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怜「今日は私が膝枕したるわ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 21:56:57.07 ID:aUfxA6110
- 多分短め
最後まで書き溜めてあるんで割りとすぐ終わります - 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 21:59:07.28 ID:aUfxA6110
- ―ある日の部活帰り―
竜華「…」トボトボ
怜「…」
竜華「…」トボトボ
怜「…」
怜「…竜華?」
竜華「…」
怜「竜華?」ツンツン
竜華「!」
竜華「な、なに?」
- 4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:01:39.67 ID:aUfxA6110 - 怜「…どないしたん?なんや随分おつかれやね」
竜華「ん…」
竜華「今日ちょっと部員同士で揉め事があってな」
竜華「これは部長として何とかせなあかんと思って、仲裁に入ったんやけど」
竜華「なかなか収められなくて…」
竜華「情けないなー…参ったわ」
怜「ああ、なんかえらい大きな声聞こえたわ」
怜「うちの部で揉め事なんて珍しいなー」
怜「部長さんも大変やな…」
竜華「ん…」
竜華「これだけ部員がおれば、たまにはこういうこともあるんは仕方ないわ」
竜華「うちが望んで部長になったんやしな、弱音なんて言ってられへん」
竜華「なんや心配かけてしまったみたいでごめんなー」
竜華「気にせんでな」ニコッ
怜「…」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:03:04.39 ID:aUfxA6110
- 怜「(…竜華は)」
怜「(大所帯の千里山の部長で)」
怜「(勉強もいつもトップクラスやし)」
怜「(私の面倒まで見てくれとる)」
怜「(誰よりも頑張ってる子やのに、私には疲れてる素振りなんて全然見せたことなかったな)」
怜「(今日はよっぽど応えたんやろか…)」
怜「…竜華、ちょっとあのベンチで休んでいかへん?」
竜華「? ええけど…」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:04:28.18 ID:aUfxA6110
- ――――――
竜華「ほら、怜」ポンポン
怜「…」
竜華「?」
怜「竜華」
怜「今日は私が膝枕したるわ」
竜華「え」
竜華「…怜が?」
怜「せや」コクン
竜華「どないしたん?急に」
怜「たまにはええやん」
怜「な?」
竜華「…雪でも降るんちゃうやろか」
怜「…うっさいわ」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:06:19.29 ID:aUfxA6110
- ―――――――――
怜「ほら、竜華」ポンポン
竜華「…なんか」
竜華「いつもと立場逆にするだけで、えらい照れくさいな…」
怜「…はよせーへんと日が暮れてしまうで?」
竜華「ほ、ほな」
竜華「失礼するわ…」
フワッ
怜「あ…」
怜「(竜華の髪、めっちゃサラサラや)」
怜「(太ももに当たって)」
怜「(こそばゆいような、気持ちええような…)」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:08:06.54 ID:aUfxA6110
- 怜「…どう?」
竜華「…不思議な気分やな」
竜華「なんや子供に戻ったみたいや」
怜「えらい大きなお子さんやな」
竜華「ふふっ」
竜華「でも…落ち着くわ」
竜華「怜の肌、あったかいなあ…」
怜「…なら良かったわ」
怜「竜華の膝枕には全然及ばんかもしれへんけど…」
竜華「そんなことあらへん」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:09:32.87 ID:aUfxA6110
- 竜華「怜の脚細くて綺麗やなあ、羨ましいわ」
竜華「うちはいらんお肉がついてしもーて…」
怜「何言うてんの、痩せられたらうちが困るわ」
怜「前に言うたやろ?」
竜華「くすっ…膝枕のソムリエさんやもんな」
竜華『ええか、細すぎず太すぎず筋肉質でもあかん』
竜華『適度な肉付きと程よい弾力!これらが絶妙にマッチングしてないのはただの足やー!(キリッ)』
竜華「…やったな?」
怜「せや!」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:11:03.71 ID:aUfxA6110
- 怜「…でも」
怜「それに当てはめると、うちの脚は40点くらいやろか…」
竜華「あはは」
竜華「…でもな、怜」
竜華「怜から見てどうかは知らんけど」
竜華「うちにとっては怜の膝枕…」
竜華「100点満点やで?」
怜「…!」かあっ
怜「…」
怜「竜華…」
怜「あんまりこっ恥ずかしいこと、言わんといてくれる?」
竜華「うわ、冷たっ!」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:13:32.13 ID:aUfxA6110
- 怜「…竜華」
竜華「何?」
怜「頭、撫でてもええ?」
竜華「!」
竜華「…ええよ」
怜「…」そーっ
ポンッ
ナデナデ
竜華「んっ…」
怜「(竜華の髪)」
怜「(長くて、サラサラで)」
怜「(ほんまに綺麗)」
怜「(それになんかええ匂いもするし…)」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:15:10.51 ID:aUfxA6110
- 竜華「……~~♪」
怜「(竜華、気持ち良さそう…)」
怜「(なんや私まで嬉しなってくるわ)」
竜華「人に頭撫でられるのなんて、何歳以来やろ」
竜華「撫でてもらうのって…ええもんやなあ…」
怜「せやろ?私はおかげさまで」
怜「いつもええ思いさせてもらってますわ」
