スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ダリオ=ブランドーがジョースター教にハマりました
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:15:27.35 ID:q2oN2ERR0
- ダリオ「ウヘヘヘヘヘヘヘ。おい見ろよッ!事故だぜッ!」
酒場の女「ちょっとォだんな!あたしゃ関わり合いはゴメンだよォ」
1868年の雨の日……崖から落ちた貴族の馬車を見つけたんだ。
それが運命の始まりだった。運命の出会い――
ジョースター「き……君が介抱してくれたのか。ありがとう……」
ダリオ「(こいつ…おれを命の恩人と思っているようだぞ。ケケケ!)」
ジョースター「礼をさしあげようと思ったが……
なるほど。既に財布や指輪は『盗った』というわけか……『君』がッ!!」
ダリオ「ひ…ひいいいィィィ!?おれが盗んだと、ばれてやがるッ!?」
ジョースター「……しかし逆だ。
『あげちゃってもいいさ』と考えるんだ」
ダリオ「え……!?」
ジョースター「『施し』の精神こそが、我が『ジョースター教』の教え。
持っていきなさい。財布も指輪も……」
ダリオ「お…おまえ……。いや!『あなた様』は……!!」
・
・
・
『宗教!』
そのすてきな好奇心がダリオを行動させたッ!
※『ジョジョの奇妙な冒険』第一部を元にした想像のお話です。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:23:52.54 ID:q2oN2ERR0
- ダリオ「聞こえねえのか……ディオ……
ゴホッ、ゴホッ!ゴホ、ゴホ、ゴホ……」
ディオ「なんだい父さん、薬かい?」
ダリオ「い、いいや薬はいらねえ……ディオ!
ちょいとここへ来い。話がある。
おれはもう長いことねえ……わかるんだ……。じき死ぬ……」
ディオ「……」
ダリオ「いいかディオ。ゴホッ!おれが死んだらこの手紙を出して、
この宛名の人の所へ行け!おれは『この方に恩がある』……
晩年、おれはこの方への奉仕ができなかった。
だから、おまえは一生をかけてこの方へ尽くすんだぜ!」 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:29:00.73 ID:q2oN2ERR0
- 『DARIO BRANDO BORN 1827 DEAD 1880』
ディオ「醜くってズル賢こくって、何かあれば『ジョースター、ジョースター』。
母に苦労をかけて死なせ……最低の父親だったぜ!
ひとりでも生きられるが、利用できるものはなんでも利用してやる!
だからこのジョースターとかいう貴族を利用して、だれにも負けない男になるッ!」
ディオ「くずめッ!」 ペッ - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:35:33.00 ID:q2oN2ERR0
- ジョナサン「君はディオ=ブランドーだね?」
ディオ「そういう君はジョナサン=ジョースター」
ワンワンワン!
ジョナサン「紹介するよ、ダニーってんだ!
心配ないよ!決して人は噛まないから」
ボギャアアッ!
ディオ「(犬を蹴り上げたッ!
こいつがジョジョか。こいつを精神的にとことん追いつめ……)」
ジョナサン「なっ!急に知らない犬が走ってきてビックリしたのかい!?
ディオ!許してくれーーッ!」
ディオ「(な…なんだと!?)」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:42:16.91 ID:q2oN2ERR0
- ジョースター「ディオ……ダニーの事はもういいね?」
ディオ「は…はい。
(くそッ!調子が狂う……。本当は一言『許さん』と言って欲しいくらいだ)」
ディオ「!」
ガシッ
ディオ「何してんだ?運ぶつもりか?
気安くぼくのカバンにさわるんじゃあないぜ!」
ジョナサン「申し訳ないッ!
ぼくの手は犬のヨダレでベトベトしているかもしれないしね!」
ディオ「(何か……早くも寒気がしてきた)」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:47:15.25 ID:q2oN2ERR0
- どれだけ貧しくとも、どれだけ人に罵られようとも、
『誇り』だけは忘れずにディオは生きてきた。
しかし、それまで『誇り』を頼りに生きてきたディオの生活は、
とても辛いものとなるのだった。 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:54:52.10 ID:q2oN2ERR0
- ジョースター「また間違えたなジョジョ。
6度目だッ!同じ基本的なまちがいを6回もしたのだぞッ!
しかし!何度も続ければいつかはできる!頑張ろうジョジョ!」
ディオ「(……そこは叱るべきだろうがッ!)」
ジョースター「ジョジョ!おまえはそれでも紳士か!
