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小鳥「小鳥と雛」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:39:13.77 ID:UudxqMwi0
- 都内某所 音無小鳥宅
小鳥「ふわぁ……休みだからって寝過ぎたかしら……」
小鳥「今日は何しようかなぁ……買い物に行こうか、家でゴロゴロしようか」
小鳥「……ゴロゴロしよう」
小鳥(なんか年々、外出する気力が衰えてる気がする……マズいわ)
小鳥「……とにかく陽の光を浴びましょう。脱・引きこもり!」
ガラガラ
小鳥(あら? ベランダに何か……)ヒョイ
小鳥「卵……?」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:42:03.58 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「ずいぶんと可愛らしいサイズだけど……」
小鳥(親どころか、それらしき巣も見当たらない)
小鳥「うーん……傷も無くて無事みたいだし、ほっとくわけにもいかないわね……」
小鳥「」キョロキョロ
小鳥(親鳥さん、もしいたらごめんなさい!)
小鳥「……っていうかこれ、本当に本物の卵なのかしら?」
小鳥「それに、勝手に鳥って決めつけてたけど、蛇とかトカゲって可能性も……」
小鳥「うーん……」 - 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:45:58.50 ID:UudxqMwi0
- …………
響「それで、自分のとこに来たと」
小鳥「ごめんね、響ちゃん。他に頼れる人が居なくって……」
響「別にいいよ。今日、予定なかったし」
響「で、これなんだけど、雀の卵だと思うぞ」
小鳥「あ、やっぱり?」
響「これ、孵したいのか? …………見たところ、不可能じゃないけど難しいと思う」
小鳥「……できれば」
響「っていってもなぁ……さすがの自分も孵卵器は持ってないし、そもそも野鳥を拾ったときには鳥獣保護法で届け出が……でもこの際そんなこと言ってる場合じゃないかぁ……」ブツブツ
小鳥(な、なんか響ちゃんが賢く見える!) - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:48:50.04 ID:UudxqMwi0
- 響「ちょっとそこで待ってて」
小鳥「?」
響「すぐ戻るー。卵、冷やしちゃダメだぞ」
小鳥「わ、わかったわ」ギュッ
…………
響「お待たせ。はいこれ」
小鳥「? 何これ?」
響「即席の孵卵器。発泡スチロールに電気あんか入れただけだけどね」
小鳥「お、おお……」
小鳥(な、なんか響ちゃんが頼もしく見える!) - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:53:00.50 ID:UudxqMwi0
- …………
響「じゃあ、これから小鳥と小鳥のための『卵の孵し方講座』、始めるぞ」
小鳥「お願いします!」
響「まず、さっき渡した孵卵器で卵を温めるわけだけど、そのとき注意することは三つ……温度、湿度、酸素だ」
小鳥「ふむふむ」
響「温度は38度を保つように。湿度は適度、って感じなんだけど、それは発泡スチロールの中に水の入ったコップとか濡れタオルを入れておけば大丈夫だぞ」
響「あ、電気あんかが濡れて火事にならないように注意はしてね」
小鳥「はい!」メモメモ
響「で、温度と湿度を保つために蓋をするんだけど……そのとき空気穴を開けなきゃダメだぞ。卵も生き物だからな」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:55:13.88 ID:UudxqMwi0
- 響「そしてもう一つ。一番大事で一番大変な作業があるんだ」
小鳥「……ごくり」
響「『転卵』っていって、2~3時間に一回は卵を転がしてあげないといけないんだ」
小鳥「2~3時間に一回……」
響「当然、夜も定期的に起きなきゃダメだぞ。……ピヨ子、できるか?」
響「まあ……今じゃ自動転卵機なんてものもあるけど……」
小鳥「大丈夫。やってみせるわ」
響「……なんか、やけに気合い入ってるんだな。そんなに孵したいのか?」
小鳥「うん、なんとなくだけど……ほっとけないから……」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:59:26.63 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「ねえ響ちゃん、雀の卵って生まれるまでどれくらいかかるものなの?」
響「うーん、2週間から3週間ってとこかな?」
小鳥「そう、じゃあやっぱり……もしかしたら……」
響「?」
小鳥「な、なんでもないわ。それじゃ、ありがとうね」
響「あ、うん。また何かあったらいつでも相談に乗るぞ! 自分、こんなときしかピヨ子の役に立てないからな」
