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沙織「麻子を怖がらせたらどうなるのか」麻子「やめろ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:56:22.29 ID:qbXpl0F20
- 華「その夜……男が自宅に帰ると鍵が開いていました」
麻子「うぅ…」フルフル
華「朝は確実に施錠していたはずなのに……男は意を決してドアを開けます」
華「すると……バンッ!!」
麻子「うぁあああああ!!!」ブルブル
沙織「ま、麻子!?」
優花里「大丈夫ですか?」
麻子「きゅ、急に大声なんて卑怯だ……」
みほ「あはは…」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:00:42.85 ID:qbXpl0F20
- 華「まだこれからでしたのに」
みほ「次は私の番だね」
沙織「いっけぇみぽりん!」
麻子「まだやるのか…?」ビクビク
みほ「大丈夫だよ。短いやつだから」
優花里「そうなんですか?」
みほ「うん」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:04:33.08 ID:qbXpl0F20
- 華「楽しみですわ」
みほ「それじゃあいくよ」
みほ「想像して、いつものように自分の部屋にいて、いつものようにシャワーを浴びに行くの」
みほ「お湯を出して髪を洗ってると、背中がゾクってして、ふっと誰かに見られてるような気がすることあるよね?」
みほ「だけど、気になってサッと振り返ってみても、誰も居ない。当たり前だよ」
みほ「だって、上にいるんだから……」
麻子「……っ」フラ
沙織「麻子!」
優花里「こ、これは……あはは」
みほ「ど、どうかな?」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:08:18.30 ID:qbXpl0F20
- 沙織「たぶん、優勝」
華「何気ない系は怖いですね……」
優花里「ちょっと足りなくて窓が見えてるカーテンとか」
沙織「微妙に開いてるドアの向こうとか」
優花里「いそうですねぇ」
沙織「うんうん」
麻子「わ、私はもう風呂なんか入らない……」ガクガク
沙織「それは……」
麻子「だ、大体、こんな話をするなんてどうかしてる……」ブルブル
みほ「あはは……」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:12:26.52 ID:qbXpl0F20
- 華「もうだいぶ遅いですね」
優花里「今日はこれでお開きにしましょうか」
沙織「そうだね。遅くまでごめんね、みぽりん」
みほ「ううん、私も楽しかったよ」
麻子「……」フルフル
沙織「それじゃ、お邪魔しました」
華「また学校で」
優花里「それでは、失礼します!」
麻子「……」ウルウル
みほ「うん、またね」
沙織「楽しかったぁ」
華「またしたいですわ」
優花里「いいですね」
麻子「冗談だろ……」ビクビク - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:18:10.25 ID:qbXpl0F20
- 沙織「麻子、大丈夫? 帰れる?」
優花里「方向同じですし、送っていきますよ」
沙織「お願いするよ」
優花里「はい」
華「私はすぐ隣なので、これで」
沙織「うん、バイバイ! あ、私もこっちだから」
優花里「はい、それでは」
麻子「すまない……」
麻子「遠回りになるだろ」
優花里「少しだけですから」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:22:39.15 ID:qbXpl0F20
- 優花里「それにしても、冷泉殿はホントに苦手なんですね」
麻子「好きというやつの気が知れん」
優花里「あはは…」
麻子「そもそも、そんな非現実的なことなど……」
優花里「そこがいいんですけどねぇ」
麻子「冗談じゃない」
優花里「さ、着きましたよ」
麻子「ありがとう」
優花里「いえいえ。では、私はこれで」
麻子「また学校でな」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:26:09.37 ID:qbXpl0F20
- 麻子「……」
華『男が自宅に帰ると鍵が開いていました』
麻子「あはは…あれは作り話だ、なんてことない…」カチ
麻子「あれ…? 逆に回すんだったかな?」カチャン
麻子「開いたか…」ガチャガチャ
麻子「え……開かない…」ゾワッ
麻子「……もしかして」カチャン
麻子「……」ガラッ
麻子「鍵……開いてたのか…?」ブルブル
華『バンッ!!』
麻子「っ……」ビクゥ
麻子「……」フルフル - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:31:15.69 ID:qbXpl0F20
