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すず「私、忍者ですから泣きません!」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 17:54:20.25 ID:PPBx8R340
すず「うえーん!!!!」

クレス「すずちゃん!?!?」

アーチェ「うわ、クレスがすずちゃんを泣かしたー」

クレス「いや、違うよ。泣かせてないって!」

アーチェ「じゃあ、なんで泣いてんのさ?」

クレス「それは……」

すず「クレスさんが私の恋人になってくれないからです」




6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 17:57:53.41 ID:PPBx8R340
アーチェ「わっしゃっしゃっしゃ、クレスさんオモテになりますねー」

クレス「いやあ、すずちゃんの場合そうじゃないんだけど」

すず「はい」

アーチェ「どうゆこと?」

すず「実は、今日お見合いの話がありまして」

アーチェ「ふんふん」

すず「それは殆ど婚約が決まっているようなものなのです」

アーチェ「すずちゃんって11歳だよね?結婚できるの?」

すず「許婚を決めるお見合いなんです」

アーチェ「へえ、忍者も大変だねぇ。……で、なんでクレス?」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:00:16.51 ID:PPBx8R340
すず「そのお見合いまでに、その、将来を誓った殿方を連れてきたら中止になるので」

アーチェ「なるほどね。それでクレスを」

すず「はい。では、続きを……うわーん!!」

クレス「ちょっと、すずちゃん!そんな名演技で泣かれたら困るよ!」

すず「では、すずの恋人になってくれますか?」

クレス「今日1日だけ、なんだね?」

すず「はい」

クレス「延長とかもなしだよ」

すず「はい」

クレス「……分かった。引きうける」

すず「ありがとうございます」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:02:31.58 ID:PPBx8R340
アーチェ「わっしゃっしゃ。これは面白くなってきましたよー」

クレス「アーチェ。他言無用だよ。変な勘違いはされたくないしね」

アーチェ「わかっとりますって。ミントには、でしょ?」

クレス「べ、べつにそういうわけじゃ!」

アーチェ「でも、あたしも1枚噛ませてよねー」

クレス「何をする気だ?」

アーチェ「このアーチェちゃんが一肌ぬぐよー!!」

クレス「……余計なことはしないでくれよ。じゃあ、行ってくるから」

すず「では、クレスさん、行きましょう」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:04:34.89 ID:PPBx8R340
アーチェ「さてと、まずは……お、クラースじゃーん」

クラース「ん。なんだアーチェか。お前、クレスを見なかったか?」

アーチェ「見たけど?」

クラース「どこに居るんだ?さっきからミントが探しているんだ」

アーチェ「どうかしたの?」

クラース「……それが今日はミントとデートする約束をしていたらしいんだが、クレスがすっかり忘れてしまっているらしくてな」

アーチェ「ああ、いつもの買い物に見せかけてるやつ」

クラース「ミントは笑っているけど、出ているオーラはあの日と変わりがない」

アーチェ「ミントはいつも重いもんねー」

クラース「あの空気に耐えきれないんだ。クレスはどこにいる?」

アーチェ「わっしゃっしゃっ。実は……」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:07:04.36 ID:PPBx8R340
ミント「……………………」

チェスター「………」

ミント「…………」

チェスター「あの、ミントさん?」

ミント「………はい?」

チェスター「えーと、そろそろ買い物に行かないと遅くなると思うんだけど」

ミント「はい?」

チェスター「だからさ。意外と買い物も時間かかるから早めに……」

チェスター「それで?」

チェスター「何でも、ないです」

チェスター(クレスの野郎、どこ行きやがったんだ!!)


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:09:05.59 ID:PPBx8R340
忍者の里

お頭「おお、すず、おかえり」

すず「ただいま戻りました、おじい様」

クレス「お邪魔します」

お頭「おや、クレス殿か。他のみなさんがいないようだが?」

すず「実は、おじい様に大事な報告があるんです」

お頭「なに……?」

すず「クレスさんが、私の恋人なんです……///」

お頭「なんじゃとぉぉぉぉぉぉ???」

クレス「……はい」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:11:18.23 ID:PPBx8R340
お頭「うむむむ………クレス殿。すずのどこに惹かれたのですかな?」

クレス「それは……」

すず(かわいくて、細かいところにまで気がきくところです)ぼそぼそ

クレス「か、可愛いし、その、細かいところまで気が付く良い子ですから」

すず「やだ、クレスさんたら……///」

お頭「なるほどのぉ。では、すずとはもう長いお付き合いを?」

クレス「えーと……」

すず(一目会ったときから僕が恋に落ちてしまい、そのあと時間をかけてすずさんと仲を深め、今に至ります)ぼそぼそ

クレス「ぼ、僕が一目ぼれしてしまいまして、そのあと時間をかけてすずちゃんと仲を深めて、今に至ります」

お頭「ほお……」

すず「クレスさん、そんな正直に……恥ずかしいです……」

クレス「……」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:13:20.13 ID:PPBx8R340
お頭「うむ。では、もう将来も誓い合っていると思ってもいいのじゃな?」