小鳥「ひ、響ちゃーん! ちょっとあなた良い子すぎるわー!」グスッ
響「ほ、ほら、泣いてないで! 頑張るんだぞ!」
小鳥「うん! じゃあ、またね!」
ガチャ バタン
響「………」
響「ごめん、ピヨ子……自分、全然良い子なんかじゃないぞ……」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:03:35.31 ID:UudxqMwi0
- …………
その夜
小鳥「さて、いっちょがんばりますか!」
小鳥「」ジー
卵「…………」
小鳥「……眺めてても仕方ないか。TVでも観ましょう」ピッ
小鳥「お、真ちゃんが出てる。そっか、今日放送日だったっけ」
観客『キャー! カッコイイー! マコトサマー!』
真『あ、あはは……どうも』
小鳥「また"こういう"番組なのね。プロデューサー、この後文句言われたんだろうなぁ」クスクス
小鳥「さてと……」カシュッ
小鳥「…………」
小鳥「何ビール開けてんの私ぃぃぃ!」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:07:21.19 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「」ゴクッ ゴクッ
小鳥「……っぷはぁ!」
小鳥「…………何飲んでんの私ぃぃぃ!」
小鳥「落ち着くのよ小鳥。これしきで私の意志は揺るがない!」
…………
小鳥「」ウトウト
小鳥「はっ! ダメよ小鳥! 小鳥の命がかかってるの!」
小鳥「……でも、ちょっとだけ仮眠を」
小鳥「今は11時過ぎだから……1時くらいに起きれば……」
小鳥「だいじょ…ぶ……」
小鳥「すぅ……すぅ……」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:12:05.74 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「うーん……むにゃ……」
小鳥「……はっ! い、今何時!?」ガタガタッ
小鳥「……い、1時……」
小鳥「勝った……!」
小鳥「…………ぐぅ」
小鳥「って寝たら意味ないでしょぉぉぉ!」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:15:42.47 ID:UudxqMwi0
- …………
翌日 765プロ
響「初日からそれじゃ、先が思いやられるぞ……はぁ」
小鳥「面目ない……」グッタリ
響「でもその様子だとちゃんと頑張ったみたいだな」
小鳥「はい、頑張りました……」
響「……ちょっと寝た方がいいんじゃないか?」
小鳥「はい、ちょっと寝た方がいいと思います……」
響(大丈夫かな……) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:18:37.80 ID:UudxqMwi0
- ガチャリ
P「おはようございます」
響「はいさーい、プロデューサー」
P「おはよう、響。……? 音無さん、どうかしたのか?」
響「起こさないであげてくれ。死ぬほど疲れてる」
P「お、おう。何かあったのか?」
響「んー、育児疲れ……かな」
P「!?」
響「まあまだ生まれてすらいないけどね」
P「!!??」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:21:33.18 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「……ふぁっ!? し、しまった! がっつり寝ちゃった!」
小鳥「どどどどうしよう!」
P「おはようございます」
小鳥「お、おはようございます! 仕事中に大変失礼しました!」
P「いえ、疲れてるみたいだし、構いませんよ。……そうだ、響からこれを預かってます」
小鳥「? メモ?」
ーー9時と11時にコロコロしておきました。響
小鳥「」グスッ グスッ
P「な、何泣いてるんですか?」
小鳥「い、いえ……一家に一人響ちゃんの時代かと思って……」グスッ
P「?」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:25:10.55 ID:UudxqMwi0
- P「それより音無さん」
小鳥「?」ゴシゴシ
P「もし本当なら、産休とか頼んだ方がいいんじゃないですか?」ボソボソ
小鳥「……サンキュー?」
P「とにかく、今日の分の事務は終わらせておいたのでゆっくりしててください」
小鳥「早っ! まだお昼ですよ!?」
P「今後も無理は控えてくださいね? 手伝えることは極力手伝いますから」
小鳥「は、はい……」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:28:50.51 ID:UudxqMwi0
- 小鳥(とはいったものの、これ以上響ちゃんやプロデューサーさんに頼るわけにはいかない!)
小鳥(仕事と子育て(?)、両立してみせる!)
