スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
紬・和「梓ちゃんvs唯」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:55:04.60 ID:37jRQ/wB0
- 和「ムギ、来たのね。まずはおめでとうと言わせてもらうわ」
和「この前のデートで梓ちゃんと新たな段階に踏み込んだそうじゃない」
紬「和ちゃんのおかげよ……いいデートスポットを教えてもらっちゃったし」
和「図書館デートでいい雰囲気になれたのは、ひとえにムギの努力の賜物だと思うわ…」
紬「そうかしら? 和ちゃんは何か進展あった?」
和「ええ。実は……///」
紬「むむむっ、その顔っ! すごくいいことがあったのね!!」
和「ええ。実は唯が……」
紬「…唯ちゃんが?」
和「お菓子を作ってくれたのよ」
紬「……」
和「……」
紬「……それだけ?」
和「ええ、それだけよ」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:56:10.69 ID:fMF4mfZC0
- 紬「…‥」
和「…何か変なこと言ったかしら?」
紬「……う、ううん。別に変ではないかな」
紬「だけど、お菓子を作ってくれたのを進展って呼べるのかな?」
和「あの唯が私にお菓子を持ってきてくれたのよ」
紬「…あー、うん。確かに唯ちゃんは食べる専門だもんね」
和「ええ。そうなのよ」
和「唯は本当に良い子で優しい子で明るい子で」
和「人に気遣いもできるし、楽器も上手いし、才能もあるし」
和「くっつくと暖かいし、可愛いものを見ると抱き付かずにはいられないし」
和「ときどきハッとさせられるほどカッコいい一面もあるし」
和「こんな私とも仲良くしてくれる天使みたいな子だけど……」
和「誰かにお菓子を作ってくるような子じゃないはずなの」
紬「……う、うん」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:58:57.94 ID:fMF4mfZC0
- 和「その唯が私のためだけにお菓子を作ってきてくれて…」
和「私、感動してしばらく泣いちゃったのよ」
和「自分は唯にすっごく大切に想われてるんだなって」
和「これからもっと唯のこと大切にしていかなきゃって」
紬「…そうなんだ。じゃあ私、部室に行くね」
和「あっ。ちょっと待ちなさいよ、ムギ」
和「まだまだ話し足りないことが沢山あるんだから」
紬「……うん。それで?」
和「私が泣いてると唯が「和ちゃんどうしちゃったの」って」
紬「……まぁ、当然聞くよね」
和「私が返事できないでいると、唯も涙目になっちゃって…」
和「私は唯をやさしく抱きしめて、「嬉しくて泣いちゃった」って耳元で囁いたの」
紬「続けて」
和「そしたら唯は「もう…和ちゃんってば」って言って、強く抱きしめ返してくれたの」
紬「ふむふむ」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:00:29.60 ID:8QKBS91a0
- 和「それから二人で強く抱きしめあったわ」
紬「それからキスね!」
和「えっ…キス?」
紬「うんうん! もちろんやったよね!」
和「キスだなんて……私達にはまだ早いわ///」
紬「たまに唯ちゃんと一緒にお風呂に入って、一緒に寝てるのに?」
和「ええ、キスは特別よ」
紬「将来の約束までしてるのに?」
和「ええ」
紬(和ちゃんって変なところで奥手ね)
紬「まぁ、いいわ。ところで、その状況いつもみたいにお願いできる?」
和「唯が了承してくれたらね」
紬「それじゃあビデオカメラを持ってこなくっちゃ」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:02:49.73 ID:8QKBS91a0
- 和「私達のいちゃいちゃ再現が見たいだなんて……ムギは恋人ができても全然変わらなのね」
紬「それとこれとは別腹なの~」
和「梓ちゃんは嫉妬してない?」
紬「…してるかな?」
和「どうかしら?」
紬「梓ちゃんが悲しんでるなら、やめなきゃいけないよね…」
和「……きっと諦めてると思うわ。気になるなら直接聞いてみれば」
紬「そうね」
和「それで……唯に貢ぐお菓子なんだけど」
紬「再現ビデオを撮るだめの依頼料のことね!」
和「ええ。そのお菓子、私に作らせてくれないかしら」
紬「…あれは依頼料だから、私が持ってこないと意味ない気がするけど……」
和「私が唯のために作りたいの…」
紬「……わかってる。和ちゃん。よろしくお願いするね」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:04:26.60 ID:Bl+odoMN0
- 悲しんでなくても諦めててもやめるべきっしょwww
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:04:51.33 ID:8QKBS91a0
- 和「唯は何を作ったら喜んでくれるかしら」
紬「唯ちゃん、お菓子ならなんでも喜んでくれると思うけど」
和「でも、ムギの持ってきたお菓子をいつも食べてるから、舌が肥えてるわよ、あの子……」
紬「……たしかに」
和「感動させようと思ったら、生半可なお菓子じゃ駄目そうね…」
紬「じゃあ食べたことなさそうなお菓子ならどうかな」
和「何かある?」
紬「シャルロットとか」
和「シャルロット?」
紬「クッキー生地を使ったケーキよ」
和「へー、美味しそうね。私に作れるかしら」
