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かれん「ミルクが離れてくれないわ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:30:22.48 ID:PebWyTkp0
- かれん「……」
トッ、トッ、トッ
かれん「……」
トッ、トッ、トッ
かれん「……」
トッ、トッ、トッ
かれん「……はあ」ピタッ
トッ、トッ、ピタッ
かれん「ねえ、ミルク?」クルッ
ミルク「かれん、どうかしたミル?」
かれん「ええ、あのね……どうしてさっきから私のあとばかりついてくるのかしら?」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:32:04.95 ID:PebWyTkp0
- ミルク「どうしてって、だめミル?」
かれん「そうではないんだけど……少し落ち着かないっていうか」ソワソワ
ミルク「ミルクはいつでもかれんの近くにいたいミル」
かれん「そ、そう……?」
かれん「(どこにでもついてまわる気かしら……)」
―――――
――――― - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:39:30.54 ID:PebWyTkp0
- ナッツハウス
かれん「――で、昨日からずっと」
こまち「ミルクさんが、離れてくれない?」
うらら「ほんとう、ずーっとかれんさんの膝の上ですね……」
のぞみ「あっ、この羊羹おいひー」
りん「のぞみ、話聞いてた?」
こまち「ふふっ、もっと食べてもいいのよ」
のぞみ「わー、こまちさんありひゃとー!」
りん「口にいれたまましゃべらない!」
うらら「あ、のぞみさんわたしにもください!」
りん「うららも急にがっつくんじゃないの!」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:42:40.53 ID:PebWyTkp0
- ミルク「ミルぅ……」
こまち「あはは……そ、それでミルクさん?」
ミルク「なにミル?」
こまち「どうしてかれんの傍を離れたくないのかしら?」
ミルク「逆に聞くけど、かれんの傍を離れなくちゃいけない理由があるミル?」
こまち「そ、それは……」
かれん「ねえ、ミルク?せめて理由だけでも……」
ミルク「いやミル」プイッ
こまち・かれん「……」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:47:26.56 ID:PebWyTkp0
- のぞみ「ミルクって意外と甘えん坊だよねー」モグモグ
ミルク「な、なに言ってるミル!」
うらら「のぞみさん、栗!栗が落ちました!」
のぞみ「きゃあ!」
りん「ああもうあんたは……」
こまち「え、えっと……それでミルクさん、あのね、ずっとかれんの傍に居るのは少し大変だと思うの」
ミルク「そんなことないミル。かれんの傍にならいつまでだっていられるミル」
かれん「ミルク……」
こまち「でも、だれかに見付かったら大変でしょう……?」
ミルク「外に出歩くときは――」スッ
ポンッ
くるみ「この姿になればいいんでしょう?」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:49:34.31 ID:PebWyTkp0
- りん「あ、その姿久し振りに見た」
のぞみ「そういえばココとナッツは?」
うらら「さっきはいたのに……姿が見えませんね」
くるみ「ね、かれん」ストン
かれん「くるみ……」
くるみ「この姿でならどこ行ったって平気でしょう?」
かれん「それは、そうだけど……」
くるみ「こまちも」
こまち「え、ええ……」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:52:21.17 ID:PebWyTkp0
- 水無月邸
坂本「おかえりなさいませ、お嬢様」
かれん「ただいま、じいや」
坂本「おや、お友達も一緒ですか」
くるみ「お邪魔します」
かれん「あの、じいや……しばらく、この子の部屋を用意してあげてほしいの」
くるみ「えっ、かれんと一緒でいいわよ」
かれん「でも……」
くるみ「かまいません!」
坂本「はあ……」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:55:14.62 ID:PebWyTkp0
- 部屋
かれん「……」
くるみ「るんるんるん♪」
かれん「(家に帰っても、ずっとこの調子ね)」キガエキガエ
くるみ「あ、かれん」
かれん「なあに?」
くるみ「昨日はベッド貸してくれたけど、今日は貸してくれなくていいわ」
かれん「えっ、じゃあどこで」
くるみ「そんなの――」
ポンッ
ミルク「かれんと一緒に寝るに決まってるミル」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 22:59:55.75 ID:PebWyTkp0
