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桂馬「おいハクアとっとと帰れ」 ハクア「やだ」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 08:54:11.81 ID:Ai2Ttlan0
ハクア「ねー、どっか遊びにいかない?」

桂馬「いかない」(カチャカチャ

ハクア「・・・」

桂馬「さっさと帰れよ、僕はゲームに忙しい」(カチャカチャ

ハクア「・・・なによ!もう少し私に構ってくれてもいいじゃない!!」

桂馬「なんで僕がリアルの相手をしなくちゃいけないんだ」

ハクア「うぅ・・・なんでこんなやつ・・・・・・」

桂馬「言いたいことがあるならはっきり言えよ、そんでとっとと帰れ」

ハクア「くぅっ・・・いいわ、この際だから言ってあげる。アンタ、エルシィのこと好きでしょ!」

桂馬 「」(ボトッ

ハクア「・・・えっ?」

桂馬 「はっ?///」




41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 09:15:32.30 ID:Ai2Ttlan0
ハクア(桂木が落としたPFP拾わないなんて・・・)

桂馬 「そもそもエルシィはバグ魔だぞバグ魔。まったく・・・おかしなこと言うんじゃない」

ハクア(ははっ、そうなんだ・・・そうだったんだ・・・)

ハクア 「ねぇ、・・・桂木?」

桂馬 「・・・なんだよ」

ハクア 「今までずっと迷ってたけど、やっぱり言わせてもらうよ」


ハクア 「私、―――あなたのこと、好きなの」

桂馬 「・・・えっ?」

ハクア 「これまではずっとエルシィに遠慮してて言えなかったけど・・・なんかね、言いたくなっちゃった」

ハクア 「そのね・・・ほんと、ちょっかいばかりかけてゴメンね」

桂馬 (なんだこの唐突に降ってきたギャルゲー展開)

ハクア 「ほんとに・・・ごめん。 私、帰るよ」(テクテク

桂馬 (追いかけるべきか、見送るべきか・・・なに考えてるんだろな僕、クソゲーなのに・・・さ)


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 09:35:25.87 ID:Ai2Ttlan0
エルシィ 「にーさま! ただいま帰りましたー! ・・・ん?ハクアーっ! 来てくれてたんだね、嬉しいよー!」(ギュッ

ハクア 「あっ、エルシィ・・・」

エルシィ 「むふふー、今日はなんにも予定ないし3人で出かけない? にーさまも行きますよね!」

桂馬 「・・・僕は行かないよ」

エルシィ 「えーっ? にーさま、家でゴロゴロゲームばかりしてると体に悪いです。 ほら!行きましょうよー!」(グイグイ

桂馬 「離せーーー! 休日は家でゲームするって決まってるだろーー!」

ハクア (桂木、なんだかんだ言って楽しそうだな・・・私の時はそんな顔しなかったくせに)

桂馬 (今三人で出かけるとか気まずすぎるだろ! ふざけんな、ここは断固阻止だ!)

エルシィ 「さぁさぁ出かけましょう! 目指せ! ディゼニーシー!!」

桂馬 (またかよ~~~!?)


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 18:28:30.96 ID:Ai2Ttlan0
in デゼニーシー

エルシィ 「到着しましたー!」

桂馬 (どうしてこうなった)

ハクア (はぁ、なんでついてきちゃったんだろう。あのまま帰ればよかったのに……)

エルシィ 「もー二人とも暗いですよ! せっかくのお休みなんです、パーっとコーヒーカップでも回しましょうよ!」

ハクア 「(……コーヒーカップ)そうね、せっかく来たんだもん。楽しみましょうか」

桂馬 「僕は観覧車でゲームしてく……!? ガシッ「ほら! にーさま行きますよ!」うわあああ離せぇええええ!!」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 18:37:12.15 ID:Ai2Ttlan0
桂馬 「ぜーはーぜーはーぜーはーぜーはー(エ、エルシィのやつッッ、思いっきり回しやがってっ!)」

エルシィ「ごめんなさいっ! あっ、あのっ! なにか飲み物でも買ってきますっっ!!」ピューッ


ハクア 「―――ちょっと、桂木大丈夫?」

桂馬 「んっ?……なんだ、いたのかハクア」

ハクア 「いたのかって……そりゃいるわよバカ」

桂馬 「そうか……」

ハクア 「……」

桂馬 (なにを言えばいいのかわからん)

