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塞「ソーシャル・プリズムダスト・オブ・ノン・ノーベンバーっ!」初美「枯月っ!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 14:58:39.23 ID:npg4Rhuw0
――全国大会1回戦

銘苅「…」スチャ

銘苅(いい配牌…これならニライカナイから霊を呼んで云々…!いただきです!!)

銘苅「いきますっ!リーチっ!!」

恒子「おーっと!これは早い!」

健夜「さすがに前年度個人戦6位なだけはありますね」

恒子「もしかしてこのまま突っ走って独壇場にしちゃうのかー!」

銘苅「ふふふん」

「…はやいな、この《能力 -チカラ-》はギリギリまで隠しておきたかったんだけど……」

銘苅「えっ?」

「ふっ……これが《全国 -ハイクラス-》というわけか……」スチャ

銘苅「も…モノクル…?」

「《スコープ・オン》……《標的 -ターゲット-》……さァ、喰らってもらおうか……」

塞「《ボトルメール・ウィズ・シーボトムチェーン》っ!!」

銘苅「な、なにいいいイィィィィィィィ!!!」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:05:26.60 ID:npg4Rhuw0
恒子「副将戦終ー了ーっ!!」

健夜「結局、銘苅選手の和了りはありませんでしたね」

銘苅「あ…ありがとうございました…」

塞「ああ、ありが――ッ!」アタマカカエッ

銘苅「!? ど、どうかしたんですか!?」

塞「い、いや…なんでもない、気にしないでいい…」

銘苅「で、でもっ」

塞「なあに、《能力》を使いすぎた《代償 -コスト-》さ……《ノット・カインド》が空を飛ぶ夢を見れるんだ、これくらいは安いものと思わなくちゃね…」

銘苅「えっ…?」

塞「また逢おう、《ビヨンド・スイマー》さん」

銘苅(ビヨ…?)

銘苅「ま、まって!」

塞「ん?」(シャフトみたいな振り返り)

銘苅「ス、スキルって…?」

塞「あァ……《ミッドナイト・ムーン・ブルース・ハンタード》、わたしはそう呼んでる…」フッ


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:15:31.12 ID:npg4Rhuw0
――宮守高校控室

塞「ただいま」フゥ

胡桃「おかえり」

シロ「……だいじょうぶ?」

塞「ん…?あァ、これはまあ《制約 -バインド-》だから、ね」

エイスリン「サエ、ツラソウ…」

塞「らくしょーだよ、これくらい、なんともないって」

豊音「はい、お水だよー」

塞「ありがとう」ゴクゴク

塞「ふう…《素 -マナ-》が巡るね…」

トシ「で、本当にだいじょうぶなのかい?」

塞「……強敵でした、過去戦ってきたなかでも、トップクラスの《能力者 -オカルタ-》です」

トシ「塞…」

塞「……ふっ」

塞「ちょっと、風にあたってきます」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:25:22.67 ID:19DYvKJFO
18にもなって…


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:26:43.66 ID:npg4Rhuw0
バタン…

胡桃「ねえねえ」

シロ「ん…?」

胡桃「バインドってのは何かな?」

シロ「……たぶん、能力を使うための制約とかそんなかんじの設定なんだと思う」

胡桃「あ、そういうことか」

エイスリン「サエ、シンパイ」

豊音「うん…言ってることは難しくてちょっと分かんないけど、塞ぐのに体力を使ってるのは本当だもんねー…」

エイスリン「《エンシェントグレイス・ノクターン》、リスク、オオキイ…」

豊音「え、《ハンド・プレイズ・ザ・ストーン》じゃないの?」

エイスリン「エ?」

シロ「能力名は、毎回かわってるから…」

豊音「あ、そうなんだー」

エイスリン「サエ、センスアル!」

トシ(いい仲間を持ったね、塞…)ウルッ


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:35:37.53 ID:npg4Rhuw0
――会場近くの公園

塞「ふう…《風 -ロマネ-》が気持ちいいな…」

塞「……」

塞「…ここから先、もっと強い《能力者》が来る可能性だって大いにある……できれば、みんなに心配は掛けたくない」

塞「《ジップロックフロッグ・イン・ア・ウェル》に、もっと磨きをかけないとな…」

ミーンミンミンミンミン…

塞「……《夏 -パティナ-》だなあ…さっき《水 -マキュリア-》を飲んだばかりなのに、もう喉が渇いてきた…」

塞「《自販機 -ディスコミュニケイション-》でなにか買おう…」

「《憐》っ!!」ポチッ

ガチャコーン(自販機の飲み物が落ちる音)

塞「……ん?」

初美「…」ゴクゴク

初美「ぷはーっ、やっぱり《天炎 -ナツ-》は《奏雫 -コーラ-》にかぎりますー」

塞「な…あのボタンに刻まれた《魔法陣 -ゴッド・ノート-》は…!!」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:45:34.32 ID:npg4Rhuw0
初美「ん…?」

塞「……」ジー

初美(あの人、わたしのことを見てるような……まさか!)

