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ミュウツー「友達・・・?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 00:56:00.52 ID:vYzIFsTB0
- トキワシティ、トキワ小学校
先生「それでは日直の人、号令をお願いします」
虫捕り少年「気をつけ、礼!」
サヨーナラ!
短パン小僧「ねえ後でポケモンバトルしよーよ!」
少年「いいよ!じゃあ4時にトキワの森集合ね!」
小僧「わかった!それじゃまた後でねー」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:01:06.90 ID:vYzIFsTB0
- トキワシティ、ポケモンセンター
少年「ただいまー!」
母「おかえり、今日もトキワの森にいくの?」
少年「うん、今日こそポケモンバトルで勝って見せるんだから!」
母「あらあら、怪我には気をつけるんだよ?」
少年「わかってるって、それじゃ行ってきます!」
ラッキー「ラッキー!」ノシ - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:08:38.15 ID:vYzIFsTB0
- トキワの森
少年「まだ早かったかなー?小僧くんも来てないし、ちょっと特訓でもしようかな」
少年「でてこい!キャタピー!」ピ-
少年「小僧くんのコラッタに勝つために特訓しなきゃ!」
・・・・・・・・・・・
少年「よし、じゃあいったん家に帰ってキャタピーを休ませようかな」
トキワの森周辺
ドカーン・・・
少年「!?なんだ今の音!ちょっと見てこよう・・・」
少年「これは・・・ポケモン?」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:14:57.33 ID:vYzIFsTB0
- 父「でかい音がしたから駆けつけてみたら、お前もいたのか!怪我はないか?」
少年「うん、大丈夫。だけど・・・これってポケモン?」
父「これは・・・ミュウツー・・・?」
少年「え、なにそれ?」
父「ミュウツーというのは、人工的に作られたポケモンで、いろいろなポケモンを元に作られたポケモンらしいが、詳しくは父さんもわからない」
少年「そうなんだ・・・。けどミュウツーすごい苦しそうだよ?助けなきゃ!」
父「だめだ!ミュウツーはとても凶暴なポケモンで、人やポケモンを襲うポケモンだ、とにかく危ないから逃げよう、警察に電話するんだ」
少年「う、うん・・・」
(でも、このポケモンとても苦しそうだよ・・・あとで警察が来る前にこっそり行ってみよう) - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:21:24.97 ID:vYzIFsTB0
- 父「とりあえず警察に連絡したから、お前は家でおとなしくしているんだぞ?」
少年「わかった・・・」
少年「父さんは町のみんなに知らせに行ったみたい。いまからこっそりミュウツーのとこに行ってみよう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少年「うわぁ、すごい怪我だよ・・・苦しそうだからこのモンスターボールに入れてお母さんに診てもらおう」
少年「よし、モンスターボールに入れれた!急いで家に帰らないと!にしてもこのミュウツーってポケモン、人間みたいな姿してるね・・・」
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:28:33.85 ID:vYzIFsTB0
- 少年「ただいま!ってお母さんもお父さんと一緒に町に出かけたのか」
少年「じゃあ僕のベッドで休ませておこう、お母さんが帰ってくるまで大丈夫かな・・・」
30分後
少年「!気がついたの・・・?」
ミュウツー「ここはどこだ・・・?」
少年「よかった!ここは僕の家だよ!ポケモンセンターなんだ!」
ミュウツー「ポケモンセンター・・・?それはなんだ?」
少年「ポケモンセンターっていうのは、傷付いたポケモンを休ませたり、治してくれるところだよ!ミュウツーもひどい怪我してるから後でお母さんに診てもらおう!」
ミュウツー「そうか・・・このモンスターボールは?」
少年「このモンスターボールでここまで連れてきたんだよ!」
ミュウツー「ということは、お前が私のマスターということか・・・」
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:34:55.93 ID:HGZAqwt60
- 少年一気に最強じゃねぇか
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:36:27.65 ID:vYzIFsTB0
- 少年「マスター・・・?どういうこと?」
ミュウツー「お前がこのボールを使って私を捕まえたのだ、なら私はお前のポケモンになるということだろう」
少年「一応そうだけど・・・そういうつもりで捕まえた訳じゃないし、ミュウツーだって僕みたいなのに従うのはいやでしょ?」
ミュウツー「マスターが誰であろうと、マスターの言うことには絶対遵守、私はそのために作られたのだ」
少年「へんなの・・・って、ミュウツーが作られたポケモンってほんとのことなの?」
ミュウツー「ああ、私はある研究所で作られ、そのまま戦闘用として鍛えられたポケモン、それが私が作られた理由だ」
少年「そんな・・・」
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:42:03.97 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「それで、お前の望みはなんだ?カントー地方を征服することか?いろいろなポケモンを倒すことか?」
少年「征服!?そんなことしたい訳ないじゃん!確かに僕はポケモントレーナーでポケモンバトルが好きだけど、そういうことじゃないよ!」
