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やよい「うう、どーしよう……」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:12:58.72 ID:Y5KTbnXL0
P「おはよう、やよい。どうしたんだ?」

やよい「おはようございます、プロデューサー」

P「なんだなんだ、元気が無いじゃないか。何か悩み事でもあるのか?」

やよい「は、はい。そうなんですが、うう……」

P「俺には言いにくいことか?だったら他の人にでも」

やよい「いえっ!大丈夫です!実は昨日から――」




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:18:04.82 ID:Y5KTbnXL0
P「――股間からもやしが生えてきたぁ?」

やよい「ううー、恥ずかしいです……」

P「ああ、ごめんな、やよい。それで、詳しく教えてくれないか?」

やよい「はい、昨日の朝起きたら違和感があって」

P「それで、確認してみたら、もやしが生えていた、と」

やよい「そうなんです」

P「それは一度に何本も生えてくるのか?」

やよい「いえ、一本ずつで、抜くとすぐに生えてくるんです」

P「なるほどなあ。人体から植物が生えてきたという前例はあるらしいが……」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:22:19.97 ID:Y5KTbnXL0
やよい「やっぱり何かの病気なんでしょうか?わたし、わたし……」

P「や、やよい!俺も協力するから、そんなに心配するなよ、な?」

やよい「プロデューサー……、あ、ありがとうございます!」

P「やよいの為だ、出来ることなら何でもするぞ!」

やよい「でも、何をどうしたら良いんでしょうか?」

P「うーむ、今のところもやし以外の影響は無さそうだし、病院に行くのもなあ」

やよい「あ、これ、抜いたもやしなんですが、何か役に立ちますか?」

P「おお、ありがとう。どっからどう見てももやしだよなあ、これ」

やよい「やっぱり、そうですよね」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:25:46.69 ID:Y5KTbnXL0
P「(本当は生えてる所を見た方が良いんだろうけど、さすがに犯罪だしなあ……)」

やよい「どうしたんえすか、プロデューサー?」

P「い、いやっ!何でもないぞ、うん、うん」

やよい「?変なプロデューサー」

P「くそう、こういう時にアイツが居てくれたら……」

?「はいさーい!」

P「来たああああああああああ!!!!!!!」

やよい「へ、へあ!?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:30:10.93 ID:Y5KTbnXL0
響「どうしたんだ、プロデューサー!?遂に頭もおかしくなっちゃったのかー?」

P「響、良い所に来た!」

響「だから、どうしたんだって?」

P「やよいの股間を見てやってくれ!!」

響「」

やよい「うう……」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:32:19.23 ID:Y5KTbnXL0
響「つまり、やよいの股間からもやしが生えてきたから」

P「俺の代わりに見てやってくれってことだ」

響「なるほど、でも、普通に病院に行った方が良いんじゃないのか?」

P「いや、そうなんだがな?やよいも恥ずかしいだろうし」

やよい「家族のみんなに心配かけたくないんです……」

響「そっかあ、それじゃ仕方ないさー。やよい、自分が見ても大丈夫か?」

やよい「はい、恥ずかしいですけど、お願いします!」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:35:36.39 ID:Y5KTbnXL0
――数分後

P「それで、どうだった?」

響「確かに生えてたぞ……」

やよい「これ、今抜いたもやしです」

P「やっぱり普通のもやしだよなあ」

響「いっそ食べてみる?」

P「いや、さすがにそれは……。どうする、やよい?」

やよい「恥ずかしいですけど、何か分かるかもしれないし、一度だけなら……」

P「マジか。じゃあ、とりあえずそのまま食べてみるか


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:38:59.04 ID:Y5KTbnXL0
響Pやよい「いただきまーす」

やよい「こ、これは……っ!」

P「瑞々しくて、それでいて歯ごたえがあって!」

響「もやしがシャッキリポンと舌の上で踊るわ!」

響Pやよい「う、美味いっ!!」

やよい「これで、これからもやしには困らないですっ!」

響「良かったな、やよい!自分にも少し分けて欲しいさー」

P「……」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:44:43.58 ID:Y5KTbnXL0
やよい「どうしたんですか、プロデューサー?」

響「そうだぞ、今のところ、何にも悪いことないじゃないか」

P「いやあ、ちょっと気になってなあ」

響「何がだー?」

P「昔読んだパタリロってマンガに、ちょっと似た話があってな」

やよい「どんなお話なんですか?」

P「ある日、どんな病気も治せる少年が現れるんだが」

響「凄いじゃないか、何が問題なんだ?」

P「ああ、その少年は、自分の生命力を他人に与えることが出来るようになっただけで」

やよい「それって、もしかして……」

P「そう。結局、その少年は弱っていく一方で、最終的には死んでしまうんだ」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:47:38.56 ID:Y5KTbnXL0
響「つまり、やよいの生命力が具現化してもやしになっているってことか?」

P「ああ、あんなに美味しいなんて、ちょっとおかしいだろ?」

響「まあ確かに……」

P「これ以上もやしを抜くのは止めよう。明日になっても生えて来たら、また考えよう」

やよい「プロデューサー……」

P「やよいの身体が一番大事だからな。もやしなら、俺がいくらでも買ってやるから」

やよい「ありがとうございます!」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:50:47.48 ID:Y5KTbnXL0
P「取り敢えず、今日は家に帰って休みなさい」

やよい「はいっ!」

P「響は今から仕事な」

響「言われなくても分かってるぞー」

やよい「じゃあ、お疲れ様でした!」

P「おう、また明日な」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:54:54.47 ID:Y5KTbnXL0
――翌日

やよい「おはようございまーすっ!」

P「おお、やよい、おはよう。今朝はどうだった?」

やよい「はい、朝起きたら、もやしが無くなっていました!」

P「そっか、それは良かったなあ」

やよい「色々ありがとうございました……」

P「大丈夫だぞ、やよい。また何かあったら相談してくれよ?」

やよい「はいっ!」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/21(木) 23:58:06.35 ID:Y5KTbnXL0
響「はいさーい!」

P「おお響、おはよう」

やよい「響さん、おはようございまーすっ!」

響「おはよう、やよい。その感じだと、治ったのか?」

やよい「はい、おかげさまで、治りました!」

響「良かったさー」

P「しかし、あれ以来、もやしが大好物になってしまってなあ」

響「あ、それ分かる!自分も、もやしがもっと好きになっちゃったぞ」

やよい「うっうー!じゃあ今度、みんなでもやし祭りしましょう!」

P「おお、それは嬉しいな。もやしをいっぱい買って楽しもう!」

響「自分も楽しみさー!」

後日、高槻家では、高槻家史上に残るもやし祭りが開催されたという……

                       終わり


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/22(金) 00:04:51.53 ID:j6s5FvbC0
おまけ

響「股間からゴーヤが生えてきたぞ……」

P「さすがにゴーヤは無いかなーって」

響「プロデューサーは何も生えてこなかったのか?」

P「いや、それが」

響「何だよー、教えて欲しいぞ!」

P「逆にち○こが無くなった」

響「あ……(察し)」

P「どーすんだよおおおおおおおおお!!」

                      終わり


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/22(金) 00:09:07.51 ID:j6s5FvbC0
正直一発ネタでオチとか考えてなかった
パタリロ好きな人がもっと増えると嬉しいです





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