スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
男「俺だけスーパーモードになれない」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:43:38.40 ID:0ofx2EjTO
- 敵「グ……」バタッ
ピンク「やった……やったよ!やっと私もスーパーモードになれた!」
イエロー「やったじゃんピンク!」
ピンク「うん!これで私も足手まといじゃないよ!」
ブルー「ああ、お前も立派な戦力だぜ」
グリーン「これで皆スーパーモードになれるし、いつどこに敵が来ても安心だな!」
男「いや、俺まだ……」
グリーン「ん?ああ、そうだったな」ハハッ
男「……もう遅いし俺帰るわ。ピンク、おめでとう」
ピンク「^^」
レッド「じゃあそろそろ解散するか」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:46:22.13 ID:0ofx2EjTO
- 男「はぁ」スタスタ
男「敵と戦い続けてもう一年か……」スタスタ
男「最初は三人だけのチームだったんだよなあ」スタスタ
男「リーダーのレッド、紅一点のイエロー、そして俺」スタスタ
男「実にバランスの良いチームだった」スタスタ
男「あの頃は誰もスーパーモードになんかなれなくてさー」スタスタ
男「皆で協力して頑張って敵倒してたんだよなー」スタスタ
男「ピンチの時、レッドーがスーパーモードになった瞬間は素直に感動したよ」スタスタ
男「その時はリーダーの特権みたいな感じだと思ってたのになあ……」スタ…
男「……」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:49:08.35 ID:0ofx2EjTO
- 男「イエローもスーパーモードになれるようになって……」
男「新しく入ってきたメンバーも次々と…………スーパーモードのバーゲンセールかってんだ」
男「……そして今や」
男「俺だけスーパーモードになれない」
男「……」
トウキョウデウレテルゲイニンゼンインシネッ!
男「あ、メールだ」ピッ
男「!!」
『敵の反応あり 至急現地に集合せよ 場所は……』
男「この近くだ!」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:52:15.39 ID:0ofx2EjTO
- 男「見つけたぞ!」
敵「アアアア」
男「獣型か……来い!」
敵「ウォォ……ヌガァ!」バキッ
男「うぐっ……強い……どりゃあ!」バキッ
敵「ゴッ……ヌヘアアハハ」
男(お互いの力はほぼ互角……それか若干向こうのが強いってとこか)
男「でも負けられない……!俺にだって……」
男「初期メンバーの意地があるんだ!!」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:55:49.22 ID:0ofx2EjTO
- グリーン「待たせたな!」サッ
男「えっ」
グリーン「いくぜ!スーパーモード!!」シャキーン
超グリーン「どりゃっ」
敵「グワアアアアアアアヤラレタアアアアアアア!!!」バタッ
グリーン「はい終わり」スッ
イエロー「来たよ……ありゃ、遅れちゃった?」
グリーン「あー大丈夫大丈夫!びっくりするほどザコ敵だったし」
イエロー「なら良かった。そいじゃ帰るね、バイバーイ!」
グリーン「じゃあなー!あ、男、足止めありがとな!」
男「お、おう」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 17:59:28.65 ID:0ofx2EjTO
- 翌日
レッド「最近敵の出現率がすごい」
ブルー「確かにだぜ」
グリーン「スーパーモードがあれば大丈夫っしょ」
ピンク「うん、これからは私もまともに戦えるからね!」
男「……」
イエロー「でもさ、敵はこんなに攻めてきてるのに」
イエロー「あたしらは今のままで良いのか……って話だよね、レッド?」
レッド「ああ」コクッ
レッド「……そろそろ、決断の時が来たんじゃないか?」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:01:22.28 ID:0ofx2EjTO
- グリーン「お、攻めちゃう?」
レッド「敵が尽きるまで守り続けるか、ボスを倒して一気にけりをつけるか」
レッド「どっちがいい?」
男「敵の底が知れない今、無理に攻め込むのは危険だ。今は下手に動かず……」
グリーン「もち、後者で!!」
ブルー「ああ、この戦いは一刻も早く終わらせるべきだぜ!」
ピンク「私達のスーパーモードなら、ボスにだって負けないわ!」
イエロー「おー、皆やる気だねー……あたしもだけど」ニカッ
レッド「決まりだな」フッ
レッド「攻め込むぞ!!!!」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:16:27.73 ID:0ofx2EjTO
- 男「……仕方ないか」
