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エイスリン「これから帰りの会を始めます」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:29:42.91 ID:Cgc6i02l0
- ――帰りの会
エイスリン「キリツ!」
シロ「…」キリツ
シロ(…いま、日本語ペラペラだったような)
純「だりーわ」
胡桃「そこの男子!さっさと立つ!」
純「…俺は女なんだけど」
胡桃「嘘つかないで!素行不良の生徒なんてみんな男子に決まってるから!」
シロ(すごいこというなあ…)
エイスリン「イノウエ、サン」
純「…はい」
エイスリン「キリチュ」
純「!」
エイスリン「Oops…カンジャッタ」テヘヘ
純(…っ!)キューン
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:34:43.23 ID:Cgc6i02l0
- ――回想・屋上・昼休み
純「なあ、小瀬川先輩」
シロ「…さんづけでいいよ」
純「あ、えっと…敬語は?」
シロ「…気持ち、ほしいかな」
純「じゃあ、ん、小瀬川さん」
シロ「うん」
純「あ、あのさ、これ、小瀬川さんにしか言ってないんすけど」
シロ「うん」
純「俺、学校から脱出してえんだ」
シロ「…」
純「くだらねえだろ?学校ってさ、なんつーか、あれじゃん」
シロ「そう?」
純「……髪、黒染めしてこいって、言われたんだ」
シロ「…そっか」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:40:57.34 ID:Cgc6i02l0
- 純「なあ小瀬川さん、これ地毛なんだぜ」
シロ「うん」
純「だからそう言ったんだ、俺」
シロ「…うん」
純「聞いてくれなかった」
シロ「…」
純「小瀬川さんは言われたことある?黒にして来いって」
シロ「…」フルフル
純「だよな…だと思ったよ」
がちゃ!
塞「あ!いた!井上さん!」
純「…いいんちょー先輩」
塞「うわ、嫌そうな顔しないでよ、傷つくなあ」
純「生まれつきこんな顔なんでね…すいません」
塞「…べつに、生まれつきなら謝らなくていいよ」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:45:43.09 ID:Cgc6i02l0
- ――帰りの会
エイスリン「ジカンワリガカリサン、オネガイシマス」
胡桃「はい、明日は国語、図工、社会、理科で……そこ!」
純「…なんすか」
胡桃「ちゃんと聞く!」
純「…」
胡桃「言っとくけど、あんたが不良だから言ってるんじゃないよ」
純「…はあ?」
胡桃「聞いてないから、聞いてって言ってるの!」
純「…」
胡桃「聞いてほしいから言ってるの!それだけなの!わかった?」
純「…わかったよ」
シロ(…へえ)
胡桃「図工では鋏と糊を使うから忘れないこと!わかった?トヨネ!」
豊音「え、うん、もう忘れないよー」アハハ - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:50:58.76 ID:Cgc6i02l0
- ――回想・マック・昼休み
純「…買い食いっていいんでしたっけ?」
塞「駄目だよ?」
シロ「…」パクパク
塞「バレたらね はい、チーズバーガー」
純「…俺、フィレオフィッシュが良かったな」
塞「生意気言わないの」
豊音「買ってきてあげようかー?」
塞「豊音も!甘やかしちゃダメだって!」
豊音「えっ、ご、ごめんね」
純「やめてくださいよ、俺が悪りぃんだから」
塞「そうだね、たしかにそうだ」
純「…」
シロ「…チキンフィレオとなら、替えてあげるけど」
純「いや…いいっす」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:56:12.43 ID:Cgc6i02l0
- 塞「あー髪ね、言われた言われた」
純「へえ、いいんちょー先輩もっすか」
塞「うん、赤パツとはなんだ!ってね、知らないよってかんじだったけど」
純「それも地毛っすか?」
塞「あったりまえじゃん、このツヤ見てよ」
純「いや…よくわかんねーっす」
塞「なにをー!」
豊音「あははははは」
シロ「…それで、どうしたの?」
塞「え?」
シロ「なんだ!って言われて…どうしたの、塞は」
塞「え、えっと…地毛です!文句があるなら、学級委員になってやりますよ!って」
純「はあ?なんだそれ」
塞「意味わかんないよね…でもそしたら黙ったし、学級委員になってからは何も言われなくなったよ」
純「くっだらねー!くそっ!!」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 06:57:51.87 ID:ygJpgyy20
- 後輩の純くんがなんでおんなじクラスにいるの?
