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俺「トリックorトリート!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:33:54.34 ID:LP4tBxoG0
俺「えへへ」

おじさん「あめちゃんをあげようね」

俺「ありがとう!おじさん!」スマイル

おじさん「気をつけて帰るんだよー!」

俺「うん!またくるねー!」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:35:54.76 ID:LP4tBxoG0
俺「つぎはぁー・・・パン屋さんにいこう!」

俺「トリックorトリート!」

クソババァ「はい、キャンディー」

俺「えへへ、ありがと!」

おばさん「気をつけるんだよ」

俺「うん!」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:38:36.88 ID:LP4tBxoG0
俺「今日はハロウィンでいっぱぁいお菓子もらっちゃった!」

俺「帰ったらおかあさんに自慢しちゃおう!」

俺「あれは・・・」

かぼちゃ頭「ハァハァ・・・お、お菓子・・・いるかい?」

俺「いらない」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:41:29.17 ID:LP4tBxoG0
俺「おかあさん!みてみて!こんなにおかしもらっちゃった!」

母「おやおや、よかったねえ。」

俺「妹は?」

母「さっきでていったよ?会わなかったかい?」

俺「まさか・・・」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:42:56.92 ID:LP4tBxoG0
かぼちゃ頭「ハァハァ・・・お菓子・・・いるかい?ハァハァ」

妹「うん!いーっぱいほしいの!おにーちゃんよりも!」

かぼちゃ頭「そうかい・・・ハァハァ・・・じ、じゃあ僕と一緒にこようね・・・」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:44:26.32 ID:LP4tBxoG0
俺「妹ー!」

かぼちゃ頭「!」
妹「兄上!」

俺「やはり貴様か・・・」

かぼちゃ頭「だったら・・・どうだというのだ!」ガバッ


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:44:55.85 ID:jO2TnILT0
ぬ?この展開は?


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:47:21.84 ID:LP4tBxoG0
おじさん「ばれてしまったようだな・・・」

妹「貴様はッ!」

兄「そういうことだよ。駄菓子屋のおじさんはハロウィンでお菓子をたかる奴が大嫌いなのさ。俺はさっき正々堂々ともらいにいったがな。」

妹「成る程」

おじさん「うるせぇ!てめぇらに駄菓子屋のきもちがわかるかよ!商売上悪い顔はできねぇ、だから断れない!ハロウィンはな!ハロウィンはな!いらないんだよ!!


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:49:37.25 ID:9P4Lf2em0
えぇ


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:50:47.30 ID:LP4tBxoG0
妹「・・・だから、どうしたというのだ?」

おじさん「!?」

妹「だからどうしたといっているのだ。貴様が駄菓子屋になった理由は売り上げのためか?子供達と触れ合いたいからじゃないのか?あの無垢な笑顔を見ていたいからじゃないのか?」

おじさん「・・・ッ」

妹「貴様は今何をしようとしているかわかっているのか?私だけならまだしも、誘拐などこの街の子供すべての笑顔を奪うぞ?それでもいいなら私を誘拐するがいい。ただし貴様は二度と明るい笑顔をその目で見ることは叶わぬ。

俺「妹ッ!」

妹「止めるなッ!」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:50:58.52 ID:jO2TnILT0
でも、その駄菓子を大人が買うから駄菓子屋さんは万々歳なんじゃね?


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:51:37.14 ID:I+otwAF50
むしろ商売時だろうがこのおじさんは商売が下手だな


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:57:52.56 ID:LP4tBxoG0
おじさん「俺は・・・もうだめなんだ・・・借金を背負い、売り上げも子供が利用する金じゃ生活だって苦しい。俺は・・・こうするしかないんだ・・・」

妹「それが貴様の答えか。わかった。」

俺「おっさん。わかってんだろ?」

おじさん「・・・」

俺「なあ、俺はさぁおっさんが笑顔で駄菓子屋のカウンターに立ってる姿。俺達が駄菓子を買うといつも微笑んでくれたよな。大好きだったよ。それを含めて、この街が大好きなんだ。おっさんもそうだろ?なのにおっさんがしようとしてることはどうなんだ?」

おじさん「・・・」

俺「それは、違うだろ?この街に住み、おっさんの駄菓子屋を利用してるすべての子供達はどうなる?俺の妹だけなら構わない。恐怖で街を歩けなくなる。それでもいいのか?」

おじさん「ウゥ・・・なんで、こんなことしてんだろうな・・・」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:01:09.86 ID:g6cqAvNS0
おじさん「思えば、一瞬だったよ。女房が出て行き、子供は事故死。そのときフラフラしてた俺にお前が駄菓子をくれたんだったな・・・」

俺「ああ。」

おじさん「あのときはからっぽだった。なにもできない。自殺も考えた。でもお前に救ってもらったんだ・・・」

俺「・・・あぁ。」

おじさん「俺、どうすればいいんだろうな・・・」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:04:28.47 ID:g6cqAvNS0
妹「・・・トリックorトリート」

おじさん「・・・!」

妹「トリックorトリート」

おじさん「ウッ・・・グス…あぁ、ぁあ!あめちゃん、あげるよ!」

妹「ありがとう!おじちゃん!またね!」

俺「さ、帰ろう。お母さんが待ってるぞ」

妹「うん!」

おじさん「俺は・・・また救われてしまったな・・・」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:05:51.36 ID:byMq9Gwg0
イイハナシダナー


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:08:20.17 ID:g6cqAvNS0
母「おかえり、おそかったね!今晩はカレーだ!・・・と、いいたいんだけどね」

俺「?」

母「さっきチラシが回ってきてね、集会所で駄菓子屋のおじさんがハロウィンパーティを開くんだって!」

俺「・・・」
妹「やったー!」

母「駄菓子屋のおじさんはなんだか頼りなかったけど、やるときはやるんだね、見直したよ!」

俺「・・・そうだな」
fin



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:12:30.04 ID:BRla7G6e0
(´;ω;`)ブワッ


……
手際よすぎだなおっさん。経営に活かせよ。



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:13:28.89 ID:g6cqAvNS0
後日談
駄菓子屋のおじさんはハロウィンパーティでお菓子を配り、大人達は仮装をし、子供達はいろんなお菓子を貰って楽しみました。
そして駄菓子屋のおじさんは苦しいながらも生きがいを感じながら働き、クリスマスやこどもの日などでは引っ張りだこになりました。今では街の子供達の人気者です。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:17:39.87 ID:g6cqAvNS0
今度こそ本当に終わり
書き溜めもなく見切り発車て立てたクソスレだったがなんとか終わったよ

んじゃ俺は寝る。ここまでみてくれた人も乙



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:19:25.65 ID:ljQZ2OSO0
乙と言っておこう





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