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一夏「それでも俺は、お前を守るって誓ったんだ!」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:16:29.28 ID:e0ab4XKr0
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一夏「ハァ・・・ハァ・・・ぐっ、ハァ・・・」
千冬姉「どうした一夏、お前の覚悟はその程度なのか?」
一夏「そんなわけ、ハァ・・・ねぇよ!」
虚勢を張ってみるも目の前には絶望。
現役を退いて早数年。搭乗する機体は学園に配備されいてる通常の打鉄。
それでも目の前に対峙している相手は、
間違いなく世界最強だった。
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:18:46.01 ID:e0ab4XKr0
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それでも俺は負けられない。惚れた女を守りたい。
それだけの力があれば十分だと思っていた俺はどうしようもないくらいに甘ったれだった。
力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい!
勝てなくてもいい。せめて千冬姉に認めてもらえるだけの力が欲しい。
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:20:52.01 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一夏「帰国命令?」
ラウラ「あぁ、1週間ほど本国へ帰還することになった」
一夏「1週間か。短いようで長いな。でもちゃんと帰ってこれるんだよな?」
ラウラ「当たり前だ。旦那の居場所は嫁の隣だと決まっている」
一夏「でも急にどうしたんだ?何か問題でも起きたのか?」
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:22:57.96 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「いや定期的に行っているメディカルチェックとISの補修だ」
ラウラ「通常の整備はこちらにいる技術者でも問題ないが細部のチェック等ははやり本国でないと仕切れないのだ」
ラウラ「あとはまぁ、私の健康診断だな。私とてまだまだ成長しているのだ!嬉しいか?一夏」ドヤガオ
一夏「・・・成長ねぇ」チラッ
ラウラ「お前、今どこを見た」
一夏「胸」
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8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:23:58.93 ID:Tf9MWwoq0
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ラウラルート?
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:24:59.43 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「はっきり言い切ったなお前。さすがは私の嫁だ。せめてもの情けに苦しまないように始末してやろう」
一夏「いやいやいやいや!待ってくださいラウラさん!決して卑猥なことを考えていたわけではなくてですね」
ラウラ「ほぅ。では何を考えていた。納得のいく回答を要求する」
一夏「いや、何で女の子はそこまで胸の大きさとかスタイルを気にするのかなって」
ラウラ「ふむ、私自身としてはそれ程気にはしていない。だがその心情は理解できる」
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10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:25:10.46 ID:XaNm5M2L0
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ラウラルートに見せかけるSSは大体シャルルートだったりするから困る
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:27:00.89 ID:e0ab4XKr0
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>>10
諸事情により多分俺はシャルルートを書くことはないと思うんだぜ
一夏「してその答えとは?」
ラウラ「愛する男には綺麗な姿を見てもらいたいのだ。そんなことは当然だろう?」
一夏「ラウラ・・・」キュン
ラウラ「一夏、お前はその、胸は大きい方が好きか?」オソルオソル
一夏「別にこだわりはないな。」
ラウラ「そっ、そうか!」パァアア
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11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:25:49.36 ID:V1lUZ0BnO
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前に誰が好きか全然わからなかったけど、結局シャルだったSSの人?
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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:29:02.97 ID:e0ab4XKr0
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>>11
違うな。千冬姉ルートというか千冬束の人と言えばわかるかな?
一夏「やっぱり彼女にするならある程度はほしいけど」
ラウラ「」ズーン
一夏「まぁ惚れた子が相手ならそんなこと気にならないと思うけどな」
ラウラ「本当だな!?気にしないんだな!?」パァアアアアアア
一夏「あっ、あぁ。」
一夏(すっごい食い付いてるけど、ラウラ、貧乳気にしてたのか?)
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15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:31:04.46 ID:e0ab4XKr0
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セシリア「ですがやはり、女性の象徴であるバストはふくよかな方がいいに決まっていますわ」
一夏「うぉ、セシリア何時の間に!?」
セシリア「つい今しがたです。ごきげんよう、一夏さん、ラウラさん」ポヨン
一夏「あぁ、おはよう。そうそうラウラがちょっと帰国することになったらしいんだが、セシリアは大丈夫なのか?」
セシリア「えぇ、私は前回帰国したときに諸用は済ませてきていますわ。ラウラさんは何か用事でも?」ポヨン
ラウラ「」ポー
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17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:33:10.50 ID:e0ab4XKr0
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セシリア「ラウラさん?」ポヨヨン
ラウラ「はっ!すっ、すまない。考え事をしていた。ちょっと1週間程メディカルチェックとISの補修にな」
ラウラ(・・・セシリアの胸、よく見てみると何気ないしぐさの度に揺れてるだな。
やっぱり一夏もあの様な女性的な胸の方がいいのだろうか。
診断結果、少しでも大きくなっているといいんだがな・・・)
セシリア「そうでしたか。では戻ってきたらまた訓練にお付き合い頂けませんこと?
私もちょうど1週間程で新しいBT兵器が本国から到着する予定ですのよ」
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:35:27.96 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「それは楽しみだ。是非よろしく頼む」
セシリア「えぇ、約束ですわよ」
一夏「シャルたちには話してあるのか?」
ラウラ「シャルロットには昨晩話した。何分急な話だったのでな。
箒や鈴たちには一夏から話しておいてくれないか?」
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22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:37:30.28 ID:e0ab4XKr0
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一夏「わかった。早く帰ってこいよ?」
ラウラ「なんだ、寂しいのか?」ニヤニヤ
一夏「そりゃ寂しいさ。当たり前だろう?」
ラウラ「そっ、そんなにはっきり言われるとその・・・照れるじゃないか」カァアア
ラウラ「まっ、まぁ何も問題がなければすぐ帰ってくるさ。
帰ってきたら可愛がってやるからおとなしくしていろ」
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23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:39:31.18 ID:e0ab4XKr0
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一夏「子ども扱いするなよ。いってらっしゃい」
ラウラ「あぁ、では行ってくる。」
セシリア「いってらっしゃいまし」
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24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:41:32.88 ID:e0ab4XKr0
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一夏「さて、俺も仕事に行くとしますかね」
セシリア「生徒会ですか?毎日毎日大変ですのね」
一夏「まぁな。でも結構これはこれで楽しいもんさ。」
セシリア「今度はテニス部にも来てくださいね」
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25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:43:35.37 ID:e0ab4XKr0
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一夏「そればっかりは何とも言えないわ」
セシリア「むぅー。しょうがありませんわ。でもお待ちしておりますのよ」
一夏「はいよ。それじゃまたな」
セシリア「はい、頑張ってくださいな」
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26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:45:36.91 ID:e0ab4XKr0
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コンコンガチャ
一夏「こんにちはー」
本音「あっ、おりむーちょっと待っt」
のほほんさん上半身ブラのみ
一夏「あっ」
楯無「あっ」
虚「あっ」
本音「おりむーのえっちぃいいいい!!」バッチーン!!
