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P(春香)「千早…」
- 1 :ぱくり屋 ◆zfDCN0YmXY 2013/02/25(月) 23:59:46.86 ID:pkS+kzCY0
-
pppppppp
バシッ
ガシャン
P「うぅ……もう朝かぁ」
P「あれ、声が。風邪引いたかな」
P「あれ? ……私の部屋じゃない」
P「……っていうか、えっ?」
P「鏡…」
ドタドタ
P(春香)「私がプロデューサーになってる!!!」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:02:28.88 ID:pkS+kzCY0
-
―――765プロ・事務所
P(携帯見つからないしとりあえず事務所に……プロデューサーに相談しよう)
ガチャ
千早「あ、おはようございます。プロデューサー」
P「あれ、おはよう千早ちゃん、早いね」
千早「千早ちゃん……?」
P(しまった、私今プロデューサーさんなんだった)
P「は、あはは、春香の真似してみたんだ。似てなかった?」
千早「そう言われてみると……そうですね、雰囲気は出ていたかと」
P(出てなかったらショックだよ)
千早「でもどうして急に春香の真似なんか……」
P(どうしようこれ) - 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:07:57.26 ID:pkS+kzCY0
-
P(誤魔化そう)
P「それより今日千早はどうしたんだ? スケジュールは(たしか)」チラ
P「朝は入ってないだろ」
千早「たまたま目が覚めてしまったので。家にいても、することがありませんし」
P(えーと今日は、昼過ぎからダンスレッスンで夜はお仕事? でも昼は……あ、プロデューサーさん、ここでレッスンってことにしたのか)
千早「ところでプロデューサー? ネクタイはどうしたんですか」
P「えっ、あ、ええっと持ってるけど」
P(巻き方分からなかったんだもん!)
千早「……? 付けないんですか?」
P「いや、その、ほら、巻き方を忘れちゃって」
P(うまい言い訳出ませんでした)
千早「…………」
P「…………」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:11:47.89 ID:rA6Jshtq0
-
千早(……も、もしかして巻いてほしいってことかしら…)
千早(……今度、勉強してこようかな)
千早(って! 何考えてるの私は!)フルフル
P(どうしたんだろ千早ちゃん)
P「千早?」
千早「まだ分かりませんから!」
P「えっ?」
千早「あ」
千早「何でもないです」
P「そ、そうか」
P(どうても嘘だけどこっちもつっこまれたら困るしいいか) - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:18:31.41 ID:rA6Jshtq0
-
P(それにしても…)ジッ
千早「?」キョトン
P(千早ちゃんが美人さんなのは知ってたけど…)
P(なんだろ、男の人になってるせいかな)
P(千早ちゃん、美人だなぁ!」
P「目、ぱっちりだし、肌もきれいだし…」
千早「なっ、何言ってるんですかっ」
P「えっ、口に出てた!?」
千早「またそんな……どうせ、誰にでも言ってるんでしょう」
P「そんな訳ないだろ! 千早にだけだ!(それは本当だし)」
千早「っ、いい加減なこと、言わないでください」フイ - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:29:27.20 ID:rA6Jshtq0
-
P(あ、これ知ってる。口ではこう言いつつこの後ありがとうって続くときの千早ちゃんだ)
千早「あの……」///
P(あ、でもやっぱりプロデューサーさん相手だと恥ずかしいのかな)
千早「何ですか、あまり見ないでください」
P(赤くなっちゃってかわいー)
P(千早ちゃんも素直になればいいのに)
P(プロデューサーさんも肝心なところで鈍いし、この二人見ててヤキモキさせられるんだよね)
P(そうだ、この機会に二人の距離をちょっと縮めといちゃおう!)
P「ごめんごめん、千早があんまり可愛いもんで目が離せなくて」
千早「!?」
P(ちょっと露骨すぎたかな。これじゃ北斗君だ)
千早「どうしたんですか?今日のプロデューサー、なんだか変です」
P「いつもは、さすがに恥ずかしくてなかなか言えないけど……本当はいつもそう思ってるんだぞ?」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:37:46.66 ID:rA6Jshtq0
-
P(これも本当、そんな感じのこと聞いたことあるし)
千早「なっ」
P「まぁ、千早の誕生日くらい、少し素直になってもいいだろ」
P「千早、誕生日おめでとう」
千早「……っ」
P(あーここでプレゼントあればなー。カバンの中とか探してみとけば良かった)
千早「………ありがとう、ございます」
P(わーなにこれ、こんなしおらしい千早ちゃん初めて見た!)
