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恒子「ふくすこふくすこ♪」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:38:12.38 ID:I1j4v/vv0
恒子(~♪今日もすこやんとお仕事か~♪すこやんってホント可愛いなぁ~♪)

恒子(見た目若いのに、実年齢気にしてる所)

恒子(国内麻雀最強なのに、全然偉ぶらない所)

恒子(あとは……私のわがままっぷりに付き合ってくれる所)

恒子「…………///」ニコニコ

恒子「すっこっやーん、お待たせ!!じゃあ早速ファミレス行こっ!!」

健夜「仕事をオファーした方が遅れるのはどうかと思うよ……」

恒子「あれ?すこやんが誘ってくれたんじゃなかっけ?」

健夜「た、確かにこーこちゃんを指名したのは私だけど……」

恒子「ほらほら、無駄話してないで早く行くよー!!」

健夜「自分は棚に上げて!?……確かに時間がもったいないし、早く行こうか」

恒子(うーん、やっぱりすこやんは可愛い!!)

恒子「すこやんって、やっぱりアラフォー可愛いよね!!」

健夜「か、かわいい……!?って、アラフォーは余計だし、アラサーだよ!!」

恒子(やっぱりすこやんはからかうに限るなぁ……///)




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:40:01.69 ID:I1j4v/vv0
――ファミレスにて


恒子「それじゃあ早速インタビュー!!ズバリ、すこやんの実年齢は!?」

健夜「しつこいよっ……聞いてた内容と違うし……」

恒子「ごめんごめん、これインハイ用の資料だった……てへぺろ♪」

健夜「うわ……それ、同性にやって効果ないと思うよ?」ドンビキ

恒子「え、すこやんがした時は効果あったよ?」

健夜「アラサーにもなってそんな事しないよ!?」

恒子「アラサーじゃなくて?」

健夜「アラフォーだよ!!思わず乗っちゃったけど、アラサーだよ!!」

恒子「はいはい、じゃあいい加減本題に行きます!!!」

健夜「もう突っ込むのも疲れたよ……」ハァ


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:42:03.63 ID:I1j4v/vv0
恒子「それでは今回は特集!!女子プロの大人な恋愛事情!!のインタビューです!!」

恒子「因みに今回は第3弾なんだけど……」

恒子「第1弾の瑞原プロ、第2弾の戒能プロと続けて、大人の体験どころか子供の恋愛すら無い始末……!!」

恒子「一定の需要はあるものの、まさに企画倒れ、このままでは打ち切り待ったなし!!」

恒子「そこで今回は!!オ・ト・ナ?なすこやんに、たっぷりとインタビューさせてもらいます!!」

恒子「ズバリ!!そういう経験はありませんね!!」

健夜「無い前提ならインタビューの意味が無いよ……」

恒子(ふふふ、すこやん耳年増っぽいし、きっと強がって変なこと言うんだろうな~)

恒子(経験あるよっていいながら、耳まで真っ赤にしてボロだしちゃうんだろうな~)

恒子「さぁさぁ!!ここはすこやんの熱いアバンチュールを!!」

健夜「あ、アバンチュールって……えっと、き、期待されるような経験は、ないかな……?」

恒子「な、なんと言うことでしょう!!よ、40にもなって処女だなんて……全米が大号泣です!!」シクシク

健夜「アラサーだし、しょ、処女じゃないよ!!そ、その……うん、え、えっちの経験なら……あるよ」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:44:46.34 ID:I1j4v/vv0
恒子「は?あれ?すこやん、経験あるんだ?どこで?脳内?妄想とか?」キョトン

健夜「ち、違うよ!!ちゃ、ちゃんと……はしてないかもだけど……」

恒子(きたきたきた!!!強がって処女じゃないって言っちゃうすこやん可愛い!!///)

恒子「ほうほうほう、それならその経験を言える訳ですね!!??」

健夜「い、言えるよ!!えっと……プロになってすぐの話なんだけど……」

恒子(まだ引き下がらないか……きっといきなりSMとか不倫で燃えたとか、妙に熱が入った妄想してるんだろうな~♪)

