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向日葵「櫻子分が足りないので他の方で補いますわ!」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 22:41:22.89 ID:OKGVM6J80
- ~月火水木、金曜日の昼休み~
向日葵「はー……櫻子、どこに行ってしまったんですの……」
ちなつ「向日葵ちゃんさっきからそればっかり」
あかり「家族で旅行って言ってたよねぇ」
向日葵「ええ、ヨーロッパを巡るとか」
ちなつ「分かってるんじゃん」
あかり「オシャレでいいねぇ」
向日葵「ですわね……」
ちなつ「電話すれば? 海外でも通じるでしょ?」
向日葵「はい? それじゃまるで私が櫻子と話したいみたいじゃないですの」
ちなつ&あかり「えっ」
向日葵「はー……櫻子分が足りませんわぁ」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 22:47:39.41 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「ちょっと吉川さん、馬鹿になってくださいません?」
ちなつ「は?」
向日葵「ですから、馬鹿っぽいことをしてみてください、と」
ちなつ「やだよ……だいたい馬鹿っぽいことって何?」
向日葵「馬鹿? いえ、ですから櫻子っぽいことをですね」
あかり「思いっきり馬鹿って言ってたよねぇ!?」ガーン
向日葵「ああ、赤座さんでもいいですわ。どうですの?」
あかり「えぇっ!? えーっと……櫻子ちゃんっぽいことかぁ」
あかり「……!」ピコン
あかり「ん、コホンッ! い、いくよ!」ギュッ
向日葵「ええ」
あかり「ひ、向日葵のことなんかぜんぜん好きじゃないもんっ」ツンッ
向日葵「」ズーン
あかり「向日葵ちゃああーーん!?」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 22:53:47.16 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「うぅ、ぜんぜん好きじゃないって……」
あかり「さ、櫻子ちゃんのマネだから……」
向日葵「櫻子は私のこと好きじゃないんですのね」ズーン
あかり「ツンデレなんだよぉっ」
向日葵「まぁ、全然似てませんでしたけど」ケロット
あかり「あれぇ!?」
向日葵「……ところで、何で手を握ってるんですの?」
あかり「えっ! あ、ごめんねっ、なんかクセなの」パッ
向日葵「別にいいですけどね」
あかり「いいの? えへへ、ありがとぉ~」ニギニギ
ちなつ(え、なに? この状況についていけない私がおかしいの?) - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:02:57.34 ID:isrRigxT0
- >>5
あかりからみかしーが漏れ出てるな - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 22:57:20.11 ID:OKGVM6J80
- ゆき「へいガールズ! 面白そうなことやってるじゃんっ」
めり「ゆきちゃんキャラぶっ飛んでるね……」
ゆき「これくらいしないと存在すら忘れられそうなんだよぉぉっ!!」
めり「そ、そっか……じゃあ私もっ」
めり「こほんっ。ハハッ、ワタシメッキ――」
------------チーナカッター!------------
ちなつ「危なかった」
めり「あれ? 私なにしてたんだろう……」
向日葵「吉川さんビビリすぎですわ」
あかり「何だかんだ言って一番ビビリだもんねぇ」ニギニギ
向日葵「赤座さんはニギリすぎですわ」
あかり「何だかんだ言って一番ニギリだからねぇ」ニギニギ
向日葵「それじゃ仕方ないですわね」クスッ
ちなつ(わけがわからないよ……) - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 22:58:38.98 ID:Bzh491Rp0
- ゆきめりの再登場ずっと待ってるんだけどまだですかなもりさん
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:00:40.30 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「人数集まってきましたし、櫻子オーディションでもしましょうか」
ちなつ「えっ」
あかり「わぁっ、なんだか面白そうだねぇっ」
ゆき「参加していいの!? 出番くれるの!?」カモンカモォーン
めり「ゆきちゃんキャラが……」
ゆき「うっさい! ちょい役にキャラも何もないんだよ!!」
めり「プライドは捨てちゃだめだよぉ……」ホロリ
向日葵「赤座さんはさっきやったので、吉川さんどうぞ」
ちなつ「あ、やっぱ私もやるのね……はぁ」
ちなつ「仕方ないか。んじゃいくよ」
向日葵「はい、どうぞ」
ちなつ「おっぱーい」モミッ
向日葵「64点」
ちなつ「点数つけんの!?」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:03:32.93 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「まず顔と前髪が似てますわ」
ちなつ「あっそう」
向日葵「声はまぁまぁ」
ちなつ「ヤッタネルミチャン」
向日葵「一番よかったのは胸の触り方ですわね」
ちなつ「え゛っ」
向日葵「ツンとデレを兼ね備えた櫻子っぽい触り方でしたわ///」ポッ
ちなつ「そ、ソウデスカ」
あかり「ちなつちゃんいいなぁ~」
キーンコーンカーンコーン
向日葵「あら、午後の授業始まりますわね」
ゆき「えっ!? 私たちまだやってないのに!」
めり「現実って非情だよね……」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:08:56.13 ID:OKGVM6J80
- ~放課後~
ガチャ
向日葵「こんにちはー」
綾乃「こんにちは。あら、大室さんまだ戻ってないのね」
向日葵「はい……」ズーン
千歳「古谷さんきつそうやね……」
向日葵「ええ、もう櫻子分が尽きてしまって……」
綾乃「分かるわその気持ち。私も歳納京子分が足りないとそうなるもの」
千歳「うちも綾乃ちゃん分が足りんと元気出ぇへんわぁ」
綾乃「えっ、そうなの?」ドキッ
千歳「せやで~」
綾乃(あ、あら? それってどういう意味なのかしら……)ドキドキ
千歳「?」
向日葵「はー……」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:12:52.90 ID:OKGVM6J80
- りせ「……?」ポン
向日葵「会長……?」
りせ「……?」ナデナデ
向日葵(慰めてくれてるのかしら?)