P(……なんか、ムラムラしてきた)
P「千早……」ガシ
千早「プロデュー…サー」
P(上目づかい気味に見てくる千早ちゃん……かわいい)ググ
千早「ぷ、ぷろ」
「おっはようございまーす!!」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:41:51.18 ID:rA6Jshtq0
-
P「えっ!?」
ドンガラガッシャーン!
「あいたた……」
千早「春香!?」
春香「いつつつ……はい! 天海春香です!」
千早「大丈夫? 今日はまた盛大にやったわね」
春香「うん、大丈夫だよ、千早ちゃん、ちょっと待っててね」
春香「プロデューサー?」ガシ
P(春香)「な、なんだ? どうした?」
春香「ちょおっとあっちで話しましょうか?」
グイグイ
チョ,イタイ - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 00:49:59.56 ID:rA6Jshtq0
-
春香(P)「春香だよな!? お前は一体何をしようとした何を!」
P(春香)「あ、プロデューサーさん……ですよね」
春香「俺がこうってことはもしかしてと思ったら」
P「や、やだなー見てたんならもっと早く出てきてくださいよ、アハハ…」
千早(何を話してるのかしら…)
春香「そんなこと言える立場かっ。自分の姿したやつがいるとこに様子見ないで乗り込める勇気ないわ」
P(微妙にかっこわるいことを)
P「その、朝起きたらプロデューサーで」
春香「俺も朝起きたら春香だ。俺の携帯の連絡しても返事ないし、気が気じゃなかったってのに随分余裕があったようで……」
P「携帯見つからなかったんですよ」
春香「服は見つかったのに? アラーム用に枕元にあったんだぞ」
P「あれー」
千早(プロデューサーと春香……けっこう仲…いいわよね……) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:00:29.62 ID:rA6Jshtq0
-
P「と、ともかくそんなつもりはなかったんですよ。でも千早ちゃんがあんまりかわいいもんで雰囲気に呑まれて」
春香「千早がかわいいのは認める。だが許さん」
P「あっ、そっ、そうだ! 私だってプロデューサーさんに文句があるんですよ」
春香「何?」
P「昼過ぎから千早ちゃんの誕生日パーティーやるじゃないですか」
春香「ああ、伊織が会場用意してくれて歌い放題パーティーな」
P「プロデューサーさん、適当にごまかして呼ぶって言ったじゃないですか!」
春香「え、だからレッスンってことにしたじゃないか。しかもダンスレッスン。あんまり期待してなかった分喜びも倍増!」
P「ぜんっぜん女心を分かってないですよ。誕生日にプロデューサーと二人っきりだ、って、絶対秘かに喜んでますよ!」
春香「え……いやぁ、ないだろ……そうなら嬉しいけどさ」テレテレ
P(中学生か!) - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:07:47.05 ID:rA6Jshtq0
-
千早「あの」
P・春香「ひゅい!?」
千早「二人の話にお邪魔なら、私、どこかで時間を潰してきます」
P「いやいやいやぜんっぜん邪魔じゃないよ!」
春香「そう! 話! 今終わったとこ!」
千早「そうなの?」
P(どうすんですかプロデューサーさん! これからどうするかの話がまったく終わってないですよ!)
春香(だってこの千早の申し訳なさそうな顔みたら無理だろ!)
P(はい、無理です!) - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:16:33.33 ID:rA6Jshtq0
- P「あ、そうだ、千早、良かったらコーヒーを淹れてくれないか?」
春香「! あ、そう、私千早ちゃんの淹れてくれるコーヒー大好きなんだよね」
P「そうそう、千早が淹れてくれると格別おいしく感じるんだ」
春香(なんだそのセリフ! ホストか!)
P(プロデューサーさん時々このくらい臭いこと言ってますよ?)