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28: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/27(金) 19:50:26.99 ID:e0ab4XKr0
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楯無「一夏くん、ちゃんとノックしないとダメだよ?」
一夏「ちゃんとしましたよ!」ヒリヒリ
楯無「返答は待ったかな?」
一夏「待ってません・・・」
楯無「それじゃあノックしたうちにははいらないかな。ダメだよ一夏くん。
君は女の園に一人なんだから、もっと気を付けないとね
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29: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/27(金) 19:52:31.50 ID:e0ab4XKr0
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一夏「すいませんでした・・・のほほんさんもごめん・・・」
本音「うっ、うん。私こそごめんね?思いっきり叩いちゃって・・・」
一夏「それは大丈夫。もっと強烈なの喰らい慣れてるから」
虚「それはそれで辛いわね・・・織斑君も苦労しているのね・・・」
一夏「わかってくれますか・・・?どうしてこう俺の周りは暴力的な女ばかりなんだ」
本音「おりむーごめんねぇぇぇええ!」ウルウル
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30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:54:35.07 ID:e0ab4XKr0
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一夏「のほほんさんの事じゃないって。それより、何であんな恰好を?」
楯無「本音のおっぱいがおっきくなった」
一夏「えっ?」
本音「いやぁあああああ!!」
一夏「ヘブッ」バッチーン
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31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:56:36.00 ID:e0ab4XKr0
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楯無「本音がブラがキツいって言い出したもんだから、ちょっと測ってたんだよ」
一夏「更衣室でやってくださいよ・・・」ヒリヒリ
楯無「いやー、実際大きくなってておねーさん驚きっ」
一夏「いや人の話聞けよ」
虚「まぁこういう方だから、気にしてもしょうがないのよ。これに懲りて本音も公務中に変な発言はしないことね」
本音「はーい」シュン
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32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 19:58:51.64 ID:e0ab4XKr0
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楯無「ところで、一夏くん。1つ重大な疑問があるんだけどいいかな?」
一夏「俺に答えられることなら」
楯無「一夏くんは巨乳派?貧乳派?」
一夏「別にどっちでもいいです」
楯無「あら、意外な反応。もっと狼狽すると思ったのに」
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33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:00:59.99 ID:e0ab4XKr0
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一夏「つい今しがたもラウラとセシリアとでそんな話題が出たばかりですから」
楯無「なるほど、ちょうど貧乳と巨乳を相手にそんな話題を繰り広げていたばかりだったのね」
一夏「繰り広げてはいないですよ。ただまぁ、何で女子はそこまでスタイルを気にするのか?って話です」
楯無「そりゃー、誰だって好きな人には綺麗な姿を見せたいものだもの」
一夏「会長でもそういうの気にするんですね」
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35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:03:04.88 ID:e0ab4XKr0
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楯無「一夏くん、それはどういう意味かな?」ヒュンッ
一夏「いてっ、いやだって会長って唯我独尊というか天真爛漫というか、
他人の目なんて気にしなさそうじゃないですか」ペチッ
楯無「そんなことはないよ。これでも人の上に立つ人間だからね。
見えないところで気を使ってるんだよ」
一夏「例えば?」
楯無「下着?」
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37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:05:10.22 ID:e0ab4XKr0
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一夏「それ気を使っても意味ないくらい見えないところじゃないですか・・・」
楯無「甘いよ一夏くん。下着は直接肌に触れる一番体に近い衣類なんだよ。
それを厳かにしちゃあダメだよ」
一夏「そういうものなんですか」
楯無「あとはいざという時に一夏くんを誘惑するときに使うし」
一夏「されませんよ?」
楯無「なんか今日の一夏くんはクールでからかい甲斐がないね」
一夏「会長にペースを乱されなければ普段からこんなもんですよ」
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38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:07:25.88 ID:e0ab4XKr0
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楯無「じゃあ乱してあげようか。そりゃっ」ピラッ
一夏「」チラッ
楯無「おねーさん渾身のピンクのフリルの破壊力はどうだった?」
一夏「白のレースじゃないですk・・・やられた・・・」
楯無「あっはっは。やっぱり一夏くんはからかい甲斐がある方がいいね」
一夏「ちくしょう・・・」
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39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:09:28.99 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~1週間後~~~~~
一夏「お、ラウラおかえり。健康診断は大丈夫だったか?」
ラウラ「一夏・・・あぁ大丈夫だ。問題なかった・・・」
一夏「その割に元気ないな。何かあったのか?」
ラウラ「少しな・・・すまないが失礼させてもらう。私自身まだ気持ちの整理が出来ていないんだ。
整理がついたらお前にも話す。だから少しだけ待ってくれ」
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40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:11:36.46 ID:e0ab4XKr0
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一夏「うんまぁ、それはかまわないが。ただなラウラ、一個だけいいか?」
ラウラ「うん?」
一夏「何があったか知らんが、一人で思いつめんなよ?
力になれることならなってやるし、なれんでも話を聞くくらいはできる。
話してみたら楽になることもあるしな」
ラウラ「・・・ありがとう」
一夏「おう、じゃまたな」
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47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:23:40.44 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~~~~~~~~~~~~~
私は人間ではない。兵器を扱うための人形だ。
ラウラ・ボーデヴィッヒ。それが私の名前。識別上の記号。
一番最初につけられた記号は、遺伝子強化試験体C-0037。
・・・暗い。暗い闇の中に私はいた。
ただ戦いのためだけに作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた。
私は優秀だった。性能面において、常に最高レベルを記録し続けた。
・・・それがある時、世界最強の兵器、ISが現れることで全てが一変した。
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48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:25:50.99 ID:e0ab4XKr0
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幸いにも私は女性であり、ISを操縦出来る資格を有していた。
そしてより的確で高度な機動を行うため視覚伝達と反射神経を向上させる処置を行った。
危険性は全くない。理論上、不適合が起こることもあり得ない・・・はずだった。
しかし、私はこの処置によって得た身体強化を扱いきれず、制御不能に陥った。
この事故により私はIS機動において部隊で後れを取ることになる。
そしてトップから転落した私を待っていたものは、部隊員の侮蔑と嘲笑。
・・・そして出来そこないの烙印だった。
暗く・・・深く・・・逃れようのない闇。もう何も見えない。目の前には闇のみが広がり
私の金色の瞳も何も映してはくれなかった。
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49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:27:56.46 ID:e0ab4XKr0
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そんな闇のみの世界に一筋の光が射す。私が初めて目にした光。暖かく、力強い光。
それが教官との、織斑千冬との出会い。
この出会いが、私の世界を一変させた。
ただただ、効率的に兵器を扱えるように生きてきた。
それのみを考えたこともなかった私に、それ以外の目標が出来た。
教官に、織斑千冬に憧れた。この人のようになりたい。強く凛々しく厳しくも優しいこの人のように。
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51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:30:01.72 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シャル「ラウラ、ラウラ!ラウラったら!」
ラウラ「はっ、あぁシャルロットか。どうかしたのか?」
シャル「どうかしたのか?じゃないよ!大丈夫?すっごくうなされてたよ?」
ラウラ「・・・あぁ、気に障ったのならすまない・・・
出来るだけ気を付けて眠るから、シャルロットも気にせずに寝てくれ」
シャル「気に障ったんじゃなくて、気になったんだよ。
昼間も一夏が気にしてたけど帰ってきてからちょっと変だよラウラ。
向こうで何かあったの?」
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53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:32:32.94 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「・・・すまない」
シャル「言えないようなことなの?」
ラウラ「整理がついたらお前にも話す。すまなかったな」
シャル「別にいいよ。ただラウラ、一つだけ忘れないでね?