りせ「……」ギュ
向日葵(ぁ……暖かい……)
西垣「お菓子は?」
西垣「お菓子ないの?」
西垣「お菓子欲しいな」
西垣「と言っていた」
向日葵「……そうですか」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:17:13.89 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「美味しいですか?」
りせ「!!」コクコク
向日葵「ふふ、それはよかったですわ」
りせ「っ♪」モグモグ
向日葵「……」ボー
向日葵「んー」
向日葵(目元隠して薄目で見れば、櫻子に似てないことも……)
りせ「……?」
向日葵「会長、ちょっと馬鹿っぽいことしていただけませんか?」
りせ「!?」
向日葵「間違えました。櫻子っぽいことですわ」
りせ「……」
りせ「っ!?」
向日葵(微妙な表情の変化が可愛らしいですわね) - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:21:52.69 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「お願いできませんか?」
りせ「っっ」
りせ「……!」ピコーン
向日葵(あら、何か思いついたのかしら)
りせ「……! ……っ!」
向日葵「わぁー」
向日葵「さっぱり分かりませんわ」
りせ「」
向日葵「ていうか西垣先生、通訳してくださらないと……」
西垣「んあ? すまん聞いてなかった」
りせ「!?」
りせ「~~っ!!」バクバク
向日葵(やけ食い……?) - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:25:38.48 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「西垣先生もやってみませんか? 櫻子っぽいこと」
西垣「無理があるだろ」
向日葵「意外といけるかもしれませんわ」
西垣「ふむ……」
西垣「おっ、そうだそうだ。大室の真似はできんが、大室そっくりなロボなら作れるぞ?」
向日葵「!?」ガタンッ
向日葵「ぜひお願いしますわ!!!!」
西垣「よしわかった! 40秒経ったらこうしてね☆」クイッ
綾乃「」イラッ
向日葵「38……39……40! 経ちましたわ!」クイッ
向日葵「……」
向日葵「で、このクイッのポーズには何か意味があるんですか?」
西垣「ん? 意味はないが出来たぞ」
向日葵「えっ!?」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:30:26.89 ID:OKGVM6J80
- / ̄ ̄ヽ
||」ハ」」キハ
ζリ T-Tノζ<オイ、ヒマワリ
/ ゝc トc
しー J
向日葵「……は?」
/ ̄ ̄ヽ
||」ハ」」キハ
ζリ T-Tノζ<ネムイ、サムイ、ペコイ
/ ゝc トc
しー J
向日葵「……え?」
/ ̄ ̄ヽ
||」ハ」」キハ
ζリ T-Tノζ<キライジャナイモーン
/ ゝc トc
しー J
向日葵「……」
向日葵「10点」
西垣「なん、だと……」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:33:36.37 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「まず小さすぎますわ」
向日葵「しかも顔がヘンですわ」
向日葵「ついでに声もヘンですわ」
向日葵「評価できるのは喋ってる内容くらいです」
西垣「ぐぬぬ……仕方ない。ではとっておきの機能を」
向日葵「爆発はいりません」
西垣「古谷、今のは推理小説読んでる人に犯人教えるくらいタチが悪いぞ」
向日葵「知りませんわ。犯人は西垣先生です」
西垣「いいもん」
向日葵「は?」
西垣「松本と実験するもん」
向日葵「そうですか」
西垣「まつもとー、おっぱい大きいお姉ちゃんがいじめるー」
りせ「……」ヨシヨシ
向日葵「はぁ……」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:38:44.66 ID:OKGVM6J80
- 綾乃「大変ね、古谷さんも」
向日葵「ええ……明後日には戻ってくる予定なんですけれど」
綾乃「でも今日でもう五日でしょ? 長いわよ。私も歳納京子にそれだけ会えなかったら……」ズーン
向日葵「杉浦先輩は、歳納先輩分が足りなくなった時どうしてるんですか?」
綾乃「えっ!?///」ドッキン
千歳「それうちも気になるわぁ~」
綾乃「そっ、そういうのは人に話すものじゃないと思うんだけどっ!///」
向日葵「ちなみに私は、写真や忘れ物を眺めることが多いですわ」
綾乃「へっ!?」
向日葵「あの子よくうちに忘れ物するんですの。ヘアピンなんかたくさんありますわ」
向日葵「それを机に並べて、これはいつの、これはいつの……って思い出してほっこりするんですの」
綾乃「そそ、そうなのっ。なんだか素敵ねっ///」
千歳「健全でええなぁ」
向日葵「?」
千歳「ああ、気にせんでええんよ」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:45:47.27 ID:OKGVM6J80
- 千歳「で、綾乃ちゃんはどうしてるん?」
綾乃「ふぇっ!?///」
千歳「まさか、古谷さんにだけ喋らせて綾乃ちゃんはだんまりなんて……なぁ?」
綾乃「うっ……で、でも……うぅ」
向日葵「聞いてみたいですわ」
りせ「……!」コクコク
綾乃「会長まで……」
千歳「ほらほら、はよはよ」
綾乃「も、もう! しょうがないわね」
綾乃「えっと……その、私は……」
綾乃「と、歳納京子と……デートする妄想を、したり……きゃーっ///」モジモジ
向日葵「ひゃぁっ///」
千歳(あかんっ!)ドプッ
りせ「……///」
西垣(乙女かっ!) - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:51:58.22 ID:OKGVM6J80
- 綾乃「も、もうっ! この話おしまい!///」
向日葵「そ、そうですわねっ///」
千歳「」ダラダラ
りせ「……」ギュ
西垣「ん? ……ああ、そうだな」
向日葵(素敵なお話聞けましたけど……櫻子分は尽きたままですわ……)
向日葵(櫻子とデートする妄想っていっても、よく二人で出かけますし)
向日葵「はー……」
綾乃「あっ、このプリント! 歳納京子だけ提出してない♪」
綾乃「ふふっ、これはしょうがないわよね! 私が行って書かせないと!」
千歳「そんなこと言って~、ほんまは会いたいだけなんちゃうん?」ニコニコ
綾乃「そ、そんなこと……ないんだからっ///」
向日葵「歳納先輩……歳納先輩?」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 23:58:32.35 ID:OKGVM6J80
- 向日葵「きましたわ!!!」ガタッ
綾乃「っ!?」ビクゥッ
千歳「どないしたん古谷さん?」
向日葵「杉浦先輩! ちょっとそのプリント貸してください!」
綾乃「え? ええ、これがどうかしたの?」
シュバッ
綾乃「はい?」
向日葵「私が行ってきますわ!!!!」ダダッ
ビュビューンッ
綾乃「え……ぁ、な、ナニ? ナニが、オキタ……の?」
千歳「さ、さあ?」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:02:24.52 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵(そうよ! そうだわ! そうですわ!!)
