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みほ「お姉ちゃん、この犬どうしたの?」エリカ「え?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:35:57.18 ID:7WIOhE180
- エリカ「すぅ……ん…」Zzz
生徒「あ、隊長!」
まほ「……どうした?」
生徒「それが、格納庫で犬が……」
まほ「犬?」
エリカ「……はぅぅ……むにゃ…」Zzz
まほ「エリカ……何故そんなところで寝てるんだ?」
生徒「副隊長? いやですよ、今日はまだ来てないじゃないですか」
まほ「…無意味な悪戯をしてないで、練習に戻れ」
生徒「悪戯なんてしてませんよ」
まほ「ほら、エリカも何やってるの?」ユサユサ
生徒「えっ」
まほ「今度は何?」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:39:19.99 ID:7WIOhE180
- 生徒「それ、副隊長じゃなくて……犬、ですよ?」
まほ「……は?」
生徒「え?」
まほ「いや、エリカだろう……どう見ても」
エリカ「えへへ……たいちょぉ……」Zzz
まほ「ほら」
生徒「ほらと言われましても……」
生徒「どうしたんですか?」
生徒「隊長がね…」
生徒「あ、可愛いわんちゃんですね! 隊長のですか?」
まほ「え…?」
生徒「犬ってなに……きゃあ! 可愛いー!」
生徒「わあ、うちの制服完全再現ですね。隊長が作ったんですか?」
まほ「ちょ、ちょっと待て……犬?」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:43:09.31 ID:7WIOhE180
- 生徒「名前はなんていうんですか?」
まほ「いや、だからエリカだって……」
生徒「え…?」
シ~ン
まほ「えっ……」
生徒「ねぇ、犬に副隊長の名前って……」ヒソヒソ
生徒「でも、前から飼っててたまたまかぶったとか」ヒソヒソ
生徒「うん、そうだよね。きっとそう……」ヒソヒソ
生徒「エリカっていうんですか」
生徒「エリカちゃ~ん」ナデナデ
まほ「あ……」
生徒「何歳くらいなんですか?」
まほ「え…17……」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:47:52.47 ID:7WIOhE180
- 生徒「もう随分おばあちゃんですねぇ」
生徒「やっぱりたまたまだよ」ヒソヒソ
生徒「私、変な風に考えちゃったよぉ」ヒソヒソ
生徒「やだもー、さすがにないって。私もちょっと思ったけどさ」ヒソヒソ
生徒「勘違いで良かったー」ヒソヒソ
まほ(本当に犬だと思ってるのか……?)
まほ(いや……私がおかしいのか?)
生徒「可愛いー」ナデナデ
生徒「私にも触らせてー」
まほ「いや、待て」
生徒「あ、すみません勝手に…」
まほ「そうじゃない……本気で犬だと言ってるのか?」
生徒「えっ」
生徒「隊長、疲れてるんじゃないですか?」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:52:00.50 ID:7WIOhE180
- 生徒「どこからどう見てもわんちゃんですよ」
まほ(頭痛くなってきた……)
まほ「仕方ない…」
まほ「お前達、こんなところで油売ってる暇があったら、練習に戻れ!」
生徒「は、はい!」
まほ「はぁ……」
まほ「ほら、いい加減起きろ」ユサユサ
エリカ「ん……うぅっ……」
エリカ「ふぁぁ……あれ……私何して…」
まほ「おはよう」
エリカ「おはようございます……え?」
エリカ「た、隊長!? 私……え、なんで?」
まほ「私が聞きたい」
エリカ「ここ格納庫…? 嘘…え? え…?」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:56:31.12 ID:7WIOhE180
- まほ「落ち着け!」
エリカ「ひゃい!」
まほ「ひとつ聞くが、逸見エリカで間違いないな?」
エリカ「は、はい……隊長?」
まほ「そうだよな……」
まほ「それで、何故こんなところで寝てたんだ?」
エリカ「私が聞きたいですよ……」
まほ「覚えてないのか?」
エリカ「はい……練習スケジュールの確認をしていて、気づいたら隊長が…」
まほ「そう……それで、あなた他の子達と何か揉めたりしてるの?」
エリカ「揉めるといいますと?」
まほ「喧嘩とか、反感を買ってるとか」
エリカ「いえ……私としてはそんなことないと思いますが」
エリカ「不満があるなら直接言えばいいものを…」
