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晴絵「ごめん、灼・・・・・・このチョコは受け取れないわ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:10:56.14 ID:CkqkPmljO
- あらすじ
灼は晴絵に「部活が終わったらちょっと話があるから残ってて欲しい」と言ったのだった・・・
晴絵「いや~友チョコねぇ。私が高校生の頃は考えもしなかったよ」
灼「まあ私達の場合皆でチョコの駄菓子を買ってぢ食べてただけだったけどね」
晴絵「あはは、だね。・・・っと、それじゃあ話、聞こうか」
灼「っ・・・あ、あのね、ハルちゃん・・・っ」ガサゴソ
晴絵「うん?・・・・・・・ぉ、ぉお・・・?」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:18:21.44 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「それは・・・チョコ、だよね?」
灼「私が作ってきた・・・」
晴絵「へ、へぇ、それは美味しそうだ、なんでさっき出さなかっ」
灼「ハルちゃんだけに・・・上げたかったから・・・っ」
晴絵「!!あ、灼・・・・・・」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:28:55.72 ID:CkqkPmljO
- 灼「す、好きです・・・ハルちゃんっ・・・!」スッ
晴絵「え、あ、ありがとう・・・?」チョコ貰い
晴絵「・・・!」
晴絵(箱、というかラッピングまで自分でしたのか・・・)
晴絵「・・・これは・・・部長として顧問に日頃の」
灼「違うっ!そんなんじゃない!私、私は・・・ハルちゃんの事を・・・!」
晴絵「・・・いつから?」
灼「・・・え?」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:34:58.48 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「その、なんだ・・・いつから私の事を“好き”になったんだ・・・?」
灼「っ・・・多分、ハルちゃんが顧問として阿知賀に戻ってきてからだと思う」
晴絵「・・・・・・」
灼「・・・初めは、また会えたんだっていう嬉しさと・・・その、自分で麻雀を打っていないって事に対する苛立ちもあって」
灼「自分でもハルちゃんにどういった感情を持っているのかがよく解らなかった・・・」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:43:11.68 ID:CkqkPmljO
- 灼「けれど・・・部活で一緒に過ごしていく中で・・・麻雀を打っていようが教えていようがハルちゃんはハルちゃんなんだって感じるようになっていって」
灼「・・・それで解った、ハルちゃんが来た当初に感じていたあのよくわからない感じ」
晴絵「・・・・・・」
灼「あれは・・・私のハルちゃんに対する感情が・・・憧れ、から・・・す、好きの方に、変わったから、って・・・!だから・・・!」
晴絵「・・・灼」
灼「っ!は、はい!」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 19:58:08.50 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「ごめん、灼・・・・・・このチョコは受け取れないわ」
灼「え・・・」
晴絵「・・・女同士だから、なんてつまらない理由で断りはしないよ。けれど、まず私がここに来た時点で私と灼は教師と生徒の関係だ」
灼「そ、それは解って・・・」
晴絵「そうである以上、私は努めて生徒みんなと平等に接する義務がある」
灼「っ・・・で、でも」
晴絵「それに・・・私も灼の事が好きだ、けれどもそれは・・・灼が私に対して想う方の好きじゃ・・・ないんだ」
灼「・・・っ!!あ・・・う、うん、そ、そうだよね・・・ごめんね、ハルちゃん・・・」
晴絵「私の方こそ・・・ごめんね。応えてあげれなくて」
灼「っ・・・!」ダッ
晴絵「!?あ、灼!?」
