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ルルーシュ「……なんだそれは」C.C.「見てわからないか?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:02:59.96 ID:rTjKde810
―――ブリタニア皇宮 皇帝私室―――

ルルーシュ「だから、一体何だと訊いている」

C.C.「意外とバカか? 見ればわかるだろう、小犬だ」

ルルーシュ「そんな事を訊いてるんではなく……」

C.C.「女の子だな。犬種は知らん」

ルルーシュ「そうでなくだな……」

C.C.「毛色は赤だ。瞳の色は……ターコイズだな」

ルルーシュ「あのな……」

C.C.「よし、カレンと名付けよう。決定だ」

ルルーシュ「……わざとか貴様」




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:09:24.06 ID:rTjKde810
ルルーシュ「よりによってそんな名前をつけて何のつもりだ」

C.C.「何だ? 他意はないぞ、他意は」

ルルーシュ「大体まがりなりにも皇帝の私室に小動物を持ち込むなど……」

C.C.「いいじゃないか。癒しの要素だって必要―――」
ガブリッ

ルルーシュ「フ、フハハハハ! 噛まれたか、ざまはないな!」

C.C.「ったく、気の強い事だ……おい、世話は任せるぞ」スタスタ

ルルーシュ「!? な、おいっ!!」
プシュー(ドア閉まる音)

ルルーシュ「……ホントに置いていくか、あの魔女め……」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:13:16.30 ID:rTjKde810
ルルーシュ「弱ったな、ペットなど飼った事はないぞ……」

ルルーシュ「まぁ、犬はペットとしては一般的だし苦労もなさそうだが……」

ルルーシュ「さて、どうしたものか……」チラッ

小犬カレン「?」キューン?

ルルーシュ「///」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:17:16.32 ID:rTjKde810
ルルーシュ「ッ、はっ!?」

ルルーシュ「いかん、不覚にも可愛いと思ってしまった……」

ルルーシュ「はははは、馬鹿な、そんなはずはない。俺はいずれ悪逆皇帝と呼ばれる男だぞ?」

ルルーシュ「そんな神をも恐れぬ大罪人が、小動物を見て可愛いなど―――」チラッ

小犬カレン「」ハッ ハッ ハッ

ルルーシュ「///」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:22:12.44 ID:rTjKde810
ルルーシュ(かっ、かわっ! 可愛いぃぃぃぃぃっ!!)

ルルーシュ(こ、小犬とはここまで可愛いものだったのか!?)

小犬カレン「?」キューン?

ルルーシュ(こ、小首を傾げる仕草がまたたまらんっ!!)

ルルーシュ(ちょ、ちょっとだけ……ちょっとだけなら抱き締めてみるのもいいか)

ルルーシュ「ほ、ほぉ~ら……こっちおいで?」スッ

小犬カレン「アンッ」ガブリッ

ルルーシュ「」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:27:35.85 ID:rTjKde810
ルルーシュ「……まさか噛まれるとはな……」バンソーコーハリハリ

ルルーシュ「臣民ならともかく、よりによって小動物に抵抗されるとは予想外だった」

ルルーシュ「『飼い犬に手を噛まれる』とはこういう事か……」

ルルーシュ「……はっ!? ま、まだ飼うと決めたわけではないぞ!?」

ルルーシュ「C.C.にちゃんと元いた場所に還すよう言わなければ―――」チラッ

小犬カレン「?」シッポフリフリ

ルルーシュ「///」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:32:09.18 ID:rTjKde810
ルルーシュ「なんだこれは……」ドキドキ

ルルーシュ「え、えぇい……そんな目で見るな! 俺は小動物に構う時間など―――」

小犬カレン「わんわんっ!」カケヨリッ

ルルーシュ「待て待て、だから構ってる暇は!!」

小犬カレン「くぅ~ん……」スリスリ

ルルーシュ「……だ、ダメだ……可愛すぎる……///」

小犬カレン「わふぅ」ジーッ

ルルーシュ「……俺の負けだ……仕方ない、飼ってやるからありがたく思え///」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:37:17.14 ID:rTjKde810
ルルーシュ「となるとやはり、名前が問題だな……」

ルルーシュ「C.C.は冗談でつけたんだろうが、やはり犬に知人の……あいつの名前をつけるなどもってのほかだ」

ルルーシュ「どんな名前がいいだろうか……」

小犬カレン「?」キューン?