初美「……あの」

塞「!!」

初美「あなた、もしかして《七神楽 -ソシキ-》のひとですかー…?」

塞「い…いや、悪いが見当違いだ」

初美「…名は?」

塞「……」

塞(素性のしれない《陣遣い -サキュラート-》に本名を名乗るのは危険だな…)

塞「……《ジャスト・アイ》、仲間はそう呼んでる」

初美(…《暗名 -コード-》ですか、なるほど、おバカさんではないようですねー)

塞「きみは…?」

初美「……わたしは、《門童》です」

塞(…《組織名 -ワーク・ナンバメント-》か、まァ、わたしもそうだしな)フッ


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 15:54:52.49 ID:npg4Rhuw0
塞「ところで、あんたが《自販機》に《刻 -ノート-》している《魔法陣》は…」

初美「……へえ、これがわかるんですかー」

塞「《祝福 -ブレス-》タイプの《下等陣 -ラビッテッド-》、だろう?」

初美「……だったら、どうします?」

塞「……」

初美「勘違いされちゃ困るので言っておきますが、わたしは何も《王言 -キソク-》にふれるようなことはしてませんよー?」

塞「…勘違いしてるのはそっちだろう、わたしは《組織 -サーディン-》でも《管理者 -ゲイザー-》でもない」

初美「…じゃあ、なぜ」

塞「……ふっ」ポチッ

ガチャコーン

塞「わたしも飲みたかっただけさ、《コーラ -フェイクド・ドラッグ-》がね」

初美「!」ドキッ

塞「……」ゴクゴク

塞「…ふう」

初美(ど、どうしよう、ちょっとかっこよくないですかー…このひと)ドキドキ


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:01:11.04 ID:npg4Rhuw0
塞「じゃあね」

初美「ま、まってくださいっ!」

塞「…?」(シャフトみたいな振り返り)

初美「そ、そこの《羽根橋 -ベンチ-》で、お話し、できませんかー…?」

塞「……??」

初美「あ、あの、その、し、知らない《異住者 -ノウリョクシャ-》の人と話すの、初めてなので……その……」

塞「……」

塞「…クスッ、いいよ」

初美「! ほ、ほんとですかー?」パァ

塞「うん、わたしにとってもいい機会だしね」

初美「ありがとうございますー!」パッパッ(ベンチの上を払う)

初美「……」キュッキュッ(ベンチに魔法陣を描く)

初美「《戀降》っ!」

塞「…見たことのない《陣 -サクラダ-》だ」

初美「え、あ、ああ、これは《占繻 -マジナイ-》系統の、応用なので…」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:10:08.56 ID:npg4Rhuw0
塞「……でも、感心しないな」

初美「えっ?」

塞「きみは、まだ子どもでしょう…そんなに《陣》を多用したら《負荷 -バック・クラフト-》が…」

初美「わ、わたし子どもじゃありません!」

塞「……え?」

初美「これでも高校3年生なのですよー!」

塞「え…あ……」

初美「あ…えっと……」

塞「……」

初美「……」

塞「……ごめん」

初美「い、いえ……」

初美「あ…あなたは何歳なんですかー…?」

塞「え?えっと……同じ」

初美「そ、そうなんですかー」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:18:46.26 ID:npg4Rhuw0
塞「そっかー、まさか《全国高校生麻雀大会 -パーティー-》の《出場選手 -ドレスド-》だったとはねー」

初美「それはこっちの科白ですよー」

塞「でもまァ、あそこは《能力者》の巣だからね…よく考えたら、必然なのかもしれない」

初美「なるほど…たしかにそうですねー」

塞「……きみは、今年の《ルール -ドレスコード-》をどう思う?」

初美「……どう、と言うと?」

塞「これはわたしの推測でしかないんだが……どうにも《能力者》を集めようとしているように見えてならない」

初美「!」

塞「…もしかしたら、《東京 -グレイ-》を《魔黒点化 -ポインタメント-》すること自体が狙いなのではないかと思うほどだ……」

初美「ちょ、ちょっと待ってください!それじゃあまるで、ここを《星燃 -キテン-》にして、《宴宴 -センソウ-》でも始めようってことに…!」

塞「《起点 -フライトポート-》、ね……いや、それならまだいいかもしれない」

初美「!!」

塞「あるいは…《デコイ・フォー・フォース・フォール》なのかもしれないんだから」

初美(…このひと、そこまで考えてるんだ……なんて、思慮深い…)ドキッ


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:23:29.30 ID:m/W3w0yq0
実家の押し入れの奥が気になりだした