少年「それに、僕は虫ポケモン使いなんだ!ミュウツーは虫ポケモンに見えないし、ミュウツーをポケモンバトルに使うつもりはないよ!」
ミュウツー「では、なんで私を・・・」
少年「だって、すごく苦しそうだったし、助けなきゃ警察に連れて行かれそうな予感がしたから・・・父さんだってミュウツーが凶暴なポケモンだって言ってたし」
少年「それに、僕の将来の夢は医者になることなんだ!だから何も理由もなくポケモン達を倒したり、カントー地方を征服するだなんて全然考えてない!」
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:47:05.06 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「では、私がただ苦しそうにしていただけで、私を助けようとしたということか・・・?」
少年「もちろん!目の前で困ってる人やポケモンを見つけたら助けてあげるのがあたりまえでしょ?」
ミュウツー「まったく理解ができん、そもそも私は戦うために作られたポケモンであって・・・」
少年「だからそんなの関係ないって!目の前でミュウツーが困っていたから助けた、それだけだよ」
少年「あ、そうだ!ミュウツーは僕の言うことはなんでも聞いてくれるんだよね?」
ミュウツー「ああ、マスターであるお前の言うことは絶対だ、なんでも聞いてやろう」
少年「じゃあ・・・
僕の友達になってよ!」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 01:54:30.23 ID:vYzIFsTB0
- 研究所
??「よし・・・これでとうとう出来上がるぞ・・・!いろいろなポケモンのデータを使って作り上げた、最強のポケモン、ミュウツーが!」
??「さまざまな戦闘データを元に完璧なポケモンに鍛えあげたのだ、こいつさえあれば・・・!」
手下「大変です!ミュウツーが暴走してどこかへ逃げてしまいました!」
??「なんだと!今すぐ追え!絶対に逃がすんじゃないぞ!」
??「くそッ・・・!あと少しですべて終わろうとしていたのに・・・!いったいなぜ・・・」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:01:43.89 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「友達・・・?」
少年「うん、友達!ミュウツーはすごく強いポケモンなんだよね?でも僕がいきなりミュウツーを使ってポケモンバトルして勝っても、相手の人はつまらないと思うし、僕だってそんな勝ち方はしたくないんだ」
少年「さっきも言ったように、僕は虫ポケモン使いなんだ!だからこのキャタピーとビードルでいつもポケモンバトルしているんだ!」
ミュウツー「そうか・・・それで、友達とはなんだ?」
少年「友達というのはね、一緒に遊んだりする人だよ!」
少年「だから、これから一緒に遊ぼうよ!」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:10:26.43 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「理解できないが、それがお前の命令というなら、なってやろう、お前の友達に」
少年「やった!あと、その命令とかマスターとかいうのやめようよ!友達なんだから!」
ミュウツー「そ、そうか・・・それでは・・・ッグ?!」
少年「大丈夫!?さっきの怪我が・・・とりあえずモンスターボールの中にいれるね!父さんと母さんが帰ってくるまで待ってて!」
ミュウツー「すまない・・・」
1時間後
母「ただいまー」
少年「おかえりお母さん!お父さんは?」
母「お父さんはまだ町よ、まだ町のほうが騒がしいからね。あと、ミュウツーは警察の人が着てくれたんだけど、到着したころにはもういなくなっていたみたい」
少年「そのことなんだけど・・・実はこっそりミュウツーを連れて帰ってきちゃったんだ」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:18:19.96 ID:vYzIFsTB0
- 母「そうなの・・・って、えぇ!?なんでそんなこと!もしミュウツーに襲われちゃったりしたらどうするの!?」
少年「だって!すごい怪我していたし、助けるのはあたりまえでしょ!それより、ミュウツーのこと診てあげてよ!このモンスターボールの中にいるから!」
母「わ、わかったわ・・・で、治ったらミュウツーはどうするつもりなの?」
少年「友達になるんだ!さっきミュウツーもいいよって言ってくれたし!」
母「友達に?だってミュウツーはポケモンよ?それにあのミュウツーだよ、何してくるかわかったもんじゃないわ・・・」
少年「ミュウツーはそんな悪いポケモンじゃないよ!襲ったりなんて絶対しないんだから!って、とりあえずミュウツーの怪我を治してあげてよ!」
母「そうね・・・でも、ミュウツーのことは、お父さんと話し合って決めましょうね?」
少年「わかったよ・・・」
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:27:54.84 ID:vYzIFsTB0
- 1時間後
母「終わったよ、これでミュウツーの怪我も完治したわ」
少年「ありがとうお母さん!それじゃあミュウツーを出すね、ミュウツー!」
母「ってここで!?ほんとに大丈夫なの?」
少年「大丈夫だって!お母さんもミュウツーと話してみたいでしょ?」
母「ま、まぁ・・・」
少年「じゃあモンスターボールから出すよ」
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:39:32.57 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「怪我が治っている・・・治したのは誰だ?」
母「私よ、トキワシティのポケモンセンターをやっているの」