ピンク「じゃあ、すぐにでも出発しなきゃ」
グリーン「思い立ったが吉じなんとやらってな!」
レッド「じゃ、攻め込むメンバーを発表するぞ」
レッド「俺、イエロー、ブルー、グリーン、ピンク……」
レッド「以上だ」
男「え、俺は?」
レッド「すまない、お前を守りながら戦えるような相手じゃないんだ」
グリーン「お前スーパーモード使えないからな!」ハハハ
男「……」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:20:19.28 ID:0ofx2EjTO
- 男「でも、『なんで俺だけスーパーモードに……』みたいなことからなんだかんだで覚醒するかもしれないし」
ブルー「しなかったら死ぬぜ」
男「……それにほら、俺ルービックキューブとか得意だから役に立てるかも……」
イエロー「男、あたしらをさ………信じてよ」
ピンク「男くんはさ、私たちの大好きなこの街を守って^^」
グリーン「そうそう、お前まで来ちまったら誰がこの街を守るんだ!」
男「……それなら、仕方ない……か?」
レッド「よし、行くぞ」
\おー!/ - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:25:06.63 ID:0ofx2EjTO
- 男「行ってしまった」
男「…………くそっ」
男「なんでだよ…………」
男「なんで俺だけ……なんで……」
男「なんでスーパーモードになれないんだー!!!!」
男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
男「セイッ ハァッ」
男「シャキーン」
男「………」
男「はぁ」
男「なにやってんだろ、俺」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:31:07.33 ID:0ofx2EjTO
- 男「そうだ」
男「こういうのはシチュエーションが大事なんだ」
男「例えば仲間のピンチみたいな」
男「敵の親玉の本拠地に行ったんだから、多分そろそろピンチなはず」
男「絶対そうだよ四天王最弱の奴とかにボコられてるよ」
男「よし、行ってみよう」
男「この街を守るのは警察とかの仕事だし」タタタッ - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:36:43.69 ID:0ofx2EjTO
-
敵「ククク、その程度か?」
超レッド「はぁ、はぁ……大丈夫か?皆」
超グリーン「ああ……しっかしやっべぇな、これ」
超イエロー「あたしらのスーパーモード、通用してないねこれ」
超ピンク「もう、ダメだぁ」
超ブルー「あいつ本当に強いぜ」
男(見に来たら想像以上にピンチだこれ……よし)
男「待て!」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:41:15.44 ID:0ofx2EjTO
- 敵「ん?誰だ」
超ブルー「あれは…………男だぜ!!」
超グリーン「なんで来たんだよ……あのバカ」
超イエロー「男……ダメ、逃げ……」
敵「邪魔しやがって……お前から死ね!」
超レッド「男!!!」
男(怖い……でも、これは多分覚醒するパターンのやつだ)
男「俺の仲間を傷つける奴は……」
男「許さねぇ!!」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:46:37.44 ID:0ofx2EjTO
- バキィッ
敵「あひいいいいいいい!!」
ヒュー・・・
ドゴォン
敵「…………バカな……姿が……変わった?」ポタポタ
超グリーン「すげぇ……これが真の力か!」
超イエロー「うひゃー、やるじゃん」
超ピンク「仲間を守りたいという強い思いが、新たな力を生んだのね!」
超ブルー「さすがだぜ」
極レッド「大丈夫か、男」シュウウウ
男「ん、まあ、あの、ありがとう」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:52:08.72 ID:0ofx2EjTO
- 敵「ここまでか……だが我は四天王の中でも最弱」
敵「ボスへの道は……遠い………ぞ」ガクッ
レッド「ふう」スッ
グリーン「やっぱすげーなレッドは!」
レッド「ああ……しかし今のモード、ハイパーモードは疲れるな」
ピンク「リーダーがいなかったら、私たち危なかったね」
イエロー「さっすがリーダーって感じだねぇ」
男「……」
男(思ってたんと違う) - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:52:19.15 ID:OSWtjVY20
- これはひどい・・・
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 18:56:47.45 ID:0ofx2EjTO
- ブルー「今日は一旦帰ろうぜ」
イエロー「なんかさ、意外と近かったね敵の本拠地」
グリーン「まさか日帰りで来れる距離だとはな!」
