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ハルトマン「トゥルーデを馬鹿にすんなァーッ! 死ね!」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 20:46:29.83 ID:fDzLwdKqO
- マルセイユ「なん」
ハルトマン「消えろ!!」
マルセイユ「わた」
ハルトマン「ぶっ殺すぞ!!!」
マルセイユ「」
ハルトマン「出てけってんだよォォーッ!」
マルセイユ(なんだコイツ……ちょっとコワくなってきた)スゴスゴ
バタン
ハルトマン「ハアハア……」
ガチャッ
ハルトマン「!! このド腐れ……」
バルクホルン「わっ」
ハルトマン「とぅ、トゥルーデ!?」
バルクホルン「何を叫んでいるんだ……マルセイユが目も合わせずに走っていったぞ」
ハルトマン「ちょっとね」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 20:59:19.36 ID:fDzLwdKqO
- ―食堂―
マルセイユ(さっきは面食らったが、ハルトマンに私との差を見せつけてやる)
ハルトマン「ご飯ごはん~♪ トゥルーデのも持ってくるね」
バルクホルン「ああ。ありがとう」スッ
マルセイユ(ちっ、お前が私の隣に座るなよ)
バルクホルン「マルセイユ、501の雰囲気はどうだ?」
マルセイユ「雰囲気? はっ、アフリカに比べたらファンタジーみたいなもんさ。お前には分かるまい」
バルクホルン「ファンタジーか……そうだな。カールスラントやオストマルクが近いとはいえ、我々は食事や設備には事欠かないわけだし」
バルクホルン「やはり第一線で戦っている者から見ると、501は甘っちょろいかもな」
マルセイユ(くそ、なんだコイツ) - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:07:26.39 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「それより箸が進んでいないようだが……口に合わないか?」
マルセイユ(ハルトマンが来るまで待ってるんだよ、ほっとけ)
ハルトマン「お待たせー……」フラフラ
バルクホルン「おい、こぼすなよ」
ハルトマン「だいじょー……ああっ!」
バシャア
マルセイユ「ぅ熱っ!! ハルトマン、貴様わざと……」
ハルトマン「トゥルーデにちょっかい出すなよ」ボソッ
マルセイユ「!」
バルクホルン「何をやっているんだ! マルセイユ、火傷してないか? 服を脱いだ方がいい……宮藤!」
芳佳「はい!」
マルセイユ「こ、これくらいアフリカの日差しに比べれば……」
バルクホルン「馬鹿! それとこれとは話が別だ!」
ハルトマン「……」ニヤニヤ - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:15:28.31 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「すまなかった。ハルトマンの代わりに謝らせてくれ」
マルセイユ「大したことないって言ってるだろ」
バルクホルン「そのようで良かった。カールスラントのアイドルでもある『アフリカの星』が、まさか仲間に傷付けられたなんて笑えないからな」
マルセイユ(なんだコイツ)
ガラッ
ハルトマン「トゥルーデー」
バルクホルン「む、ハルトマン! お前もちゃんとマルセイユに謝れ!」
ハルトマン「もう謝ったよ」
バルクホルン「ちゃんと、だ」
ハルトマン「はいはい。どーももーしわけありませんでしたっと」ペコォォーッ
バルクホルン「全く……マルセイユ、許してやってくれ」
マルセイユ「あ、ああ……」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:24:52.17 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「お前が訓練なんて、どういう風の吹き回しだ」
ハルトマン「ちょっとね」
バルクホルン「マルセイユに当てられたか? いつもこうだといいんだがな」
ハルトマン「……」
バルクホルン「まずは基地周辺を走って体を温めよう。二人とも私に付いてこい」
マルセイユ(勿論ハルトマンに遅れをとる訳にはいかん。圧倒的リードで訓練を終えてやる)
バルクホルン「いくぞ」
Hup,two,three,four!
Hup,two,three,four! - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:33:52.82 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「はっ、はっ、ふー」
マルセイユ(トロいな……こんなノロマが僚機では、ハルトマンもさぞかし苦労していることだろう)ダッ
バルクホルン「お……流石だな」
ハルトマン「……」ダッ
バルクホルン「は、ハルトマン……やはり対抗意識があるみたいだな。はっ、はっ」
マルセイユ「ふはは! どうしたどうした、遅いぞハルトマン!」
ハルトマン「……っ!」
グイッ - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:40:53.06 ID:fDzLwdKqO
- マルセイユ「ぐっ」ドサッ
ハルトマン「……トゥルーデの前に出るなよ、お前ごときが」
バルクホルン「はぁ、なんだ? はぁ、バテたのか」
マルセイユ「ハルトマンが私を……」
ハルトマン「マルセイユが転んじゃってさぁ」
バルクホルン「なに? はぁ、どれ……」
マルセイユ「さ、触るな! 平気だ!」ダッ
バルクホルン「行ってしまった」
ハルトマン「本人が言うんだから平気なんでしょ。行こ、トゥルーデ」
バルクホルン「ああ……」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:50:18.39 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「さて、一通り基礎訓練は終わったし……マルセイユさえ良ければ、是非模擬戦を頼みたいんだが」
マルセイユ「いいだろう」
マルセイユ(来た! いよいよハルトマンを完膚無きまでにヘコませられる私の舞台が!)