ミュウツー「そうか・・・礼を言う」
母「!ど、どういたしまして・・・」
(思っていたよりも穏やかね、この子がいう通りに、ほんとに危なくないのかしら・・・)
少年「ミュウツー!大丈夫だった?」
ミュウツー「ああ、平気だ。このように扱われるのは初めてだな」
母「あなたが作られたってのは本当なの・・・?」
ミュウツー「そうだ。どのポケモンにも負けないように作られた」
母「では、戦うために作られたということなのかしら?」
ミュウツー「そうだ、ポケモンはポケモン同士が戦うためにいるのと同じようにな」
母「そうでもないわよ。あなたはポケモンは戦うために存在してると思っているけど、ポケモンにだっていろいろな生活があるし、ここにいるラッキーのように人と共存しているポケモンもいるわ」
母「このラッキーはね、私が若い頃に捨てられていたのを預かって、ずっと世話をしていたのよ」
母「そしてポケモンセンターを開いて夫と働いているうちに、ラッキーも仕事を手伝うようになってくれたの」
母「だからポケモンが戦うために生きているってのは間違いよ」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 02:47:43.64 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「そんなことが・・・」
母「このラッキーだけじゃない。町に出てみればわかるけど、いろんなとこで人とポケモンが共存していることがわかるわ」
少年「僕のキャタピーとビードルもポケモンバトルだけしてる訳じゃないよ!よく一緒に遊んでいるんだ!」
母「あなたは戦うために作られたんだよね?確かにあなたが戦うために作られたのかもしれないけど、それは作った人がそうしたいだけ。そこからどう生きるかはあなた次第よ」
母「それに、今はこの子のポケモンっていうことなのよね?友達になったって聞いたけど、私からもこの子の友達になってほしいって思うわ」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:00:25.01 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「そうだ。私は少年の友達になったのだ。」
母「なら、これからよろしくね?私はこの子の母親よ」
ミュウツー「わかった。ではこの私、精一杯少年の友達として生きてみせよう」
母「ふふ、かわいいところもあるんじゃない・・・ってお父さんが帰ってきたみたいね」
父「ただいまーってミュウツー!?どういうことだこれは!」
母「落ち着いて、この子が連れて帰ってきて、さっきまで治療していたのよ。今日からミュウツーはこの子の友達になったの」
父「はぁ・・・?言っていることがわからないのだが・・・」
少年「だから、今日からミュウツーは僕の友達なんだって!」
父「あのミュウツーだぞ・・・?本気でいっているのか?」
母「さっきまでミュウツーと話をしていたのだけれど、きっと大丈夫よ。きっといい子よ」
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:01:19.46 ID:vYzIFsTB0
- 少年「そうだよ!ミュウツーはすごい優しいんだから!」
父「きっとって・・・じゃあ、とりあえずはお前がミュウツーを持ってていいぞ、でももし何かあったらすぐに警察に預けるからな?」
少年「やったー!それじゃあミュウツーを家に住ませていいってことだよね!」
父「ああ、ってお前ミュウツーをモンスターボールに入れないつもりか?」
少年「うん!ミュウツーは特別だからね!」
父「はいはい・・・でもさすがに外に出るときはモンスターボールに入れるんだぞ?」
少年「はーい」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:05:19.83 ID:ISsyTyij0
- 危険なポケモンって言ってたのにおとうさん理解はやすぎwww
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:13:30.72 ID:vYzIFsTB0
- 翌日
少年「よーし、学校も終わったし帰ってミュウツーと遊ぼう!」
少年「でも何して遊ぼうかなぁ?どうせならどこかに出かけたいなー・・・」
少年「そうだ!今度行く虫取り大会にミュウツーも出てみないか言ってみよう!」
少年「でもお父さんは外ではミュウツーを出すなと言っているし、どうしようかなぁ・・・?」
少年「あ、そうだ!いいこと思いついたぞ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少年「ってことなんだけど、お母さんお願い!」
母「あらまぁ・・・そういうことならお母さんに任せて!明日にでも買いにいく?」
少年「うん!ありがとう!」
母「明日が楽しみねえ・・・」
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:19:27.59 ID:vYzIFsTB0
- 翌日
少年「こんなにたくさん、ありがとう!」
母「いいのよ、お母さんもミュウツーのこんな姿見てみたいし、さっそくミュウツーをモンスターボールから出してみて?」
少年「わかった!出てきてミュウツー!」ボワーン
ミュウツー「呼んだか?」
少年「今日はね、ミュウツーにプレゼントがあるんだ!じゃじゃーん」
ミュウツー「これは・・・?」
少年「これはね、服だよ!人間が着ている服で、ミュウツーにもどうかな?って思ったんだけど・・・」
ミュウツー「なるほど・・・これはなんだ?」
少年「これは帽子!頭にかぶるものなんだ!」
ミュウツー「そうか・・・でもなんで私に?」
少年「ミュウツーはこのままじゃ外に出れないし、何かいい方法がないか考えていたんだ、それでね」
ミュウツー「人間に化けるということか、でも大丈夫か?すぐばれると思うんだが・・・」