ピンク「じゃあ、スーパーモードになって超スピードで帰ろ!」
グリーン「そーだな、腹減ったし」
レッド「男、おぶってこうか?」
男「いや、良いよ。一人で帰れるし」
皆「じゃあ」
超皆「さよならー」ビュン
男「じゃあなー……」
男「……」
男「うぅ、えぐっ……くそう……」ポロポロ - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:01:05.44 ID:0ofx2EjTO
- そして
敵「ぐ……」バタッ
極ピンク「やった……やっと私もハイパーモードになれた!」
ピンク「ふう……皆!」スッ
イエロー「あんたならやれると思ってたよ」
グリーン「これで全い……あ、いや、ほぼ全員ハイパーモードになれるな」
ブルー「敵も強くなってきたし、もうハイパーモード無しじゃやっていけないぜ」
ピンク「うん、正直昨日までは引け目を感じてたけど、もう大丈夫!」
男「……」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:05:23.05 ID:0ofx2EjTO
- さらに
敵「その程度か」
極グリーン「くっ……そぉ……」
極イエロー「ハイパーモードでもダメって、そりゃないわ」
極ブルー「……うぐぅ……だぜ」
極レッド「こんなところで……諦めて……」
ピカーン
凄レッド「たまるかああ!!」バキッ
敵「ぐわああ」バタッ
男「……」ホジホジ - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:10:00.35 ID:0ofx2EjTO
- 自宅
男「………」フー
男「……さて」
男「来るところまで来たって感じだな」
男「インフレに置いてかれたってレベルじゃねえぞこれ」
男「皆ハイパーモードになれて、レッドに至ってはなんか凄いモードになれるというのに」
男「スーパーモードにすらなれない俺って一体」
男「つーかなんだよスーパーモードとかハイパーモードとか、なんであんな簡単に強くなれるんだよ」
男「必死で特訓とかしてるのがアホらしくなってくるわ」
男「………もういいや」
男「辞めよう、このチーム」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:16:13.54 ID:0ofx2EjTO
- 本部
レッド「このチームを……辞める!?」
レッド「なんで……男!!俺達ずっと仲間なんじゃなかったのか!?」
男「……気付いてるだろ、俺だけなんか悪意を感じるくらい弱いんだ」
イエロー「やっぱハイパーモードになれないの気にしちゃってる?」
男「それどころかスーパーモードにもなれないんだよ」
グリーン「あーでもお前、ルービックキューブ上手いじゃん!」
男「バカにしてんのか」
ブルー「かける言葉も見つからないぜ」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:19:40.89 ID:uLJGQJEB0
- 男…辛い
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:22:16.93 ID:0ofx2EjTO
- ピンク「そんな……嫌だよ、男くん!辞めないで!」
男「えっ」
ピンク「男くんが辞めちゃったら私……私……」
男「……どうせ、『自分が一番弱いみたいな感じになるから嫌』とかそんなんだろ」
ピンク「うん、まあ」
男「せめて否定してくれよ……」
レッド「男、どうしても抜けるというのなら俺を倒してから」
男「ごめんな、お前倒せるくらい強かったら抜けたいなんて思わねーから。もういい。帰る」スタスタ
イエロー「男……」
ブルー「そっとしといてやろうぜ」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:26:43.61 ID:0ofx2EjTO
- 男「このタイミングでぬるぽ……っと」カタカタ
男「VIPなんて何年ぶりだろうなー。うん、やっぱ家でVIPやってる方が気楽で良いわ」
トウキョウデウレテルゲイニンゼンインシネッ!
男「メール……」ピッ
『敵の反応有り。至急集合せよ。場所は……』
男「……辞めるっつったのに」パタン
男「お前の父親はバスコダガマか……っと」カタカタ
男「おっ!……ちっ腹筋スレかよ」カチッ
トウキョウデウレテルゲイニンゼンインシネッ!!
男「………」ピッ
『敵撃退完了!』
男「……」パタン
男「……」カタカタ
男「……」ポリポリ - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:31:14.90 ID:0ofx2EjTO
-
男「お前先週も同じスレ立ててただろ……っと」カタカタ
トウキョウデウレテルゲイニンゼンインシネッ!
男「………お、なんだこれ、大喜利スレ?……よし」
男「うんこを踏んでしまったから……っと」カタカタ
男「ふふ……」
男「あ?なんでランク外なんだよ面白いだろうがカス」
トウキョウデウレテルゲイニンゼンインシネッ!
