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桃子「チャットガール始めたっす」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:21:34.58 ID:nNiqPdL30
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加治木先輩と別れて、もう一年くらい経つ… - 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:23:35.73 ID:nNiqPdL30
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物事には何にでも『バランス』というものがあるかもしれない。
私は先輩が好きだった。
好きで好きで仕方が無かった。
でもその炎が消えるのは、あまりにも早かった。
もう先輩のことは…好きなんかじゃない…
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:31:16.92 ID:nNiqPdL30
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チャットガールを始めた理由は二つある。
第一にお金が欲しかった。
大学生になって一人暮らしを始めて、やっぱりお金がいるし、この不況、後々のためにも蓄えが欲しかった。
もう一つは繋がり。
私のステルスは一時期弱まっていたけど、先輩と別れてから、再発した。
リアルでの繋がりが殆ど消えてしまって、その寂しさを埋めたかった気持ちが大きい。
一人の夜は、怖い。
先輩と会う前は、こんなこと考えなかったんだろうけど。
寂しいとすら思わなかった、あの頃なら…
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:38:39.38 ID:nNiqPdL30
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ライブチャットサイトには大きく分けて三種類ある。
エッチ禁止のノンアダ。
エッチOKのアダルト。
エッチOKのチャットガールとNGのチャットガールが混在しているミックス。
私はノンアダ。
さすがにアダルトは恥ずかしいから登録してないけど、アダルトの報酬の金額はノンアダの約二倍。
とんでもない。 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:43:33.35 ID:nNiqPdL30
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ノンアダでやってはいるけど、セクハラ的行為に出てくる人は結構いる。
発言だけに止まらず、カメラで下半身を平気で映してくる人もいた。
勿論、強制退出(キック)をすることは可能で、あまりにも不快な時はそうしてる。
けど、ノンアダですら1分100円の世界。アダルトはその倍。
決して少ない金を払っているわけじゃない分、それ相応のものが欲しい気持ちがあるのかもしれない。
でも、リアルのそういった店に行く方が賢いとも思う。
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:47:43.43 ID:nNiqPdL30
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リアルでは消えていて、誰にも気付かれない私だけど、ネットのカメラには、ちゃんと私は映る。
相手にも視えるし、声も聴いてもらえる。
そりゃあ…嬉しかったっすよ…
普段より甘い声も出したし、可能な限り外見的色気の方も努力してみた。
胸が大きいと言われたときは、恥ずかしかったけど、嬉しい気持ちの方が大きかったかもしれない。
身体の特徴を褒めてもらえるなんて、リアルではありえなかった。
ここは、私にとっての世界なんだって思えた。
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:55:30.37 ID:nNiqPdL30
-
ある日、趣味を訊かれて麻雀って答えた。
そしたら、ネット麻の個室に案内されて、チャットをしながらネット麻をした。
会話をしながらのネット麻だから、リアルでの卓に近い形で対局出来る。
楽しかった。
でも3回目の半荘に入る頃に、脱がないか?って言われた。
ドキッとした。
趣味が合って…それまで楽しくやって来れたのに、ここでこの人をキック(強制退出)をしないといけないなんてって思ったから。
内容は、脱衣麻雀。自分も顔を晒して、負けたら脱ぐって言っていた。
モニターに映ったその人の顔は、結構良かった。
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:04:06.55 ID:nNiqPdL30
-
私は断ることが出来なかった。
その人の容姿が良かったから、というわけじゃなくて、その人の人格が悪く無いものって思っていたし、何よりここまで付き合ってくれて、楽しく話せて、しかも『何より』その人は沢山のお金を払っている。
その日、私は初めて脱いだ。
脱がないという選択肢もあった。その人は、あまりにも弱かったから。
でもその人を、手放したくなかった。嫌われたくなかった。
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:10:24.73 ID:nNiqPdL30
-
その日は震えが止まらなかった。
布団の中でも、何十に布団を重ねても、止まらなかった。
逃げたしたかった。でも、逃げる場所が無い。
恥ずかしくて消えたかった。でも、リアルではとっくに消えている。
私の存在の証明はネットでしか出来ない。
ネットで私が消えてしまったら…
私はいったい……どこにいるの?
