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千早「萩原さんのひどい攻撃に平気な顔をしてみる」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:10:38.98 ID:ZX6PZ22h0
- 前作
雪歩「千早ちゃんをつかまえてひどい目にあわせる」
の続きになります。 - 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:12:04.93 ID:ZX6PZ22h0
- 千早(うう……この間はひどい目にあったわ……)
千早(しかも萩原さん、新しいネタを思いついたらまた試すって……)
千早(今度あんなことされたら、本当に笑い死んでしまうかも……)
千早(何とか、対策を考えないと)
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:16:34.86 ID:ZX6PZ22h0
- 千早(……対策、か)
千早(耳をふさいで、ダジャレを聞こえないようにすればいいのかしら?)
千早(……いいえ、これはダメね)
千早(萩原さん、わざわざ私を羽交い締めにしてくるし)
千早(萩原さんは、押さえ方のコツを知っているみたいだわ)
千早(一度萩原さんにつかまったら、私の力じゃ振りほどけないわね……) - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:19:17.31 ID:ZX6PZ22h0
- 千早(つかまっても平気でいるためには、どうすればいいのかしら)
千早(……うーん……)
千早(……)
千早(…………)
千早(………………)
千早「!」ピコーン - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:22:13.96 ID:ZX6PZ22h0
- 千早(そうよ、その手があったわ!)
千早(これなら、萩原さんのひどい攻撃にも平気な顔をしていられるはずよ!)
千早(ふふふ……萩原さんの驚く顔が、目に浮かぶわ)
千早(善は急げね。さっそく買いに行きましょう)
千早(えーっと、アレはどこに売っているのかしら……?) - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:25:53.34 ID:ZX6PZ22h0
- 数日後
雪歩「ねえねえ千早ちゃん、聞いて聞いて!」
千早「……来たわね」サッ
雪歩「また、新しいダジャレをたくさん思いついちゃったんだ!」
千早「…………」
雪歩「だから今日も、千早ちゃんをひどい目にあわせてもいいかなぁ?」
千早「…………」ニコニコ
雪歩「あ、ダメって言っても、ムリヤリ試しちゃうつもりだけど」
千早「…………」ニコニコ
雪歩「あれぇ……?」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:28:40.91 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「何だか今日の千早ちゃん、随分余裕だね?」
千早「…………」ニコニコ
雪歩「これから、私にひどいことされちゃうんだよ? もっと慌てないの?」
千早「……ふふ」ニコニコ
雪歩「うぅ、何だかちょっとペースが狂うけど……」
千早「…………」ニコニコ
雪歩「と、とりあえず逃げられないように羽交い締めぇ!」ガシッ
千早「…………」ニヤニヤ - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:31:27.49 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「い、いくよ千早ちゃん!」
千早「…………」
雪歩「アイスを愛す!」
千早「…………」
雪歩「……えっ?」
千早「…………」
雪歩「あ、アイスを愛すぅ!」
千早「…………」
雪歩「ア、アイスを――」
千早「ふっ」
雪歩「!?」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:35:59.37 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「ど、どどどどうして?」
千早「…………」
雪歩「千早ちゃんなら、絶対に笑うと思ったのに!?」
千早「…………」
雪歩「で、でもレパートリーはまだまだあるからね!」
千早「ふふふ」
雪歩「うくっ……! そ、倉庫があそうこにあるよ!」
千早「…………」
雪歩「あ、あれ?」 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:38:30.91 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「あれれれ?」
千早「ふーん」
雪歩「な、何で! 何でぇ!?」
千早「…………」
雪歩「お、斧をなくして、オーノ―!」
千早「…………」
雪歩「ち、千早ちゃんにダジャレが効かない……!?」
千早「…………」
雪歩「そ……そんな……こんなハズじゃあ……?」 - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:42:02.41 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「こ、こんなこと、絶対にあるわけないよ!」