- かれん「今日はよく変わるわね、疲れない?」
ミルク「平気ミル」ピョンッ
かれん「そ、そう……」ダキトメ
ミルク「やっぱり、かれんの腕の中はあったかいミル」
かれん「そうかしら……」
ミルク「そうミル。このミルクが言うんだから間違いないミル!」
かれん「ふふっ、ありがとう……」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:02:45.51 ID:PebWyTkp0
- ―――――
―――――
ミルク「……」スー、スー、
かれん「……」
かれん「……眠っちゃったかしら?」
かれん「……ふふっ、気持ち良さそうに眠ってるわね」
ナデ
ミルク「むにゃ……れん」
かれん「ミルク?」ビクッ
ミルク「か、れん……」
かれん「ミルク、起こしちゃった?」
ミルク「……むにゃ」スー、スー、
かれん「寝言ね……」ホッ - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:05:25.81 ID:PebWyTkp0
- かれん「(夢の中まで私と一緒なのかしら)」
かれん「……いったい、どうしちゃったの、ミルク」ソッ
ミルク「……」スー、スー、
かれん「……はあ」
かれん「……おやすみなさい、ミルク」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:11:18.99 ID:PebWyTkp0
- ――――― ――
翌日
かれん「ごめんなさいね、くるみ」
くるみ「待ってる」
かれん「だから、くるみ、あのね……」
くるみ「かれんを待ってる!」
かれん「……」
かれん「(生徒会の会議だからどうしても部外者は入れないし、大切な会議だから何時に終わるかわからない。それなのに――)」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:13:11.09 ID:PebWyTkp0
- くるみ「かれんを、待ってるから」
かれん「……ねえ、くるみ。どうしてずっと、そんなに頑なになってるの?」
くるみ「それは……言いたくないわ」
かれん「だからって、ずっとここで待っててもあなたが風邪をひいてしまうわ」
くるみ「あたしは平気よ」
かれん「私がいやなの」
くるみ「あたしだってかれんの近くにいたいの!」
かれん「……!」
かれん「……」
かれん「どうしてそんなに聞き分けがないの」
くるみ「だって!」
かれん「いい加減にして!」
くるみ「!」ビクッ
かれん「……もう、勝手にしてちょうだい」フイッ - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:14:07.42 ID:PebWyTkp0
- くるみ「あ、かれ……」
バタン
くるみ「……」
くるみ「かれん……」
―――――
――――― - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:21:00.81 ID:PebWyTkp0
- ナッツハウス
かれん「くるみが?来てない?」
夏「ああ、今日は一度も見てない」
コージ「君と一緒じゃなかったのかい?」
こまち「ミルクさん、やっと離れてくれたの?」
かれん「そ、それはそうなんだけど……少し、ケンカみたいになっちゃって」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:25:02.93 ID:PebWyTkp0
- のぞみ「あーっ、そういえばここに来る途中くるみの後姿見たかも」
りん「えっ、話しかけなかったの?」
のぞみ「うん、うららと歩いてて、くるみかどうかも自信なかったし……」
うらら「わたしは……のぞみさんとのお話に夢中になっててまったく気付きませんでした」
のぞみ「あとねあとね、なんかすっごく元気なさそうだったから」
かれん「!」
かれん「どうしてそれをほうっておいて――」
のぞみ「かれんさん」
かれん「え?」
のぞみ「あそこですよ、あそこ。たぶんくるみ、いつもの公園にいるよ」
かれん「……」タッ
こまち「あっ、かれん!」
夏「……」グイッ
こまち「ナッツさん……」
夏「かれんとミルクの問題だ。俺たちが口出しすることじゃない」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:30:02.26 ID:PebWyTkp0
- こまち「……そう、そうよね」
りん「ねえ、のぞみ」
のぞみ「どうしたの、りんちゃん?」
りん「あんたもしかして」
のぞみ「あははー。だって、ミルクあんなにかれんさんに甘えてたもん」
うらら「すごいです!さすがです!のぞみさん!」
のぞみ「あっ、このお菓子もらっちゃっていーい?」
りん「って、また食い意地はって!」
のぞみ「だいじょーぶだいじょーぶ、かれんさんとミルクのぶんはおいとくってばー」
りん「っていいながらなにあたしの分とろうとしてるのよ!」
のぞみ「とろうとしてないもん!ちょこーっと見てるだけ!」
りん「あげないからね!」
