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結衣「京子は角砂糖3つ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:46:38.28 ID:u8LQpkE30
京子「さびい」

結衣「あ、おはよ」

京子「結衣~部屋がさむい~!!」

結衣「急に冷え込んだな」

京子「さむいさむいさむい!!」

結衣「服着ろよ、風邪ひくよ」

京子「だって私のパーカー結衣が着てんじゃん」

結衣「ああ。脱ぎ散らかしてあったから、適当に羽織った。寒いし」

京子「え、返してよ」

結衣「私の服でも羽織ってなよ。ほら、そこ」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:49:09.73 ID:u8LQpkE30
京子「このパーカー、結衣の匂いがする」

結衣「……」

京子「無視かよ!」

結衣「いや、だってそれ私のだし、当たり前だろ?」

京子「そうじゃなくてさ~」

結衣「?」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:52:33.82 ID:u8LQpkE30
京子「ていうかさあ」

結衣「?」

京子「まだ朝五時じゃん。二度寝しようよ」

結衣「無理」

京子「えーなんでー?」

結衣「珈琲飲んじゃった」

京子「じゃあ私だけ寝る」

結衣「それはダメだ」

京子「なんで?」

結衣「さみしいだろ?」

京子「…うっ」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 21:56:23.12 ID:u8LQpkE30
結衣「えーっと、京子は砂糖いくつだっけ?」

京子「3つだよ。そろそろおぼえてよね」

結衣「なんでそんなこと?」

京子「恋人だから」

結衣「その時の気分によるんじゃないのか?」

京子「結衣って女のくせに女心をわかってないよね」

結衣「そ、そうかな…」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:00:13.37 ID:u8LQpkE30
結衣「じゃあ覚えとくよ」

京子「おう」

結衣「京子は、角砂糖3つね」

京子「うん」

結衣「あ、ミルクは?」

京子「いらない」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:03:32.23 ID:u8LQpkE30
結衣「てゆうかさ」

京子「?」

結衣「京子のパーカー、汗臭い」

京子「なっ、しょうがないでしょ!?」

結衣「なんで?」

京子「それ、いわせるの?昨日、着たままシたじゃん」

結衣「あ、ああ。そういえばそうだったな」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:07:07.99 ID:u8LQpkE30
結衣「昨日、可愛かったよ。声とか」

京子「んっ……。表情一つ変えず言わないでくれるかなー、そういうこと」

結衣「ちょっと興奮しちゃったなー」

京子「ちょっと。って?」

結衣「ああ、嘘嘘。すごく興奮した」

京子「う、うん……私も」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:10:47.92 ID:u8LQpkE30
結衣「あっ」

京子「どったの?思い出したように」

結衣「いや、思い出したんだよ。昨日私達お風呂入ってない」

京子「そういえばそうか」

結衣「京子の服が臭いのか、私が臭いのかわかんないな」

京子「それは結衣の臭いだ」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:16:37.45 ID:u8LQpkE30
結衣「じゃあシャワー浴びよっか」

京子「わあい、朝シャン!あかり朝シャン大好きぃ!」

結衣「光熱費勿体ないから二人いっぺんな」

京子「えっ、恥ずかしいよ」

結衣「週5でうちに来てヤってるくせに?」

京子「な!昨日は結衣が誘ったんだろ!?」

結衣「そうだっけ?」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:21:53.42 ID:u8LQpkE30
ザ―――――――――……

京子「結衣」

結衣「んー?」

京子「髪、伸びたね」

結衣「ああ、高校はいってから切ってないからねえ」

京子「あ。私が切ったげよっか?」

結衣「それはダメ」

京子「なんで」

結衣「京子と同じ長さだろ?これ」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:26:23.69 ID:u8LQpkE30
京子「……」

結衣「…照れてる?」

京子「あ、結衣に枝毛発見」

結衣「おい、絶対照れ隠しだろ、それ」

京子「……伸ばすなら、ちゃんと手入れしないと」

結衣「……うん」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:29:34.03 ID:u8LQpkE30
京子「んっ……結衣っ」