ルルーシュ「定番だが、ポチ?」

小犬カレン「」シレッ

ルルーシュ「イヤか? なら……マロン?」

小犬カレン「」ツーン

ルルーシュ「……か、カレン?」チラッ

小犬カレン「アンッ!!」フリフリ

ルルーシュ「」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:42:58.38 ID:rTjKde810
ルルーシュ「いやいやダメだろ!! え~っと他に何か名前ないか名前……」ブツブツ

ルルーシュ「よし、アニー?」

小犬カレン「」フイッ

ルルーシュ「くぅ……ならばステファニー!!」

小犬カレン「」ツーン

ルルーシュ「そんなにイヤか!! ちぃくそ、ならば―――」

   ―――――しばらくお待ちください―――――

ルルーシュ「……カレン?」

小犬カレン「わんっ!!」パタパタパタパタ

ルルーシュ「はぁ……もういい、ならお前は今日からカレンだ……」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:46:52.65 ID:rTjKde810
ルルーシュ「なんでこんな事になってのか……」

ルルーシュ「悪逆の限りを尽くすブリタニア皇帝が、こんな小犬の世話など―――」チラッ

小犬カレン「わんっ、わんっ!!」フリフリ

ルルーシュ「~~~っ……」

ルルーシュ「ま、まぁ……悪くはない、か///」

ルルーシュ「まぁいい、まずはご飯にしないとな? ……厨房に行くか」

小犬カレン「わんわんっ!」パタパタ


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:52:43.98 ID:rTjKde810
―――皇宮内 厨房―――

C.C.「ん……? ほぉう、早速連れ歩いているのか」

ルルーシュ「連れても何も、お前が置いていったんだろうが」

C.C.「可愛いからいいだろ? ほれ、ピザの切っ端でも食べるか?」ホレホレ

ルルーシュ「やめにしておけ。犬にネギ類の入ったものは厳禁だ」

C.C.「冗談だよ。ほ~れ、せめて匂いだけでも嗅ぐがいいさ」ユビソーット

小犬カレン「わんっ」ガブリッ

C.C.「」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 00:57:03.54 ID:rTjKde810
ルルーシュ「また噛まれるとは、よっぽど犬には好かれないようだな?」

C.C.「五月蠅い黙れ。……ったく、誰かさんに似て気が強い事だ」

ルルーシュ「貴様やはりわざとだったか! おかげで名前も変えられなくなってしまったぞ!」

C.C.「別に誰だと言ってはいないぞ?」

ルルーシュ「俺の知るカレンなどあいつしかいないだろうが!!」

C.C.「あぁそれはすごい偶然だなぁ、びっくりしたよ(棒)」

ルルーシュ「こ、この魔女めぇぇぇぇぇっ!!」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:01:04.16 ID:rTjKde810
プシューッ
スザク「ん? あぁ、二人とも食事に来てたのか」

ルルーシュ「スザクか。いや、俺は―――」

スザク「あれ? なんだい、その小犬」

C.C.「可愛いだろ? カレンだ」

ルルーシュ「おいC.C.!!」

スザク「カレン!? ま、まさかルルーシュ……」

ルルーシュ「スザク、お前が何を考えてるか知らんが断じて違うぞ! これはC.C.が―――」

スザク「ギアスでカレンを犬に変えたのか!?」

ルルーシュ「……まるっきり的外れでかえって安心したよ」

小犬カレン「う~っ……」イカクッ


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:07:21.62 ID:rTjKde810
ルルーシュ「はぁ……お前にもわかるように説明してやる。実はかくかくしかじか―――」

スザク「へぇ、C.C.が……でもなんでいきなり?」

ルルーシュ「知るか、こっちが訊きたいぐらいだ」

スザク「それを厨房に……はっ、そうか!!」

ルルーシュ「まぁそういうわけだ。これから俺自ら準備を……」

スザク「さすがに見損なったよルルーシュ」ギンッ

ルルーシュ「は?」

スザク「まさかこんな小さな子にまで手を挙げるなんて!!」

ルルーシュ「いや、何を言っている?」

スザク「そりゃ僕も、赤い犬は旨いって聞いた事ぐらいはあるけど! 実践しようとは思わない!!」

ルルーシュ「お前は一体何を言っているんだ!!?」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:11:19.65 ID:PhWBJV5H0
ウザアァァァァァァァァク!!