すず「はい。クレスさんは誠実な方です。裏切ることはないと思います」

クレス「はい……」

お頭「うーむ。最後の質問ですが、すずとは房事を済ませたのかね?」

クレス「ぼ、ぼうじ?」

すず「おじいさま……///」

お頭「うむ。大事なことじゃからな」

クレス(意味が分からないけど、とりあえず肯定しておいたほうがいいかも)

クレス「はい。ばっちり済ませました」

お頭「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

クレス「あ、あの……」

お頭「すずよ!!!!」

すず「はい!」

お頭「幸せになるんじゃぞ!」

すず「はい、すずは幸せになります!」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:15:22.46 ID:PPBx8R340
クラース「ミントさーん、チェスターくーん、いる?」

チェスター「クラース!!」

クラース「悪かったな、ミントと二人っきりにさせて」

チェスター「全くだ。で、クレスはどこに行ったんだ?」

クラース「……ふふ」

チェスター「何、笑ってんだ?」

クラース「ミント、クレスが見つかったぞ」

ミント「……どこにいらっしゃるのです?」

クラース「忍者の里にいるようだ」

ミント「買い物の約束は別の場所なんですけど」

クラース「本当にアイツは悪い奴だよ。だからな、少し懲らしめに行こうと思ってな」

チェスター「……?」

ミント「…………?」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:17:36.79 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 すずの部屋

すず「というわけでお見合いは中止になりました。ありがとうございます、クレスさん。お礼に昼食を召し上がっていってください」

クレス「うん、ありがとう。でも良かったのかな、これで。すずちゃんがお見合いをきっぱりとお断りしたほうが良かったんじゃないかな?」

すず「それは……」

クレス「やっぱり、嘘はいけないと思うよ?」

すず「でも、その、相手はすごく好意を持ってくれているので断る自信がなくて。それに、どうしても相手方が好きになれないんです」

クレス「どうして?」

すず「すずのことを好いてくれているのはすごく伝わってくるのですが、会うといつも鼻息を荒くして迫ってくるのです」

クレス「それで?」

すず「大体は足の指の間を嗅いでくるのです。すずの匂いが大変良いらしくて」

クレス「そうなの?そこまで人を虜にする匂いってすごいね」

すず「嗅いでみますか?」

クレス「え、いいの?」

すず「クレスさんになら構わないです」

クレス「じゃあ、お言葉に甘えて……」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:19:37.82 ID:PPBx8R340
忍者の里

クラース「さてと、どこにいるのか」

アーチェ「おーい、みんなー!」

チェスター「お前、なんでここにいるんだ?」

アーチェ「わっしゃっしゃ、クレスの居場所を見つけておいたよー」

チェスター「マジか。でかしたぜ」

ミント「どこにいるんですか、チェスターさん!!」

チェスター「おれ、じゃ、なくて……アー、チェに、ぐ、るじぃ……」

クラース「ミント!首絞めてるぞ!手を離せ!」

ミント「は!す、すいません、アーチェさん!」

チェスター「ぜん、ぜん、は、はな、れで、ないっす、よ……!」

アーチェ「……重症じゃん」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:21:47.35 ID:PPBx8R340
忍者屋敷廊下

忍者「これはみなさん、お揃いで。どうかなさいましたか?」

ミント「クラースさん。どこにクレスさんがいるんですか?」

忍者「は?」

クラース「ミント、少し黙ってなさい」

チェスター「すいません。ここにクレスは来てますよね?」

忍者「クレス殿、ですか。確か頭領に会いに来ていましたが」

クラース「それはどうして?」

忍者「はあ。すずがクレス殿を恋人だというとこで連れてこられたのは知っていますが」

ミント「どぅいぅことですかぁ……!チェスターさん!!!」

チェスター「ぐぁぁぁ……ぐび……しめ、すぎ……!」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:23:53.57 ID:PPBx8R340
ミント「すずちゃんのお部屋に!早く!」

忍者「はあ、すずの部屋は廊下の突き当たりを右に……」

ミント「……!!」

ダッ!

忍者「早い!!我々にも勝る俊敏性……!」

クラース「あっはっはっはっは!」

アーチェ「わっしゃっしゃっしゃ!」

チェスター「はぁ、はぁ……何笑ってんだよ、お前ら」

クラース「赤い雨が降ろうとしているからだよ、チェスターくん♪」

チェスター「はあ?」

アーチェ「ちょっと様子見に行こうか?」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:25:58.92 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 すずの部屋の前

ミント「ここにクレスさんが……!」

すず『どうですか、クレスさん?』

ミント「……!」

クレス『うーん。ちょっと、よくわからないな。すずちゃんの匂いしかしないね』

すず『鍛えていますので形は良いと思うのですが、匂いまでは自信ありません』

クレス『それにしてもやっぱりすずちゃんのは小さいんだね」

すず『そんな……まじまじと見ないでください、恥ずかしい……ぁ…ん…くすぐったい、です」

ミント「?!!?!?!?!?!!!?」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:28:06.69 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 すずの部屋

