァ...
小鳥「…」チラッ - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:23:44.65 ID:WnL31QcIO
- 小鳥「じゃあ私は、お茶の準備でもしてきますね?」スタスタスタ、ガチャッ、
――バタン
P「…」チラッ
あずさ「…」チラッ
P・あずさ「「あのっ!」」
P「///」
あずさ「///」
P「あ、あずささんから…どうぞ」
あずさ「あらあら、うふふ。プロデューサーさん?そこはビシッと、プロデューサーさんからお話してくれたらカッコ良かったのに~」クスクス
P「かっこ!…///」
あずさ「うふふ」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:26:22.15 ID:WnL31QcIO
- P「じゃ、じゃあ俺から…」
あずさ「はい。何ですか?」ニコニコ
P(いきなりデートとか誘ったら、怪しまれるよなぁ…)
あずさ(何かしら…マジメな顔したプロデューサーさんも素敵ね…)
P「…よし」
あずさ「?」キョトン
P「あの…あずささん?」
あずさ「はい?なんです?」
P「その…ですよ?夕焼けとか…好きですか?」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:29:44.46 ID:WnL31QcIO
- あずさ「夕焼け、ですか?」
P「はい。俺、夕焼けが凄く綺麗な場所を知ってるんです!一緒に…行きませんか?」
あずさ「うふふ。いいですねぇ。誰と行くんですか~?って、えっ?」ドキドキ
あずさ(え、私?私、誘われたの?プロデューサーさんに?)ドキドキ
P「どう…ですか?」ドキドキ
あずさ「…あの…その…はい…ぜひ」
P「っ!」
P(よしっ!引かれたかと思ったけど、誘って良かった!) - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:33:04.13 ID:WnL31QcIO
- P「それで、ですね?」
あずさ「は、はい…」ドキドキ
P「今日の夕方…とか、どうですか?幸い、午後からお互いオフですし」
あずさ「はい!大丈夫です!うふふ。プロデューサーさん?」チラッ
P「はい?」
あずさ「これって…」モジモジ
P「?」
あずさ「デート…ですか?」ボソッ
P(上目遣いに見つめてくるあずささんマジお姫様)
あずさ「…///」ドキドキ - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:37:53.07 ID:WnL31QcIO
- ―――
――
―
――Pの車内
――PM15:00
P「~♪」ブーブー、ブーブー
あずさ「うふふ。プロデューサーさんの運転は、何だか安心しちゃいます」クスクス
P「ははっ。そう言ってもらえると、ドライバー冥利に尽きますね」
あずさ「ふふっ。それに♪」クスクス
P「なんです?」チラッ、
あずさ「プロデューサーさん、凄く機嫌がいいみたいで、こっちも嬉しくなってきます」クスクス
P「そんな風に見えます?」
あずさ「えぇ。とっても♪」クスッ
P「ははっ。なんだか恥ずかしいですね」
P(ここで、『あなたと一緒だからですよ』なんて言えたらカッコいいんだろうけど…)
あずさ「~♪」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:40:56.34 ID:WnL31QcIO
- P「言えねぇよなぁ…」ボソッ、
あずさ「プロデューサーさん?何か、言いました~?」
P「いえ、何も言ってませんよ?」
この気持ちは、知られちゃいけないんだ。
あずさ「そうですか?」
…プロデューサーさんの、いくじなし…。 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:46:14.39 ID:WnL31QcIO
- ――港の見える某・公園
――PM16:30
あずさ「わぁ♪」キラキラ、
P(あずささんは、ほんと夕陽に映えるよな…青空も似合うけど…)
あずさ「プロデューサーさん!船が見えますよ!」キャッキャッ
P「子どもみたいにはしゃいでるあずささんは、やっぱり可愛い。奇麗というより、可愛い…」
あずさ「…えっ?///」ドキッ
P「えっ?」ドキッ
あずさ「プロデューサー…さん?それって…///」ドキドキ
P「~っ!あずささん!ほら、アレ!アレ見てください!マリンタワーです」
あずさ「…ばか」ボソッ - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:49:58.56 ID:WnL31QcIO
- ――サァァァァ
あずさ「きゃっ」バッ
P「…」
あずさ「…風、強くなってきましたね」
P「…」ハァ...