僕たちは友達なんだってこと」
ラウラ「・・・ありがとう」
ラウラ(一夏やシャルロットに心配をかけているというのに、
私はこの状況を嬉しいと感じてしまっている・・・
やはり私は欠陥品なのだろうか・・・)
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54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:35:15.20 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~翌朝~~~~~
ラウラ「一夏、すまないが1つ頼みがある。頼めるか?」
一夏「出来ることならいいぞ」
ラウラ「その、お前の手料理が食べたい。出来れば教官も交えて3人だけで」
一夏「なんだそんなことか。別にかまわないぞ。今度の週末でどうだ?」
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55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:37:25.66 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「すまないが、今晩頼めるか?」
一夏「今晩か、急だな・・・俺は何とか大丈夫だけど、千冬姉は大丈夫かな」
千冬姉「かまわんぞ」
一夏「うぉ、千冬姉何時の間に!?」ビクッ
千冬姉「つい今しがただ」
一夏「俺の周りの女性陣はどうしてこういきなり話題に入ってくるんだろうか」
千冬姉「小さいことを気にするな。ハゲるぞ?」
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57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:39:35.44 ID:e0ab4XKr0
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一夏「それは勘弁だ。まぁとにかく千冬姉もOKってことでいいよな?」
千冬姉「大丈夫だ。ただし条件がある」
一夏「条件ですと?」
千冬姉「久しぶりのお前の料理だ。ちゃんと腕によりをかけて作れ」
一夏「言われるまでもないさ。ラウラ、帰りに一緒にスーパー行こうぜ?」
ラウラ「了解した」
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59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:42:50.72 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~放課後~~~~~
一夏「よし、スーパー行こうぜラウラ」
ラウラ「ちょっと待ってくれ。すぐ用意する」
シャル「2人で買い物?僕も行っていいかな?」
ラウラ「すまないシャルロット。今日だけは私1人に行かせてくれ」
シャル「もしかして、昨日の夜に言ってた話でもするの?」
ラウラ「あぁ。察しがいいな」
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62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:45:13.33 ID:e0ab4XKr0
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シャル「そんな顔してたらわかるよ。その代わり、ちゃんと僕にも話してね?」
ラウラ「了解した」
セシリア「一夏さん、この後何かご予定はありまして?」
一夏「あぁ、ラウr
シャル「あ、セシリア!ちょっとISの訓練に行きたいんだけど付き合ってくれないかな!?」
セシリア「ちょっとシャルロットさん、急にどうしましたの!?」
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63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:47:22.08 ID:e0ab4XKr0
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シャル「さー行こう!すぐ行こう!なんか色々思い付いちゃって試したくてしょうがないんだ!」
(ラウラが何を悩んでいるのかわからないけど、辛そうなのはわかるよ。頑張ってね、ラウラ)
セシリア「ちょっと待ってくださいなーー!一夏さーーーん」
一夏「なんだったんだ・・・?」
ラウラ「さぁ?まぁとにかくスーパーに向かおう。時間は無駄にできないからな」
(ありがとう・・・シャルロット・・・)
一夏「お、おぅ」
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64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:49:44.32 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一夏「さてラウラ、何かリクエストはないか?」
ラウラ「特にないな。嫁の手料理が食べられるのならそれだけで十分だ」
一夏「特にないってのが一番困るんだよ・・・」
ラウラ「ふむ・・・では折角だ。代表的な日本の家庭料理が要求しよう」
一夏「家庭料理か。肉じゃがとかでいいか?」
ラウラ「細かい献立は任せる」
一夏「OK、任された」
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65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:52:09.43 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~夕飯時~~~~~
千冬姉「今帰ったぞ」
一夏「お帰り千冬姉。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
千冬姉「そうだな。まずは脳みその腐りかけた弟の折檻からいくとしよう」
一夏「日本の伝統に乗っ取ったまでなのに・・・」
千冬姉「止めろ馬鹿者。ボーデヴィッヒが日本文化を誤解するだろう」
ラウラ「いえ大丈夫です。今更ですから」
一夏「ラウラさん、それはそれで酷いとは思いませんか?」
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66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:53:32.51 ID:5ZR+LTr00
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一夏さん…
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67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:54:22.58 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「馬鹿やってないで飯にしよう。食欲をそそる匂いが胃に堪える」
一夏「ははっ、んじゃま盛り付けておくから千冬姉は着替えてきなよ」
千冬姉「わかった。すぐ行くから頼んだぞ」
ラウラ「何か手伝うことはないか?」
一夏「じゃあテーブルを拭いておいてもらえるか?」
ラウラ「了解した」フキフキ
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68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:56:24.58 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「他にはないか?」
一夏「じゃあこれ運んでくれるか?」
ラウラ「了解した」カチャカチャ
ラウラ「他にはないか?」
一夏「大丈夫だ。てかラウラはお客さんなんだから座っててくれよ」
ラウラ「んむ・・・了解した」
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69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 20:59:00.01 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ・千冬姉「ごちそうさまでした」
一夏「お粗末さまでした。ほんじゃまちょっくら皿洗ってくるよ」
千冬姉「うむ、やはり一夏の手料理はいいな。出来合いの物とは大違いだ」
ラウラ「はい。食糧として胃が満たされるというのは当然なのですが、
こう、一緒に心が満たされるというか、上手く表現出来ませんが、とても満ち足りた気持ちになります」
千冬姉「ふふっ、本人にそう言ってやれ。喜ぶぞ?」
ラウラ「また機会がありましたら言うことにしましょう」
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70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:01:03.15 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「で、今日は何か話でもあるのか?
わざわざお前がこんなことを言い出すくらいだ。何もないとは思えんな」
ラウラ「はい・・・1つだけ、教官に確認したいことがあります」
千冬姉「ほう」
ラウラ「教官は一夏の事を大切に思っていますか?」
千冬姉「いきなり恥ずかしいことを聞いてくるヤツだな」
ラウラ「お願いします、大切なことなんです」
千冬姉「ふむ、たった1人の弟だ。大切でないわけがないさ」
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71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:03:15.30 ID:e0ab4XKr0
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一夏「何の話だー?」
千冬姉「ばっ、お前こそいきなり話に入ってくるな!」
一夏「えっ?何?」
ラウラ「ちょっと私が教官に質問していただけだ。気にするな。それで一夏、お前にも1つ確認したい」
一夏「なんだ、改まって。まぁ答えられるものならいいが」
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72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:06:27.88 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「お前は教官のことを大切に思っているか?」
一夏「当たり前だ」キリッ
ラウラ「即答だな」
千冬姉「」カァアアア
一夏「それだけか?」
ラウラ「あぁ、それだけだ。ありがとう」
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73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:09:42.92 ID:e0ab4XKr0
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ピリリリリピリリリリ
千冬姉「すまん、失礼する」ピッ
千冬姉「はい、どちら様で?」スタスタ
~~~~~千冬姉退場~~~~~
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75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:12:57.57 ID:e0ab4XKr0
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一夏「で、元気は出たか?」
ラウラ「あぁ、ありがとう。もう大丈夫だ」
一夏「そうか。それは何よりだ」
ラウラ(わかっていたことだが、やはりこの姉弟は仲がいい。
この2人の平和を乱すことなど私には出来ない)
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76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:15:58.73 ID:e0ab4XKr0
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<ナンダト!?ソンナフザケタハナシガアルカ!!!