健夜「他のプロチームの人と合コンすることになって……勢いで、そ、その……///」

恒子「ふんふん、それでそれで?」

健夜「え?こ、これだけなんだけど……」

恒子「は?……終わり?これで?……すこやんはこの設定で興奮できるの?」

健夜「設定じゃなくて事実だよ!!大きな声で言わせないでよ///」

恒子「いやいやいや、このネタつまらないし引っ張らないでいいから……」

健夜「ネタじゃないんだけど……」

恒子「え?何?すこやんって………………処女じゃ、ないの?」

健夜「う、うん……」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:46:35.09 ID:I1j4v/vv0
恒子「…………」

健夜「こ、こーこちゃん?」

恒子「ごめん、すこやん……私帰るね……これお勘定」

健夜「え?こーこちゃん、わ、私何か気に障るようなこと……?」

恒子「大丈夫、大丈夫だから……ちょっと用事を思い出しただけだから」

恒子「インタビューも私がでっち上げておくから……じゃね」

健夜「あ、こーこちゃん……」


――福与恒子自宅


恒子(インタビュー記事の締切が今日だと気付いたのは、家に着いてからだった)

恒子(急いで書き上げて、締切には間に合ったけど……)

恒子(記事の中のすこやんは、麻雀一筋で、恋愛経験もなくて、そして、えっちな経験もなくて、)

恒子(私の好きなすこやんで……さっきまで会っていたすこやんと同一人物だとは、とても思えなかった)



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:48:23.68 ID:I1j4v/vv0
恒子(考えてみれば、すこやんも37……じゃなかった、27歳だもんね)

恒子(経験くらいあっても、おかしくないよね……わ、私は、ま、まだ無いけど///)

恒子(うんうん、きっと、きっと、こういうことって良くあることで……)

恒子(初恋の人の初恋が自分だなんで、都合が良すぎるよね……すこやんは私より4歳も年上なんだし)

恒子(4歳……たった、たった4年だけど……もしも、私がすこやんと同い年で、同じ学校で……)

恒子(今よりもっと早く知り合ってたら……私がすこやんの初めての相手になれたのかな)

恒子(朝起こして登校したり、教室で二人で勉強したり、帰りにおんぶして貰ったりしてたら……)

恒子(こんな辛い気持ちにならないで済んだのかな)

恒子(なんでだろ、よくわかんないや…………)

恒子(すこやんはすこやんのままで、私と会ったときから何一つ変わってないのに……知らなければよかった)

恒子(あはは……私が勝手に、すこやんは処女で、初恋もまだで、って思ってただけなのにね)

恒子(……………………)

恒子(……………………でも、やっぱり私はすこやんが好きだ!!!!)


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:50:10.48 ID:I1j4v/vv0
恒子「…………気持ちの整理終了!!!!」

恒子「初恋がなんだ!!初体験がなんだ!!すこやんの初めてじゃなくても……すこやんの恋人にはなれる!!!」

恒子「だから大丈夫、大丈夫、大丈夫!!!すこやん!!!すこすこ!!!すこすこ!!!」


ピンポーン


恒子(あっやば……苦情かな……っと、す、すこやん!!??)

恒子(なんですこやんが…………こ、声、聞こえてたかな///声聞こえてたら居留守も使えないし……)


ガチャ


恒子「さ、さっきはごめんなさい!!!すこやん!!!」

健夜「え?い、いきなり頭を下げられても……とりあえず中に入れてほしいんだけど……」

恒子「は、はい、そうぞ……///」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:53:13.56 ID:I1j4v/vv0
恒子「そ、それで、すこやんはどうして来てくれたの?」

