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ナギ「私が本当に欲しいのは…」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:15:23.27 ID:mDGaFaCd0
♪♪~

ユー子「お?ナギからや」

ユー子「ほいほーい」ピッ

ナギ『おうユー子、今大丈夫?』

ユー子「うん、平気ー。どしたん?」

ナギ『ああ、明日なんだけどさ、一緒に祭りでも見に行こうかなって思ってさ』

ユー子「おぉ、お祭りええやん♪明日空いてるしおっけーやでー」

ナギ『そっか、良かった』




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:18:35.54 ID:mDGaFaCd0
ユー子「そしたらるん達も誘っとこか」

ナギ『…いや、私達だけでいい』

ユー子「ほぇ?せっかくのお祭りなんやしるん達も誘ったったらええやん」

ナギ『いいんだよ。一つ隣の県のだから結構遠いし、なにより二人だけで見に行きたいんだ』

ユー子「え、そ、そお?…まあ、ナギがそういうんなら…」

ナギ『ああ、それじゃあさ、明日の5時くらいにユー子んち行くから』

ユー子「うん、待ってるわぁ」

ナギ『ああ、じゃあまた明日な』

ユー子「またなー」ピッ

ユー子「…なんや、ナギのやつ変やったな…?」


ナギ「…へへ」

ナギ「浴衣、いいの選ばなくちゃな」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:23:42.75 ID:mDGaFaCd0
ナギ「ねーお兄ちゃん、この浴衣どう?」

ナギ兄「あー、いいんじゃないか?」

ナギ「も~、こっちは真剣なんだからちゃんと見て欲しいんだけど…」

ナギ兄「ご、ごめんごめん」

ナギ兄「そうだな、落ち着いた色がお前らしくて良く似合ってるよ」

ナギ「ほんとっ?じゃあこの髪留めはどう?」

ナギ兄「新しいやつか?かわいらしくていいんじゃないかな」

ナギ「ほんとに?良かったぁ…」

ナギ兄「ただ、俺としては髪を解いてめがねも」

ナギ「それだけは譲れない」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:28:01.19 ID:mDGaFaCd0
ナギ兄「でも急にどうしたんだ?気合い入れちゃって」

ナギ「うん、ちょっとね…」

ナギ兄「ひょっとして恋人でも?」

ナギ「そ、そんなんじゃないよ!友達と祭り行くだけだよ…」

ナギ(……)


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:31:36.82 ID:mDGaFaCd0
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-

ユー子「いらっしゃいナギ~」

ナギ「おーっす」

ナギ「お、ユー子そのかんざしかわいいじゃん」

ユー子「そぉ?なんとなく寄ったお店で偶然見つけたんやけど…嬉しいわぁ」

ユー子「ナギもその浴衣似合っとるで」

ナギ「そ、そうかな」

ユー子「髪留めもかわいいで。やっぱナギはいつもの髪型が似合っとるわぁ」

ナギ「…ユー子、お前はやっぱいいやつだな……」

ユー子「へ?あ、ありがとぉ…」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:35:13.70 ID:mDGaFaCd0
ユー子「しかし隣の県やなんて、結構遠くまで行くんやねぇ」

ナギ「結構大きな祭りみたいでさ、花火大会も派手にやることで有名らしいんだ」

ユー子「ほんまに!?むっちゃ楽しみやん」

ナギ「ああ、期待していいと思う」

ナギ「プレゼントも用意してあるしな…」

ユー子「ん?なんかゆーた?」

ナギ「なんでもねえよ。行こうぜ、電車きちまう」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:40:45.75 ID:mDGaFaCd0
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ナギ「…お、見えてきた見えてきた」

ユー子「駅からそんなに遠くなくて良かったなぁ」

ナギ「そうだな、とりあえず」

くぅぅぅ~…

ユー子「…あ///」

ナギ「…軽くなんか食べるか」

ユー子「う、うん…///」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:44:46.28 ID:mDGaFaCd0
ナギ「お、たこ焼きか。いいねぇ」

ユー子「うん、おいひぃわぁ。ナギも食べてみて~」

ナギ「ん、さんきゅー」

ユー子「お、あっちでなんかやっとるみたいやで」

ナギ「ん…」

ナギ(浴衣美人コンテスト、ねぇ…)

ナギ(ユー子が出りゃ間違いなく…)

ナギ(…いや、多くの人にユー子を見られるのは…なんか嫌だな)

ユー子「なぁナギ、行ってみようや」

ナギ「いや、私らには関係ないイベントだよ」

ユー子「そぉ?」

ナギ「それより飲み物買いに行こうぜ」

ユー子「あ、うん…」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:49:08.25 ID:mDGaFaCd0
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ナギ「もうすぐ花火大会始まるな」

ユー子「ほんまに?」

ナギ「あっちの河原で見ようぜ」

ユー子「了解や♪楽しみやなぁ~」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:51:34.90 ID:mDGaFaCd0
ユー子「始まった…花火キレイやねぇ」