ハルトマン「私が最初に行くよ」
バルクホルン「よし。ルールはいつも通りペイント弾に被弾するか、地面及び海面に墜落したら敗けだ。それ以外は何でもあり、いいな?」
ハルトマン「うん」
マルセイユ「異論は無い」
ブウゥゥゥン
バルクホルン「よし……いくぞ!! よーい……」
パァン! - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:59:17.25 ID:fDzLwdKqO
- マルセイユ(まずは様子見……なに!?)
ハルトマン「うおああああァァーッ!」
マルセイユ「真正面から突貫など……私も舐められたものだな!」ブゥゥゥン
マルセイユ「私の魔法なら……距離をとりさえすれば!」
ハルトマン「くたばれぇぇぇ!!」
マルセイユ「そこだッ!」バババババ
ハルトマン「――!」
マルセイユ「勝った……!」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:07:23.29 ID:fDzLwdKqO
- ハルトマン「疾風《シュトゥルム》!」
マルセイユ「な……」
マルセイユ(弾丸を切り裂いた!? あれほどの威力とは……)
ハルトマン「うらァァァーッ!」
マルセイユ(マズい、あんなのが擦りでもしたら)
マルセイユ「逃げ切れるか……!?」
ハルトマン「逃がすか!」ババババ
マルセイユ「くっ!」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:15:59.57 ID:fDzLwdKqO
- マルセイユ(くそ、追い付かれる!)
ハルトマン「シュトゥルムゥゥゥ!」
マルセイユ(私じゃハルトマンには勝てないって言うのか……)
ハルトマン「捉え……た!」
ガギィン
バギバギバギ
ハルトマン「……勝った!」
マルセイユ(ストライカーが……このまま落水して私の敗北、か……)
「うおおぉぉ!! 間に合えぇぇっ!」ドギュウウウン
マルセイユ「!?」フワッ - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:26:43.29 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「マルセイユ! 良かった、間一髪だったな……」
マルセイユ「っ……何故邪魔をする! ストライカーは破壊されたが、私はまだ被弾も落水もしていないぞ! 貴様……」
バルクホルン「確かにお前はな。ハルトマン!」
ハルトマン「何?」
バルクホルン「お前の負けだ」
ハルトマン「え?」
マルセイユ「なんだと」
バルクホルン「お前のシュトゥルムはまだまだ未熟なようだな。一発だけ、あの嵐を掻い潜ったらしい」
ハルトマン「あ……ホントだ。気付かなかった……」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:38:13.77 ID:fDzLwdKqO
- マルセイユ「じゃあ、勝ったのは……」
バルクホルン「そうとも。間違いなくお前だよ、マルセイユ」
ハルトマン「……」
バルクホルン「さて! 少し休憩したら、次は私と手合わせ……」
ハルトマン「マルセイユ、泣いてるの?」
バルクホルン「なに?」
マルセイユ「な、何を急に! この私がたかが一勝挙げたくらいで泣くわけないだろ!」
ハルトマン「ふーん」
マルセイユ「全く……」
マルセイユ(試合には勝ったが……実質敗北だ。これが実戦なら、きっと今頃私は……いや)
マルセイユ(これが実戦だとしても、バルクホルンは私を助けただろう。やっと分かったよ、ハルトマンはずっとバルクホルンの為に……) - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:42:41.58 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「どうした? あ、そういえばストライカーが無いのか。参ったな……」
マルセイユ「ふっ、どこまでもお人好しだな。バルクホルン」
バルクホルン「?」
マルセイユ「……おい」
バルクホルン「何だ?」
マルセイユ「悪かった。暴言だったよ」
バルクホルン「は?」
ハルトマン「……へへ」ニッコリ - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:48:43.42 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「もう行くのか。寂しくなるな」
マルセイユ「心にもないことを」
バルクホルン「本心だ」
マルセイユ「……そうか」
ハルトマン「ねぇ」
マルセイユ「ん……」
ハルトマン「あのさ……意地悪してゴメンね。悔しかったんだよ、トゥルーデをコケにされて」ボソボソ
マルセイユ「ああ、私も悪かった……と、そうだ。おい、バルクホルン!」シュッ - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:59:07.88 ID:fDzLwdKqO
- バルクホルン「! これは……」
マルセイユ「妹がいるんだろ? ファンは大切にしないとな」
バルクホルン「あ、ありがとう! コイツはクリスが喜ぶぞ!」
ハルトマン「……ね。こういう人間だから、トゥルーデが大好きなんだ」
マルセイユ「ふっ、お似合いだよ。さあ、私も仲間達の元に帰るか。また会おう、我が友!」
ハルトマン「次は私が勝つからね、ばいばーい!」
バルクホルン「次はハルトマンと喧嘩するなよ! 武運を祈ってるぞ!」
ハルトマン「え」
バルクホルン「気付いてないと思ってたのか? こんな鈍いのが世界一のエースとはな」
ハルトマン「うー、トゥルーデの意地悪……」
バルクホルン「ふふん、なかなか見応えがあったぞ?」ニヤニヤ
ハルトマン「……もう、トゥルーデなんてだいっきらい!」
おわり - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:59:59.95 ID:GpahHPmM0
- やはり天使だった 乙
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:13:10.20 ID:Rt+BiMFDO
- 面白かった乙
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:13:58.56 ID:r3dDwTlV0
- よかったです、はい

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