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美子「レズビアン殺すべし」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:03:36.22 ID:+LKN/P/20
- ――(これまでのあらすじ)
北九州の誇るレズコンビ・マイルとヒメコに叩きのめされた美子。
死の間際に立たされたとき、彼女に謎のビアンソウルが共鳴した!
自分の半身を捧げることで、彼女はレズビアンを屠るもの―レズスレイヤーになったのだ!
☆
美子(これで私もレズビアンになってしまったんか)
美子(……)
美子(…それでも私の志は変わらんばい!
美子「レズビアン、殺すべし!」
美子の瞳――今はレズビアイと化した瞳が怪しく光る。 コワイ!
彼女の身体には歴戦を制したサムライめいた、かつての数百倍もの気力が宿っている!
美子「この力、早速誰かに試してみたかね。どれ、ここらのレズ反応は……」
美子「……>>3から強烈なビアンソウルを感じたと!」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:04:56.27 ID:ewEtUXpj0
- く~
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:10:58.85 ID:+LKN/P/20
- 美子「…そこっ!」バッ
「……く~」
美子「……子犬」
「く~、く~ん……」
美子が振り向いた先にいたのはただの子犬だった。
彼女のビアンソウル探知能力は大してアテにならなかったのか? 否! 賢明な読者諸君なら気づいているはずだ。
彼女が感じ取ったのは子犬自体ではなく、子犬に付着した微量のビアンソウル痕跡なのだ!
美子「このビアンソウルは……分かったと! これは>>10のビアンソウルと同じタイプたい!」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:11:55.23 ID:Sz+0PYgJ0
- アコチャー
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:11:57.58 ID:EcyvGyi+0
- 怜
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:19:04.56 ID:+LKN/P/20
- 美子「千里山の園城寺……相手にとって不足はなか!」シュバッ
ターゲットを認識するや、美子は3連続のバック転を決めた後ガラスをたたき割って外へと駆け出した。
そのスピードはスゴイ、いやヤバイ級である。
美子に宿った謎のビアンソウルは、彼女の身体能力を極限まで高めているのだ!
道中本屋を見つける度に、店内で「ユリユリシイ」「ジッサイスゴイ」などの張り紙とともに陳列されている「レズ日和」を焼却処分しながら、
美子は大阪へと向かったのであった。
美子「レズビアン……殺すべし!」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:29:41.72 ID:+LKN/P/20
- ☆
千里山女子の麻雀部室。
そこでは麻雀部員たちが卓を囲みながら、ガールズトークを花咲かせていた。
ガールズトークといえど、その内容は同性愛者が幅を利かせる時代には珍しく、ノンケ的な内容だ。
泉 「そこでうちの彼氏が言ったんですわ~」
泉 「『泉。お前は俺が守る……!』……って!」
「キャー!!」
セーラ「はー、あっついあっつい。アツアツすぎて敵わんわー」
泉 「江口先輩はお嫌いですか? こういうの」
セーラ「臭すぎてかなわんわ。俺にはムリ、ムリ」
船久保「その割には顔真っ赤にしとるけどな」
セーラ「! や、やかましっ!!」カァァッ
微笑ましい一時である。こんな平凡な会話がいつまでも続くと思われていた……しかし!
突如響く爆音! 砕け散るスライドドア! 衝撃でホコリが舞う!
「ア、アイエエエ!?」「なんや今のは!」「ッコラー!!」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:37:14.03 ID:+LKN/P/20
- 木っ端とかしたドアの向こうから、一人の女子高生がゆらりと姿を現した。
彼女こそ千里山女子麻雀部の大将を務める、清水谷竜華その人だ。
なお彼女のバストは豊満であった。
竜華は阿鼻叫喚、マッポーの世を模したかのような惨状の部室をゆっくりと眺めた。
そして一人の生徒を見つけるとその目を見開き、ビアンソウル全開のダッシュでその生徒に駆け寄った。
竜華「怜! 大丈夫!?」
怜 「竜華。心配せんでもええよ、これくらいなら耐えれるで……コホ」
竜華「怜っ!? ……アンタらぁっ!?」
「アイエエエエッ!?」
竜華が部員たちを一喝! コワイ!