のぞみ「りんちゃんのケチー」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:32:11.79 ID:PebWyTkp0
- ―――――
―――――
公園
タタタタタッ
くるみ「……はあ」
くるみ「(こんなはずじゃなかったのに……どうして)」
タタタタタッ
「くるみーっ!」
くるみ「……!」
くるみ「かれん……?」
タタタタタッ
かれん「……っ!」
くるみ「……!」
かれん「やっと、見つけたわ、くるみ……」ハア、ハア...... - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:35:19.16 ID:PebWyTkp0
- くるみ「かれん……」
かれん「くるみ、あのね、私……」
くるみ「……」フイッ
かれん「ちょ、ちょっとくるみ!?」
くるみ「お願いかれん、ちょっとの間こっち見ないで!」
かれん「くるみ……」
くるみ「うぅ……」グスグス
かれん「くるみ、もしかして泣いてるの?」
くるみ「そんなこと……」
かれん「……ごめんなさい」ギュッ
くるみ「!?」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:38:56.89 ID:PebWyTkp0
- くるみ「か、かれん……っ!?」
かれん「さっきは、少しきついこと言っちゃったわね」
くるみ「あ、あたしこそ……」
くるみ「わがままばっかり言っちゃって、きっと困らせてるって、わかってたのに……」
かれん「ねえ、くるみ」
くるみ「……」
かれん「どうして、ずっと私の近くにいたいなんて言ったの?」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:44:11.23 ID:PebWyTkp0
- くるみ「……って」
かれん「くるみ?」
くるみ「だって、かれんの近くにいないと、かれんがずっと遠い人になっちゃいそうだったから……」
かれん「……」
くるみ「かれんは生徒会長でみんなに慕われていて、たくさんの人からラブレターももらってるでしょう?」
かれん「……そんなこと」
くるみ「この前だって、もらってたわ」
かれん「……」
くるみ「だから、ずっと傍にいて、かれんにあたしのことを忘れないでほしかったの」
くるみ「ずっとずっと近くにいて、かれんを誰のものにもしたくなんてない……」
かれん「……くるみ」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:48:10.03 ID:PebWyTkp0
- くるみ「……な、なんて」
かれん「……くるみ、こっちを向いてくれる?」
くるみ「えっ……」
かれん「いいから」グイッ
くるみ「!」
かれん「……泣かせちゃったわね」
くるみ「こ、これはその……」
かれん「……」ソッ
かれん「(くるみの、冷たい涙――きっと、たくさん傷つけてしまったわね)」
くるみ「……か、かれん」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:54:19.94 ID:PebWyTkp0
- かれん「忘れないわ」
くるみ「え?」
かれん「くるみのこと、ミルクのこと、私が忘れるはずなんてないでしょう?」
くるみ「……でも」
かれん「……あなたは、私にとってとても大切なんだから」
くるみ「!」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:55:00.43 ID:PebWyTkp0
- かれん「だからね」
かれん「確かにずっとついてこられて辟易してた面もあったけれど、本当はとっても嬉しかったのよ」
くるみ「かれん」
かれん「だから、これからもずっと近くにいてくれる?」
かれん「私の、一番近くに」
くるみ「……か、かれんっ」
くるみ「そんなの、当たり前でしょっ!」
かれん「……ありがとう、くるみ」
くるみ「ううん……――かれん、大好き」
かれん「私も」
ポンッ
ミルク「あーっ、キスする前に戻っちゃったミルーっ!」
ふふっ――大好きよ、ミルク。
おわり - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/22(土) 23:55:43.44 ID:PebWyTkp0
- 久々に5を見直してて突発的に書きたくなった
読んでくれた方ありがとうございました
それではまた - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 00:02:23.55 ID:mIBzyGxD0
- 乙
良いかれくるだった - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 00:10:31.97 ID:pFdul5Dt0
- 乙
DX3の別れのシーン思い出したわ

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