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衣「何故ノノカは咲とのデートについてくるのだ?」和「偶然です」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:20:55.12 ID:PXHYaMDN0
ID:FGFn9DEW0の代理なのですよ~


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:41:58.96 ID:PXHYaMDN0
衣「だが・・・」

咲「まあまあ。せっかくだし人数が多い方が楽しいよ。和ちゃんも一緒に今日は遊ぼうよ」

和「わかりました。天江さん、咲さんがこう言っていますし、今日はよろしくお願いしますね」

衣(『今日も』の間違いだろう!ノノカの奴、咲とのデートに毎回毎回神出鬼没に現れてどういうつもりなんだ・・・!)

咲「衣ちゃん、どうかした?何だか顔が怖いよ・・・?」

衣「ちゃんではなく!・・・なんでもない。それより咲、手を繋ぐぞ!なんといっても今日は衣と咲とのデートなのだからな」

咲「うふふ。はいはい、衣さん」ギュッ

衣(フッ、ノノカの奴にこれで一歩リードだな)




13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:46:32.66 ID:uFR9RIS+0
立てたスレに責任を持つ代行屋素敵


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:47:19.79 ID:xBYvvos30
やだ、この>>1イケメン///


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:50:04.12 ID:PXHYaMDN0
和「では私も天江さんと手を繋ぎましょうか」ギュッ

衣「えっ?」

咲「あはは、こうして衣さんが真ん中で手を繋がれてると、私と和ちゃんの妹みたいだね♪」

和「うふふ、子供でもいいかもしれませんね」

衣「衣は子供ではない!その手を離せノノカ!」

咲「まあまあ衣さん。ほら、こうして和ちゃんと手を揺らせばブランコみたいだよ」ブラーン

衣「わーいブランコー♪・・・ではなく、いい加減にしないか咲!」

和「うふふ」

衣(おのれ・・・咲の前でこのような醜態を晒させるとはノノカめ・・・)

咲「あ、衣さん、着いたよ」

衣「お、ようやく到着したか」

和「ここは・・・」

衣「なんだ、ノノカは来たことがないのか。ふっ、お子様だな」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 18:58:00.61 ID:PXHYaMDN0
和「いえ、そうではなく、天江さんのイメージに合わなかったといいますか」

衣「衣はノノカより大人だからな。こういうとこにも出入りしてるのだ。さあ、遊ぼうじゃなイカ」

衣(ゲームセンターは透華に内緒で純に連れてきてもらったことが数回あるからな。ノノカは箱入りのお嬢様だからこんな楽しいところは知らぬだろう。ふふふ・・・)

咲「それじゃあ衣さん、何して遊ぼっか」

衣「今日は咲だけじゃなく和もいるからな。三人でできるゲームをしよう」

和「三人でできるゲームですか?ふむ・・・、どの機械も二人対戦のようですね」

衣「・・・そうだな。じゃあ、衣があの機械でノノカにお菓子を取ってあげよう。衣はノノカよりお姉さんだからな」

衣(さっき咲の前で衣を真ん中に手を繋いで子供扱いしたんだ。これでノノカにお菓子を取ってあげれば衣の方がお姉さんという上下関係がノノカにもわかるはず!)

咲「頑張って!衣さん!」

衣「ふふふ、お任せあれ!」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 19:07:03.84 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

衣「何故だ・・・この機械は壊れているのではないのか!?500円入れてボーナスチャレンジも含めて6回もチャレンジしたのに一個も取れぬぞ!」

和「そうですね。なんだったらお菓子は諦めて他のゲームで遊びませんか?」

衣「まて。店員に言えば取りやすい位置にずらしてくれるんだ。純がやってたから衣は知っている。おい店員、この機械はどうなっているのだ!いくらやってもお菓子が取れぬぞ!」

店員「あはは、お嬢ちゃんにはちょっと難しかったかな~?ごめんね~。ちょっと待っててね~」ガチャガチャ

衣「ほらな?言えばお菓子を取りやすくしてくれるのだ」

咲「ほんとだ!衣さんすご~い!」

衣「ふふふ」ドヤァ


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 19:11:09.69 ID:PXHYaMDN0
和「あら・・・?」