まほ「知らないなら構わない」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:00:08.23 ID:7WIOhE180
- まほ「さて、帰るぞ」
エリカ「え? あの、練習は?」
まほ「監督は他に任せる」
エリカ「しかし……」
まほ「いいから。誰にも見られるなよ」
エリカ「そ、それってやっぱりサボり……」
まほ「急げ」
エリカ「は、はい」
まほ「乗れ」ガチャ
エリカ「はい……えぇと、どこに向かうんですか?」
まほ「家だ」
エリカ「隊長の……え?」
まほ「よく聞いて」
まほ「お前は今、犬だと思われてる」
エリカ「……すみません。話が見えないんですが…」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:04:23.66 ID:7WIOhE180
- まほ「私も分からないが、他の子はエリカが犬に見えてるらしい」
エリカ「?」
まほ「冗談かと思ったんだが、逆に私が変な目で見られるし」
まほ「本気でそう見えてるらしいんだよ」
エリカ「??」
まほ「とにかく、あの場にいると騒ぎが大きくなるから、ひとまず家に連れて行く」
エリカ「???」
まほ「詳しい説明は後でする」
エリカ「はい……」
エリカ(よく分からないけど…)
エリカ(でもこれ、隊長と2人でドライブ……?)
エリカ(えへへ///) - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:09:00.30 ID:7WIOhE180
- まほ「さあ、着いたぞ」
エリカ(相変わらず大きいお屋敷……)
菊代「あら、お嬢様。今日はお早いですね」
まほ「ただいま帰りました。今日は少し訳がありまして」
菊代「そうでございますか。あぁ、私は裏を掃除していますので、ご用があれば」
まほ「ありがとうございます」
まほ「エリカ、降りて」
エリカ「はい」
まほ「気づかれないようにね」ガラ
エリカ「わ、分かりました」
まほ「こっち」
エリカ「え? でもそちらは」
まほ「いいから」
エリカ(いつもなら客間に通されるのに…) - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:12:32.19 ID:7WIOhE180
- まほ「ここ」
エリカ「ここって……」
まほ「私の部屋」
エリカ「隊長の!?」ドキドキ
まほ「声が大きい」
エリカ「あ、すみません」
エリカ(誰にも見られないように…しかも自分の部屋に通すって)
エリカ(そんなぁ///)
まほ「入って。散らかってて悪いけど」
エリカ「そんなことは//」
まほ「何か飲み物でも持ってくるから」
エリカ「あ、ありがとうございます//」ドキドキ
エリカ(隊長の部屋……///)
エリカ(隊長の匂いでいっぱい//)ホワン
エリカ(だ、ダメよ! 落ち着いて……平常心) - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:16:31.50 ID:7WIOhE180
- エリカ(……ちょっとだけなら)
エリカ(隊長の机……このファイルは…)
エリカ(ちらっと、ちらっとだけ)ペラ
エリカ(これって……)
まほ「みほの記事だ」
エリカ「たっ…隊長!? す、すすみません!!」
まほ「別にいい。見られて困るようなものでもないし」
エリカ「ず、随分あるんですね」
まほ「ネットのプリントアウトがほとんどなんだが」
まほ「ほんと、よくやってるよ」
エリカ「……」
エリカ(『大洗で雪辱』『奇跡の優勝劇』『新西住流誕生か?』……)
エリカ(ふん、なにが新西住流よ。くだらない…)
まほ「まぁそう嫌な顔をするな」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:20:18.26 ID:7WIOhE180
- まほ「みほを好いていないのは知っているが、それでも私の妹なんだ」
エリカ「それは……はい…」
まほ「さて、コーヒー淹れてきたから飲みながら――」
みほ「ただいまー」
まほ「えっ…」
みほ「お姉ちゃん、帰ってるんでしょ?」ガチャ
まほ「み、みほ、開けるときはノックをしてから……」
みほ「あー! わんちゃんだ! どうしたのお姉ちゃん?」
エリカ「え?」
みほ「制服着てる犬、大洗でも噂になってるんだよ」
みほ「こっちにもいるんだ」
みほ「この子うちで飼うの? 触ってもいい?」
エリカ「や、やめなさい! 何を意味の分からないことを……」
まほ「みほ、ちょっと」