晴絵「・・・・・・灼」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:06:42.82 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「・・・ん?チョコのリボンに紙が挟んで・・・」ガサ
『ハルちゃんへ プロリーグ頑張って。 好きです 灼』
晴絵「灼・・・っ」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:11:43.48 ID:CkqkPmljO
- 灼「・・・っ、ひぐっ、ぐすっ・・・」
女A「鷺森さ~んwww」
女B「聞いちゃった聞いちゃったwww」
女C「wwwwww」
灼「っ・・・!な、何、Aさん達・・・」
女A「アンタさ、さっき赤土先生に告白してたでしょwww」
女B「キッショwwwwレズかよwww」
女C「鷺森レーンのボウリングレズwwwww」
灼「っ!!う、うるさい・・・Aさん達には関係ない・・・!」
女ABC「「「・・・あ???」」」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:18:07.15 ID:CkqkPmljO
- 胸ぐらガシッ
灼「ぅ・・・!」
女A「うるさいだ・・・?レズ風情が何いっちょまえに口答えしてんだ?ん?www」
灼「き・・・汚い手でネクタイ掴まないで・・・!」
女B「ほーwww」
女C「言いますなァwwww」
女A「・・・つーかさ、なんでお前ネクタイなの?ここみんなリボンじゃん?」
灼「っ・・・別に・・・Aさん達には関係・・・」
女B「ひょっとして・・・www」
女C「赤土先生のモノだったりとか・・・?wwwww」
灼「っ・・・!!?」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:27:03.53 ID:CkqkPmljO
- 女A「その反応・・・図星?wwwww」
女B「なんでお前が赤土先生のネクタイしてんのwwww」
女C「ネクタイレズwwwwww」
灼「っ・・・!!は、離してっ・・・離してって言ってる・・・!!」
女A「・・・そろそろウザいな」
女B「・・・C」
女C「はいよっwww」灼の背後ガシッ
灼「っ!?や、やめ、離し」
女A「オラァ!!」腹パン
ボグゥ
灼「~~~~っあ゙っ、がふっ、げほっ!!!」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:29:25.39 ID:ChBZw0uT0
- (やめて)
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:34:08.24 ID:CkqkPmljO
- 女A「ったく、さっきから言ってるよね?レズ風情が反抗すんなって?」グイ
灼「ひっ、ぐぅ・・・!はぁ、はっ・・・ネ、ネクタイからっ・・・手をっ・・・!」
女B「うわ・・・」
女C「流石にに引くわ・・・」
女A「・・・鷺森お前・・・ガチでウゼぇ!!!」腹パン
ボグゥ
灼「うぐうっ!!っあ、ひっ、げふっげほっがはっ!!!」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:41:27.41 ID:qIQwHzcM0
- すばらくない・・・
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:45:24.08 ID:CkqkPmljO
- ―――――――
―――――
―――
灼「ぁ・・・・ぐ・・・・は、はな・・・し・・・」グッタリ
女A「はぁはぁ・・・しぶてーなクソが・・・」
女B「こうなったらさ・・・」
女C「ネクタイ切っちまえば?」
灼「・・・っ・・・・・!?」
女A「・・・そりゃあイイ」チキチキ
灼「ぁ・・・・・・や・・・やめ・・・へ・・・・・・!」ガクガク
女B「余程大事なのかよそのネクタイ」
女C「どんだけ赤土が好きなんだよ気持ち悪」
女A「・・・やめて、か?クク・・・」チキチキ・・・スッ
灼「ぁ・・・・・・ぁ・・・・!!」
女B「・・・おっせぇんだよっ!!!」スパ――――
晴絵「おい!!!!!!!!」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:50:48.86 ID:WK5Z+tuQ0
- ハルちゃん!!!