店員「はい、お嬢ちゃんどうぞ。お菓子が欲しかったんでしょ?いっぱいあるからお姉ちゃんたちと一緒に食べてね♪ドゥフフwwww」ドッサリ

衣「あ・・・ありがとう・・・」

和「クスクス。よかったですね、衣さん」ニコニコ

衣「むぅ~・・・」

咲「あはは、でもこんないっぱいお菓子もらえるなんてすごいよ衣さん。そこの休憩コーナーで食べよ」

衣「そうだな。衣が手に入れたお菓子だ。ありがたく食すのだぞノノカ」

和「ありがとうございます、天江さん」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 19:17:50.34 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

咲「ほら、衣さん。ほっぺにお菓子付いてるよ?取ってあげるからこっち向いて」

衣「ん」フキフキ

衣(ふふふ、今のは恋人っぽいぞ。でかした咲!これでノノカもお邪魔虫なのだと気付いてくれればよいのだが・・・)

和「・・・咲さん、天江さん、喉渇きませんか?何か飲み物買ってきますね」

咲「ありがと和ちゃん」

衣「わかった」

衣(なんだ、ノノカの奴気が利くではないか。咲と二人きりにしてくれるとはな)

衣「咲、衣がお菓子を食べさせてあげるぞ。はい、あーん・・・」

咲「あーん・・・。あむあむ・・・。ん~、美味しいよ衣さん♪」

衣「それは何よりだ♪」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 19:25:02.90 ID:PXHYaMDN0
和「お待たせしました。はい、咲さんに天江さん。お待ちかねの飲み物です」

咲「ありがと、和ちゃん。お菓子食べたから飲み物欲しくなっちゃって」

衣「すまないな、ノノカ」

和「いえ、気にしないで下さい」

咲「ゴクゴク・・・。ふぅ、一息つくねー。・・・あれ?衣さん、飲まないの?」

衣「いや・・・ちょっとな・・・」

衣(おのれノノカ・・・。衣が苦くて嫌いなコーヒーを買ってくるとは・・・)

和「あ、すみません。天江さんはコーヒー飲めないんでしたっけ?」ニコッ

衣「な、何を言うか!衣はお姉さんだから好き嫌いなどないのだ!」ゴクッ

咲「えっ・・・?だ、大丈夫、衣さん・・・?」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:06:58.41 ID:PXHYaMDN0
衣(ニガイ・・・。だ、だがノノカが見てる・・・。咲が見てる前でノノカにこれ以上醜態を晒すわけにはいかぬ!)グビッ

衣「ふぅ・・・。まこと美味であった。どれ、咲にノノカ。もう飲み終わったなら衣が容器を捨ててきてやろう」

咲「一気飲みだなんて衣さんすごいね。それじゃ、空容器お願いね」

和「すみません」

衣「何、衣は二人よりお姉さんなのだからもっと頼ってくれて構わない」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:12:57.45 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

衣「おえぇぇぇっ・・・。うぅ・・・、まだ胃がムカムカする・・・。空き容器を捨てると場を離れて正解だったな・・・。まったく、ノノカめ・・・」

衣「さて、胃もスッキリしたし、トイレから出て咲たちのもとへ向かうか」ガチャッ




衣「咲~!」

咲「衣ちゃんおかえり~」

衣「さて、次は何をする?」

和「お菓子を食べたんですから、腹ごなしに一勝負どうですか?」

衣「ほう、エアホッケーか。いいだろう、ノノカに衣の強さを見せてやろう」

衣(ノノカは胸が大きい。故に腕を激しく動かすエアホッケーは苦手なはず。咲の前でいいカッコ見せてやろう。ふふふ、悪く思うなよノノカ)


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:21:59.45 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

和「わわっ、やりますね」

衣「ふふふ、どうしたノノカ!その程度なのか!」

和「負けませんよ!それっ!」

咲「二人とも頑張れ~」

衣(五分五分だがこの勝負・・・衣の勝ちだ!)

衣「そこだ!」カコッ


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:26:00.91 ID:PXHYaMDN0
和「ふぅ・・・。負けてしまいましたか。でも、次は負けませんよ」

衣「いつでも受けて立とう」

咲「二人ともすごかったよー」

衣「咲もするか?」

咲「私は運動苦手だからいいや。それより次はどこ行く?」

衣(服を見に行くのもいいが、衣は店員に子供扱いされる可能性があるし、そんなのを咲に見せたくはない・・・)

衣(咲が本を好きだというのはわかってるからここは・・・)

衣「本屋でも行こうか。咲の欲しい本があるかもしれないからな」

咲「うん」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:32:20.78 ID:PXHYaMDN0
衣(咲はなにやら難しそうな本を読んでいるな・・・)

咲「ふふっ」

衣(と思ったら、漫画を読んでいるのか)