向日葵(歳納先輩!!)
向日葵(頭いいカテゴリに入っててすっかり忘れてましたわ!!)
【向日葵の脳内】向日葵(櫻子に似てる歳納先輩なら!!)グッ
あかり 態度いい
りせ |
綾乃 千歳 |
|
結衣 | めり
|
千鶴 |
|
| ゆき
頭いい―――――――――――――――――――頭悪い
|ちなつ
京子 |
| さくらこ さくらこ
| さくらこさーちゃんさくらこ
西垣 | さくらこ/ ̄\/ ̄\さくらこ
| さくらこ| |さくらこ
│ さくらこ\ 櫻子 /さくらこ
│ さくらこ\ /さくらこ
態度悪い さくらこ\/さくらこ
さくらこさくらこ
さくらこ - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:06:02.48 ID:fl+rCHBkO
- なにこのグラフこわい
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:06:09.50 ID:5w9IWr8r0
- ハートすごいな
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:09:18.61 ID:0iL6Zn0V0
- ~ごらく部~
京子「あかりがブラックコーヒー鼻から飲んだ話ってしたっけ?」
結衣「初耳かな」
ちなつ「面白そうですね」
あかり「あかりそんなことしてないよぉっ!?」
向日葵「歳納京子ぉーーーーっ!! っせんぱい」バァーン
京子「うおっ、びっくりしたァ……ひまっちゃんか」
向日葵「ごめんなさい。一度やってみたかったんですの」
結衣(ひまっちゃん……?)
ちなつ(あだ名で呼んだ?)
あかり(仲いいのかなぁ?) - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:14:13.02 ID:0iL6Zn0V0
- 京子「んでんで、何か用事? 遊びにきたとか?」
向日葵「えっと、プリ――」
京子「まさか!!」
京子「あのときのテクが忘れられなくて……!?」
結衣「!?」ガタッ
向日葵「……はい?」
京子「だめだよひまっちゃん! あれは一時の過ち……私たちには正妻が……!」
向日葵「あー、ええと……こほん」
向日葵「そんなっ! 遊びだったって言うんですの!?」
向日葵「私あんなに……あんなにっ!!」ブワッ
結衣「おい京子! どういうことだよ!」
京子「いや、私にもさっぱり」
向日葵「ごめんなさい。一度やってみたかったんですの」
ちなつ&あかり(櫻子ちゃん分が足りなすぎておかしくなってる……) - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:21:00.47 ID:0iL6Zn0V0
- 京子「なんだプリントかぁ」
結衣「お前またかよ……」
京子「まぁまぁ」
京子「せっかくだからお菓子でも食べていきなよ。ほれ」アーン
向日葵「いただきますわ」パク
ごらく部「!?」
向日葵「おいしいですわ」モグモグ
京子「そ、そっか」
京子(まさか本当にやるとは思わなかった……)
向日葵「ところで先輩」
京子&結衣「ん?」
向日葵「あ、いえ歳納先輩の……面倒ですわね。京子」
京子「んん!?」
結衣「」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:26:45.80 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「京子……子しか合ってませんわ……」
京子「え、えっと、ひまっちゃん?」
向日葵「それやめてもらえませんか?」
京子「えっ……ご、ごめんね……?」
向日葵「いえ、できれば『向日葵』と呼んでいただきたいんです」
京子「ああ、なんだそういうことか……てっきり喧嘩売られてるのかと」
向日葵「いいから早くお願いしますわ」
京子「あ、ハイ」
京子「こほん、いくよ」
向日葵「……」ゴクリ
京子「ひまわりっ」ペッカー
向日葵「90点!!!」ガタンッ
京子「えっ」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:33:51.94 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「いい! 実にいいですわ!!」
京子「あ、そう? よかった?」
向日葵「はい! とてもよかったですわ!」
京子「そっかぁ~、いやあ、なんか悪い気はしないね?」ニハハ
向日葵「では京子、ちょっとリボンをとってもらっていいですか?」
京子「きょ……まぁいいや。ほい」ブチッ
向日葵「次にこれをですね……」スス
京子「お? なになに、ヘアピン?」
向日葵「ええ、ちょっと動かないでくださいね」
京子「ほいよー」
スチャ スチャ
向日葵「よし、いいですわ。もう一度さっきのお願いできますか?」
京子「うん? 名前呼ぶの?」
向日葵「ええ、できればとびきりの笑顔でお願いします」
京子「おっけー」 -
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/14(日) 00:34:33.00 ID:0iL6Zn0V0
- / ヽ
. / , へ ヘ
, | \ // ヘ
. / | | ト、 、 `<´ , へ ハ
/ { | |.斗孑代'''. ヽ// |ハ
. / λ | ,.K | ヘ'、 \ `<i | ハ ひまわりっ♪
.... /,イ. | ハ i λ .ハ .| ヽ、 `込| |
/' | | | |ハ | l. .' i l .ィ xzェェェュ| | {. ’
/ | | | /丁.厂V | | / レ´,ィチ才" ̄7.| | ハ |
l.λ | l 'Ⅳ l. V | レ ' レ" '/| | | ハ |