ナギ「そうだな…」

ユー子「わぁ……」

ナギ「ユー子…」ドキ

ナギ(ユー子……綺麗だ…)

ナギ(い、今しかないよな……)ドキン…

ナギ(ユー子、ユー子、ユー子……)ドキン…ドキン…

ナギ「ユー子…」キュッ

ユー子「きゃっ…///ど、どしたんナギ」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:55:28.85 ID:mDGaFaCd0
ナギ「ユー子はさ」

ユー子「え?」

ナギ「ユー子はさ…私のこと好き?私はユー子のこと好き」

ナギ「ユー子のかわいらしい仕草…笑顔も…臆病なところも、なにもかも好きなんだ」

ユー子「は、え、えええ!?」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/18(土) 23:58:16.63 ID:mDGaFaCd0
ナギ「ユー子…どうなんだ…?」

ユー子「え、えっと…そりゃあ、ナギのこと好きやで?ええ友達や思てるし…」

ナギ「…がうんだ」ガシッ

ユー子「え?ちょと、ナギ」

ナギ「違うんだよっっ」グオッ

ユー子「きゃあっ…!?」

どさっ…

ユー子「うぁ…痛った…な、ナギ…?///」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:02:33.62 ID:q2DATGQ10
ナギ「私が…」

ユー子「え…?」

ナギ「私が欲しいのは…友達としての…"その程度"の好きじゃなくて」

ナギ「私が本当に欲しいのは…」

ナギ「ユー子の…お前の、"それ以上"の好きなんだよ…!」

ユー子「……ナギ…」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:06:33.99 ID:q2DATGQ10
ユー子「…腕、離して…痛い…」

ナギ「えっ…ああ、すまん」

ユー子「ありがと…っこいしょっと」ムクリ

ナギ「あ、ゆ、ユー子…?」

ユー子「さってと、これで…」

ぎゅっ…

ナギ「わぁっっ…!!?///」

ユー子「…ナギのこと、抱きしめられるわ」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:10:42.30 ID:q2DATGQ10
ユー子「ウチな、ナギの気持ちに最初はちょっと驚いてしもうたんやけど」

ユー子「今は…嬉しい気持ちで胸がいっぱいやねん」

ユー子「でもな、ええ言葉なんて思いつかへんから」

ユー子「これが、ウチなりに考えた応え方や」

ユー子「好きや…ウチもナギのこと好き」

ナギ「ユー子……」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:14:35.17 ID:q2DATGQ10
ナギ「ゆ…ぐすっ…ユー子ぉ…///」

ユー子「んー?泣いとるん?なんや、ナギらしくもないなぁ」

ナギ「う、うるせぇ、バカ…」

ナギ「…すっげぇ…」

ナギ「すっげぇ…ぐす…怖かった…女同士だし、変なんじゃないかって思って…」

ナギ「…最悪嫌われちまうんじゃないかと…思って…」

ユー子「ナギ…」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:18:09.29 ID:q2DATGQ10
ユー子「なぁナギ、顔、あげて?」

ナギ「え…?」

ちゅっ

ユー子「…嫌いになんかなるわけないやろ?」ニコ

ナギ「…っっ///」

ユー子「へへー、いつものクールなナギはどこへ行ってしまったんやろなぁ?」クスクス

ナギ「う…るせぇっ…ぶっとばすぞ…」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:23:47.19 ID:q2DATGQ10
----
--
-

ナギ「…花火、あんまり見られなかったな…ごめんな」

ユー子「ええんよ、花火なんていくらでも見れるやん」

ナギ「…そうだな。次はちゃんとるん達も」

ポツッ

二人「…ん?」

ポツ…ポツ…

二人「あ…」

サァァァァァァ…

ユー子「うわわっ!雨降ってきてもーた!」

ナギ「マジかよ、まいったな…」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:28:41.65 ID:q2DATGQ10
ユー子「ど、どうしよ?どっかで雨宿りしてく?」

ナギ「駅まで走るぞ!」

ユー子「ほ、ほんまにぃ~?」

ナギ「どうせ大した距離じゃねえよ!ほら、雨弱いうちに行くぞっ!」ダッ

ユー子「ま、待ってぇなナギぃ~っ…」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:31:40.00 ID:q2DATGQ10
ユー子「ふーっ…ナギ、大丈夫?」

ナギ「はぁ…はぁ…ま、まぁな…なんで…はぁ、お前そんなに元気なんだよ…」

ユー子「そ、そぉ?ナギが体力落ちとるんちゃう?」

ナギ「う…まじかよ……」

ユー子「とりあえずタオル買ーて来たからナギも使ってや」

ナギ「あぁ、すまん…う゛!?」

ナギ(雨でユー子の肩のあたりが少し透けて…というか肩どころじゃ…!///)