衣(む?いつの間にかノノカがおらぬな。迷子になられても困るし、ここはひとつ衣が探してやるか)テトテト





衣(いた!このコーナーは少女漫画のコーナーか?一体ノノカは何を読んでいるのだろう?)ソーッ…

和「・・・すばらですね」ボソッ

衣(この表紙は女の子同士が・・・!?一体何の漫画なのだ・・・///)ジーッ

和「わわっ、衣さんいたんですか!?」

衣「ノノカ、一体どんな漫画を読んでいたのだ?ちょっと衣にも見せてくれ」

和「こ、これはですね・・・///」

衣「さあ、早く」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:34:44.06 ID:nWX7cN3x0
衣が孕村に穢される


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:36:10.61 ID:wZ88mJ6Vi
おい孕村やめろ


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:37:42.38 ID:PXHYaMDN0
和「あ、天江さんにはまだ早いかと・・・。そ、それより咲さんが待ってるかもしれませんよ?もう行きましょう」

衣「衣を子供扱いするな!どれ、貸してみせよ」バッ

和「あっ・・・」

衣「ほう、表紙の女の子同士でキスをしている絵から女の子同士の恋愛漫画だと思ったがやはりそうだったか」

和「ええ、そうです。さ、満足したなら早く咲さんのところへ・・・」

衣「なっ・・・!?こ、これは・・・、キスよりすごいことが・・・///」

衣「これは一体・・・///」

和「わわっ、天江さん、シーッ!小声でお願いします///」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:44:52.92 ID:PXHYaMDN0
和「・・・それは恋人同士がすることです。天江さんは咲さんとはまだそういうことしてないんですか?」

衣「う、うむ・・・。咲とはまだ手を繋いだことくらいしか・・・」

和「えっ・・・。じゃあ、キスもしてないんですか!?」

衣「・・・うん」

和「そうだったんですか・・・」ナデナデ

衣「衣をそんな優しい目で見るな!そして撫でるな!」

和「す、すみません・・・。でも、天江さんは咲さんと恋人同士なんですよね?キスもしたことないっていうのはさすがにどうかと・・・」

衣「・・・咲が衣のことを好きじゃないと言いたいのか?」

和「いえ、そんなことは・・・」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:50:24.76 ID:PXHYaMDN0
衣「・・・・・・・・・」

和「・・・・・・・・・」

咲「あ、衣ちゃんに和ちゃん。こんなとこにいたんだ。探したよもー」

衣「さ、咲・・・」

和(この本は私が)ササッ

衣「すまぬ・・・」ボソッ

咲「ん?どうかしたの?」

衣「いや、それより咲、欲しい本はあったか?」

咲「それが・・・」




和「ふぅ・・・」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 21:56:10.43 ID:PXHYaMDN0
衣(咲は衣のこと、本当はどう思ってるんだろう・・・。恋人ならキスだってするんだろうし、もっとすごいことだって・・・///)

衣(でも、咲とはまだ手を繋いだことくらいしか・・・)

衣「はぁ・・・」

咲「衣ちゃん・・・。具合でも悪いの?」

衣「い、いや、なんでもないぞ!あとちゃんで呼ぶな。衣は元気だ。それより咲、次はどこへ行こうか?」

咲「う~ん、そうだな~・・・。和ちゃんはどこか行きたいとことかある?」

衣「!?」

衣(今日は衣と咲のデートなのに、ノノカに行きたいとこを聞くなんて・・・!)

衣「うぅ・・・」ジワァ…

和「あ、天江さん!?どうしたんですか?」

咲「え、何で泣いて・・・。お腹痛い?大丈夫?」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:01:21.98 ID:PXHYaMDN0
衣「何でも・・・ない・・・。咲・・・すまないが今日は・・・帰らせてもらう・・・。ハギヨシ」

シュバッ

ハギヨシ「こちらに」

衣「衣は帰る・・・」

ハギヨシ「かしこまりました」

咲「待って、衣さん!」

衣「それじゃあ咲、衣はこれで・・・。ノノカと好きなところへ行くといい」

和「そんな・・・!」

ハギヨシ「それでは失礼します」

咲「衣さん・・・」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:08:41.41 ID:PXHYaMDN0
衣「はぁ・・・」グスッ

ハギヨシ「衣おぞうさま・・・」

衣「衣はおぞうさまなどではない!黙って運転していろ!」

ハギヨシ「すみません」

衣(咲・・・)


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:16:16.95 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

