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大沼「月が綺麗ですね…」熊倉「!?」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 20:24:50.55 ID:aiR/T4iJ0
大沼「本当に綺麗な月じゃのう…丸々として、きらきらして…」

熊倉「…大沼先生、夏目漱石の有名な逸話をご存知で?」

大沼「ふぁ? 夏目…なんだって?」

熊倉「…ふふっ、いえ、なんでもないですよ。本当にいい月だこと」

大沼「ああ、綺麗じゃ…お前さんの瞳の輝きには劣るがのう」

熊倉「!?」




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 20:32:03.55 ID:aiR/T4iJ0
熊倉「あ、あら嫌だわ…お世辞が上手なんですのね、先生」

大沼「お世辞なんかじゃあないさ」

熊倉(うぅ~…こんな言葉に年甲斐をなくドキドキするなんて…)

熊倉「お褒めの言葉有難いですわ。でもこんな老いぼれより、若い子の方がもっと輝いていましてよ」

熊倉(って何言ってんだいあたしゃあ…こんな年で若い子と自分を比較するなんて飛んだお笑い種じゃないか)

熊倉(だって頭が沸騰しそうなんだもの…こんなんじゃ大沼先生に呆れられてしまうわね)

大沼「いいや、そんなことはない。お前さんの方が輝いておるよ」

熊倉「へっ!?」ドキドキドキドキ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 20:45:54.18 ID:aiR/T4iJ0
大沼「…」

熊倉「…」

熊倉(う~、なんでそこで黙っちゃうんだい…)ドキドキドキドキドキ

熊倉(でも、この沈黙、素敵だわ…秋の名月の下、河原で大沼先生と二人きりだなんて…)

熊倉(ずっとこのままでいられたらいいのに…)

熊倉「あの、…どういう意味か聞いてもよろしいでしょうか?」

大沼「…長い年月の中で、命を磨り減らし、衰えていくものもいる…そういう連中の目には雲がかかっておる」

大沼「…じゃが、命の扱い方は人それぞれじゃ…長い年月の中で、己が命を磨く、そういう者もおるのじゃよ」

大沼「トシよ。わしゃあな、お前さんの瞳を見るのが好きじゃ。お前さんの瞳は、命を磨き続けたものの瞳じゃ」

大沼「時を重ねて輝きを増して来た瞳じゃ…それは…どんな宝石にも優る…輝きを…」うつらうつら

熊倉(~~~!やっばい!嬉しい!)ドキドキドキドキドキ


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 20:55:36.07 ID:aiR/T4iJ0
熊倉「…大沼先生。あたしね、大沼先生に憧れて麻雀の道を歩んできたんですよ」

熊倉「親に連れられて来た国麻の大会…そこで見た先生の勇姿が頭から離れなくて…」

熊倉「少しでもあなたに近付きたい、その一心で麻雀を打ってきたんですよ」

大沼「…」

熊倉「ふふ、だんまりですか」

熊倉(この胸の高鳴り…幾つになっても気持ちはごまかせないものね)

熊倉「ずっとあなたに憧れ続けて…伴侶も見つけられないまま、ここまで来たけれど」

熊倉(もう一度、若かった時のように…当たって砕けてみるのも、いいかもしれないわね)

熊倉「あんなに遠くにいたあなたが、今隣でこうしている…あたし、喜びで胸が張り裂けそうなんですよ?」

熊倉「あの時から…私の心は、ずっとあなたの元にありました。大沼先生…」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 20:59:43.39 ID:aiR/T4iJ0
熊倉「お互い、独身でやってきましたけど…」

熊倉「こ、ここらで一つ、身を落ち着けてみるのも、悪くないじゃないでしょうか…」

熊倉「そ、そのですね…つまり…」

大沼「…」

熊倉(~~~! 頑張れあたし! 言うのよ!)

熊倉「あ、あたしと、け、け、っと、その…」

熊倉「…もう!大沼先生!私と!結婚してくださいっ!」カァァァァ ボンッ

大沼「ふぁっ!?」ビクッ


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:04:38.07 ID:aiR/T4iJ0
熊倉「え…」ビクッ

熊倉「え、えとその…」

大沼「ほぉ~~、すまん、寝ておった…」

大沼「お前さん、今何か…大声で何言ったか…?」

熊倉「! ああ、その、えと…」

大沼「確か、こ、こ、こんなんとか…」

熊倉「~~~! そ、そうですよ!言いましたとも!」

熊倉「ずっと大沼先生のことを愛してたんです!結婚してください!」

大沼「ふぁっ!?」ドッキンコ


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:10:19.00 ID:aiR/T4iJ0
大沼「はぁ~…結婚、じゃと?」

熊倉(ううう…)

大沼「長く生きてりゃぁおかしな事が起こるもんじゃのぉ…」

熊倉「や、やっぱり変ですよね!こ、こんな年でプロポーズだなんて、あたしどうかしてました、あはは」

熊倉「すいません、忘れてくだ…」

大沼「いいや、変なことなどありゃせんよ」

熊倉「大沼先生…」ドキドキドキドキ

大沼「老い先短い身じゃが…こんな俺でよかったら」

大沼「お前さんの人生、その隣を歩かせてくれ」

大沼「結婚しよう。トシ」

熊倉「大沼先生…」グスッ

熊倉「ふ、ふつつかものですが、よろしくお願いします!」ペッコリン

大沼「…ああ」

カン


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:11:22.60 ID:+ki+kZBf0
乙乙
いい大人の恋愛だった
すばらでしたよ!


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:12:24.64 ID:ZrUhrR130
乙、すばらです!
このスレタイから話しつくって終わりまで持ってくのは凄いわ


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:13:09.91 ID:kd5rRuqn0
どうしよう
普通によかった乙


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:14:32.02 ID:KCkNMxUHO
なんという異色作


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:21:21.75 ID:GwsodrcW0
ありがとう


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 21:23:35.55 ID:i22Iye8p0
おつおつ
すごい





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 「咲-Saki-」カテゴリの記事


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  1. 2012/10/14(日) 21:39:57

    とんでもないSSを開いてしまった


  2. 2012/10/14(日) 23:38:24

    じゃけん次回は京太郎と大沼プロで書きましょうね~


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