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花子「ひま姉、それ櫻子の下着だし」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 22:50:42.93 ID:KYWlQQVVO
- みたいなの
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:25:53.96 ID:zuBe7iVP0
- ~大室家~
向日葵「また宿題を忘れて課題を出されたなんて、本当に櫻子は……」ブツブツ
櫻子「いいから手伝って! じゃよろしく」ゴロン
向日葵「それは手伝うって言いませんわ!」ベシ
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:31:25.74 ID:zuBe7iVP0
- 向日葵「このwillが『~するつもり』という意味の……」
櫻子「ううむ……」
>ピーピーピー
向日葵「? 何の音ですの?」
櫻子「あ、ストーブの灯油が切れてしまった! 寒くて課題できない向日葵あとはよろしく……」ゴロリン
向日葵「どさくさにまぎれて寝るんじゃないですの!」ベシン - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:36:41.94 ID:zuBe7iVP0
- 櫻子「灯油入れるのめんどくさい……」グテー
向日葵「はぁ……じゃあ私が入れてきますわ……」
櫻子「さっすが向日葵!」パチパチパチ
向日葵「そのかわり、真面目に課題をやりますわね?」
櫻子「……それはどうだか……」フフン
向日葵「……怒りますわよ?」ゴゴゴ
櫻子「ごめんなさい真面目にやります!!」ドゲザ - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:43:40.07 ID:zuBe7iVP0
- 櫻子「灯油は下の階の押入れの中だぞー」
向日葵「分かりましたわ」バタン
櫻子「……」
櫻子「さすがにちょっと悪いかな……」
櫻子「課題を教えてもらっている上に、ストーブの灯油を入れるという面倒な作業まで……」
櫻子「いや、向日葵は私専用の家庭教師! これぐらいしてもらってもいいだろう……」
櫻子「でも家庭教師とこれは全く別だし……」
櫻子「……」ムムム
櫻子「ミルクティーでも入れてくるか。あとお茶菓子とか……」ガチャ - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:48:04.06 ID:zuBe7iVP0
- 向日葵「櫻子、入れてきましたわ」ガチャ
部屋「」ガラン
向日葵「あら? 櫻子……?」
向日葵「……」チラッ
向日葵「」バタン!
向日葵「」サッ
向日葵「押入れの中にもベッドの下にもいない……」
向日葵「ふざけてどこかに隠れている、という訳ではなさそうですわ」
向日葵「トイレにでも行ったのかしら……」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:53:31.80 ID:zuBe7iVP0
- 向日葵「よその家で一人というのは、何とも落ち着かないものですわ」ソワソワ
向日葵「櫻子のベッド……」チラ
向日葵「座るだけなら……」ポスン
向日葵「ここに毎晩、櫻子が寝て……」ナデナデ
向日葵「っ……///」バタッ
向日葵「はぁ……///」ゾクゾク
向日葵「……///」ポワー
向日葵「ってダメダメ! ダメですわ! いくら櫻子がいないからって、こんな事をしてしまうなんて!!」ガバッ - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/25(金) 23:57:55.38 ID:zuBe7iVP0
- 向日葵「……」チラ
向日葵「櫻子のタンス……」
向日葵「……///」フラフラ
向日葵「ダ、ダメ!! いくら何でもそんなことしたらダメですわ!」
向日葵「もし誰かに見られでもしたら収拾がつきませんわ!」
向日葵「でも……あの中には櫻子の服とか、靴下とか」
向日葵「下着とか……」
向日葵「っ……///」ソーッ - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:06:02.37 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「あっれー? おっかしいなー」ゴソゴソ
花子「櫻子? 何してるし」
櫻子「この棚に入ってたビスケット知らない?」
花子「それなら、昨日撫子お姉ちゃんがお茶菓子に持って行ったし」
櫻子「こ、これは想定外……! あとはこれといったお茶菓子が無いし……」
櫻子「かといってミルクティーだけはさすがに……」
花子「何かあったし?」
櫻子「いや、向日葵をたまにはオモテナシしてやろうかと……」
花子(ど、どういう風の吹き回しだし……!?) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:11:42.17 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「そうだ!」ピーン
櫻子「花子! ちょっとミルクティー淹れて向日葵に出してやって!」
花子「な、なんで花子が!?」
櫻子「もう8歳なんだからそれくらい出来るだろ! 私はコンビニ行って何か買ってくるから!」
花子「あっ! ちょっと待つし!!」
櫻子「すぐに戻るから!!」ダダダ
花子「行っちゃったし……」
花子「もう、しょうがないし」コポコポ - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:19:18.92 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「櫻子のブラ……」ゴソ
向日葵「やっぱり入りませんわ」
向日葵「どうして同い年なのにこんなに違うのかしら……」
向日葵「……これは、私があげたマフラーですわ」ゴソ
向日葵「毛玉だらけですわ」プチプチ
向日葵「! これはパンツ……!!」ゴソッ
>ガチャ - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:23:44.51 ID:GHD1qtH/0
- 花子「んしょ、よいしょっ……」ソロソロ
花子「こぼしたらまずいし……」ソロソロ
花子「ふう……着いたし」ハァー
>ガチャ
花子「ひま姉、お茶だし」
向日葵「」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:30:08.79 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「あ……あわわ……」ガタガタ
花子「? 何してるし?」キョトン
向日葵「こ、これはその」アセアセ
花子「ひま姉、それ櫻子の下着だし」
向日葵「……!!」ハッ
向日葵(ま、まずいですわ!! 右手には櫻子のパンツを持ったまま!)