作法がなっとらんぞッ!作法が!ジョジョの食器を追加したまえ。
今晩はとことん作法を学ぼう、ジョジョ!」
ディオ「(おれはこの父がジョジョを『あまやかしていた』のを悟った。
養子として恥ずかしいッ!おれの作法は完璧だぞ!?)」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 21:58:06.26 ID:9frfwrG+o
- 何このジョースター家やりにくい
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:03:22.19 ID:q2oN2ERR0
- ・
・
・
ディオ「味わいな!このままッ!!親指を!
こいつの!目の中に……つっこんで!殴りぬけるッ!」
ズボォ!ブッギャア!
観衆「すごい防御テクニック!それに見た事もない花火だッ!」
ディオ「特別ここにいる者だけに教えてやってもいい。
でもジョジョには絶対教えるなよー。あいつはすぐ秘密をもらすヤツだからな」
観衆「いや、ジョジョはそういうことは決してしない」
観衆「おい!ジョジョの目から血が出ているぞ!ディオが何かやったんだ!」
観衆「ディオは卑劣な奴だ!」
観衆「かーえーれ!かーえーれッ!!」
ディオ「(こ…このディオがブーイングを受けているだとッ!?)」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:10:49.65 ID:q2oN2ERR0
- ディオ「おーい!みんな登ってこいよ!隠れてパイプふかそう」
モブ「おい変なのがなんか言ってるぜ。
向こう行こう。ここで遊ぶのはあぶないぜ……」
ディオ「くそッ!ジョジョ!
あいつさえいなければ…!!」
ジョナサン「『孤独』は人間をカラッポにするからな。
ディオが無気力なフヌケになる前に、何とかしてあげないと……」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:17:12.14 ID:q2oN2ERR0
- ディオ「? 誰だあの女の子。おれをじっと見てた……ブドウ?」
ディオ「おれへの……『プレゼント』かな?
ブドウありがとう!明日もここにいるから君もおいでよォーーッ!」
ディオ「フフフ…あらためて思い出すに、
あの子バツグンにカワイイぞ!」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:21:50.62 ID:q2oN2ERR0
- 『恋!』
そのすてきな好奇心がディオを行動させたッ!
たちまちディオと女の子は友達になり、ディオは彼女に夢中になったッ!
ディオ「(エリナ…エリナか。なんてカワイらしい名だろう!)」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:26:27.04 ID:q2oN2ERR0
-
・
・
・
ディオ「フフ…そろそろ見せてもいいかな……」
『DIO×ERINA』
エリナ「まあ!ディオったら『いけないひとッ!』」
ディオ「ねえ一言…『うれしい』と言っておくれよ」
キャッキャッ
ディオ「じゃあなーっ、バイバーイ」
ディオ「ん?エリナ……ハンカチを忘れていってるぞ。
どれ届けてあげないと……ん?あれはエリナと……ジョジョ!?」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:27:26.22 ID:q2oN2ERR0
- ズキュウウウン!
ディオ「!?」
モブ「やっ、やったッ!!」 - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:33:24.18 ID:q2oN2ERR0
- ディオ「(お…おれは何を見ているんだ……。
ジョナサンとエリナが、『キス』をしている……)」
ジョナサン「エリナ……もうディオとキスはしたのかい?」
ディオ「!?」
エリナ「するわけないわ。
彼とは『あなたの頼み』で遊んでいるだけだもの」
ガサッ
ジョナサン「!?」 エリナ「!?」
ディオ「ど、どういうことだ……どういうことだジョジョーーーーッッ!!!」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:37:28.90 ID:q2oN2ERR0
- エリナ「ディオ、それ以上近づかないで。行きましょう、ジョジョ」
ディオ「ま、待て!エリナ!?いったいこれは……」
モブ「見ろよディオのなさけねぇ姿を!ウヒヒヒヒ」
モブ「おい言ってやれよ!なぜ彼女があんな態度をとるのかをよ!」
モブ「やだよ。オレ、ディオが悲しむ姿を見たくねーモンッ!