|.ハ { {. |λ | _ _ ヽ ////./ | | | ハ|
l .ハ iヘハ トi |ヽ|,xzェェェx | |λ .ハ
ヽ.{ ヽ`、代{ Xオ"´ 、 | |ハ
`} | ` .ヽ´ //// _ | |; ハ ’
Ⅵ 圦 _ ィ´, } | | ハ ヘ
N. | ヽ ヽ、 _ ノ | λ ハ ヘ
/ l. | 个 /| リヾ、 .ハ ヘ
/ .l. | | i _>.... _ イ | j::::::::::::: ̄>ュ弋
l. | レイ|{:::::::::::::::::::::::;イ | |::::::::::::::::::/ ':::℡、
. ’ l. l / l:::::||:::::::::::::::::/ ハ | j::::::::::::/":/´/ヾ
,' ノ | ハ .|:::::||::::::::::::::::{. | /::::::/":/ / }
, /. | {. 、|:::::||::::::::::::::::|ヽ ,.-‐| /::::://:/ / |
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:36:12.99 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「さくらこぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!」ガバァッ
京子「うおっ!?」
向日葵「さくらこさくらこさくらこさくらこさくらこぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!」ギュウウウ
京子「む、胸がっ……! むぐぐっ」
向日葵「会いたかった……会いたかったですわ! ……櫻子ぉぉ」ギュゥゥ
京子(ひまっちゃんそんなに……仕方ない! 先輩が一肌脱いであげようっ)
向日葵「ふぇぇ……さくらこぉ……ん?」
京子「向日葵……ごめんね、こんなに待たせちゃって」
向日葵「……う」
京子「私もさ、本当はずっと向日葵に――」
向日葵「違う!!!!」
京子「えっ?」
向日葵「匂いが違いますわ!!!!!」
京子「当たり前だよ!?」ガーン - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:46:11.96 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「はぁ……すみませんでした」
京子「いや~、けっこう面白かったからいいよんっ」
結衣「びっくりしたよ……」
向日葵「本当に申し訳ないですわ……」
ちなつ「ってかさ、櫻子ちゃんは大丈夫なの?」
向日葵「え?」
ちなつ「だって向日葵ちゃん、櫻子ちゃん分が足りなくてこうなってるんでしょ?」
向日葵「そうですけれど」
ちなつ「じゃあ櫻子ちゃんも、向日葵ちゃん分が足りなくて大変なことになってるんじゃないの?」
京子「そこに気付くとはさすがちなちゅっ! 結婚しようっ」バッ
ちなつ「意味わかんないですっ」ヒョイ
向日葵「それはないですわ」
ごらく部「え?」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 00:53:14.52 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「だって、あの子は私のことなんてただの便利屋としか思ってませんもの」
ちなつ「本気で言ってんの?」
向日葵「本気ですわ。その証拠に一度も連絡をくれないですし」
ちなつ「それは向日葵ちゃんも同じでしょ?」
向日葵「え? ぁ、まぁ……そう、ですけれど」
結衣「横からで悪いんだけど、古谷さんはどうして連絡しないの?」
向日葵「そんなの! わ、私が、櫻子と話したいみたいじゃ……」
結衣「違うの?」
向日葵「……」
向日葵「……っ」
向日葵「ちが、わない……ちがわないですわ」
向日葵「わ、わたくし、さくらことはなしたい……」グス
京子「こんなに悲しいのなら、苦しいのなら……愛などいらぬ!!」
結衣「余計なチャチャいれんな」ゴスッ
京子「」キュゥ - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:01:00.22 ID:0iL6Zn0V0
- 結衣「それならさ、素直になればいいじゃん」
向日葵「すなお、に……?」グスッ
結衣「そうだよ。寂しいなら甘えればいい。求めればいい」
向日葵「でも、でもそんなの……迷惑に」
結衣「そんなの分かんないよ。相手の気持ちなんて分かるわけない」
結衣「私たちはただの人間なんだから」
向日葵「だったらなおさら……!」
結衣「それでも会いたいんでしょ?」
向日葵「……!」
結衣「それならさ、いいじゃん。迷惑かけたって」
結衣「それが幼馴染だろ?」
京子「……」
向日葵「おさななじみ……」
結衣「うん。幼馴染」ニコ
向日葵「……」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:03:38.57 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「ふふ……そう、ですわね」
向日葵「ありがとうございます。少しだけ、素直になれそうですわ」
結衣「うん。それはよかった」
向日葵「そうと決まれば善は急げ! さっそく電話してみますわね!」
結衣「えっ、うん」
結衣(ここでするの……?)
向日葵「櫻子っ、櫻子!」ピッピ
prrrr...prrrr...
prrrr...prrrr...prrrr...
prrrr...prrrr...prrrr...prrrr......