クレス「あ、ごめん、変なところ触っちゃった?」

すず「いえ。でも、殿方にここを触られたのはクレスさんで二人目です」

クレス「そうなの?光栄といえばいいのかな?」

すず「ところでクレスさん、このまま召し上がります?」

クレス「ん。まだ少し早いけど、そうだね、そうしようか」

すず「では、準備します」

クレス「ありがとう、すずちゃん」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:29:06.82 ID:jPg2sMnO0
\(^o^)/


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:30:22.56 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 すずの部屋前

ミント「クレス……さん……」

アーチェ「うわぁ……クレスってすずちゃんみたいな子がタイプだったんだ……。というかすずちゃんって経験あるんだ……意外」

クラース「ほお。てっきり私はミントのような大きい子がタイプだと思っていたんだがな」

チェスター「ぉ……ぃ……はや、ぐ……だず、げろ……」

クラース「あーミント、気持ちは分かるがチェスターの首を絞めるなって。チェスターの顔が面白くて牛乳が飲めないだろ?」

ミント「…………ぅぅ!」

ダダダッ!

クラース「ミント!……面白くなってきたな」

ガラ!

すず「みなさん、先ほどから部屋の前でなにをしているのですか?」

アーチェ「あ、ばれてた」

すず「忍者ですから」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:32:34.51 ID:PPBx8R340
クレス「みんな!?」

チェスター「ごほ!ごほ!……クレス!!」

クレス「え?」

チェスター「お前!見損なったぞ!!」

クレス「どうしたんだい、チェスター?」

アーチェ「あーあ、ミントのナイスバディは逆効果だったわけだ」

クラース「私は美しい形なら大きさには拘らないが、チェスターも小さいほうが好みなのか?」

チェスター「なんでそうなるんだよ!!!」

アーチェ「わっしゃっしゃ。ミラルドさんって形がいいんだ……」

クレス「一体どうしたっていうんだ?」

すず「みなさんも昼食を召し上がっていきます?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:35:00.14 ID:PPBx8R340
忍者の里

ミント(クレスさんは小さな女の子のほうが好きだったなんて……)

ミント(……どうしたらいいの?)

ミント(…………憎い……この大きな体も大きな胸も……みんな、憎い……!)

ミント(……)

ミント(……切り落とせば……あるいは……)


忍者女1「ねーねー聞いた?」

忍者女2「んー?」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:37:42.14 ID:PPBx8R340
忍者女1「あの噂って本当なの?」

忍者女2「若返りの薬の話?頭領が手に入れたらしいね」

忍者女1「試してみたいよねー」

忍者女2「そう?なんか怖くない?」

ミント「そのお話、詳しく聞かせてください!!」

忍者女1「ひゃ!」

忍者女2(バカな!忍者の私たちが後ろを取られるなんて!!)


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:39:42.82 ID:PPBx8R340
忍者屋敷

クレス「……全く、だから他言無用だっていったじゃないか」

アーチェ「ごめーん」

クラース「だが、ミントとの約束を忘れるクレスにも問題があるぞ」

クレス「それは、そうですけど……」

チェスター「でもよかったぜ。クレスがすずちゃんに如何わしいことをしてなくて」

クレス「そんなことするわけないだろ」

クラース(女の子の足の匂いを嗅ぐというのは、許されるレベルなのか……?)

すず「ところでミントさんは?」

クレス「そうだ、ちゃんとミントに謝らないと!!」

クラース「ついでにクレスの性癖に対する誤解も解いておけよー」

アーチェ「でも、どこいったんだろうね、ミント」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:41:59.76 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 頭領の部屋

お頭「うむ。クレス殿とすずがな……。考えてみればこれは里の安泰を意味しているかもしれんな」

ミント(………)

お頭「む?何者かの気配が……」

ミント(……)

お頭「気の所為か……?」

ミント(……これですね)

お頭「しかし、クレスさんも手が早い。もうすずと事を済ませているとはのぉ……」

ミント(……!)

お頭「む!殺気!」

ミント(必要なものも手に入りましたし、退散しましょう)

シュッ!!

お頭「気配が消えた……!?」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:44:32.76 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 廊下

ミント「飴玉、みたいですね。……これさえ食べれば、10歳若返る……!」

ミント「……クレスさんのためなら……」

パク!

ガリ!

ガリ!

ゴクリ……

ミント「……!!」

ミント「から、だが、あつ、い……!!」


ミント「あぁぁあああああああぁぁあぁぁ!!!!」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:46:40.06 ID:PPBx8R340
忍者屋敷

クレス「今の声は!?」

チェスター「ミントじゃねえか?」

クラース「廊下のほうだ!!」

すず「……!!」

アーチェ「なんかやばそうじゃん!!」

クレス「ミント!!」

すず「急ぎましょう。ただ事じゃない気がします」

クレス「ああ!」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:49:32.38 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 廊下

ミント(……あれ、私は……?)