男「携帯うるせーよさっきからお前が死ね」ポイッ - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:35:22.95 ID:0ofx2EjTO
-
男「完全にVIP飽きた」
男「思えば何十日もずーっとVIPやってたからなー」フヒヒ
男「そういやマナーモードにしてから携帯見てねーな……お、あった」
男「あー充電器さしっぱなしだわ……もったいない」カチャッ
男「さーてVIPVIP……」カタカタ
男「………」チラッ
男「……」パカッ
男「え」
『敵の反応有り。至急集合せよ。場所は……』
『敵撃退完了!』
『敵の反応有り。至急集合せよ。場所は……』
『敵撃退完了!』
・
・
・
『敵の反応有り。至急集合せよ。場所は……』
男「どんだけメール来てんだよ……辞めたのに」 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 19:59:57.51 ID:0ofx2EjTO
- 男「あれ?」
男「この最後のメール、昨日のじゃん」
男「………」
男「まだ、倒して、ない……?」
男「……」ピッポッパ
男「…………」
男「………電話……繋がらない」
男「…………でも 俺には、もう」
男「関係……な、い………」
男「……」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:03:09.96 ID:0ofx2EjTO
- 敵「これより、こいつらの公開処刑を始める!」
\ワーワー/ \いいぞいいぞー/ \好きだぜボスー/
最強無敵レッド「流石は親玉……だな」
超絶無双グリーン「こうもあっさりやられて、かてぇロープで縛られてこの通り、か」ハハッ
完全無欠ブルー「マックスモードでもダメとは想定外だぜ」
絶対神格イエロー「やっぱ死ぬのかなー……あたし死にたくないんだけどなー」
凄ピンク「……ごめんね、皆……私、足手まといで……」グスッ - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:07:57.58 ID:0ofx2EjTO
- 超絶無双グリーン「あーあ、こんな時、男がいればなー」
凄ピンク「そうね……男くんがいたら私の足手まとい感も薄れて……」グスッ
超絶無双グリーン「んー……そうじゃなくって、さ」
凄ピンク「?」
超絶無双グリーン「あいつ、なーんかやりそうな雰囲気あるんだよなー」
超絶無双グリーン「この状況もなんとかしてくれるような……」
最強無敵レッド「……」
超絶無双グリーン「ま……雰囲気だけだけど、な」ハハハ
完全無欠ブルー「ふっ…………でも、分かるぜ」
超絶無双グリーン「お、マジで?」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:11:52.41 ID:0ofx2EjTO
- 完全無欠ブルー「あいつには何か秘められた力があるぜ」
完全無欠ブルー「少なくともそう思わせるだけの何かはある……はずだぜ」
凄ピンク「いやいやあいつ辞めたじゃん。弱いから辞めたんじゃん」
絶対神格イエロー「確かにスーパーモードにすらなれないし、ノーマルモードでもあたしらの中で一番弱いけど」
絶対神格イエロー「一緒にいると……安心できるんだよねー」
絶対神格イエロー「ねぇレッド、あいつ、まだあたしらの仲間でしょ?」
最強無敵レッド「……当たり前だ」
最強無敵レッド「抜けるなんて俺は許可してないからな」
最強無敵レッド「早く来い、男」
最強無敵レッド「集合命令は、とっくに下したぞ!!」 - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:15:56.44 ID:0ofx2EjTO
- 敵「死に間際くらい静かにできぬものか……」
敵「やれ」クイッ
\ウオオオオオオオ/
「やめろおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:18:14.11 ID:0ofx2EjTO
- 凄ピンク「あっ」
絶対神格イエロー「おー」
完全無欠ブルー「やっと来たぜ」
超絶無双グリーン「っへへ……」
最強無敵レッド「ふ……遅いぞ」
最強無敵レッド「男……!!」
男「……来てしまった」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:18:30.83 ID:Ddu3pndV0
- きたあああああ!
