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梓「オリジナル・ラブ」

1: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:20:39.00 ID:Jacp4DZU0
純と2人で登校するのが当たり前になりはじめた頃。私は、一つの異変に気づいた。

純「どったの?突然、立ち止まって。」

梓「最近、唯先輩に抱きつかれてない…」

純「はい?」




6: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:23:37.24 ID:Jacp4DZU0
口に出してしまった、と思った。
なんで、純と2人きりの時に、こんな事に気づいたのだろう。

梓「い、いやー、部活の時にね?唯先輩が、抱きついてくるんだけどさ…」

純「…」

梓「ち、違うよ?好きとかそういうじゃなくてね?」

純「今考えることじゃないよね?」


12: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:26:06.62 ID:bOl2C/wP0
やっぱり…怒らせちゃったかな?

梓「本当に、なんでもないんだって、ただ、毎回抱きついて来たのにさー」

純「その話、続けるの?」

梓「ご、ごめん…」

純「許せないなー」


13: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:27:12.66 ID:bOl2C/wP0
梓「もー。本当になんでもないんだよ?」

純「私にも抱きつかせて!」

梓「え?」

純「唯先輩には、許せて、私にはだめなの?」


14: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:29:21.04 ID:Jacp4DZU0
梓「だ、だって、ここ通学路だし…」

純「唯先輩だって、学校で抱きつかせてたんでしょ?だったら、私も好きなとこで抱きつきたい」

梓「純~。2人きりの時に抱きついたまま寝たじゃん!」

純「あ、あれはあれ!これはこれよ!」


15: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:33:53.05 ID:bOl2C/wP0
わがままな純。いつもそう。
それはもちろん、してる時も。

でも、そんなわがままで、甘えんぼな純が、私は好きになり、純も、こんな私を好いてくれている。

好きな人の欲求には、なるべく答えたい。
わがままも。行為に及ぶ時も。

梓「も~しょうがないなぁ」

私はそう呟くと、抱きつかれる体制に入る。
抱きつかれる体制って、おかしいけど。


17: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:38:40.51 ID:Jacp4DZU0
そっと、身体の側面から、純の身体が寄せられる。
周りには、誰もいないけど、通学路の道の途中であることには、変わりはない。

2人きりの時とは違うドキドキが胸を襲う。

純の身体からも、心臓の高鳴りが伝わってくる。
純もドキドキしてるんだ。

純「梓…?」

そっと、耳元で名前を囁かれ、ゾクっとする。
この感覚は、行為に及んでいる快感に似ている。


18: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:41:42.32 ID:bOl2C/wP0
梓「…ね、ねぇ?もういいでしょ?」

純「もうちょい。いい匂いがする。」

梓「じゅ、純と同じシャンプーでしょ?」

純「梓の匂いだよぉ…」

変な気分になっているみたい。
純も私も、外で、ましてや通学路で、行為に及びそうなほど、身体がほてり出す。

梓「だ、だめ!」


19: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:43:39.40 ID:Jacp4DZU0
無理やり純を振りほどく。

梓「な、なんか、やばい…」

純「私、我慢できそうにないよ…」

梓「こ、こらぁ!抱きつくだけなんだから、だめ!」

純「キスしたい…」

梓「」


20: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:47:09.32 ID:bOl2C/wP0
キス…ろ、路上で?しかも通学路…。
私は、無意識のうちに、『キスをする為に』周りに誰かいないか確認していた。

私も純を求めてる。
キスしたい。この気持ちの衝動を抑えたい。
でも、キスだけで、なんとか思いとどまらなきゃ。

梓「…き、キスだけだからね?」

純「うん…」

私たちは、通学路で、少し本気のキスをした。


22: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:50:03.19 ID:Jacp4DZU0
あまーい!甘いわ!
なんで、こんなことになったんだろー…私は、ただ梓に抱きつきたかっただけなのに…。

他人の、特に好きな人の匂いは、身体を火照らせ、快感を求めさせる、何かがあるのかも…。

これって、トリビアになりませんかね?