紬「じゃあ、私の家で一緒に作る?」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:08:31.85 ID:8QKBS91a0
- 和「……うーん」
紬「…? なにか問題がある?」
和「浮気にならないかしら…」
紬「……和ちゃんはいい旦那さんになりそうね」
和「そうじゃないの。唯は気にしないと思うわ。あの子、そういう事に対しておおらかだから」
紬「ということは……梓ちゃんのことね」
和「ええ、付き合ったばかりで一番大事な時期なのに……」
紬「…それじゃあ、やめておくべきかな……でも和ちゃんの応援もしたいし……」
紬「…! そうだ! 梓ちゃんも誘いましょ」
和(…………また二人のバカップルぶりを見せつけるつもりね)
紬「どうかした?」
和「なんでもないわ。それじゃあムギ、宜しくお願いするわ」
紬「ええ。梓ちゃんとお菓子作り……今から楽しみ~」
和(すでに目的と手段が入れ替わってるんじゃないかしら…) - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:09:25.81 ID:+qO0eAD00
- さすがムギだ
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:13:50.96 ID:8QKBS91a0
- 和「そういえばムギも一歩前進したって聞いたけど、何があったの?」
紬「ふっふっふっふっ…聞きたい?」
和「……聞きたいような聞きたくないような…」
和「でもムギと梓ちゃんって、大胆にも初デートでキスしちゃったのよね」
紬「うんうん。あの時の梓ちゃんかわいかったなぁ~」
紬「真っ赤になりながら「……ムギ先輩。私のファーストキス奪って下さい」って言ってくれて」
紬「だけど、私も初めてだったからおでこ同士のキスになっちゃって」
紬「その後、目を見開いたままキスして……」
紬「そのまま二人は目を閉じて……」
和「その話は聞き飽きたわ」
紬「そう?」
和「でもキスを済ましてるなら……行くところまで行ってしまったのかしら?」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:15:45.13 ID:KPsTW4+Y0
- 意外と初々しかった
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:18:42.70 ID:8QKBS91a0
- 紬「あのね、和ちゃん///」
和「うん」
紬「実はね……私……」
和「うん」ゴクリ
紬「……梓ちゃんと手を繋いじゃったの!」
和「…えっ?」
紬「だからっ、手、繋いじゃったの!!」
和「……」
紬「……」
和「……」
紬「……なにか言って…」
和「アァ、ウン、ソウネ」
紬「ええ、そうなの。和ちゃんに言われた通り、あの日は図書館デートにしたんだけどね」
和(ムギってこうなったら止まらないのよね) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:23:23.26 ID:8QKBS91a0
- 紬「和ちゃんに教えてもらった「月の裏側」って本を二人で読んでたんだけど…」
和「恩田陸ね。……二人で?」
紬「うん。二人でぴったりくっついて、私が右、梓ちゃんが左に座って」
和「すごく読み難かったんじゃない? 読むペースが違うだろうし…」
紬「1ページ読み終わる毎に、私の肩を梓ちゃんの肩にトンってそっと当てるの」
紬「それが読み終わった合図」
紬「梓ちゃんが読み終わっていれば、すぐにページを捲くってくれる」
紬「読み終わっていなければ、梓ちゃんが読み終わった時点でページを捲ってくれる」
和「……斬新な読書法ね」
紬「梓ちゃんの鼓動から息遣いまで全部伝わってくるの」
紬「すごくドキドキしたけど、とっても楽しいデートができたわ」
紬「和ちゃん。図書館をすすめてくれてありがとう」
和(ムギったら…公衆の面前でよくやるわ)
和「私もちょっとやってみたくなったけど……唯はあんまり本を読まないのよね」
紬「和ちゃんが読んであげれば?」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:24:14.43 ID:IM+ZlPrw0
- 両方ともバカップルなんだないいぞ
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:24:25.91 ID:+qO0eAD00
- 恩田陸好きとはやるな
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:26:09.23 ID:8QKBS91a0
- 和「音読するってこと?」
紬「うん。唯ちゃんきっと喜んでくれると思うな」
和「でも、音読じゃくっつく理由にならないんじゃないかしら」
紬「唯ちゃんとくっつきたいの?」
和「///」
紬「…よく聞こえるように耳元で読みたい、って言えばいいんじゃないかな」
和「…勉強になるわ」
紬「そうだ! ロミオとジュリエットなんてどうかしら」
紬「耳元で愛のことばを囁くの。きっと唯ちゃんメロメロになっちゃうんだから!」
和「そうね。考えておくわ」
紬「ええ。私たちはロミオにもジュリエットにもなれるんだから」
和「そうね。恋のためには多少我儘にならないと」
紬「愛とは躊躇わないことだからね」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:29:41.53 ID:8QKBS91a0