向日葵「……」
向日葵「出なさいよ馬鹿ぁっ!!!!」ブンッ
ちなつ「おっと」サッ
あかり「へぶっ!?」スコーン - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:07:17.19 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「はぁ……また時間を空けて電話してみますわ」
結衣「う、うん。メールとかでもいいんじゃないかな?」
向日葵「あっ、そうですわね」
向日葵「船見先輩、何から何まで本当にありがとうございました」ペコリ
結衣「ううん、いいから」
向日葵「では失礼しますね」
結衣「うん、またね」
京子「ンホホホ、結衣にゃんったら」
結衣「なんだよ……」
京子「『それが幼馴染だろ?』だって! だってぇー!」ンホホ
結衣「くっ……! こいつ調子に乗りやがって!」
ちなつ(幼馴染、か……)
あかり「」 - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:10:43.32 ID:0iL6Zn0V0
-
京子「いっけね、プリント忘れてた☆」
結衣「おいこら」
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:12:38.52 ID:0iL6Zn0V0
- ガチャ
向日葵「ただいま戻りまし……って、あら?」
綾乃「」ズーン
千歳「あ、古谷さんおかえり~」
向日葵「ええ。あの、杉浦先輩はいったい……?」
千歳「いや~……まぁ、その……な?」
向日葵「……あっ」
向日葵「そ、そうでしたわっ。私せっかくの機会を潰してしまって……」
千歳「まぁ、古谷さんも大変やったんやし、しょうがないんやけどね」
向日葵「いえ……自分勝手が過ぎましたわ……ごめんなさい」
京子「古谷向日葵ぃー! おっぱい☆」バァーン
生徒会「!?」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:20:00.93 ID:0iL6Zn0V0
- 綾乃「と、とととっ、歳納京子!?///」
京子「おっす綾乃~」
千歳「あらあらぁ~、どないしたん突然♪」スチャ
京子「プリント渡すの忘れてたっ☆」テヘペロ
向日葵「あっ! そ、そうでしたわ! すみません本当にっ」
京子「いいっていいって、まだ書いてなかったし。向日葵のせいじゃないよ」
綾乃&千歳「」ピシィッ
綾乃「ひま……」
千歳「……わり?」
京子「あれ? まずかった?」
向日葵「い、いえ……その……」
京子「向日葵も京子って呼んでいいからね?」
向日葵「えっ……ええ、はい。きょ、京子先輩……」
京子「先輩もいらないんだけどなぁ~……ま、いっか」 - 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:26:49.09 ID:0iL6Zn0V0
- 綾乃「あ……な、ぁ、あな、あなたたち! いつの間にそんなに!?」
千歳「……」プルプル
京子「いつって、さっき?」
向日葵「……」
綾乃「そ、そう、そうなの……は、ハハ……」
京子「てかさー、綾乃もいいかげん京子って呼んでくれよー」
綾乃「へぇっ!?///」
千歳「!?」ブシュッ
綾乃「で、でででも! それはっ……その……」
京子「まぁ、歳納京子って呼ばれるのもけっこう好きなんだけどね」
綾乃「んなっ!?///」
千歳「」ドバイッ
向日葵「ああっ! 池田先輩っ!」 - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:30:07.69 ID:0iL6Zn0V0
- 千歳「ほぁぁ~……予想外の大収穫やったわぁ」ゲッソリツヤツヤ
綾乃「も、もうっ、千歳ったらすぐ鼻血出すんだから……」
千歳「ごめんなぁ」
綾乃「別にいいけどっ!」
綾乃「ってよくないわよ!? 命に関わるんだからねっ!」
千歳「せやなぁ……」
向日葵「ふと思ったんですけれど」
綾乃&千歳「?」
向日葵「池田先輩って、杉浦先輩と歳納先輩でしか妄想しないんですか?」
綾乃(下の名前で呼ばないのね……)ホッ
千歳「そんなことな……い、んやろか?」
向日葵「試しに私と櫻子で妄想していただけませんか?」
千歳「んー、ええけど、うまくできるかわからんで?」
向日葵「はい。大丈夫ですわ」 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:34:12.55 ID:0iL6Zn0V0
- 千歳「ほないくで~」スチャ
☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆
櫻子『向日葵ぃー、私がいなくて寂しかっただろー』ニヤニヤ
向日葵『そ、そんなことないですわ! 櫻子なんかいなくたって私は……』
櫻子『ちぇっ、つまんないのー』
櫻子『私は寂しかったのに……』ボソ
向日葵『えっ?』
櫻子『あっ! い、今のナシ! 何も言ってな――』
向日葵『私も!!』ギュッ
櫻子『ふぇっ!?///』
向日葵『私も……寂しかったですわ』
櫻子『ぁ……ぅん……うんっ!』ギュゥゥ
☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆
千歳「こんな感じやろか?」
向日葵「さくらこぉぉぉ……」ポロポロ - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:39:50.88 ID:0iL6Zn0V0
- りせ「……」ポンポン
向日葵「うぅぅ……」
綾乃「大丈夫?」
向日葵「……はい、すみません」
千歳「ごめんな古谷さん……」
向日葵「いえ、私からお願いしたんですから、池田先輩は何も悪くありませんわ」
千歳「……」
向日葵「ちょっと、顔洗ってきます……」トボトボ
ガチャ バタン
綾乃「……そういえば、鼻血出なかったわね」
千歳「なんでやろなぁ……」
りせ「……」 - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:44:14.37 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「はぁ……」
向日葵「……」
向日葵「ため息ついててもしょうがないですわね」
向日葵「電話してみましょう……」ピッピ
prrrr...prrrr...
prrrr...prrrr...prrrr...
prrrr...prrrr...prrrr...prrrr......
向日葵「……」
向日葵「櫻子、何をやってるのかしら……」
向日葵「……」
向日葵「一応メールも……」ポチポチ
向日葵「……」 - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:49:59.07 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「戻りましたー」ガチャ
綾乃「おかえりなさい。大丈夫?」
向日葵「ええ、もう大丈夫ですわ」
_________________
||._______.|| ._
|| ┌─┐┌─┐ || |生|
|| | || | || |徒| <それじゃ、気を取り直して仕事するわよー!
|| | || | || |会|
|| | || | ||.  ̄ <おー!
