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久「今年の新入部員がこんなに可愛いわけがない」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:13:02.71 ID:8q5W2hi00
久「まったく、また遅刻して」

咲「ごめんなさい部長・・・」

久「まあいいわ。せっかくの休日なんですもの。今日は思う存分楽しみましょ。それじゃどこ行こっか咲?」

咲「はい。でも・・・えっと、和ちゃんや優希ちゃんは・・・?確か今日は麻雀部のみんなで遊ぶ予定だったはずじゃ・・・」

久「ええ、今日は麻雀部の親睦を深める為に集まってもらったわけだしね」

咲「はい。だから、みんな揃うのを待った方が・・・」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:18:42.00 ID:8q5W2hi00
久「大人数で遊ぶより、マンツーマンとかで遊んだ方が親睦が深まるでしょ?今日はまこ、優希、和の三人と、私と咲の二人。そういう人数分けで集まってもらったのよ」

咲「なるほど。じゃあみんなは他に集まってたんですね」

久「そうそう。だから心配する必要はないの」

咲「わかりました。それで部長、今日はどこへ行くんですか?」

久「予定は未定!よ」

咲「えぇ!?もしかして部長、ノープランだったんですか?」

久「何があるかわからないからね。何事も流動的に、ね」

咲「は、はぁ・・・そうなんですか」

久(それに、どうせなら咲の行きたいところへ連れてってあげたいしね)


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:25:28.42 ID:8q5W2hi00
久「それにしても・・・」ジロジロ

咲「な、なんですか部長?何で私をそんなに見るんですか?髪跳ねてました?」サッ

久「いえ、そうじゃないの。咲の私服が意外だなーと思ってね」

咲「私、どこか変でしたか?」アセアセ

久「ううん、と~っても可愛いわよ。ボーイッシュで撫でてあげたくなるわね」クスクス

咲「うぅ・・・///」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:30:57.11 ID:8q5W2hi00
久「それで、咲はどこか行きたいとこある?私はどこでもいいんだけど」

咲「う~ん・・・そうですね・・・。部長はどこかないんですか?」

久「おっと、質問を質問で返してきたわね」

咲「あっ・・・。ごめんなさい」

久「そうね・・・。私は咲の行きたいとこならどこでも良かったんだけど」

咲「えっ?」

久「んん~っ?咲、今、『えっ?部長、もしかして私のこと・・・///』とか意識しちゃった?」

咲「ち、違いますよ!もう・・・///」

久「えっへっへ~」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:36:03.16 ID:8q5W2hi00
久「でも、ほんとは私のこと意識してくれたんじゃないの~?どうなのよどうなのよ?」プニプニ

咲「ちょっ、ほっぺをフニフニしないで下さいよ部長」

久「よいではないかよいではないか~」

咲「もう・・・///」

久「よし!じゃあ本屋とかどう?」

咲「うわっ、唐突ですね」

久「だって咲がほっぺ触るなっていうから」

咲「当たり前です。恥ずかしいじゃないですか、こんな往来で」

久「ん?じゃあ、二人きりならいいってこと?」

咲「そういう意味じゃなくって」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:42:31.11 ID:8q5W2hi00
久「ほら、咲って本が好きでしょ?だから本屋なんていいんじゃないかな~って思ったわけよ」

咲「すみません部長。気を使わせちゃったみたいで」

久「まったくよ。だから本屋まで手を繋いで行くわよ。はいっ、手を出して」

咲「えぇっ!?」

久「ふふっ、冗談冗談♪さすがにそんな目立つことしたりしないわよ」

咲「で、ですよね。あはは・・・」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:52:35.56 ID:8q5W2hi00
久「ここが私の行きつけのお店よ」

咲「うわっ、なかなか趣きのある店構えですね」

久「言い換えればボロいってことね。咲・・・酷い・・・」オヨヨ…

咲「あ、あはは・・・」

久「実は私の行きつけの本屋ってのは嘘だったの。ごめんね咲」

咲「そうなんですか部長?」

久「本当は古いのが目に付いてただけで、一回も入ったことなかったの。でも、咲は古書とか古本とか好きそうだったからいいんじゃないかな~と思って連れてきたわけよ」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 02:55:35.42 ID:8q5W2hi00
咲「うわ~っ!すごい!こんなに珍しい本が・・・」