結衣「なに?」

京子「胸、触っちゃダメ」

結衣「ああ、つい」

京子「このエロ魔人」

結衣「いつみても、綺麗だなと思ってさ。京子の裸」

京子「……言い訳になってないし」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:32:54.79 ID:u8LQpkE30
結衣「…京子」

京子「だから、駄目だってば……やっ、ん」

ちゅっ

結衣「目覚めのキスがまだだったろ?」

京子「ば、ばーか」

結衣「そろそろあがろっか」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:38:28.31 ID:u8LQpkE30
京子「ふう、さっぱりした」

結衣「うん」

京子「っていうか、風呂あがりはさむい!!」

結衣「早く服着ろよ」

京子「おうよ」

結衣「あ、やっぱり待って」

京子「なんでー?」

結衣「うん、うんうん」

京子「あんまり人の裸ジロジロ見ないでよ」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:43:58.02 ID:u8LQpkE30
結衣「というわけで、制服に着替えたのは良いけどさ」

京子「まだ6時前じゃん」

結衣「もう眠気はすっかり醒めたしなあ」

京子「やっぱり二度寝するべきだったんだよ」

結衣「でも京子は寝坊するだろ。絶対」

京子「絶対ってなんだよっ」

結衣「私の部屋に泊まった時はいつもそうだろ?」

京子「いつも結衣が寝かせてくれないからでしょ…」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 22:50:23.40 ID:u8LQpkE30
結衣「じゃあ、なにして時間つぶそうか」

京子「うん……そうだなあ」

京子「さっきみたいに、もう一度キスしてよ」

結衣「うん。わかった」

京子「んっ、く…っは…ん」

結衣「ん……ふ…」

――――――――――――――――ドサッ

京子「ちょ、結衣……」

結衣「ごめん。ムラムラしてきた」

京子「……ばか」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:01:27.44 ID:u8LQpkE30
京子「あ、はっ……!!そ、そこ、おかしくなる!!」

結衣「ここがいいの?」

京子「ゆ、指っ…止め…あっ、ひぅ!」

結衣「止めてあげない」

京子「で、でちゃうから!…ひゃんっ!」

結衣「なにがでるの?」

京子「え、っちな…つっ、つゆ…!!」

結衣「よく言えました」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:07:21.45 ID:u8LQpkE30
結衣「ご褒美に、イカセテあげるから」

京子「や、あっ!あぁっ!は、激し、いっ!」

結衣「あ、腰浮いてきた。京子はやらしい子だなあ」

京子「い、言わないでぇ」

結衣「下着脱がせた時にはもう濡れてたもんね。朝から指で責められて、喜んでるし」

京子「あっ、はぁ…んん!ふ、ふあっ…深、い!」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:12:03.32 ID:u8LQpkE30
京子「や、い、いっちゃ…いっちゃう!」

結衣「いいよ。京子のイクとこ、たくさん見せてよ」

京子「ふあっ!あっ……ひ、ん!! い、いく!いくぅ!」

――――――――――――――――――――――――――

京子「結衣の馬鹿。言葉責めとか酷い」

結衣「ごめんって」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:16:01.07 ID:u8LQpkE30
結衣「まだちょっと早いけど、学校いこっか」

京子「ん」

結衣「まだ怒ってる?」

京子「怒ってない」

結衣「部屋にいると、またしたくなりそうだからさ。行こう」

京子「うん」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:19:33.56 ID:u8LQpkE30
結衣「流石にこの時間帯は、人通りも少ないな」

京子「ていうかさむい」

結衣「まだ言ってんのか」

京子「さむいもんはさむい」

結衣「じゃあこうすればいいだろ」

京子「マフラーで、二人羽織っていうのこれ。恥ずかしいし」

結衣「人いないし、誰も見てないよ」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:23:04.00 ID:u8LQpkE30
京子「そういえばさあ」

結衣「うん」

京子「最近ごらく部に顔だしてない。文化祭以来」

結衣「茶道部、だろ。今は」

京子「あ、そうか。そうだよね」

結衣「元々は茶道部の部室だったし、部員も集まったんだ。ちなつちゃんの念願がかなって、よかったじゃないか」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:32:19.95 ID:u8LQpkE30
京子「色々思い出すよね」