一夏「どうした!?」ビクッ
千冬姉「一夏!急用ができたのでしばらく留守にする!あとは任せたぞ!いいな!?」
一夏「あ、あぁ。それはかまわないけど、何かあったの?」
千冬姉「あってたまるか!」
一夏「うんまぁ、行ってらっしゃい・・・」
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78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:19:27.78 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「・・・何か問題が起きたようだな」
一夏「そのようだな。まぁそんなときもあるさ。」
ラウラ「しかしあの様子は尋常ではなかったと思うが」
一夏「いいさ。本人が話したくないみたいなんだし聞いてもしょうがないだろ」
ラウラ「信頼しているんだな」
一夏「当然。たった一人の家族だからな」
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79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:22:16.95 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「羨ましいものだ・・・」
一夏「ん?何か言ったか?」
ラウラ「いや、なんでもない。それより今日は無理を言ってすまなかったな。だがとても満ち足りた気分だ。」
一夏「お褒めにあずかり恐悦至極であります、少佐殿」
ラウラ「それでは私もそろそろ失礼しよう。あまり長居しても迷惑だろう?」
一夏「そんなことないぞ?お茶を入れようと思ったところだったんだがな」
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80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:25:12.23 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「気持ちだけ受け取っておく。それでは、さようなら一夏」ニコッ
一夏「あぁ、また明日な」
そういえばラウラにさようならって言われたの、初めてな気がする。
もう会えないと言っているような
そんな響きの言葉とともに見せたラウラの笑顔がやけに切なげに見えてしょうがなかった・・・
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81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:27:19.79 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~少し遡って千冬姉~~~~~
千冬姉「はい、どちら様で?」スタスタ
クラリッサ「お久しぶりです、織斑教官。こちらはドイツ国軍
IS配備特殊部隊シュバルツェ・ハーゼ所属、クラリッサです」
千冬姉「おぉクラリッサか、久しいな。ん、いや待て何故お前が私の携帯の番号を知っているんだ?
ボーデヴィッヒにでも聞いたのか?」
クラリッサ「すみません、順番に説明していきます。
まず隊長は私が教官に電話をしていることすら知りません。
この電話のことも隊長にはお話しないで頂けると助かります。
理由は話を聞いて頂ければ理解して頂けるはずです」
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83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:29:49.84 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「ふむ、まぁ話は聞こう。
だが仮にも人のプライベートを詮索するのは感心せんな」
クラリッサ「申し訳ありません。緊急を要する問題なのです。
電話番号については手を尽くして調査していた所
同じウサミミを愛する者が気まぐれで助けてあげようと」
千冬姉「ウサ・・・ミミだと?」
クラリッサ「はい。別段我々はウサミミを愛しているわけではないのですが、
教えていただけた番号でこうして連絡がとれているのですから、感謝しないわけにはまいりません。
教官の方で心当たりはございませんか?」
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84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:33:29.85 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「一人、ありすぎて困るのがいる。
まぁあの馬鹿には今度お灸を据えるとして、話を本題へ進めてくれ。
急ぎなのだろう?」
クラリッサ「はっ、はい。教官はVT計画というものをご存じですね?」
千冬姉「当然だ。ヴァルキリー・トレース・システム。私の動きをトレースしようという代物だからな」
クラリッサ「・・・では、そのシステムが少佐のIS
シュバルツェア・レーゲンにVTシステムが搭載されているのはご存じですか?」
千冬姉「ちょっと待て貴様、一般の電話回線でそんな話題はまずいだろ」
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86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:40:10.39 ID:e0ab4XKr0
-
クラリッサ「わかっています。処罰を受ける覚悟も出来ています。
ですがそれ程に事態は切迫しているのです」
千冬姉「ふむ・・・まぁもう聞いてしまったし、最後まで聞いてやろう。
以前、暴走事件を起こしたからな。搭載されていることは知っている」
クラリッサ「話が早くて助かります。実はそれが原因で隊長が極刑に処されるかもしれないのです」
千冬姉「詳しく話せ」ピクッ
クラリッサ「VT計画は今現在IS条約において研究・開発・使用の全てが禁止されています。
それが隊長のISに秘密裏に搭載されていた。
軍はその罪を全て隊長に擦り付け口封じするつもりなのです」
-
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:46:15.79 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「何だと!?そんなふざけた話があるか!!」
クラリッサ「あっていいはずがないでしょう!!隊長は私たちの仲間です!
それが理不尽に殺されようとしているのです!」
クラリッサ「もう今の貴方はドイツ軍とは関わりのない人間です。
その貴方にこのような頼み事をするのは間違っているというのは重々承知しています。
ですが・・・もう貴方に頼るしかないのです」
クラリッサ「お願いします。ラウラ隊長を、私たちの大切な友人を助けてください」グスッ
-
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 21:49:01.11 ID:e0ab4XKr0
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千冬姉「そうだな。確かに今の私はドイツ軍とは全く縁も所縁もない。
今の私は教師だ。そしてラウラは私の教え子だ。
教師が教え子を守ることなぞ当たり前だろうが!!」
千冬姉「すぐそちらへ向かう。到着次第、即行動を起こせるよう準備をしておけ」
クラリッサ「了解しました!ISは如何なさいますか?」
千冬姉「いらん。人の個人情報を垂れて流してる暇人に用意させる」
クラリッサ「了解しました!到着をお待ちしております」ピッ
千冬姉「外道共が!犯した罪の重さを知らしめてやろう」
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115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:33:34.88 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~翌朝~~~~~
一夏「ちーっす」ガラッ
シャル「あ、おはよう一夏。あれ?ラウラは一緒じゃないの?」
一夏「いや、昨日家で夕飯食って帰ったが・・・まさか帰ってないのか!?」
シャル「てっきり一夏の家に泊まったものだとばかり・・・」
一夏「すまんシャル、山田先生には体調不良で休むと伝えておいてくれ」ダッ
シャル「ちょっと一夏ぁー説明してよぉー」
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117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:35:41.47 ID:e0ab4XKr0
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一夏「ラウラァーー!!何処だーーー!!」ハァハァ
一夏(くそっ!何で昨日引き止めなかったんだ!!)
一夏(嫌な予感はしてたんだ!だったら何でそこで引き止めないんだよ俺は!!?)
一夏(ちくしょう!普段あいつがどんなところで過ごしてたのかさっぱりわからねぇ!)
一夏(しょうがねぇ!体力の続く限り足で探すしかねぇか!)
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118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:37:45.40 ID:e0ab4XKr0
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ピリリリリピリリリリ
一夏「はいっ!」ハァハァ
シャル「ちょっと一夏、どういうことかちゃんと説明していってよ!」
一夏「すまん、そんな余裕はない!」ハァハァ
シャル「ラウラのことなんでしょ?僕だってラウラの友達なんだよ?
手伝えることなら手伝うから説明してよ!」
一夏「・・・察しはついていると思うが、ラウラの行方がわからねぇ。
ラウラのことだ、それだけならまだ大丈夫かもしれない。
でも昨日帰るときに、すごく寂しそうな顔でさようならって言ったんだ・・・」
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119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:39:47.15 ID:e0ab4XKr0
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一夏「たったそれだけだが、嫌な予感が頭から離れない」
シャル「ラウラ、帰国してから何か思い悩んでいたようだしね・・・わかった。僕も探しに行くよ!」
一夏「・・・ありがとう」
シャル「じゃあ僕はラウラと休日に行ったスポットから調べてみるから、一夏はそれ以外で心当たりをお願い!」
一夏「心当たりなんてねぇ!だからひたすら叫びながら走り続ける!」
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120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:41:54.07 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~5日後~~~~~
一夏「ラウラァアアーーーー!」
一夏「ちくしょう・・・一体どこにいるんだ・・・」
シャル「一夏、一夏は一旦家に帰って休みなよ」
一夏「・・・嫌だ。ラウラーーー!!何処だーーー!!」
シャル「一夏!!一夏この5日間、ほとんど寝てないよね!?いい加減一夏がまいっちゃうよ!?」
一夏「かまうもんか。俺があの時引き止めてれば、こんなことにはならなかったんだ」
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121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:43:55.05 ID:e0ab4XKr0
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シャル「・・・引き止めて、何が出来たの?