クレス「ミント!!」

ミント(あ、クレスさん)

クラース「ミントは!」

チェスター「いないみたいだぞ?!」

すず「しかし、声は近くから」

ミント(みなさん、私はここにいます!)

アーチェ「どこいったんだろ……あれ?……あー!!!いたー!!!!」

ミント(あ、アーチェさん、どうですか。私、可愛くなったと思いません?)

すず「……!!」

クラース「アーチェ、そんな冗談は好かんぞ」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:52:28.43 ID:PPBx8R340
チェスター「でも、あの落ちている服ってミントのじゃないか?」

クラース「……」

ミント(え?どうしたのですか、みなさん?)

クレス「ミント、なの?」

ミント(はい、クレスさん。私、生まれ変わりました)

クレス「……」

……ひょい

ミント(え。どうしてそんな軽々と持ちあがるんですか……)

すず「女の子の赤ちゃんですね」

ミント「だぁ?」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:54:39.33 ID:PPBx8R340
クラース「とりあえず何かを着せよう。本当にミントなら色々見ちゃいけない気がする」

クレス「あ、ああ、そ、そうですね。すずちゃん、ちょっと何か着るものを」

すず「はい。では、この赤ちゃんを預かります」

アーチェ「私も手伝うー」

すず「ありがとうございます」

チェスター「生後一カ月ぐらいだったぞ?」

クラース「そもそもあれがミントだとして、原因はなんだ?」

クレス「やっぱり、これミントの服だ。それにまだ暖かい」

クラース「……」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:56:52.04 ID:PPBx8R340
すず「お待たせしました。とりあえず、服を着せてみました」

アーチェ「ねえ、すずちゃん。もっと可愛い服がいいんじゃないの?それ忍者服じゃん……」

すず「すいません。私のお古なので、これしか……」

クレス「あ、ありがとう、これで十分だよ、すずちゃん」

ミント(ど、どうして赤子にまで小さく……。でも、この姿ならクレスさんはきっと……!)

ミント「あーあー」

すず「あ。どうやらクレスさんの傍に居たいようです」

クレス「ミント……」

ミント「きゃは!」

ミント(どうでしょうか、クレスさん?)


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 18:58:56.96 ID:PPBx8R340
クラース「すず、この屋敷には人を赤子に変えてしまう薬でもあるのか?」

すず「聞いたことありません。しばらくここを離れていましたから」

チェスター「とりあえず聞き込みはしたほうがいいな」

アーチェ「じゃあ、あたしは里の人達から聞いてくる」

チェスター「俺もいく」

クラース「では、私は屋敷の連中に聞いて回ろう」

すず「では、私はおじい様に聞いてきます」

クレス「あ、じゃあ僕も一緒に」

すず「はい」

ミント(クレスさん?どうして見てくれないのですか……?)


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:01:16.26 ID:PPBx8R340
忍者屋敷 頭領の部屋

トントン

お頭「誰だ?」

すず「すずです」

お頭「おお、入りなさい」

ガラ

すず「おじい様、お話があります」

お頭「どうしたのじゃ、改まって」

クレス「すいません」

ミント「だーだー(クレスさん、この体でも駄目なんですか?)」

お頭「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

すず「この赤ちゃんに見覚えは?」

お頭「ひ孫か!?わしのひ孫なのか?!すずよぉぉぉ!!!!!」

すず「いえ、あの……」

お頭「事は済ませていると聞いていたが、まさか懐妊までとは……!!」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:03:38.28 ID:PPBx8R340
すず「……というわけで」

お頭(なんじゃあ、つまらん)「うーむ。あれが原因かもしれんな」

クレス「あれとは?」

お頭「これじゃ」

すず「これは?飴玉のようですが……?」

お頭「若返りの薬じゃ」

クレス「若返り?」

お頭「ただ、若返り過ぎることもあって危険な為に我々が保管することになったんじゃが」

すず「なるほど、ミントさんはこれを食べてしまった、と」

お頭(どうやってこの部屋から盗んだのじゃろうか……?)

