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紬「ゆっくりゆったりな週末」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:36:14.55 ID:1EgBTWTx0
- 梓「こんばんは」
紬「梓ちゃん。きてくれたんだ」
梓「はい。ムギ先輩のお誘いですから」
紬「うふふ」
梓「それで、何をはじめるんですか?」
紬「それはね、これを作るの」
梓「これは‥ ‥ペーパークラフトですか?」
紬「ええ、これはね、雛人形を作れるペーパークラフト。インターネットで探して印刷したの」
梓「この紙‥ ‥光沢紙ですね」
紬「ちょうどいい固さで、発色もいいから」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:42:52.91 ID:1EgBTWTx0
- 梓「なんで今更雛人形なんですか? もうひな祭りは終わりましたが‥ ‥」
紬「この前みんなで話したじゃない。どのお家でも雛人形は出さなかったって」
梓「はい。さすがに私達の年齢だと‥ ‥」
紬「でも、一年に一度の女の子の日でしょ。お祝いしないのは勿体無いと思うから」
梓「それで雛人形ですか」
紬「えぇ、前々からペーパークラフトをやってみたいと思ってたのもあるから」
梓「なるほど」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:48:37.58 ID:1EgBTWTx0
- 紬「えっと‥ ‥あんまり乗り気じゃない?」
梓「そんなことないです。さっそく作りましょう」
紬「ええ、50枚くらいしかないから、すぐに終わると思うわ」
梓「はい」
―少女たち作業中―
梓「あれ、ちゃんとお内裏さまとお雛様なんですね」
紬「えっ?」
梓「ムギ先輩のことだからお雛様を二人にするのかと思いました」
紬「‥ ‥梓ちゃん。何か勘違いしてるみたいだけど、私は男女の恋愛もきらいじゃないのよ」
梓「‥‥えっ」
紬「女の子のことを好きになっちゃっただけで」
梓「‥ ‥そうでしたか」
紬「ええ、そうよ」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:52:37.15 ID:1EgBTWTx0
- 梓「‥ ‥」
紬「‥ ‥」
梓「こうやって作業するのも結構楽しいです」
紬「そう?」
梓「はい。私不器用だからどうなるかと思いましたが」
紬「‥ ‥」
梓「‥ ‥む」
紬「どうしたの?」
梓「フォローしてくれないんですか?」
紬「えっと‥ ‥アズサチャンハブキヨウナンカジャアリマセン!」
梓「むむむ」
紬「なにがむむむよ」ダキッ
梓「ふん。どうせ私は不器用です」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 02:55:55.47 ID:1EgBTWTx0
- 紬「梓ちゃんは不器用でもいいのよ」
梓「‥ ‥どうしてですか?」
紬「私がいつも傍にいるから」
梓「‥ ‥またそういうことを面と向かって」
紬「梓ちゃん、顔が真っ赤」
梓「‥ ‥なんだか悔しいです」
紬「ふふふ。私のほうが一枚上手みたいね」
梓「でもいいです。ずっと傍にいてくれるなら」ギュ
紬「あ、あずさちゃん」
梓「くすっ、ムギ先輩も真っ赤です」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:00:12.81 ID:1EgBTWTx0
- 紬「さて、作業作業」
梓「はい。作業を再開しましょう」
―少女たち作業中―
紬「できた」
梓「あっさりでしたね」
紬「明日の昼、りっちゃんたちを呼んで簡単なひな祭りをやろうと思うのだけど」
梓「もう誘ってあるんですか?」
紬「ええ」
梓「そうですか。あの‥ ‥」
紬「どうしたの?」
梓「今日は泊まっていっていいですか」
紬「そのつもりで来たんでしょ?」
梓「‥ ‥はい」
紬「ふふ。帰るって言っても帰してあげないんだから」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:03:00.01 ID:1EgBTWTx0
- ―消灯後―
「おいで‥ ‥」
梓ちゃんは黙ったまま、私の腕に収まってくれました。
私は梓ちゃんのツインテールを解いてあげます。
自由になった髪ををそっと撫でてあげました。
梓ちゃんは目を細めてリラックスしてくれたみたいです。
私は抱きしめる力を弱めます。
すると梓ちゃんは一言。
「今夜は冷えますね」
私は梓ちゃんをもう一度強く抱きしめました。
すると梓ちゃんもぎゅっと抱きしめてくれました。 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:06:08.63 ID:1EgBTWTx0
- 肌が密接してる部分にじわっと汗が滲んでくるのがわかりました。
梓ちゃんはちょっと熱いぐらいが好きみたいです。
だから、この不快感にも既に慣れちゃいました。
梓ちゃんは私の首筋に顔を近づけて、匂いを嗅いでいます。
なんでも私の匂いを嗅ぐと安心して眠れるそうです。
ちょっと嫌だけど、梓ちゃんが望むなら断る理由なんてありません。
おかえしに、私は梓ちゃんの耳を優しく噛んであげます。
何かを抗議したそうな顔でこっちを睨みつける梓ちゃん。
それが可愛くて、私は何度も何度も甘噛します。 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:09:37.66 ID:1EgBTWTx0
- 梓ちゃんから甘い声が零れてくる頃、私は甘噛をやめます。
エッチなことはまだしません。
私達にはまだ早いから。
二人とも大学生になったら、そのときは‥ ‥。
‥ ‥と、まだまだ先のお話です。
しばらく私の匂いを嗅いだ後、梓ちゃんは私の胸に顔を埋めて丸くなりました。
丸くなった梓ちゃんは猫みたいで。
私は猫になった梓ちゃんを抱きしめたまま、眠りました。 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:11:54.81 ID:1EgBTWTx0
- ―次の日―
紬「あと3時間ぐらいでりっちゃんたちが来ちゃうね」
梓「ふたりきりの時間もあとちょっとですか」
紬「ふふ。今週末も楽しかったわ~。梓ちゃんは?」
梓「私は‥ ‥。私も楽しかったです」
紬「そう? それならよかった」
梓「だけどムギ先輩」
紬「うん?」
梓「‥ ‥なんの用事もなくても誘ってくれていいんですよ」
梓「いつだって駆けつけますから」
紬「梓ちゃん‥ ‥」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:14:10.15 ID:1EgBTWTx0
- 梓「特に寒い日は湯たんぽとして重宝しますから」
紬「むー」
梓「いいことじゃないですか」
紬「むむむ。夏は私なんていらないの?」
梓「夏は‥ ‥私が抱きついて冷やしてあげます」
紬「‥ ‥たぶん逆効果」
梓「いいんです。ふたりで抱きついていっぱい汗かきましょう」
紬「‥ ‥梓ちゃんってちょっと変わった性癖よね?」
梓「そうかもしれません。だから‥ ‥いつでも呼んでくださいね。ムギ先輩」
紬「うんっ!」
おしまいっ! - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:15:13.91 ID:gioAjwqs0
- 乙
匂いと汗か悪くない - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:17:24.86 ID:urVD9Wc0P
- 乙!
紬湯たんぽいいなぁ - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:21:34.72 ID:muXAX3th0
- 乙
いいイチャイチャっぷりだ - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 03:25:32.18 ID:8QgetnPK0
- 乙かれ
甘噛みは甘噛みでえろいです - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 04:20:01.60 ID:dAo7DsZDO
- 乙乙!
和んだ

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