少年「それは着てみないとわからないよ!じゃあ早速着てみようよ!」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:28:40.65 ID:vYzIFsTB0
- 母「似合うとは思っていたけれども、まさかこれまで人間らしくなるとはねぇ・・・」
少年「すごい!すごく似合っているよ!これで一緒に外に出られる!」
ミュウツー「服というものはどうも・・・それに靴というのか?これはちょっと履き心地が悪い」
少年「ミュウツーの足に合う靴が無くてね・・・我慢できる?」
ミュウツー「ああ、問題ない。これも少年のためならな」
ミュウツー「で、なぜ一緒に外に出たいのだ?家の中ではダメなのか?」
少年「遊ぶのには外がいいし、それに今度土曜日にジョウト地方のしぜんこうえんというところで虫取り大会が開かれるんだ!それで一緒にミュウツーと出たいなって思って・・・」
ミュウツー「虫取り大会?それに出ればいいのか?」
少年「別にいやならいいんだけど・・・ミュウツーはどうしたい?」
ミュウツー「そうだな・・・虫取り大会というのがどういうものかわからないが、少年と一緒に出るのならいいだろう」 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:38:50.26 ID:vYzIFsTB0
- 少年「ほんと!?じゃあ一緒にがんばろうね!」
ミュウツー「がんばる、か・・・最善を尽くそう」
父「ただいまー」
少年「おかえりお父さん!ねえミュウツーの服にあってるでしょ!」
父「これは驚いた・・・普通の人と見分けがつかないな。すこし背が高い気がするが」
少年「細かいことはいいの!でね、今度の虫取り大会はミュウツーと一緒に出ようと考えてるんだけどダメ・・・?」
父「そうだな・・・確かにこれではばれないだろうし、いいぞ」
少年「それじゃ一緒に出るって事で!楽しみだなー!」
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:50:21.72 ID:vYzIFsTB0
- *虫取り大会は手持ちのポケモンを使うけどこの虫取り大会はサファリゾーンみたいに石とエサとボールだけ使うもとの考えてください。
土曜日
父「よーし用意はできたか?それじゃ出発するぞー」
少年「はーい!」
母「お父さんも楽しみなのね、今回はミュウツーが出るしね」
ミュウツー「本当に大丈夫なのだろうか・・・?」
母「あら、心配しているの?見た目だけじゃポケモンだとはわからないわ」
ミュウツー「そういう問題なのだろうか・・・」
母「でもミュウツーが心配するなんて、すこし意外だわ」
少年「僕も思ったよ!ミュウツーが心配事なんて、らしくないね!」
父「そうだそうだ。それにポケモンが出てはいけないなんてルールは無いぞ?」
ミュウツー「はぁ・・・」
少年「ルールは昨日教えたみたいに、時間内に公園の中にいる虫ポケモンで一番珍しいポケモンを捕まえたら優勝なんだ!」
少年「もちろん人が捕まえるのだから、ポケモンに攻撃したらだめだよ?というかそんなことしたらミュウツーがポケモンだってことバレちゃうね」
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 03:59:39.80 ID:ISsyTyij0
- いったいどんな格好なんだ…
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:03:38.36 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「大丈夫だ、攻撃したりなんかしない。私は少年の友達なのだからな」
少年「ははは、理由になってないよ?まあいいや!」
しぜんこうえん
少年「うわー、人がいっぱい・・・優勝できるかな?」
ミュウツー「そうだな、こんだけ人がいるならそう簡単には優勝はできないだろうな」
ミュウツー「それに少年とは敵同士だろう?私に勝てるかな?」
少年「そうだった・・・でも勝ってみせるよ!」
母「ほらほら、そろそろ始まるわよ?お母さんとお父さんは外で応援しているからがんばってきてね」
父「どっちが勝つかな?俺としてはミュウツーに勝ってもらいたいな!」
少年「ちょっとお父さん!でも絶対負けないよ!」
ミュウツー「私もだ、それでは会場に行こう」
少年「うん!」
母「がんばるのよー!」
少年「はーい!」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:08:07.24 ID:vYzIFsTB0
- 少年視点
少年「ふう・・・ミュウツーにあんなこと言ったけど、まだパラスしか捕まえてないよー・・・」
少年「勝たないと・・・!ってあれは・・・ストライク!?」
少年「初めて見た・・・ストライクを捕まえればミュウツーに勝てるかも・・・?」
少年「よーし・・・そうとなればさっそく!」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:12:46.04 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー視点
ミュウツー「虫取り大会とだけあって虫ポケモンしかいないな・・・」
ミュウツー「それにポケモン達も私に気づいているのか、すこし怯えているみたいだ・・・」
ミュウツー「でも私は危害を加えるつもりはない、なんとかしてそのことを伝えなければ少年に勝つどころか、ポケモンを捕まえられもしないぞ」
ミュウツー「と、あれはカイロスか・・・?よし、あのカイロスを捕まえるとしよう」
ミュウツー「カイロス・・・怯えているのか?」
カイロス「・・・」ガクブル
ミュウツー「安心しろ、私は危害を加えるつもりはない、ただこの大会に参加している一人のポケモンだ。一緒に私と優勝してくれないか?」
カイロス「・・・」コクコク - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:18:20.42 ID:vYzIFsTB0
- 20分後
ピピー!