ミント「あー?(クレスさん、私の何がいけないのでしょうか?)」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:05:50.39 ID:PPBx8R340
クレス「元に戻せますか?」

ミント「あぶー!(そんな!せっかく小さくなったのに……!)」

お頭「うむ。時間が来ればな」

クレス「時間……どれくらいですか?」

お頭「ミントさんは何歳ですかな?」

クレス「え?18歳ですけど……」

お頭「では、18年で元に戻る」

クレス「そ、そんな!!」

お頭「その薬は若返るだけで元に戻せはしないのじゃ。残念じゃが……」

すず「ミントさん……」

ミント(えーと、そのときはクレスさんは35歳ですから……夢のような関係ですね♪)


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:08:02.02 ID:PPBx8R340
忍者の里

すず「困りましたね……」

クレス「ああ……どうすれば……ミント……」

ミント「あー?(クレスさんってもしかして10歳ぐらいの体つきでないと駄目なんですか?となると若返り過ぎたことに……)」

クラース「おーい、クレス」

クレス「クラースさん」

クラース「若返りの薬については聞いたか?」

クレス「はい」

クラース「それを作った研究機関はユークリッドの魔科学研究所らしい」

クレス「あそこがあんなものを?」

クラース「行くか?」

クレス「はい、勿論です!!」

チェスター「クレスー!!」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:10:10.75 ID:PPBx8R340
クレス「チェスター、アーチェ」

アーチェ「ビックニュース!ビックニュース!!」

クラース「どうした?若返りの薬のことならこれから……」

チェスター「その若返りの薬なんだけど、実は……」

ミント「だぁ(10年ほどでクレスさんにとっての理想の体が手に入るわけでしょうか?)」

ミント(少し長いですが、これもクレスさんのためです……!)


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:12:38.25 ID:PPBx8R340
クレス「ええ!!!作ったんじゃなくて、見つけただけ??!」

チェスター「ああ。研究するためにいくつかを持ち帰ったらしいんだけど」

アーチェ「肉体の時間を巻き戻すことができる果実らしいの」

すず「それで若返るわけですか」

アーチェ「熟していればいるほど若返りが激しいんだって」

チェスター「で、若返る年齢を調整しようとしようとキャンディーにしたらしいけど……」

クラース「逆に調整が難しくなったわけか」

アーチェ「うん」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:15:00.81 ID:PPBx8R340
クラース「それで廃棄したといことか。となれば、解毒剤の類は絶望的だな」

すず「では、ミントさんを育てるということでいいのでしょうか?」

チェスター「マジかよ……」

クラース「とりあえずはそうして、その間に元に戻る方法を見つけたほうがいいんじゃないか?」

クレス「そうですね」

ミント「あー(待っていてくださいね、クレスさん。10年の辛抱です)」

アーチェ「うーん。まあ、それはそれで面白そうだけどね」

クレス「アーチェ……」

アーチェ「ご、ごめん、嘘です」

すず「クレスさん、あの……」

クレス「どうしたの?」

すず「……ミントさんを元に戻す方法なんですけど、一つだけ手があります」

クレス「……!」

すず「でも、あの、あまり好ましくないというか……」

クレス「すずちゃん、教えて!」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:17:02.64 ID:PPBx8R340
忍者の里 民宿

ミント「あーあー(これ、すごい薄味なんですが……)」

すず「赤ちゃんの食事を作るのは難しいですね。私好みの味付けより更に薄味だなんて……」

クラース「色々と大変だぞ、クレス」

チェスター「だよな。皆経験なんてないし……」

アーチェ「だよねー」

すず「……」

クラース「ともかく、私たちも飯にしよう」

アーチェ「はーい!」

クレス「……」

クラース「では、今日は私が作ろう」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:19:38.71 ID:PPBx8R340
調理場

クレス「クラースさん」

クラース「なんだ?」

すず「ひとつだけ、ミントさんを元に戻す方法があります」

クラース「……過去に置いてくる、という方法かな?」

クレス「……はい」

クラース「誰が18年も育てるというのだ?」

クレス「……僕が、育てます」

クラース「……クレス、本気か?」

すず「すずも協力します。クラースさん、お願いします」

クラース「……ということは、私、アーチェ、チェスターで今から18年後の未来に向かい、成長したミントと共にここへ戻ってきたらいいわけか?」

クレス「はい」

クラース「……ふう。分かった。二人の覚悟を無駄にするわけにはいかないしな」

クレス「ありがとうございます」

すず「ありがとうございます」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:22:16.17 ID:PPBx8R340
チェスター「じゃあ、ぱっといってくるぜ」

アーチェ「ちゃんと良い子に育ててよね、二人とも」

クラース「クレスがパパですずがママなら安心だろう」

ミント「あー?(クレスさんがパパで、すずちゃんがママですか……あれ?)」

クレス「みんな、よろしく」

すず「すずも頑張ります」

クラース「では、行ってくる」

アーチェ「お土産のミントを期待しててねー」

チェスター「アホか」

アーチェ「なによー!」

クラース「こらこら。よさないか」

クレス「大丈夫かな?」

すず「大丈夫ですよ」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:25:54.27 ID:PPBx8R340
クレス「じゃあ、すずちゃんこれからよろしくね」

すず「はい。不束ですがよろしくお願いします」

クレス「……あ、えっと、なんか変な感じだね……///」

すず「は、はい……///」

ミント「あー?(私の立場って……もしかして……)」

クレス「えっと、まずは、どうしようか……?」

すず「そ、そうですね、赤ちゃん用のオムツや、あの乳母車とか買いに行きましょうか……」

クレス「そ、そうだね……」

すず「あの、別に夫婦になったわけではないですから……その、緊張されては、すずも恥ずかしい、です……」

クレス「あ、ごめん……」

ミント「あー!(クレスさん!私の立場は……!!)