みほ「なに?」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:24:25.35 ID:7WIOhE180
- まほ「ほんとに犬に見えるの?」
みほ「犬じゃないの? 狐? もしかして狼!?」
エリカ「ちょっと! いい加減にしないと……」
まほ「待てエリカ」
みほ「え……逸見さん?」ビク
まほ「いや、そうじゃなくて……」
エリカ「隊長! どういうことですか!?」
まほ「言っただろう。車の中で」
みほ「え?」
まほ「みほに言ったんじゃない……」
みほ「でもここには私しか……」
エリカ「あ、あれって冗談じゃなかったんですか!?」
まほ「冗談じゃないんだ」
みほ「お姉ちゃん?」
エリカ「そんな……どういうことなんですか!?」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:27:39.92 ID:7WIOhE180
- みほ「お姉ちゃん、大丈夫?」
エリカ「隊長……」
まほ「みほ、一旦出てくれ」
みほ「え……ごめんなさい、私何か……」
まほ「違うんだ、ちょっと色々あって」
みほ「……分かった」
まほ「すまない。すぐ済むから」
みほ「うん……」
まほ「で、エリカ」
エリカ「は、はい…」
まほ「まぁその、今の通りなんだが……私にもなぜだかさっぱり分からない」
エリカ「……」
まほ「どうやら、私以外の人には犬にしか見えないらしい」
エリカ「な、治るんでしょうか……?」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:31:52.31 ID:7WIOhE180
- まほ「原因が分からないと何も言えない……そもそも、こんなことが起こるなんて」
エリカ「すみません……」
まほ「いや、エリカが悪いんじゃない。学校に居ると厄介と思って連れてきたが」
まほ「まさか、みほが帰ってくるとは…」
エリカ「あ、あの。私なら寮に戻っても……」
まほ「2足歩行の犬が居たら大騒ぎだ。それに、そのままじゃ普通の生活も出来ないだろう」
エリカ「それは……」
まほ「私も力になるから、解決するまでは家にいていい」
エリカ「隊長//」
まほ「ただし、その……家にいる間は犬の振りを頼む」
エリカ「い、犬の振り……」
まほ「みんなエリカだって分からない上に、説明しても恐らく無駄だろう」
まほ「変に騒ぎを大きくするよりは……エリカには辛いだろうが」
エリカ「……」
エリカ(犬として生活する……そんな人として…) - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:34:46.39 ID:7WIOhE180
- エリカ(でも、それさえ我慢すれば隊長と……//)
エリカ(な、悩む……)
まほ「無理ならいいんだ」
エリカ「い、いえ、大丈夫です!」
まほ「そうか」
まほ「だとしても、他の人間には知られない方がいいな」
まほ「みほが何か言う前に止めてくるよ」
エリカ「は、はい」
まほ「少し待ってて」
エリカ(勢いで言っちゃったけど……犬…)
エリカ(私、どうなるんだろう……)
エリカ(もう戻らない、なんてことは…)
エリカ(大丈夫…隊長がいるもの……) - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:38:28.43 ID:7WIOhE180
- まほ「お待たせ」
まほ「はぁ……やっと落ち着ける」
エリカ「隊長……」
まほ「みほには誰にも言うなと言っておいた」
まほ「とりあえずは大丈夫だろう」
エリカ「そ、そうですか」
まほ「それと、基本的にはこの部屋に居るようにしてくれ」
まほ「お母様に見つかったら追い出されるかも知れない」
エリカ「わ、分かりました」
エリカ(ってことは、1日中隊長の部屋に……犬も悪くないかも知れない)
まほ「どうした? にやけてるぞ?」
エリカ「あ、いえ、なんでもないです//」
菊代「お嬢様、お夕飯の時間ですよ」
まほ「はい、すぐ行きます」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:41:21.35 ID:7WIOhE180
- まほ「すまない、また待っててくれ」
エリカ「はい」
エリカ(夕飯……つまり、しばらく戻らない…)ソワソワ
エリカ(目の前には隊長のベッド……)
エリカ(よ、寄りかかるだけ…)ポフ
エリカ(な、なに緊張してるのよ…このくらいで…)ドキドキ
エリカ(……)
エリカ(大丈夫、バレはしない)
エリカ(……//)クンクン
エリカ(あぁ///隊長…)
ガチャ
みほ「あ、ダメだよー」
エリカ「っ!」ドキ