母「終わったみたいね」
父「どのポケモンを捕まえてきたかな?」
少年「おつかれミュウツー!ミュウツーは何捕まえてきたの?」
ミュウツー「内緒だ、結果発表のときにわかるだろう」
少年「僕も内緒にしようとしたんだ!負けないよー!」
結果発表
少年「みんな得点が低いね・・・お、次はミュウツーのポケモン発表だよ!」
ミュウツー「私か、では・・・」ボワーン
カイロスダー スゴーイ ハジメテミター
少年「カイロスかぁ!僕も初めてみたよ!」
ミュウツー「次は少年の順番だぞ」
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:31:30.32 ID:vYzIFsTB0
- 少年「僕の番か!じゃあ・・・」ボワーン
ス、ストライクダー スゲー カッコイイー
ミュウツー「ストライクか、よくがんばったな」
少年「へへーん、すごいでしょー?僕も初めて捕まえたんだ!」
ミュウツー「ストライクとカイロスじゃ、ストライクのが得点は高いな。このままだと少年が優勝だな」
少年「まだわからないよ、ほかのひともまだ発表が残っているし」
ミュウツー「そうだな、全員分の発表が終わるまで待っていよう」
10分後
ミュウツー「結局ストライクとカイロスを超えるポケモンは出てこなかったから、少年の優勝だ」
少年「やったぁ!優勝だー!」
ミュウツー「よかったな、おめでとう」
少年「ありがとう!ミュウツーも2位だよ!」
ミュウツー「ああ、優勝は逃してしまったが」
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:35:48.23 ID:vYzIFsTB0
- (2位か・・・残念ながら勝つことはできなかったみたいだな。)
(勝てなかった・・・?そうか、私は負けたんだ。どんなものにも勝てるように作られた私があの小さい少年に負けてしまったんだ)
(いくら虫取り大会とはいえ、私は負けてしまった・・・)
(本当だったら負けることは許されない、けど負けてしまった・・・)
(だが・・・悪い気はしない。むしろ嬉しいと思えてしまっている。)
(なるほど・・・こういう生き方も悪くない。)
(私はもう勝たなくてもいいのだ・・・) - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:43:52.27 ID:vYzIFsTB0
- トキワシティ ポケモンセンター
少年「楽しかったー!優勝できたし、ミュウツーと一緒に出れたし!」
母「おつかれさま、優勝おめでとう!」
父「すごいなー、まさか優勝してしまうとは」
少年「すごいでしょ!このストライクも大事にしないと!ミュウツーもカイロス大事にするんだよ!」
ミュウツー「けどこのカイロス、私は少年に渡そうと思っているのだが・・・」
父「せっかくだし、ミュウツーが育ててみたらどうだ?」
母「いいわね、初めての自分のポケモンね」
ミュウツー「私が・・・?」
少年「それがいいよ!そうしたらミュウツーともポケモンバトルできるし!」
ミュウツー「そうか、なら私が育ててみよう」
少年「うんうん!じゃあ僕とミュウツーは部屋に戻るね!」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:45:30.53 ID:1HOyiuRs0
- ミュウツーかわいいな
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:52:25.16 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「ふふふ、私の始めてのポケモンか」
少年「あ、笑った!そんなに嬉しいの?」
ミュウツー「よくわからないが、そうなのかもしれない」
少年「きっと嬉しいんだよ!・・・で、ミュウツーに話があるんだ」
ミュウツー「なんだ?」
少年「ミュウツーと初めて会った日、僕の将来の夢は医者になることって言ったの覚えてる?」
ミュウツー「ああ、覚えているぞ」
少年「でね、もし僕が医者になったら、世界を旅しながら怪我や病気に困っている人とポケモンを助けようとしているんだ」
少年「そうしたら、一緒にミュウツーにも来てほしいんだ」
ミュウツー「なるほど・・・」
少年「別にミュウツーも一緒に医者になってとは言わないから、ただ一緒に来てほしいんだ!」
ミュウツー「友達だからか?」
少年「うん!ミュウツーと一緒に旅をすると、どこまでも行けるような気がするんだ!」
ミュウツー「そうか、なら約束だ、少年が医者になったらこの私も少年についていこう」
少年「ありがとう!約束だからね!」 - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 04:56:37.44 ID:vYzIFsTB0
- 「ミュウツーがあのポケモンセンターに・・・?」
「ミュウツーだとはっきりとはわからなかったが、あれは確かにミュウツーだ」
「そうか、ならあの方に伝えとくべきだな・・・」
「そうだ、私たちのミスでミュウツーを逃してしまったんだ、絶対に研究所に連れて帰らないと」
「それではいったん研究所に戻って、あの方に報告しよう」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:05:55.59 ID:vYzIFsTB0
- 一週間後
ミュウツー「カイロスもだいぶ私に懐いてきたようだな」
少年「僕のストライクもすごく強くなったよ!それにキャタピーとビードルも進化して今はバタフリーとスピアーだよ!」
ミュウツー「すごいな少年は・・・おっとストライクもみんな疲れているみたいだ、家に戻って休ませてきてはどうだ?」
少年「そうだね、すこし戻るね!ミュウツーはどうする?」
ミュウツー「私は残ってカイロスの特訓の続きでもしている」
少年「わかった!じゃあすぐ戻るね!」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:10:50.69 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「さて、少年に負けないように私もカイロスを育てるとするか」
??「ずいぶん平和ボケしているみたいだねミュウツー」