千早「もう……分かりました、濃さとか、砂糖とミルクは――」
P「あ、じゃあ砂糖二つとミルクで。濃さは普通でいいかなー」
春香(げ)
春香「そ、そうだね! 私も今日はそういう気分だなー! 朝は糖分が大事だしね!」
P(あ)
千早「春香、あなたは朝じゃなくても大体砂糖を入れてるじゃない」クス
春香「そ、そうだけどさ」
千早「じゃあ、淹れてきますね」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:33:33.48 ID:rA6Jshtq0
-
春香「甘そうだなー」
P「砂糖がないと苦いじゃないですか…」
春香「怪しまれたかな」
P「いや、普通考えもしませんって」
春香「ともかく、時間は稼げた」
P「どうしましょうか」
春香「正直に話してみるか」
P「えーっ、おかしくなったと思われるだけですよ」
春香「そんなこと言ったって、このまま続けられる訳ないだろ」
P「そうですね、私だって嫌です。プロデューサーさんから見る千早ちゃんは新鮮ですけど」
春香「あ、ずるい。ばらす前に俺も手伝いがてら千早と絡んでくる」
P「いやいや」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:44:32.97 ID:rA6Jshtq0
- 春香「ちーはーやーちゃんっ」
千早「……あら春香? どうしたの?」
春香「運ぶときお手伝いしようと思って」
千早「そう、もうすぐできるから待ってて」
春香「うん」
春香(……あーやっぱり俺と話してるときとは違うなぁ)
春香(自然体というか……なんだかいつもより大人びて見えるし)
春香(そっか、春香より身長も大きいんだな)
春香(この背で並ぶと目の前は髪か。……)
春香「千早ちゃんの髪って、きれいだよね」サラサラ
春香(つやつやだ)
千早「なんだか今日は春香も変ね」
春香「そ、そう? このくらいいつもやってるじゃない」
千早「そうだけど…」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 01:53:59.60 ID:rA6Jshtq0
-
春香(ちょっとあのやりとりには憧れてたんだ)
千早「なんだか、いつもより大人しいというか。遠慮してるような」
春香「そうかな」
サラサラ…
春香(髪をどかして見える白い肌って、ドキッとするなぁ)
春香(……)
フッ
千早「やっ!?」ビクン
ガッシャーン
春香「あっ! コーヒメーカーが…」
千早「春香、大丈夫? 火傷してない?」
春香「私は大丈夫、千早ちゃんは?」
千早「平気だけど……春香?」
春香「あ……・ぅ……ごめんなさい」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:06:27.96 ID:rA6Jshtq0
- 千早「もう……いいから、あっちで待ってて」
春香「はい……」
春香「図らずも時間稼ぎしてきてしまった……」
P「何やってんですか」
春香「でも千早にああいう風に怒られるの新鮮」
P「あ、分かります。お母さんみたいって言うか、ちゃんと思って叱ってくれてるんだなーって伝わりますよね」
P「なんかもうちょっとこのままで見てみたい気がしてきましたね」
春香「でもやっぱり俺が春香をやると違和感あるみたいだしなぁ」
P「私今日オフだから、なんとかなりますよ」
春香「俺は仕事だって……ネクタイも結べなくてどうやって仕事するんだ」
P「普通女の子はネクタイの結び方なんて知らないですよ」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:16:13.80 ID:rA6Jshtq0
-
春香「しょうがないな、ほらちょっと貸して」
シュルッ
春香「ええと……人に結ぶのはやりにくいな」
P「ちょ、ちょっとプロデューサーさん、近いですよ」
春香「しょうがないだろ、身長違うんだから……」
P(胸が…。っていうか自分の体にドキドキしてどうする私)
春香「おっと抜けちまった、もう一度…」
P「早くして下さいよ」
春香「この体は本質的におっちょこちょいなんだな…」
P「ヒドイ!」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:23:42.12 ID:rA6Jshtq0
- P「早くしないと」
ガチャ
千早「二人と――も……」
ガッシャーン!!!
