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P「世界でいちばん好きな人」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:57:08.33 ID:IhvRGm3o0
- 立ったら書きためてあるので貼っていきます
短いですがよかったら読んでください - 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:57:49.20 ID:IhvRGm3o0
- 伊織のプロデューサーをしてもう五年もたった
今ではお互い気心の知れた
いいパートナーになっている
それはあくまで仕事の上での関係だ
伊織「ねぇ、プロデューサー」
P「なんだ?」
伊織「のど乾いた」
いつも用意してある100%果汁のオレンジジュースをだしてやる
P「はいよ」
伊織「あんた相変わらず気が利くわね」
P「ははっ、そうだろ」
伊織「ちょっと褒めたくらいで調子乗ってんじゃないわよ」
長く一緒にいるせいで
こんなちょっとした憎まれ口にも可愛げが感じられる
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:58:39.93 ID:IhvRGm3o0
- 伊織「明日は休みだっけ?」
P「ああ、ゆっくり休んでくれよ」
伊織「違うわよ!あんたは休みなの!?」
P「えっ?ああ、休みだけど」
伊織「じゃあ明日買い物に付き合いなさい」
P「ど、どうしてだよ!?」
伊織「い、嫌ならいいわよ!ふんっ!」
P「嫌だなんて言ってないだろ、どこへ行くんだ?」
伊織「普通にそこらへんのお店よ」
P「そっか、わかった」
伊織「それじゃ明日十時に家に迎えにきて」
P「はいはい…」
伊織にはゆっくり休んでほしいけど
買い物に行きたいなら仕方ないか
早く終わらせて休んでもらおう
体を壊したら大変だから - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:59:39.24 ID:IhvRGm3o0
- 翌日、せっかくの休みに買い物に付き合わせられるのは
嫌なはずなのに不思議と早く目が覚めてしまった
今日は朝から気分がいい
そんな気持ちで仕度をすませ伊織を迎えに行った
伊織の家には待ち合わせの20分前へ着いてしまったが
伊織は以外にもすぐに出てきた
P「おはよう」
伊織「おはよ」
伊織は心なしかいつもより化粧が濃いように見えた
休日なのにしっかりおしゃれして
まるでこれからデートにでも行くような格好だった - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:00:16.63 ID:IhvRGm3o0
- 伊織「なにじろじろ見てんのよ…」
伊織の冷たい視線が俺に向けられる
P「い、いや別になんでもない」
伊織「いくら伊織ちゃんが可愛いからって見とれてんじゃないわよ」
P「ははっ、ばれたか」
伊織「な、なに言ってんのよ!早く行くわよ変態!」
うつむいて早歩きで歩き出した伊織の背中を追いかけ街へ向かった - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:00:53.07 ID:IhvRGm3o0
- 街で伊織のショッピングに
付き合わされているうちにお昼になってしまった
P「伊織、腹減ったよ」
伊織「そうね、なんか食べましょうか」
P「何食べる?」
伊織「今日はあんたの好きなものでいいわよ」
珍しこともあるもんだな
普段なら自分の食べたいものをすぐ言ってくるのに
俺はラーメンが食べたかったけれど
今日はゆっくり座って食べられる方がいいだろうと思い
近くの個室式の和食料理の店に入った
P「伊織は注文決まった?」
伊織「ええ、決まったわ」
俺と伊織はそれぞれ注文を店員さんにつたえ料理が来るのを待った
その間にもたわいのない会話が続いていた - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:01:37.25 ID:IhvRGm3o0
- 記憶にも残らないような会話だったけれど
伊織とするそんな会話が好きだった
料理が来たので俺と伊織は運ばれてきた料理を食べ始めた
誰かと食べる料理の方が一人で食べるよりも美味しい
それは当たり前のことだけど
伊織と食べる料理の方がほかのだれかと食べるよりも美味しかった
そんなこと伊織には言わないけれど
自分で最近こんなことに気がついてすごく不安がつのっていた
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:02:39.76 ID:IhvRGm3o0
- 伊織「ねぇ、聞いてるの?」
P「ごめん、ちょっと聞いてなかった…」
伊織「ちゃんと人の話は聞いておきなさいよね!」