ミュウツー「!、誰だ!?」
??「僕たちは君を作った人の手下だよ」
手下A「悪いけど、一緒に研究所に戻ろうか、ミュウツーよ」プシュー
ミュウツー「!?なんだこれは!・・・」ガクッ
手下B「これはあの方が作ったミュウツーにだけ聞く睡眠薬だよ。っていってもこの声はもう聞こえないか」
手下A「っと、これはモンスターボールだ。中身は・・・カイロスか。どうする?」
手下B「捨てておけ、ミュウツーだけ持ち帰ればいいのだ」
手下A「そうだな。じゃあここに捨てておくか」 - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:13:47.72 ID:vYzIFsTB0
- 少年「おまたせー!ってミュウツーいないし、どこいったのかな?」
少年「あれ、モンスターボールだ、誰か落としたのかな?」
少年「中身は・・・カイロス!?」
少年「しかもこれミュウツーのカイロス・・・もしかして誰かに・・・?」
少年「大変だ・・・!探さないと!」
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:17:31.81 ID:vYzIFsTB0
- 数十分後
少年「いないよ・・・ミュウツーどこいっちゃったの?・・・」
少年「あ、あれは・・・船?」
少年「ってあの尻尾・・・もしかしてミュウツー!?」
少年「誰かに連れて行かれているのかな・・・よし、あの船にこっそり乗ってみよう!」
少年「ミュウツーは絶対助けてみせるんだから!」
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:23:35.78 ID:vYzIFsTB0
- 船に乗って1時間後
少年「船が止まった・・・どこかに着いたのかな?」
少年「ここは・・・なんかの研究所かな?っと、ミュウツーがあの二人に運ばれてる・・・」
少年「もしかしてここってミュウツーが作られた・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
??「よくやったぞ!お前らのミスではあるが、連れて帰ってきたのだから今回は許してやろう」
手下A「ありがとうございます・・・!」
手下B「ですがこのミュウツー、カイロスを連れていたり、服を着ていたり、なんだかミュウツーらしくなかったですよ?」
??「ほう・・・誰かにそうするように教えられたのだろう・・・」
??「そういいらん知識は邪魔になるだろう。」
??「そうとなればあの逃げ出した日から今日までの記憶をすべて消し去るとするか」
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:26:39.43 ID:vYzIFsTB0
- ・・・・
少年「あの二人の後をつけてみたのはいいけど、途中で見失っちゃよ・・・」
少年「どこいったんだろう・・・って声が聞こえる・・・!」
逃げ出した日から今日までの記憶をすべて消し去るとするか・・・
少年「!!もしかして記憶を消すってミュウツーの・・・?」
少年「そんなことしたらあの約束だって、ミュウツーがカイロスを捕まえたことだって」
少年「僕と会ったことまで忘れちゃうじゃん・・・!」
少年「そんなこと・・・ダメだよ!」
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:36:49.94 ID:vYzIFsTB0
- ??「そうとなれば早速・・・おや、お目覚めのようだな、ミュウツーよ」
ミュウツー「お前は・・・!」
??「そうだ、私はお前を作った博士、お前の親だ、ミュウツー」
ミュウツー「そんな・・・なぜお前が私を・・・?」
博士「それはだな、私を追放した憎いロケット団に復讐するためだ」
博士「あいつらは私のことロケット団から追放し、私の功績や手柄をすべて奪ったのだ」
博士「しかもあいつらは征服征服と唱えているがやり方がまるでお子ちゃまのおままごとだ」
博士「ああいうのは嫌いなんだよ・・・だから私はお前を作った、どのポケモンにも負けない最強の"兵器"をな!」
博士「お前はポケモンではない、ただの兵器だ。兵器が感情や知識を持ってはいけないのだよ」
博士「だからお前の記憶をすべて消させてもらう」 - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:45:35.67 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「なるほど、私の記憶を消す、か・・・だが、あそこにいる少年が許すとでも思っているのか?」
少年「ひっ・・・」
博士「ほう、あの少年がお前の保護者ということか・・・」
博士「だが保護者は二人も要らない。どちらがミュウツーを兵器として使えるかな?」
博士「お前はミュウツーにくだらないことばかり教え込んできたようだな。まるでミュウツーが人間になったみたいだ」
少年「く、くだらなくなんてない!僕はミュウツーとただ友達になりたかっただけで・・・!お前こそミュウツーを道具として使うなんて、親失格だ!」
博士「道具として・・・?馬鹿を言え、道具として生んだんだ、当たり前だろう」
少年「ミュウツーは道具なんかじゃない!ポケモンだ!作られたかどうかなんて関係ない!」
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 05:53:47.79 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「少年・・・」
博士「そうかそうか、なら力でわからせるしかないようだな」
博士「お前を兵器として使いこなし、ロケット団を壊滅させ・・・そうだな、ついでにロケット団が成そうとしていたこともしよう」
博士「だからまずはその少年から・・・!でろ、カイリュー!」
カイリュー「・・・」ギャオー
博士「カイリューよ、あの少年に向かってしんそく!」
カイリュー「・・・」シュン
少年「え・・・?」
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:00:23.39 ID:vYzIFsTB0
- 少年「うそ・・・!」
ドカン!