P「ち、千早ちゃ……待って、これは違くて」
千早「――いえ、別に。私には関係ありませんから!」ダッ
春香「待てってば!」ガシ
千早「春香!? 離して!」
春香「誤解なんだ、ちゃんと説明するから」
千早「誤解なんてしてません。春香とプロデューサーがき、キスしてようと」
P「私とプロデューサーさんがキス!?」
千早「そうで……え?」
春香「実はかくかくしかじか」 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:30:55.74 ID:rA6Jshtq0
-
千早「なるほど」
春香「ああ、というわけで俺がプロデューサーで」
P「私が春香なんだよ千早ちゃん」
千早「……」
春香「……」
P「……」
千早「帰ります」
春香「待って待って待って!」
P「本当なんだよ千早ちゃん!」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:38:19.49 ID:rA6Jshtq0
-
春香「そうだ、歌だ!」
P「は?」
春香「歌えば分かる千早なら。……1、2、3、ハイっ!」
P「ま、まるであれるはとーのように」
春香「男声だからって恥ずかしがるんじゃない! いつもの春香を見せるんだ」
P「背筋つらぬき心狂わす出逢い! そう出逢い♪」
春香(……踊らなくても)
千早(なにこれ)
P「そうよキミ近づいてきて 至近距離手が届くまで」
千早「………」
P「パラダイムが 一新されてーくのー」
千早「プッ……もう、ダメっ」
フフフッ アハハハハハ - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:47:59.17 ID:rA6Jshtq0
-
千早「ふふっ……分かりました、信じます」
P「ええー歌すごい便利」
春香「前に千早に聞いたことがあるんだ」
春香「気負いすぎて変にずれちゃうことはあっても、春香の歌は春香が本当に歌うのが好きなことが伝わってきて…」
春香「勇気が貰える、春香にしか出せない魅力がある。だから春香の歌が大好きだってな」
千早(なにこれ……すごく恥ずかしいわ)
P「本当!?千早ちゃん、すっごく嬉しいよ!」
千早「え、ええ……」
千早(でもプロデューサーの体ではしゃがないで……) - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 02:56:15.66 ID:rA6Jshtq0
-
千早「まあ、考えてみると、二人が入れ替わってると考えれば納得いくようなとこもありましたし」
春香「だろ? 俺はあんなにおっちょこちょいじゃないって」
P「私だって……そんな……なんだろ」
千早「では、あの、プロデューサー?」
春香「なんだ?」
千早「首筋に息を吹きかけたのはどういう…」
春香「…………ちゃうねん」
P「ブッ、そんなことしたんですかプロデューサーさん」
千早「春香、春香は最初何を言おうとしてたの?」
P「…………ちゃうねん」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 03:07:01.08 ID:rA6Jshtq0
-
P「あ! そうだ! 私達は入れ替わってるって証明できたけど、千早ちゃんが本人だとはまだ分からないよ!」
千早「何を…」
春香「そうだ、俺達の見えないところで(小鳥)とか付いてるかも知れない!」
P(まぁこんな世界一かわいい美少女千早ちゃんしかいないけど)
春香(こんなに愛おしくなる子宇宙を探しても千早以外にいないけど)
千早「どうしろと?」
P・春香「「歌(だな)(ですね)」」
P「ここは無難に『蒼い鳥』ですかね」
春香「いや、それは難易度が低すぎるな。『オーバーマスター』とかだと難易度高めじゃないか?」
P「うーん、どうせなら普段聞けないのがいいです。『遠い音楽』なんてどうです」
春香「だったら俺は『Do-dai』が聞きたい」
P「分かります。衣装はもちろんアレですね」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 03:26:03.51 ID:rA6Jshtq0
-
P・春香「という訳で『Do-Dai』を――」
千早「泣くことーならたやすいけれど」
春香「ですよねー」
P「千早ちゃんのいじわる…」
千早(今泣きたいからある意味あってるわ) - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 03:51:30.13 ID:rA6Jshtq0
- 千早「ふぅ」
パチパチパチパチ
春香「やっぱり千早だな」
P「間違いないですね」
春香「千早の魅力は歌だけじゃない、しかし……」
P「歌には千早ちゃん全部がこもってます」
ピシガシグッグ
千早(ほんとに仲良いわね)
P「この、触れていいのか……うかつに触ったら壊れちゃいそうな…ですよね」
春香「でも絶対に落としたくない、受け止めたい…だな」
千早「なっ、何言ってるんですか二人してっ」
ピシガシグッグ知らない人向け参考:http://imgur.com/bXNoIp7 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 04:14:37.46 ID:rA6Jshtq0
-
千早「……プロデューサーまで、そんな」
春香「あー、うん、普段は言えないな」
P「でも普段から思ってるらしいよ?」
春香「春香さん!?」
千早「もう知りません!」フイ
