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モバP「寡黙のアイドル」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:04:08.44 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「おはようございます、早いですね」
P「今が頑張りどきですからね」
ちひろ「調子いいみたいですね期待してますよ」
P「いやいや、俺でなく高峯さんに期待してくださいよ」
ちひろ「プロデューサーには本当に期待してるんですよ?」
ちひろ「彼女の前任者、4人ともリタイヤしましたから」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:09:49.35 ID:rFdN2y5u0
- P「ああ…聞いてます、健康上の理由でしたっけ?」
ちひろ「心労みたいですよ、皆そろってのあさんが怖いって…ヘンな話ですよね?」
P「確かにチョット取っ付きにくいけど、怖いってことは無いだろうになぁ」
ちひろ「しかも、そのうち一人は謎の失踪したりして大変だったんですから」
ちひろ「プロデューサーはダウンせず頑張ってくださいよ」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:15:09.03 ID:rFdN2y5u0
- P「不安がらせないでくださいよ、それに関係は良好です」
のあ「貴方…ここにいたのね?」
P「あ、おはようございます高峯さん」
のあ「…仕事、今日はどうだったかしら?」
P「ええ、この後すぐにですね」
のあ「…なら早くなさい、さっそく出かけるわ」
P「はい、じゃあ千川さん後ほど」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:18:59.39 ID:rFdN2y5u0
- ―
――
―――
ちひろ「今日も仕事は大成功、ますます絶好調ですね」
P「ああ、千川さんありがとうございます、おかげさまで、ですよ」
ちひろ「今日も鬼気迫るステージでしたね」
P「彼女ちょっと人間離れした美貌だから、鬼気迫るって表現ピッタリですね」
ちひろ「何ですか惚気ですかぁ?」
P「違いますよ客観的な意見です」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:20:28.26 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「のあさん奈良出身ですよね?」
ちひろ「奈良って鬼伝説がいろいろ残ってるから、彼女の本当に鬼の子孫だったりして?」
P「”おとぎばなし”は現代じゃ通用しないでしょ」
ちひろ「もう、のってくださいよ恥ずかしいじゃないですか」
のあ「…いいかしら?」
ちひろ「あ、のあさんお疲れ様です」
のあ「…彼を少し借りても?」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:21:55.89 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「どうぞ、どうぞ、何なら持って帰ってもらっても」
P「千川さァ~ん?」
ちひろ「ふふっ、ごゆっくりどうぞ」
のあ「…悪いわね、時間を取らして」
P「何言ってるんですか、担当ですよいつでも時間くらい」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:24:04.97 ID:rFdN2y5u0
- のあ「…確認よ」
P「なんでしょう」
のあ「…単刀直入に聞くわ」
P「はい」
のあ「…貴方は私と居てどうかしら?」
P「どう、と言われても…優秀なアイドルだからありがたいとは思いますけど」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:26:59.41 ID:rFdN2y5u0
- のあ「…私の前任者は皆心を病んでしまったわ」
P「そう聞いています」
のあ「…貴方は平気かしら?」
P「まあ割と、今の所はですけど」
のあ「貴方…私と相性がいいわ…」
P「そう…、ですか?」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:30:03.26 ID:rFdN2y5u0
- のあ「私の傍にいて、私の空白を…貴方が埋めてくれるかしら?」
のあ「北極星は定点で、旅人を導く…」
P「そう、ですね、俺は…あなたに求められるかぎりは…」
のあ「…そう、良かった…期待しているわ」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:35:25.40 ID:rFdN2y5u0
- ―
――
―――
P「失踪した前任者さん見つかったんですか?」
ちひろ「ええ、あまりイイ話ではないですけど」
P「どういうことです?」
ちひろ「遺体で見つかったそうです…」
P「!?」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:36:38.70 ID:v2QVoqfXO
- えっ
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:38:32.48 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「まるで、野生動物にでも襲われたようなヒドイ状態で」
P「そう…ですか…」
ちひろ「どうしました顔色悪いですよ、憔悴してるようにみえます」
P「心配かけてすいません…」
ちひろ「いえ、本当に心配なんですよ何かあったんですか?」
P「高峯さんの前任者と同じ症状って言ったらいいですか」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:42:46.62 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「え?なに言ってるんですか、関係は良好と言ったじゃないですか」
P「彼女を少し調べてみました」
ちひろ「プライバシーの侵害ですよ!?」
P「彼女には何の痕跡もなかった」
ちひろ「なにが言いたいんです?」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:46:13.27 ID:rFdN2y5u0