結衣「うん」

京子「ちなつちゃんが茶道部の部長になって、あかりは副部長。新入生が入って、いまや人気の文化部だし」

京子「生徒会は、まさかおっぱいちゃんを差し置いて櫻子ちゃんが会長になるとはね」

結衣「私たちが三年のときは、綾乃ちゃんが会長で、千歳ちゃんが副会長だったな」

京子「まさか、高校にはいってあの二人が付き合うとは思わなかったなあ」

結衣「えっ?そうなの?」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:35:48.56 ID:u8LQpkE30
京子「あれ、結衣知らないの?」

結衣「初めて聞いた」

京子「けっこう学校でも噂されてるけど」

結衣「あー、うん。多分、聞いたことあるけど、自分の恋愛で精一杯で」

京子「……うれしいこといってくれるじゃん」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:41:09.15 ID:u8LQpkE30
京子「私達、付き合い始めたのっていつだっけ」

結衣「今日。去年の今日だよ」

京子「覚えててくれたんだね」

結衣「あ、試したな?」

京子「えへへ」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:45:10.89 ID:u8LQpkE30
結衣「でも、秘密な」

京子「誰に?」

結衣「あかりや、特にちなつちゃんには」

京子「なんで?」

結衣「言わなかったっけ?今年の、文化祭の時にさ」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:47:44.97 ID:u8LQpkE30
京子「中学の文化祭だよね」

結衣「うん」

京子「それが、どうかしたの?」

結衣「私、ちなつちゃんに告白されたんだ」

京子「え!!」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:52:58.55 ID:u8LQpkE30
京子「それって、どういう」

結衣「勿論断ったよ」

京子「なんて言って?」

結衣「他に好きな人がいるから。って」

京子「…そっか」

結衣「でも正直驚いた」

京子「?」

結衣「卒業して暫く経っても、まだ私の事好きだったんだって」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/29(木) 23:58:23.64 ID:u8LQpkE30
結衣「私さ、冗談だと思ってたんだよ」

京子「?」

結衣「ちなつちゃんは、本気じゃないって思ってた。
   
   あれは憧れと恋愛を取り違えただけだってさ。

   私の、京子に対する気持ちほど、真剣じゃないって、ずっとそう思ってた」

京子「まあ、そんな感じはあったけどさ」

結衣「だから、卒業したら私の事なんて、すっぱり忘れてしまうものだと、さ」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 00:04:53.28 ID:dEbrRsBr0
結衣「だから、ちょっとうれしかったんだ。ホントのこというとね」

京子「結衣…」

結衣「もうごらく部はなくなってしまったけど、私の事を大切に想ってくれる後輩がいて」

京子「ちなつちゃんは、結衣にフラれてなんて言ってた?」

結衣「『ずっと前からわかってました。これで踏ん切りがつきます』って」

京子「そう。ちなつちゃんらしいね」

結衣「そうだな」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 00:10:17.47 ID:dEbrRsBr0
結衣「あの時のちなつちゃんが、髪をおろしてたのって、そういうことなのかも」

京子「そういうこと?どういうこと?」

結衣「新しい毎日が始まるんだよ。たぶん」

京子「新しい毎日?」

結衣「私が、京子に告白して、付き合い始めた時みたいに」

京子「ああ、なるほどねえ」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 00:21:44.06 ID:dEbrRsBr0
結衣「みんなちょっとずつ変わっていって、それでも前に進んでる。ような気がする」

京子「いいこというねえ」

結衣「そういうこというな、恥ずかしいから」

京子「はいはい」

結衣「なんだかんだといって、幸せな毎日だなあ」

京子「そうだねえ」


日々はまるで、柔い風に吹かれる百合の花びらのように、ゆるやかに、ゆりうごかされる。

いつのまにか、形を変えた私達。それでも、変わらないものがそこにはあって

それを私、船見結衣は「日常」と、単純にもそう呼ぶことにする。

愛する人と隣り合って、後ろを振り返りながら、前へ歩いた。

さわやかな冬の朝である。



おしまい


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 00:25:02.08 ID:vj1sh7gI0
よいものだったよ


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 00:27:46.28 ID:3I1MAsJ+O
乙!





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