春香「……怒らせてしまった」
P「時にプロデューサーさん」
春香「どうした?」
P「千早ちゃんの背中見てると抱きしめて首元に顔うずめたい衝動にかられるんですが男性の体だからですかね」
春香「いえ俺今春香さんですけど同じこと考えてます」
千早「ふざけてるんですか」
P・春香「「ごめんなさい」」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 04:20:33.92 ID:rA6Jshtq0
-
P「ともかく、なんとか戻らないとですね」
千早「そうね……この状態がこれ以上続くのは、ありがたくないわ」
春香「仕事も困るしな……とりあえず今日はPVの撮影」
P「お仕事の後も困りますよね」コソ
春香「え、なにが?」ヒソ
P「またまた、夜二人でお仕事の後、食事でもするんでしょ?」
春香「そんな予定はないけれど」
P「えっ」
春香「大体千早の仕事なんだから、いつ終れるかも分からないだろ」
P「ちょ、ちょっと、プロデューサーさん借りるね。相談タイム」
千早「ええ……(なんかもう流されるのに慣れてきたわね)」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 04:50:20.02 ID:rA6Jshtq0
-
P「誕生日ですよ」
春香「うん」
P「夜景のきれいなレストランとか予約してないんですか」
春香「はい」
P「好きなんですよね?」
春香「それは……好き、だけど…」ゴニョゴニョ
P「プレゼントは?」
春香「カバンの中に」
P「ちょっと見せてください!」
春香「あっ、ちょっ、まっ」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 05:25:20.40 ID:rA6Jshtq0
- P「えっ、これ……指輪?」
春香「しーっ!」
P「えっ、これ、その、婚約指輪的な」
春香「んな訳あるか!」
春香「前世でこんなの欲しがってたような気がして」
P「何言ってんですか?」
P「え、でもでも、こんなちゃんとしたものだったらそれこそちゃんとした二人の場を作って渡したほうが絶対いいですよ」
春香「いや、だってなんというか……」
春香「千早って、歌以外のことに時間を使うの基本的には嫌いだろ?」
春香「それは、必ずしも良いことじゃないと思うし最近じゃ改善されてきたと思うけど…」
春香「蒼い鳥じゃないけど、俺を枷にはしたくないというか」
P「……そういう感じでしたか」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 05:26:21.69 ID:rA6Jshtq0
-
春香「まあ、だから、仕事明けにさらっと渡そうと思ってた」
P「分かりました。邪魔してごめんなさい」
P「でも、お仕事に関係のないところでプロデューサーさんの時間を割いてあげたら、それはそれで、きっと千早ちゃん喜びますよ」
春香「そうかな」
P「もし歌がなくなったとしても、プロデューサーさん、千早ちゃんのこと好きですよね」
春香「当たり前田」
P「でも千早ちゃんには絶対夢を叶えて欲しいんですね」
春香「千早を知ってれば、そうなるだろ」
P「……はい」
春香「う、笑うことないだろ」
P「え、笑ってました?」 - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 05:30:54.39 ID:rA6Jshtq0
- 春香「絶対今、笑ってた!」
P「気のせいですよ! あ、ごめんね千早ちゃ――」
千早「」フルフルフルフルフル
千早「ダイジョブヨ。ゼンゼン」ビシッ
P(何これ千早ちゃん赤っ! 完全に聞こえてたよねこれは)
春香「あー…千早、もしかしなくて、聞こえてた?」
千早「なっ、何がですか!? 全然分かりませんけど!?」
春香「えーと、まあそういうことで、貰ってくれないか。誕生日おめでとう」
P「えーっ!!! 今ですか!? この流れでですか!」
春香「だ、だってもう間がもたないだろ」
P「せめて元の体に戻ってから渡しましょうよぅ」
春香「あ、そうか」 - 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 05:33:27.35 ID:rA6Jshtq0
-
千早「いえ……プロデューサー」
千早「ありがとうございます。大切にします」
春香「そ、そっか」ドギマギ
P(わーなんか不思議な光景)
P(なんか、本当に私余計なことしちゃったな。 全然、私が頑張る必要なかったような……)
P「……やっぱり、元に戻る方法、探しましょう?」
千早「ええ」
春香「そうだな」
春香「で、どうしようか?」
P「モノは試しなんですけど」 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 05:51:14.05 ID:rA6Jshtq0
-
千早「……安直すぎない?」
P「そうかな」
春香「寝て起きたら入れ替わってたなら、もう一度寝てみよう、なんてなぁ」
P「寝てる間に幽体離脱しちゃう的な?」
春香「えー」
千早「何も一緒に寝ることはないんじゃないかしら」
P「近くのほうが良さそうじゃない?」
春香「何で千早まで一緒に…?」
千早「………成り行きでしょうか」
P「それよりプロデューサーさん!」
春香「なんだよ」
P「なんですかこれ。二人からなんかいい匂いがしますよ!」
P「プロデューサーさんいつもこんな風に感じてたんですか」