向日葵「で、ですのであの、あの、これは、その、えっと」アワアワ
花子(ひま姉は何してるし……? その前に、何をそんなに焦ってるし……?) - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:35:28.34 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「うおー! ケーキ買って来たぞ向日葵ー!」ダダダ
花子「あ、櫻子だし」
向日葵「」
櫻子「何だ、ちょうど良かったんじゃん。やはりどこかのおっぱい女と違って私は運動神経抜群だから……」
>いくつか引き出しが開いたタンスの前で、パンツ片手に立ちすくむ向日葵の図
櫻子「」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:45:36.35 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「……な……!?」
向日葵「」ヘタ
花子「……どうしたし?」
櫻子「は、花子。ケーキ食べていいよ」
花子「えっ? 急にどうしたし?」
櫻子「それどころじゃ無くな……あ、いや、それ向日葵が苦手なケーキだって思い出した」
花子「でも、本当にいいし?」
櫻子「いーから。ほら勉強するから、出てった出てった」
花子「わ、分かったし……」バタン - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 00:54:13.99 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「……ひ、向日葵?」クル
向日葵「櫻子ぉ……」ウルウル
櫻子「わぁ! な、何泣いてんだ!?」
向日葵「だって、私……ごめんなさい……」グスグス
櫻子「う、うぅ……」
櫻子(どうすればいいんだこれは……!?)
櫻子(昔からの幼馴染がタンスをあさってきて、しかもパンツまで……)
櫻子(これは、単刀直入に聞いたほうが……)
櫻子「向日葵……どうして私のパンツを、その……///」
向日葵「そ、それは……///」ウルウル - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:05:23.41 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「それは……」
櫻子「それは……?」
向日葵「櫻子、あなたの事が好きで、だからつい、抑えられなくて……」
櫻子「す、好きっていうのは、友達としてじゃなくて……?」
向日葵「……恋人としてですわ」
向日葵「でも、ごめんなさい。その気持ちが強くて、そしてあなたがいない隙に、こんなことしてしまって……」
櫻子「……」
向日葵(もう、どうしようもありませんわ。櫻子と一緒に勉強したり、遊んだり、学校に行ったり……)
向日葵(そんな事も、もう……) - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:10:35.29 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「向日葵!!」
向日葵「ひっ!」ビクッ
櫻子「ほれ」コト
つミルクティー
向日葵「……?」
向日葵「これは……?」
櫻子「こういう時に温かい物を飲むと、気分が落ち着くってねーちゃんが言ってた!」
向日葵「あ、ありがとう……」スッ
櫻子「……」
向日葵「……冷めてますわ」
櫻子「あ、ホントだ。こりゃー一本取られた!!」アッハッハ
向日葵「意味が違いますわ!」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:22:31.56 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「ほれ、いつも通り」
向日葵「……あ」
櫻子「」ドヤァ
向日葵「……///」クスッ
櫻子「いつから、私のことそういう風に思ってた?」
向日葵「……物心ついたころからですわ」
櫻子「そりゃ偶然」
向日葵「?」
櫻子「私と同じだ」
向日葵「えっ……?」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:29:44.09 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「私もまだ、これからも向日葵と一緒に勉強したり、遊んだり、学校に行ったりとかしたいし」
向日葵「さ、櫻子っ……!」
櫻子「向日葵のこと、そういう意味でアレだって、ずっと思ってたし……!」
向日葵「わ、私だって……!!///」
櫻子「だから! 私も、そ、そういう意味でっ……!!///」
ひまさく『好き!!』 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:34:18.53 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「……///」ハァハァ
櫻子「……///」ハァハァ
向日葵「言えた……言えましたわ……!///」
櫻子「私のほうが早かったな!」フハハ
向日葵「わ、私のほうが早かったですわ!」
櫻子「なんだと! このおっぱい魔人めー!」モミッ
向日葵「ひゃあっ! 誰ががおっぱい魔人ですの!!///」サワッ
ひまさく『……』
向日葵「……やっぱり、成長してませんわね」ツルペタ
櫻子「う、うるさーい! このこの!///」モミモミ
向日葵「や、やめっ……///」
櫻子「私にひれ伏すがいい向日葵!!」ハハハハハ
向日葵「くっ……ま、負けませんわ!」ガバッ - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:38:32.37 ID:GHD1qtH/0
