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宥「玄ちゃん」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:26:35.25 ID:4WlWhxAG0
- ID:ps39MA0y0の代行……のはず
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:27:18.87 ID:ps39MA0y0
- 玄ちゃんは私の妹。
私は玄ちゃんが大好き。
なんでかというと、あったかいから。
玄ちゃんは性格、匂い、肌の柔らかさ、声、外見などなど、全てがあったかい。
私が異常な寒がりなのは、幼い頃からずっと、あったかい玄ちゃんのそばで過ごしてきて、
そのあたたかさが当たり前になってしまったから。
なんだか因果が逆転してしまってる気がするけど。
要するに私は玄ちゃんを愛してるんだ。
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:29:03.28 ID:ps39MA0y0
- 玄ちゃんも私のことが好き。
それは玄ちゃんの振る舞いから感じ取れる。
玄ちゃんはいつも私のことを一番に考えてくれる。
私のためになんでもしてくれる。
私の愛に応えてくれる。
少なくとも今まではすっとそうだったし、これからもそうだと信じてる。
だって、私以上に玄ちゃんを愛している人なんて世界中探してもいるはずがないし、
玄ちゃん以上に私に好意を抱いてくれてる人なんてこの世には絶対いないから。 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:31:14.62 ID:ps39MA0y0
- そうはいっても、玄ちゃんにずっとくっついてるわけにはいかない。
学年も違うし友達も違う。
玄ちゃんにも世間体っていうものがあるんだ。
それはちゃんと心得てるつもり。
だからこそ、私は家で存分に玄ちゃんと触れ合う。
絶えずあったかくしてあるこの部屋で、私と玄ちゃんはいつも一緒に過ごすんだ。
そんな風に今日も玄ちゃんで頭をいっぱいにして、コタツの中で玄ちゃんの帰りを待ち望んでいる。 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:34:16.75 ID:ps39MA0y0
- 「ただいま おねーちゃん」
あ、噂をすればなんとやら。
といっても玄ちゃんのことしか考えてないから噂も何もないんだけど。
「お帰りなさぁ~い」
いつもどおりのやり取り。
今から待ちに待った独占タイムが始まるんだ。
早くこっちに来てお話しようよ。 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:37:34.68 ID:ps39MA0y0
- 「こたつ…? 夏でしょ今!」
……あれ?
玄ちゃんの声じゃない。
幻聴?
この部屋に家族以外の誰かが来ることなんて……
確認のためにこたつから顔を出す。
「有姉おひさしー」
そこには玄ちゃんと……憧ちゃんと知らない誰かの姿があった。 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:40:45.33 ID:ps39MA0y0
- どこか見覚えある顔だと思ってたら、麻雀クラブのとき玄ちゃんと一緒にいた娘だ。
名前は穏乃ちゃん。
憧ちゃんと穏乃ちゃんは私を麻雀部に誘うためにここに来たみたい。
それには玄ちゃんも参加するらしい。
新チームを結成して全国を目指すんだって。
これに参加すれば学校でも玄ちゃんと一緒に過ごすことができるんだ。
玄ちゃんとは学年が違うから、今までは玄ちゃんの人間関係に踏み込むまずにいたんだけど
部活なら何の問題ない。
もちろん参加することにしたよ。
それはとても嬉しいことだから。 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:43:25.01 ID:ps39MA0y0
- でも、そんな嬉しさを塗りつぶしちゃうくらいの不安要素が、今の私の中にはあった。
それは、玄ちゃんがこの部屋に私たち以外の人間の立ち入りを許したこと。
今まで私たちは、この部屋に他の誰も呼び込んだことはない。
我が家に招待するときは旅館の部屋を使ってきた。
この部屋が私たち二人にとって特別であり、かけがえのない場所であることはお互いわかっているはずだ。
そもそも部活の勧誘だけなら玄ちゃんに一任すればそれで済む。
それなのに、玄ちゃんは二人を連れてきた。 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:46:27.25 ID:ps39MA0y0
- その理由が部活勧誘だけとはとても思えない。
例えば、あのふたりが玄ちゃんにとってかけがえのない存在であるとか……
玄ちゃんにとっての一番だとか……
それを紹介するために連れてきたとか……
ただの大事なお友達だったとしても……