春香「誤解を招くような言い方やめて」 - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:08:04.61 ID:rA6Jshtq0
-
P「両手に花ですね」
春香「ナルシズムって言うんじゃないかそれ」
―――30分後―――
春香「……ダメだな」
千早「ダメそうですね」
P(っていうか寝れません。体動かせません。男の人って……)
P「……もし、このまま戻らなかったら、どうしましょう」
春香「学校に通うのか、懐かしいなぁ」
P「私絶対プロデューサーの仕事こなせません」 - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:13:39.30 ID:rA6Jshtq0
-
千早「私は………まあ、いいですけど」
P・春香「「えっ!?」」
千早「あ、もちろん、イヤよ。ただ」
千早「その……」
スゥ
ハァ
千早「二人は、今までもずっと、こんな私のことを支えてきてくれて……」
千早「だから、二人が私の歌を好きだって、とても嬉しかったし」
千早「春香がプロデューサーで、プロデューサーが春香でも、それでも二人なら一緒に私を応援してくれるって……気がして」
千早「二人が他の誰かと入れ替わったりするよりは……入れ替わったのが二人なら、まだいいかも知れない、と」
P「千早、ちゃん……」
春香「……」 - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:20:37.42 ID:rA6Jshtq0
-
P「やっぱりダメ! 絶対に元に戻さなきゃダメだよ!」
千早「は、春香?」
P「こうなったらプロデューサーさん、頭突きしましょう!」
春香「!?」
P「強い衝撃で入れ替わるってのはマンガの定番です!」
春香「んなバカな、しかし……俺も戻る方法は分からないし……」
P「いきますよ!」
春香「よ、よし」
春香・P「「1、2の……」」 - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:21:13.61 ID:rA6Jshtq0
-
アッ
千早「えっ?」グイッ
ドンガラ――ゴッ!!
「「「いたたたた……」」」
P「ど、どうなった」
春香「あー、あー。私は…」
千早「ええと…?」 - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:25:06.81 ID:+72ix/FE0
- ど、どうなったんだ!!?
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:34:08.82 ID:rA6Jshtq0
-
P「おお、俺は戻ったぞっ!」
春香(千早)「私は春香ね……」
千早(春香)「やたっ! 千早ちゃんゲット!」
春香「春香…」
P「いーなー」
千早「あーゴホン! あーあー」
千早「春香、大好きよ」キャピ
P「うわーいいなー! 次プロデューサーで頼む!」
千早「こんなの絶対千早ちゃんじゃないですけど!」
P「だからこそということもあるんだな!」
春香「ちょっと!!」
P「ビデオ撮ってエイプリルフールに流したい」
千早「みんなすっごいビックリして映像と千早ちゃん見比べますよw」 - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 06:44:51.32 ID:rA6Jshtq0
-
千早「『千早もこんなことするのか!? 』みたいな」
P「すると…『面妖な!』」
千早「『ふ、ふん。よくできた合成ね。私は騙されないわ』」
P「『こーいう路線でも売れたら面白いんだけどねぇ』」
千早「『うわ~いいなー千早~~~』」
P「『こんなの千早さんじゃない、春香なの』」
千早「私たち亜美真美にも負けてないですね」
P「声は全然似てないけどな」 - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:21:31.82 ID:rA6Jshtq0
- 春香「………」
春香「そういうことなら、私ももし春香になったらやってみたかったことあるのだけれど」
千早「や、やってみていいよ~?」
千早(というかむしろ見たい。プロデューサーさんに甘えるとかかな)
P(普通の女子高生的な行動とか…あるいは…) - 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:26:02.10 ID:rA6Jshtq0
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春香「今溢れるキミはメロディ~♪」
千早(結局歌かー)
P(だがそれがいい)
春香「天使も妬いた空を 翔るメロディー」
P「うん、さすが千早だな」
千早(うう……精進します)
春香「……」
ウーン
千早「どうしたの?」
春香「私の好きな春香の歌じゃ、ないわね」
千早「千早ちゃん」ジーン
春香「でもいい声よね。私の声のバリエーションにとかできたらいいのに」
千早「感動一つ返してね」ハッソウガ,ワタシレベルダヨ - 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:41:08.89 ID:rA6Jshtq0
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千早「ああでも千早ちゃんの体いいなー」
P「だから誤解を…」