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:19:41.71 ID:0ofx2EjTO
- 敵「貴様……誰だ?」
男(生きてるだけマシだが、やばい状況だなこれは)
男(あーそういや、レッドがハイパーモードになった時も皆ピンチだったな)
男(あの時はスーパーモードになれないのが悔しくて)
男(ここでこう言えば覚醒しそう、みたいなことばかり考えてたな)
敵「なぁ誰だって」
男(皆がピンチなのに、自分のことしか考えてなかった)
男(結果、レッドが覚醒して皆助かったのに、素直に喜べなかった)
男(本当に弱いのは………俺の心だったんだ) - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:23:36.03 ID:0ofx2EjTO
- 男「ずっと家にいて、何か足りないなって思ってたんだ」
男「今、分かったよ。俺、やっぱりお前らと一緒にいたい」
敵「分かったお前こいつらの仲間だな」
男「どれだけ弱くても、スーパーモードになれなくても、関係ない」
男「この気持ちに……嘘は無い」
最強無敵リーダー「ああ」コクッ
絶対神格イエロー「うんうん」ニッ
敵「ふはははは!だからなんだというのだ!」
敵「お前が私を倒さぬ限り、お前の仲間は死ぬ」
敵「今はちょっと中断しているが、お前と一緒にまとめて死刑してくれるわ」
敵「自分が弱いと認めていながら、こいつらを軽くあしらった私に挑むのは無謀とは思わんのか!」
男「ああ、確かに無謀だよ。それがどうした!」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:25:07.86 ID:TOt/omsH0
- お約束をちゃんと守る良い敵さんやで
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:27:26.37 ID:0ofx2EjTO
- 敵「それがどうしたって……え?」
男「どう考えても俺はお前に勝てないよ」
敵「だよな」フフフ
男「でも……」ダッ
男「あいつらのロープを解くくらいなら!」ダダダッ
敵「フン!」バキィ
男「うっ」ドサッ
敵「……それを私がさせると思うか」
男「……ぬああ!」ダッ
敵「ハァッ!」ドガゴッ
男「痛っ……!」ズゴォ - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:29:40.10 ID:+hGH2hhp0
- がんばれ!
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:32:15.52 ID:0ofx2EjTO
- 敵「ふふふ、まだ小指一本しか使ってないぞ。いい加減諦め」
男「……まだまだぁ!」
敵「……」ガシッ
男「腕掴まれた」
敵「……ここまで愚かな人間は初めて見た」
敵「やっぱ今死ね」ビュン
男「……ッ!」
男(心臓……これは…………避けらんねぇ……)
男(ああ、俺死ぬのか)
男(もっとなんか作戦とか考えてから来るべきだった)
男(結局やっぱりなんにもできなかったなぁ)
男(回りの景色が……敵の攻撃が……すげえゆっくりに見える)
男(常時これなら最強なんだけどなぁ) - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:37:50.26 ID:0ofx2EjTO
- 男(走馬灯が見える)
男(ああ、レッドやイエローとはここで出会ったんだっけ)
男(………そうそう、ブルーは最初敵だったんだ)
男(はは、グリーンこんな真面目なキャラだったっけ……)
男(………ああ、うん、ああ……)
男(あいつらとの思い出……ばっかりだ……)
男(そうだ……まだ、死ねない)
男(生きて、あいつらに………謝らないと………)
ピカーーーーーーン - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:38:48.49 ID:mjxMqijy0
- ピンクェ…
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:41:24.68 ID:JkR2KZ9C0
- 男頑張れぇぇえ
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:42:08.30 ID:0ofx2EjTO
- カキーーーーン!