玄ちゃんとの“この”時間を取られるなんて……
そんな……
そんなの……
耐えられないよ…… - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:49:23.18 ID:ps39MA0y0
- 「どうしたの、おねえちゃん?」
玄ちゃんが心配そうにこちらを見ている。
ずっと黙りこんでいる私を心配しているようだ。
玄ちゃんと憧ちゃんと穏乃ちゃんの三人は今、専ら麻雀クラブにいた頃の思い出話をしている。
玄ちゃんは私がその話題に入れずにいるんだ思って心配してくれたんだろう。
なんていい娘なんだ。
……絶対に渡さない。
玄ちゃんは私だけのものだもん。
玄ちゃんに、そしてあの二人に、それを分からせてあげないと。
そこまで考えて私は…… - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:52:30.28 ID:ps39MA0y0
- 「っ……!」
唐突に、玄ちゃんにキスをした。
ファーストキスだ。
玄ちゃんはビクッと震え、小さく可愛らしい声を上げた。
ちょっと遅れてじたばたし始めたので、玄ちゃんの体を抱きしめてキスを続ける。
じたばたするといっても、玄ちゃんは私を傷つけるなんてことは絶対にしないので、抑えるのは簡単だった。
しばらくすると玄ちゃんは暴れるのをやめた。
受け入れてくれたのかな。
でもまだ震えてるみたい。 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:55:24.87 ID:ps39MA0y0
- 一旦顔を離して玄ちゃんの顔を覗き込む。
すると、玄ちゃんはややうつむきながら顔を真っ赤にして周りに目を向け始めた。
そうか、あの二人が気になるんだ。
憧ちゃんと穏乃ちゃんは一言も発することなく、頬を染めてじっとこちらを見ている。
玄ちゃんを心配しているのか、驚きで固まっているのか。
…………そんなことはどうでもいい。
なんで玄ちゃんはあの二人を見ているの?
ダメだよ……玄ちゃんは私の、私だけのものなんだから。
私のことだけを見てればいいんだ。
「ぁ…んっ」
私はキスを再開した。 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:58:27.13 ID:ps39MA0y0
- 次はもっと深く、強く。
あのふたりのことなんて考えられなくしてあげる。
私は玄ちゃんの口の中に舌を強引に滑り込ませた。
すごく、ものすごくあったかい。こんな感覚は生まれて初めて。
舌、歯、天井、歯茎、……私は夢中になって舐め回した。
その度に玄ちゃんは声にならない声を出して体をピクピクさせる。
ああ、愛おしい。私の愛に反応してくれてるようで、嬉しくて仕方がない。
……… - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:01:11.82 ID:ps39MA0y0
- バタン、という音がして我に返った。
どれくらいキスを続けていただろう。
気づけばあの二人はいなくなっていた。
さっきの音は、あのふたりが部屋を出て扉を閉める音だったようだ。
玄ちゃんは……もう周りなんて気にせずに私のことだけを見つめている。
いつの間にか玄ちゃんの震えは止まっていた。 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:04:44.20 ID:ps39MA0y0
- 「もっとキスしたいな」
私がそう言うと、玄ちゃんは小さく頷いた。
そして、今度は玄ちゃんの方からキスをしてきた。
ちょっとぎこちないけど、むしろそれが可愛い。
今すぐ押し倒して愛でたい……けどがまんがまん。
玄ちゃんなりに必死に私への愛情を表現しようとしてくれてるんだ。
今はその愛を享受しよう。 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:07:34.79 ID:ps39MA0y0
- そうして十数秒が経過。
今度はおずおずと舌を出してきてくれた。
唇にツンツンと遠慮がちに触れてくる。
私はそれに応えて小さく口を開け、玄ちゃんのを歓迎した。
だけどまだ慣れないようで、入口付近を舐めるだけに留まっている。
踏ん切りがつかないみたいだ。
でも私は強いたりはしない。
今は玄ちゃんのやりたいようにさせるんだ。
しばらくすると、玄ちゃんは落ち着いてきたのか、徐々に舌を奥へと入れてきてくれた。 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:10:22.99 ID:ps39MA0y0
- 驚いた。
キスを“される”のがこんなにも気持ちいいものだとは。
下腹部がキュンキュンする。
玄ちゃんは私の反応を見ながらゆっくりと、次々に私の口を攻略していった。
口の中が、そして頭の中が、玄ちゃんで満たされて溶けてしまいそうだ。 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:13:16.11 ID:ps39MA0y0