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:29:03.39 ID:yFjQQpKn0
こんな塞さんもいいなww

支援


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:31:17.14 ID:npg4Rhuw0
初美「あの……」

塞「…ん?」

初美「もし……《宴宴》が始まってしまって……あなたのいう通り《魔都 -トウキョウ-》が《頭骨 -オトリ-》されてしまったとしたら、そのときは……」

塞「……」

初美「……わたしを、守ってくれませんか」

塞「…《約束 -フィンガードメント-》はできない…わたしにも《仲間 -ファミリー-》がいるから…」

初美「……」

塞「……でも」

初美「!」

塞「それでもわたしは、きみを見捨てることだってきっとできないよ……」トオイメ

初美「……」

塞「わかるだろ?これはやさしさなんかじゃない」

初美「…死なないでくださいね」

塞「……《約束》はできない」

初美「……それなら」キュッキュッ(自分の小指に魔法陣を描く)


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:37:57.12 ID:npg4Rhuw0
塞「お、おい、なにを…!」

初美「それならわたしの小指に賭けてください」

塞「莫迦、やめろ!!!!」

初美「《蓮ノ指輪》っ!!」

塞「《問童 -チャイルド・コート-》っ!!」

初美「……ふふっ」

塞「莫迦が…」

初美「なにがですかー?」

塞「なんで…そんな風に笑えるんだ……わかってるのか、それは《最高等陣 -アリスド-》なんだぞ!!」

初美「……わかってますよー」

塞「ッ!!」

初美「だから…死なないでくださいね」ニコッ

塞「……なんで…」

初美「…わたしもまた、ずるい人間だってことですよー」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:43:50.65 ID:npg4Rhuw0
塞「……言っておかなくちゃいけないことがある…いまさらで、手遅れなことだけど」

初美「…なんですかー」

塞「…わたしは」

初美「……」

塞「わたしは……《非適応者 -ノット・カインド-》だ」

初美「!!」

塞「…ふふ、お笑い草だろ?《ノット・カインド》の分際で、《装具 -アタッチメント-》で偽装してる《ボーン・ポーン・タワー》ってわけだ」

初美「……」

塞「だから莫迦だと言ったんだよ……わたしのような《出来損ない -デイル-》に、きみは……」

初美「ちがう!!」

塞「…?」

初美「わたしはあなたが《廻遊ビ》だと思ったから賭けたわけじゃありません!!」

塞「……」

初美「…わたしは、賽をふって悪い目を引いたことはないんですよー……」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:51:29.70 ID:npg4Rhuw0
初美「あなたが《不波》でも《湖》でも関係ありません…賭けたわたしは、一等級の《因果持ち -ノウリョクシャ-》ですー…」

塞「……」

初美「自信を持ってくださいー……じゃないと、わたしは……」

塞「…」

初美「…」ポロッ

塞「……悪かったよ」ダキヨセッ

初美「ううっ、ううー…」ポロポロ

塞「だから泣くな…」

初美「泣いてませんー…」ポロポロ

塞「……」

初美「これは…《濡陽》ですー…」ポロポロ

塞「…あァ、きれいな《ディア・キャンディ》だ…」

初美「……」ギュウー

塞「……」フッ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 16:55:43.69 ID:npg4Rhuw0
塞「……あ」

初美「…?」

塞「アレ、買わない?」

初美「…??」キョロキョロ

初美「……あ」

塞「どうする?」

初美「…」コクン

塞「よし、決まりっ!」

塞「すいませーん《スノウ・ホワイト・ママン》と《フォレスト》のダブルと」

初美「わたしは《木星ノ輪》と《無瞳》をー」

出張アイスクリーム屋「えっ」

塞「あ…これとこれと、これとこれです」

出張アイスクリーム屋「あ、はい」

塞「《コーン -ブロ-クン・マスク-》で」

出張アイスクリーム屋「えっ」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:01:50.64 ID:npg4Rhuw0
塞「おいしいね」

初美「はいー」

塞「ふふ、《東京》も悪くないね」

初美「ですねー」

塞「そういえば、きみはどこから来たの?」

初美「《南神雲》ですー」

塞「へえー有名な《フェザー・ライブラリ》じゃん」

初美「いい処ですよー」

塞「行ってみたいなあ」

初美「ぜひ来てくださいー《渡櫂》しますよー」

塞「ほんと?ありがとう うちにも来なよ」

初美「どこですかー?」

塞「《フォーゲッテッド・ストーン》」

初美「《深窟》じゃないですかー!行きます行きます!」

塞「へへ、おいでおいで」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:07:35.42 ID:npg4Rhuw0
塞「さて、そろそろ戻らないと」