グリーン「男ーーー!!!!!」
ピンク「あれ、効果音おかしくない?グサッじゃなくカキーンてウケる」
イエロー「ありゃ、ちょいよく見て!」
ブルー「あれは……男……いや誰だぜ」
レッド「男……なの……か……?」
漢「………効かねぇ」シュウウウウ - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:42:46.19 ID:hVp0ereF0
- 漢キター
ピンクェ…… - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:42:55.56 ID:sdAy/BOp0
- 超男じゃ締まらないと思ったら
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:42:57.73 ID:Oym8GQo50
- そういう変化なのかww
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:45:03.87 ID:0ofx2EjTO
- 敵「バカな!私は全力で心臓を貫かんとした!なのに……」
敵「何故一度変身しただけの雑魚の胸板に阻まれる!!」
漢「ふん」ビュン
敵「え」ドゴォ
チュドォォォォォォン
イエロー「……なんじゃありゃあ」ポカーン
ピンク「筋骨隆々で……血管浮き出てて……肌は紫色……気持ち悪っ……」
グリーン「でも、何モードかは知らねぇがあれは確かに男で……そして」
ブルー「ああ……強いぜ」
レッド「やるじゃないか………男!」 - 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:49:11.47 ID:0ofx2EjTO
- 漢「俺……強くなれたんだな」
敵「ぐぬぬ……」
漢「敵の親玉を倒せるほど……」タンッ
漢「強くなれたんだ!!!」キュイイイイイイン
敵「あっ……ちょっやめ」
漢「『口からビーム(デストロイステーション)』!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
敵「バカな……世界征服という……私の………夢が………」
敵「チックショオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ドガアアアアアアアアアアアアアン - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:54:20.70 ID:0ofx2EjTO
-
漢「皆……今助ける」シュババババッ
ピンク「やった!男くんらしき生物の気持ち悪い爪で縄が解けた!」
グリーン「男!やったな!」
漢「ああ」
ブルー「これで敵の組織は壊滅だぜ。戦いは……終わったぜ」
漢「………皆……今まで、本当にすまなかった」
レッド「全く、無断欠勤が過ぎるぞ」
イエロー「まーまー、これでチャラってことで」
レッド「……だな」ニッ
漢「ありがとう……」パアァ - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 20:59:23.76 ID:0ofx2EjTO
- イエロー「じゃあさ、これからはもう戦わなくていいことだし、そのモード、解こ?」
ピンク「うん、キモい」
漢「ああ………」
漢「ん?あれ?」
グリーン「お、どうした?」
漢「いや、あのさ、俺たちこれからもずっと仲間……だよな?」
イエロー「あったりまえじゃん!」
レッド「チームは解散になるが……俺達の絆は決して消えたりなんかしない」
漢「……」
漢「…………」 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:02:07.63 ID:Ddu3pndV0
- まさか・・・
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:02:27.68 ID:hVp0ereF0
- やめてくれ・・・
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:03:49.73 ID:0ofx2EjTO
- ――――――その後、敵と言える存在は完全にいなくなり、世界に平和が訪れた
レッド、イエロー、ブルー、グリーンは、仕事仲間としてではなく、友達として楽しく過ごしている
こんな毎日が送れるようになったのも男のお陰だ
しかしそんな男は今家に引きこもり、アニメやネット以外に特に趣味も無くダラダラと生きている
レッド達とも徐々に疎遠になり、メールアドレスを知っているだけ、といった関係になってしまった
だが、仕方の無いことだ
これは皆に迷惑をかけまいと、男が自ら進んで選んだ道なのだから――――――
漢「俺だけノーマルモードになれない」
完 - 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:04:28.27 ID:nBFPTRBQ0
- なんというおち
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:07:04.15 ID:0ofx2EjTO
- 以上です
読んでくれた方ありがとうございました! - 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:07:12.81 ID:XaHuk0AD0
- 乙
ピンクどうなったんだろ - 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:07:25.46 ID:hVp0ereF0
- 乙乙
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 21:10:08.44 ID:uLJGQJEB0
- 乙面白かった

「オリジナル」カテゴリの記事
-
- 老人「おぬしは……ワシが倒す!」ラスボス「老いぼれめ……」
- 女子高生「た、助けて……」 リーマン「フヒヒ」モミモミ 男(やめたまえ!)
- まんこの妖精「私はま○この妖精。これから>>5をするわ」
- カブトムシ「ゴキブリになってる・・・・・・だと?」
- 男「一番恐ろしいのは人間だったんだ……」
- 社長「俺くん女児用パンツのCMに出てみないか」俺「えっ…」
- 地球「お前太陽さんに近くて熱くねーの?」水星「慣れてますから」
- 淫魔「汝が我の契約主か」男「チェンジで」
- 軍師「挑発だ! 挑発して、敵軍を城の外におびき出すのだ!」
- 女教師「お前、今日は居残りだぞ」 女生徒「え!?」
- 教師「今日は皆さんに、ちょっと生かし合いをしてもらいます」
- 先輩「もしかしたら、私はレズかもしれない」 後輩「へー」
- 男「見ぃつけた・・・」少女「ひっ」
- ロリ姫さま「のうのう、なにをしておるのじゃ?」
- 男「惚れた相手は幼馴染の母親」
コメントする
全ランキングを表示