竜華「ふふっ…」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:16:29.99 ID:aUfxA6110
- 怜「(…竜華は)」
怜「(私を撫でてる時、いつもどんな気分なんやろか)」
怜「(私は…)」
怜「(胸が高鳴って)」
怜「(愛おしくて)」
怜「(なんや逆に切なくなってくるくらいや…)」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:18:24.05 ID:aUfxA6110
- 怜「(…しかしあれやな)」
怜「(膝枕されてる時は気にならんかったけど)」
怜「(竜華のスカートって、短いな…)」
怜「(この体勢だとおしり見えてしまいそうやわ)」ムラムラ
怜「(ここは殆ど人通らんからええけど…)」
怜「…竜華は優等生やし真面目やのに、なんでスカートはそない短いの?」
竜華「え?」
竜華「だって、長かったら怜に膝枕する時邪魔やんか」
怜「…それだけ?」
竜華「?せやでー」
怜「男の人にモテるようにとかやないの?」
竜華「…うち女子校やん」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:19:32.41 ID:/EO4+z7U0
- 竜華ちゃんはほんと怜想いだな
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:19:43.88 ID:aUfxA6110
- 竜華「男の人、か…」
竜華「…怜は」
竜華「うちが男の人と付き合ったら、いややないの?」
怜「…!」
怜「(竜華に…彼氏…)」
怜「(竜華に…)」
怜「(かれ…)」
怜「…」
怜「りゅ、竜華が好きになった人なら…」
怜「それで…」
怜「ええんと…」
怜「ちゃう…」
ポタッ
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:21:12.43 ID:aUfxA6110
- 竜華「…怜?」
怜「な、なんや今日は夕方なのにあっついなあ」
怜「汗が止まらんわ…」
竜華「怜…」
竜華「…何も泣かんでも」
怜「あ、汗や言うとるやん!」
怜「…」
竜華「…」
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:22:35.59 ID:aUfxA6110
- 竜華「…心配せんでも」
竜華「うちはどこにも行かへんよ」
怜「!」
竜華「うちはずっと」
竜華「ずーっと」
竜華「怜専用の、膝枕や」
怜「…」
怜「ぷっ」
怜「なんやの、それ…」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:24:41.69 ID:aUfxA6110
- ―――――――――
竜華「日も暮れてきたなー」
竜華「そろそろ帰ろか」
怜「…そうやな」
竜華「怜」
竜華「ありがとうな」
怜「…ええよ、いつも面倒かけてばっかりやしな」
竜華「おかげで元気出たわ」
怜「またたまに私が膝枕したる」
竜華「うん」
竜華「…でもな、怜」
怜「?」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:26:24.46 ID:aUfxA6110
- 竜華「今日怜が膝枕してくれて」
竜華「うちほんまに、ほんまに嬉しかったけど…」
竜華「うちは怜に膝枕してる時も」
竜華「さっきと同じくらい…幸せなんやで?」
怜「!」
怜「…」
怜「…なんや今日は恥ずかしいセリフばっかりやな、竜華」
竜華「ちょ…からかわんといて!」
怜「ふふっ冗談やって」
竜華「まったく…怜はいじわるさんやなー」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:30:46.98 ID:aUfxA6110
- 怜「…竜華」
怜「さっき言ったこと、忘れへんでな?」
竜華「?」
怜「竜華はこれからもずっと」
怜「私専用の、膝枕や」
竜華「…ふふっ忘れへんよ」
竜華「むしろうちは怜のほうが心配やわ」
竜華「後でもっと良い膝枕が見つかった、なんて言わへんやろな?」
怜「…心配せーへんでも」
怜「竜華以上の膝枕なんて、宇宙のどこ探しても見つかる気せーへんわ」
竜華「ぷっ…えらい大げさやな」
怜「ほんまやって」
竜華「…ありがとう」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:35:41.73 ID:aUfxA6110
- 怜「竜華」
竜華「なに?」
怜「私、病弱やしいつまで一緒におられるかは分からんけど…」
竜華「…その病弱アピールやめ!」
怜「ごめん」
怜「…でも、私のできる限り精一杯長生きするから…」
竜華「…うん」
怜「ずっと」
怜「ずーっと…」
怜「一緒やで」ぎゅっ
竜華「…うん!」ぎゅっ
おしまい - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:38:55.59 ID:aUfxA6110
- 拙い文章だったかもしれませんが、読んでくれた方ありがとうございました
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:40:38.49 ID:WVp0ZTif0
- 乙
怜竜にはこういう雰囲気が似合うな - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:41:28.39 ID:8LPuxhKD0
- おつおつ~
怜竜は萌えるわ - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/26(木) 22:57:54.37 ID:Bro6sCKb0
- 乙乙
すばらな怜竜でした
また書いてね!

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