千早「私が千早ちゃんならバレエとかやってます!」
P「」b
千早「千早ちゃん、パンツ脱いでいい?」
春香「言い訳ないでしょ」ペシ
千早「ですよねー」
P「やましい気持ちはない、ただ脚線美が…」
春香「やましいです」
千早(…本当に脱いですごくきれいなのに恥ずかしがる千早ちゃんがみたいなーなんて)コソ
P(春香さん頭打ちすぎです。見たいけどダメ)
千早(分かってますよー)
春香(……また二人で内緒話…) - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:44:48.92 ID:rA6Jshtq0
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春香「……プロデューサー?」
P「どうした?」
春香「プロデューサーは……春香くらいの…」
春香「いえ、何でもないです」
P「……そうか?」
千早「千早ちゃん、私みたいにプロデューサーさんにネクタイ結んであげたいみたいですよ」
春香「なっ」
P「あれ春香みたいにって言うの?」
春香「思ってませんから」
P「…まぁ、だよな」シュン
春香(う)
千早(もういいよ)
千早「さあさあ、いい加減元に戻りましょうよ」
春香「そ、そうね」 - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:48:27.19 ID:rA6Jshtq0
-
千早「行きますよ! 1、2の…」
春香「あっ」
P「ですよね」
ドンガラ……ゴツ
春香「いった~~~~あ、戻った」
千早(P)「これが、千早の……」
P(千早)「これがプロデューサーの体…」
春香「二人は何をするんです?」
P「……」チラ
千早「……」チラ
P「なんだかおかしな気分ですね」ドギ
千早「そ、そうだな。落ち着かないな」マギ - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 07:56:16.31 ID:rA6Jshtq0
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春香「何しおらしくなってるんですか、二人とも!」
春香「何もしないなら、さっさとゴツンですよゴツン」
P「分かったから、今度こそ春香は離れて」
千早「急に動くな! そのままゆっくり……両手をあげて」
春香「うう、私の扱いが酷い」
P「では、今度こそ」
千早「ああ、戻ろう」
「「1、2の3!」」コツン
春香「あ…いいなぁ」 - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 08:01:11.38 ID:rA6Jshtq0
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春香「千早ちゃん? プロデューサーさん?」
千早「春香…プロデューサー?」
P「千早、春香。大丈夫そうだな」
春香「やっぱりこれが一番いいですね」
千早「そうね」
P「だな」
クゥ…
春香「あっ」
千早「春香」クス
P「もう昼か」
春香「千早ちゃんのお腹も空いてるよ! さっきそうだったもん」
P「よし、飯食って、行くか」
千早「え?午後はここで レッスンをするのでは?」
P「あ、その話はまだか」 - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 08:02:10.95 ID:rA6Jshtq0
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春香「いいからいいから。ちょっと歩いたとこにおいしいお店で来たんだよ」
千早「……そうね、たまには」
P「ああ、行こう」
春香「あ、ところで――」クル
パッ
春香「あっ、今手繋いでた! 二人手ぇ繋いでた!」
春香「離すなら真ん中貰っちゃうよ?」
千早「もうやってるじゃない…」
エヘヘ
モゥ
ナカヨキコトハ… - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 08:06:16.95 ID:rA6Jshtq0
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この後千早ちゃんはご飯食べて765プロのみんなと仲良く歌を歌って夜は夜景のきれいなところでPVの撮影をしたけどあんまりロマンチックにならずに帰りました。
でも良い夢が見れたそうです。
めでたしめでたし。
春香「ところでなんで入れ替わっちゃったんですかね」
P「見当もつかないな」
P(……昨日の夜)
P(明日は千早の誕生日か、春香たちはプレゼントなんにしたんだろうな)
P(やっぱり男の俺とは違って素直な反応が出たりするんだろうな……いいなぁ、春香になって千早に接してみたいなぁ)
P(なんて思ってあずささんに貰った雑誌のまじないを試してみたが、まさか効くとは)
終わり - 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 08:06:48.29 ID:+72ix/FE0
- 乙
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 09:01:57.87 ID:ndnscGiO0
- おつおつ

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