健夜「う、うん……それなんだけど、私……こーこちゃんのことが心配で……何かあったんじゃないかって……」

健夜「あんなこーこちゃん見たことなかったから……それで一度は帰ったんだけど、どうしても気になっちゃって」

健夜「あ、あのね……私、こう見えてもこーこちゃんより年上だし、話、聞いてあげられないかなって、思ったんだ」

恒子「すこやん…………」

健夜「ね、何でも話して……ほしいな」

恒子「すこやん…………いや、小鍛治健夜さん、」ドキドキ

健夜「は、はい……」ゴクリ

恒子「あ、あなたのことが好きです!!こ、恋人になってください!!」

健夜「ええっ!?こ、告白!?」


こーこちゃん説明中……


健夜「そ、そういうことだったんだ///心配して、そ、損しちゃったよ///」

恒子「う、うん……それで、やっぱり私じゃ、ダメかな?」ドキドキ


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:55:03.63 ID:I1j4v/vv0
健夜「ごめんね、こーこちゃん……私ね、恋愛感情とか、よく分からなくて」

恒子「へ?だって、合コンで初体験って……」

健夜「えっと……それは、その時の流れというか、そんな感じだったから……そういう感情は無くって」

健夜「それにその、えっちも痛いだけだったし……その後その人とも会ったりしたけど、その時だけだったよ」

恒子「え、えっちって気持ちいいんじゃないの……?///」

健夜「少なくとも私は違ったかな……うん」

恒子(な、なんだろう、もやもやが消えたような、逆に増えたような……)

恒子(う~ん……よくわかんないけど、このまま行く!!!)

恒子「で、でも、えっちして気持ち良くないなんておかしいよ!!!」

健夜「それは……でも実際気持ち良くなかったわけで……」

恒子「も、問答無用!!!とりゃーーー!!!!!」ガバッ

健夜「きゃっ」ボフッ



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:57:53.12 ID:I1j4v/vv0
――ベッドの上


健夜(あれ、わ、私、お、押し倒されちゃってる!?)ドキドキ

恒子(いいい勢いで押し倒しちゃったけど……こ、この後どうすればいいんだろう///)ドキドキ

恒子「…………」ドキドキ

健夜「…………」ドキドキ

恒子「す、すすすすすこやん?///」ドキドキ

健夜「は、はい……」ドキドキ

恒子「わ、私が、す、すこやんを、き、き、気持ちよくしてあげるから!!!!///」ドキドキ

恒子「け、経験とかないけど……す、すこやんのこと好きだから、きっと気持ちよくするから!!!!///」ドキドキ

恒子「い、いくよ……?///」ドキドキ

健夜「う、うん……私も、こーこちゃんになら、きっと大丈夫だと思うから……」ドキドキ

健夜「ど……どうぞ?」ドキドキ


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 01:59:30.21 ID:I1j4v/vv0
恒子「ま、まずは胸を……///」ドキドキ

恒子(すこやん、胸も可愛い///)モニュモニュ

健夜「い、痛っ!?こ、こーこちゃんもっと優しく……」ビクッ

恒子「ご、ごめんすこやん!!……こ、このくらい?///」ドキドキ

健夜「えっと…………うん、いいよ……」ニコッ

恒子「よ、良かった///」ドキドキ

恒子「つ、次は……し、下、さ、触るね///」ドキドキ

恒子(ま、まずは軽くなぞって……)ドキドキ

健夜「……?うん、大丈夫だよ、そのまま」ニコッ

恒子「う、うん……そうする……///」ドキドキ

恒子(あ、あれ?すこやん気持ち良くないのかな?)

恒子「ど、どう、かな?///」ドキドキ

恒子(ちょっと強めに、激しくっ……!!///)ドキドキ

健夜「うん、こーこちゃんの気持ち、伝わってくるよ」チュ

恒子「あっ……キ、キス……///」ドキドキ


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:02:59.38 ID:I1j4v/vv0
恒子(すこやんと、ちゅーしちゃった……///)ドキドキ

恒子(でも、すこやん、なんか余裕な感じ……)