確かにラウラが悩んでることには気づいてたけど、それが一体何なの?
何で悩んでるか聞けたの?聞けないでしょう!?
一夏こそ、無暗に悩んで体力消費するくらいなら一度休んでもう一度走りだしなよ!」
一夏「・・・すまん。確かに冷静じゃなかった・・・」
シャル「一夏が休んでる間は僕たちが探してるから、しっかり休んできて。ね?」
一夏「・・・すまん、ありがとう・・・」
-
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:45:56.04 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~織斑邸前~~~~~
一夏(ちくしょう・・・あいつ一体何処にいっちまったんだよ・・・)トボトボ
一夏(俺は・・・あいつに何もしてやれないのか?)トボトボ
一夏(くそったれ・・・とにかく一度休むか・・・)
一夏「・・・ラウラ?」
ラウラ「・・・一k
グイッ!
一夏「お前なぁ!今まで一体何処で何してやがった!!!俺たちがどれだけ心配したと思ってんだ!!!」
-
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:48:00.18 ID:e0ab4XKr0
-
ラウラ「・・・すまない・・・すまない・・・すまn
ガシッ
ラウラ「一・・・夏?」
一夏「・・・グスッ、無事でよがっだ。ほんどうに無事でよがっだ」ポロポロ
ラウラ「すまなかった・・・」ギュッ
一夏「ウッ、グスッ、よかっだ・・・ラウラに何かあったらどうしようって、嫌なことばっかり考えちまって」グッ
ラウラ「一夏、少し痛い」
一夏「それくらい我慢しろちくしょう」
ラウラ「りょーかい」ナデナデ
-
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:50:18.00 ID:e0ab4XKr0
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~~~~~一夏ルーム~~~~~
一夏「もう話さないなんて認めないからな?ドイツで何があったんだ?」
ラウラ「お前は・・・VTシステムという代物を知っているか?」
一夏「ラウラのISに積まれてた、千冬姉の動きをトレースしようとしたってヤツだろ?」
ラウラ「あぁ。ではそのシステムがIS条約で開発・研究・使用全てが禁止されていることは知っているか?」
一夏「ぐっ、それは知らなかった」
ラウラ「勉強が足りんな」
一夏「面目ない」
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128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:52:21.47 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「まぁ、その禁止されたシステムが私のISに積まれていたことがそもそもの始まりだ」
一夏「うん」
ラウラ「軍は私にその罪を全て押し付け口封じを目論んだのだ」
一夏「なっ!口封じって、まさか!」
ラウラ「あぁ。私は大罪人として処刑されることが決定している」
一夏「そんなふざけた話があるか!!」
ラウラ「軍とはそういうものなのだ。私ももう覚悟を決めている」
一夏「認めねぇ。そんなのは絶対間違ってる」
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130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:54:41.27 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「だがどうしようもない。下手をすればシステムを開発したのはIS学園だと罪を着せられるぞ?
そうなれば最悪、戦争になるかもしれんのだぞ?」
一夏「こっちには千冬姉だっているし、ISの数も段違いだ。何とかならないのか?」
ラウラ「ならん。確かに教官もいる。専用機の数も多い。
だが戦争になれば、もっと弱い一般生徒に被害が出る。私が原因で皆が傷つくところなど見たくない」
一夏「でもそれじゃ・・・ラウラが」
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133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/27(金) 23:57:18.36 ID:e0ab4XKr0
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ラウラ「何、私とて無為に死ぬつもりはない。
情報操作と証拠隠滅という名目で1週間という猶予を得てきたからな。
色々と行動していたのだ」
一夏「嘘だ」
ラウラ「ほう、何故そう言い切れる?」
一夏「俺はお前の嫁だぞ?旦那の考えてることくらいわかるさ。
それにそこまで覚悟を決めてたんなら、何で今日ここへ来た?
俺に会いに来てくれたんじゃないのか?」
ラウラ「お前には敵わんな・・・気づいたらもうここにいた。もう会わないと決めたはずなのに・・・」
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134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:00:13.63 ID:BZ+RhJv70
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ラウラ「まぁ来てしまったモノはしょうがない。最後に一目会いたかったのだしな。
ただ、死ぬ気はないのは事実だ。お前も私の嫁なら信じて受け入れてくれ」
一夏「ぐっ・・・わかった。だが何か俺にできることはないのか?」
ラウラ「・・・2つだけ、我儘を聞いてもらえないか?」
一夏「俺に出来ることならOKだ」
ラウラ「内容も聞かずに即断とはな。その性格を直さねば後々後悔するぞ?」
一夏「後悔しそうな場面がきたらラウラにフォロー頼むさ」
ラウラ「全くお前という奴は」
-
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:00:55.29 ID:uFoO8wVR0
-
このワンサマーかっこいいな
しえん
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137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:02:22.61 ID:BZ+RhJv70
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一夏「で、俺は何をしたらいいんだ?」
ラウラ「今晩だけでいい。私をお前の嫁にしてくれ」
一夏「すまん、どういう意味だ?」
ラウラ「私を抱いてくれと言ったんだ」
一夏「・・・そういう意味か」
ラウラ「やはり・・・嫌か?」
一夏「そんなことはないが、俺にも1つ条件がある」
ラウラ「ほう。言ってみろ」
一夏「もっと俺に頼れ」
-
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:04:23.85 ID:BZ+RhJv70
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ラウラ「だからこうして頼みごとをしているだろう?」
一夏「そうじゃねぇ。そういうことじゃねぇんだ」
一夏「一人で全部抱え込むんじゃねぇ」
一夏「確かに俺はまだまだ頼りないかもしれないし、出来ることなんてたかが知れてる」
一夏「それでも、目の前で泣きそうになってる女の子を放っておくなんて俺にはできない」
一夏「それに、前にお前を守ってやるって言っただろ?」ニカッ
ラウラ「一夏・・・グスッ、ありがとう」ダキッ
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141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:06:27.05 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「でもなんでまた抱いてほしいだなんて言い出したんだ?」ナデナデ
ラウラ「お前のことを、いつも私の嫁だとは言っていてもそれらしいことなど一切していない」
ラウラ「だからその、帰国する前にお前との思い出がほしいのだ・・・」
一夏「ラウラ・・・わかった。女の子にそこまで言わせちゃったんだ。何もしないわけにはいかないな」ギュッ
-
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:08:28.07 ID:BZ+RhJv70
