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俺「うおおおおおあああ!!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:28:39.92 ID:yeb/O9zC0
俺「な、なんだこの力わ......!」

俺「試しに片腕を振るってみよう」ブルン

岩山「ズガガガガゴァン」ズガガガガゴァン

俺「ふふふ、岩山を破壊する力!素晴らしい!」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:31:26.01 ID:yeb/O9zC0
俺「さて、ここまでの力を手にいれたんだ!何をしようか」

俺「まずは人助けだな!」

岩山「ぐらぐら」ズドドトドド

妊婦「いやぁぁぁぁ赤ちゃんだけは助けてェェェェ」

俺「まずい!容易に力を振るったが故にその弊害が!」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:34:24.19 ID:yeb/O9zC0
妊婦「ぎゃあああああああ!」グチャグチャ

俺「なんて事だ......強大な力を得ても人一人守れないなんてょ......」

俺「俺は何のために頑張ってきたんだ!」

妊婦「ぉぁぁぁぁ」スポン

ガキ「おぎゃあ!おぎゃあ!」

俺「これは......決めた!命を育てる!」

妊婦「......フフ」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:36:23.27 ID:yeb/O9zC0
俺「それから俺は必死に頑張った」

俺「子供はすくすくと成長した」

俺「腕を振る事の出来ない俺の介護もしてくれた」

子供「父さん!」

俺「どうしたんだ?」

子供「俺、旅に出ます!」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:37:36.70 ID:yeb/O9zC0
俺「何故だ!」

子供「恵まれない子供達のために」

俺「目的があるならいい、行きなさい」

子供「やった!」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:41:20.54 ID:yeb/O9zC0
子供「なんて事だ、岩山に潰されて村が......」

老人「おお、あなたは伝説の勇者では?」

子供「え、そんなはずはないよ」

老人「いえ、目を見れば分かります、その目は、かの大勇者、アレキサンダーと同じ!」

子供「そんな!僕は勇者の血をひいていたのか!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:43:54.36 ID:yeb/O9zC0
老人「あなたさまの役目は、今この世界に存在する魔王を倒す事です!」

子供「そうなのか」

老人「はい!」

子供「ならば私はどこにいけば?」

老人「北北東に進むのです!」

子供「わかった!いってくる!」

老人「......フフ」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:45:40.55 ID:yeb/O9zC0
子供「ややや!あれは何だ!?」

熊「うおおお!ぐるぐるるぁぁ!」ブォンブォン

子供「くっ、戦うしかないのか!」

熊「ぐぁぁぁ!」

子供「うわぁーっ!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:47:48.34 ID:yeb/O9zC0
子供「ぅ、ぅーん?ここはどこだ?」

女「あら!坊や起きたのね!」

子供「あなたは誰?ここは?」

女「あらあら、いっぺんに質問されてもねぇ」

子供「ならまず、ここは?」

女「ここは、熊の胃袋よ」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:50:03.31 ID:yeb/O9zC0
子供「ばかな!熊はここまで大きくなかった!」

女「この熊の胃袋は四次元世界へと繋がっているのよ」

女「そしてじきにあなたは溶かされて熊の栄養となるの」

熊「その通りだ!」

子供「クソ!ここから出せ!」

熊「久々の獲物、逃がすわけにはいかねえな!」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:52:24.72 ID:yeb/O9zC0
子供「く、くそ、君は誰だ?」

女「私はさっきクマに捕食されたの、見てこの足を」

子供「つま先が溶けている......!」

女「私の命はもう半日って所かしら」

子供「そんな......」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:54:55.56 ID:yeb/O9zC0
子供「そんな事が......」

子供「そんな事が許されてたまるかぁぁぁ!」

子供「うおおおおおあああ!!」

女「!?子供の体が急に金色に輝きはじめたわ!」

子供「これは......父さんの力!?」

子供「でも父さんと俺の血は繋がっていないはずじゃあ」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 11:58:08.27 ID:yeb/O9zC0
俺「それは違う」

子供「父さん!?」

俺「実は妊婦から出た赤ん坊はしんでいたんだ」

子供「そんな......ならここにいる僕は!?」

俺「俺は無念のまま死んでいった妊婦が可哀想で仕方なかった」

俺「俺はどうにかして妊婦の意志を誰かに受け継がせたかった」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:01:30.92 ID:yeb/O9zC0
俺「俺は妊婦を注意深く見た所、まだ息がある様子だった」

俺「そして俺は考えた、俺の力を使えば一瞬で生命を作り出し、育み、出産まで持っていけるのではないかと」

俺「その考えに辿り着いた瞬間、無我夢中で俺はお前の母を犯していた」

俺「お前の母はやめてと泣き叫んでいたがな!最高だったぜ締まり具合は!」

子供「クズめ......」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:04:19.07 ID:yeb/O9zC0
俺「あの女が俺から逃げようとするんだ、這いずりながらな!」