透華「衣が宮永さんとのデートを、泣きながら途中で帰ってきたですって?」

ハギヨシ「ええ。今も自室に引きこもっています」

国広「そういえば晩御飯も食べに来なかったもんね」

透華「何があったっていうんですの?衣があんなに楽しそうに出かけてったというのに・・・」

ハギヨシ「実は・・・」




純「するってーと何かい?衣のデートの度に原村和が出張ってきてるってことかい?」

ハギヨシ「そうなりますね」

純「てやんでぃ、べらぼうめ!原村和!今度会ったらただじゃおかねえぞ!」

国広「物騒だよ純くん。でも、原村和は何でデートの度に現れるんだ・・・?」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:27:54.47 ID:PXHYaMDN0
透華「衣を泣かせるとは、原村和・・・許せませんわ!いくらわたくしのライバルとはいえ・・・」

ハギヨシ「幸い明日は日曜で学校はお休みです。いかがなさいますか、透華おぞうさま」

透華「もちろん原村和に真意を確かめに行くに決まっていますでしょう。それと、わたくしはおぞうさまではなくってよハギヨシ」

ハギヨシ「失礼、噛みまみた」

国広「噛んでるよ!」

ハギヨシ「噛みました」

純「てやんでぃ!」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:33:49.55 ID:PXHYaMDN0
翌日

透華「今日呼ばれた意味、わかりますかしら?」

和「・・・天江さんのことですね」

透華「ええ。わかっているなら話は早いですわ。一体何故衣のデートの度に邪魔しに行っているのか、是非お聞きしたいものですわね」




純「なんでオレたちがこんな隠れて見るような真似をしなきゃなんねぇんだ」

純「そんなこといったってしょうがないじゃないか」

ハギヨシ「透華お嬢様の持つ通信機は感度良好です」

智紀「あっ、静かに」

和『・・・天江さんのことですね』

純「ちゃんと聞こえるじゃねぇか」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:40:59.88 ID:PXHYaMDN0
和「・・・偶然だ、と言ったら信じてくれますか?」

透華「衣と宮永さんのデートは今までに七回。その全てに対して偶然だと言うおつもりですの?さすがに無理があるんじゃないかしら?」

和「そうですね・・・。ええ、私は天江さんと咲さんのデートに毎回お邪魔させてもらっています」

透華「このっ・・・、よくもそんなお澄まし顔で言えたものですわね!」




国広「あちゃー、透華、これは完全にキレてるよ」

純「ったりめえだろバカヤロー。誰だってそうなる。オレだってそうなる」

智紀「静かに」

ハギヨシ「ですがこれは・・・」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:43:57.89 ID:RkXnQTg/0
純くんなんで江戸っ子なんだよwwww


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 22:50:11.35 ID:PXHYaMDN0
和「天江さんが悪いんです」

透華「は・・・?貴女、一体何を・・・」

和「私の方が咲さんに早く知り合ってたんです。それなのに天江さんが・・・」

透華「貴女も宮永さんを好きだった。だから衣の邪魔をしていると?バカバカしい」

和「いえ、咲さんのことは好きでした・・・。でも・・・」

透華「でも・・・?まさか貴女、衣を!?」

和「・・・・・・・・・」




純「おいおい、マジかよ?衣の奴、どんだけモテるんだよ」

智紀「魔性の女、ころたん・・・」

国広「むむむ、衣もやるなあ」

ハギヨシ「衣お嬢様・・・」

智紀「衣はおぞうさまじゃない」

ハギヨシ「おぞうさまとは言っていませんが・・・」

国広「静かにして二人共」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:00:38.83 ID:PXHYaMDN0
透華「そう・・・。貴女も衣を・・・。でも、貴女のしていることは・・・」

和「どうしたらいいかわからないんです」

透華「・・・・・・・・・」

和「だって、私は咲さんのことを好きだったんですよ!?でも、県予選で天江さんが私のぬいぐるみを悪漢から取り返してきてくれて、それで天江さんに徐々に惹かれ始めて・・・」

透華「原村和・・・」

和「天江さんのことが好きなんだと気付いたときにはもう咲さんと付き合っていた・・・。龍門淵さん、こんなのってないですよ!」

透華「そんなこと言われましても・・・」

和「咲さんのことは好きです。ですが、天江さんのことも・・・。好きな二人が恋人同士になったんだから祝福しなければならないのはわかります!でも、理性と感情は別物なんです!私は・・・私は・・・!」

