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マリーダ「ハーゲンダッツ30個でいい、バナージ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:12:15.15 ID:RxEdzGbe0
バナージ「は?」

マリーダ「今日はホワイトデーだろう」

バナージ「そうですけど」

マリーダ「だからハーゲンダッツ、30個を私に」

バナージ「え?」

マリーダ「まさかバナージ、お前はハーゲンダッツを知らないのか」

バナージ「知ってますよ!アイスクリームでしょう!高いヤツですよ!」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:13:36.55 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「それならば良い。バナージ、ハーゲンダッツを」

バナージ「ですから!なんで僕が……マリーダさんにハーゲンダッツをあげなきゃならないんですか!」

マリーダ「そう言う日だ」

バナージ「バレンタインデーにチョコレートをくれればそうですけど……でもマリーダさんは僕に何もくれませんでしたよね」

マリーダ「ああ」

バナージ「じゃあダメですよ」

マリーダ「それは違うぞバナージ」

バナージ「違いませんよ!」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:15:26.62 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「そもそもバレンタインと言うシステムそのものがおかしいと思う」

バナージ「何を言ってるんですかマリーダさん」

マリーダ「何を根拠にバレンタインにチョコレートを受け取る?」

バナージ「そりゃ……」

マリーダ「特にない事もあるだろう」

バナージ「まあ……」

マリーダ「ではホワイトデーにも同じ事が言えるだろう、バナージ」

バナージ「いや、でもそれじゃあお返しが貰えないじゃないですか!」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:16:33.47 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「安心しろ。来年のバレンタインにはチョコレートをやる」

バナージ「嫌ですよ!一年も待てませんよマリーダさん!っていうかアナタ、踏み倒すつもりでしょう!」

マリーダ「いいや、私は、必ず、覚えている(棒読み)」

バナージ(満々だよ……)

マリーダ「だからバナージ、ハーゲンダッツ」

バナージ「ちょっと、ちょっと待ってくださいよマリーダさん……」

バナージ(まずい……オードリーにゴディバの1万円の詰め合わせを要求されているのに、その上マリーダさんにまで……)


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:18:00.50 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「おいバナージ」

バナージ「や、やっぱりおかしいですよマリーダさん。翌年のバレンタインにお返しを貰うなんて話、聞いたことがありません」

マリーダ「そうか」

バナージ「そうですよ」

マリーダ「でもバナージ、よくよく考えてみろ」

バナージ「今度は何です!」

マリーダ「ホワイトデーはバレンタインに縛られる必要はあるのだろうか」

バナージ「……は?」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:20:12.66 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「日頃の感謝を込めてバレンタインにチョコレートを渡す人間もいるらしい」

バナージ「義理ってやつですね」

マリーダ「お前はホワイトデーでは出来ないと言うのかバナージ」

バナージ「い、いや……」

マリーダ「お前は決まった時期に決まった人間にしか返さない、自分の利益になる人間にしか何もしない、そう言う人間なのかバナージ?」

マリーダ「私はお前を殺ることも助けないことも出来たぞ。人は命より重いのか、バレンタインは?」

バナージ(ま……まいったな……なんでこんなに必死なんだよマリーダさんは……)


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:21:35.80 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「だからバナージ、ハーゲンダッツを」

バナージ「ま、マリーダさん、待って!待ってくださいよ!」

マリーダ「まだハーゲンダッツを渡す気にならないのかバナージ」

バナージ「わかりました……わかりましたよマリーダさん」

マリーダ「では抹茶10、クッキークリーム7、ストロベリー8……」

バナージ「ただし、条件があります」

マリーダ「は?」

バナージ「バレンタインで貰ったものはホワイトデーに3倍返しするんです」

マリーダ「………えっ」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:23:05.66 ID:RxEdzGbe0
バナージ「と言うことはマリーダさん」

マリーダ「90個か……よし。ハーゲンダッツ90個分くらいの力にはなってやろう、バナージ」

マリーダ「だからハーゲンダッツを早く」

バナージ(ぐっ……マリーダさんならそれくらいは余裕だな……)

マリーダ「だからバナージ、ハーゲンダッツ」

バナージ「………あなたはちょっと勘違いしてますよ、マリーダさん」

マリーダ「何?」

バナージ「1ヶ月あたり300パーセントの利子がつきます」

マリーダ「えっ」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:25:55.41 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「ということは……990個ということか」

バナージ「違いますマリーダさん」

バナージ「複利です」

マリーダ「………ハーゲンダッツ約1000個分ということか」

バナージ「はい」

マリーダ「厳しいな………」ボソッ

バナージ(よし!マリーダさんもこれで………)

マリーダ「しかしバナージ」

バナージ「あ、諦めましたか?」

マリーダ「33倍のハーゲンダッツのまた3倍を来年のホワイトデーにくれるのか?」

バナージ「えっ」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:27:49.16 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「ではそこから差し引きして来年のホワイトデーにハーゲンダッツを……2000個くらいを私にくれれば良い。万事解決だなバナージ」

バナージ「い、いや……」

マリーダ「ちなみに来年のホワイトデーの時点で貸し借り無しになる計算になるからな」

バナージ(えっ……結果的に損してないか……俺………)

マリーダ「だからバナージ、ハーゲンダッツを。早く」

バナージ「い、いや……えっと……じゃあ」


バナージ(買えましぇえええん!!!!!!!!!!!!)