久「うふふ、喜んでくれたみたいで何よりだわ」

咲「これはもう絶版された・・・。あ、この本は・・・」

久(あらあら、目を輝かせちゃって。まるで子供みたい。喜んでくれてるのは何よりなんだけど・・・)

咲「うわ~っ♪」

久(手持ち無沙汰でいけないわね。ふぅ~む・・・)


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:09:39.75 ID:8q5W2hi00
咲「~~♪」

さわ・・・ さわさわ・・・

咲「!?」

咲(嘘・・・私の後ろに誰かいる・・・。私の・・・お、お尻触ってる・・・)

???『はぁ・・・はぁ・・・』

咲(やだ・・・怖い・・・。誰か助け・・・。そ、そうだ、部長を呼ぼう・・・)

咲「・・・・・・ぶ、ぶちょ」

久「ん?なあに咲?」

咲「えっ?部長?」クルッ

???『はぁ・・・はぁ・・・』

咲「きゃぁーっ!?」

咲(部長じゃなかった!?やっぱり痴漢だ!どうしようどうしようどうしよう)


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:12:55.59 ID:8q5W2hi00
久「ちょっ、大きな声出さないでよ咲」

咲「えっ?部長?何で?えっ?部長?」

久「ふふふ、紙袋を被った不審な人物の正体はなんと・・・」スポッ

咲「よ、よかった・・・。部長だったんですね。そういえばよく見たら部長と同じ服だし・・・。ほっ・・・」

福路「あの・・・、すみません・・・」

咲「キャァーッ、部長じゃない人だった!?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:16:53.07 ID:8q5W2hi00
福路「お、落ち着いて下さい宮永さん。ほら、私です。風越のっ・・・」アセアセ

咲「えっ・・・?でも部長の声だったし・・・。えっ?どういうことなんですか?」

久「ふふふ、美穂子、ご苦労様」

福路「もう、こんなのはもうごめんですよ、上埜さん」

久「はいはい。それじゃ美穂子、またねー」

咲「今のは一体・・・?」

久「説明すると長くなるわ・・・。そう、あれは・・・」

咲「むぅ・・・怖かったんですよ、部長!」

久「あ、あはは・・・。実はね」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:21:04.12 ID:8q5W2hi00
咲「なるほど。じゃあ部長は私が本に夢中で暇だったから・・・」

久「そう、咲を驚かせようと友達を呼んでおどかしてやろうって思ったわけなのよ」

咲「服まで交換して、手が込んでますね。二重にびっくりしましたよ、まったく」

久「えへへ、びっくりした?」

咲「当たり前です!でも、声はどうやったんですか?」

久「咲は機械に疎いもんね」

咲「そ、そんなことないですっ」

久「紙袋の中に美穂子の携帯があって、そのスピーカー機能で私の通話して話す声を咲に聞かせてたのよ」

咲「な、なるほど・・・?」

久(わかってなさそうな顔ね。ふふ、可愛いんだから)


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:30:42.23 ID:8q5W2hi00
久「それにしてもごめんね咲。まさかあんなに驚くなんて思わなかったわ」

咲「誰だって驚くし怖がるに決まってますよ」

久「いやいや、優希なんかだったら相手の手を掴んで投げ飛ばすくらいはすると思うわ。うん、投げる投げる」

咲「う・・・。い、いくらなんでも優希ちゃんだって・・・」

久「あら、否定の言葉がなかなか出て来なかった・・・。優希に教えてあげようかしら?咲が優希のことを・・・」

咲「違いますって部長!」

久「うふふ、冗談よ、じょ・う・だ・ん♪」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:37:58.41 ID:8q5W2hi00
咲「はぁ・・・。何だかちょっと疲れちゃいました」