千早「…………」
雪歩「こ、こ、この焼肉は焼きにくいですぅ!」
千早「…………」
雪歩「う、ううううううっ!?」
千早「…………」
雪歩「そ、それならっ――」
千早「もう終わりかしら?」
雪歩「!!」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:46:03.24 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「ま、まだ終わりなんかじゃないよ!」ギリギリ
千早「萩原さん、あんまり強く押さえつけないで。少し痛いわ」
雪歩「あっ!? ご、ごめん千早ちゃん!」
千早「それぐらいの力なら大丈夫よ」
雪歩「うううっ……」
千早「…………」ニヤニヤ
雪歩「わ、ワープロが上手! わあぁプロみたい!」
千早「…………」ニヤニヤ
雪歩「う、う、う……」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:49:24.17 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「どうして……はうううぅぅぅ……」
千早「…………」ニコニコ
雪歩「ううぅ……今日も千早ちゃんの可愛い笑い声が聞けると思ったのに――」
千早「萩原さん、驚いてるかしら? 驚いてるわよね?」
雪歩「……うん、とっても驚いたよ――」
千早「私だって、やられっぱなしじゃいられないわ」
雪歩「でも、急にこんなに平気になるなんてビックリ――」
千早「だから、ちゃんと対策を立てたのよ」
雪歩「え?」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:51:30.99 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「対策? それってどういう――」
千早「萩原さんのダジャレをまともに聞いたら、確実に耐えられないのはわかっていたわ」
雪歩「ふぇ?」
千早「だから、ね……ふふっ」
雪歩「……?」
千早「萩原さんに羽交い締めにされる前に、耳栓をさせてもらったのよ!」
雪歩「み、耳栓!?」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:56:00.30 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「……そうか。千早ちゃん、耳栓してたんだ」
千早「どんなに面白いダジャレでも、聞こえなければなんてことないわ」
雪歩「だから笑わなかったんだ……」
千早「今回は私の勝ちね、萩原さん」
雪歩「ふーん、そうだったんだぁ!」
千早「ふふふ、考えたでしょう?」
雪歩「どれどれ……」 - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 17:59:21.93 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「さあ、早く私を解放してくれないかしら?」
雪歩「本当だ。両耳にしっかりとはまってるよ」
千早「ムダな事はやめて――」
雪歩「よいしょっと」ポロポロン
千早「え?」
雪歩「千早ちゃん。耳栓、取ってあげたよ?」
千早「…………」
雪歩「…………」
千早「あ、あら?」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:01:18.42 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「え……っと」
雪歩「ふーっ」
千早「きゃあっ!?」ビクンッ
雪歩「えへへへぇ」
千早「は、萩原さん! きゅ、急に耳に息を吹き込まないで!」
雪歩「千早ちゃん、ずいぶんお耳の風通しがよくなったみたいだね」
千早「……う……」
雪歩「まさか、耳栓をしてるとは思わなかったよ! さすが千早ちゃん!」ニコニコ
千早「そ、それ程でもないけど……」
雪歩「……でもちょっとだけ、種明かしが早かったんじゃないかなぁ?」ニヤ - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:06:21.27 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「私の声が聞こえないのに、もうバラしても大丈夫かな、って思っちゃたんだね」
千早「あ、え、う……」
雪歩「わざわざ自分から言わなければ、最後まで気づかなかったのに」
千早「く、くっ!」
雪歩「それも、あんなに得意げに……ふふっ」
千早「うぅ……わ、私としたことが……」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:09:26.83 ID:ZX6PZ22h0
- 雪歩「千早ちゃん、意外とおっちょこちょいなんだね……ふーっ」
千早「きゃあああっ!」ビクン
雪歩「えへへ、くすぐったかった?」
千早「あ、当たり前よ! だから、それは本当にやめて!」
雪歩「千早ちゃん、耳が弱いんだね。首筋とかどうかなぁ?」コチョコチョ
千早「ひあっ!?」ビクビクン - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:12:20.03 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「ちょ、や、は、萩原さん、そこはダメっ……」
雪歩「こちょこちょこちょ~」コチョコチョ