P「もう一回話してくれよ、今度はちゃんと聞くからさ」
伊織「しょうがないわね」
だからね…と言って話し始めた伊織の言葉に耳を傾けた
ずっとこんな時間が続けばいいと思っている自分がいた - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:03:15.40 ID:IhvRGm3o0
- ご飯も食べ終わりお店を出た俺たちは
買い物を再開することなく帰ることにした
伊織を家まで送るため歩いている帰り道
伊織「今日のご飯美味しかったわね」
P「そうだな、すごいよかった」
伊織「まあ買い物はいまいちだったけどね」
P「服買わなかったもんな」
伊織「ええ、いい服なかったの…」
P「まあ今度違うとこもみればいいじゃないか」
伊織「じゃあまた付き合ってくれる?」
P「ああ、また今度な」
伊織「にひひっ、今度ね」
何年か前から伊織は子供っぽいからと
にひひっと笑わなくなった
それでも長年の癖は抜けることなく
たまに出てきてしまうようだ - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:03:59.84 ID:IhvRGm3o0
- P「今日は楽しかったか?」
伊織「ま、まあ楽しかったわ」
P「それはよかった」
伊織「ねぇ、やっぱり今度はどこか遊園地に行きたいわ」
P「そ、それは無理だよ」
伊織「どうして?」
P「伊織はアイドルなんだし、
遊園地に行ったらさすがにみんなに気がつかれるだろ」
伊織「私は気が付かれても構わないわよ」
P「もしも変な噂になったらどうするんだ?
プロデューサーとしてそれはできないぞ」
伊織「じゃあ私アイドルやめるわ」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:04:58.25 ID:IhvRGm3o0
- P「そんなことできるわけないだろ…」
伊織「私本気よ」
伊織の目には強い意志が感じられ
そこに嘘はないように見えた
P「そんなのダメにきまってるだろ!」
興奮して声を荒げてしまう
伊織「だってアイドルやってたら
いつまでもあんた私は
プロデューサーとアイドルの関係のままじゃない」
P「当たり前だろそんなの」
伊織「あんただって私の気持ちに気がついてるでしょ!?」
P「えっ…?」
突然涙目になり顔を赤くする伊織をみてなにも言えなくなった
伊織「私は今日あんたと一日一緒にいられてすごく楽しかったの
だからこれからも一緒にいたいのよ」
伊織は言葉を選びながら伝えてくれる - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:05:32.97 ID:IhvRGm3o0
- 伊織「私は頑張ればアイドルとしてじゃなくて
あんたのそばにいられる?」
そう言って伊織のまっすぐな目がこちらへ向けられた
伊織がアイドルをやめるとなれば
俺たち二人だけの問題ではなくなる
いろいろな人に迷惑がかかることになる
でもそんな事いろいろ考えても
伊織の質問に対する答えは一つしかなかった
P「もちろん、よろしくな」
伊織が悲しい思いをするなら
迷惑掛ける人には俺の頭くらい何度でも下げればいい
P「それじゃあ、帰るか」
伊織「にひひっ、よろしくね」
世界でいちばん好きな人
それはあなただと言い切れる
この想いがまっすぐに伝わるようにと手をつなぐ
終わり - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:06:23.03 ID:IhvRGm3o0
- 終わったー
KANの世界でいちばん好きな人の一節を借りました - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:06:43.16 ID:oKyq8yCM0
- テンポ良過ぎ
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:06:53.18 ID:wI/sGBBc0
- 乙
疾走感溢れる素晴らしいSSだった - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:07:08.16 ID:Qb9yrMA/0
- 伊織
可愛い
ちゅっ
ってことなの? - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:10:39.76 ID:IhvRGm3o0
- >>22
伊織
可愛い
ぎゅっ
ってこと - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:09:37.41 ID:bbbjoJWX0
- いおりんかわいい!
乙

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