恐怖で思わず失禁する部員たち! - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:44:57.54 ID:+LKN/P/20
- 竜華「何度も言うとるやろ! 怜は病弱なんや!」
竜華「病弱の怜にアンタらのくっさいくっさいノンケ話は毒なんや!」
竜華「せやから部活中の雑談は禁止や、許可が下りるのは百合百合しい話だけや!」
船久保「んな無茶苦茶な……」ボソ
竜華「なんか聞こえたで?」
船久保「泉が何や言いよりましたわ」シレッ
泉 「ちょお先輩!?」
竜華「泉、こっち来いや」
哀れ、身勝手な保身のタテにされた泉は身を震わせながら竜華の前へ向かった。
哀愁漂うジーザスめいたその後ろ姿に、船久保は少しだけ罪悪感を感じた。
だが船久保を誰が責めることが出来ようか!
彼女も自分の身を守るのに必死なのだ! - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:47:23.45 ID:c8jS3fyg0
- 恐怖政治や
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:52:52.25 ID:+LKN/P/20
- 竜華「泉。アンタ何か文句あるんか」
泉 「ア、アイエエ……何もナイデス、ハイ……」
竜華「……」ジトー
泉 「……」ダラダラダラ
竜華「ん、ならええわ」ニッコリ
泉 「! ホンマですか!」
竜華「うちが気ィ立ってただけみたいやわ。ゴメンなぁ」ペコ
泉 「いやっ、そんな頭なんか下げんといてくださいよ!」アセッ
頭を下げて竜華はセイイを見せた。アッパレ! 自分の非を認めることができる上司である!
一安心しながらも、竜華をなんとかフォローしようとする泉。
と、その時!
泉 「アガッ!?」
突然泉が宙に投げ出されたのだ!
彼女の身体は放物線を描き、部室の後方にあるロッカーに突っ込んだ! - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:01:41.01 ID:+LKN/P/20
- 竜華「んなわけあるかいな、アホゥ。お前が内心レズビアンを馬鹿にしとるんはとっくの昔に知っとるんや」
なぜ泉が吹き飛んだのか? それは竜華の攻撃によるものであった。
オジギをして相手の油断を誘った竜華は、その体制からなんとサマーソルトキック!
右の足先は油断していた泉の顎にクリーンヒットしたのだった!
その間要した時間はコンマ1秒! これもまたビアンソウルによる肉体強化あってのものだ。
とん、と華麗に着地を決める竜華。
その姿を他の部員たちは震えながら遠巻きに眺めていた。
竜華は視線を意にも介さず、ロッカーへ歩みを進めた。
竜華「……さ、泉。気分はどうや?」
泉 「……」
無言の泉に手を差し伸べる竜華。
しばしの静寂の後、泉はそっと竜華の手をとった。
そして泉の口から発せられた言葉は、
泉 「……って」
泉 「百合って、いいものですね……!」キラキラキラ - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:10:43.36 ID:+LKN/P/20
- おお、なんということであろうか!
あれほど異性間恋愛の良さを語っていた泉の口から、まさかこのような言葉が飛び出すとは!
泉を昔から知っているものはみな呆然としていた。
そう、これこそ竜華に宿ったビアンソウル・ユリヒメクランのレズビアンが持つ能力!