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:14:57.95 ID:rTjKde810
ルルーシュ「いいかスザク、俺はこの小犬のご飯を作りに来ただけだ!」

スザク「なんだ、それなら先に言ってくれ。てっきり僕はその子を食べる気かと……」

ルルーシュ「さすがにそんな事はせん。第一小さくて食うとこもないじゃないか」

C.C.「お前らな、そういう問題か?」

ルルーシュ「っ! そうだ、危うくスザクのペースに呑まれるところだった……」

ルルーシュ「あまり待たすと可哀想だしな。おいで、カレン」

小犬カレン「わんわんっ!」パタパタ

スザク「ずいぶん懐かれてるようだな……でもC.C.、何でカレンって名前に?」

C.C.「ふふっ、さぁな?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:20:44.94 ID:rTjKde810
ルルーシュ「まだ小さいし、パンを細かく砕いたものとミルク……こんなもんでいいか」

C.C.「ドッグフードやればいいだろ」

ルルーシュ「残念ながら用意してない。用意する理由もなかったしな」

C.C.「だったら取り寄せておけ。仮にも皇帝とあろうものが犬の餌の準備など―――」

ルルーシュ「お前がやれば早いと思うが?」

C.C.「断る。面倒はゴメンだ」

ルルーシュ「……なら何故連れてきた」

C.C.「私の勝手だ」

ルルーシュ「はいはい……」

スザク「僕は枢木スザク。よろしくね~、カレン?」スッ

小犬カレン「わんっ!」ガブガブッ

スザク「」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:23:14.63 ID:XD8TdU890
スザァク…


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:28:31.11 ID:rTjKde810
――――――――――――――
ルルーシュ「さて。この子も満腹なようだし、俺は公務に向かう」

C.C.「公務? ふふっ、逆らう者たちを集めてギアスで奴隷にするだけの簡単なお仕事だろう?」

ルルーシュ「喧しい、公務は公務だ。悪いがその間この子の相手を―――」

小犬カレン「わんわんっ」テッテッテッ

ルルーシュ「!? ちょっ、ついて来るな!!」

C.C.「おやおや、どうしてもついて行きたいみたいだなぁ?」

スザク「ここまで好かれるのも珍しいかもね。あ~イテテテ……」ヒリヒリ

ルルーシュ「お前ら、何を傍観してる!? 捕まえるなりしろぉっ!!」

C.C.「断る。また噛まれるのはごめんだ」

スザク「すまないルルーシュ、僕の両手はアーサー専用だ」

ルルーシュ「き、貴様らぁぁぁぁっ!!」

小犬カレン「わんわんっ」パタパタ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:31:41.61 ID:ouArIbXt0
カレン可愛い


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:35:42.50 ID:rTjKde810
―――皇宮内 謁見の間―――

ルルーシュ「……結局ついて来てしまった……」チラッ

小犬カレン「わんっ」フリフリ

ルルーシュ「ど、どうしよう……小犬と2ショットで公務など、まるで威厳が……」

C.C.「仕方ないな……ほれっ」ガシッ ノシッ

ルルーシュ「ってC.C.、貴様どこに乗せている!?」

C.C.「お前の頭の上だ。帽子で隠しとけば大丈夫だろう」パサッ

ルルーシュ「なっ、何なんだこのマヌケな姿は……」

C.C.「安心しろ。さっき食うもん食ったんだから、そのうち寝るだろ? じゃあ頑張れよ」スタスタ

ルルーシュ「おいっ!! ……あぁくそ……」

小犬カレン「(くぅ~ん……)」zzz...

ルルーシュ「……ホントに寝たか」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:43:12.16 ID:rTjKde810
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……貴様達は我が奴隷となれっ!!」キュイィィィン!!

キュウゥゥゥゥン……パァン!!

奴隷達「イエス、ユアマジェスティ!!」ビシィッ

ルルーシュ「よし、今日の公務は終了だな……これでまたゼロレクイエムへ一歩前進だ」

ルルーシュ「あとは私室での作業で充分だな……部屋に戻るか」スタスタ

C.C.「とりあえずお疲れさん、と言っておくか?」

ルルーシュ「別に疲れるほどの事では……っ!?」ビクッ

C.C.「ん? どうしたルルーシュ」

ルルーシュ「し、C.C.……」タラタラァ…

C.C.「おやぁ、どうやらカレンが粗相をしでかしたらしいなぁ? よかったな玉座でこうならなくて」

ルルーシュ「」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:44:53.06 ID:9bg4nbXE0
カレンと放尿プレイか……