恒子「く、クリちゃんも、さ、触るね……///」ドキドキ

健夜「んっ……こーこちゃん、できれば抓む、感じで……」

恒子「こ、こうかな?///」ドキドキ

健夜「…………うん、続けて?」ナデナデ

恒子「うん……///す、すこやん、気持ちいい?///」ドキドキ

健夜「…………うん、こーこちゃんの指、とっても感じるよ?」ニッコリ

恒子「すこやん……///」ドキドキ

恒子(と、とうとう知識が出尽くしてしまった……///)

恒子「えっと、えっと……///」オロオロ

健夜「……ここ、お願いしてもいいかな?」ピトッ

恒子「え、でも、ここ、って、お、お○ん○ん入れる所じゃ……?///」

健夜「うん、でも……指でいいから……ね?」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:04:37.29 ID:I1j4v/vv0
恒子「指……うん///」ドキドキ

健夜(こーこちゃん……私に興奮してくれてるんだ///)

健夜(それは素直に嬉しい……でもやっぱり、気持ちよくないや)

健夜(それに、こーこちゃんに触ってもらうのは嬉しいんだけど……)

健夜(こーこちゃんを触りたいって気持ちに、どうしても、ならない……)

健夜(私、こーこちゃんのこと好きなのかな?)

健夜(そうだとしたら、好きな人とのえっちって、こんなものなの?)

健夜(自分の気持ちが、一番分からない、のかな……)

健夜(自分に素直な、こーこちゃんが羨ましいな……)

恒子「ど、どうしたの?大丈夫、すこやん?」ドキドキ

健夜「え、ああ、えっと……ちょっと気持ちよくて、ぼーっとしてたよ」ニッコリ

恒子「……」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:06:13.77 ID:I1j4v/vv0
恒子「ねぇ……すこやん、さっきから嘘ついてるでしょ」

健夜「え?嘘なんてついてないよ?本当に気持ちいいし…………あ」ドキッ

恒子「うん、わかってた……すこやん優しいもんね」シュン

健夜「え、えっと……た、確かに、そこまでじゃなかったけど気持ちよくないってことは……」

恒子「あはは、す、好きって気持ちだけじゃ、やっぱダメなんだね……」

恒子「わ、私さ、ひ、一人でするとき……すこやんのこと思うだけで、凄く気持ちいいんだ」

恒子「今だって、我慢できないくらいなんだよね……でも」

恒子「でも、すこやんは違うんだね……ご、ごめんね、何か無理矢理しちゃって」

恒子「こ、これじゃ私も、すこやんの初めての人と変わらないね……あはは」

恒子「きっと、こうやって流されちゃったんでしょー、だめだよ、もっと自分は大事にしなくちゃ!!」ポロポロ

恒子「わ、私みたいな人じゃなくて……ちゃんと、す、すこやんのす、好きな、人と……うぅ」ポロポロ

恒子「ご、ごめんね……わ、私、今日ちょっと、おかしいのかも……」ポロポロ

健夜「こーこちゃん、わ、私ね……?」

恒子「や、やだ、聞きたくない!!すこやん……ば、ばいばい!!!!」タッタッタッタ



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:08:52.07 ID:I1j4v/vv0
健夜「こ、こーこちゃん!?ここ、こーこちゃんの家なんだけど…………行っちゃった」

健夜「こーこちゃん……」


――人気のない道


恒子「はぁ……はぁ……す、すこやんのばかぁ……って」

恒子「ここどこ!?はっ!?さ、財布も携帯も無い!?」

恒子(走っていたらいつの間にか、見知らぬ土地で体一つ……ヤバい)

恒子「こ、ここは大人しく交番に……って交番も見当たらない……」

恒子(これは本格的にまずいかも……)

咏「おやおや?そこにいるのはすこやんの相方の……」

恒子「!!!三尋木プロ!?お、お願いです助けて下さい!!!」

咏「どゆこと?とりあえず説明してくんない?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:13:08.90 ID:I1j4v/vv0
こーこちゃん説明中……