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 20:55:51.81 ID:CkqkPmljO
- 灼「っ!!!?は・・・・・・る、ちゃ・・・!!!」
女A「赤土!?」
女B「くそ!!」
女C「にげっぞ!!」
晴絵「・・・・・灼と玄のクラスの連中だな、顔は覚えた。それより・・・っ」
灼「ご・・・めん・・・ハルちゃんから・・・もらっ・・・た・・・ネクタイ・・・・・・き・・・切られ・・・ちゃっ・・・!!」ボロボロ
晴絵「・・・ネクタイ・・・私の・・・!?まさか・・・それの為に・・・ここまで・・・・っ!!?」
灼「ぅ・・・ぁ・・・ぁぐ、ひっぐ・・・・・・ぅあぁああああああ!!!!!」ボロボロ - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:09:20.24 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「・・・バカ、バカだよ、灼・・・っ、さっき私・・・灼の事・・・フッたばっかじゃない・・・っ!!」
灼「ぇぐ・・・それ、でもっ・・・!ひっぐ、このネクタイ、だけはっ・・・うぅぅ・・・!!」
晴絵「バカ・・・バカ灼っ・・・」ギュウ
灼「っ!!・・・ハル・・・ちゃん・・・!!!」
―――――――
―――――
――― - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:20:11.77 ID:CkqkPmljO
- 数日後―――――
穏乃「リーチ!」
灼「ロン、48000―――――!!!」
憧「ちょ、灼の待ちミエミエじゃない!!シズなんで振り込むの!?」
――――そこには、元気になった灼の姿があった。
あの後、晴絵は灼の担任にこの件を報告、女子ABCは次、事を起こしたら退学という措置が取られた。
加えて灼と同じクラスの玄が、
『暴力はやめるのです君達(真顔)』
と忠告(脅迫)したこともあり、報復は無いと言っていいだろう。 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:22:12.59 ID:Vl+uzjec0
- さすが玄ちゃん
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:22:42.78 ID:Vy4GxjUv0
- このクロチャーはできる
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:26:27.57 ID:CkqkPmljO
- そして―――――――
晴絵「灼」
灼「何?ハルちゃん」
晴絵「私さ、まあこれでも女だしさ、若い頃の大沼プロみたいな男の人が好みなんだよね」
灼「いや、知らないし」
晴絵「まあ、だからさ、あの時は『女同士だからなんてつまらない理由で断りはしない』なんて言ったけど」
灼「・・・」
晴絵「実際、やっぱ同性愛はちょっと・・・って思いもあったんだ」
灼「・・・・・・うん」
女子C『ボウリングレズwww』
女子C『ネクタイレズwww』
灼「・・・というか、それが普通」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:37:54.65 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「例えば憧のお姉さんの望、私の親友なんだけれど」
晴絵「『私、実は晴絵のこと女として好きなの』なんて言われたらそりゃ引くわ」
灼「・・・・・・うん」
晴絵「けどね」
灼「・・・?」
晴絵「なんでかな、灼に想いを告げられた時はね、そういったの、何故か無かったんだ」
灼「え・・・」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:46:49.19 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「それでさ・・・見ちゃったんだよね。手紙」
灼「・・・あ」
『ハルちゃんへ プロリーグ頑張って。 好きです 灼』
晴絵「ごめん・・・つい、ね・・・?でもこれ読んでね、なんだか胸が痛くなっちゃって」
灼「・・・」
晴絵「それで思ったんだ。前に言ったように、私は灼を恋愛対象として好きというわけじゃない」
灼「・・・っ」
晴絵「・・・けれど今後それが“LOVE”の方の“好き”になるんじゃないかって」
灼「・・・・・・」
灼「・・・え?」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:57:33.05 ID:CkqkPmljO
- 晴絵「だってそうじゃなきゃ告白された時点で引いちゃうし手紙なんか見ても鳥肌が立つだけよ」
灼「ハル・・・ちゃん」
晴絵「だからさ、今“好き”じゃないからって“好き”になる可能性を絶つのって凄い勿体ないと思うし」
晴絵「・・・・・・何よりあんな目にあってまで私のネクタイを守ってくれた灼に凄い失礼だと思う」
灼「ハルちゃん・・・!」
晴絵「ってわけでさ、その、なんだ・・・」
晴絵「・・・とりあえず私と付き合ってください!」
灼「っ!!!・・・とりあえずは・・・余計・・・でも・・・っ!」
晴絵「灼・・・っ」
灼「こちらこそ・・・よろしくお願いしますっ・・・!!!」
晴絵「うんっ・・・!!」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:03:43.49 ID:CkqkPmljO
- 穏「わー・・・///」
憧「まさかあの二人がねぇ・・・」
玄「まあ、愛の形は人それぞれ・・・」
宥「あったかく見守ってあげよう・・・!」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:07:41.99 ID:CkqkPmljO
- その翌年、灼は阿知賀県大会二連覇に大きく貢献し、
“阿知賀のネクストレジェンド”
の呼び名を手に入れたとかいないとか――――――――
おわり
インターハイ終了後のバレンタインで晴絵は春に教師退職、プロ入りが決まっている、
という設定
支援ありがとうノシ - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:09:10.28 ID:Vp/gFqar0
- 乙~
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:11:29.98 ID:Vy4GxjUv0
- 乙やでー
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:21:33.96 ID:bDBC7rwr0
- 純粋なレジェ灼を探していた俺にはタイムリーだった
乙!

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