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:29:13.10 ID:RxEdzGbe0
バナージ「ま、マリーダさん……あなたハーゲンダッツ30個だなんていいますけどね、本当にハーゲンダッツ30個分、僕に何かしてくれたんですか」

マリーダ「今更何を言っている。ハーゲンダッツ30個分くらいはゆうにお前を……」

バナージ「助けてくれた事は認めます。でも僕だって助けてあげましたよ、マリーダさんのこと」

マリーダ「それはそうだ。だが、バナージ…お前1人では」

バナージ「マリーダさんだって、下手したらあっちの手駒のままでしたよね?」

マリーダ「……ぐっ」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:29:57.55 ID:RxEdzGbe0
バナージ「僕がいなければマリーダさんも困ってましたよね?ね?」

マリーダ「………」

バナージ「差し引き0くらいだと」

マリーダ「ではハーゲンダッツはなしだと?」

バナージ「そうなりますね」

マリーダ「……」

バナージ「………」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:31:25.79 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「そうか……」

バナージ「そうです。ですからマリーダさん……」

マリーダ「……私には11人の姉がいた」

バナージ「そ、そうなんですか」

マリーダ「全員アイスクリーム好きだった」

バナージ「………そうですか」

マリーダ「しかし今は皆この世にはいない。私は姉達の分までアイスクリームを食べなければいけない。そう思わないか」

バナージ「……あんまり思いません」

マリーダ「1人3個として33個だ、バナージ」

バナージ「3個増えてますマリーダさん」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:33:05.91 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「供養になると思う」

バナージ「お姉さん達と全く関わりがありませんけど」

マリーダ「気持ちの問題だからな」

バナージ「いや…そういう問題じゃあ………ダメですよ」

マリーダ「……あまりこの話はしたくはなかった」

バナージ「じゃあしなきゃ良かったでしょう……」

マリーダ「……頑固な奴め」

バナージ「頑固も何も正論ですよ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:33:55.49 ID:RxEdzGbe0
マリーダ「……姉さん、力を貸してください。私の身体を貸します」ボソッ

バナージ「……?」

マリーダ「ううっ……うっ………」

バナージ「えっ」

マリーダ「うわあああああん!!!!!!!!!!」

バナージ「!?」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:35:05.15 ID:RxEdzGbe0
バナージ「い、いやあのマリーダさん……えっ」

マリーダ「バナージお兄ちゃんがいじめるううう!!!!!!!!!!」

バナージ「えっえっ!」

マリーダ「うわあああああん!!!!!!うわあああああん!!!!!うわあああああん!!!!!」

バナージ「落ち着いてくださいよマリーダさん!マリーダさんってば!」

ジンネマン「……やっちまったなバナージ」

バナージ「い、いつの間に」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:36:43.34 ID:RxEdzGbe0
ジンネマン「ありゃマリーダの最終奥義」

ジンネマン「『だだをこねる』だ」

マリーダ「うわあああああん!!ハーゲンダッツ食べたいよぅ!!!バナージのばかあああああああ!!!」

バナージ「うわぁ………」

マリーダ「バナージ!ハーゲンダッツくれなきゃあたし、もう助けてあげないもんね!ふんっ!」

ジンネマン「どうやら、マリーダの……姉に当たるプルとかいう子供が宿るらしいんだが……本当にワガママ放題で手が着けられんようになる」

バナージ「ど、どうしたら戻るんですか……」

ジンネマン「望み通りにハーゲンダッツを食わせてやれば良い」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:37:50.42 ID:RxEdzGbe0
バナージ「嫌ですよ!子供のワガママに付き合わされるっていうんですか!」

ジンネマン「そうだ」チャキッ

バナージ「えっ………」

ジンネマン「マリーダの望み通りにしてやれ。でなければ」




ジンネマン「殺す!」




バナージ「 」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:38:53.91 ID:RxEdzGbe0
…………

バナージ「………ハァ」

バナージ(ど、どうしようか……マリーダさんにアイスクリームを買ったとしたら今月、自由に使えるお金が……)

バナージ(かと言ってハロが人質に取られてるしな……)

オードリー「バナージ」

バナージ「……オードリー」

オードリー「ふふっ。話は聞いたわ。ごめんなさいマリーダが……」

バナージ「………そう」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:40:16.82 ID:RxEdzGbe0
オードリー「まあ……マリーダは、いつも頑張ってくれてるし」

オードリー「ワガママも聞いてあげて?バナージ」

バナージ「……僕もマリーダさんに色々言い過ぎたよ。10個くらいで手を打っとくんだった」

オードリー「ふふっ………はい、じゃあこれ、ハーゲンダッツ30個よバナージ」

バナージ「えっ?」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:41:59.98 ID:RxEdzGbe0
オードリー「ふふっ、いいのよ。」

バナージ「ありがとう……オードリー!君は最高だよ!」

オードリー「……その代わりにバナージ」

バナージ「なんだいオードリー」

オードリー「今までよりも……ハーゲンダッツ、90個分……私を大切にして欲しいの」

バナージ「オードリー……」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:47:25.38 ID:RxEdzGbe0
オードリー「………だめ?」

バナージ「……ううんオードリー」

オードリー「えっ……」

バナージ「今までよりハーゲンダッツ1000個分以上、君を大切にするよ」

オードリー「バナージ……」 ポッ



アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!

――――


リディ「という夢を見た!!」

アルベルト「あ…ああ………」

リディ「ユニコーンガンダムめ!!ハーゲンダッツ3000個分恨んでやる!!!!!」


おわり


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 22:48:25.21 ID:1M1QoCXA0
乙!面白かった





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