俺「その度に膣が締まり、俺の肉棒を快楽に埋め尽くす」

俺「今まで無数の女を犯してきたが、お前の母ほどの名器はいなかったぜ!」

子供「貴様ぁぁぁぁ!殺してやるッ!!」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:08:28.71 ID:yeb/O9zC0
俺「おっと、俺はまだ死ぬわけにはいかねぇんだ」

俺「てめぇを犯すまではな」

子供「ヒッ......!?」

俺「無事出産させた、お前の母は力尽きて死んだがな」

俺「そして産まれて来た子は女だった」

俺「最初は父性溢れる俺だったが、段々とある考えに至った」

俺「こいつを犯せば、どれだけの絶望を与えられるだろうか」

俺「そう考えてからはお前を最高の女にするために必死だったよ!」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:11:46.35 ID:yeb/O9zC0
俺「そして旅に出した、悪い狼に喰われないかが不安だったがな」

俺「どうやら無事に力を覚醒させたようだ」

俺「さて、始めようか」

子供「あんたの......!」

子供「あんたの思い通りにさせてたまるか!」

俺「来いよ!!」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:15:32.56 ID:yeb/O9zC0
子供「ハァァァァ!」ブォン

俺「遅え遅え!そんなんじゃ蝿も殺せねえぜ!」

俺「おらよっ!」ドゴォ

子供「カハッ......!」

俺「顔は殴んねえから安心しろよっと!」メキィ

子供「ぐがあああっ!」

俺「オラオラどうした!」

子供「がっ!ぐあっ!」

俺「ヒャハハハハハ!」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:17:53.36 ID:yeb/O9zC0
俺「さぁて、フィナーレだ」

子供「ぁ......うぅ......」

俺「この肉棒を見てみろ」

子供「大きい......」

俺「これがお前に入るんだ」

子供「やだっ......!無理だよ!」

俺「問答無用だ!」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:21:10.08 ID:yeb/O9zC0
俺「......何だと?」

女「あひぃっ......」

俺「誰だてめえはッ!!」

女「二回も説明する気はないよッ......」

俺「クソ、さっさと抜いて.......抜けねぇ!?なんて締まりだ!」

女「今だよ嬢ちゃん!この男を殺すんだ!」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:24:05.08 ID:yeb/O9zC0
子供「で、でも......!今力を解放すると女さんまで!」

女「どのみち私はここで苦しみながら死ぬ運命だったんだ、一瞬で死ねるなら本望さ」

俺「クソ、ふざけやがって!」

俺「子供!今までお前を育ててやったのは誰だと思ってんだ!」

俺「てめぇは恩を仇で返す気か!」

女「早く!もう私も......ひゃあん!」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:27:02.02 ID:yeb/O9zC0
子供「俺......ううん、今だけはお父さんって呼ぶよ」

子供「今までありがとう、感謝してる」

俺「てめぇ......まさか本気で!」

子供「そして......さようなら」

俺「やめろ子供!やめろぉぉぉぉぉ!!」

子供「片腕を振るう」ブルン

俺「ぐ、がぁぁ......!ごがぁぁぁぁ!」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:30:31.64 ID:yeb/O9zC0
子供「......お父さんも女さんも死んじゃった」

子供「あ!胃袋に裂け目が!」

子供「さっきの衝撃波で壊れたのね、脱出しましょう」

子供「まずい、穴が閉じていく!早く脱出しないと!」

子供「......さようなら、私のたった一人の父よ」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:34:16.00 ID:yeb/O9zC0
子供「ここはどこなの......?」

老人「ここは魔王城の前じゃ」

子供「あなたはさっきのお爺さん!」

老人「無事に着いたようじゃの」

子供「何故あなたがここに?」

老人「魔王を倒すためじゃ、ワシは五十年もの間、勇者の血を引いたものを待っていた」

老人「勇者ならここに来ると信じていたぞ」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:37:20.83 ID:yeb/O9zC0
子供「でも、私はまだ何の特訓もしてませんよ?」

老人「そんな事はない、お前さん、ここにくる途中熊に出会ったじゃろ?」

子供「はい、食べられてしまいましたが......」

老人「それでよいのじゃ、むしろ逃げられたら困る所じゃった」

子供「どういう事ですか?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:40:17.59 ID:yeb/O9zC0
老人「奴は次元案内人での、次元を超えるタクシーの様なものじゃ」

老人「そしてタクシーから降りるにはある程度の強さを持ち合わせておらんといかん」

老人「奴の腹の中に女がいたじゃろ?」

子供「はい、死んでしまいましたが......」

老人「なんと、奴が死ぬとは.......奴は特訓案内人での、腹の中に来たものをある程度強くしてくれるのじゃ」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:43:54.89 ID:yeb/O9zC0
子供「そんな!?彼女は食べられてしまったと!つま先も溶けていましたし」

