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モバP「俺は虚弱体質なんでスタドリなんて飲めません」ちひろ「」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 15:53:17.54 ID:H3vEQ9Os0
ちひろ「そ、そうなんですか?」

モバP「ええ。昔その手の飲み物飲んだことあるんですけど、体が受け付けなかったんですよ」

ちひろ「な、なるほど…」

ちひろ(うう、このままじゃ在庫大量に抱えるはめに…)

モバP「万が一飲んだらヤバイだろうな…」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 15:55:11.13 ID:H3vEQ9Os0
モバP「よーし、これからレッスンに行くぞー」

凛「うん、分かった」

奈緒「おう」

加蓮「はーい…」

加蓮(ちょっとだるいな…休ませてもらおうかな…)

モバP「…………ぐっ」

凛「? プロデューサーどうしたの?」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 15:56:42.88 ID:H3vEQ9Os0
モバP「…ごほっ! げほっごほっごほっ!」ゼーゼー

凛「!? どうしたの!?」

奈緒「お、おい!?」

加蓮「プロデューサー!?」

P「あ、ああ…いや何、大丈夫だ。持病の発作でな。安心しろ、伝染るようなものじゃない」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 15:58:45.01 ID:H3vEQ9Os0
凛「そ、そういう心配じゃないんだけど…」

P「まあ、自分の仕事はきちんとこなすさ」

奈緒「ん? 加蓮、どうかしたか?」

加蓮「う、ううん! 何でもないよ!」

加蓮(言えない…ちょっとだるいだけで休みたいとか言えない…)


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:00:14.35 ID:H3vEQ9Os0
~冬場~

凛「プロデューサー、ちゃんと暖房つけなきゃダメだよ?」

奈緒「プロデューサー、しょうが湯飲むか?」

加蓮「プロデューサー、上着の中にセーター着てる?」

P「…お前らは俺のカーチャンか」

凛「こうでもしないと、プロデューサーは自分の身を顧みないからね」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:01:39.50 ID:H3vEQ9Os0
P「心配してくれるのは嬉しいけどさ…」

奈緒「べっ、別に心配なんて…倒れられたりしたら迷惑なだけだからな!」

P「ツンデレ頂きましたー…とはいえ、加蓮にまで心配されるとはな」

加蓮「何さその言い方。プロデューサーがアタシより頼りないのがいけないんでしょ」

P「頼りなくないですー、仕事はちゃんとしてますー。…ま、もう少し気をつけるようにするさ」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:03:47.73 ID:H3vEQ9Os0
―――

P「気をつけて帰るんだぞ」

凛「うん、じゃあねプロデューサー」

奈緒「じゃあな」

加蓮「また明日ね」

バタン

ちひろ「いいアイドルになってきましたね、あの子たち。人気も着実に伸びてますし、やる気も十分です」

P「………」

ちひろ「プロデューサーさん?」

P「…ちひろさん、ひとつお願いがあるんですが、いいですか?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:05:23.87 ID:H3vEQ9Os0
~数ヶ月後~

加蓮「いよいよ明日だね、ライブ」

奈緒「緊張するなぁ…こんな大規模のなんて初めてだしな」

凛「大丈夫だよ。今まで私達三人、プロデューサーと一緒に頑張ってきたんだから」

奈緒「うん、そうだな!」

加蓮「プロデューサーも最近調子いいみたいだし、きっとうまくいくよ」

奈緒「ホントだよな。最近は咳き込んだりしてないよな」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:06:49.15 ID:H3vEQ9Os0
凛「このままずっと元気でいてくれると嬉しいね」

奈緒「そうだな、仕事も順調に進むしな」

加蓮「あらあら、奈緒は単に心配なだけなんじゃないの?」

奈緒「なっ、ん、んなワケあるか!活動にししょーがでるからだっつの!」

凛「ホントにー? …まあ私も、プロデューサーが元気でいてくれたら、純粋に嬉しいな」

加蓮「うん、そうだね」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:08:18.59 ID:H3vEQ9Os0
~ライブ当日~

P「よし! お前ら、準備はいいか?」

凛「うん!」

奈緒「バッチリだ!」

加蓮「アタシも!」

P「いつもどおりやれば問題ない。悔いのないようにな!」

凛「ねえ、プロデューサー」

P「ん? どした?」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:09:50.79 ID:H3vEQ9Os0
凛「ライブ終わったらさ、みんなでどこか遊びに行こうよ。ちひろさんも連れてさ」

奈緒「おっ、いいなそれ」

加蓮「そうだね。どこかテーマパークみたいなとこがいいな」

凛「いいかな、プロデューサー?」

P「……ああ、終わったらどこでも連れてってやるぞ」

凛「ホント? 約束だよ?」

P「ああ。 楽しみにしてろ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:11:27.38 ID:H3vEQ9Os0
凛「ふふっ、それじゃ!」

