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真美「兄ちゃん、いつもありがとう!」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:01:49.01 ID:rpi68PC30
- ※11月23日に投下する予定でした。
P「どういう風の吹き回しだ?」
真美「今日は『けーろー感謝の日』っしょ?」
真美「兄ちゃんにはいつもお世話になってるから、この機会にお礼でも言わないと!って思って」
P「……『勤労感謝の日』な。一瞬すごく年を取った気がしたけど、気持ちは受け取っとくよ」
P「それで……真美、今日はオフのはずだろ?まさかこのためにわざわざ事務所まで来たのか?」
真美「そーんなわけないっしょー?それだったらメールで済ませるもん」
P「まあ、そうだよな……」
真美「んっふっふー!実はね、兄ちゃんにプレゼントがあるんだ!」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:07:19.43 ID:rpi68PC30
- P「プレゼント?」
真美「うん!」
真美「……じゃじゃん!手作りクッキーだよ!」
P「おお……!!」
P(お菓子を手作りとは……真美も意外と女の子らしいところがあるんだな)
真美「ほらほら、食べてみてよ!」
P「それじゃ失礼して……」ヒョイパク
P「……!?」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:13:42.40 ID:rpi68PC30
- P(辛い!熱い!痛い!口の中がまるで戦場……!)
P(うおおお、ヤバイ……これはヤバイ……死ぬ!)
P(……というか、何を入れたらこうなるんだよ!最早これは食べ物じゃない、毒だ!)
真美「ど、どうかな?兄ちゃん…」ドキドキ
P(しかし、それでも真美なりに工夫して作ったんだろうな……)
P(その気持ちを無碍にすることはできないだろ!男として、プロデューサーとして!) - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:20:07.12 ID:rpi68PC30
- P「お、美味しいよ……」
真美「ホント!?」
P「ああ……なんというか、破壊力抜群だな」
真美「んっふっふー!苦労して作った甲斐があったよー」
P「これ、何が入ってるんだ……?なんというか……スパイシーな感じだけど」
真美「それはねー……隠し味にカレー粉を入れたんだ!」
P(ぜんっぜん隠れてないっつの!入れすぎだろ!) - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:25:24.72 ID:rpi68PC30
- 真美「あと、深い味わいにしようって思って、うちにあるスパイス全部入れたんだけど……」
真美「でも、それだとめっちゃ辛くなりそうだったから、お砂糖入れて中和して……」
P(……砂糖と塩を間違えたんだろうか?殺人的な辛さだった)
真美「こういうのって初めてだったから、うまくできるか不安だったけど……」
真美「兄ちゃんが喜んでくれたみたいで、よかった!」ニコッ
P「!……あ、ああ」
P(なんだろう、今の感覚は……急にドキッとさせられるような) - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:31:38.59 ID:rpi68PC30
- 真美「初めてのお菓子作り、大成功だね!今度ファンの人にも作ってあげよっかな~」
P「おいやめろ」
真美「えっ」ビクッ
P(しまった、つい心の声が……)
P「いや、これはだな……」
真美「兄ちゃん……」
P「……」
真美「もしかして兄ちゃん、真美に気使ってくれてたの…?」
P(アカン、これアカンやつや) - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:37:49.27 ID:rpi68PC30
- P「ち、違うんだ真美……クッキーは本当に美味しかった」
真美「じゃあなんで……」
P(なんとかして切り抜けなくては……しかし……)
P「あのな、真美……落ち着いて聞いてくれ」
真美「う、うん」
P「……耐えられないんだ」
真美「……えっ?」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:43:16.04 ID:rpi68PC30
- P「真美の手料理を、俺以外の男に食べさせるということが……耐えられないんだ」
P(今の短い時間では、これしか思いつかなかった……うまくいってくれ!)
真美「えっ、えっ……?」
真美「兄ちゃん、それって……」
P「……ああ」
P「確かに俺も、いつだって支えてくれるファンの皆さんには感謝してるよ」
P「でも、それとこれとは別だ。今のは、一人の男としての俺の気持ちだ」
真美「兄ちゃんの、気持ち……」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:49:40.01 ID:rpi68PC30
- 真美「ま、まあ兄ちゃんがそこまで言うなら」
P(よし)
真美「これからは、兄ちゃんのために色々作ってあげるね!」
P「えっ」
真美「んっふっふー!真美をその気にさせた責任は取ってよね、兄ちゃん!」
P「お、おう!」
P(どうしてこうなった!?いや、犠牲になるのが俺一人で良かったと考えるべきか……?) - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 04:55:36.33 ID:rpi68PC30
- ………
真美「兄ちゃん兄ちゃん!」
P「ん……どうした?真美」
真美「兄ちゃんは、今ヒマ?」
P「ああ、まあヒマだな」
真美「やった!んじゃ、真美とゲームしようよ!」
P「いいけど……ちょっとだけな」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:02:03.84 ID:rpi68PC30
- P「それで、何するんだ?」
真美「年頃の男女が二人ですることって言ったら、アレしかないっしょ?」
P「アレ?うーむ……」
P(なんだ……?真美が思いつきそうなことは……)
P「……将棋、とか?」
真美「兄ちゃん、ジジむさいよ……」
P(正直、俺もこれはないと思った) - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:07:10.38 ID:rpi68PC30
- 真美「じゃん!これだよっ!」
P「ポッキー?まさか……ポッキーゲームってやつか?」
真美「んっふっふー、大正解!」
P(そうきたか……)
真美「さて、どうする?兄ちゃん!」
P「いいぞ、やろうじゃないか」
真美「えっ」
P「ん?」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:14:45.87 ID:rpi68PC30
- 真美(うあうあー、どうしよ……兄ちゃんならヘタレだから絶対断ってくるって思ったのに!)