老人「それは溶けたのでは無く、数々の特訓を経てすり減っていたのじゃ」

子供「そうなのですか......」

老人「それにしても女が死ぬとは......まさかおぬしが?」

子供「.......ごめんなさい」

老人「何か理由があったのだろう、深くは聞かん」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:48:07.90 ID:yeb/O9zC0
老人「しかし彼女もそれなりのレベルじゃ、それを倒すという事はかなりのレベル......」

老人「勝利が見えたかもしれんの」ニカッ

子供「でも私達二人だけで倒せるんですか?」

老人「それには及ばん、強力な助っ人を呼んどる」

老人「そろそろくるはずじゃが......」

元妊婦「ごめんなさい、待たせたかしら?」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:50:05.14 ID:yeb/O9zC0
子供「へっ......?」

元妊婦「あなたと元気な姿で話すのは始めてね」

子供「もしかして......お、お母さん......?」

母「その通りよ、愛する娘」

子供「な、なんで?死んだんじゃなかったの?」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:52:03.94 ID:yeb/O9zC0
母「うふふ、私は勇者よ?あれくらいで死ぬはずないでしょ?」

子供「え?お父さんが勇者じゃないの!?」

母「あら、お父さんは悪魔よ?」

子供「え?えええ!?」

老人「おぬしは勇者と悪魔のハイブリッドなのじゃよ」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 12:56:30.39 ID:yeb/O9zC0
母「魔王城に入れるのは悪魔だけなの、その結界は勇者でも破れなくてね......」

老人「どうにかして悪魔の血を引く勇者が必要じゃった」

老人「そこで母には申し訳ないが演技をしてもらっての、悪魔に犯されてもらったのじゃ」

母「そして私は出産したと同時に幻影を置いて脱出したのよ」

子供「そうだったの......」

老人「理解してもらえたなら話は早い、魔王城へと歩を進めるのじゃ」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:01:16.90 ID:yeb/O9zC0
子供「ここが......魔王城......」

母「さて子供、この結界に手を当てるのよ」

子供「こう?」

シュワァァァァ

老人「こうする事により結界が一時的に解かれるのじゃ」

母「入るわよ」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:03:20.42 ID:yeb/O9zC0
子供「ッ!悪魔が大量に......」

悪魔「あぁん?」

悪魔「なんだあいつら?」

悪魔「1人同じ匂いがする奴もいるが......」

悪魔「それ以外は皆不快な匂いがしやがる......!」

悪魔「殺せー!」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:05:45.51 ID:yeb/O9zC0
子供「き、きた!」

母「安心して私達に任せなさい?」

老人「キェェェェェ!!」

悪魔「な、なんだ!」

悪魔「隕石が落ちて来やがった!?」

悪魔「こっちは炎が!」

子供「す、すごい......」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:08:19.61 ID:yeb/O9zC0
母「ずっと鍛えてたからね!」

老人「さあ!サッサと次へ進むぞ!」

子供「う、うん!」

悪魔「クソ!マズイ!」

悪魔「あの先には魔王様が......!ギェ」

母「ご丁寧にどうも!」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:10:46.35 ID:yeb/O9zC0
老人「この扉じゃな」

母「一応子供ちゃんが開けてみて」

子供「う、うん」パッ

シュワァァァァ

母「こちらも悪魔しか入れないようになってたのね」ガチャ


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:12:43.91 ID:yeb/O9zC0
魔王「......」

母「死ね!」

魔王「うわああああ!」

大魔王「私がラスボスだ悪魔の血を引くそいつは洗脳し仲間にさせてもらうぞ」

子供「コロスコロス」

母「そんな!まずいわ!」

老人「早く殺さねば世界に未来はないぞ!」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:14:07.66 ID:yeb/O9zC0
母「私は子供を信じる!」

子供「コロス」

母「きゃあああああ!」

子供「ハッ!私はなんてことを!」

子供「憂鬱だわ」

老人「戦うのじゃあああ!」

大魔王「黙れ」

老人「ぐわあああああ」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:15:31.23 ID:yeb/O9zC0
子供「許さない!」

大魔王「なにぃ!悪魔と勇者の力が覚醒して大勇者アレキサンダーと同レベルの力を!」

子供「そうか!アレキサンダーも悪魔と勇者の血を引き継いでいたんだ!」

大魔王「そんなことが許されるかー!」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:16:49.05 ID:yeb/O9zC0
大勇者「かぁッ!」

大魔王「な、なんて力だ!」

大勇者「世界に平和が訪れたわ」

大勇者「でも失ったものは大きかった」

大勇者「でも私は生きて行く!例えそれが茨の道でも!」

Fin


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:32:43.91 ID:9bENl5II0


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:36:38.79 ID:BgpcXtrSI
いい具合の寒気がした



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/17(日) 13:40:21.40 ID:MyMeHnuM0
お疲れ





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