透華「原村さん・・・」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:04:09.89 ID:PXHYaMDN0
国広「透華、完璧に原村和に同情してるね。まったく、やってることはストーカー同然なのに、透華はお人好しなんだから」

純「うぅ・・・チクショウ!泣けるじゃねぇか・・・」ズビッ

智紀「ごめんなさい・・・。こんなとき溢れる涙をどうしたらいいかわからないの・・・」ポロポロ

ハギヨシ「うぁぁ・・・衣お嬢様、お幸せにぃ・・・うぅぅ、ひっく・・・ふぅぅぅ・・・」メソメソ

国広「えぇぇ・・・。泣く要素なんてどこにもないじゃないか・・・」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:14:34.61 ID:PXHYaMDN0
透華「甘えるのもいい加減になさいまし!」バシッ

和「っ・・・」

透華「貴女の気持ちなど衣にも宮永さんにも関係ありませんでしょう!貴女のしていることはストーカー同然ですわ!犯罪でしてよ!」

和「でも、私は・・・」

透華「まだ言うんですの!恥を知りなさい!」バシーン!

和「くっ・・・///」

透華「衣に何を吹き込んだかは知りませんが、あの二人の幸せを願うなら大人しく身を引こうとは思わないのですか!」

和「は、はい・・・。すみませんでした・・・。二人には謝っておきます・・・///」

透華「わかればいいんですのよ。それでは、衣が落ち着いた頃にでもお願いしますわ。ぶってしまって悪かったですわね」

和「いえ・・・大丈夫です・・・///」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:17:51.76 ID:WVwJX7Ke0
こいつぁ…


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:22:19.78 ID:PXHYaMDN0
透華「強く叩き過ぎてしまったようですわね・・・。ごめんなさい、つい感情的になってしまいましたわ・・・」ナデナデ

和「ふぁぁ・・・///」

透華「ちょっ、変な声を出さないで下さいまし///」

和「す、すみません・・・///」

透華「・・・・・・・・・///」

和「・・・・・・・・・///」




国広「えっ、えっ?何これ!?いや、おかしいでしょ!」

智紀「ごめんなさい・・・。こんなときなんて言ったらいいかわからないの・・・」ポロポロ

純「チクショウ、透華と和。幸せにやれよべらぼうめ!」ポロポロ

ハギヨシ「ふぅぅ・・・お嬢様たちがみな巣立っていく・・・!不肖、このハギヨシめは感動を禁じ得ません・・・」ボロボロ

国広「なんなのこの人たち、何で泣いてるの・・・。とーかー・・・」ポロポロ


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:36:34.67 ID:PXHYaMDN0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

咲「衣さん、この間はごめんね」

衣「いや、衣の方こそ年上だというのにみっともないところを見せてしまったな」

咲「ううん。私の方こそ衣ちゃんを不安にさせちゃって・・・」

衣「だからちゃんではなく・・・。いや、もういい。大人ぶるのは疲れる」

咲「うふふ。ね、衣ちゃん。ちょっと目を閉じて」

衣「ん?何だ?まあ、咲がそういうからには何かあるのだろう」パチッ

咲「それじゃ・・・」スッ


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:40:30.62 ID:PXHYaMDN0
チュッ

衣「えっ・・・?今のは・・・?」

咲「うふふ、知~らないっ♪」

衣「こら、咲、待て~!」

咲「待ちませ~ん///」

衣(キス・・・か・・・。咲の気持ちが衣と繋がった気がする・・・///)

衣(今のは咲の不意打ちだったが、いつかは衣から・・・)


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:43:02.50 ID:PXHYaMDN0
咲「早く早く~」

衣「待って~!衣はそんな早く走れない・・・」

咲「っと、ごめんごめん。えへへ。それじゃあ今日は衣ちゃんの好きなとこいこっか。二人きりのデートだもんね」

衣「そうだな。だがその前に咲、髪にゴミがついているぞ。とってやるからちょっとかがんでくれ」

咲「ん、ありがと」スッ

衣「・・・チュッ」

咲「~~~~~~///」

衣「ふふ、お返しだ///」

咲「も、もう、衣ちゃんったら・・・///」

衣「こ、恋人同士なのだからこれで公平だ・・・///」

衣(二人きりのデートは咲とのキスみたいに甘いな・・・)



93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:45:25.92 ID:nWX7cN3x0
衣が幸せでなにより


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:46:30.12 ID:yTI9RHWx0
乙乙


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/19(月) 23:49:48.19 ID:WVwJX7Ke0





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