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山岡「このグリーフシードはできそこないだ、使えないよ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 17:53:12.08 ID:+uAHxw2L0
ほむら「早く浄化しないと手遅れになるわ、受け取りなさい」

グリーフシードを手に乗せ差し伸べる

さやか「あんたの施しなんて受けない!」

受け取ったグリーフシードを投げ捨て

山岡「いて・・・!あぶないなーまったくー!」

見知らぬおっさんの額にクリーンヒット

ほむら「貴方は・・・どうして何時も私を困らせるの?」

今にも泣き出しそうな顔でさやかを見つめる

さやか「あ、あの。いや悪かったよ!少し言い過ぎた」

見知らぬおっさんがこっちへ近づいてくる

山岡「これ、お嬢さんのかい?」

指で摘まれて差し伸べたそれをみて、さやかは頷いた

さやか「あ、はい ・・・そのおでこの傷、もしかして」





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 17:57:57.00 ID:+uAHxw2L0
山岡「まったく、周りをよく見てから投げてほしいもんだね」

不機嫌そうな顔で文句を垂れるおっさん

さやか「あ、あのホントすいません!今度から気をつけます」

グリーフシードを受け取ろうとするが・・・

山岡「しかし、このグリーフシードは二級品・・・いや、三級品もいいとこだな」

差し伸べた手を引っ込めて改めてグリーフシードを見つめなおす

ほむら「あ、あの、それ返してもらえませんか」

何故グリーフシードの存在を知っているのか?
そんな事よりも見知らぬおっさんからGSを回収することが先決である


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:06:34.43 ID:+uAHxw2L0
山岡「このグリーフシードはできそこないだ、使えないよ
    こんなグリーフシードじゃソウルジェムを浄化するどころか
    かえって穢しちまう事になりかねん」

摘んだグリーフシードを見つめながら毒舌を吐く

山岡「薄い願いで魔法少女になった子が魔女化しちまえば
   こんなグリーフシードを孕むのも当然と言えば当然かぁ」

摘んだグリーフシードをポケットに仕舞い込む

ほむら「ちょっと!待って!」

力づくで取り戻す事も可能だが、何者かわからない以上迂闊に手を出せない

山岡「一週間待ってくれないか?お嬢さんたち
    本当のグリーフシードって奴を味合わせてやるよ」

背をこちらに向け

山岡「まぁ、興味があるんだったら、一週間後、この場所で会おうじゃないの
    じゃーなー」

そそくさとその場を立ち去った



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:13:55.64 ID:+uAHxw2L0
さやか「ちょっと!魔法少女が魔女化ってどういうことなの!?」

ほむらに大声で詰め寄るさやか

ほむら「それは・・・その」

いきなりの出来事に状況がうまく理解できず言葉に詰まる

さやか「まあいいわ あんたがなんか知ってるとしても、絶対に吐かないでしょうね」

そっぽを向いて怒って台詞を吐き捨てる

さやか「一週間後、ここでまたあいましょう 
     本物のグリーフシードって奴を堪能してやろうじゃないの」

そしてさやかもその場を立ち去った


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:23:22.48 ID:+uAHxw2L0
ほむら「東西新聞社の記者・・・山岡シロウか」

ほぼ丸二日使って調べた結果
彼が東西新聞の記者で、究極のメニューを担当している・・・と言うだけの事しかわからなかった

ほむら「QBに話を聞くしかなさそうね」

何処からとも無く現れた小動物がほむらの視線に入る

QB「呼んだかい?暁美ほむら」

あざとい笑顔でこちらを見つめてくる

ほむら「この男、知っているかしら?山岡シロウと言うのだけれど」

ちょこんとしゃがんでQBに写真を見せる

QB「うーん、どれどれ・・・」

写真を凝視するも、見覚えが無いのか首をかしげる

QB「ごめん、ボクはその男のことはしらない」

無表情な顔で即答する



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:31:25.96 ID:+uAHxw2L0
杏子「ちぃ・・・なんて固い野朗だ」

繁華街の裏路地から、金属と金属がぶつかり合っているような
甲高い音が聞こえてくる

山岡「お!やってるやってる!」

その音に吸い込まれるかのように裏路地へ歩みを進める山岡

杏子「なっ!どうやって入ってきたんだよおっさん」

いきなり結界の外から入ってきたであろうおっさんを見つけてビックリする

山岡「いやぁ、今日はちょっとわけ有りでねぇ・・・極上のグリーフシードを探しにきたんだ」

その顔に見覚えがあったのか

杏子「山岡のダンナァ!どうしてこんな危ないところに」

どうやら親しい仲らしい彼ら、
一旦結界を抜け、裏路地から出る



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:43:18.35 ID:+uAHxw2L0
杏子「あのころは食う物にも困ってて・・・
   山岡の旦那に助けられなかったら今の自分はありませんよ」