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:28:46.01 ID:PPBx8R340
18年後 忍者の里

クラース「さて、ミントはうまく育ったのだろうか」

チェスター「どうなってんのかね」

アーチェ「わっしゃっしゃ。この時代のクレスとミントって世間的には親子なんだよね?禁断の愛に目覚めちゃってたりするのかも……」

クラース「あっはっは。それはないだろう、あのクレスが娘同然のミントとなんて」

チェスター「だよなー。それならすずちゃんとだよなー」

アーチェ「だよねー」

クラース「……」

チェスター「……」

アーチェ「……」

クラース「何かがおかしいな」

チェスター「うん」

アーチェ「違和感あるね」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:31:04.91 ID:PPBx8R340
チェスター「とりあえず、遠くから様子を見てみるか」

アーチェ「まあ、もしもってことがあるかもしれないしね」

クラース「そのもしもの場合、まわれ右しなければならないぞ」


すず「ミント」

ミント「はい。お母様」

すず「次の任務です」

クレス「すず、ミントは先ほど帰ってきたばかりじゃないか。いくら100年に一度の天才だからって働かせすぎじゃないか?」

ミント「お父様!」

ガバ!

クレス「こらこら急に抱きつくな。ミントはいつまでたっても甘えん坊だな」

すず「……そうですね。クレスさんの言うとおりかもしれません。ミント、今日は休んでもかまいません」

ミント「お母様……!ありがとうございます!お父様、今日は色々とお話してくださいね」

クレス「はは、そうだな。じゃあ、昔の話でもしようか」

ミント「はい!」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:33:56.02 ID:PPBx8R340
クラース「………」

アーチェ「ミント、前世の記憶がなくなってるね」

チェスター「前世とかいうな。でも忍者服は似合ってるな」

クラース「あの幸せそうな家庭……クレスのやつ、ミントに我々が来ることを話していないんじゃないか?」


ミント「お父様、一緒にお風呂に入りましょう」

クレス「いい加減、一人で入りなさい」

ミント「でも、私は……」

すず「クレスさん、ひさしぶりに入ってあげたらどうですか?」

クレス「おいおい、すずまでそういうのか」

すず「うふふ」

ミント「駄目ですか、お父様ー?」

クレス「いや、それはだなぁ……困ったな」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:36:11.78 ID:PPBx8R340
クラース「しかし、我々が出ていけばこの見本のような円満家庭が一気に崩壊するな」

チェスター「流石にそれは気が引けるぞ……」

アーチェ「でも、ミントをこのままにできないし」

チェスター「……なあ、今から10年前に行かねえか?」

クラース「なるほど。その時期に我々がミントに全てを話してやれば」

アーチェ「おお!ナイスアイディア!」

クラース「よし、行くぞ」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:38:54.08 ID:PPBx8R340
10年前 忍者の里

クラース「……」

チェスター「……」

アーチェ「……」


すず「ミント!しっかりしなさい!お母さんがあなたぐらいのときはそれぐらいのことはしていましたよ!」

ミント「はあ……はあ……は、はい!」

クレス「ミント……がんばれ……」

ミント「見ていてください、お父様。ミントは……ミントは……立派な忍者になってみせます!!」

すず「ミント……立派になって……」


クラース「修行しているな。しかもミントにも忍者としての自覚が芽生えている。完璧な教育をしている」

チェスター「でも、このタイミングじゃないと、まずいだろ」

アーチェ「そうだよねー……」

クラース「よし。行こう」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:41:33.96 ID:PPBx8R340
クラース「クレス!」

クレス「……!!クラースさん?!」

すず「……!」

ミント「どちらさまですか?」

クラース「何をしに来たか、わかるか?」

クレス「そんな!約束の日じゃないじゃないですか!?」

クラース「クレス。君の意気地がないせいだ」

クレス「どういうことです」

クラース「クレス。ミントに何も話していないようだな」

クレス「……それは、ミントがもう少し大きくなってからと……」

クラース「お前はいつまでたっても話すことはない。我々は既に見てきたよ」

クレス「……!」

すず「……」

ミント「……お父様?……お母様?」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:43:57.29 ID:PPBx8R340
ミント「お父様……?この方々は……?」

クレス「……」

クラース「ミント、我々は8年後に君を迎えにくる者だ」

ミント「……!!そ、それって……?!」

クラース「ミント、よく聞いてほしい。君は……」

すず「や、やめてください!!」

ザッ!