右足に接触したものを百合崇拝者にしてしまう、恐ろしい能力なのだ。
今や脳内がすべて百合の花と化した泉と軽い会話を重ねて、竜華は部員たちへと振り向いた。
その目は慈愛に満ちているが、その奥のドス黒い感情は隠しきれていない。
それを感じ取った数人の部員は失禁しながら失神してしまった。
竜華「さ、泉も分かってくれたことやし、麻雀再開するで!」
この部室のヒエラルキーの底辺と化した部員たちはただこくこくと頷くほかない。
こうして千里山女子麻雀部は一歩、また一歩とレズビアンの花園へ変容しようとしているのだ。 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:19:18.42 ID:+LKN/P/20
- 竜華「これでゆっくり愛を育めるなぁ、怜」
怜 「せやなあ」
怜 「……」ポロ
竜華「と、怜? なんで涙なんか……」
怜 「はは……なんや、嬉しくって……」
竜華「嬉しい?」
怜 「同性愛者ってどうしても迫害されがちやろ? それやのに……」
怜 「今、こうやって竜華と手を握り合って。目を見て話すことが出来てる。それが嬉しくって…・…つい」
竜華「……うちがおる限り、アンタを迫害になんか晒させへん。うちが守ったる」
怜 「うん。ありがとうな、竜華」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:24:30.02 ID:+LKN/P/20
- 竜華「…ほら、膝枕」ポンポン
竜華「そろそろ疲れてきたやろ?」
怜 「ん…じゃあ失礼するわ」ゴロン
「イヤーッ!!」
そこに突如響きわたるカラテシャウト! 窓ガラスが叩き割られ、ダンガンめいた人間が飛び込んだ!
「なんやなんや!?」「レズビアン!?」「アイエッ!? またレズビアンナンデ!?」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:31:34.49 ID:+LKN/P/20
- 不安そうにする怜を落ち着かせ、竜華は乱入者と対峙した。
空気が緊迫し、沈黙が場を支配する。
先に口を静寂を破ったのは竜華だった。
目の前で手を合わせ、深々とオジギをする。
初対面の者と出会えばアイサツをするのがレズビアンの常識だ。
竜華「ドーモ。リュウカです」
竜華「…何モンや? 何しにここに来たんや?」
人影はゆっくりと立ち上がり、竜華と同じように両手を合わせオジギした。
美子「ドーモ、リュウカ=サン。レズスレイヤーです」
美子「……レズビアン、殺すべし!」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:38:03.45 ID:+LKN/P/20
- 美子「イヤーッ!」
先手を取ったのは美子だった。そのビアン脚力で竜華との間合いを一気に詰め、右手の正拳を繰り出す!
竜華「イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「イヤーッ!」
繰り出された拳を竜華はバック転で回避する。
間髪入れず繰り出される左拳、右拳、左拳! そのすべてを3連続バック転で避ける竜華!
竜華「レズスレイヤー? レズビアンを殺す者、ってか? ハッ、イカれてるわ!」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:45:22.54 ID:+LKN/P/20
- 竜華「アンタもビアンソウル憑依してるんと違うんか……イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
美子の攻撃の合間を見計らって、竜華がバックブローを放つ! それを手で受け止める美子!
竜華「イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「イヤーッ!」
美子「イヤーッ!」
シャウトとシャウトが交差する! 優れたビアン視力を持っていなければ、2人の間でどれだけ熾烈な攻防が繰り広げられているかは認識できまい!
攻撃! 防御! 攻撃! 防御! 攻撃! 防御!
拳と拳が交差する! - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:52:21.79 ID:+LKN/P/20
- 竜華「イヤーッ!」
竜華が右足によるハイキックを繰り出した。
アブナイ! これを手で受ければいかにレズスレイヤーといえどただでは済むまい!
拳に対するのと同じように手で受けようとした美子に、電撃的なビアン的直観が走る!
美子(……ッ!! これ危なか!)
とっさに手での防御をとりやめ、連続バック転での回避を試みる美子。
優れたビアンセンスである。だが、バック転での回避は隙が大きい。
そこへ食いついたのは竜華だ!
竜華「イヤーッ!」
美子「グワーッ!」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:04:29.98 ID:+LKN/P/20
- 懐から取り出した千点棒を投擲! 千点棒は美子の左腕に突き刺さった!