な~んて、バカな事を考えている時でも、路上でのキスが私には強烈なインパクトで残っている。


23: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:52:23.23 ID:Jacp4DZU0
梓「純!憂知らない?」

純「え?知らないけど…いないの?」

梓「お昼休みと同時に何処かに行ったかな?」

純「唯先輩のとこでしょ!それより梓さん…」

梓「だめ。そういうことは、お家でしかしないよ!」


25: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:54:32.88 ID:Jacp4DZU0
ありゃ?なんで分かったんだろう。
以心伝心って、やつかしら。
好き合う2人にしか、通じ合えない何か…素敵だなー。

梓「以心伝心で分かったとか思ってる?」

純「おおう…本当に梓は鋭いなー」

梓「純ってさ、考えてる事が顔にでてるよ。」

純「」


26: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 03:57:44.32 ID:bOl2C/wP0
どーせ私は、わかりやすいですよ!
でも、以心伝心を考えてた事を、気づいたってことは、やっぱり私たちは、何処かで繋がってるって、証拠だよね。

梓「何ニコニコしてるの?」

純「別にー?お昼、どこで食べるかー」

梓「ここでいいじゃん。」

純「やじゃん。」

梓「2人きりになりたいの?」

純「…ご名答」

やっぱり、私たちは以心伝心だ。


27: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:02:44.39 ID:Jacp4DZU0
熱く甘い、口づけを交わそう。
これが私たちのきっかけ。
そして今、半ば強引に、梓に対してしている行為。

梓「ちょっ…んっ…」

純「…んっ…はぁ…」

本当に熱いキスは、きっと好きな人としかできない。誰よりも大切にしたい相手しか。

梓「ん…んちゅ…はぁ…」

純「ちゅ…ちゅる…んっ」

長い長い、まるでお互いの蜜を交換する様に、お互いを貪り合う。
もう我慢の限界だ。
私は、そっと、梓のスカートのなかへ手を差し入れる。


29: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:06:12.13 ID:bOl2C/wP0
それでも、梓にはまだ抵抗がある様で、侵入した手を拒まれる。

梓「…ばかぁ…こ、ここ学校ーんっ」

優等生な回答は聞きたくない。
キスをして口を塞ぐ。

純「はぁはぁ…だ、誰も来ないから、大丈夫でしょう?」

梓「そ、それでもだめ!こんな、芝生の上…」


31: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:09:29.15 ID:bOl2C/wP0
もう、私は止まらない。
梓、あなたが欲しい。

教室への廊下。
梓は、少し怒り気味だ。

純「学校って、シチュエーションが、興奮した!」

梓「ばか!結局…最後まで…」

純「声抑えるの、必死だったーってか、梓も乗り気だったじゃん!」

梓「う、うるさい!」

でも、そんな梓も可愛いって、思ってるよ。


32: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:12:27.25 ID:Jacp4DZU0
あり得ない…なんて私は乗せられやすいんだ…。

最後の授業中、私は、大きくため息をついた。
その原因はもちろん、お昼休みに起きた、純と私の2人だけの秘密の行為。

思い出しただけでも恥ずかしい!

そんな考え事をしていた私は、先生にとっては、目に付く格好の餌食だった様で、突然当てられてしまった。


33: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:15:36.27 ID:bOl2C/wP0
そのせいで、さらに私は、赤くなり、皆の笑い者になってしまった。

梓「はぁ…」

なんて、私は馬鹿なんだろう。
慰めて欲しい。そんな時にふと浮かぶ、純の顔。
それでもやっぱり私は、純を心から好きになっているんだ。

梓「今度は私が攻めてやるぅ…」

決意を新たに。私は純と変える約束をし、部室へ向かった。


35: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:17:55.27 ID:Jacp4DZU0
梓「失礼します…」

律「お、梓もきたな~。」

澪「よし。全員揃ったところで…」

唯「ティータイムだね!」

澪「れ、練習だろ!」

紬「まぁまぁ、澪ちゃん。梓ちゃんが、一杯、お茶を飲むくらいいいじゃない。」


36: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:21:50.31 ID:bOl2C/wP0
この部活は相変わらずだ。
でも、やっぱり異変はある。