- ~20分後~
向日葵「つ、疲れましたわ……」グッタリ
櫻子「うう……今回は引き分けという事にしてやる」グッタリ
向日葵「ふぅ……」コテン
櫻子「向日葵。腕枕して」チョコン
向日葵「もうしてますわ」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:43:56.71 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「ね。眠い……」ウトウト
向日葵「寝るならちゃんとベッドで。ほら」
櫻子「起こしてー」
向日葵「しょうがありませんわね……///」グイ
櫻子「えへへ……///」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:47:57.61 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「課題はまた、明日やりましょう」
櫻子「ん……」ムニャムニャ
向日葵「じゃあ私は帰りますわ。何かあったら、電話なり何なりして来て……」
櫻子「……ねぇ」グイ
向日葵「?」
櫻子「おやすみ、ひまちゃん」
向日葵「……!///」 - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 01:53:19.80 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「……///」チュッ
櫻子「ん……///」
向日葵「おやすみさーちゃん。また明日、来るからね……///」
櫻子「うん……///」
~廊下~
向日葵(櫻子と恋人……櫻子と両想い……///)
向日葵(ああ……夢じゃありませんわ……///)ポー
撫子「おーい、ひま子?」
向日葵「あわっ!? な、撫子さん!?」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:00:46.50 ID:GHD1qtH/0
- 向日葵「今お帰りですか?」
撫子「まぁ、そんなとこ」
向日葵「お邪魔しました。また明日もお伺いしますので……」
撫子「また櫻子の課題?」
向日葵「ま、まあそんなところで……///」モジモジ
撫子(なぜ顔を赤らめる……?)
撫子「悪いねいつも。あの子がしっかりしないばっかりに」
向日葵「いえ、とんでもありません。櫻子と課題をするのはもう日課のようなもので……」
撫子「まあひま子がいいならいいけどね……」
向日葵「では、お邪魔しました」
撫子「うん。気をつけて」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:07:52.62 ID:GHD1qtH/0
- 撫子「ただいまー」
花子「あ、撫子お姉ちゃんお帰りだし」モグモグ
撫子「花子? どうしたのそのケーキ」
花子「なんか、櫻子がくれたし」
撫子「……花子、嘘をつくならもっとまともな……」
花子「嘘じゃないし! 実は……」
かくかくしかじか
花子「結局ひま姉が何してたか分からないし……」モグモグ
撫子(ひま子がタンスをあさってた……? でも、ひま子のあの様子……)
撫子(そっか。ようやくか) - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:10:22.91 ID:GHD1qtH/0
- 花子「ケーキもう1個冷蔵庫にあるから、撫子お姉ちゃん食べてもいいし」
撫子「ありがと。あ、花子」
花子「なんだし?」
撫子「今の話、もっと大人になったら分かるよ」
花子「……?」
>ダダダダダダダ
櫻子「花子!!」バターン
花子「わっ!? な、なんだし!」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:14:03.72 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「け、ケーキはどこへやった!? 夢ですっごくでかいケーキを向日葵と切り分ける夢を見て思い出した!!」
花子「え? もう食べちゃったし」
櫻子「何!? よ、よくも私たちのケーキを! 金払えー!!」
花子「何言ってるし!! くれるって言ったのは櫻子だし!!」
撫子「まぁまぁ。ほら、櫻子」
つ5000円 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:19:41.99 ID:GHD1qtH/0
- 櫻子「え? ねーちゃん?」
撫子「これでケーキ買ってきな。明日また、ひま子も来るんでしょ?」
櫻子「えー!? いいの!?」
撫子「その代わり、ちょっと高いのを買ってきな。いつもひま子に迷惑かけてんだから」
櫻子「おー! やったー1ホール買えるぞー!!」ヒャッホー
撫子(ウェディングケーキ代ね。結婚おめでとう)
終わりだし - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:21:41.67 ID:GHD1qtH/0
- 支援などなどありがとうございました
幼馴染というのは非常にぐっとくるものがありますね - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:22:26.23 ID:PlhOP9s10
- 乙だし
褒めてやるし - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 02:42:51.30 ID:swU1NPopO
- おつ!
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/26(土) 03:17:32.40 ID:YJMqdEiY0
- 乙!!!

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