ハクア 「……ねぇ、今日言ったことは忘れて」

桂馬 「……なんでだ?」

ハクア 「なんでって……なんでもよ」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 18:43:12.62 ID:Ai2Ttlan0
桂馬 「……お前に聞きたいんだが、なんで僕なんか好きなんだよ、趣味悪いぞ」

ハクア 「――趣味が悪いのなんて知ってるわよ、今でも後悔してるわ」

桂馬 「僕はゲームにしか興味がない、だから「エルシィはどうなの?」……あれがどうかしたのか」

ハクア 「アンタ、エルシィに抱きつかれたとき顔赤くなってるわよ」

桂馬 「あれは怒ってるからだ! 僕はリアル女なんか興味はない!」

ハクア 「ッッ、じゃあ! あ、あたしに抱きつかれても顔赤くならないっていうの!?///」

桂馬 「とっ、当然だ。 僕はリアルには流されない。 ゲーム世界の住人だからな」

ハクア 「―――なら、試してあげるわ」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 18:51:19.71 ID:Ai2Ttlan0
ギュッ

桂馬 「!? ///」

ハクア(うわああああああっ、だっ、だっ、抱きついちゃった ///)

ハクア 「あっ、あれぇ~? か、顔赤くなってるわよ? ……照れてくれてるの?」

桂馬 「なっ、なにを言いがかりつけてるんだ! 僕は赤くなってない!」

ハクア 「嘘。 だって……こんなにほっぺ……あったかいよ」ピトッ

桂馬 「!?!?!? ///」


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 19:03:38.08 ID:Ai2Ttlan0
ハクア (桂馬の心臓の鼓動が聞こえる――こんなに顔が――近い)

ハクア 「ねぇ……エルシィのこと好き?」

桂馬 「ぼ、僕がエルシィみたいなリアル女に恋愛感情なんて持つわけがないだろ!」

ハクア (ダメ――もう、我慢できないよ――)

ハクア 「私のことは…………好き?」

桂馬 「だから何度も言ってるだろ! 僕は、(ピトッ)――ッッ!?」

ハクア (あったかい――)

ハクア (私―――キスしちゃってる) 


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 19:24:12.21 ID:Ai2Ttlan0
……タッタッタッタッ

ハクア 「!? はっ、離れて!?」ドンッ

桂馬 「うわっ!」

エルシィ 「あ~~! やっと見つけた~~~!! おお~~い、ハクア~~にーさま~~!」ブンブン

ハクア 「(あ、危なかった)おかえりエルシィ」ヒラヒラ

エルシィ 「ふぅ、デゼニーシーすごい人が一杯でジュース買うの大変でした。 あれ? にーさまなんで倒れてるんですか」

桂馬 「……知るか」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 20:46:39.16 ID:Ai2Ttlan0
エルシィ 「う~~~~~んっ! 今日は沢山遊べましたね、にーさま。 またみんなで来ましょうね!」

桂馬 「もう二度と行くもんか」

エルシィ 「またそんなこといって~~、にーさま冷たーい! ハクアは楽しかったよね!?」

ハクア 「うっ、うん。 楽しかったよ///」

エルシィ 「? そっか、なら良かったぁー」

ハクア (エルシィには悪いことしちゃったかな)

エルシィ 「それじゃあ、私とにーさまはこっちの道だから「待て」……?」

桂馬 「ハクア、少し……話がある」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 20:52:42.89 ID:Ai2Ttlan0
in 公園

ハクア 「で? 話ってなに?」

桂馬 「とぼけるな、わかってるだろ。 ……今日の、キスのことだよ」

ハクア 「/// っ、まさかアンタからその話題を切り出すとは思わなかったわ。 …で、なによ」

桂馬 「僕は落とし神だ。
    リアルなんて所詮かりそめの世界、僕はその世界でこれまで生きてきたし、これからも生きていく」

ハクア 「……そう」

桂馬 「だからこれ以上僕に踏み込んでくるな、お前とは住んでる『世界』が違うんだ」


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 21:02:00.67 ID:Ai2Ttlan0
ハクア 「――そんなことないよ」

桂馬 「……なんだって?」

ハクア 「アンタは……桂馬は私とおんなじ世界で生きてるよ」

桂馬 「それはちがう」

ハクア 「だって触れ合えるじゃない! 分かり合えるじゃない!」

桂馬 「僕は心を開かない」

ハクア 「だったら!、……だったらアタシが桂馬を変える! アタシが……桂馬を攻略するから!」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 21:07:41.37 ID:Ai2Ttlan0
桂馬 「無理だよ」