P「ああ、行ってこい!」

凛・奈緒・加蓮「はい!」

タッタッタッタッ…

P「…………」

P「……」

P「…」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:13:00.61 ID:H3vEQ9Os0
P「ごほっ、げほごほっ、がはっ!」

ちひろ「プロデューサーさん、あの…って」

ちひろ「大丈夫ですか!? プロデューサーさん、プロデューサーさん!」

P「ああ、ちひろさん…どうやら、ここまでみたいですね」

P「でも…良かった、あいつらをここまで導くことができた。せめてもの目標を…果たすことができた」

P「ちひろさんが作ってくれた、コレのおかげで」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:14:45.38 ID:H3vEQ9Os0
―――

あの日、プロデューサーさんは私にすべてを打ち明けた。

自分の寿命が、もって半年だということ。

自分はそれまでに、彼女ら三人を一流のアイドルにまで押し上げたいと願っていること。

そのために、彼は私にあるお願いをした。

そして私はそれに応え、この超強化型スタミナドリンク『スタンザム』を開発した。

その名が示す通り、このドリンクを飲めばヒトの潜在能力を大幅に引き出すことができる。

しかしその負担は大きい。ましてやそれを、衰弱しきった彼が長期間に渡り連続で服用したとなれば…。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:17:04.42 ID:H3vEQ9Os0
―――

ちひろ「プロデューサーさん、こんな、こんな…」

P「いや、どちらにせよ俺の死期は今ぐらいです。結果は変わらないですし、何より目的を果たせた…俺は、満足です」

ちひろ「何言ってるんですか! あの子たちは、凛ちゃんや奈緒ちゃん、加蓮ちゃんたちはどうすればいいんですか!」

P「あいつらなら、きっと大丈夫です…。無責任も甚だしいですけど、あいつらならきっと、めげずにやってくれる…。そうなるよう、指導してきたつもりです」

P「はは…最低だな、俺」

ちひろ「い、今救急車を…」

P「いや、もういいんですよ、ちひろさん…」

P「その代わり、俺をライブの見えるところまで連れて行ってくれませんか」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:18:35.79 ID:H3vEQ9Os0
―――

凛『みんなー! 今日は私たちのライブに来てくれてありがとう!』

加蓮『今日はみんなを、限っ界まで盛り上げていくよ!』

ワーワー リーン!オレダー! ナオォォォーッ! カレーン!ケッコンシテクレー!

加蓮『ほら奈緒も! ちゃんと挨拶して!』

奈緒『う、いや別にアタシは…べ、別に来てくれたからって嬉しくなんてないからなっ!』

ウオオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!

奈緒『んなっ!?』

凛『ふふっ、それじゃさっそく一曲目、いくよっ!』


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:20:57.96 ID:H3vEQ9Os0
P「ああ、すげぇ…見てくださいちひろさん、あいつら今、すっごく輝いてる…」

P「堅物だった凛が、引っ込み思案だった奈緒が、消極的だった加蓮が、あんなに…」

ちひろ「そうですね…。これも、あの子たちとプロデューサーさんの努力の結果です」

P「すげぇや…はは、やってやった、やってやったぞ、俺は…俺達は…」

ちひろ「プロデューサーさん、しっかりしてください!」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:23:06.86 ID:H3vEQ9Os0
P「凛がね、ライブが終わったらどこか遊びに行こうって言ってたんですよ…。俺と、あいつらと、ちひろさんで」

ちひろ「なら行きましょうよ! みんなで行きましょうよ!」

P「すいません、ほんとに…あいつらにも言っておいてください、約束守れなくてごめんって…。あはは、なんだか三文映画みたいなセリフだ…」

ちひろ「プロデューサーさん…!」

P「…………」

ちひろ「ぷろ、でゅーさー、さん…?」

P「…………」

ちひろ「うう、あうう…!」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:24:47.54 ID:H3vEQ9Os0
―――

P「…ってことになりかねませんから、マジでスタドリ要りません」

ちひろ「ちょ、さすがにそんな危険な製品は作れませんよ!?」

P「作れたら作るんですか?」

ちひろ「作れませんし作りません!」

ちひろ「…まあ何にせよ、そういう体質ならご自分の体は労ってくださいね? これは私だけじゃなくて、あの子たちも思っていることです」

P「ま、善処しますよ」

P「さーて怪しいドリンク飲まされる前に仕事だ仕事!」

ちひろ「だから作りません!」

おわり


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:25:45.26 ID:HTAyoKSv0
ちひろかわいい乙


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:26:19.86 ID:H3vEQ9Os0
読んでくれた皆さんありがとうでした。
りんなおかれん育ててきます。


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:28:54.84 ID:kj1dXf1PO


ちひろさん信じてたよ





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