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:48:17.20 ID:rTjKde810
―――皇帝私室 風呂場―――

ルルーシュ「まったくC.C.のヤツめ! 頭に載せるなどするからこんな―――」

小犬カレン「くぅ~ん……」シュン

ルルーシュ「っ……」

ルルーシュ「……まぁ、まだ小さいし仕方がないか……」

ルルーシュ「キレイにしたら、トイレとかも覚えないとな? カレン」

小犬カレン「わんわんっ!!」フリフリ

ルルーシュ「はははっ」

ルルーシュ「……しかし、風呂場で裸でカレンの名を呼ぶなど……微妙な気分だ……」

小犬カレン「?」キューン?


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:55:31.17 ID:rTjKde810
―――皇帝私室―――

ルルーシュ「……」カタカタカタカタッ

小犬カレン「くぅ~ん……」フリフリ

ルルーシュ「……よし、ひとまず現段階ではこんなところか」

ルルーシュ「2週間後までに皇帝陵をはじめとして、ブリタニアの歴史・文化を完全に破壊する」

ルルーシュ「その後に超合集国への参加表明……これで第2段階はクリアされる」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「……カレンは元気だろうか……」

小犬カレン「きゅ?」クビカシゲッ

ルルーシュ「ははっ、お前の事じゃないよ……さて、今日はもう寝るか」モゾッ

ルルーシュ「お前はそっちだ……じゃ、おやすみ。カレン」パチッ


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 01:59:51.87 ID:rTjKde810
ルルーシュ「ス~……」zzz...

ゴソゴソッ

ルルーシュ「ん~……んん?」

モゾッ

小犬カレン「きゅ~……」zzz...

ルルーシュ「ほぁ!? は、入ってきたのか!?」

小犬カレン「きゅ~……」zzz...

ルルーシュ「……~~っ」

ルルーシュ「まぁ、こういうのもいいか……」モゾモゾッ

―――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
―――――――――


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:05:04.77 ID:rTjKde810
???「―――い、……きろ……」

ルルーシュ「う~ん……ナナリー……カレン……」ムニャムニャ

C.C.「……おい、いい加減起きろルルーシュ」

ルルーシュ「う、うぅーん……? ……あぁ、なんだC.C.か」

C.C.「何だとは失礼なヤツだな。ほらさっさと……ん?」

小犬カレン「きゅ~……」zzz...

C.C.「ルルーシュ、お前……童貞拗らせてとうとう人外に手を出したか?」

ルルーシュ「何を言っている貴様!?」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:12:42.79 ID:rTjKde810
C.C.「冗談だ。大方勝手に入ってきたってところだろう」

ルルーシュ「わかってるなら初めからそう言え」

C.C.「お約束というやつだ。どうだ、小動物と一夜を共にするのは?」

ルルーシュ「変な言い方はよしてもらおう……だがまぁ、なんだ」

ルルーシュ「暖かかった……とだけいっておく」

C.C.「ふふっ、そうか。それは何よりだ」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:20:01.27 ID:rTjKde810
ルルーシュ「……C.C.、いい加減教えろ」

C.C.「うん?」

ルルーシュ「この子……カレンをなぜ俺のところに連れてきた?」

C.C.「わからんか? だからお前は童貞なんだ」

ルルーシュ「イチイチ童貞いうな!! ……いいから教えろ」

C.C.「そうだな……寂しいだろうかと思ってな」

ルルーシュ「は?」

C.C.「お前、あれ以来カレンと逢えてないだろ。いい加減寂しさもピークかと思ってな」

C.C.「大変だったんだぞ? あいつみたいな、赤毛にターコイズの瞳の子なんて探すのは」

ルルーシュ「……余計な事を」ナデナデ

小犬カレン「きゅ~……」zzz...