- 14 :少人数学級とか 岩手だし 2013/03/17(日) 07:03:26.56 ID:Cgc6i02l0
- ――帰りの会
エイスリン「エエット、ツギハ…」
塞「あはは、お歌の時間?」
エイスリン「デス!キリツ!」
豊音「なに歌うのー?」
エイスリン「ウーン…ドウシヨウ」
純「……野生のうーまーはー」
エイスリン「!」
胡桃「ちょ、ちょっと…」
純「野生のうーまーはー」
シロ「……野生のうーまーは」
胡桃「…もう!野生のうーまーはー!」
豊音「なぜー」
塞「駆っけってっゆっくー」
エイスリン「カケテユクー」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:09:12.35 ID:Cgc6i02l0
- ――回想・教室・5時限目
トシ「はい、じゃあ今日の授業はここまでね」
胡桃「え、もう終わり?」
トシ「やる意味がないからねえ…やれることはいくらでもあるけれど、やって意味があることはもうないのよ」
トシ「だからまあ、自習時間で、遊んでてもいいわよ」
がらがら
豊音「行っちゃった…」
胡桃「自習って…なにすればいいの?」
塞「うわー、まだ帰りのホームルームまで30分以上あるよ」
純「ちっ、なんなんだよ…」
シロ「…」
エイスリン「…ニホンゴ、ベンキョウシヨウ」ペラッ
シロ「…ねえ」
純「ん…なんすか、小瀬川さん」
シロ「帰っちゃおうか」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:14:24.29 ID:Cgc6i02l0
- 純「え?」
塞「おおー?シロらしくないね」
シロ「そう…?」
豊音「どうして急にそんなこと言うの?」
シロ「ん……ここで待ってるのも、授業とおんなじくらい意味なくない…?」
純「で、でもよお…」
胡桃「だめでしょそれ!帰りのホームルームしてないんだから!」
シロ「んー…」
エイスリン「…シロ?」
シロ「じゃあ、やっちゃおうか」
塞「え…なにを?」
シロ「帰りの会」
胡桃「!?」
純「…勝手にしてくれよ、付きあってらんねー」
シロ「…いいの、それで?」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:20:41.32 ID:Cgc6i02l0
- 純「…なにがだよ」
シロ「……」
純「あー…」
シロ「……」
純「あー!!くそっ!!!わかったよ!やるよ!!」
塞「ちょっと…そんな無理に…」
純「ちげえよ、俺は、無理になんか……むしろ…くそったれって……思ってたはずなのに…」
豊音「純ちゃん…」
胡桃「で、でも…やっぱり…」
純「できねえじゃん、自習なんか…こんなところで!やってらんねーだろ!」
胡桃「……」
シロ「…先生役は、誰にしようか」
エイスリン「! ヤル!センセイ!」
塞「え?エイスリンが!?」
シロ「じゃあ、始めよう」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:24:30.44 ID:Cgc6i02l0
- ――帰りの会
エイスリン「センセイサヨウナラ!」
豊音「先生さようなら」
エイスリン「ミナサンサヨウナラ!」
胡桃「皆さんさようなら」
純「……さいなら」
塞「ねえねえ、黒板になんか書いてく?」
純「はあ?」
塞「先生怒るんじゃない?ホームルーム来たら誰もいなくてさ、黒板にあばよって書いてあるの」
純「あばよって…」
塞「それは一例!別にあばよじゃなくてもいいし、黙ってこそこそ帰るのは、なんか違うじゃんってだけ!」
シロ「…じゃあ、なんて書こうか」
塞「プリズンブレイク!とかさ」
胡桃「ダサい!」
純「……なあ、これももしかしたらダサいかもしんねーけどよ」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:27:18.94 ID:Cgc6i02l0
- ――教室・帰りのホームルームの時間
教師「……なんだこれは」
『立つ鳥跡を濁さず』
教師「……」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:28:39.13 ID:+MrzzNbS0
- わろた
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:28:53.77 ID:/L/4yt7R0
- これは秀逸
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:31:01.24 ID:Cgc6i02l0
- 塞「あっはっはははははははははははははははっ!!」タッタッタッタッタッタ
豊音「先生、いまごろ怒ってるかなっ」タッタッタッタッタッタ
塞「あはははは、そりゃあ、だって、立つ鳥跡を濁さずだよ?意味わかんないしっ!」
胡桃「はあっ…はあっ……卒業式なの!?ばっかみたい!」
純「っせーな!どうせバカだよ!くそったれ!!」
塞「やーい、ばーか、ばーか」
純「言いたいことは言えたからいいの!!」
塞「ばーかばーか」
純「うるせーっつーの!!!」
エイスリン「ソツギョウ?」
純「…え?」
エイスリン「ソツギョウ、スルノ…?」
純「!」キューン
純「い、いや……えっと…」
エイスリン「…?」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:34:48.09 ID:Cgc6i02l0
- 純「卒業は…」
エイスリン「ウン」
シロ「……」
純「卒業は……しねえっす」
エイスリン「!」パアァ
胡桃「当たり前じゃん!バカ!」
純「……ませんっす」
胡桃「え…うん」
塞「あはは、珍しく素直だから胡桃のほうが戸惑ってるよ?」
純「…っ!」
豊音「あんまりからかっちゃかわいそうだよー、ねー?」ポンポン
純「……どうも」
豊音「え?……どういたしましてー…?」
純「はあー…」
塞「でもさー、すっきりしたよね、ちょっと」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:37:23.85 ID:Cgc6i02l0
- エイスリン「ウンッ!」
豊音「ちょー楽しかったよー」
胡桃「…わたしは別に」
塞「もー、素直になんなって」
胡桃「…」…プイッ
シロ「……」
純「…小瀬川さん」
シロ「うん」
純「……どうもっす」
シロ「うん」
純「あの……俺」
シロ「…いいんじゃない?」
純「え」
シロ「言わなくてもだいたい分かるし……それでいいと思う」
純「…はい」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:40:37.71 ID:Cgc6i02l0
- 塞「はー面白かった」
純「じゃあ、俺こっちなんで」
塞「うん」
純「……」
塞「…あ、井上さん!」
純「……?」
塞「またあした!」
純「!」
胡桃「遅刻しない!」
豊音「忘れ物もダメだよー」
純「……」
エイスリン「アト、アイサツ!」
純「……ハッ」
純「しゃーねな、ったくよー…」クルッ - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:43:18.07 ID:Cgc6i02l0
- 豊音「あれ、こっち向いたよー」
純「あー…先輩がたっ!」
塞「うん?」
純「えーと……その…」
胡桃「すっと言う!」
純「…っ! わーってるよ!!」
シロ「……」
純「先輩がた!」
エイスリン「…?」ニコッ
純「また…」
純「…」スゥ
純「またあしたっす!!」
カン! - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 07:45:57.06 ID:/L/4yt7R0
- いい雰囲気
乙乙
田舎の少人数学級って良いアイディアだな - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 08:54:41.71 ID:lcFmr95d0
- 長野も岩手も田舎だから学年一緒なのは仕方ないね
乙

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