久「ごめんねー。そうだ、今のお詫びに何かご馳走するわ」

咲「えっ?でも・・・」

久「遠慮しなくていいのよ?パフェでもケーキでも何でも来なさい!」

咲「ありがとうございます部長」

久「どこに食べに行く?どこでもいいわよ」

咲「そう言われても・・・。部長、どこかいいお店とか知りませんか?」

久「任せなさい!こう見えても色々とアレなお店には詳しいから!」

咲「アレなお店って何ですか部長~」

久「いいからいいから。大丈夫ったら大丈夫」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:39:30.04 ID:8q5W2hi00
        ガ                              ラ                             ッ















 


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:41:59.44 ID:8q5W2hi00
咲「雰囲気の良さそうなとこですね」

久「でしょ?雑誌に載ってたのよこのお店。パフェが有名なのよ」

咲「へぇー、そうなんですか」

久「それじゃあ注文するわね」

咲「ありがとうございます」

久「あ、ここは飲み物はアイスティーがお勧めらしいわよ?咲、アイスティーで良かった?」

咲「それじゃあそれでお願いします」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:47:27.20 ID:8q5W2hi00
久「それにしてもアレね・・・」

咲「ええ、そうですね・・・」

久「入ったときから感じてたけど、カップルが多いお店ね・・・」

咲「まあ、雰囲気のいいお店ですし・・・」

久「くっ・・・爆ぜろリア充! 弾けろカップル! Vanishment This World!」

咲「わけがわかりませんよ部長・・・」

店員「シュエエアィサィ」

久「お、来たわね」

咲「うわぁ~、すごいですねこのパフェ・・・」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:52:08.13 ID:8q5W2hi00
店員「ターアィーサィ」

久「ありがとう」

咲「何で二つスプーンが?」

久「いやねぇ咲。これ、カップル用よ?」

咲「えぇぇぇ~~~~~~~~!?」

久「パフェを二つ頼むより、量も値段もお得なのよ?」

咲「な、なるほど・・・。そうだったんですか・・・///」

久「んん?咲、もしかして照れてるの?照れてるのかしら?」ニコニコ

咲「当たり前ですよ部長。だって、こんなカップルだらけのお店でそういうのを食べるなんて・・・///」

久「咲は考えすぎなのよ」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 03:58:19.57 ID:8q5W2hi00
久「ほら、向こう見てみなさいよ。咲の後ろの方だから気付かなかったかもしれないけど」

咲「何ですか?」



――パクッ――

――オイシイデスネセンパイ――

――ソウダナ///――

――センパイ、コッチムイテクダサイヨ?ハイ、アーンシテクダサイ――

――ア、アア、ワカッタ///――

――アーン…――



久「ね?」

咲「うわわ、鶴賀の加治木さんと東横さんだ///」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:03:07.84 ID:8q5W2hi00
久「女の子同士でも普通に食べてるじゃない。だから咲は気にしすぎだってのがこれで証明されたわけね」

咲「そうかもしれませんけど~・・・」

久「はい、あーん・・・」クパァ…

咲「って、食べさせてくれるんじゃないんですか?」

久「だって咲、絶対恥ずかしがるじゃないの」

咲「それはそうですけどー・・・」

久「だったら私が口を開けて食べさせてもらうしかないじゃない。ほらほら、あーん・・・」

咲「うぅ・・・それじゃいきますよ・・・?あーん・・・///」ソローッ…


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:21:41.81 ID:8q5W2hi00
久「はむっ・・・」

咲「どうですか・・・部長・・・?」

久「んむんむ・・・。うん、とっても美味しいわ!咲にあーんしてもらったせいか特にそう感じるわね」

咲「またまた、部長ったら・・・///」

久「というわけで次は咲の番ね。はい、あーん・・・」

咲「えっ?えっ?でも・・・」

久「早く食べないと溶けちゃうわよ~?ほらほら~」

咲「じゃ、じゃあ一口・・・。あーん・・・///」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:29:37.15 ID:8q5W2hi00
久(真っ赤になって目を閉じちゃって。そんな無防備に口を開けてたらダメじゃないの。可愛いわね、もう!)