P「……ハックション!」
真美(軽いイタズラのつもりだったけど、ホントにやっちゃっていいのかな……)
真美(でも、乗ってきてくれたのに今さらイタズラでしたー!なんて言うのもアレだし……)
真美(こうなったらやるしかないよね……うんうん、仕方ないっしょ!)
真美「よ、よーし……やるよ兄ちゃん!」
P「はいはい」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:19:55.80 ID:rpi68PC30
- P「それじゃあ……まず、真美がこのポッキーをくわえて」
真美「う、うん!」
P「ほれ、あーん」
真美「ん……」パク
P「よし」
P「で……俺がもう一方をくわえて、スタートだな」パク
真美「……」ドキドキ
P「……」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:25:43.48 ID:rpi68PC30
- P(待てよ……よく考えないで始めたけど、これってマズいんじゃないか……?)ポキポキ
P(真美の顔が近い……アイドルともしものことがあったら……?)ポキポキ
P(しかしこれは真美の意思で……って、それは言い訳にならんか)ポキポキ
P(こうなったら成り行きに任せるしかないな、うん……考えても無駄だろ)ポキポキ
P(……真美のやつ、なんで目を瞑ってるんだ?)ポキポキ - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:31:36.81 ID:rpi68PC30
- 真美(成り行きで始めちゃったけど、これめっちゃ恥ずかしいよ……)ポキポキ
真美(兄ちゃん、顔近いし……いや、当たり前だけどさ……)ポキポキ
真美(真美のことめっちゃ見てる……っ、目ぇ瞑っちゃおうっと)ポキポキ
真美(これ、上手くいったらアレだよね……チューしちゃうんだよね……)ポキポキ
真美(ごめん亜美……真美、先にオトナの階段登っちゃうかも)ポキポキ - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:37:45.60 ID:rpi68PC30
- ポキンッ
真美「あ」
P「あーミスったわーマジミスって折っちゃったわー」
真美(もうちょっとなのに!)
P「いやーすまんな真美、俺の負けだわー」
真美「あ、えと……」
真美「んっふっふー!兄ちゃんってばヘタレなんだから……そんなんじゃカノジョとか出来ないっぽいよ~?」
P「ははは……」
P(大きなお世話だよ!) - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:45:01.35 ID:rpi68PC30
- ………
P「とりあえず、今日はもう遅いからここまでな」
真美「はーい!んじゃ、家に帰りますかねー」
P「おう、雨降ってるから気をつけてな」
真美「うん!……あっ」
P(……?)
真美「兄ちゃん!真美ね、傘忘れちゃったんだよね……」
真美「だから、今日は家まで送ってってくれない?」
P「ああ、いいぞ。車出すから待っててくれ」
真美「やった!」
P(事務所の傘、借りて行けばいいのに……まあ、どうせ近いからいいけど) - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:49:52.35 ID:rpi68PC30
- ………
車内
真美「……」
P「……」
P(真美のやつ、えらく静かだな……眠いのか?)
真美「ねえ、兄ちゃん」
P「ん?」
真美「今日は真美と遊んでくれてありがとうね!」
P「ああ、別にいいよ。どうせそんなにやること無かったし」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 05:55:56.73 ID:rpi68PC30
- 真美「真美ね、兄ちゃんにはホントに感謝してるんだ!」
真美「いつでも真美のこと見てくれてて、真美のことを一番に考えてくれて……」
真美「普段はヘタレだけど、いざって時は頼りになって……」
P「……」
真美「真美ね、そんな兄ちゃんのこと……大好きだよ!」
P「……そうか、ありがとな」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 06:03:13.21 ID:rpi68PC30
- P「俺も、真美のことは大好きだよ」
真美「兄ちゃん…」
真美(真美の大好きと、兄ちゃんの大好きは全然違うんだろうけどね……)
P(まさか、真美がそこまで思ってくれてたとは……来週からも仕事頑張らないとな!)
P「よし、着いたぞ真美。お疲れさん」
真美「にひひ、別に疲れるようなこと無かったけどね~……お疲れさま、兄ちゃん」
P「ああ、また来週な!」
真美「うん、またね!」
おわり - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 06:04:38.39 ID:rpi68PC30
- 先述の通り勤労感謝の日ということで11月23日に投下する予定だった
読んでくれてありがとう - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 06:10:05.88 ID:HRMH8xPV0
- おっつん
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 06:10:35.15 ID:5ui4R6c60
- おちゅ
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/24(土) 06:13:24.75 ID:pRQ0mrfvO
- おつ

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