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:15:26.41 ID:nNiqPdL30
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先輩の姿が頭に浮かんだ
違う……
もうあの人のことなんか…どうでもいいっす
違う……
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:18:37.94 ID:nNiqPdL30
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誰か……
助けて……
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:22:56.03 ID:nNiqPdL30
-
全部先輩が悪い。
久、久、久…
私と話すときは、いつもそれで…
先輩の目の前に居るのは、私で、手を繋いでいるのも、私で、声を聴いているのも、私で…
全部私なのに……
全部私なのに……
全部全部全部全部全部全部……
許せなかった。
先輩の態度が、ただただ許せなかった…
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:28:31.60 ID:nNiqPdL30
-
限界が来たのは、たぶん…あの日。
高三の春。インハイのレギュラーを決めるための校内ランキング戦。
既に大学に行っていた先輩も、OGとして顔を出していた。
負けられなかった。
先輩にいいところを見せて、振り向かせたかった。
でも、もうその頃には私のステルスは弱くなっていた。
通常の麻雀でも負けない自信はあった。
だけど、麻雀という競技は残酷だった。
その日は、これでもかというくらい不運な日で…
ステルスなら…回避も出来たのに……
でも先輩は……そんな私に対して……
『ふざけているのか』って……
限界だった…
何もかもが限界だった……
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:35:12.32 ID:nNiqPdL30
-
あの時…
泣けばよかったかもしれない。
泣いたら、きっと同情してくれたはず。
でも、泣けなかった。
怒りが言葉にも、行動にも表れて、先輩に『言ってしまった』。
その言葉は、何故か思い出せない。
終わった。
何もかも終わった。
そう思った。
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:40:45.86 ID:nNiqPdL30
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結局の所、リアルは私の世界じゃなかった。
私の世界は、ネットにしかない。
ここに住む私が、本当の私。
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:44:40.28 ID:nNiqPdL30
-
ねぇモモ?
ネットに必要なものって何?
意思と存在
後はただのデータ
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:48:29.11 ID:nNiqPdL30
-
ランキングで9位…
これってすごいことなんすかね。
少なくとも、視られているし、聴かれているってこと。
これが…私の存在の証明。
こんなにも視られるものなら、もっと視られたいと、私は思った。
アダルトに行こう。
そこでならきっと…もっと視られるのだから…
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:53:36.86 ID:nNiqPdL30
-
アダルトに来た。
思っていたより、大したことは無かった。
私に無かったのは、心の準備。
脱衣麻雀の時は、全てがいきなりだったから戸惑っただけだったんすね。
覚悟を決めれば、こんなことは大したことじゃない。
減るものじゃ無いのだから、脱いだっていい。
見せたっていい。
喘いだっていい。
要求されたことを、ただする。
私は人形…
人形としてなら…存在できる…
私の存在の意味…
人形…
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:02:38.07 ID:nNiqPdL30
-
ランキングが上がった。
今週は4位。
大学にはもう最近行っていない…。
ずっとこっちに居たい。
大学には、誰も私を視てくれない。
いる意味なんて無い。
こっちの方が、楽しい。
楽しい。
楽しい。
楽しい。
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:07:08.51 ID:nNiqPdL30
-
狂っている?
私はおかしい?