C.C.「ふふっ、褒め言葉と受け取っておくよ」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:26:01.93 ID:rTjKde810
パシュッ
スザク「おはよう、ルルーシュ」

アーサー「うにゃ~っ」

ルルーシュ「スザク。なんだ、アーサーも一緒か」

スザク「短い付き合いかもしれないけど、こっちのカレンとも会わせてやりたいと思って」

ルルーシュ「犬と猫だぞ? 相性悪いかも……」

小犬カレン「くぅん?」ジーッ

アーサー「なぅーっ……」ジーッ

小犬カレン「くぅん……」ペロッ

アーサー「なぉん♪」ペロッ

C.C.「気に入ったようだな、お互い」

スザク「よかったぁ……じゃあもしかしたら僕にも」ソーット

小犬カレン「わふっ!!」ガブリッ

アーサー「にゃふっ!!」バリッ

スザク「」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:27:36.11 ID:33/CoEEc0
スザァク!(憐憫)


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:32:21.90 ID:rTjKde810
ルルーシュ「残念だったな、スザク」

C.C.「お前はどうやってもカレンに好かれないらしいな、どっちのも」

スザク「耳が痛いです……」ヒリヒリ

スザク「まぁでも、アーサーにもいい遊び相手が出来るからよかったよ」

ルルーシュ「実質期間限定だけどな……だから」

C.C.「だから?」

ルルーシュ「……あまり情が移るわけにもいかん。この子の引き取り手もいずれ探さないとな……」

小犬カレン「?」キュウン?


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:38:32.51 ID:rTjKde810
C.C.「オレンジにでも頼めばどうだ?」

ルルーシュ「アイツには全てが終わった後に頼んでいる事がいくつもある。これ以上面倒は増やせん」

スザク「僕はムリっぽいしね」

C.C.「ゼロの仮面被ってたら懐くんじゃないか?」

ルルーシュ「ムリだろう」

スザク「じゃあいっそカレンに飼ってもらう?」

ルルーシュ「……それこそ禁じ手だろう」

小犬カレン「キュゥ~……」フリフリ

ルルーシュ「……心配するな、今はちゃんと側にいられるさ。……そう、今は……」ナデナデ


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:43:43.89 ID:rTjKde810
   ―それからしばらく後、超合集国総会後― 

  ―――アヴァロン艦内・ルルーシュ私室―――

ルルーシュ「……」ナデナデ

小犬カレン「わん♪」フリフリ

C.C.「ナナリーが生きていたというのにずいぶん暗いツラだな?」

ルルーシュ「黙れ。特別扱いは出来ないと言っただろう」ナデナデ

C.C.「確かにそうだが……それだけでもなさそうだな」

ルルーシュ「……黙れ」ナデナデ

C.C.「んー……なるほど、そういう事か」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:49:36.71 ID:rTjKde810
C.C.「ルルーシュ。お前の不景気なツラの理由……」

ルルーシュ「黙れ。この台詞も言い飽きたぞ」ナデナデ

小犬カレン「~♪」フリフリ

C.C.「……カレンにフラれたか?」

ルルーシュ「……違うな。間違っているぞ」ナデナデ

C.C.「じゃあフッたのか?」

ルルーシュ「フラれたんでもフッたんでもない……フラせたんだ」ナデナデ

C.C.「……酷いヤツだな、お前」

ルルーシュ「……俺は悪逆皇帝だぞ。当然だ」ナデナデ


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 02:54:55.63 ID:rTjKde810
C.C.「全く……ホントお前らは不器用なお子様だよ」

ルルーシュ「黙れといったろ」ナデナデ

C.C.「ハイハイ……じゃあ私はロイド達のところに行くぞ。KMFを見ておかねばな」

C.C.「……よかったなルルーシュ? こっちのカレンはお前の側にいてくれる」

C.C.「あいつだと思って思う存分愛でればいいさ。ただし、道は外れるなよ?」

ルルーシュ「……何も聞かなかったことにしておく」ナデナデ

C.C.「好きにしろ。……じゃあ、行って来る」スタスタ

プシューッ

ルルーシュ「……」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:02:21.65 ID:rTjKde810
(カレン『ルルーシュ……あなたは私の事どう思ってるの!?』)

ルルーシュ「……」

(カレン『どうして斑鳩で私に……君は生きろと言ったのよ!!』)

ルルーシュ「…………」

(カレン『さよなら……ルルーシュ……』)

ルルーシュ「…………」グスッ

小犬カレン「きゅぅん」ペロッ

ルルーシュ「ううっ……くっ、う゛うぅぅぅぅぅぅ……」グスッグスッ

ルルーシュ「カレン……すまない……」ギュウッ

小犬カレン「くぅん……」フリフリ

ルルーシュ「ぐぅっ……うぅうぅぅぅぅ……うあ゛ぁぁぁぁぁぁ……!!」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:10:46.08 ID:rTjKde810
  ―――医務室―――