みほ「ベッドに悪戯しちゃ」
エリカ「あ、あああの、これはその…えっと////」ワタワタ - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:44:09.41 ID:7WIOhE180
- みほ「喉渇くといけないから、お水持ってきたよ」コト
エリカ「え……そっか、危なかったわ…」
みほ「ご飯はあとでお姉ちゃんが持ってきてくれるみたいだから」ナデナデ
エリカ「あっ…ちょっと//」
みほ「それまで我慢してね」
みほ「それじゃ、騒いじゃだめだよー」バタン
エリカ「……」
エリカ(死ぬかと思った…)
エリカ(おとなしく待ったほうがいいわね…)
エリカ「……」
エリカ「Auf der Heide bluht ein kleines Blumelein…♪」
エリカ「……暇」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:48:36.88 ID:7WIOhE180
- エリカ「……」
エリカ「遅いなぁ……」
ガチャ
まほ「すまない、待たせたな」
エリカ「た、隊長! いえ、全然大丈夫です」
まほ「そう。ならよかった」
まほ「それと、こんなのしかなくて悪いけど」
エリカ「カップ麺…?」
まほ「お腹空いてるだろ?」
エリカ「そ、そんなお気遣いなく……」グゥゥ
エリカ「あ…/// すみません…頂きます//」
まほ「うん」
エリカ「あの……あんまり見られてると恥ずかしいんですけど//」
まほ「ああ、すまん。他にやることもなくてな」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:51:24.62 ID:7WIOhE180
- エリカ「元副隊長はどうしたんです?」
まほ「みほなら、お母様に優勝の報告をしている」
エリカ「そうですか……」
まほ「成長したよ、ほんと」
エリカ「……」
まほ「どうした?」
エリカ「なんでもありません」
まほ「ならいいが……さて、風呂にでも入るか」
エリカ「はい」
まほ「ん? 何座ってるんだ? エリカも入れ」
エリカ「えっいや、あの……」
まほ「犬は勝手に入らんし、エリカもそのままじゃ嫌だろう」
まほ「着替えは私のを使っていいから」
エリカ(た、隊長とお風呂……///)
エリカ「は、はい!」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:54:50.75 ID:7WIOhE180
- まほ「それじゃあ、見つからないように」
エリカ「はい」
まほ「ここ、早く入って」
まほ「ふぅ……あとは帰りか…」
エリカ「すみません…」
まほ「気にするな。さ、入るぞ」ヌギヌギ
エリカ「はい///」スルスル
まほ「2人だと狭いかもしれないが、そこは勘弁してくれ」ガラ
エリカ(広っ…)
エリカ「そ、そんな、広いですよ」
まほ「そうだろうか?」
エリカ「そうなんです」
まほ「まぁいい。風邪引く前に入るぞ」
エリカ(隊長の裸……//) - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:58:40.97 ID:7WIOhE180
- まほ「はぁ……気持ちいい…」チャポン
エリカ「……////」
まほ「やっぱり2人だと狭いだろう」
エリカ「いえ…///」
エリカ(た、隊長が近い//)
エリカ(お、落ち着いて……)
まほ「身体洗ってくる」
エリカ「は、はぃ」
まほ「……」ゴシゴシ
エリカ「あ、あの……もし良ければ背中流しますよ?」
エリカ(って何言ってるの私…//)
まほ「頼むよ」
エリカ(ぇええ…// そんなあっさり)
エリカ(そ、そうよね、後輩が背中流すだけだもの…) - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:02:36.13 ID:v2jJuxdb0
- エリカ「し、失礼します」
エリカ(わぁ…肌綺麗……)ゴシゴシ
エリカ(……)
エリカ(……///)ゴシゴシ
まほ「エリカ、もういいよ」
まほ「座って。次は私が洗ってあげる」
エリカ「ぇ//あ、はい」
まほ「どう?」ゴシゴシ
エリカ「はい//気持ちいいです///」
まほ「そう」ゴシゴシ
エリカ(////)
・
・
・ - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:06:56.19 ID:v2jJuxdb0
- エリカ(はぁ……幸せだった///)
エリカ(ふふ//隊長のパジャマ//)ヒラヒラ
まほ「さて、寝るにはまだ早いし」