そんなこと…どうだっていい
もう…どうだっていい
とっくの昔に死んだような命
どうとでもなれ……
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:10:15.33 ID:nNiqPdL30
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一位。
やった。
ライブチャットは、チャットガール・モモの独壇場っすよ
なんて - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:15:55.46 ID:nNiqPdL30
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結構お金に余裕が出てきたから、他の人のライブをのぞくようにもなった。
しかし『のぞき』だけで1分150円。すごい商売。
今の私にとっては、全然安いけど。
他のチャットガールも、私程じゃないにしても、結構すごいことしてる。
ここに居る娘達も、私のように自分の存在のためにやっているのか、それとも、シンプルにお金のためにやっているのか
それにしても、ネットで顔なんて出して大丈夫なんすかね。
私はリアルでは見つからないから、全然大丈夫っすけどね。
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:19:49.31 ID:nNiqPdL30
-
その日、アダルトの待機画面をぼんやり眺めていたら、先輩に似た人がいてちょっと驚いた。
まさか、と思って名前を見たら、ゆみ、って書いてあって、ますます『まさか』だった。
さすがに本名でやる人なんて…って思っていたけど、私も本名だっけ。
でも私は消えているからいいけど、さすがに先輩はまずいと思う。
ちょっと面白かったから、『お客さん』としてお邪魔させてもらうことにした。 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:24:55.72 ID:nNiqPdL30
-
モモ>こんばんは
ゆみ「こ…こんばんは」
その『まさか』だった。
完全に『先輩』だった。
声も、顔も、纏っている雰囲気も。
何故先輩が?
あははっ
色々と面白くなってきたっす。
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:31:04.27 ID:nNiqPdL30
-
モモ>緊張してるっすね
私はカメラ、マイク共にオフにして、チャットオンリー。
ゆみ「は…はい…。実は……あ…アダルトは…初めてで…」
可愛い。
虐めてやりたい。
私を捨てた…先輩…。
面白い。
今、とてつもなく楽しい。
こんな復讐もあるんすね…
こんなにも楽しい…
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:37:27.02 ID:nNiqPdL30
-
モモ>どうしてアダルトに来られたんですか?
ゆみ「お金が…必要になって」
モモ>何の、お金ですか?
ゆみ「その……友人に対するプレゼントを買いたくて……」
友人…『アイツ』か…
モモ>そうですか。大変ですね。
ゆみ「は…はい……」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:42:04.16 ID:nNiqPdL30
-
私はあの人にチップを送った。あげるポイントなら、腐るほどあるし。
ゆみ「す……すみません。ですが、通常ポイントだけで十分…です……その…」
モモ>僕からの、プレゼントだよ
ゆみ「あ……ありがとう…ございます…」
モモ>じゃあさ…おっぱいみせてよ
ゆみ「え?」
モモ>何?足りない?
私は続けてチップを送った。
ゆみ「あ……その…あの……」
可愛いっすね先輩。
こんな先輩、初めて見た。
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:50:29.39 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「……う……」
モモ>焦らすんじゃねぇよ。さっさと脱げよ。こっちは金払ってるんだぞ
こんな感じかな。ちょっと豹変してるけど、なかなかいい感じ。
ゆみ「は……はい……」
震える手で、あの人は少しずつ服を脱いでいった。
上着のボタンを外し、スカートを脱ぎ、下着の姿。
ブラのホックを外す時に差し掛かって、その震えは加速していた。
表情はぎごちなくて、目は少し潤んでいるようにも見えた。
初めての時の、私のようだった。
そして先輩は……上から下までの、その身体の全てを晒した。
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:54:12.79 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「こ……これで」
モモ>いいね。綺麗だよ
ゆみ「あ……ありがとうございます」
声が小さくて、言葉の後半が聴き取れなかった。
モモ>じゃあさ、次、行こうか
ゆみ「つ…次?」
モモ>あのさぁ…まさかこれで終わりだと思ってたの?そんなんじゃ甘いよ
私は…きっと酷いことをしているのだろう
でも、構うものか。
相手は、私を捨てた人間…なんだから…
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:02:43.20 ID:nNiqPdL30
-
モモ>チップが足りないの?じゃあもっとあげるよ
ゆみ「その……あの……何を…すれば…」
モモ>してみてよ。一人エッチ
私は……
ゆみ「え…」
モモ>アソコに指を入れて、喘いでよ。普段だってやってるだろ?それを見せればいいんだよ。ほら。
何をしてるんだろう……
ゆみ「そ……それは……」
何で……
涙が………
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:06:50.32 ID:nNiqPdL30
-
モモ>それとも、フェラがいい?そっちの方が楽かな?