ルルーシュ「咲世子」

咲世子「ルルーシュ様、どうされましたか?」

ジェレミア「陛下、ずいぶんと御眼が腫れていらっしゃいますが」

ルルーシュ「気にするな。……実は咲世子、全てが終わったら……この子の事を頼みたい」ナデナデ

小犬カレン「くぅん?」パタパタ

咲世子「……わかりました。お望みとあれば」

ルルーシュ「ああ。よろしく頼む」

咲世子「犬料理でしたら、古今東西あらゆるレパートリーを習得しております」

ジェレミア「陛下、さすがに小犬を召し上がるのは皇族としていかがかと……」

ルルーシュ「お前らもスザクと同じレベルか!!」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:23:21.85 ID:rTjKde810
ルルーシュ「もういい、他のやつに頼む!!」

ジェレミア「お待ちください陛下!! ここは不肖このジェレミア・ゴットバルトめにお任せをぉ!!」

ルルーシュ「いや、お前には他にやってもらう事がたくさんある。これ以上は頼めん」

ジェレミア「おぉ、なんともったいなきお優しさ……ワタクシ目からサクラダイトが漏れそうでございます!!」ダクダクッ

ルルーシュ「もう漏れてる! いいからそれをなんとかしろぉっ!!」アタフタ

ルルーシュ「咲世子はもちろんロイドやセシルも不安か……ならニーナあたりに話してみるか?」

アーサー「にゃっ」シュタッ

ルルーシュ「ん……?」

アーサー「うにゃ~ぉ」フリフリ

ルルーシュ「お前が引き受け……てくれるはずもないか。……まぁ、引き取り手探すのはまだ後でもいいか……」ポリポリ

小犬カレン「くぅん?」パタパタ


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:34:21.28 ID:rTjKde810
プシューッ
C.C.「お? ここにいたのか坊や」

ルルーシュ「……なんだお前か」

C.C.「毎度失礼なヤツだ。……あぁ、カレンの貰い手探しか?」

ルルーシュ「言い方は引っかかるがまぁそうだ。だがどうにもどいつも不安でな」

C.C.「……仕方ない。ゼロレクイエム決行後はひとまず私が預かるよ」

ルルーシュ「そうか。少々不安だが、まぁお前なら大丈夫だろう」

C.C.「私達は共犯者だからな」

ルルーシュ「そうだな……じゃあ、頼む」

C.C.「任せておけ。どっちのカレンもアフターフォローしてやるさ」ユビソーット

小犬カレン「わんっ」ガブリッ

C.C.「」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:43:09.19 ID:rTjKde810
うーむ、ネタが今一つ浮かばん……
ってか一応構想あるけど笑い入れられる要素ないんだがいいのか?


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:44:10.60 ID:RcTGOj9y0
好きにやればよろし


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:44:46.52 ID:9xAltijz0
書きたいように書けばいいさ


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:46:28.70 ID:rTjKde810
んじゃ本編補完アナザー的な感じで書くよ
ちょっとしんみりとかそれっぽくなるかもしれん

とりあえずカレンはルルの嫁


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:46:38.03 ID:ouArIbXt0
はよ


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:52:14.27 ID:rTjKde810
  ―――時は流れ、ダモクレス決戦後―――

ルルーシュ「世界の統一は成った。あとは俺が世界中の怒り恨みを買い、頃合を見てゼロレクイエムを決行するだけだ」

C.C.「本当に長かったな、ここまで……」

ルルーシュ「ああ。だがこれで世界に再び優しさは戻るはずだ」

C.C.「もうあいつが無茶をする事もない、か―――」

ルルーシュ「っ……ああ……」

小犬カレン「くぅん……」パタパタ

ルルーシュ「すまないな……こんな酷いご主人様で」ナデナデ


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 03:55:00.81 ID:rTjKde810
ルルーシュ「C.C.、ちょっとカレンと二人だけにしてくれないか?」

C.C.「どっちのだ?」

ルルーシュ「この流れであっちのカレンと言うのも変だろう」

C.C.「わかってるよ。……じゃあ、精々有意義な時間を過ごせ」

ルルーシュ「……ああ」

パシューッ

ルルーシュ「……さて、と」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:03:32.45 ID:rTjKde810
ルルーシュ「カレン……俺は君にずっと助けられてきた」