咏「なるほどなるほど……すこやん、はやりんに食べられちゃってたんだねぃ」

恒子「はやりんって……瑞原プロですか!?」

恒子(すこやんの初めては、瑞原プロが……)ズキン

咏「そだよー?こっちじゃ割と有名なんだけど……にしても、わっかんねー」

恒子「な、何がですか?」」

恒子「それもわっかんねー……まぁ、でも私がなんとかしてあげるかねぇ」

恒子「ホントですか!!??ありがとうございます!!」

咏「袖擦り合うもって言うしねー……ま、とりあえず家に行こうか」

恒子「み、三尋木プロの家ですか?何でまた?」

咏「すこやんと懇ろになりたいってんなら、色々教えてあげられるんだけどねぃ」ニヤリ

恒子「え?え?これって……」

咏「大丈夫だから大丈夫だから、ほいっ一名様ご案内っと」グイグイ



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:16:19.83 ID:I1j4v/vv0
――数日後、実況席にて


えり「針生えりといいます。本日はよろしくお願いします、小鍛治プロ」ペコリン

健夜「え?こーこちゃんは……?」

えり「新人の福与恒子ですか?彼女は今休暇中で……」

健夜「で、でも……こーこちゃんの家には帰って……」

えり「……………………」

えり「小鍛治プロを信頼しているから話しますけど、ここだけの話……」

えり「三尋木プロの家に通ってる、というか住んでるらしいんですよね」

健夜「え……咏ちゃんの家に?」

えり「はい、あくまで噂ですけど……恐らく事実です」

健夜「そう、なんだ……」ムカムカ


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:18:18.59 ID:I1j4v/vv0
『親番の宮永選手は嶺上牌であがることが多いようですが……』

『そうですね、ただ裏ドラを満足に乗せられないようでは、今後の伸びしろは高が知れているかと』

『は、はい……こ、ここで高鴨選手がリーチをかけました!!これはどうですか、小鍛治プロ?』

『ありえないですね、あと4順待てばには暗刻が2つ増えますし、そもそもあがり牌は全部王牌にあるので』

『そう、ですか……おーっと、大星選手も追っかけリーチ!!しかもこれは6面張です!!』

『配牌ならともかく、4順目でこれは物足りないとしか……それに、次のツモ切りを宮永選手にカンされて責任払いですし』

『はぁ……っと、宮永選手、大星選手の一筒をカンして高鴨選手の当たり牌をツモ……嶺上開花です!!』



豊音「今日の小鍛治プロ、なんか怖いよー……」

塞「そう?いつも通りじゃない?」

エイ「カキカキカキ」(百鬼夜行の絵)

胡桃「ペンだけでそんなに細かく……!!」

白望「……ダルい」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:21:01.64 ID:I1j4v/vv0
えり「ほ、本日はありがとうございました……」カタカタ

健夜「いえ、こちらこそ。それでは私は咏ちゃんに用事があるので」

えり「は、はい……」カタカタ


――三尋木プロの家へ向かう道


健夜(私はこーこちゃんをどう思ってるのか、今日一日考えたけど)

健夜(正直、まだ分からない)

健夜(でも……今、凄く悔しい)

健夜(こーこちゃんが、私の隣じゃなくて、咏ちゃんの隣にいることが……妬ましい!!)

健夜(こーこちゃんが好きかどうかは、私にはまだ分からないけど……)

健夜(こーこちゃんの隣にいたい!!こーこちゃんに隣にいてほしい!!)

健夜(そうやって隣にいれば……いつか、分かる気がするから!!!)