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パサッ スルッ
ラウラ「お前に裸を見られるの初めてではないはずなのに、何故か今日は無性に恥ずかしい」
一夏「目的の違いだろう。そんなもんだ」
ラウラ「落ち着いてるなお前は。こういった行為に慣れているのか?」
一夏「馬鹿言うな。人のファーストキス奪っておきながらなんてこと言いよる」
ラウラ「そういえばそんなこともあったな。あれ以来全くしてくれないから忘れていたぞ?」
一夏「そんなことする間柄じゃなかったんだから当然だろ」
ラウラ「ほほぅ。では今回は何故納得したのだ?」ニヤリ
-
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:10:31.62 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「お前が好きだからに決まってんだろ。好きだよ、ラウラ」
ラウラ「」ボッ
一夏「ラウラ?」
ラウラ(少しからかってやろうと思ったらとてつもない反撃を喰らってしまった。唐変木のくせにやるな一夏)
ラウラ「さっ、散々アプローチしても無反応だったお前がそこまで急に反応するとは思わなかったのだ」カァアア
一夏「まっ、まぁ自分でもちょっと驚きだったんだけどな」
-
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:12:34.82 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「この2週間、ずっとラウラの事ばかり考えてた。
早く帰ってこないかとか思いながら1週間が過ぎて
この5日間は心配しっぱなしだったんだ。気にもなるさ」
ラウラ「・・・本当にすまない」
一夏「もういいって。気にするな。んでまぁ、さっきラウラを見つけてすげぇ安心したんだ。その時気づいた」
一夏「俺はもう、ラウラに惚れてたんだってな」
ラウラ「全く、女殺しだなお前は」
一夏「相手はラウラだけだけどな」ニコッ
-
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:14:54.68 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「好きだよ、ラウラ」チュッ
ラウラ「一、夏」チュッ
一夏「チュッ、ペロッ、ハァ、ハァ、ラウラ、ラウラァ」
ラウラ「チュッ、一夏、一夏、一夏ぁ」
一夏「可愛いぞ、ラウラ」フニッ
ラウラ「アッ」ピクッ
一夏(確かにボリュームはないが柔らかい。感度もいい・・・のか?わからん)
-
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:17:03.33 ID:BZ+RhJv70
-
ラウラ「ンッ、初めての感覚だな」
一夏「嫌か?」
ラウラ「そんなはずがあるか」
一夏「そいつはよかった。正直勝手がわからん」
ラウラ「ふふっ、今度は私がお前を気持ちよくさせてやろう」
-
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:19:11.71 ID:BZ+RhJv70
-
ジー ポロン
ラウラ「これが一夏の・・・」
一夏「マジマジと見られるとさすがに恥ずかしいもんだな」
ラウラ「これからそれ以上のことをするのだろう?気にするな」ペロッ
一夏「おふっ、自分だってさっき恥ずかしいとか言ってたじゃんかよ」
ラウラ「男女差があるだろう」ペロペロ
-
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:21:22.97 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「まぁ、いいか・・・てかラウラがこんなこと知ってるってのは意外だった」
ラウラ「本国の同部隊員たちが勉強しろと資料を寄越してきたのだ」ペロペロ
一夏(ラウラに変な知識吹き込んでる人か・・・まぁ今回は感謝しておこう)
グポッ チュパッ
ラウラ「ヒモチヒヒハ?」チュパチュパ
一夏「あぁ、気持ちいいよ」ナデナデ
ラウラ「んはっ、何故頭をなでる」
一夏「いやなんとなく。嬉しくてついな」
-
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:27:28.84 ID:BZ+RhJv70
-
ラウラ「むぅ・・・ハムッペロッ」ペロッチュパッ
ラウラ「んふっ、あむっ」ジュポジュポジュポ
一夏「はぁ・・・はぁ・・・あ、やばい出そう」
ビュクッ、ビュル、ビュルル
ラウラ「んぐっ!んん、んっ、んくっ」ゴクッ
一夏「ちょっ、ラウラ無理して飲まなくても」
-
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:29:30.08 ID:BZ+RhJv70
-
ラウラ「んはぁ、思ったより苦いな。それに喉にからむ」
一夏「吐き出してよかったんだぞ?」
ラウラ「飲んだ方が喜ばれると資料にあったのだが、違ったのか?」
一夏「うんまぁ、違わないか・・・?」
ラウラ「お前が嬉しいならそれでいいさ」ニコッ
-
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:31:43.96 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「痛かったらちゃんと言えよ?」
ラウラ「問題ない。さっさと来い」
一夏「行くぞ、ラウラ」
ツプッ ググッ
ラウラ「つっ、入ってきたぁ」
一夏「大丈夫か?抜いた方がよさそうか?」
ラウラ「大丈夫だ、気にせずにちゃんと奥まで入れろ」
プチッ
ラウラ「痛っ!くぅっ!ハァ、ハァ、ちゃんと、私の中に全部入ったのか?」
-
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:33:55.36 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「あぁ、全部入ってる」
ラウラ「一夏、私は気持ちいいか?」
一夏「あぁ、最高だ。さっき出したばかりだってのにもうやばい」
ラウラ「よかった、私の体はちゃんと一夏を気持ちよくさせられているんだな」ポロポロ
一夏「ラウラ、泣いてるのか?やっぱり痛いなら抜くぞ?」
ラウラ「違う、痛いんじゃない。嬉しいんだ。やっとお前の嫁になれた気がするんだ」ギュッ
一夏「ラウラ・・・愛してるぞ」ギュッ
-
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:35:01.32 ID:s24TiGqj0
-
ラウラが大人になったのか…
-
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:35:56.93 ID:BZ+RhJv70
-
~~~~~翌朝~~~~~
チュンチュン
一夏「ん・・・朝か・・・?」
一夏「腰いてぇな。何回やったか覚えてねぇ」
一夏「ラウラー?ラウラァー?」
シーン
一夏「シャワーでも浴びてんのかな?」
-
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:37:59.71 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「・・・置手紙がある」ペラッ
『今までありがとう。私はお前に出逢えて幸せだった』
『だがこれ以上の接触はお前を不幸にする』
『だから、2つ目の我儘だ』
『私の事を忘れて、お前も幸せになってくれ』
一夏「・・・なんだよこれ」
一夏「ふざけんな!!」ダッ
-
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:40:06.18 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「何日も探して、やっとまた逢えたのに!こんなの認められっかよ!」
ピリリリリピリリリリ
一夏「くそっ!誰だこんな時に!!」ガチャ
一夏「誰か知らんが今忙しい!後にしてくれ!」
クラリッサ「その貴方が急いでいる原因についてのお話です。一旦落ち着いて話を聞いてください」
一夏「誰だあんた」
クラリッサ「私はこちらはドイツ国軍、IS配備特殊部隊シュバルツェ・ハーゼ所属、クラリッサという者です」
一夏「ドイツ国軍だ!?まさかてめえがラウラを!!」
-
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:42:11.27 ID:BZ+RhJv70
-
ラリッサ「落ち着いてください!時間がないのでしょう!!?