|| | || | ||
||.o└─┘└─┘ ||
|| ┌─┐┌─┐ ||
|| | || | ||
|| | || | ||
|| | || | ||
|| | || | ||
|| └─┘└─┘ ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
綾乃「ふー、お疲れ様! 今日はおしまい!」
千歳「お疲れさん~」
向日葵「お疲れ様です」
りせ「……」フリフリ - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 01:54:57.27 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「櫻子からメールは……きてませんわね」トボトボ
向日葵「また電話してみようかしら」
向日葵「さ、さすがにしつこいですわよね」
向日葵「……」
向日葵「メールくらいなら……」
向日葵「……」ポチポチ
向日葵「櫻子にメール送ってたらあっという間に着いてしまいましたわ」
向日葵「櫻子の家は……」チラ
向日葵「まだ帰ってませんわね」
向日葵「まぁ、明後日ですから当たり前なんですけれど」
ガララ
向日葵「……」
楓「お姉ちゃん?」ヒョコ
向日葵「ただいま楓」
楓「おかえりなさぁいっ」パタパタ - 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:00:50.15 ID:0iL6Zn0V0
- 楓「お姉ちゃん元気ない?」
向日葵「いえ、そんなことありませんわ」ニコ
楓「でも……」
向日葵「さ、お姉ちゃんお夕飯の支度しますから、ね?」
楓「うん……」
向日葵「櫻子にメール……」ポチポチ
向日葵「はぁ~……」ジュワー
向日葵「……」
向日葵「さくらこ……」
向日葵「楓、ご飯できましたわよ」
楓「っ!?」
楓(三日連続ちくわの磯辺揚げなの……) - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:06:01.80 ID:0iL6Zn0V0
- 楓「きゅっぷぃ」
向日葵「ごちそうさま」
楓「ごちそうさまなのっ」
楓(磯辺揚げばっかりでも美味しいの♪)
向日葵「私もうお風呂に入ってしまおうと思うんですけれど、楓はどうします?」
楓「一緒に入るー」
向日葵「分かりましたわ」
~~~~~~ しばらくお待ちください ~~~~~~
あったかいの ですわねー
o O __
_. r'´ ̄`ヽ r' ヽ
┻┓| ,c、ノc、) (( 人 ゞ |
||| リル=ヮ=ノリ 从=ヮ=ルリ ∬
( ̄ ̄ ̄o) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄)
i ̄○ ̄ i ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄o ゜ ̄i
(__oノ_O__゜__。_ ノ ____
)) ((o o。o)) ○( [ ∩]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:07:07.69 ID:vtJjzDxB0
- きゅっぷい→きゅうべえ→えみりん→さくr……いやなんでもない
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:12:39.38 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「いいお湯でしたわ」
楓「なの!」
ガサゴソ
向日葵「あら? パンツがありませんわ」
楓「お洗濯しちゃったの?」
向日葵「ああいえ、全部ないわけじゃないから大丈夫ですわよ」
楓「なの?」
向日葵「ですわ」
向日葵「はぁ……まだメールきてませんわね」カチカチ
楓「お姉ちゃん、寝ないの?」
向日葵「あっ、ごめんなさい。いま電気消しますから」
カチッ
向日葵「おやすみなさい楓」
楓「おやすみなさぁい……」 - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:13:29.64 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵(とりあえずもう一度だけメールを送って……)
向日葵(はぁ、櫻子……)
向日葵(……)
向日葵(そうだ、あれ持ってきましょう)
トテトテ ガサゴソ
向日葵(ふふ、櫻子のヘアピン……)
向日葵(胸ポケットにひとつ、髪……につけて寝たら危ないですわね)
向日葵(もうひとつは襟につけて寝ましょう)
向日葵(おやすみなさい、櫻子……)
―――――
―――
――
ブロロロロ…
ガチャ バタン - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:19:23.97 ID:0iL6Zn0V0
- 『さーぁーちゃんっ! あっそびーましょー』
『あ、ひまちゃん……』
『さーちゃん!』
『……うそつき』
『え?』
『ずっといっしょっていったのに』
『えっ、さーちゃん?』
『ひまちゃんなんか、もうしらない!』
『さーちゃんっ! まってよさーちゃん!』
『さーちゃんやだ! いっちゃやだぁー!』
『さーちゃ、さ――きゃっ』ドテッ
『いたた……うぅ、さーちゃん……さーちゃぁん……』グスン
トテテテテ
『おっぱいのばかやろぉー!!』ボイーン
『戻ってきといてそれですの!?』ガーン - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:20:47.23 ID:0iL6Zn0V0
- ~朝ですわ~
向日葵「うぅ、さくらこぉ……ぺったんこのくせにぃ……」グヌヌ
楓「お姉ちゃん、朝だよぉ」ユサユサ
向日葵「んん……」モゾ
楓「お姉ちゃん、泣いてるの?」
向日葵「ん……? ぁ、おはようかえで……」
楓「悲しい夢見たの?」
向日葵「…………すこしだけ」ギュ
楓「わわっ、お姉ちゃん?」
向日葵「すぅ……すぅ……」
楓「寝ちゃったの……」 - 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:27:30.00 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「ふぁ~……」トテトテ
楓「あっ、お姉ちゃんおはよ~」
向日葵「おはよう楓。二度寝してしまいましたわ……」
花子「ひま姉だいじょうぶ?」
向日葵「ええ、もうだいじょ――は?」
花子「ひま姉いっつも早起きだし、お休みの日くらいゆっくりしてもいいと思う」
向日葵「」
花子「ひま姉?」
向日葵「」
楓「お姉ちゃん?」
向日葵「花子ちゃんがいますわッッッ!!?」
花子&楓「えっ」 - 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:31:38.42 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「どうしてですの? 帰ってくるの明日ですわよね?」スリスリ
花子「んぐぐ、元から今日の予定だし。苦しいし」
向日葵「そうなんですの? でも櫻子は七日後って……」スリスリ
花子「出発したの日曜の夜だから、一応間違ってはいないし」
向日葵「日、月、火、水、木、金、土……あ、七日ですわ」スリスリ
向日葵「私、月曜日から数えてましたわ」スリスリ
花子「ところでいい加減スリスリするのやめてほしいし」
向日葵「あっ、ごめんなさい」パッ
向日葵「花子ちゃんって櫻子に似ててつい……」
花子「え……それ最悪なんだけど」
向日葵「見た目も中身も似てませんのよ?」
向日葵「ただ、纏ってる空気というか、やっぱり姉妹なんだなって思いますわ」
花子「ふ、ふーん……」