- P「いくらなんでも、調べて何もない人間なんていない…」
ちひろ「それは調査がいい加減…」
P「確かな情報です、それなりのお金を掛けましたから」
ちひろ「事務所の仲間でしょう?少しくらい…」
P「彼女の何を知ってます千川さん?何も知らないでしょう、俺も何も知らない」
P「そのクセその彼女に深く関わった人は全て人事不省?」
P「しかもそのうち一人は遺体で発見?アノ人は普通じゃない!」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:50:28.89 ID:C0SPAHLU0
-
高峯のあ(24) - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:50:49.44 ID:rFdN2y5u0
- ちひろ「全部プロデューサーさんの想像じゃないですか!」
P「俺は若造じゃない…」
ちひろ「プロデューサーさん…」
P「社長に拾ってもらうまでイロイロやった…それこそココではいえないような危険なことまで」
ちひろ「………」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:54:04.48 ID:rFdN2y5u0
- P「だから色んな手合いも見てきた」
P「だけど彼女はソレのどれとも違う…、もっと言うと非人間的な…」
ちひろ「プロデューサーさん…疲れているんですよ」
P「彼女を“怖い”と言った前任者たちの気持ちが、今はわかる」
ちひろ「どういうことですか?」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 01:58:27.12 ID:rFdN2y5u0
- P「人間がいくら野生を失っても、捕食者と絶えず接していて平気でいられるわけはない…」
ちひろ「笑えない冗談ですよ…」
P「本能的な恐怖に晒され続ければ、逃げるか戦うか…」
P「失踪した前任者は…」
ちひろ「もう、この話は止めにしましょ…」
バタッ! - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:03:31.63 ID:rFdN2y5u0
- P「千川さんッ!?」
のあ「…楽しいお話の最中、お邪魔かしら?」
P「…いや、ちょうどいいかもしれない」
のあ「………」
P「このタイミングのよさなら、どうせ話の内容も全部把握済みだろ?」
のあ「…そうね」
P「何が目的でアイドルなんてやってる?どうせアンタの情報は全部デタラメだろ?」
のあ「…何を脅えてるのかしら?慌てすぎよ…いつもの貴方では無いわね」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:07:14.34 ID:rFdN2y5u0
- P「俺は今アンタが怖い、これは理屈じゃないな」
のあ「…貴方は、私と居ても平気と言わなかった?」
P「少し前は…今は違うな」
のあ「…傍に居てくれるという話は嘘だったのかしら?」
P「ハッキリ言わしてもらう、アンタはナンだ?」
のあ「…好奇心は猫を殺すと言うわよね」
P「ああ…」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:10:38.53 ID:rFdN2y5u0
- のあ「…リップ・ヴァン・ウィンクルというお話を知っているかしら?」
P「浦島太郎だな」
リップ・ヴァン・ウィンクル・・・・・・
彼は山へ狩り出かけます
そこで老人たちに出会います
彼はその老人たちお酒をご馳走になりました
その老人たちとの酒盛りの最中に彼はぐっすり眠ってしまう
目覚めると何十年も時がたってました - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:13:41.85 ID:rFdN2y5u0
- P「そういう話だったよな…それが今、何の…」
のあ「…戯言よ、…ちなみに彼が飲んでいたお酒の名前知っているかしら?」
P「………後学のために教えてもらえるかな?」
のあ「ラム、コアントロー、それに、レモンジュースを少々」
P「X・・Y・・Z・・・」
のあ「そう・・・・・・これで 終 わ り っ て 酒 よ !」
ガギンッッ! - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:16:46.88 ID:rFdN2y5u0
- ―
――
―――
ちひろ「あ、のあさん、おはようございます」
のあ「…おはよう」
ちひろ「今日のお仕事予定はそこにありますよ」
のあ「…ありがとう、見ておくわ」
ちひろ「まったく、昨日は突然倒れてすいませんでした」
のあ「…いいのよ、問題ないわ」
ちひろ「すいません、あんまりその前後のコトも覚えてなくて…」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:18:57.73 ID:e8aQy8y80
- Pは…
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:19:52.26 ID:rFdN2y5u0
- P「しっかりしてくださいよ千川さん、頼りにしてるんですから」
ちひろ「プロデューサーさんこそ、階段から落ちてそんなケガなんて」
P「…ええ、気をつけますね」
千川さんは、何故か記憶があいまいなようだ
もう俺には“高峯のあ”がナニかはどうでもよかった…
彼女の気まぐれで生き長らえただけで十分
被食者は食べられないよう祈るだけだ…
のあ「…これからも傍にいて、私独りでは決して届かなかった高みへ……導きなさい」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:22:56.49 ID:rFdN2y5u0
- おわりです
支援様、画像様 ありがとうございました
某映画の某シーンをパク…リスペクトして書いて見たかっただけのSSです
のあさんのラブラブSSは誰かに期待 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:24:13.11 ID:J6YwAoqP0
- 乙
怖かった - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/16(土) 02:24:39.15 ID:e8aQy8y80
- 乙
こういうのもいいよね

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