- 紬「梓ちゃんとのデートの話に戻すね」
和「まだ続くんだ」
紬「ラストページに近づくにつれて、なんだか感慨深くなっちゃって…」
紬「最後には私、泣いちゃったんだ」
和(あの小説、泣くようなところあったかしら)
紬「そしてたら梓ちゃんは私の頭をなでなでしてくれて、それから手を差し伸べてくれたの」
紬「私はその手をとって、本を返してから、二人で図書館の外に出たわ」
紬「それから家に帰るまで、ずっと手は繋いだまま」
紬「一言もしゃべらなかったけど……幸せな時間を過ごせたわ」
和「……ムギ。良かったわね。本当に……」
紬「後は一緒に御飯を食べて、お風呂で洗い合いっこして、一緒のベッドで寝たわ」
紬「……人生最良の日かもしれない」
和「今さらっと「お風呂で洗い合いっこ」って言ったかしら」
紬「言ったけど」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:34:42.35 ID:8QKBS91a0
- 和「いつの間にそんなに進展してたの?」
紬「えっ…和ちゃんはやってないの?」
和「髪と背中は洗ってあげるけど…」
紬「和ちゃん! そんなんじゃ、もったいないお化けが出てきちゃうわ!」
和「そういうものかしら。……今度唯に頼んでみようかな」
紬「うん! 唯ちゃんのことだからきっと喜ぶと思うよ
和「そうかしら//」
紬「再現もお願いするね」
和「……はぁ…ムギはアダルトビデオでも撮るつもり?」
紬「そうね。記録に残しておくのはやりすぎよね」
和「わかってくれればいいのよ…」
紬「うん。撮影はやめておくね。この目にしっかり焼き付けるから」
和「………はぁ。もう好きにしていいわ」
紬「うんっ! 梓ちゃんと一緒に観賞させてもらうね」
和(いちゃつく口実が欲しいだけなんじゃ……) - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:36:05.00 ID:KPsTW4+Y0
- 公認の覗きww
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:42:04.05 ID:8QKBS91a0
- 和「……」
紬「どうかした?」
和「こんな幸せな日々がいつまで続くのかしら」
紬「ずっと続くよ」
和「そうかしら?」
紬「もし運命が二人を引き裂こうとしたら、運命の方を捻じ曲げちゃうんだから!」
和「ふふふっ。ムギならやりかねないわね」
紬「うん。世界一かわいい恋人を作ったんだから、世界一幸せな人生を送らなきゃ」
和「……世界一かわいい恋人?」
紬「あっ……しまった」
和「ムギ、あなたのことはいい友だちだと思ってるわ」
紬「うん私も」
和「でも世界一かわいいのは唯よ」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:43:00.60 ID:IM+ZlPrw0
- ああVSってそういうことか
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:45:57.44 ID:8QKBS91a0
- 紬「和ちゃん……やっぱり私達分かり合えないね」
和「そうね。もうこうなったら戦争するしかないわ」
紬「ごめんね。和ちゃん。愛とはためらわないことなの」
紬「私、財力にものを言わせて梓ちゃんの可愛さを証明しちゃうから!」
紬『斎藤、今すぐ私兵を200ほど連れてきて』
和「いい覚悟ね。それでこそムギだわ」
和「ならば私も生徒会長としての全権力を濫用して立ち向かうわ!」
和『生徒会、委員会メンバーは全員集合。各部活動の生徒も可能な限り集まること』
和『活躍した部活は、来季の予算にプラス査定よ』
紬「じゃあいくわよ」
和「ええ」
紬「けいどろで決着をつけましょ!」
和「どろけいで決着をつけるわ!」
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:46:51.72 ID:8QKBS91a0
- ___
紬「決着、つかなかったね」
和「同率一位ってことかしら」
紬「…! そうだね」
和「ねぇ、ムギ。今度ダブルデートでもしない」
紬「ダブルデート? 行く行く~」
和「どこに行こうかしら?」
紬「そうね……」
紬「梓ちゃんの行きたいところにしましょ」
和「唯の行きたいところがいいわ」
紬「……」
和「……」
紬「ダブルデート、楽しみだね」
和「そうね」
おしまいっ! - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:51:28.68 ID:tk3dZ9aXi
- 珍しく?地味にぶっ壊れてるムギを書いたなwww
おつさん - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:52:14.45 ID:KRE3cQxyP
- 乙
思ったよりシュールだった - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:21:42.93 ID:QiTf/E5y0
- 乙
幸せだった - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:32:36.48 ID:NhWu03aGO
- わりとよかった
乙

ピュアニーモキャラクターシリーズ けいおん! 真鍋和

ピュアニーモシリーズ けいおん 琴吹 紬

「けいおん!」カテゴリの記事
コメントする
全ランキングを表示