花子「ひま姉と楓は見たまんまそっくりだよね。優しいとことかもそっくり」
楓「えへへ、お姉ちゃんといっしょ嬉しいっ」 - 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:36:53.43 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「ということは、櫻子も帰ってきてるんですの?」
花子「うん。みんな帰ってるよ」
楓「お姉ちゃんよかったね!」
向日葵「べ、別に嬉しいとかじゃないですけど……」
向日葵「いえ、嬉しいですわ……」
向日葵「ちょっと準備してきますわね」
楓「いってらっしゃーい」
花子「あのさ、楓」
楓「?」
花子「楓は……えっと、その……」
楓「!」ピコン
楓「おかえりなさい! 花子お姉ちゃんっ」
花子「えっ」
楓「まだ言ってなかったの!」
花子「あ……うん。えへへ、ただいまっ!」 - 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:37:54.08 ID:F6WOndnl0
- 楓ちゃんは出来る子という風潮
その通り - 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:38:29.47 ID:YFOznI2o0
- かあわいいわあ
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:39:45.02 ID:aVU9HBas0
- 花子かわええ
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:41:26.86 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「服、おっけー」
向日葵「髪、おっけー」
向日葵「顔……」
向日葵「……」ニコー
向日葵「おっけー!」
向日葵「ちょっと時間かかっちゃいましたけど……」
向日葵「櫻子! いま会いに行きますわよ!!」タタタッ
花子「あんなに想ってくれる人がいて、櫻子うらやましいし」
楓「……」ピト
花子「っ!///」
楓「すぅ、すぅ……」
花子(って寝てるし!?)ガーン - 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:45:50.01 ID:0iL6Zn0V0
- ピンポ ガチャ
向日葵「こんにちはー!」タタッ
撫子「あ、ひま子ひさしぶ――」 向日葵「撫子さぁーんっ♪」ガバァッ
ドッターン
撫子「っつー……どうしたのいきなり」
向日葵「撫子さん♪」スリスリ
撫子「あー、よしよし。頭でも打った?」
向日葵「いえ、久しぶりなのでちょっと抑えられないだけですわ」ニコッ
撫子「っ!?///」
向日葵「ところで、櫻子います?」
撫子「いるけど寝てるよ」
向日葵「え゛っ」ズーン
撫子「帰りずっとハイテンションでさ、ちょっと前まで起きてたんだよね」
撫子「でもさすがに疲れたみたい」
向日葵「そう、ですか……」 - 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:50:26.79 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「はぁ……櫻子……」
向日葵「まぁ、疲れているなら仕方ないですわよね」
ガララ
向日葵「ただいまー……」
向日葵「……?」
向日葵「かえでー? 花子ちゃーん?」テクテク
向日葵「かえ――あら」
花子「すぅー、すぅー……」
楓「すぅ、すぅ……」
向日葵「ふふ、可愛らしいですわね」
向日葵「私も櫻子が起きるまで寝てようかしら……」 - 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 02:59:48.48 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「んぉ……」パチ
櫻子「すっげえ寝てた気がする……」
櫻子「ん~~……っはぁ」
櫻子「よっと」
櫻子「……お腹ペコいな」
トテテテテ
櫻子「れっいぞーこー♪ おっみーやげー♪」
撫子「あ、櫻子。さっきひま子きたよ」
櫻子「向日葵!? なんで起こしてくれなかったんだよ!」
撫子「会いたかったの?」
櫻子「あったりまえでしょ!? ……じゃねーし!! 別に会いたくなんかないもん!」
撫子「はぁ……ひま子んとこ行くならお土産持ってってね」
櫻子「い、行かないし!」
撫子「お土産さっさと持ってって欲しいんだけど」
櫻子「ま、まぁそういうことなら仕方ないし! 行ってやってもいいけどっ!」 - 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 03:08:27.39 ID:0iL6Zn0V0
- ガチャ
櫻子「うおっ!? 外くらっ! もう夜か……」
花子「あ、櫻子起きたんだ」
櫻子「お? 花子、と楓じゃん。何やってんの?」
花子「楓のお母さんたち遅いって言うから、お夕飯招待したし」
楓「招待されたのっ」
櫻子「向日葵は?」
花子「寝てるし」
楓「気持ちよさそうだから寝かせておいてあげるの」
櫻子「……ほほう」ニヤリ
楓「いたずらしちゃめっ! なのっ」
櫻子「わーかってるってー」ニコニコ
花子「どーだか……」 - 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 03:14:34.23 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「気付かれないよにーどきどきっ」
櫻子「ばれなーいーよーおーにーっと」
ソー…
櫻子「ひまわりさーん……」
向日葵「すぅー、すぅー……」
櫻子「寝てる寝てるっ」ウヒヒ
櫻子「さーて、何してやろっかなー」
櫻子「顔に落書き!」
櫻子「……はやめよう。可愛い顔が台無しになる」
櫻子「いやいやいや! 起きたらすっげー怒られるからだし! 可愛いとか思ってない!」
櫻子「……とりあえずおっぱい揉んどくか」
もにゅん
向日葵「きゃあっ!?」バッ
櫻子「えぇっ!?」ビクッ - 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 03:25:02.61 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「あ……さ、さくらこ……?」
櫻子「お、おはよー……なんつって」
向日葵「櫻子……」
櫻子(やばい怒られる……!)
向日葵「さくらこぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!」ガバッ
櫻子「おうっ!?///」
バタンッ
向日葵「櫻子! 櫻子! 櫻子ですわ!!」スリスリスリスリ
櫻子「な、なんだよいきなり!?///」
向日葵「櫻子ぉー!!」ギュウウウ
櫻子「ちょっ! くるしい! くるしい!! 死ぬぅー!!」バタバタ
向日葵「ハッ!?」パッ - 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 03:35:35.43 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「だ、大丈夫……?」
櫻子「死ぬかと思ったァ……」
向日葵「ごめんなさい……」
櫻子「まったく、いきなり何すんだよばかっ」
向日葵「……」
櫻子「どきどきし……じゃなくて、びっくりしただろ!」
向日葵「ごめん、なさい……」
櫻子「……」
櫻子「ってか、ほんとにどうした? 何か変だよ」
向日葵「う……そ、その……」モジモジ
櫻子「?」
向日葵(たまには素直に……素直に……!)