風になびく青い髪が、奇麗だった。まるで、今が現実でなく、伝説の中にいるようで…。
幻想的で。 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:54:45.47 ID:WnL31QcIO
- ――近くの、某・公園
――PM18:00
あずさ「~♪」ギュッ
P「あずささん?」ドキドキ、
あずさ「はい~?」ギュッ
P「手なんか繋いで…いいんですか?」
あずさ「…」ギュッ
P「あずささんはアイドルなんです。いつ、ファンに見られてしまうか…」
あずさ「…ねぇ、プロデューサーさん?」
P「はい?」
あずさ「アイドルである前に…女の子、なんです…私だって」
P「…」ドキドキ、
あずささんの瞳が、俺を見つめる。
あずさ「少し、疲れちゃいました。そこのベンチに、座りませんか?」
あずささんの手は、座るまで離れなかった。 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 00:59:05.64 ID:WnL31QcIO
- あずさ「…」キョロキョロ
P「あずささん?キョロキョロして、どうしたんです?」
あずさ「ふふっ。周り、カップルばっかりですね」クスクス
P「そうですね。まぁ、ここは有名なデートスポットですからね」
ロマンスに、揺れる街。 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:03:55.51 ID:WnL31QcIO
- あずさ「ひとつ、聞いてもいいですか?」
俯いた顔からは、どんな表情をしているかは見えなかった。
P「…」
P「…なんです?」
あずさ「…なんで、ですか?」
P「えっ?」
あずさ「なんで、私を誘ってくれたんですか?」
この人の、俯いた顔は…見たくなかった。
P「っ!」グイッ
あずさ「プロデューサーさん!?」カァァァァ
俺に手を引かれ、抱き着くあずささん。その顔は、少し赤くなっていた。 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:07:15.97 ID:WnL31QcIO
- P「きっかけは…忘れました」
ぽつ、ぽつと、気持ちを伝えていく。言わないと決めた事なんて、とっくに忘れていた。
P「気付いたら、」
あずささんの顔を見つめる。
――サァァァァ
潮風が、あずささんの髪をなびかせる。
P「好きになってたんです」
あずさ「っ!」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:12:06.96 ID:WnL31QcIO
- あずさ「難しいですね。運命って」クスッ
P「えっ?」
あずさ「さらさらと、砂時計みたいに流れていくのに。逆さまに戻せば、何度でもやり直せる」
P「あずささん?」
あずさ「私はですね?プロデューサーさん」
あずさ「ずっと、ずーっと…やり直してきたのかもしれません」
P「何を…ですか?」
あずさ「ふふっ。意地悪ですね。知ってるくせに」クスッ
あずさ「運命ですよ。私の運命の人に出逢えるまで、何度も。何度も」
あずさ「…」ポロ...
あずさ「いいんですか?私で」ポロ...ポロ... - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:16:48.96 ID:WnL31QcIO
- ――ボーッ
遠くで、汽笛の音が鳴る。
あずさ「…答えてください。プロデューサーさん」ギュッ
P「…」ギュッ
P「答えなんか、必要ありませんよ」スッ、
あずさ「えっ?」
P「んっ…」
あずさ「あっ…」チュッ、
あずさ「プロデューサーさん…」
プロデューサーさんの吐息が、鼻にかかる。少し、くすぐったい。
P「…答えが…必要ですか?」ドキドキ
あずさ「…」フルフル - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:21:45.86 ID:WnL31QcIO
- あずささんの顔は、もう俯いていなかった。代わりに、俺の顔をじっと見つめている。
空には、月が輝いていた。まるで、どこか違う次元に浮かんでいるかのような、まるい月。
あずさ「もういっかい」ギュッ
P「あずささん?」
あずさ「もういっかい、してください」チラッ
P「んっ…」
あずさ「んむっ…」チュッ、
あずさ「はふ…凄く、ドキドキします…」ドキドキ
――ピカッ
あずさ「あっ…」ドキッ
P「あずささん?」
あずさ「灯台?ううん、船の光かしら…」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:26:19.79 ID:WnL31QcIO
- あずさ「それが、プロデューサーさんと重なって…光の翼みたい…」
P「ははっ。あずささん?」ギュッ
あずさ「…はい?///」
P「あずささんがそれを望むなら、」スッ、
P「あなたを、光の翼で抱き締めていたい」
P「ずっと、ずっと。砂時計が、逆さまにならないように。抱き締めて」
あずさ「…ぐすっ」グスッ、
プロデューサーさんの、その言葉が嬉しかった。たった少しの言葉なのに。 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:33:33.79 ID:WnL31QcIO
- あずさ「…もう、探さなくていいんですね。運命の人を」
P「えぇ。俺が、そうなんですから」
あずさ「うふふ。こんな素敵な人に出逢えて、私は幸せですね」クスクス
P「幸せに、しますから」
あずさ「ふふっ。それは違います」クスクス
P「えっ?」
あずさ「『私たち』で、幸せにしていくんです」
あずさ「…ねっ?」チュッ、
P「あずささん…」
あずさ「プロデューサーさん…」
――ボー
遠くで、汽笛が鳴る。これから、その船は旅に出るのだろうか。
俺たちの愛は出逢い、交じり、そして…俺たちの旅立ちを誓い合った。
おわり - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:34:51.93 ID:WnL31QcIO
- はい。ここまでありがとうございました
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:35:36.99 ID:933XiHVG0
- えらくあっさりだな乙
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 01:59:16.18 ID:Ha587DEo0
- すっきりしてて良かった乙
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 02:03:11.08 ID:7YcLvDmF0
- STAND UP TO THE VICTORYな話かと思ったら全然違った
乙 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 02:06:24.06 ID:fimmA9fg0
- V2だと思ったら全然違った
さっくり読めて良かった乙

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