私は隊長の、ラウラ・ボーデヴィッヒの味方です!」
一夏「ラウラの居場所を知ってるのか?知ってるならさっさと教えろ!」
クラリッサ「そのために貴方に連絡したのですが、一つだけ条件があります。
まぁその慌て様なら確認する必要はなさそうですが」
一夏「御託はいい。とっととしろ!」
クラリッサ「貴方はラウラ・ボーデヴィッヒを愛していますか?彼女のために死ぬ覚悟がありますか?」
一夏「当たり前だ!!俺はあいつの旦那なんだ!!俺はあいつを守るって約束したんだよ!!」
クラリッサ「貴方が予想通りの方でよかった。すぐに○○空港に来てください。そこに隊長がいます」
-
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:44:23.06 ID:BZ+RhJv70
-
~~~~~○○空港~~~~~
千冬姉「もう別れは済ませたのか?」
ラウラ「はい。もう心残りはありません」
千冬姉「ならば何も言うまい。行くぞ」
一夏「待てぇえええ!!!!」ハァハァ
千冬姉「一夏、何故お前がここに
一夏「悪い、千冬姉。話は後にしてくれ」
-
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:46:38.43 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「ラウラァ!」ハァハァ
一夏「2つ目の我儘ってヤツはきけねぇ!俺はずっとお前と一緒にいたいんだ!」
ラウラ「教官・・・予定時刻を過ぎてしまいます。早く搭乗しましょう」
千冬姉「いいのか?」
ラウラ「はい。別れはもう、昨晩のうちに済ませましたから」
千冬姉「どう見てもそうは見えんがな」
ラウラ「行きましょう・・・私の決心が鈍らないうちに、お願いします」
-
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:49:26.73 ID:BZ+RhJv70
-
一夏「俺に幸せになれってんならまずお前が俺の横にいろ!!」
ラウラ「」ピクッ
一夏「嫁が横にいない幸せなんてあるわけねぇだろうが!!」
ラウラ「・・・るさい」
一夏「ラウラ!」
ラウラ「うるさい!これ以上私の決心を鈍らせないでくれ!」
ラウラ「私がここにいれば皆が不幸になるだぞ!?お前も!教官も!シャルロットやセシリアたちも!」
ラウラ「ならせめて、皆のために死なせてくれ!愛する者のために死なせてくれ!」
一夏「納得できるかそんなこと!」
-
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:51:27.81 ID:BZ+RhJv70
-
ラウラ「昨晩、あれほど受け入れろと言ったではないか・・・もう止めてくれ・・・」
ラウラ「私はもう、生きていてはいけないのだ・・・生きているだけで周りを不幸にしてしまうんだぞ?」
一夏「それでも俺は、お前を守るって誓ったんだ!」
一夏「お前の本音を言え、ラウラ!」
一夏「本当に死にたいのか!?本当にそれでいいのか!?」
ラウラ「・・・たく・・ない」グスッ
ラウラ「死にたく・・・ない」ポロッ
ラウラ「私だってお前と一緒にいたいに決まってるじゃないか!」ポロッポロッ
一夏「やっと本音を吐き出しやがったか」
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185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:53:42.49 ID:BZ+RhJv70
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一夏「そういうことなんでね。ラウラは連れて行く」
千冬姉「それは出来ん話だ。こいつはドイツへ連れて行く」
一夏「なっ!」
千冬姉「その様子だと話は聞いているのだろう?こいつをここへ置いていたら戦争が起きるかもしれんのだ」
千冬姉「私は教師として、教え子を守らねばならん。だからこいつをドイツへ連れて行く」
千冬姉「それが納得できないなら、お前も男なら、惚れた女くらい力ずくで奪ってみろ!」
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188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 00:55:44.81 ID:BZ+RhJv70
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~~~~~空港横、空き地~~~~~
千冬姉「幸い、私もお前も装備は近接戦用のみ。然程広いフィールドは必要あるまい」
千冬姉「さぁ、かかってこい。お前の想いをその腕で証明してみせろ」
一夏「悪いが千冬姉にも負けるつもりはない。今回だけは負けられない」
一夏(零落白夜での一撃を叩き込めば、いくら千冬姉といえ倒せないはずはない)
一夏(瞬時加速からの一撃で決める!)
一夏「はぁあああああ!!!!」
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191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:00:11.16 ID:BZ+RhJv70
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瞬時加速からの上段斬り。一夏にとって全身全霊を込めた一撃ではあったが
目の前の相手にはかする事すらなかった。
千冬姉「甘いなっ、誰がお前に瞬時加速を教えたと思っている」スッ
最低限の動きで回避され、カウンターの一撃。
居合に見立てた一閃が必中の間合いから放たれる。
一夏「ぐっ!ちぃいい!!」
一夏(喰らった!しょうがねぇ、はなっからレベルが違うんだ!一発喰らったくらいでビビるな!)
一夏「もういっぱぁああつ!!」
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193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:02:18.99 ID:BZ+RhJv70
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一夏「ハァ・・・ハァ・・・ぐっ、ハァ・・・」
千冬姉「どうした一夏、お前の覚悟はその程度なのか?」
一夏「そんなわけ、ハァ・・・ねぇよ!」
虚勢を張ってみるも目の前には絶望。
現役を退いて早数年。搭乗する機体は学園に配備されいてる通常の打鉄。
それでも目の前に対峙している相手は、
間違いなく世界最強だった。
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196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:04:20.08 ID:BZ+RhJv70
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それでも俺は負けられない。惚れた女を守りたい。
それだけの力があれば十分だと思っていた俺はどうしようもないくらいに甘ったれだった。
力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい!
勝てなくてもいい。せめて千冬姉に認めてもらえるだけの力が欲しい。
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199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:06:23.50 ID:BZ+RhJv70
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一夏(もうエネルギーなんて残ってねぇ、身体も動かねぇ・・・)
一夏(俺は・・・何でこんなに弱いんだ)
千冬姉「一夏、お前は弱い。よくそんな体たらくで守るなどと言えたものだ」
一夏「ハァ・・・ハァ・・・」
千冬姉「ふん、倒れる前に一度だけあいつを見てみろ」
ラウラ「」プルプル
千冬姉「あいつはお前を信じているぞ。本当は今だってお前のために声を張り上げたいだろう」
千冬姉「だがお前は絶対に立ち上がり、私を倒すと信じているから何も言わん」
千冬姉「お前はそんなあいつを裏切るのか?」
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201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:08:58.19 ID:BZ+RhJv70
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一夏「誰が、誰を裏切る・・・だって?」ギラッ
一夏「ぐっ、あぁあああああああ!!!!」ハァハァ
一夏(立ちはしたがもう真面に動けねぇ。零落白夜も一発分。だが何よりもう考えがまとまらねぇ)
一夏「」ヒュン
千冬姉「んっ」チッ
一夏の最後の一撃は、本人の意思とは無関係に放たれていた。
千冬に叩き込まれた上段斬り。だが振り下ろすというよりもう刀の重さを支えられずに落とすように。
そんな弱い弱い一撃だった。だが唯一、千冬をして躱し切れなかった一撃だった。
一夏(ちくしょう、もう意識が・・・)
バタッ
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202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:11:21.52 ID:BZ+RhJv70
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~~~~~3時間後 空港医務室~~~~~
一夏「はっ!」パチッ
一夏「ここは・・・?医務室・・?」
一夏「・・・ラウラ!ラウラは!?」
一夏「ラウラ!!ラウラァー!!」
ガラッ
ラウラ「落ち着け一夏。私はここにいる。ちょっと水を取り替えていただけだ」
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203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:13:58.67 ID:BZ+RhJv70
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一夏「お前な、何度俺の前からいなくなるんだよ。落ち着いてなんていられるわけないだろうが!」
ラウラ「すまなかった・・・」
一夏「で、もう大丈夫なのか?千冬姉がお前を連れて行ってないところを見るともう大丈夫だろうけどな」
ラウラ「珍しく察しがいいな」
一夏「珍しく言うな!普段の俺ってそんなに鈍いのか?」
ラウラ「鈍いことに気づいていない時点で相当鈍い」
一夏「」シュン
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206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:16:43.05 ID:BZ+RhJv70
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ラウラ「まぁそのな、1週間前に一緒に食事したときに教官が退席したときのことを覚えているか?」
一夏「あぁ、あの千冬姉の怒鳴り声が聞こえてきたときの事だろ?」
ラウラ「どうやらその怒鳴り声をあげた時点から、教官も動き出していたらしい」
一夏「マジで?」
ラウラ「マジだ」
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207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:19:03.22 ID:BZ+RhJv70
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~~~~~3日前 ドイツ軍基地内部~~~~~
お偉いさん「再びブリュンヒルデにお越しいただけるとはな。本日はどういった用件で?」