ウヒャヒャヒャヒャ!」
ジョナサン「おまえらやめろッ!ぼくはディオの為を思って……」 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:39:18.56 ID:q2oN2ERR0
- ディオは理解した。
エリナはジョジョに『頼まれて』、おれと遊んでいただけだったのだ。
しかし……これはエリナへの『侮辱』だ。彼女の心を弄んでいる。
ディオ「彼女に対する『侮辱』が許せないッ!」 - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:40:10.57 ID:q2oN2ERR0
- ディオ「ジョジョーーーーッッ!!!」
ジョナサン「ぼくは『君の為』を思ってやった。
ただ、それが君の為になっていなかったというなら、
鉄拳による報復も甘んじて受け入れよう」
ディオ「君がッ!泣くまで!殴るのをやめないッ!!」
ドッガァァン!
ジョースター「二人共!道端でなにをやっている!?」
ジョースター「男子たるものケンカの一つもするだろう!
しかしディオ!今のはジョナサンを一方的に殴っていたように見えた!
『ジョースター教』の教えを学ぶ者がすることではない!」
ディオ「こ…これは!」
ジョースター「いいわけ無用!ディオ!あとで君だけに罰を与える!」 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:40:53.52 ID:q2oN2ERR0
- ディオ「こんなに落ち込む気持ち……母さんが死んだ時以来だ。
みじめで……苦しくって……寒くって……」
そして――
7年の歳月が経過する――
ディオはひとりぼっちのままどのように成長していくのだろう
石仮面は――
静かに時を待つ… - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:49:00.11 ID:24Fin1PG0
- 何このディオのアウェイ感。
- 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 22:51:57.56 ID:iQtbjz0x0
- ディオがかわいそすぎるwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/16(木) 23:06:47.35 ID:azUWeZEcO
- ありがた迷惑とはこのことだな
- 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:13:19.40 ID:ds1T922v0
- 実況「倒れない!ひきずるぞォジョジョ!しかし4人目ッ!
さすがにぐらついたかーーッ!?ああッ!!」
パッシィ!
実況「パスがとおったァーーーッ!ディオ!
やはり我が校のディオ=ブランドーですッ!」
『トライ!』
ジョナサン「やったなディオ!またまたぼくらのコンビで勝負を決めたなッ!」
ディオ「あ…あぁ」
ジョナサン「この勝利をさっそく父さんに報告しなくっちゃあな。
ディオ、着替えたら待っててくれ。いっしょに帰ろう」 - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:22:35.97 ID:ds1T922v0
- 新聞部「ジョジョ!ディオ!学園の新聞に、
君たちの友情について書くけど話してくれないか?」
ディオ「(オレはジョースター家の正式な養子になった。
7年か……あれから7年も経つ。
今……ジョジョとあんな会話をしていたけれど、
正直おれはヤツに対して友情を感じていない。
形はどうあれ、あんなにやさしくしてくれているのに……)」
ジョナサン「(友情?そんなものとは違う。
これは『施し』だ。哀れなる存在への『恵み』に過ぎない。
ディオはぼくの兄弟だ。ぼくには責任がある。
彼の心は、このジョナサン=ジョースターが支える。
『ジョースター教』の一員として……)」 - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:30:01.38 ID:ds1T922v0
- ジョースター「ゴホッ!ゴホッ!」
ジョナサン「父さん、気分はいかがですか?」
ジョースター「だいぶいいよ……ゴホッ。
ただ咳が止まらないな」
ディオ「(よし……『薬』が効いているな。
このディオが受けた屈辱は必ず晴らしてやるぞ。
『侮辱する』という行為に対しては、神は殺人も許してくれるはずだ)」 - 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:37:17.78 ID:ds1T922v0
- ジョナサン「ディオが言ってたな。『考古学が金になるのかい?』って。
石仮面……この秘密を解いて、一大センセーションをまきおこせればいいな」
ジョナサン「あ!しまった!」
ドサドサドサ
ジョナサン「父さんの本の間に古い手紙が……『ダリオ=ブランドー』だってッ!?」 - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:47:59.16 ID:ds1T922v0
- 執事「いつもすみません、ディオさん」
ディオ「薬をあげる事ぐらい、たやすいさ」
ゴソゴソ…
ジョナサン「ディオ。今……その薬どうした?」
ディオ「……」
ゴゴゴゴゴゴ…
ジョナサン「7年前、君のお父さんが出した手紙。偶然見つけたよ。
君の父の症状は……ぼくの父さんと同じ症状だーーーッ!!
いったいこれはどういう事だッ!