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:23:36.80 ID:I1j4v/vv0
――三尋木プロの家


健夜「迎えに来たよ、こーこちゃん!!私だよ!!」

咏「おや、意外と早かったねー……でもちょっぴり遅かったかもねぃ」

健夜「!!!!こ、こーこちゃんに一体何を……」

咏「しーーーーーっ……恒子ちゃん、さっきまですこやんの解説聞いてたんだよ」

恒子「すぅ……すぅ……」

健夜「えっと……ど、どういうこと?」

咏「まぁ簡単に言っちゃうと、押してだめなら引いてみろってねぃ」ニヤニヤ

咏「恋愛の基本っちゃあ基本だね、そんな事もわからん位、純粋で良い子なんだね……恒子ちゃんは」

健夜「えっと……これはつまり」

咏「すこやんに、ちょーっと焼餅を焼かせて、素直になって貰おうって算段ってわけさね」ニヤニヤ

咏「ほいじゃ恒子ちゃんは引き取ってねー、私もえりちゃんとの愛の巣に他の人をあげたくないからからねぃ」グイグイ

健夜「……お、追い出されちゃった」

恒子「くひゅひゅ……すこやん……あらふぉー……」

健夜「……アラサーだよ」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:25:32.63 ID:I1j4v/vv0
――帰り道


恒子「むにゃむにゃ……ん?んん?あれ?」

健夜「お……起きた?こ、こーこ……ちゃん?」ガクガク

恒子「お、起きたけど……な、なんですこやんにおんぶされてるの?」

健夜「な、なんか……せ、せいしゅん……っぽ、ぽいかな……って」ガクガク

恒子「…………///」

健夜「…………」ガクガク

恒子「足震えてるよ!?///……っとう!!」シュタ

健夜「ぐぇ!!きゅ、急に降りられるとこ、腰に……」

恒子「すこやんももうアラフォーだからねぇ~」

健夜「…………」

恒子「あれ?いつものは?あれが無いと、調子が狂うというか///」

健夜「えっと……ねぇ、こーこちゃん」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:27:05.83 ID:I1j4v/vv0
「私がアラフォーになっても隣にいてくれる?」

「え、もうアラフォーじゃ……」

「えっと……じゃあ、アラフィフになっても、アラ還になっても隣にいてくれる?」

「…………」

「…………」

「ど、どうだろ、すこやんの年齢ってよくわかんないからねー」

「…………そうかな?」

「そうだよ……だから、いつまで隣にいればいいのかもわからないってことはさ……」

「…………うん」

「――――――――」

「――――――」

「――――」

「――」



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:33:19.41 ID:I1j4v/vv0
――現実のすこやん自室


恒子「よしよし、ふくすこ工作はこれでばっちり!!!」

恒子「オトナなすこやんも、かわいいすこやんも書けたしね!!!」


ガサゴソガサゴソ


健夜「むにゅむにゅ……あ、あれ?こーこちゃん、、なにしてるの……?」

恒子「ふくすこ工作!!!」

健夜「ふくすこ工作……って何?」

恒子「うーん、説明するより見てもらうほうがが早いかな」テマネキ

健夜「えっと……パソコンで何かしてたの?」

恒子「うん!!ほらこれ!!!」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:40:23.45 ID:I1j4v/vv0
健夜「?これ、何?」

恒子「読んでみればわかるよ!!!」

健夜「……」熟読中

健夜「えっと、こーこちゃん?私、しょ、処女なんだけど……?」

恒子「うん知ってる!!でもアラフォーで処女って言うのは書きづらくて」

健夜「アラサーだよ!!……これって、どうやって消すのかな?」

恒子「消せないよ、もう全国の人が見てるし」

健夜「び、微妙にえ、えっちなシーンもあるんだけど?」

恒子「まぁそこはサービス精神を発揮して……って痛いっすこやん!!グーは、グーは止めてっ!!」

恒子「げ、現場の福与恒子です、ま、まさか現実で逆にすこやんに押し倒され、ご、ごめんすこやん!!指は、指はあああ!!!」


カン!!!


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:43:58.76 ID:9WtyA4Wy0

テレビの人エロいなぁ!!


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:45:02.52 ID:skkRyibN0
おつおつ
すばらでした


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/03(土) 02:45:04.93 ID:8zL6BeGR0
乙乙ー





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 「咲-Saki-」カテゴリの記事


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  1. 2013/03/20(水) 22:28:56

    すこやんこえーwww
    卓につかなくても全ての牌が見えてんのか


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