ミュウツー「・・・!おい少年、大丈夫か・・・!」
ミュウツー「貴様・・・ポケモンを人に攻撃させるなんて・・・!腐っている・・・!」
博士「手段は選ばない、そういうことだ」
ミュウツー「くそ・・・!こんなやつ、私が・・・!!」
少年「だめ、だッ・・・よ、ミュウツー・・・」
ミュウツー「!」
少年「ここでミュウツーが戦っちゃったら・・・ミュウツーが・・・うっ・・・」
ミュウツー「少年・・・だがこのままでは・・・」
少年「ミュウツーが戦っちゃったら・・・ほんとに兵器になっちゃう気がするんだ・・・」
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:06:38.88 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「少年・・・そうだ、私はポケモンであり、道具として生まれてきたわけではない」
博士「貴様・・・生みの親である私を敵に回すつもりか・・・!」
ミュウツー「お前には感謝している。目的がどうであれ私を作ってくれたこと、ここまで強くしてくれたこと」
ミュウツー「だがお前の子供は反抗期みたいだな」
ミュウツー「お前が親のセンスが皆無、こんな化け物を生み出してしまったことを、後悔するんだ!!」
ミュウツー「すまない少年、いまだけは許してくれ・・・」 - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:11:32.14 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「サイコキネシス!」
カイリュー「・・・!」
博士「効かん!わしのカイリューは強いぞ・・・!」
博士「カイリュー!げきりん!」
カイリュー「・・・!」グオー
ミュウツー「くッ・・・!まだだ!シャドーボール!」
カイリュー「・・・!」グアー
博士「だから効かぬわ!げきりん!」
カイリュー「・・・!」
ミュウツー「ぐはッ・・・!くそ・・・もう・・・!」
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:17:43.91 ID:vYzIFsTB0
- ・・・
「なってやろう、お前の友達に」
「よかったな、おめでとう」
「なら約束だ」
このままだとミュウツーの記憶が消されちゃうのかな・・・
仲良くなって、友達になって、一緒に旅する約束までしたのに・・・
これじゃ全部無かったことになっちゃうよ・・・
そんなの・・・いやだ・・・!
少年「ミュウツー・・・これ・・・使って・・・!」
ミュウツー「少年!?これは私のカイロス・・・」
ミュウツー「わかった・・・相手のカイリューも消耗しているみたいだ・・・」
ミュウツー「カイロスのデビュー戦だ・・・!」
ミュウツー「ゆけっ!カイロス!」
カイロス「ギシャー!」 - 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:23:52.00 ID:vYzIFsTB0
- 博士「これは・・・手下が言っていたカイロスか、弱すぎる、カイリュー!しんそく!」
カイリュー「・・・?」グアー
博士「何をしているカイリュー!はやくしんそくを使わないか!」
ミュウツー「こんらんしているんだよ、自分のポケモンのこともわからないとは、トレーナー失格だな!」
博士「何・・・!?くそッ動け!早く動けカイリュー!」
カイリュー「・・・?」グアー
ミュウツー「運にも見放されてるみたいだな!カイロス!ハサミギロチンだ!」
カイロス「ギシャー!」
カイリュー「!!!」
博士「そんな馬鹿な・・・こんなことが・・・」 - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:30:56.81 ID:vYzIFsTB0
- ミュウツー「よくやったカイロス!さあお前も後が無いようだが、どうする?」
博士「くそう・・・もはやこれまでか・・・」
少年「あれ・・・終わったの・・・?」
ミュウツー「大丈夫か?歩けるか・・・?」
少年「うん、平気みたい、そしてミュウツー!初めての勝ちだね!」
ミュウツー「ああ、カイロスもよくやってくれた」
少年「で、このおじさんはどうするの?」
ミュウツー「そうだな、少年の父さん母さんに言って後は任せよう」
少年「わかった、・・・ミュウツーが無事でよかった」
ミュウツー「私も、少年が無事で本当によかった・・・!さあ、帰ろう」
博士「・・・・させるかァ!」
キュイーン・・・バシュウウウン!!! - 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:37:25.32 ID:vYzIFsTB0
- 博士「貴様だけでも・・・ッミュウツーだけでも・・・!」
少年「え・・・・ミュウツー・・・?」
博士「私ももうダメみたいだな・・・ミュウツーは誰にも渡さんぞ・・・ぐッ!」バタン
少年「ミュウツーが・・・石に・・・?」
少年「う、うあああ・・・・!!!」
その後、少年は急いで家に戻り、一通りのことを親に説明して、ミュウツーを助けに親と研究所に向かったのだが、
ミュウツーの石化は博士の作った機械によって石化したみたいで、戻し方はわかってないようだ。
博士のほうは心臓発作で死んでしまったようだ。元から長くはなかったみたいだ。
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:49:00.08 ID:vYzIFsTB0
- 博士は病院に運ばれ、しばらくたったら亡くなってしまったようだ。
複雑な心境だった。あの人はミュウツーの戻し方を知ってるのかもしれない
そして何よりも目の前で人が亡くなったってのが一番ショックだったのだ
そしてミュウツーはその研究所に放置することにし、研究所は立ち入り禁止になった。
そして10年後 - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 06:52:00.70 ID:vYzIFsTB0
- 「それではただいまより、タマムシ大学卒業式を始めます。卒業生代表・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「先輩!卒業おめでとうございます!」
「ああ、ありがとう。君も元気でね」
「はい!ありがとうございます!」
「にしてもあの先輩すげえよなー。主席で卒業、毎日研究に明け暮れてたみたいだぜ?」
「憧れの先輩だったよね、でも研究内容については教えてくれなかったよね・・・?何の研究していたんだろう?」