久「は~い、じゃあお口に入れるわね~」

咲「んぁぁーっ!?」ビクッ

久「んふふ、どうよ咲?」

咲「はひっ・・・んっ・・・///」ゴクッ

咲「酷いじゃないですか部長!」

久「何が~?」ニコニコ

咲「アイスのとこばっかり私の口にいっぱい入れてですよ!」

久「んふふ、だってねぇ・・・。咲があまりにも可愛らしく無防備に口を開けてるから、ついついいじめたくなっちゃって」

咲「か、可愛いってそんな・・・///」

咲「いやいや、部長!だったら部長にも同じことしますよ!」

久「いいわよ。さ、いつでもどうぞ?あーん・・・」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:33:22.66 ID:8q5W2hi00
咲「あーん・・・」

久「んむっ、あっま~い♪さすが咲ね」

咲「そんな・・・。どうして・・・」

久「バカねぇ。そんなの、目を開けてたら何をどう入れられるかもわかるから驚くわけないじゃないの」

咲「うぅ~・・・」

久「ふふっ、咲は本当にいじめがいがあるわね♪」

咲「いじめないで下さいよ部長」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:38:10.83 ID:8q5W2hi00
久「そんなことしてるうちにも咲!大変よ!」

咲「わわっ、ほんとです!」

久「このパフェの量、こんな風に食べてたんじゃ食べ終わるより先に溶けちゃう。急いで食べきるわよ」

咲「はいっ」




久「いや~、食べた食べた」

咲「ほんとですね」

久「アイスティーの味なんて覚えてないくらいパフェが印象的だったわね」

咲「覚えてて下さいよ部長。アイスティーも美味しかったですよ」

久「そうだったわね。それにしても田舎は陽が落ちるのが早いわね・・・。まだ本屋と喫茶店しか行ってないってのに」

咲「そうですね・・・。もう暗いですし帰りましょうか部長」

久「しょうがないわね。名残惜しいけどそうするか」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:49:46.97 ID:8q5W2hi00
久「それじゃ・・・はい」スッ

咲「えっ・・・?何ですか部長、その手は」

久「えっと、ほら、本屋に行く前に言ってたじゃない・・・///」

咲「えっと・・・手を繋ぐ・・・とかですか?」

久「・・・まあ、ね。ほら、今はもう暗いし、夜道は危険だから咲が不安にならないように・・・みたいな・・・」

咲「ふふっ」ギュッ

久「!?」

久「・・・さ、さーて、帰るとしますか///」

咲「そうしましょうか。・・・あ、部長、顔が赤くなってますよ」

久「な、何言ってるんだか!夕日が顔に当たってるだけよ。そういう咲だって・・・///」

咲「そうですか?」

久「そうよ。そうなんだから、もう・・・!咲?どうかしたの?」

咲(部長は悪戯好きでいい加減なとこもあるけど、優しくて、いつも私を気遣ってくれて・・・。だからきっと私は・・・)

咲「いいえ、何でもないです。また一緒に遊びに行きましょうね。二人で」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:50:06.16 ID:yez5VL5z0
乙なのよー


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:52:28.77 ID:u1NEtFEN0


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 04:56:20.81 ID:8q5W2hi00
後日・・・

優希「この間は楽しかったな!」

和「そうですね。染谷先輩が意外と上手で・・・」

染谷「フフン、まあこう見えてもアレじゃからのう。褒めても何にも出んぞ?」

久「こっちだってとても有意義な休日だったわ。ね、咲?」

咲「はい。すっごく大きなパフェを食べたんですよ」

キャッツキャウフフ





京太郎(あれ~・・・?もしかして俺って・・・)

完結


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/06(水) 05:12:31.88 ID:vygo9aQv0
おつおつ
久咲もっと流行るといいな





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 「咲-Saki-」カテゴリの記事


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  1. 2013/03/08(金) 02:14:35

    のどっちが普通っぽい?


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