エリカ(隊長と2人きり//)
まほ「せっかくだから今後の練習プランについて――」
コンコン
みほ「お姉ちゃん、入るよ?」
まほ「ん? ああ」
みほ「えへへ//お姉ちゃん」
エリカ「……」ギロ
まほ「……おい」
エリカ「……」
みほ「どうしたの?」
まほ「なんでもない。みほこそどうしたの?」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:11:17.74 ID:v2jJuxdb0
- みほ「ちょっとお話ししたいなって」
まほ「そう」
みほ「うん。こうして2人でお話し出来るの久しぶりだし」
エリカ「……」
まほ「2人で…」
みほ「うん!」
エリカ「私、出てますね」
まほ「……」コクン
みほ「あれ? わんちゃん出て行っちゃうよ」
まほ「いいんだ」
みほ「でも、お母さんに見つかったら」
まほ「大丈夫」
みほ「そうなの?」
まほ「そう、だから座って」
みほ「ありがと」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:15:22.12 ID:v2jJuxdb0
- エリカ(……)
エリカ(邪魔しちゃ悪いと思ったけど……寒い)フルフル
エリカ(どうしよう、戻ろうかな?)チラ
エリカ(いやでも、隊長だって2人で話したいだろうし)
エリカ(私よりも西住さんのほうが大切よね……)
エリカ(妹なんだから……)
みほ「……」
まほ「……みほ?」
みほ「あはは…緊張しちゃって…」
まほ「緊張……?」
みほ「おかしいよね……お姉ちゃんと話すだけなのに」
まほ「……」
まほ「……すまない」
みほ「え…お姉ちゃん? なんで謝るの?」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:20:20.23 ID:v2jJuxdb0
- まほ「あんなに追い詰められてたのに…」
まほ「助けてあげられなかった」
まほ「何もしてあげられなかった」
みほ「そんなこと……」
まほ「ごめんなさい…」
みほ「謝らないでよ…」
まほ「ごめん……」
みほ「もういいの!」ギュウ
みほ「もういいから…」
みほ「西住の長女だもん。仕方ないよ」
まほ「みほ…」
みほ「謝るのは私のほうだよ。ごめんね」
まほ「……」
みほ「元々は私の失敗が原因だし…」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:25:22.44 ID:v2jJuxdb0
- まほ「でもあれは……確かに西住流としては褒められたことじゃないけど」
まほ「そうじゃない、その…みほらしいというか」
まほ「私は、そんなみほの戦車道を応援したい」
みほ「……お姉ちゃん」
まほ「西住流は私が継ぐから、安心して今のやり方を続けて欲しい」
みほ「でも、それじゃお姉ちゃんが…」
まほ「私は、今のこのやり方しか出来ないから」
まほ「適材適所、ね?」
みほ「だけど……私だって西住の人間だし」
みほ「私のやり方が西住流だと思われたらまた…お母さんとお姉ちゃんに迷惑が」
まほ「それなら、結婚して苗字変えればいい」
みほ「ええ!? そんな……気が早いよ!」
まほ「いい人はいないの?」
みほ「だって、うち女子校だし」
まほ「まぁ…確かに」 - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:29:32.28 ID:v2jJuxdb0
- みほ「そういうお姉ちゃんはどうなの?」
まほ「私か!? いや、別にそんな人は///」
みほ「ホントに?」
まほ「ああ//」
みほ「えへへ、やっと姉妹らしい話が出来たね」
まほ「もう緊張しない?」
みほ「うん」
まほ「そう、っ――」
みほ「謝るの禁止! もう気にしなくていいんだよ」
みほ「大洗のみんなはいい人ばかりだし」
みほ「お母さんにも認めて貰ったし、結果的に転校して良かったのかもって思ってるから」
まほ「……ありがとう」
みほ「もう、なんでお礼なの……?」
まほ「なんでだろうな」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:33:37.43 ID:v2jJuxdb0
- みほ「ふふっ…お姉ちゃん大好き」ギュウ
まほ「ちょっと態度が変わりすぎじゃない…?」
みほ「いいの」
まほ「まったく」ナデナデ
みほ「えへへ」
まほ「それじゃあ、みほの学校のこと教えて」
みほ「うん! えっとね、最初に友だちになったのが――」
エリカ「くしゅんっ……」
エリカ(そろそろ限界……)カタカタ
みほ「ねぇ、わんちゃん入れてあげようよ」
エリカ(っ!)