櫻子「あっ!!」ピコーン
向日葵「……?」 - 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 03:40:13.47 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「ふっふっふ、さては向日葵、私がいなくて寂しかったんだろ~?」ニヤニヤ
向日葵「なっ!?」
櫻子「まったく、向日葵はしょうがないなぁ~」ニヤニヤ
向日葵「……そ、そうよ」
櫻子「私がいないとてんでダメ……え?」
向日葵「そうよ、悪い? 櫻子がいなくて、寂しかったのよ……」グス
櫻子「えっ、あれ? ま、まじ……で?」
向日葵「あなたは全然平気だったみたいですけどね!」プイッ
櫻子「ちょっ、そんなこと――」
向日葵「何度も電話して、メールもたくさんしたのに!」
櫻子「それはっ――!」
向日葵「どうせ私のことなんて、ただの便利屋としか思ってないんでしょ!」
櫻子「あーもう!! 聞けよばかっ!」ガバッ
向日葵「!?」 - 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:03:55.21 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「便利屋なんて思ってない!」ギュッ
向日葵「っ……!」
櫻子「向日葵は、なんかこう……大切! そう、大切なの!」
向日葵「大切って、どういう意味……?」
櫻子「分かんない!」
向日葵「分かんないって……」
櫻子「でもなんか、いなきゃだめなの! だからそんな風に言うな!」
向日葵「……っもう」
向日葵「櫻子は本当にしょうがない子ですわね……」
櫻子「向日葵だって、私がいなくて泣いちゃうくらいだめだめじゃんっ」ププッ
向日葵「泣いてなんかないですわ!」
櫻子「うっそだー! さっき泣きそうだったもん!」
向日葵「でも泣いてない!」
櫻子「じゃあ今から泣けよ!」
向日葵「なんでよ!?」 - 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:10:02.41 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「ていうかあなた、電話は? メールはどうしたのよ?」
櫻子「んあ? 携帯なんかここ一ヶ月くらい見てないし」
向日葵「っっっはぁぁぁああ!?」
櫻子「私が携帯あんま使わないの知ってんだろー? 向日葵が悪いっ」ドヤァ
向日葵「っこンの馬鹿娘は……!!」
櫻子「馬鹿じゃないもーんっ! 泣き虫ひまわりぃ~」ニヤニヤ
向日葵「うるさい馬鹿! 鈍感! 朴念仁!!」
櫻子「誰がニンジンだこらぁ!」
向日葵「誰もそんなこと言ってないわよ!?」
「私がニンジンなら向日葵はピーマンだ!!」
「なんでよ! 私がピーマン嫌いなの知ってるでしょう!?」
ギャーギャー ワーワー
――――――
――――
――
- 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:16:42.28 ID:0iL6Zn0V0
- 向日葵「ゼェ、ゼェ……」
櫻子「ハァ、ハァ……」
バタンッ
向日葵「つ、疲れましたわ……」
櫻子「向日葵のおっぱいが……でかい、からだァ……」
向日葵「それ、関係ないでしょう……っ!」
櫻子「なん、だとぉー……っ!」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵&櫻子「ぷっ、あははははっ」
向日葵「こういうの、久しぶりですわね」クス
櫻子「ま、私いなかったからね」ヘヘ
向日葵「……」
向日葵「遅くなったけど……おかえりなさい、櫻子」
櫻子「ん……ただいま、向日葵」 - 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:21:00.88 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「ねっ、向日葵! お腹すいた!」
向日葵「そうですわね……あ、楓」
櫻子「楓はうちで食べるって」
向日葵「そう……櫻子はどうするんですの?」
櫻子「んー……」
櫻子「向日葵のご飯がいいな。なんか作ってよ!」
向日葵「……しょうがないですわね」
櫻子「えへへ」
向日葵「ご飯できるまで、一週間分の勉強やってなさいね」
櫻子「え!?」
向日葵「当然でしょう? ずっと休んでたんだから」
櫻子「うぇー……」
向日葵「ノート、ちゃんと取ってあるから」
櫻子「わぁ~ったよぉ……その代わり、うんと美味しいの作ってよね!」
向日葵「ふふっ、もちろんですわ!」 - 133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:22:49.06 ID:0iL6Zn0V0
- 櫻子「あっ、そうだ向日葵、お土産が……」
ゴソゴソ ヒラリ…
向日葵「ん? 何か落ちましたわ……よ!? ってこれ!! 私のパンツ!?」
櫻子「やべっ!」
向日葵「な、なんでこれをあなたが持ってるのよ!?」
櫻子「いやほら! 旅行中の向日葵分をね!?」
向日葵「こ、この……っ」
「馬鹿娘ぇぇぇーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!」
\ぎにゃああああああああああああっっっ/
. r=‐-- ,,. ___ ___ .,, -==7
ヽ / <ハ> ヽ、ノ
ヘ /
\,ヽ //
`‐、 __, ‐′
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
- 137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:27:49.62 ID:g3BoJIvC0
- 櫻子wwww
乙!
最後まで面白かった - 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:28:51.16 ID:RyZIpH++0
- 乙だし!
AAつきで面白かったし
またやってほしいし - 140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:32:32.55 ID:0iL6Zn0V0
-
こんな時間までお付き合いありがとうございました
__
/====ヽ , ⌒⌒\ ...zzZ
, | 人 ヾ ))ハLLキハ||‐-、
/. リル‐ヮ‐ノリζ‐ヮ‐ (i ζ /
/r-<ぅ⌒cソ r,ぅ ⌒cソ -、 ./
ノ ' ' ' ' //
(_,. ` .(_, ` ´ //
(.,_ `'ー-、_,,..ノ(. 'ー-、_,,.. ノ/
~`''ー--‐'` `''ー---‐'
- 142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:40:49.21 ID:El0q8yVS0
- おつ!
さくひま可愛い - 143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 04:40:57.35 ID:eOp8cLfWI
- これはいいひまさくだった!活発な向日葵もいいね!
またひまさく書いてくだされ!

ゆるゆり♪♪ クロスポスター B

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