その薬……調べさせてもらう!」 - 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 08:57:04.97 ID:ds1T922v0
- ディオ「ジョジョ!その薬を調べるということは、
友情を疑う事!『友情』を失うぞッ!」
ジョナサン「『友情』だって?……ぼくと君がかい?
そんなもの、初めからあるわけがないッ!
今の言葉で疑惑が確信に変わったぞッ!
君はぼくの優しさを、憐れみを、そして『施し』を裏切った!
恩を仇で返そうなどという輩は許さんッ!!」
グオオオン!
ディオ「うう!?も、持ち上げられる!?
こ…こいつなんて力だッ!ぐあああッ!?」
バゴォオンッ!! - 38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:02:19.14 ID:ds1T922v0
- その時!一階の床に叩きつけられディオが吐いた血が、
『石仮面』に付着した!
ビイイイン!
ディオ「!?」
ジョナサン「父にはもう近づかせんッ!この薬を分析して、
必ず刑務所にぶち込んでやるぞッ!!」 - 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:06:43.67 ID:ds1T922v0
- この後は、『原作通り』に時は流れる――
ジョナサンは食屍鬼街でスピードワゴンを仲間にし、薬の証拠をつかんだ。
一方ディオは酒を飲まずにいられず、結果『石仮面』の吸血鬼化の秘密を知る。
そして、ジョースター邸では食屍鬼街から戻ったジョジョが、
ディオの帰宅を待っていた…… - 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:16:28.00 ID:ds1T922v0
- ディオ「どうした執事!?なぜ邸内の明かりを消しているッ!?」
シュボ!
ジョナサン「……解毒剤は手に入れたよ。つまり『証拠』は掴んだ。
残念だよディオ。君も『ジョースター教』の教えを継ぐ者と信じていたのに…」
ディオ「ご、誤解だよジョジョ!ぼくは悔いているんだ!
『施し』を裏切ってしまったことに!その証に戻ってきたんだ!
逃亡しようと思えば外国でもどこへでも行けたはずなのに!」
ジョナサン「た…たしかに!」
スピードワゴン「ジョースターさん気を付けろ!信じるなよ、そいつの言葉を!」
ディオ「ヌムッ!?」 - 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:28:13.77 ID:ds1T922v0
- スピードワゴン「この東洋人の顔に見覚えがあるだろうッ!!」
ワンチェン「……」
ディオ「!?」
ジョナサン「この東洋人が君に毒薬を売った証言はとってある」
ジョースター「話は全て聞いたよ。君のお父さんはわたしをよく慕ってくれた。
君にも『施し』の精神がいつかわかる日がくると思っていたが……」
ディオ「ここまでか……わかりました、逮捕されますよ。
だがせめてジョースター卿。あなたの手で手錠をかけて欲しい」
ジョースター「わかった……わたしが手錠をかけよう。
罪は罪だ。しかし、罪を償ったら……
また一緒に『ジョースター教』の教えを学ぼうじゃあないか」 - 43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:38:30.11 ID:ds1T922v0
- ゴゴゴゴゴゴ…
ディオ「ジョジョ…人間ってのは能力に限界があるよな。
人間を越えるものにならねば……」
ジョナサン「なんのことだ?なにを言っているッ!?」
ディオ「おれは人間をやめるぞ!!そしてジョースターッ!
貴様さえいなければッ!
ブランドー家は狂わなかったんだよオオォォーーーッッ!!」
ジョースター「こ…これはッ!?ナイフと『石仮面』!!」
ドス!
ベットリ…
警部「奴を射殺しろーーーッ!!」
ドガガガガーン!
ディオ「うわっはははははーーーーッッ!!!」 - 44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:46:23.28 ID:ds1T922v0
- ジョナサン「ああ……なんてことだ。父さんの信念が、
『施し』の精神が、こんな結果を招いてしまうなんて……」
ジョースター「ジョ…ジョ……。
『施し』を受けなかったからと言って、暴力に走ってはいかん……。
施しを受けない者にはな…逆……だ。
もっと大らかで、やさしい…更なる『施し』をかけて……あげるんだ。
その者を『救えるまで』……な……」
ジョナサン「父さん……」
ジョースター「悪くないぞジョジョ……
息子の腕の中で死んでいくと……いう…のは……」 - 45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 09:54:47.43 ID:ds1T922v0
- 警部「ジョースター卿ーーーッ!!死んでしまったらおしまいじゃ!」
スピードワゴン「ちがうッ!あの父親の『ジョースター教』の精神は……
息子のジョナサン=ジョースターが立派に受け継いでいる!