まほ「みほがいいなら、構わないけど」
みほ「えへへ、おいで」ガチャ
エリカ「べ、別に嬉しくなんてないから…」
エリカ(廊下寒かった……) - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:37:32.89 ID:v2jJuxdb0
- みほ「うわっ冷た……大丈夫だった?」ナデナデ
エリカ「ちょ……」
みほ「可愛いなぁ」ギュウ
エリカ「あなた、いい加減に…」
みほ「ほら、暴れないでこっちおいで」グイ
エリカ「だからぁ…」
みほ「ごめんね? 寒かったよね」ワシャワシャ
エリカ「うぅ……」
まほ(なんだろう、すごい違和感…)
みほ「それで、最初は沙織さんと華さんが話しかけてくれて」
みほ「あ、Ⅳ号の通信手と砲手してる人ね」ナデナデ
エリカ「…///」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:41:51.39 ID:v2jJuxdb0
- ・
・
・
みほ「それからね……みんなでシュルツェン付けて…」ワシャワシャ
まほ「みほ、もう遅いから続きは明日に」
みほ「うん……お休みなさい、お姉ちゃん」
まほ「お休み」
みほ「わんちゃんもお休み」
エリカ「っ////」プイ
みほ「そうだ、ひとつだけ聞いていい?」
まほ「なに?」
みほ「その、逸見さんなんだけど……やっぱり嫌われてるのかな?」
エリカ「え……」ドキ
まほ「……良くは思ってないようだな」
みほ「そっか…」
エリカ「……」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:46:01.95 ID:v2jJuxdb0
- まほ「どうしたの?」
みほ「何でもないの、試合の後は普通だったから…」
まほ「そう……」
みほ「お休みなさい」
まほ「お休み」
エリカ「……」
まほ「私も今まで聞かなかったが、どうして?」
まほ「何故みほに冷たく当たる?」
エリカ「それは……」
まほ「去年の失敗のせい?」
エリカ「……はい」
まほ「なら、そろそろ許してくれないか?」
まほ「みほだって、もう十分すぎるほど苦しんだ…」
エリカ「それは分かってます……」 - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:50:20.05 ID:v2jJuxdb0
- まほ「それなら何故……?」
エリカ「……」
まほ「言えないか……」
エリカ「あ、あの人は……西住流に…いえ、隊長の顔に泥を塗るようなことを」
エリカ「今だって、あんな甘い戦い方で隊長なんかやって」
まほ「……それが気に入らない?」
エリカ「それだけじゃ……」
まほ「はっきり言って」
エリカ「……っ」グッ
エリカ「私が……私が、隊長のこと好きだから…」
まほ「えっ」ドキ
エリカ「私よりもずっと隊長に近いところにいて、隊長に想われて…」
エリカ「それが羨ましかった……妬んだりもしました…」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:54:38.20 ID:v2jJuxdb0
- エリカ「なのに、あんな結果を残したあげく転校……」
エリカ「そんなの、どう許せって言うんですか……?」ポロポロ
まほ「エリカ……」
エリカ「っうぅ……ぇぐっ…っ…」
まほ「ありがとう」ギュウ
エリカ「え…た、隊長…?///」
まほ「私もエリカが好きだ」
エリカ「……そんな…冗談はやめてください」
まほ「冗談でこんなことは言わない」
エリカ「でも…私なんて……」
まほ「思えば、エリカはいつも私の側についてくれてた」
まほ「私に非がある時でさえ私を庇ってくれた」
まほ「だから、私は前だけを見て進むことが出来た」
エリカ「……」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:58:58.70 ID:v2jJuxdb0
- まほ「でも、その……なんだ、それだけじゃ嫌というか」
まほ「副官じゃなく、エリカとして支えて欲しいというか」
まほ「肯定するだけじゃなくて、間違えたら正して欲しいというか……」
まほ「と、とにかく、私はエリカが好きだ…っ///」カァァ
エリカ「隊長……隊長っ!!」ギュウ
エリカ「ほんとに…ほんとですよね!? 嘘なんかじゃないですよね?」
まほ「嘘を言ってどうする」
エリカ「嬉しいです…っ…私…」グス
まほ「泣くな」ナデナデ