初美「あ、わたしもですー」

塞「これ、わたしの《アドレス -ナンバ9-》」

初美「あ、わたしの《糸雷 -アドレス-》も渡しておきますねー」

塞「うん、ありがとう」

初美「……また、会えますかー?」

塞「わたしは、《試合 -ダンス-》をみるときはパブリックが多いから、あるいは」

初美「あ、わたしもですー そうしないと《瓜揺》が気になっちゃって」

塞「そうそう、《素》の巡りはデリケートだからね」

初美「そうなんですよー」

塞「じゃあ、会えるかもね」

初美「ええ」

塞「まあ、すべては《インキッド・スター》ってことで」

初美「はいー」シュッシュッ(指で宙に魔法陣を描く)

初美「《穣鐘》ですー」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:11:01.88 ID:OzyBcQN00
もうこれ(何言ってんのか)わかんねえな


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:20:56.17 ID:npg4Rhuw0
――宮守高校控室

塞「ただいま」

胡桃「おかえりー、遅かったね?」

塞「うん、面白い子に会ってね」

胡桃「…?」

塞「ふふっ」

胡桃「?? まあ楽しそうだからいいけどさ」

塞「《試合》は?」

エイスリン「カッテル!」

シロ「……豊音の能力も隠せてるし」

塞「よかった……豊音は本当に《隠し玉 -ワイルド・ジャット-》だもんね」

シロ「うん」

胡桃「ワイルドジャットって?」

塞「えっと、隠し玉、みたいな」

胡桃「あー、なるほど、たしかにね」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:26:04.44 ID:OzyBcQN00
時々素になるのがまた


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:25:55.74 ID:npg4Rhuw0
――永水が泊まってるホテル

初美「戻りましたー」

霞「おかえりなさい、遅かったわね」

初美「え、えっと、ちょっとー」

霞「あら?いいひとでも見つけたのかしら」

初美「そ、そういうんじゃないですよー!」

霞「ふふ、まあいいけど」

初美「ほ、ほんとにそういうのじゃないですからー!」

霞「はいはい」

春「あ…終わった」

巴「結局宮守女子が逃げ切りましたね」

初美「あ、2回戦の相手決まりましたかー?」

春「…」コクン

小蒔「なかなか手強そうです…みなさん、気を引き締めていきましょうっ」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:33:15.05 ID:npg4Rhuw0
――全国大会2回戦・パブリックビューイング前

恒子『さあー姫松と永水が当たる好カードっ!!』

シロ『……ダル』

塞「シロ、がんばって」

小蒔『……』

初美「姫さまー」フリフリ


塞&初美「……あ」

塞「やあ」

初美「こんにちはー」

塞「まさか、《対戦相手 -テーブルメイト-》だったとはね」フフッ

初美「わたしもさっき《匣 -テレビ-》で知りましたー、びっくりですよー」

塞「今日はよろしく」

初美「こちらこそですー」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:40:09.20 ID:npg4Rhuw0
――先鋒戦

優希『ダブルリーチだじぇ!!』

塞「この子…末恐ろしいな…」

初美「ええ…あの歳で《車座》なんて、聞いたことありませんよー」

塞「《制約》はなんだ…《ロゴス》か…?」

初美「その線が濃厚ですねー…そして、だとしたらこんなものじゃない…」

優希『まだまだいくじぇー!!』

塞「シロ…気を付けて…そいつは《ル・シャル・ダポロン》クラスだよ…」

初美「しかし、勝つためとはいえ言葉を捨てるとは…」

塞「わたしには判るよ…それが『ここ』で夢を見るってことだから」

初美「……」

塞「まあ、うちのシロはそんな《イミテーション・ロール》にやれる相手じゃないけどね」

初美「それはまあ、うちの姫さまもですー」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:47:53.54 ID:npg4Rhuw0
シロ『…ちょいタンマ』