悲鳴を上げ、美子は思わずうずくまる!
美子(ぐううっ……。なんね、今のは……?)
美子(私はちゃんと千点棒の軌道を読んだはず。それなんに回避できんかった?)
美子(おかしか! 何か妙なことが起こっとーと!)
竜華「はんっ。どこの組織のモンか知らへんけど、大した力は持ってへんようやな」
怜 「竜華、怖いわ……はよ片づけてや。…コホ」
竜華「任しとき! うちと怜に勝てるモンはおらへんわ!」グッ
美子(……!? おかしか、今の言葉!)
美子(『うちと怜に勝てるモンはおらん』って……怜はまだ戦っとらんとよ!)
美子(……)
美子は優れたビアン脳で思索し始めた。一般人のそれとは違うニューロンが情報伝達を猛スピードで行う。
ビアン……竜華……怜……千里山……能力………
美子(…まさか) - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:13:46.57 ID:+LKN/P/20
- 竜華「トドメやで、レズスレイヤー=サン。ハイクを読ましたるわ」
竜華がうずくまる美子に歩み寄っていく。その手には死神のカマめいた万点棒が握られていた。
そして美子のすぐそばに立つと、万点棒をゆっくりと構えた。
竜華「ほら、言ってみ? 人生最期のハイクになるんやで?」
美子「……らん」
竜華「何?」
美子「…言うことは何も変わらん。レズビアン殺すべし……ばい!」ビュンッ!!
竜華「! イヤーッ!」
がばっと顔を上げ、腕に突き刺さっていた千点棒を投げ返す!
だが必死の攻撃も竜華の180度開脚ジャンプで回避されてしまった。
竜華「見え見えや、そんな狙いは。すべて分かっとったで」
美子「……ホントにすべて分かっとると?」ニヤ
怜 「グワーッ!」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:21:44.62 ID:+LKN/P/20
- 竜華「と、怜ぃ!?」
美子の投擲した千点棒は怜に命中! 怜は点棒が刺さった脇腹を抑えながら悶絶する!
そんな怜に走り寄ろうとする竜華の背後を美子がとった!
竜華の胴に手を回し、そのまま持ち上げ……
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
見事なブリッジを描いて竜華を地に叩きつけた!
レズビアンのジャーマンスープレックス、レーズンスープレックスである!
脳天を思いっきり打ちつけ、軽い脳震盪を起こしながらも、竜華はふらふらと立ち上がった。
竜華「あ、アンタ……気づいたんやな? 怜の能力に」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:30:38.31 ID:+LKN/P/20
- そう、怜もビアンソウル憑依者だったのだ。その能力は「未来視」と「テレパス」。
その能力で戦いの外から美子の動きを未来視し、竜華にテレパスで伝えていたのだ!
しかし、2つの能力を同時に使用することは身体への負担が大きい。
故に怜は自らの防御に意識を回すことが出来ず、千点棒の投擲を回避することも出来なかったのだ。
怜 「竜華ぁっ……! ゴメン、痛みがひどくて……ゴホンッゴホッ」
怜 「集中してテレパスが遅れへん……!」
竜華「……! そんな……」
美子「……これで丸腰やね? イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:32:57.84 ID:+LKN/P/20
- 竜華「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
右フック! 左ジャブ! 右ハイキック! 左ジャブ!右ストレート!
美子の猛攻が止まらない! サンドバッグめいて殴られ、蹴られ続ける竜華! - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:39:37.41 ID:+LKN/P/20
- 美子「イヤーッ!」
竜華「グワーッ!」
最期に美子のビアン掌底が炸裂! 泉が突っ込んだロッカーに今度は自分が突っ込んでしまう竜華!
その目に生気は残っておらず、身体から力は抜け切っている。爆発四散も時間の問題である。
美子「…あとはアンタだけと」
怜 「ううっ。竜華……」
怜 「な、なあっ! うちはアンタと闘う気なんてないねん! だから」
美子「ビアン殺すべしッ! イヤーッ!」
ああ無常!