ルルーシュ「なのに俺はいつも君を騙し、傷つけてばっかりだ……」

ルルーシュ「けど俺が君に嘘をつくのは、このゼロレクイエムをもって本当に終わりだ」

ルルーシュ「赦せとは言わない。恨んでくれるならそれでいい」

ルルーシュ「俺はただ……君がもとの明るく優しい女の子に戻って、平和に生きてくれるならそれでいいんだ」

ルルーシュ「もし生まれ変われるなら……やり直せるなら」

ルルーシュ「俺は今度こそ、常に君の前では素直でありたいと願う……」

ルルーシュ「……聞こえないからってこんな事言うなんて、俺は本当に卑怯な男だな」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:08:44.78 ID:rTjKde810
ルルーシュ「……で、こっちのカレン」

小犬カレン「きゅうん?」クビカシゲッ

ルルーシュ「最初は戸惑ったが……君がいてくれてよかったよ」

ルルーシュ「俺の心の隙間を埋めてくれて……最後まで俺の、家族でいてくれて」

小犬カレン「わんっ♪」フリフリ

ルルーシュ「カレンって名付けられたとき、C.C.を恨んだが……今はよかったと思ってるよ」

ルルーシュ「アイツが近くにいるように思えて……フッ、俺もバカだな」

小犬カレン「きゅう……」パタパタ


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:14:24.21 ID:rTjKde810
ルルーシュ「でももう君と一緒にいる事も出来ないんだ……ごめんな?」

ルルーシュ「短い間だったけど、ホントに……嬉しかったよ」ギュウッ

小犬カレン「わふっ」フリフリ

ルルーシュ「君も新しい未来に生きて欲しい……もう一人のカレンと同じく、な」

小犬カレン「わんっ、わんっ!!」

ルルーシュ「……ダメだよ、俺はもう―――君のご主人様じゃいれないんだ」

ルルーシュ「だから……すまない」スッ

小犬カレン「きゅうん?」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:19:59.86 ID:rTjKde810
ルルーシュ「人間以外に使うのは初めてだが……カレン、君にギアスをかける」

小犬カレン「くぅん……」フリフリ

ルルーシュ「本当にゴメンな、最後の最後で心を捻じ曲げるような真似をして」

ルルーシュ「だがきっと君なら……アイツと同じで、気が強いくせに性根は優しい君なら、強く生きてくれると信じてる」

ルルーシュ「だから―――俺の事は忘れて、強く生きろ……」キュイィィィン!!

小犬カレン「!!!!」キュウゥゥゥゥ……パァァァン!!

小犬カレン「う゛ぅぅぅ……わん!!」カプッ

ルルーシュ「くっ! ……そうだ、それでいい……」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:29:27.50 ID:rTjKde810
ルルーシュ「……C.C.、いるか?」

C.C.「どうやら済んだのか、最後のお別れは?」

ルルーシュ「ああ、もうカレンの事で悔いはない。ナナリーにも、スザクとシュナイゼルがついている」

C.C.「すまないな、お前に辛い業を背負わせて……」

ルルーシュ「俺が自分で決めた事なんだ。お前が悔やむな……それに俺達は共犯者・だろう?」

C.C.「そうだな……二人のカレンの事はまかせておけ。悪いようにはしないさ、約束する」

ルルーシュ「ああ。……では往くか、我が成すべき『悪の道』を!!」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:39:05.90 ID:rTjKde810
  ―――そして時は流れ、ゼロレクイエムから2度目の春―――

カレン「今になって、あんたからお誘い受けるとは思ってなかったわ」

C.C.「不満か?」

カレン「ううん。……あのさC.C.、あの決戦で酷い事言って……その、ごめんなさい」

C.C.「気にするな。何も言わなかったアイツにも責任はある」

カレン「それでもよ……ところで、今どこに向かってるの? 行先も全く聞いてないんだけど」

C.C.「そうだな……お前にとっては行きたいような、行きたくないような場所だ」

カレン「?」

C.C.「アイツの、墓だよ」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:45:16.82 ID:rTjKde810
  ―――某所 ジェレミアの農園―――

C.C.「よぅオレンジ君。連れて来たぞ」

ジェレミア「待ちかねたぞC.C.、それに紅月カレン」

カレン「あ、はい……どうも」ペコリ

ジェレミア「積もる話は後にしよう。こちらへ」

アーニャ「カレン、こっち」

カレン(ここに……ルルーシュのお墓が……)


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:49:15.85 ID:rTjKde810
  ―――ルルーシュの墓―――