二日目
小鳥「おはようございます!」
やよい「小鳥さん、おはようございまーす!」
五日目
小鳥「おはようございます」
亜美真美「おっはよー、ピヨちゃん!」
十日目
小鳥「おはようございます……」
千早「おはようございます、音無さん。あの、顔色が………」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:32:41.21 ID:UudxqMwi0
- 十四日目
小鳥「おはよ……ございま……」フラフラ
響「みるみる弱っていってるじゃないか、ピヨ子……」
P「今更だが、育児どうこうっていうのは鳥の卵のことだったんだな。てっきり小鳥さんが妊娠したもんだと……」
響「相手もいないのに?」
P「それ以上いけない」
P(何人かに言いふらしちゃったことは黙っておこう)
小鳥「響ちゃん……プロデューサーさん……ごめんなさい。音無小鳥、そろそろ限界です……」
P「は、はい。ソファで横になっていいですよ」
小鳥「……」ドサッ
響「泥のように眠り始めたぞ……」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:36:02.70 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「ごめんね、響ちゃん……家まで泊まりに来てもらっちゃって」
響「乗りかかった船、ってやつだぞ」
小鳥「そういえば響ちゃんのペットたちは大丈夫なの?」
響「みんな大人しいし、餌の場所はハム蔵といぬ美が知ってるから大丈夫だよ」
小鳥「? ハム蔵といぬ美がみんなに餌をあげるってこと?」
響「うん。自分が留守の時はどっちかに頼んでるんだ」
小鳥(常々思ってたけど、響ちゃんのペットって何者なの? いやペットなんだけど) - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:41:01.11 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「じゃあ今夜は無礼講といきましょうか」ゴトン
響「だーめ! そんな元気なら自分来なくてよかったんじゃないか? っていうかこの前もお酒飲んで失敗しかけたんでしょ?」
小鳥「そんな殺生な!」
小鳥「休みの前! しかも明日は誕生日! そんな日に飲まずしていつ飲むの!?」
響「……ちょっとだけだぞ」
小鳥「ありがとうございます!」
響「言っとくけど、自分はジュースだからな」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:44:46.66 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「うーん……小鳥が一羽……小鳥が二羽……」ウトウト
響「なあ、自分がいるからって油断してないか?」
小鳥「それだけ響ちゃんのことを信頼してるのよ。言わせないで恥ずかしい」キリッ
響「うっ……ま、まあ、自分完璧だからな! もっと頼ってくれて構わないぞ!」
小鳥「……ちょろい」
響「聞こえてるぞ!」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:50:15.01 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「あ、日付変わった」
響「誕生日おめでとー、ピヨ子」
小鳥「……また一つ年を取ってしまった……」ズズズ...
響「暗くなり過ぎだろ! 今夜たるき亭で誕生会なんだから、そんな顔してたらみんな悲しむぞ?」
小鳥「♪誕生日を迎える度に 何を祝うのかずっと謎だった……」
響「いいから! そういうこと考えなくて!」
小鳥「♪見えなくなってしまったものは 二度と帰らないと知ったとき……」
響「続きを歌うな!」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:53:56.24 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「そろそろコロコロタイムかしらね……」
響「……ね、ねえピヨ子」
小鳥「?」
響「実は自分、ピヨ子に謝らなくちゃいけないことが……」
小鳥「ん……?」ゴシゴシ
響「本当に今更なんだけど……って、聞いてる?」
小鳥「今、卵動かなかった?」
響「……見間違いじゃないのか?」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:58:13.07 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「い、いや、確かに……」
ピシッ
小鳥響「!?」
小鳥「何これ!? 生まれるの? 生まれそうなの!?」
響「う、嘘……そんなまさか……!」
シーン
小鳥「あ、あれ? 止まっちゃった?」
響「触っちゃダメだぞ! 今……きっと頑張ってるんだ……」 - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:02:46.63 ID:UudxqMwi0
- …………
小鳥「かれこれ2時間経つわ……」
響「でも地道にだけど、殻は破ってるぞ……」
ピシピシッ
小鳥「よしっ! そこだ! いっけぇぇぇ!」
響「ピヨ子うるさい!」
パキッ
小鳥「で……」
響「出た……」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:07:31.91 ID:UudxqMwi0
- ピヨッ
小鳥「な、鳴いた! 今鳴いたわ!」
響「まだ目も開いてないのに、早すぎないか……?」
小鳥「細かいことはいいのよ! 宴よ! 酒持ってこんかい!」グビグビ
響「うおぉぉい! 飲み過ぎだぞ!」
シーン
小鳥「ね、ねえ、鳴いたっきり動かないけど、大丈夫かしら?」
響「……ま、まだ触っちゃダメだ」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:12:04.05 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「…………」
響「…………」
小鳥「ね、ねえ、響ちゃん……」
響「やっぱり……」
小鳥「え?」
響「……ごめん、ピヨ子。自分、ピヨ子に謝らなくちゃいけないんだ」
響「その前に……」スッ
小鳥「あ……」
響「この子、ちゃんと弔ってあげないと……」 - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:16:24.77 ID:UudxqMwi0
- 響「…………」
小鳥「……響ちゃんは、わかってたの?」
響「……わかってたっていうと嘘になる」
響「あの子は生まれてくることもできないと思ってた」
小鳥「……」
響「卵、ベランダに落ちてたんでしょ? いや、 置かれてたのかな」
小鳥「置かれてた……?」
響「親鳥はね、『この卵はダメだ』って判断すると巣から離す習性があるんだ。大抵は巣からたたき落とすだけなんだけど、時々自分で遠くに運ぶ親鳥もいる」 - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:19:35.42 ID:RzAomkRj0
- oh......