何時も粗雑な口調の彼女が、敬語を使っている
どうやら昔の恩人らしい

山岡「はは、なぁに、久々に競馬で勝ったのはいいけどお金の使い道に困ってね
    飯でも食いに行くかと思ったけれど、一人で行くのも寂しかったし
    調度お腹をすかせて倒れそうな君を見たときてぐっときてね」

うまいお世辞も言えない彼、しかし彼は彼女にこれでもかと
たらふくをうまいものを食わせてやったのである

杏子「それで、グリーフシードがどうたらって・・・」

さっき耳にした案件に話を振る

山岡「ああ、実は今にも穢れきりそうなソウルジェムを持った魔法少女が独り居てな」

簡単に事情を話し、ポケットからソウルジェムを取り出す

杏子「ん?ちょっと貸してもらってもいいですか?」

受け取ったグリーフシードに試にと、ソウルジェムを近づける

杏子「ぐわっ!なんだこりゃ」

ソウルジェム目掛けて穢れを吐き出そうとしたグリーフシードを慌てて地面に落とす

山岡「見てのとおり、そのグリーフシードは粗悪品さ」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:53:24.97 ID:+uAHxw2L0
杏子「いや、見た目には普通のグリーフシードに見えるんだが・・・」

落としたグリーフシードを拾い上げ、嘗め回すように見つめる

山岡「素人目には正常なグリーフシードに見える
    だが、さっきあんたがやってくれたように、ソウルジェムに近づけると
    穢れを吸うどころか擦り付けようと穢れを吐き出す
    推測だが、倒される時に圧倒的な戦力差を叩きつけられて絶望してしまったのだろう
    幾ら雑魚でも丁寧に処理してあげないと、使い物にならないグリーフシードしか生み出さない」

グリーフシードを山岡に返すと、さっきの裏路地目掛けて走り出した

杏子「まっててくだせぇ山岡の旦那ァ!さっきの敵はどうやら強敵でしたから!
    きっと物スゲェ極上のグリーフシードを出してくれますぜ!」

山岡「おう!気をつけて駆れよ!俺はここで首をながーくして待ってるから」

エールなのか嫌味なのか・・・見送る背中に一言かける


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 18:59:48.47 ID:+uAHxw2L0
複数の槍を地面に付きたて、鳥かごのようにして敵を拘束する

杏子「さーてと、コイツを喰らいなぁ!」

ソウルジェムがピカッと光ったかと思うと、跳躍した彼女の両手には
巨大な一本槍が握られていた

魔女「フギャああああああああああああ」

槍は魔女の体を首から貫き、甚大なダメージを与えた

杏子「ふぅ、いっちょ上がり!ってな!」

傷だらけの服の杏子、その手に確かに握られた真新しいグリーフシード



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:09:56.94 ID:+uAHxw2L0
杏子「山岡のダンナァ!持ってきましたぜ!」

結界から出て変身をとき、路地裏で待つ山岡に勝ち誇った笑顔で近づいてくる

山岡「お!随分と早かったじゃないか!おや、大丈夫か?」

少し体にすり傷を負った彼女を気にかける

杏子「へへ、なあに!こんな傷、つばつけときゃすぐなおりまさぁ!」

真新しいグリーフシードを山岡に手渡す

山岡「助かった、今度またうまい飯食わせに連れてってやるよ!」

受け取ったグリーフシードをスーツのポケットにしまいこんだ

杏子「何がいいかなぁ、北京ダックに大トロ、河豚のてっちり!」

目を輝かせ、嬉しそうな顔で山岡を見つめる

山岡「あ、ああ、何でも奢ってやるさ」

苦笑いで返す
きっと給料日直後の財布も、彼女の胃袋になれば空っぽに・・・とほほである


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:22:15.02 ID:+uAHxw2L0
さやか「それで・・・・本物のグリーフシードってのは用意できたんですか?」

一週間後 ほむらとさやか、山岡の三人はあの日のあの場所で再会した

山岡「ああ」

ポケットに手を突っ込んで、三本の指でグリーフシードを摘んで取り出した

ほむら「な、なんていう輝き」

まさに純白、その宝石のような美しさに、ついつい見とれてしまう

山岡「まぁ、見た目だけじゃこれが本物だって証明できないよな」

そう言うと、もう片方のポケットから
山岡が出来損ないと言ったグリーフシードを取り出す

山岡「よくみててくれよ」

真新しいグリーフシードに、出来損ないのグリーフシードを近づける


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:27:45.86 ID:+uAHxw2L0
ほむら「な・・・なんてこと」