ハッ!?
死体が…ディオ=ブランドーの死体がないッ!?」
ドン!
スピードワゴン「さ、サツの旦那の頭が吹っ飛ばされた!?
な…なんだこいつはァーーーッ!?生き返っているッ!」
ディオ「UREEYYYッ!!」 - 46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:01:05.90 ID:ds1T922v0
- スピードワゴン「襲って来るぞ!危険だ!ジョジョーーッ!
早く撃て!!早く撃つんだーーーッ!!」
ジョナサン「いいや、ぼくは父さんの『教え』に従い、
ディオを決して攻撃したりはしない!彼を『救う』んだ!
だ か ら 『逃げる』ッ!!」
スピードワゴン「なっ!何を言ってるんだァーーーッ!?」
警官「うわあああーーっ!!」
ドオーン! ドゴッ!
警官「し…死なねえ!頭を撃ち抜いたのに!」 - 47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:10:07.42 ID:ds1T922v0
- ディオ「こんなにすばらしい力を手に入れたぞ!
石仮面からッ!!ジョースターの血からッ!!」
ドスドス!
警官「ぎゃああああああ!!」
スピードワゴン「ひょっとして吸い取っているのか!?
人間の中の精気を……ディオは吸い取っているのかッ!?」
警官「うおおおおおおおお!?」
スピードワゴン「(警官達が恐怖しているッ!)」 - 48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:17:08.08 ID:ds1T922v0
- スピードワゴン「か…怪物を生み出したのか……あの石仮面は!
だが、奴をこの世にいさせちゃあいけねえ!
そしてジョジョはもうダメだ!
あいつは『狂って』いる!戦えるのはオレだけだ……!!」
警官「に……逃げろッ!スピードワゴンさん!
あんたに勝ち目はねえッ!殺されるだけだ!」
ジョナサン「そうだッ!
『施し』の精神が君にはわからないのか!?スピードワゴンッ!」 - 49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:24:55.22 ID:ds1T922v0
- スピードワゴン「おおおりゃああああっ!!」
グボァ!ガシッ!
警官「ううッ!と…止めやがった!槍を手に串刺して止めやがった!!」
ディオ「ジョジョォォーー……邪魔をしないなら、屋敷の外に出ていろ。
あとでケリをつけてやる!」
ジョナサン「わかったッ!ディオ!必ず君を救い出すッ!!」 - 50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:32:10.49 ID:ds1T922v0
- ボオッ!
ディオ「!?」
突如屋敷に火の手が上がり始めた。
スピードワゴン「これは『策』だッ!おまえを倒す為の!!」
警官「やっ…やったぞ!奴は焼けている!し、しかし!
焼けながらも皮膚が再生している!?この火では倒せないのかッ!?」
ディオ「フアアアアアアッ」
スピードワゴン「おおおおおッ!スキだらけだぜーーーッッ!!」 - 51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:41:11.75 ID:ds1T922v0
- ババババルル!
ディオ「刃のある帽子を飛ばしたのか!?だがそれがどうし……ハッ!?」
ガシッ
スピードワゴン「帽子は囮ッ!このまま貴様を……投げ飛ばすッ!!」
ブオン!
ディオは宙に投げ飛ばされた!その先にはッ!!
ディオ「な…なにィ!!」
バゴ!ズブ……ズンッ!!!
『ジョースター家の守護神 慈愛の女神像!!』 - 52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:48:57.39 ID:ds1T922v0
- ディオ「ギャアアアアア!!
よ…よくも!よくもきさまッ!よくもこんなァアアアアアアーーーッ!!
ジョジョ!た、助けてくれーーーーッ!!ハッ!?外にいて『声』が届いていない!?
火が!火がああァァ!!ジョオジョオオオォオオーーーーッッ!!!」
ジョナサン「や…屋敷が焼け落ちるッ!!そんなバカな……
ディオ……ディオォォ―ーーーーッッ!!!」 - 53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:49:51.97 ID:ds1T922v0
-
- 屋敷跡 -
ガラガラ ガラガラ
ジョナサン「ディオ……あの炎の中、君の声が聞こえた気がした。
『助けてくれ』という声が……。まだこの瓦礫の下に……ハッ!?」
ガバア!