クラース「!?」

アーチェ「すずちゃん!?」

チェスター「お前……!何してやがる……!?」

すず「動かないでください!動けば、クラースさんの首が飛ぶことになりますよ……」

すず「これはもう、私たち夫婦の問題なんです。ここは引いてください」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:46:16.84 ID:PPBx8R340
クラース「すず……!君は……」

すず「クラースさん。お願いです、帰ってください」

クレス「……すず」

ミント「お母様……」

すず「ミントも怯えています」

アーチェ「でも、すずちゃん!」

すず「きちんと時期が来れば私たちが話します。だから、帰ってください。お願いします……!」

アーチェ「……」

チェスター「ここは帰った方がいいみたいだな」

クラース「……わかった。もう帰ろう。だが、8年後に必ず迎えにくるからな」

クレス「はい……」

ミント「おとう、さま……。おかあ、さま……。ミントは一体……どうしたら……?」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:48:40.46 ID:PPBx8R340
8年後 忍者の里

クラース「全く、酷い目にあったものだ」

アーチェ「でもでも、今回は流石に……」

チェスター「……」


すず「きちんとミントお姉ちゃんの言うことを聞くのよ、しいな?」

しいな「はい!お母様!!」

ミント「では、まずは手裏剣のおさらいね」

しいな「はい!」

すず「では、ミント、お願いね?」


クラース「なんか増えてるな」

アーチェ「……ねえ、チェスター行ってきてよ」

チェスター「嫌にきまってるだろ!ミントが前より忍者らしくなってるし!」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:50:58.02 ID:PPBx8R340
ミント「む!曲者!!」

シュルルルル!!

クラース「うあ!」

アーチェ「きゃ!」

チェスター「そうはいくか!」

カン!

チェスター「俺の矢は動く的でも居抜くぜ(キリッ」

しいな「くせもの!」

ブン!

チェスター「あぶねえ!!いきなり切りかかる奴があるか!!」

ミント「貴方達は……!!」

クラース「迎えにきたぞ、ミント」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:53:15.46 ID:PPBx8R340
ミント「……忍法!ジライア!!!」

ゲロゲロゲロ……

クラース「な、ミント!?」

ミント「お帰りください。私はこの里から離れるつもりは微塵もありません」

アーチェ「ミント……」

ミント「たとえ、お母様とお父様との間に血の繋がりはなくとも、私は忍者として育てられてきたのです!」

チェスター「ミント、じゃあ、このこは?」

しいな「……」

ミント「お母様とお父様の本当の子供です」

クラース「はあ……クレスのやつめ、絶望したのか」

アーチェ「18年はやっぱり長いよねー人間からしたらさー」

チェスター「お前が言うと含蓄あるな」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:55:38.76 ID:PPBx8R340
すず「ミント……」

ミント「お母様……!?」

クレス「ミント、時が来たんだ」

ミント「お父様……!?」

すず「みなさんはミントの力を必要としているのです」

ミント「……」

クレス「ミント、きっといい勉強にもなるよ。行っておいで。僕たちはいつでも帰りを待っているから……」

ミント「お父様……はい、わかりました。ミントは行ってまいります」

クラース「……」

アーチェ「もうミントは元の時代に戻ってはこないだろうなー」

チェスター「というか、俺たちの時代のクレスはどうなるんだ?」

クラース「一つの未来が潰えた瞬間に立ち会っているのだな、きっと」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 19:57:55.27 ID:PPBx8R340
クラース「クレスよりも元の時代にいるミントはどうする?」

アーチェ「あ……」

チェスター「もう面倒になってきたな」

ミント「みなさん、どうなさったのですか?」

クラース「いや、なんでもない」

アーチェ「あ、ミントってさ、法術使えるの?」

ミント「いえ。使えません。忍術だけです。ほうじゅつってなんでしょうか?」

クラース「おいおい。貴重な回復役が……」

チェスター「ダオスに勝てるのかよ……」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:00:50.49 ID:PPBx8R340
元の時代 忍者の里

ミント「ここが18年前の故郷……。あまり変わってませんね」

クラース(故郷になってるよ……)

クレス「みんな!帰ってきたんだね!」

ミント「……お父様!!」

クレス「え?」

ギュッ

ミント「お父様……」

クレス「えーと?」

クラース「大丈夫か、これから……」

アーチェ「でも、夫婦としてはやっていけるかもね」

チェスター「えぇー……」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:03:36.21 ID:PPBx8R340
お頭「うむ、ではこの赤子はわしに任せなさい」

ミント「あー!あー!(誰ですか!!その人!!)」

クレス「はい。おねがいします」

すず「では、行ってきます。おじい様」

ミント「お父様……」

アーチェ「結局、腕に抱きついたままだね、ミント」

チェスター「まあ、積極的になっていいんじゃないか?」

クラース「逞しくなったし、戦力が向上したのは間違いないがな」

すず「あの、ミントさんと戦術が被るんですが、いいのでしょうか?」

クレス「あの、ミント?離れてくれないと歩きにくいよ」

ミント「おとうさまぁ……」

アーチェ「ミントってファザコン?」

クラース「間違いないだろ」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:06:13.55 ID:PPBx8R340
戦闘中