- 「――ぁっ」
無意識のうちに、私は玄ちゃんの舌をしゃぶっていた。
吸えば吸うほど玄ちゃんのあったかい唾液が溢れてくる。
そのあったかさが玄ちゃんを象徴しているように思えた。
玄ちゃんの一部が私の中に……玄ちゃんとひとつになれるんだ。
私は夢中になってそれを飲んだ。 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:16:51.19 ID:ps39MA0y0
- キスは徐々にヒートアップしていき……けれど、お互いに息苦しくなって途切れた。
「ハァ……ハァ」
しばらくすると徐々に思考が回復してきた。
冷静になって今の状況を振り返る。
勢いに任せてキスしてしまったけれど、おかげで危険因子である二人はいなくなり、玄ちゃんは私だけを見ている。
キスはすごく気持ちよかったし、結果的に今までより深くつながることができた。
一石四鳥。
つまり大成功だ。 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:19:06.96 ID:ps39MA0y0
- ……さて、これからどうしようかな。
他に誰もいない部屋を見渡しながら考える。
あれだけ深いキスをしたんだし、もう次のステップに移ってもいいよね。
玄ちゃんは大丈夫かな?
そう思って玄ちゃんに目をやると、それを待っていたかのように玄ちゃんは言った。
「おねえちゃん、ごめんなさい」
何のことかと一瞬考えたがすぐに分かった。
憧ちゃんと穏乃ちゃんをこの部屋に連れてきたことを謝ってるんだ。
ふふ、大丈夫だよ、玄ちゃん。
怒ってないから。
私は玄ちゃんを押し倒した。
カン! - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:19:53.01 ID:EdzYOFoK0
- え?
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:21:17.97 ID:0R3L1o+W0
- なんの効果音かな?
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:21:37.76 ID:ps39MA0y0
- すいません、これで終わりです…
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:21:41.82 ID:PCEwcRA60
- ここからでしょ
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:21:47.85 ID:Y/etNAzv0
- もーいっこ! もーいっこ!
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:24:13.47 ID:o7lWmgtN0
- 玄と宥の激しいキスを見て火照った穏と瞳の激しいキスの部分はよ
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:25:27.59 ID:ps39MA0y0
- 書くとしたら、穏憧サイドか、続きのエロ描写か、玄ちゃんが逃げる展開か。
だけど、即興は無理ですわ……
エロ描写も無理ぽ…… - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:26:26.02 ID:IGO8E5l70
- 乙乙
よかった - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:26:51.09 ID:MHFmsc2sO
- 後日でいいから書いてくれ、期待している
乙 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:27:13.67 ID:7M6+waPCO
- クロ宥少ないからまた書いて欲しいぜ
乙ー - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:28:13.31 ID:ps39MA0y0
- 需要あるようならまた今度続き書くかも。
今はちょっと忙しいから1ヶ月後くらいになりそうだけど。 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:33:04.12 ID:a2Ky75V+0
- おつおつ~
姉妹百合萌えるわ - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:35:37.29 ID:zexU6zyw0
- 乙ですっ☆
松実姉妹SSは意外と少ないので増えますように

TVアニメ「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」 クリアファイル 【松実姉妹】

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