- 麻子「そうだ、優花里に…」ダッ
麻子「もう見当たらないか……」
麻子「扉を開けっ放しには出来ないし…」チラ
シ~ン…
沙織『微妙に開いてるドアの向こうとか』
優花里『いそうですねぇ』
麻子「うぅぅ……無理だこんなの…」ガタガタ
麻子「近づけるわけないだろ…」
麻子「で、電話ならきっと…」ピッピッ
優花里『冷泉殿ですか? どうしたんです?』
麻子「あ、ああのだな…もう一度私の家まで来てくれないか?」
優花里『なにかあったんですか?』 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:35:08.50 ID:qbXpl0F20
- 麻子「か、鍵がぁ…」
優花里『鍵? 落としたとか?』
麻子「開いてたんだ、家の扉の……」
優花里『掛け忘れたんですか?』
麻子「そ、そんなことはないと思うが……とにかく来てくれ」
優花里『分かりました』
麻子「い、いまはどこにいるんだ?」フルフル
優花里「後ろにいますけど?」
麻子「っ!!!!!」ビクゥ
麻子「っ……っ……!」ヘタ
優花里「す、すみません。脅かすつもりじゃ…」
優花里「角を曲がったところで電話があったんで、話ながら来たんですよ」
麻子「な、なんだそうか……」ドキドキ - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:39:11.24 ID:qbXpl0F20
- 優花里「それじゃ、入りましょうか」
麻子「あ、ああ」ビクビク
優花里「掛け忘れたんじゃないとすると……空き巣でしょうか?」
麻子「今はそっちのほうがありがたい…」
優花里「一応すぐに通報できるようにしておきましょう」
麻子「分かった」
優花里「電気電気……」
麻子「ここだ」カチ
パッ
麻子「ふぅ…」ホッ
優花里「一応部屋も確認しましょう」
麻子「そうだな」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:43:23.54 ID:qbXpl0F20
- 優花里「特に荒らされてる感じはしませんね」
麻子「別段なくなったものもないな…」
優花里「窓の鍵は掛かってましたし、割れてるなんてこともありませんから」
麻子「鍵を閉め忘れたのか……」
優花里「その可能性が高いですね」
麻子「……すまない。手間掛けたな」
優花里「この程度気にしてませんよ。では。私は帰りますね」
麻子「ああ。ありがとう」
優花里「それでは」
麻子「……私も寝るか」
麻子「……」
麻子「……」ドキドキ - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:47:13.88 ID:qbXpl0F20
- 麻子「……」ブルブル
麻子「ふ、ふん……幽霊なんてそんな」
麻子「さっさと寝てしまえばどうってことない…」
麻子「…っ!」ゾク
麻子「……なんだ、この悪寒は…」
麻子「うぅ…」チラ
シ~ン
麻子「……当たり前だ、いるわけないそんなもの……」ドキドキ
みほ『上にいるんだから……』
麻子「っ……もうやだ…」バサ
麻子「布団をかぶればなにも見えない……」
麻子「今布団の横に誰かいても私は気づかない……」ブルブル
麻子「い、居たりしないよな……」ウルウル - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:51:28.00 ID:qbXpl0F20
- 麻子「……酸素少ない…怖い…寝られない……」
麻子「……」
麻子「今何時だ……携帯…」
0:06 AM
麻子「12時……」
麻子「なんか頭痛くなってきた……」グス
麻子「……」ガタガタ
麻子「もう無理だ……」ピッピッ
麻子「出てくれ……頼む…」
沙織『はぃ……ふぁあ~……』
麻子「すまん…寝てたのか……」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:58:35.06 ID:qbXpl0F20
- 沙織『まぁ……どうしたの? …こんな時間に』
麻子「そ、それが……怪談話が頭から離れなくて…」
沙織『……怖いの?』
麻子「だ、誰のせいだと思ってる…」
麻子「だからその……来てくれないか…?」
沙織『……今から…?』
麻子「うん……」
沙織『眠いんだけど……』
麻子「た、助けてくれ……1人でいると怖くておかしくなりそうなんだ……」グス
麻子「沙織ぃ……頼むから…っ…」フルフル
沙織『はぁ……しょうがないなぁ…』 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:02:50.83 ID:GW07rhIn0
- 麻子「あ、ありがとう……沙織…」
沙織『30分くらいかかるよ?』
麻子「うん…大丈夫、頑張る……」
沙織「わかった。それじゃ、一旦切るよ」
麻子「うん」ピッ
麻子「はぁ…大丈夫、沙織が来てくれる」ホッ
麻子「沙織……沙織……」ウトウト
麻子「だめだ……安心したら眠く……」