ミント「忍法!!写し身!そして、カマイタチ!!」

すず「凄い」

クラース「100年に一度の天才らしいからな」

クレス「ミントにそんな才能が……」

チェスター「グミの消費が激しいけどな」

アーチェ「もうグミ代がバカにならないよー!」

ミント「お父様、ミントやりましたよ!」

クレス「あーよしよし。偉いな。ほら、アップルグミを食べて」

ミント「あーん……」

すず「クレスさん、ミントさんばかりです……」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:08:18.43 ID:9C+JzTqF0
すずはチェスターだと思ってた
あとアーチェの笑い声はうっしゃっしゃ


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:09:10.75 ID:PPBx8R340
決戦前夜

クレス「ミント……」

ミント「クレス……お父様……」

クレス「絶対、生きて帰ろう」

ミント「はい。お父様はかならず私が守ります……」

クレス「……ミント」

ミント「はい」

クレス「あの、ミントは僕のことどう思っているんだ?」

ミント「え?お父様は、お父様ですけど……」

クレス「……そうか」

クレス(ミントはもう僕の知っているミントじゃないんだな……)

ミント(でも、この気持ちは、お父様だから好きなのとは少し、ちがう……?この気持ちは、一体……?)


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:14:23.48 ID:PPBx8R340
ダオス城

ダオス「ダオスコレダー!!」

ミント「っふ!やぁぁぁぁあああ!!!!」

ダオス「なに!?そんな、バカな!!ぐあぁぁぁぁぁ……!!」

ミント「……はあ、はあ……や、やりました!お父様!!」

クレス「ミントが倒しちゃった……」

すず「……私の出番……でも、泣きません。忍者は非情でなければなりませんから……!」

チェスター「あー、すげえな」

アーチェ「魔術使うのがアホらしい」

クラース「……しまった。世界樹を法術で保護してもらう予定が……」

クラース「こうなったら……少し怖いが……」

ミント「お父様ー!!」

クレス「うわ!」

ミント「私、お父様のこと大好きです!!」

アーチェ「わお、大胆!」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:16:28.26 ID:l9SpSSAwO
ミントtueeeeeeeeee


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:17:11.01 ID:PPBx8R340
決戦後 世界樹の前

クラース「では、ミント、頼むよ」

ミント「はい。バリアー!!」

クラース「これで世界樹は大丈夫だろう」

ミント「ところで……」

クラース「ん?」

ミント「クレスさんにぴったりとくっついている未来の私はなんなのでしょうか?」

クラース「えーとだな」

チェスター「ぁ……の……だずげ、で……くび……く、び……!!」

クラース「ああ、ミント、手に力入ってる」

ミント「あ、すいません。クラースさん」

チェスター「だ、だ、がら……!は、なれで……な、いっで……!!」

クラース「タップしてる!タップしてるよ!!」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:20:19.21 ID:PPBx8R340
ミント「お父様……一生、ついていきます」

クレス「それは困るんだけど……君は元の時代に戻った方が……」

ミント「すいません。クレスさんが困っているじゃないですか。離れてください。」

ミント「誰ですか?お父様は誰にも渡しませんよ。死闘を経て築き上げた親子を超えた愛がありますから」

ミント「……!!親子なのに不潔です!離れてください!」

ミント「嫌です。あなたこそいきなり現れて、女々しいです。それにお父様とは血が繋がっていません。なんの問題もないはずです」

ミント「そういうことではなくて……!!」

クレス「あの……同じ顔で争わないで……」

チェスター「はあ……はぁ、ごほっ!全く、この時代にミントが三人もいるぞ」

クラース「はは。そーだな。たいへんだー」

アーチェ「他人事みたいに……」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:24:31.74 ID:PPBx8R340
ミント「クレスさん、どっちを選ぶのですか?」

ミント「お父様はもちろん、私ですよね?」

ミント「……む」

ミント「……ん」

ミント「どっちですか、クレスさん?」

ミント「お父様、いえ、クレスさん、私ですよね?」


チェスター「収拾つかないな。これ」

アーチェ「過去からミントを連れてきたのは間違いだったね、クラース」

クラース「仕方ないだろ!法術を使えるミントが必要だったんだから!」

アーチェ「まあ、おもしろいし、いいか」

すず「……クレスさん。私、忍者ですから泣きません!」

すず(あ、でも赤ちゃんミントさんを忍者にすれば、里が安泰なのは確実です。100年に一度の逸材と分かっているなら……ふふ……)

ミント・ミント「クレスさん!どっちですか?!」

クレス「…………過去に戻りたい」

END


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:28:16.69 ID:PPBx8R340
アーチェの笑い方間違えてた。ごめんなさい

確かにうっしゃっしゃだ……申し訳ない……

こんどは

ソフィ「アスベルー、エロ本拾ったよー」

のスレタイで会えたら嬉しいです


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/23(月) 20:31:44.28 ID:l9SpSSAwO

台詞が二つだけの上速攻でやられたダオスカワイソス(´・ω・)





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