塞「ふっ……それをだすか」

初美「…《白陣》ですかー」

塞「そう…シロは《白焉 -グレイ・エンド-》だからね、わたしの《装具》やきみの《魔法陣》みたいな、《余分 -コンテント-》が要らない」

シロ『……』

塞「……出るよ《ワールドエンド・アクト》第一章《声 -コール-》」

初美「……」ゴクリ

シロ『深いところにいたなあ……ツモ』

塞「やったー!!」ピョンピョン

初美「くうー…!!うちの姫さまだってかっこいいんですよー!!」

塞「まだまだー!シロがここから《卓 -スクエア・コスモ-》を《凍結 -クロック・アイスド-》まで持ってくよ」

初美「…まあ見てるといいですよ、あなたは《神》を見たことがないからそんなことが言えるのですー」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 17:53:42.92 ID:npg4Rhuw0
優希『リーチっ!!』

小蒔『……Zzz』

塞「!! なんだ…この《圧力 -ドーン・ブルース-》は……」

初美「……これが、《神》の《演息 -プレッシャー-》ですよー」

塞「こんな……こんな《クラス・ブレイク》がありえるの……!?」

初美「《神》……それがたったひとつの《神實 -ホントウ-》なのです……」

優希『あ……』ポロッ

小蒔『…』

小蒔『《神罰》』

塞「!!?」

初美「ふふふ、神さまに言葉を教えてあげたのですー」

塞「ず、ずるい!」

初美「ふふふ」

恒子『なんか変なかんじがしましたがー!三倍まーん!!』

健夜『え、いまあの子、神罰っていったの…?いいの、あれで?』


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:02:27.81 ID:npg4Rhuw0
――次鋒戦

まこ『ツモ』

エイスリン『……??』

塞「ねえ、あれ、いいのか…?」

初美「…これは、巴さんじゃ分が悪いですねー……」

塞「そりゃあそうだよ…あんなの《ノット・カインド》じゃどうしようもないし…エイスリンみたいな《ネイト・サキュリア》でもキツい…」

初美「……《楊紫妃 -マジョ-》」

塞「そうとしか考えられない……あんな意図的な《陣殺し -ギロティン・シフト-》を見せられては……」

初美「長野に隠れていたんですかー…」

塞「というか、生き残りがいること自体驚きだよ…長野ってのは魔境なのか…?」

まこ『メガネ外すの忘れとった』スチャ

塞「……あれが《フェイス・テイルズアウト》ってわけか」

初美「《隠杜》を解いた…これは次鋒戦は持ってかれますねー…」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:12:47.34 ID:npg4Rhuw0
――中堅戦

塞「うーん、この人たちは普通にうまいだけだね」

初美「それもある意味異常ですけどねー」

塞「そうだね…《能力者》ばかりが集められてるから気付きづらいけど、これは本当にすごい」

初美「姫松のひとなんか、そこらの《愚霊》より強いんじゃないですかー?」

塞「たしかに、《ベイブ・デート》じゃあ相手にならないな、あっちのお下げさんもそう」

初美「ですねー…序盤ならまだ可能性があったくらいですけど……あれはなにか《詛》を受けてたんですかねー」

塞「いや、あれは《ジョーク・スーサイド》だと思うな」

初美「あー初の全国なら、ありえますねー」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:19:03.73 ID:npg4Rhuw0
塞「あ…そろそろわたしたちも行かないとね」

初美「そうですねー、準備もありますしー」バキッ(背負ってるお面を壊しだす)

塞「え、なにやってるの?」

初美「ふふ、こうしてるのですー」スチャ(お面つける)

塞「あ!割れた隙間から左目が覗いてる!!」

初美「《枯月》の面構えですーかっこいいでしょう!」ドヤッ

塞「……ふふ」

初美「ん?」

塞「わたしも、この日のために用意したんだよ」スチャ

初美「はっ!ほんのりグリーンのモノクル!!」

塞「特注の《ソーシャル・プリズムダスト・オブ・ノン・ノーベンバー》だよ、透明インクで《陣》も入れてあるんだ」

初美「か、かっこいい!」

塞「さらにその下にカラーコンタクトを入れるの」

初美「カラコンはわたしも用意しましたー」

塞「あ、やっぱり?」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:25:07.82 ID:npg4Rhuw0
――中堅戦おわり・副将戦まえ

和「部長、おつかれさまです」

久「うん、ごめんね」

和「いえ、強いひとでも負けることがあるのが麻雀ですから云々…」

キィィィ…

和「…ん?」

塞(SPonN)「…」テクテク

初美(枯月)「…」テクテク

和「ひっ!」

塞「……」スワリ

初美「……」スワリ

塞「さァ…始めようか、《パンドラ・ボックス・アウト》!」

初美「《賽割》ですー!」

和「きゃああああああああああ!!」


カン!


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:34:09.14 ID:FABOM3QP0
おつー


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:41:29.16 ID:tx+8Sn4l0
乙乙ー!


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/12(土) 18:41:45.15 ID:yFjQQpKn0
ワロタ

乙!





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