出来損ないのグリーフシードが、真新しいグリーフシード目掛けて穢れを吐き出した

山岡「あんたの渡したグリーフシードは粗悪品だったって事、わかってもらえたか?」

勝ち誇ったような、いや、無表情でほむらを見つめる

ほむら「私の負けよ・・・ごめんねさやかさん
     こんな粗悪品を貴方に渡そうとしていただなんて」

とても申し訳なさそうな顔で謝罪をするほむら

さやか「まぁ、いいって事よ!あんただって善意でこれを私に渡そうとしていた
     私のことを心配してくれてたんでしょ?」

笑顔で言葉を返すさやか

ほむら「わかてくれたてよかった・・・でも」

そう、真新しいグリーフシードは穢れてしまったのだ


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:32:25.43 ID:+uAHxw2L0
山岡「何を心配しているんだ?」

穢れを吸った筈のグリーフシード、しかしその白さは変わらない

ほむら「え?どういうこと?」

信じられない、まさか使い捨ての筈のグリーフシードが
一度穢れを吸ったグリーフシードが

山岡「これが本物のグリーフシードの実力さ
    一度穢れを吸った程度じゃそうそうお釈迦にならない」

本物のグリーフシードの凄さを知り、感動と驚きを隠せないほむら

山岡「さぁ、このグリーフシードで
   君の今にも穢れきりそうなソウルジェムを浄化するんだ」

グリーフシードをさやかに手渡す


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:41:24.54 ID:+uAHxw2L0
さやか「す、凄い!さっきまで黒く濁ってたソウルジェムが!」

殆ど穢れて今にも羽化しそうだったソウルジェムは
グリーフシードが黒いもやをグイグイと吸い込んでくれたお陰で
あっという間に元の輝きを取り戻したのであった

山岡「そうさ、本来のグリーフシードはこういうものである筈なんだ
    強い願いの代価を支払う為に、戦う道を選んでしまった少女達」

その言葉にドキッとするほむら

山岡「でも最近はお手軽な願いでポンと魔法少女になっておきながら
    魔女との過酷な戦いと周りとの孤立で直ぐに魔女化してしまう
    バカな魔法少女も居る」

そしてその言葉にドキッとするさやか


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:42:32.96 ID:UUdcdm2y0
山岡正論過ぎるけどムカつくな


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:55:51.40 ID:UlwPHkhc0
>>25
山岡ならしかたないね


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 19:52:36.34 ID:+uAHxw2L0
山岡「そんな粗雑な魔法少女が孕んだグリーフシードを
    圧倒的かつ強引な火力で奪い取ってしまえば
    こんな最低なグリーフシードしか取れなくなるんだよ」

反省の色を見せるかのごとく、ほむらがポツリと語り始めた

ほむら「山岡さんの仰るとおりです
     私は時間停止の能力で大量のTNTを魔女に取り付け
     爆破解体して倒しました」

それを聞いて怒りをぶつけるかのように語り始める山岡

山岡「だからダメなんだよ!このグリーフシードがどうやって狩られたのか知っているか!
    魔女狩りのベテランであるはずの少女が、決死の覚悟で命を燃やして挑んで手に入れたんだ
   彼女は防具の衣服をボロボロにさせ、手傷を負いながら魔女との死闘を繰り広げ
    このグリーフシードを手に入れたんだよ!」

熱い語りに興味を持ったのか、さやかが質問を投げかけた

さやか「その、私のためにこのグリーフシードを手に入れてくれた魔法少女って?」

熱が入りすぎたのに反省した山岡は、静かに質問の答えを返す

山岡「佐倉杏子、知っているかい?」

驚きの顔を隠せないさやか

さやか「あ、あの自分勝手な杏子が!?あんな奴がこんなに凄いグリーフシードを!?」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 20:04:16.12 ID:+uAHxw2L0
杏子「いやぁ、今日は美味しい物をたらふく食べさせてもらえると聞いて
    昨日から何も食べないでお腹すかせて待ってたんですよ?」

レストランや寿司屋などの飲食店がたくさん立ち並ぶ商店街

山岡「大枚降ろしてきたからあらかたのもんはどんとこいさ!
    さぁ、何食いに行きたいんだ?」

ワルプルギスの夜を2日前に控えた日のことである

杏子「うーん、とりあえずがっつりスタミナ付けておきたいんですよね」

さやかとほむら、そして杏子の三人で災厄の魔女と立ち向かう

山岡「じゃあすっぽん鍋なんてどうだ?」

彼女達がどんな結末を迎えるのか

杏子「すっぽん?おいしいんですか?」

繰り返し戦って来たほむらが救われる未来は訪れるのか

山岡「ああ、コラーゲンたっぷりだからお肌もぴちぴちに」

今の我々に、知る余地は無いのだろう

杏子「やだなぁ、山岡のダンナァ!おだてたって何もしませんよ!」


おわり


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 20:09:10.37 ID:HONXlNhT0


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 20:12:00.50 ID:PiV0hHcb0
面白かったけど短すぎる


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 20:23:27.91 ID:6OLo3UJP0
良かった





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  1. 2012/08/15(水) 21:28:18

    杏子が思ったよりホームレスだw


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