ディオ「はぁ…はぁ…ジョジョ……。なぜおまえがここにいる……」
ジョナサン「ディ、ディオ!まさか本当に生きていたなんて……!
く…首だけ!?か……体はもうないのか!?」
ディオ「はぁ…はぁ……そうだ。
だから…おれはもう間もなく死ぬ。なぁ、なぜここにいるんだ……」
ジョナサン「君の『声』が聞こえた気がしたからだ。『助けてくれ』って……」 - 54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:51:02.76 ID:ds1T922v0
- ディオ「……」
ジョナサン「ディオ。君こそ首から触手を伸ばして、
ぼくの生命エネルギーを……吸い取ろうとしないのかい?」
ディオ「……そんなことはしない。
ジョジョ、おまえは一途なまでにおれを信じてくれた。
宗教だろうが何だろうが、『信じて』くれたんだ。この『化け物』をな……
だから、このままいさぎよく焼けただれて死ぬとするよ。
それがジョジョ、君の『施し』に対しての礼儀だ……」 - 55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:52:28.52 ID:ds1T922v0
- ジョナサン「『施し』……確かにそうだった。
だけどぼくは今、君に『奇妙な友情』を感じている。
それは君もぼくを想い、ぼくも君を想っているからだ。
一方通行ではない。それがはっきりわかったよ……
ぼくの今の心は、ただ一つ。君を『救いたい』。最後まで『救いたい』」
スッ
ディオ「ジョジョ…なんだその剣は……?
自分の首元に剣をあてて……
ジョジョ、何を考えている……!掻っ切るというのか!?
自分の首をッ!エリナが悲しむぞ!!」
ジョナサン「『恋人の情を集めても、我が胸に燃える友情の火には及ばぬ』
ディオ……ぼくらは二人で一人だったのかもしれないな」
ディオ「離すんだ!考えなおせ!!ジョジョ!!」
ジョナサン「幸せに……エリナ……
そして……
ディオーーーーッッ!!
ぼくの最期の『施し』だ!受け取ってくれーーーーーッッッ!!!」
ザンッ!!! - 56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:53:10.88 ID:ds1T922v0
- この物語は『信じる』ことをテーマにした物語です。
『狂信』も含めた意味で……
ジョナサンは、自ら首をはねた。
そのジョナサンの体をディオは乗っ取り、生き延びた。
ジョナサンのこの狂信的行動が『正しいか否か』は、
誰にも答えが出せないだろう。
だが……己の『信じる道』を貫いたジョナサンの死に顔は、優しく微笑んでいた――
≪ダリオ=ブランドーがジョースター教にハマりました -完-≫ - 57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 10:54:03.41 ID:ds1T922v0
- 最後までご覧頂き誠にありがとうございました。
コメントを頂いた皆様、本当にありがとうございました。
それでは。 - 58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 11:25:26.15 ID:mA9W3GV40
- 乙
さて第二部といこうじゃあないか・・・ - 59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 11:34:44.90 ID:fditLJhmO
- 乙
宗教怖い - 62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金) 12:17:25.70 ID:29TuBKydo
- 乙
第二部、行ってみよう!

「ジョジョ」カテゴリの記事
-
- DIO「ジャンケン小僧がやって来た!」
- ジョジョ「こいつは愛猫ダニー」ディオ「ナニィィィィィィィィィ!??」
- 【ジョジョSS】陣内智則「ここのゲーセンってジョジョあるんか…やってみるか。」
- ワムウ「ウオオオオオオ!!」ポロポロ
- 徐倫「なぁF.F、BLって何の略?」
- ヴァレンタイン「ディアボロ…君、ここに娘を呼ばないのか?」
- ジョセフ「ハーミット・パープルを使い、DIOの場所を探るぞ」
- ヴァニラ・アイス「一人一人確実にブチ犯してやる」
- 岸辺露伴は動かない~エピソード9・くねくね~
- 岸辺露伴時計を買う
- 虹村億泰「ザ・ハンドで消した物を出せるようになったぜェーーーー!」
- 承太郎「一体何だってんだ、このガキは」
- ミスタ「ポルナレフってさあ……香水付けてる?」ポルナレフ「?」
- 花京院「『力』とはすなわちエメラルド・スプラッシュ!!」
- ウィルソン・フィリップス「私はアメリカ合衆国上院議員ウィルソン・フィリップス!」
コメントする
全ランキングを表示