エリカ「でも……でもっ…うぅっ」
まほ「なら、黙らせる」チュウ
エリカ「んっ……」 - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:05:56.62 ID:v2jJuxdb0
- まほ「んむ……ん…」
エリカ「っはぁ……隊長ぉ…///」
まほ「名前で呼んで」
エリカ「ま、まほさん……///」
まほ「エリカ///」ガバ
エリカ「あっ……だめです…そんな…」
まほ「なんで?」スッ
エリカ「だって…んぅ…こんないきなりっ…///」
まほ「嫌?」
エリカ「それはっ…ぁ…んっ…」
まほ「好きだ、エリカ」
エリカ「っ//ずるいです……っあ…ん」
みほ「お姉ちゃん、一緒に寝ても…」ソ~ - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:10:39.45 ID:v2jJuxdb0
- エリカ「ぁっ…んんぅっ……!…だめっ…///」ビク
まほ「ふふ、イきそう…?」
みほ「……」パタン
みほ「私は何も見てない、何も見てない」
みほ「というか……あれ逸見さん?」
みほ「ううん。忘れよう……」
エリカ「んぁっ…っ……ぁっ……!!!」ビクン
エリカ「っはぁ…んぅっはぁ……」
まほ「声、よく我慢したね」ナデナデ
エリカ「ひ、酷いですよ……っ…はぁ…」
まほ「次は一緒に…ね」
エリカ「ま、まだだめっ……あっん…」
まほ「んっ……んぁっ……っ…」 - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:15:09.78 ID:v2jJuxdb0
- ・
・
・
エリカ「ん……ふぁ…」
まほ「おはよう」
エリカ「……っ! お、おはようございます」ドキドキ
まほ「昨日はすぐ寝るんだから……」
エリカ「だ、だって隊……まほさんが…」
まほ「あ、あれはやり過ぎたと思ってる…すまん」
エリカ「次は…も、もっと優しくしてください」
まほ「うん」
コンコン
みほ「お姉ちゃん? 起きてる?」
まほ「ああ」 - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:21:09.76 ID:v2jJuxdb0
- みほ「入るよ」ガチャ
エリカ(犬の振り、犬の振り……)
みほ「おはよう、お姉ちゃん」
まほ「おはよう」
まほ「どうしたの?」
みほ「あのね、えっと……」チラ
まほ「?」
みほ「い、逸見さんだよね…? 犬みたいな座り方してるけど」
エリカ「えっ!?」ドキ
まほ「なに…っ」
みほ「うん……その方がいいや。さすがに犬とはちょっと…」 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:27:28.05 ID:v2jJuxdb0
- みほ「それだけだから、誰にも言わないから…えぇと、お幸せにっ!」バタン
まほ「ちょ、ちょっと待って……それって//」
エリカ「み、見られてた…?///」
まほ「……良かったな……元に戻って」
エリカ「余計に悪いですよ!」
まほ「き、気にしてはだめだ。みほはいい子だから大丈夫……」
エリカ「うぅ…恥ずかしすぎる///」
まほ「みほ、引いてたな……」
エリカ「だって、昨日までは私、犬でしたし」
まほ「ってことは待て、私のイメージが大変なことになる」
エリカ「で、でもあの時点で戻ってたかも知れませんし」 - 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:31:29.79 ID:v2jJuxdb0
- まほ「と、とにかく何を見たか問いただすぞ!」
エリカ「はい!」
まほ「それと、みほのことは妹として大切なだけだから」
まほ「変に気を置かなくてもいい」
エリカ「わ、わかってますよ//」
エリカ「後で謝っておきますから……今までのこと」
おわり - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:31:38.56 ID:BqJBi5EE0
- おつん
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 01:34:30.44 ID:ItfENqtW0
- おつおつ
西住殿は気のきくいい子

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