ナギ「ユー子、先にお前拭くの手伝ってやるよ!///」

ユー子「ほぇ?ど、どうしたんナギ」

ナギ「いいからっ!!」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:35:26.58 ID:q2DATGQ10
ユー子「しっかし雨降ってまうなんて残念やな…」

ナギ「ほんとにな…もっと二人で……」ハッ

ユー子「うん…?」

ナギ「な、なんでもねぇよ…」プイッ

ユー子「…いられたら?」クス

ナギ「……///」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:38:38.69 ID:q2DATGQ10
ユー子「ええやん、もっと二人でいよ?」

ナギ「え?」

ユー子「ウチの家に泊まってってや、ナギ」

ナギ「な、何…!?」

ユー子「ええからええから~。お風呂も貸すから一緒に入ろな!」

ナギ「わ、わかったよ…ってい、一緒にぃ!?」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:43:50.69 ID:q2DATGQ10
----
--
-

ユー子「♪♪~」シャァァァ

ナギ(……という訳で、ユー子んちの風呂な訳だが…)チャプ…

ユー子「♪~」

ナギ(…くそ、なんだって目のやり場に困らにゃならねぇんだ…)

ナギ(なんか変に意識しちまう…///)

ユー子「ほぉらナギぃ~、湯船から出てきぃやー。背中流したるわぁ」

ナギ「い、いいよ…お前が上がってからで」

ユー子「なんやぁ、恥ずかしがることないやん♪」

ナギ「はっ、は、恥ずかしいだろっ、普通っ」

ユー子「ええからええから~」グイ

ナギ「わぁっ!わ、わかったから引っ張るなって!」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:47:39.98 ID:q2DATGQ10
ユー子「かゆいところありますぅ~?」ゴシゴシ

ナギ「…ねぇよ」

ユー子「ところでナギぃ」ムニュ

ナギ「ひゃっ!?///」

ユー子「胸、少し小さくなったんとちゃう?もしかして無茶なダイエットでもしとるんと…」

ナギ「お、お前なあっ!!」ガタッ

つるっ

ナギ「おわぁっ!?」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:52:13.96 ID:q2DATGQ10
むにゅ…

ナギ(むにゅ…?)

ユー子「…っと。ナギ、いきなり立ちあがったりしたら危ないでぇ」

ナギ「う…っぐ……」

ナギ「~~~~~っっ!!//////」ポカポカ

ユー子「あっ、痛っ!痛っ!や、やめてやナギぃ~~~っ!」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 00:58:02.30 ID:q2DATGQ10
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--
-

ナギ「あ~…なんか今日すっげー疲れた…」グテー

ユー子「そやなぁ…でも、楽しかったで」

ナギ「そうだな…」ゴロン

ナギ(ホントに色々…)

ナギ「…なあユー子、るん達に私らのことどう説明しようか」

ユー子「んー…普通に受け入れてくれるんとちゃうかなぁ?」

ナギ「そうだな…案外『おめでとぉ~』とかで終わるかもな」

ユー子「うんうん、心配ないって」

ユー子「それじゃあ電気消すで」

ナギ「ああ」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:01:56.27 ID:q2DATGQ10
ナギ「…で……」

ユー子「へへー♪」

ナギ「なんで同じ布団に入って来てるんだよ…」

ユー子「んー?ええやん、恋人さんなんやし」ニコニコ

ナギ「ったく…容赦ねぇな…」

ナギ「…なあ、ユー子」

ユー子「うん?」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:05:44.40 ID:q2DATGQ10
ナギ「明日さ、買い物にでも行こうよ」

ユー子「うん、ええよー。何買うん?」

ナギ「そうだな…なんでもいいや」

ユー子「ふふっ、なんやソレ」

ナギ「いいだろ…ユー子といられるんならなんでもいい」

ユー子「……」

ユー子「…」クスッ

ユー子「そしたら、おいしい物食べたり服見たりしよか」

ナギ「そうだな」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:08:28.22 ID:q2DATGQ10
ナギ「ユー子…」

ユー子「すぅ…すぅ…」

ナギ「…寝たか」

ユー子「…うぅん…ナギ…」

ナギ「ん…」

ユー子「むにゃ…どっかいったら…いややで……」

ナギ「ユー子…」

ナギ「…」フッ

ぎゅっ

ナギ(手ぇ繋いでやるなんてこっ恥ずかしいけど…)

ナギ「どこにも行かねーよ…」



   おしまい


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:10:03.81 ID:q2DATGQ10
こんなんでも支援・保守してくれてありがとう
おそまつさまでやんした


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:11:26.76 ID:cwr/yGvg0
おつおつ
なぎたそ~


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/19(日) 01:11:52.82 ID:+nhr8BRf0
乙!


きゃらスリーブコレクション Aチャンネル ナギ&ユー子 (No.64)
きゃらスリーブコレクション Aチャンネル ナギ&ユー子 (No.64)




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