ゆみ「う……」
私は…
私は……
―――
――――
―――――
ごめんなさい…
先輩……
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:11:47.02 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「…え?……も……モモ?」
カメラと、マイクをオンにした。
限界だった。耐えることが出来なかった。
私はあれ以上、先輩を傷つけることなんて、出来なかった。
桃子「ごめんなさい…」
私はきっと今でも…先輩のことが
好きなんだ……
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:16:11.72 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「モモ……どうしてお前が……」
私は全てを話した。
なぜ私が『ここ』に居るのか。
何故、今さっきまで先輩を追い込んだのか。
全てを。
ゆみ「モモ……」
きっと、軽蔑される。
前とは比べものにならないほど、先輩には嫌われる。
一生、もう先輩とは……話すことは出来ない。
私は決めた。
もう、チャットガールは辞めよう。
そして、何もかも、もう…辞めよう。
ネットからもリアルからも消えて、本当の幽霊になるんだ。
そして、本当の『ステルスモモ』になるんだ。
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:23:43.82 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「モモ…」
もうすぐ、最期の会話が終わる。そう思っていた。
ゆみ「お前には…言いたいことが」
桃子「え?」
ゆみ「その……あの時は……ごめん……」
なんで…先輩が……
桃子「あの時?」
ゆみ「一年前の…ランキング戦の時…」
違う……あれは……私が……
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:30:04.32 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「お前と離れて分かったんだ…。私は今でもお前のことが…好きだ…。チャットガールを始めたのも…その…寂しくて……」
そんな…そんな……
桃子「清澄の元部長さん…は……どうしたんすか?」
ゆみ「久とは……たぶん、モモの誤解だ……。久とはもうずいぶん会っていない。でも、それでも……ごめん」
桃子「そう……だったんすか……」
ゆみ「最初言ったプレゼントの話をすると、お前にもう一度会って…そして、それを渡したかったんだ」
桃子「え?それって……」
ゆみ「本当はプレゼントを渡す時に言うべきなんだが、今、ここで切ってしまうと、二度とモモに会えない気がして…」
先輩…
ゆみ「………モモ………結婚しよう………」
先輩……!!
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:35:48.04 ID:nNiqPdL30
-
私は、先輩に…『あんなひどいこと』を言ってしまったのに…
あの時…私は先輩に言われた。
「消えることが出来ないと、お前はそんなものなのか」って。
でもあれは、私に発破をかけるためであって…
けど私は、そんな先輩に対して
「先輩が消えてしまえばいい」……って……
もう…何もかもが終わった……そう思っていたのに
それでも先輩は……
会いに来てくれた……
こんなの…
もうこんなの……
私が悪者みたいじゃないっすか……
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:39:09.49 ID:nNiqPdL30
-
桃子「先輩…」
ゆみ「何だ?」
桃子「服、着ないんすか?」
ゆみ「あ…!」///
桃子「先輩…可愛いっす」
ゆみ「こ…これはお前が……」
桃子「あははっ」
ゆみ「ふっ…」
私達は笑った。
結構な時間…笑った。
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:49:04.68 ID:nNiqPdL30
-
ゆみ「…あ………す……すまんモモ…」
桃子「どうしたんすか?」
ゆみ「えっと……もうかなりの時間チャットしているが…その……料金が…」
桃子「いいんすよ。もう。私がこれまでためた金、全部あげちゃってもいいくらいっす」
ゆみ「そ…それでも……」
桃子「そのお金が……プレゼントになるんすよね?だったら、そのプレゼントは一日でも早く欲しいっす」
ゆみ「モモ……」
先輩……
大好きっす……
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:55:47.01 ID:nNiqPdL30
-
桃子「先輩」
ゆみ「どうした?」
桃子「オヤスミっす」
ゆみ「ああ、オヤスミ」
おしまい
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:58:20.45 ID:nNiqPdL30
-
以上です。
読んでくださった方、支援してくださった方、有難うございます。
このssは、漫画『オヤスミ・フクロウ』を参考に書きました。
チャットガールを取り扱った作品で、面白いのでおすすめです。
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:58:34.34 ID:8hW1Pz1z0
- 乙だったよー
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 05:03:07.44 ID:Gavm5Lll0
- よかった
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 06:21:45.45 ID:ZZ2oRwoJ0
- おつっす

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