千冬姉「ラウラ・ボーデヴィッヒに罪をなすりつけ、処刑しようと企んでいるのは貴様か?」
お偉いさん「企んでいるとは人聞きの悪い。
ラウラ・ボーデヴィッヒはIS条約で禁止されているVTシステムに手を出した。
軍の規律のために正当な判断を下したまでだ」
千冬姉「どこが正当な判断だ!ただの一軍人にそんな物を開発する技術があるはずがないだろう!」
お偉いさん「ブリュンヒルデ、確かに貴方は以前ドイツ軍に所属していた。だが今は違う」
お偉いさん「ただの部外者が軍内部の問題に口を挟まないで頂きたい」
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208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:21:07.26 ID:BZ+RhJv70
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千冬姉「そうだな。確かに私はもう軍とは関係のない人間だ。だがなあいつは私の教え子なのだ」
千冬姉「私は教師として、教え子を守る義務がある!」
千冬姉「我々も目的のために、実力行使に出るとしよう。おい束」
束「はいはーい。ようやく私の出番だねー」
千冬姉「待たせたな。心置きなくやってくれ」
束「りょうかーい。ポチッとな」ポチッ
ドカーン ワーワー
お偉いさん「なっ、何をした!?」
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212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:24:16.91 ID:BZ+RhJv70
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千冬姉「今現在、国内にはシュバルツェア・レーゲンを除いた9機があるようだな」
束「その9機の操縦を全部乗っ取らせてもらっちゃったよ」
お偉いさん「何だと!?無人状態の機体もあるはずだぞ!?そんなことは不可能だ!」
束「ちっちっち。それが出来ちゃうんだな~。この束さんの頭脳をもってすればお茶の子さいさいだよっ」
お偉いさん「束・・・まさか貴様、篠ノ之束なのか!?」
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213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:25:08.44 ID:Fm6SXH2S0
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マジチートww
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214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:26:26.35 ID:6EuOXzNM0
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ドイツ終了のお知らせwwww
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216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:26:40.96 ID:BZ+RhJv70
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束「そのとーりぃー。ちーちゃんに頼まれてやってきたのだよ」
千冬姉「ということだ。ちなみに、今私の手元にはこいつが作った最新鋭、最高性能のISがある」
千冬姉「まぁ簡単に言えば、以前私がモンド・グロッソを制した機体の弱点である遠距離攻撃とエネルギー問題をカバーした機体だ」
お偉いさん「馬鹿な!小娘1人のためにそんな代物を持ち出したのか!?
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224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:40:32.78 ID:BZ+RhJv70
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千冬姉「貴様らは触れてなならないモノに触れたのだ!ドイツを地図上から消してやろう」
千冬姉「あいつは教え子であり、私の妹になる娘だ私は私の家族を傷つける者を絶対に許さない!」
千冬姉「自らの罪の重さに潰されるがいい!!!」
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227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:43:46.13 ID:BZ+RhJv70
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ラウラ「実際の人的被害は皆無だが、今ドイツ軍内部は崩壊寸前だそうだ」
一夏(白騎士事件のことを考えたら、あの2人が本気でやれば1国くらい滅ぼせそうだしな・・・)
ラウラ「まぁ我々のこの数日間はどうやら杞憂だったようだ」
一夏「じゃあ何で千冬姉はラウラをドイツに連れて行こうとしたんだ?」
ラウラ「自分の手で除隊届を叩きつけてやれと」
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230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:53:43.68 ID:BZ+RhJv70
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一夏「じゃあ何で俺は千冬姉と戦ったんだ!?」
ラウラ「ドイツ軍を敵に回すのは事実だ。だからお前を試したのだそうだ」
ラウラ「後はそうだな。一夏は守る者がいた方が成長する、と言っていた。」
ラウラ「教官は自分が悪役になることで、お前が私を守れる様にしてやりたかったんだと思うぞ」
一夏「んな・・・あの俺の覚悟は何だったんだ・・・」
ラウラ「何だったって、私を守り抜くという覚悟だろう?」
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231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 01:56:10.29 ID:BZ+RhJv70
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一夏「いやそこじゃなくてな」
ラウラ「・・・違うのか?」シュン
一夏「違わない。あーもういいか別に。何があっても俺がお前を守る。だからもう俺から離れるな」
ラウラ「あぁ。私はお前の嫁だからな。これからも末永く頼むぞ?」ニコッ
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233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 02:02:51.57 ID:BZ+RhJv70
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~~~~~数年後~~~~~
私はラウラ・ボーデヴィッヒ。
以前遺伝子強化試験体C-0037だった私はラウラ・ボーデヴィッヒになり、
今日私はラウラ・ボーデヴィッヒは織斑ラウラになる。
愛する家族と友人たちに祝福されて今日という日を迎えられた私は
きっと世界一幸せな人間なのだろうと私は思う。
ラウラ「一夏っ」
一夏「ん?」
ラウラ「大好きっ」
Fin
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234: 忍法帖【Lv=37,xxxPT】 :2011/05/28(土) 02:03:37.01 ID:GpPkAUbc0
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おつ
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238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 02:10:26.71 ID:TUu6F8M50
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乙っす!
ラウラメインでちゃんとした話はあんまり無かったから貴重な話だったぜ
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239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 02:17:06.75 ID:5rq1Jb9G0
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乙!

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- 一夏「若い男女がひとつ屋根の下に暮らしてるとするじゃん?」
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- 名無し 2011/05/29(日) 20:06:23
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ワンサマーさんかっこよすぎだろ
- 2012/02/01(水) 09:32:49
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ラウラ!ラウラ!ラウラ!ラウラぁああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ラウララウララウラぁぁぁあああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!
ラウラ・ボーデヴィッヒたんの銀髪サラサラの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
アニメ8話のラウラたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期決まって欲しいねラウラたん!あぁああああああ!かわいい!ラウラたん!かわいい!あっああぁああ!
OVAも発売されて嬉し…いやぁあああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃあああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ラ ウ ラ た ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁあああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!シュヴァルツェアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のラウラたんが私を見てる?
表紙絵のラウラたんが私を見てるぞ!ラウラたんが私を見てるぞ!挿絵のラウラたんが私を見てるぞ!!
アニメのラウラたんが私に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!
私にはラウラたんがいる!!やったよブラックラビッ党!!ひとりでできるもん!!!あ、コミックのラウラぁああああああああああああああん!!
いやぁああああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあラウラぁあ!!ラ、ラウラ!!
ラウラぁあああああああ!!!ラウラぁああああ!!ううっうぅうう!!
私の想いよラウラ隊長へ届け!!IS寮のラウラ隊長へ届け!
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