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:20:24.27 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「あの子は親に見捨てられた……ってこと?」
響「仕方ないことなんだよ。ほっておけば、他の元気な子に悪い影響がでちゃうかもしれない」
響「現に自分が卵を見たときはもう……」
小鳥「……それが謝らなくちゃいけないこと、なの?」
響「うん……言い出せなくて、ごめん……」
小鳥「謝る事じゃないわ。むしろ響ちゃんには色々と感謝しなきゃいけないもの」 - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:21:11.09 ID:G394Uoav0
- しかし賢い響だな。
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:24:14.37 ID:UudxqMwi0
- 響「……だから殻が破れたとき、ホントにびっくりしたんだ。きっと小鳥が大切にしてたから、奇跡が起きたんだよ」
小鳥「……全然、そんなことないわ」
響「あの子、最期に鳴いたでしょ? それだってあり得ないことなんだ。卵から出てのどができあがるまで、少し時間がかかるはずなんだよ」
響「きっと、ありったけの力を振り絞って殻を破って……最期の力を振り絞って小鳥に伝えたんだ」
響「ありがとう、って」
小鳥「……きっと、そうなのね。響ちゃんがそういうなら」 - 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:28:44.09 ID:UudxqMwi0
- 響「ぐすっ……ごべん……」ボロボロ
小鳥「もう、何で響ちゃんが泣くのよ」
響「だって……」
小鳥「貴重な体験、させてもらったわ」
小鳥「誕生日おめでとう、雛。短い間だったけど、ありがとう」
響「……?」グスッ
小鳥「ふふっ、あの子につけようと思ってた名前。小鳥と雛でお揃いでしょ? ちょっと期待してたとはいえ、まさか誕生日までお揃いになるとはね」
響「良い、名前だな……ハム蔵と同じくらい」
小鳥「……微妙な褒め方ね」
響「き、聞こえてるからな!?」 - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:33:23.93 ID:UudxqMwi0
- …………
一同「誕生日おめでとー!」パチパチパチ
小鳥「ありがとー!」
真美「それでピヨちゃん、今年何さ……」
小鳥「小川さーん、とりあえず生お願いしまーす!」
亜美(逃げた……)
真(逃げた……) - 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:36:44.26 ID:UudxqMwi0
- P「ほ、ほら、見てください小鳥さん! これ全員分のプレゼントですよ!」
小鳥「ほ、ホントだ! 嬉しいなー!」
伊織(露骨に話題を逸らしたわね……)
小鳥「? あら、これは……」
小鳥(手編みの、鳥のぬいぐるみ……)チラッ
響「」ソワソワ
小鳥(……ありがとう、響ちゃん)ニコッ
響「!」パァァァ - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:41:06.62 ID:UudxqMwi0
- 春香「じゃあ今日はみんなどんどん食べまくろー! 社長とプロデューサーが奢ってくれるらしいし!」
P「お、おい。確かにそうだが、一応適度に頼むぞ……」
社長「まあまあ、無礼講といこうじゃないか。時に君……」
P「?」
社長「私は今日、財布を忘れてしまってね。いや失敗失敗!」
P「しゃ、社長ぉぉぉ!」
アハハハハ ガンバレプロデューサー!
小鳥「あはは……ん?」 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:43:06.19 ID:RzAomkRj0
- 社長なんという策士
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:43:39.91 ID:UudxqMwi0
- 小鳥「…………」
あずさ「? どうしたんですか、小鳥さん?」
小鳥「いえ、プレゼントは非常にありがたいんですが……」
小鳥「このマタニティーグッズの山は何の冗談ですか?」
一同「えっ」
終わり - 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:44:42.14 ID:UudxqMwi0
- 終わったので解散していただいて結構です
一日遅れでごめんねピヨちゃん - 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:45:08.60 ID:2at3a6xF0
- いい話だった乙
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:46:42.05 ID:Y2ngBuQH0
- 乙!
いい響も見れたし、すごくよかったー - 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:46:57.01 ID:RzAomkRj0
- おっつん
良いSSだった、掛け値なしに - 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:52:17.30 ID:UudxqMwi0
- この2人の組み合わせはあんまりみないからすごく新鮮な気持ちで書けた(小並感)
響が動物博士になったけど、まあ多少はね

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