唯先輩は、私に抱きつかなくなった。
純と私の関係はまだ皆に話していない。
空気を読んで、抱きついて来ない理由にはならない。

何故だろう。
私は、そう思うあまり、唯先輩をじっと見つめていたらしく、唯先輩に気づかれたようだ。

唯「どうしたの?あずにゃん。私の顔に何かついてる?」

梓「にゃ?!いや、な、なんでもないです!」

律「はぁーいとしの唯先ぱぁいは、なんで最近抱きついてくれないのかしらぁん…って考えてたんじゃないのかー?」


37: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:24:11.70 ID:Jacp4DZU0
紬「あらあら」

澪「な、ななんだとぉ?」

梓「ち、ちがいます!」

唯「あずにゃんや…愛いやつ」

梓「き、決めつけないでください!」

律「本当のことだろー。最近頻度が少ないぞー唯。」


38: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:28:31.41 ID:bOl2C/wP0
少ない、というより全く、が適当。
本当に唯先輩は、私に抱きつかなくなった。

唯「えへへ…別にあずにゃんが、嫌いになったわけじゃないよ?」

笑った笑顔が、少し引っかかった。
もしかして、唯先輩に、好きな人ができたのかも。

だから私に抱きつくのを遠慮している。

そう。唯先輩にもきっと、愛すべき人ができたんだ。

梓「ムギ先輩!おかわり、ください。」

私は柄にもなく、お茶のお代わりを要求した。
何故かもう一杯、飲みたくなる気持だった。


39: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:31:58.80 ID:bOl2C/wP0
純「遅いなー梓は…」

部活が終わり、下校時間。
しかし、梓は、なかなかおりてこない。

純「私との約束、わすれちゃったのかぁー!」

私が少し、いじけて、しまいそうな時、梓が駆け足でやってきた。

純「けいおん部遅いぞー」

梓「ごめんごめん!練習が、思ったよりあってたから、他の曲もやってみようって、つい…」


40: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:34:14.08 ID:bOl2C/wP0
純「でも、遅刻は遅刻だよね?」

梓「だから、ごめんって…あ!」

どうやら、私の考えは、またもや顔にでていた様で、梓が少し身構える。

純「わ、私何もまだいってないぞ!」

梓「そ、そとではしないからね!」


41: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:38:20.65 ID:bOl2C/wP0
そんなこと考えたのかー…またからかっちゃうぞー…。
でも、そんなことして、梓の機嫌を損ねるのは、いやなので、からかうのは、我慢する。

純「手をつないで帰ろう?」

梓「手を?」

純「うん。」

私がそっと手を差し伸べる。
梓は、少し戸惑いながら、遅刻の負い目を感じてか、すぐに手をとってくれた。


42: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:47:40.60 ID:bOl2C/wP0
すっと、手を、指を絡ませて手をつなぐ。
女の子同士、仲良く手をつなぐのはおかしな事ではない。

でも、何故か、身体が火照っている。
これが、恋人と繋ぐということなのかも。

梓の体温が、ぬくもりが、手を伝って、互いを温める。

純「梓、あったかい。」

梓「うん…あったかいね。」

お互いの手を褒め合う。
その褒め合いでさえ、どこか、エロティシズムな感じを醸し出している。

純「梓、今度はゆっくりじっくりキスしたい。」

梓「はいはい。…お家、おいで。」

私たちはまたキスをする。
今度はゆっくりじっくり熱く甘く。


43: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:48:59.64 ID:bOl2C/wP0
眠い…いまいちだけど、寝ます。
終わりっす。

今度は唯憂…だと思います…。

即興で、駄文で、失礼しました!


45: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/05/06(金) 04:56:50.68 ID:AGjiy2AW0
とりあえずおつ


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 05:12:42.38 ID:0hPGsrYu0
おつう


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 05:26:25.81 ID:s3Uz+fcM0






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