カレン「……っ」

C.C.「小さくなってしまっただろう?」

カレン「ホントに……こんなにちっちゃくなっちゃって……」

C.C.「実はお前に見せたいのはこれだけじゃないんだよ。……アレをみろ」

カレン「え? ……って、何あれ?」

小犬カレン「わふっ!!」パタパタ


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 04:56:37.11 ID:rTjKde810
カレン「赤毛の小犬? ……ここで、飼ってるの?」

C.C.「ルルーシュが生前共に過ごした犬だよ。実はちょっと困った事になっててな」

カレン「困った事って……」

C.C.「あいつな、自分から離れられなくなったら困るからってこの犬にギアスをかけたんだ」

カレン「犬にって……効くもんなの!?」

C.C.「効いたか不発だったかはもうわからん。だがこの子な、片時もこの墓から離れようとしないんだ」

C.C.「だから墓の側に小屋建ててしまったってワケだ。あいつから世話頼まれたものの、実際世話してるのは今やオレンジ君とアーニャだな」

カレン「そっか……あいつ、ホントにこの子に好かれてたのね……」

小犬カレン「わんわんっ!!」フルフル


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:00:45.77 ID:rTjKde810
カレン「ねぇ、この子の名前は何ていうの?」

C.C.「ふふっ、お前も知ってる名前だよ」

カレン「?」

C.C.「この子もな、カレンっていうんだ」

カレン「ぶっ!!」

C.C.「最初私が冗談で言ったんだが、気にいってしまったようでな」

カレン「あ、あんたねぇ……」

小犬カレン「きゅうん?」クビカシゲッ


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:07:54.31 ID:rTjKde810
カレン「でも……そっか」ヒョイッ

小犬カレン「きゅう?」

カレン「あなたが、ずっと彼を守ってくれたのね……」

小犬カレン「わんわんっ!」フリフリ

カレン「……ありがとう……ありがとうね……」ギュッ

小犬カレン「くぅん……」ペロペロ

カレン「うん……うん……! 本当に、ありがとうね……!」グスッ

カレン「ごめんね、ありがとう……もう一人の私……!!」


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:19:42.62 ID:rTjKde810
カレン「ねぇC.C.……私を連れてきたのって、この子に逢わせるため?」グスッ

C.C.「さぁな。……そら、いい加減アイツにも声かけてやれ。きっと待ちくたびれてるぞ?」

カレン「……そうね」

カレン「ねぇルルーシュ……私ね、こないだようやく卒業したよ」

カレン「アッシュフォード学園をね、卒業したの」

カレン「それでね、今日は持って来れなかったけど……あなたにプレゼントがあるの」

カレン「……あなたの分の、卒業証書……!!」

カレン「一緒に学園に戻る事は出来なかったけど……形だけでも、一緒に卒業できたよ!!」

カレン「だからさ、この次はそれ持って、またここに来るから! そのときにまた、逢いましょう!」


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:28:58.25 ID:rTjKde810
C.C.「……もういいのか?」

カレン「言ったでしょ、またここに来るって。話したい事はそのときまでとっておくわ」

カレン「それにここには、私と同じ名前の小さな騎士がいるんだもの!」

C.C.「ふふっ、そうだな。こいつならきっと守りぬくだろうさ」

カレン「今度ここに来るときは、あんたにもこの子にも負けないくらいのいい女になってくるわ。フラせた事後悔させてやるんだから!!」

カレン「だからルルーシュ……ゆっくり休んでね……!!」


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:34:27.89 ID:rTjKde810
数年後、赤毛の小犬はその決して長くはない生涯を閉じた。
その命を終えるときも、やはり彼女は皇帝の墓に寄り添って目を閉じたらしい。
その後、彼女と同じ名前を持つ紅い髪の女性によって、小犬の墓が建てられた。
皇帝の墓標の傍らにさりげなく建てられたその墓標は、時を経てなお共にあり続けたという。

おしまい


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:35:53.05 ID:rTjKde810
というわけで書き上がり
やっぱりプロットもなんも無しで思いつきで書くものじゃないなー
後半グダグダになっちまったけど、支援してくれた方々ありがとう!


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:36:51.56 ID:lz/a0ikW0
楽しませてもらった


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 05:46:07.33 ID:Gw8zBl8B0
いい話だった乙


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/02(火) 06:21:42.34 ID:gEQNN4yM0

感動した!!





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 「コードギアス」カテゴリの記事


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  1. 2012/10/03(水) 16:10:28

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    すばらしい


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