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 07:43:22.28 ID:vYzIFsTB0
- 「ただいま!」
「あらおかえり!そして卒業おめでとう!」
「ありがとう。卒業できたのも母さんのおかげだよ」
「あんたの実力でしょ?それで、あの研究はどうなったの?」
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 07:45:29.86 ID:vYzIFsTB0
-
「完成したよ、いまからにでもあの研究所に行くつもりだよ」
「そう・・・じゃあ、応援してるからね!この日のためにがんばってきたんだものね」
「大げさだよ・・・それじゃ、いってきます!」 - 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 07:47:57.32 ID:vYzIFsTB0
- 研究所
「着いた・・・ミュウツーはどこだっけな・・・」
「いた!・・・ミュウツー・・・」
ミュウツーが石化した時と変わってない、あの時のままのミュウツーがそこにいた。
石になったミュウツーを見ただけで泣きそうになったが、まだ堪えた。 - 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 07:50:44.94 ID:vYzIFsTB0
- 「いまから・・・元に戻してやるからな」
ガサ・・・ゴソ・・・
少年は高校、大学とずっとミュウツーを治すための方法を研究しつづけて来た。
でも医者になる夢も捨てずに、医者になるための勉強も両立してきた。
そして研究の成果が実るときが来た・・・ - 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 08:47:20.55 ID:vYzIFsTB0
- 「これで・・・治るはず・・・!」
ギュイーン…
「・・・ん?・・・」
「ここは・・・どこだ?」
「み、ミュウツー!!」 - 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:04:27.50 ID:2Kgen46D0
- 「・・・!少年なのか・・・?」
「ああ・・・!やっとミュウツーが・・・!!」
「あの日からいったい何が・・・?」
「えっと、あのとき博士がミュウツーを石化させたんだ。それで父さんや母さんにも診てもらったんだけど治らなくてね」
「それで僕が研究しつづけて、やっと今日ミュウツーを元に戻せたってことなんだよ」
- 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:06:29.50 ID:2Kgen46D0
-
「なるほど・・・それでは、いままでずっと私のために・・・?」
「あたりまえじゃないか!っと、そうだ!僕ね、大学を卒業して医者になったんだ!あの日の約束、覚えてる?」
「ああ、もちろんだ」
「それじゃあミュウツー・・・これからも僕と一緒にいてくれる?」
「もちろん、少年は私のマスター、いや、友達だからな」
- 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:39:37.65 ID:SUXc9SMN0
- 1ヵ月後
イッシュ地方 フキヨセシティ
「やっと、ミュウツーと旅に出る日が来たね」
「そうだな、昨日はずっとワクワクしていた」
「ふふ、ミュウツーも変わったね」 - 123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:43:05.39 ID:SUXc9SMN0
- 「それじゃあ父さん、母さん、行ってきます!」
「いってらっしゃーい!ミュウツーも元気でねー!」
「何かあったらすぐに連絡しろよー!」
「ここの飛行機は『ぶっとんでる』ってことで有名だけど大丈夫かな?」
「旅の最初はすこし派手なほうがいいだろう」
「・・・そうだね!」
- 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:55:19.45 ID:SUXc9SMN0
- こうして僕はミュウツーと友に旅に出たのであった。
旅の順番は決めておらず、気まぐれに旅をして困ってる現地の人やポケモン助けることにしてある。
そして、最初に飛行機に降りた場所で、怪我をしたポケモンがいたのを発見した。
このポケモンを治療している途中、初めてミュウツーに会った日のことを思い出した。
- 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 09:58:42.65 ID:SUXc9SMN0
- あの日僕がミュウツーを助けたとき、"なぜ私を助けた?"なんて言ってたっけ。
でもその答えは、今はミュウツーが知っているんじゃないかな。
「ありがとうございます・・・でも、なんで私たちなんかを治療してくれるんですか?お金も持っていません・・・」
「 目の前で困ってる人やポケモンを見つけたら助けてあげるのがあたりまえだろう? 」
おわり - 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 10:02:11.90 ID:SUXc9SMN0
- 見てくれた人ありがとうございます。
即興で考えたネタなんで変なところがいっぱいです。
最後のほう投下が遅かったのはネタ切れとおさるさんに規制されていました
それでは! - 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 10:10:06.88 ID:Y3G+iFCZ0
- 素晴らしい乙
- 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 10:21:54.52 ID:9N2glC7h0
- ちょっとミュウツー捕まえてくる
- 133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 10:22:12.75 ID:ihWnSLCw0
- 感動した乙!
- 139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 11:44:08.24 ID:V2hactZk0
- 乙
いい話だった、二人に幸あれ

ポケットモンスター M-066 モンコレ ミュウツー

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