麻子「沙織………」Zzz
沙織「まったく、こんな時間に呼び出して」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:06:17.58 ID:GW07rhIn0
- 沙織「私は都合のいい女じゃないっての」
沙織「まぁ、麻子が嫌いなの知ってて怪談話持ちかけたのも悪いけどさ」
沙織「麻子、電話じゃすごい怯えてたなぁ……」
沙織「そんな時に頼られるってことは、信頼されてるんだよね」エヘヘ
沙織「…急ごう」
沙織「はぁ…はぁ…着いたぁ…」
ピンポ~ン
沙織「……あれ?」
沙織「麻子? いるんでしょ?」
沙織「はぁ…どうせ怖くて出られないとかかな」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:10:31.20 ID:GW07rhIn0
- 沙織「いいや、合い鍵で入っちゃお」カチャ
沙織「起こすために預かった合い鍵で、寝かせに来るってどうなんだろ…」
沙織「麻子ー?」
麻子「すぅ……んぅ……」Zzz
沙織「……」イラ
沙織「人が心配して来てみれば……」
沙織「ていうか呼び出しておいて寝る? 普通…」
沙織「これはちょっと懲らしめないとね」
沙織「えっと押し入れにシーツが……あったあった」
沙織「これをかぶってっと……それと入り口につっかえ棒」コト - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:14:22.21 ID:GW07rhIn0
- 沙織「あとは来客用の枕を…」シュッ
ボフッ
麻子「ぅぐっ……」
麻子「ん……なんだ……?」
麻子「沙織か…?」チラ
??「ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
麻子「……」サーッ
麻子「うわぁあああ!!」バッ
麻子「開かない!? なんで……」ガタガタ
??「ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
麻子「いや! 来るなぁ!!!」ブルブル - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:18:44.41 ID:GW07rhIn0
- 麻子「助け……て…っ…沙織……」フルフル
??「ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」
麻子「っ…! …………っ」フラ
??「えっ…ちょっと麻子!?」
麻子「……」
沙織「大丈夫? ねぇ?」ユサユサ
麻子「……っ…んんぅ…」
沙織「麻子?」
麻子「っ……いやぁあああっ!」
沙織「うわぁああっ!」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:23:04.05 ID:GW07rhIn0
- 麻子「…さ、沙織?」
沙織「びっくりした…急に大声出さないでよ」
麻子「で、ででたんだ! あぁああれがぁ」ガタガタ
沙織「あれ?」
麻子「おばけぇええ!」
沙織(え…バレてない……?)
沙織「……そんなぁ、居るわけないって」
麻子「居たんだって……そこに…」
沙織「怖くて幻覚でも見たんじゃないの?」
麻子「沙織……よかった、来てくれて…」グス
沙織「麻子……もう大丈夫だから」
沙織(気づかないうちにシーツ隠さなきゃ……後が怖いわ) - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:27:59.44 ID:GW07rhIn0
- 麻子「沙織…沙織!」ギュウ
沙織「はいはい……大丈夫」ナデナデ
沙織「布団戻るよ?」
麻子「うん…」
麻子「沙織……居る?」
沙織「大丈夫、てか手繋いでんだから分かるでしょ」
麻子「でも……」
沙織「あーもう分かった」ギュ
沙織「こ、これで怖くない?」
麻子「……ああ」
・
・
・ - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:30:39.10 ID:GW07rhIn0
- 沙織「ねぇ、もう1人で寝てもいいなじゃない?」
麻子「やだ。また出たらどうするんだ」
沙織「2週間も前だし、どっか行ってるって」
麻子「いいから」
沙織「もう…」ナデナデ
麻子「ん……」スヤスヤ
沙織(それからしばらく、麻子は怖がって1人で寝られなくなりました)
沙織(お化けの正体がばれてないのが救いかな……?)
沙織(まぁ、私も朝起こしに来る手間が省けるしいいんだけどね)
沙織(でも他にも布団あったよね…? なんで同じ布団で添い寝なんだろ……)
麻子(……)
おわり - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:31:43.18 ID:tvoykq2I0
- おつ

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