千早「はふっ、く、くすぐらないでっ……ひひっ」ジタバタ
雪歩「千早ちゃんって、笑わされることには何でも弱いよね」コチョコチョ
千早「は、萩原さんだって、くすぐられるのには弱いはずよっ……」
雪歩「でも私、千早ちゃんほどダジャレには弱くないよ?」コチョコチョ
千早「それはっ……そうかもしれないけど……うくっ……」 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:15:26.95 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「あ、あの、萩原さん……も、もうこのぐらいで許してくれないかし――」
雪歩「そうだ!」
千早「え?」
雪歩「くすぐりながらダジャレを言うのも、面白いかも」
千早「!!」ギクリ
雪歩「千早ちゃん、いいアイデアだと思わない?」
千早「や、やめて萩原さん! お願いだからやめてちょうだい!」 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:18:31.49 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「そんなことされたら、私おかしくなっちゃうわ!」
雪歩「小細工なんかするからいけないんだよ、千早ちゃん」
千早「そ、そんな! だって、だって……」
雪歩「そんなにおびえなくても大丈夫だよぉ。怖くない怖くない」ニコニコ
千早「だ、誰か……助け――」
雪歩「ふーっ」
千早「ひあっ!?」ビクン
雪歩「それじゃあ改めて、アイスを愛す!」
千早「はうあっ!?」 - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:21:35.14 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「や、やめ、やめへへへへへへへへへへ!」
雪歩「やったぁ! 千早ちゃんが笑ってくれた!」
千早「はひ、はひ、はひひひはひひひひぃ!」
雪歩「やっぱり、千早ちゃんは千早ちゃんのままだったんだぁ!」コチョコチョ
千早「やめて、首はひゃめてぇ! あひぇひぇひぇひぇひぇ!」ビクビクン
雪歩「倉庫があそうこにあるよ!」
千早「んぐひゅう!? きゃひひひひひいいひひひひひひひ!」 - 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:24:15.48 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「しゅとっぷ! お願い、一回ストップしてぇ!」
雪歩「ダメですよぉ。もっともーっといーっぱい聞かせてあげるからね!」
千早「もう、もういい! もういいから、やめて――」
雪歩「ふーっ」
千早「んきゃはひえぇ!?」ビクン
雪歩「えへへ、こちょこちょ……」コチョコチョ
千早「あっ、ひいあ! やめ、萩原しゃん、やめへぇぇ!」
雪歩「朝に麻美さんと浅倉さんに出会ったぁ!」
千早「うぶう! ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ! ひーっ!」 - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:27:19.07 ID:ZX6PZ22h0
- 千早「もうらめぇ! ひゃぎわらしゃん、もうらめだってばぁ!」
雪歩「秘書のひしょひしょ話ぃ!」
千早「ぺぐぅ!? ぴきゃひゃひゃはははははやめてえ!」
雪歩「千早ちゃんって本当に、本っ当に可愛いよね!」
千早「死んじゃううううう! ふきゃひゃひゃひゃひゃ!」
雪歩「こんなに可愛い千早ちゃんと一緒にいれて、私は幸せですぅ! こちょこちょ」コチョコチョ
千早「ひぃあぁ! たしゅ、たしゅけてえええええええええっ!」ビクンビクンビクン
しばしの後、雪歩の腕の中には、涙を流してヒクヒク痙攣する千早の姿があったという。
おしまい - 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:27:51.61 ID:ZX6PZ22h0
- 以上になります。
読んでくれた方、ありがとうございました。 - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:12:53.24 ID:w/ZEhG4n0
- (耳栓してたのに会話成立してたのは触れちゃだめなパターン?)
- 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:31:44.10 ID:ZX6PZ22h0
- >>21
千早は自分がもう大丈夫だろうというタイミングで、勝手に話し始めた感じです。
基本的に雪歩の言葉を遮っているので、会話になってるようでなってません。
ただ、かなりわかりずらくなってしまったかと思います。
大変失礼しました。 - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:31:24.76 ID:BCCnF9uxo
- 素晴らしい
- 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 18:39:27.62 ID:zuIWY0MDo
- 乙したー
千早が可愛すぎて生きるのが(ry

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