戦意が無い者にすらトドメを刺そうとするレズスレイヤー!
怜の喉元に投擲された万点棒が飛来する!!
そして……
竜華「ぐあああああああぁぁぁぁぁっっっ!!」
怜 「竜華!?」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:48:12.42 ID:+LKN/P/20
- ゴウランガ! 恐るべし竜華のビアン耐久力!
あれだけの猛攻を受けてなお生きていた!
だがその体力は、ああ、なんということだろう!
レズスレイヤーを倒すためでなく怜を守るために使われたのだ!
なんと底なしの怜への愛情だろうか!
怜 「竜華……? そんな、アンタ……」
竜華「へへ……言うた、やろ?」
竜華「アンタを……ゴポオッ!」
万点棒は竜華の肺を貫いていた。
真っ赤な血を吐きながら竜華は言葉を続ける。
竜華「……アンタを守るって……言うたやんか」
怜 「…!! ……ば、ばか……」
怜 「そんなこといって竜華が死んでしもたらっ……! なんも意味無いわっ……!!」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 03:56:09.22 ID:+LKN/P/20
- 竜華「…ええか、怜。今から……ゲホッ! 言うことを……よく聞くんや」
怜 「……うん」
竜華「今から私の中に残っとるビアンソウルを暴走させて爆発させる」
怜 「爆発!?」
怜 「そこで起こる煙に紛れてここから逃げるんや!」
怜 「アホ! そないなことしたら竜華が!」
竜華「どのみち私は助からん。せやったらアンタ助けるために死んだ方がマシや」
怜 「……うう」
竜華「ほな……いくで」
竜華の身体がおぼろげに発光し始めた。
ビアンソウルが暴走し、爆発する前兆だ。
美子もそれはよく知っているらしく、安全な位置まで距離を取った。 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 04:00:21.09 ID:+LKN/P/20
- そして光が一段と輝きを増し……!
竜華「サヨナラ!」
爆発四散! 黒煙が部屋中を包んだ。
突然の爆発に、未だ部室に残っていた部員は全員失禁してしまった。
やがて煙が晴れ……そこに怜はいなかった。
マンマと逃げられてしまったのだ。
美子(1人逃しよった……まだまだ甘いな、私も) - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 04:12:19.68 ID:+LKN/P/20
- ☆
少し離れた市街を怜は走っていた。
時折咳き込み、時折周囲を確認して追手が来ていないかを見ながらだ。
そして逃げ切れたと判断したところで、怜はゆっくりと立ち止まった。
怜 「はぁっ……はぁっ……!」
怜 「……竜華ぁ……」ポロポロ
怜 (なんとか逃げられたけど……これからどうすればええんや……)グスッ
怜 「ううう……ううううっ……」グズグズ
和 「感じます。強いレズっ気を……それも、哀しみに満ちたレズっ気ですね」
怜 「! ……ドーモ。トキです。 …誰や、アンタ」
和 「ドーモ、トキ=サン。ノドカです。 ……そして、あなたの味方になる者ですよ」
失意の怜の前に現れたのは、iPS技術でナガノ王国を牛耳るドン、原村。
この出会いが、やがてレズスレイヤーの最大の敵を生み出すことになろうとは誰も想像せぬことであった。
そして、そんなことが起こっているとも知らず、レズスレイヤー・美子は今日もレズビアンを狩り続ける……!!
カン - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 04:20:26.13 ID:w7t7G3Rg0
- リュウカナムサン!
レズばっかでヤンナルネ
乙 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 04:31:31.89 ID:SCpl5FAAO
- アイエエエ!?ナンデ!?カンナンデ!?
乙 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 05:20:10.11 ID:exUDrGVx0
- 貴重な美子ちゃんスレ
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 06:15:00.68 ID:ir3E3f8wO
- 美子ちゃん乙

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