ハクア 「無理じゃない!」

桂馬 「無理だって」

ハクア 「やってみなくちゃわからない!」

桂馬 「僕は、自分の信念は曲げない」

ハクア 「す、好きなのよぉ……」

桂馬 「ハクア、お前のことは嫌いじゃない」

桂馬 「でも僕の一番は―――ゲームなんだ」


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 21:26:05.08 ID:Ai2Ttlan0
ハクア 「……桂馬は言ったよね、『僕に踏み込んでくるな』って」

桂馬 「……ああ」

ハクア 「それってさ、ちゃんと私が『桂馬の世界』に踏み込めてるってことだよね」

桂馬 「……揚げ足をとるな」

ハクア 「ねぇ、桂馬……今日、あたしやエルシィと一緒にいて、楽しくなかった?」

桂馬 「ああ」

ハクア 「桂馬……もう一回、キスして。 今度は―――あなたから」


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 21:46:41.27 ID:Ai2Ttlan0
桂馬 「なっ、なんでそうなるっ! ///」

ハクア 「アタシって…そんなに魅力ない? ゲームの女の子には勝てないの?」

桂馬 「勝ち負けの問題じゃない、僕のアイデンティティの問題だ」

ハクア 「私を好きになっても桂馬は、桂馬だよ」ギュッ

桂馬 「―――やめろよ、僕を殺す気かっ ///」

ハクア 「アンタなんて、大嫌い。 死んじゃいなさい♪」

桂馬 「やめろやめろやめろやめろーーー ///」

チュッ


118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 22:04:41.17 ID:Ai2Ttlan0
後日談

エルシィ 「あっ、ハクアー! いらっしゃーい!」

ハクア 「ええ、お邪魔するわ」

桂馬 「おいハクアとっとと帰れ」

ハクア 「やだ♪」

エルシィ 「? どうしたのハクア? なにか良いことでもあったの?」

ハクア 「んー? ちょっとねー///」

桂馬 「おいハクアとっとと帰れ」

ハクア 「そーんなこと言って、また会えて嬉しいくせにっ」ギュッ

エルシィ 「!?」

桂馬 「やめろ! はーなーれーろー! ///」

ハクア 「照れなくていいわよー桂馬ー♪」

エルシィ 「こっ、こっ、こっ、こっ、これはいったいどっ、どーゆうことですかにーさま!?」

桂馬 「ちくしょー! リアルなんてクソゲーだ――――!!」

おしまい


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 22:06:26.83 ID:Ai2Ttlan0
勢いだけで描いたのでけっこう無茶苦茶だと思う
二度と書くもんか
読んでくれた人ありがとう、ハクア愛してる


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/07(火) 22:57:16.66 ID:WzyqC4iP0
これは・・・いいものだ


284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 11:55:45.20 ID:21nNITtl0
桂馬「早く帰れよ」

ハクア「なんでよ?!そんなにエルシィと二人きりでいちゃいちゃしたいわけ」

桂馬「なっ!」

ハクア「やっぱりそうなのね…!ふん、冥界法務省は悪魔と人間の恋愛なんか認めてないわ、残念だったわね!」

ハクア(…なんて、自分の首絞めてるだけなのに)

桂馬「別に、エルシィのことなんて」

ハクア「バレバレよ、お前…。エルシィは気付いてないみたいだけど?」

桂馬「だから違う!」

ハクア「じゃあなんで、エルシィと一緒に居るときはあんな優しそうな顔すんのよ!バーカ!」

桂馬「エルシィは、その、家族みたいなもんだから!」

ハクア(私だって家族になりたいよ…)

ハクア「桂木のバカ!」

ハクア「私も妹になる!!」

桂馬「…はあ?!」

っていう三兄妹ものをだな


285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 11:58:17.61 ID:5bADwkPW0
>>284
黙って続けろ


296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 12:49:52.45 ID:l+yC4niT0
エルシィ「にーさまどーしたんです?大声だして」ガチャ

ハクア「エルシィ――」

桂馬「おいエルシィ、こいつが、」

ハクア「私今日からお前の妹だから!」

エルシィ「えっ!?」

桂馬「おいっ!勝手に決めるな!!」

エルシィ「ハクアが、私の妹…」

ハクア「そ―――よ、エルシィおねーちゃん♪」

エルシィ「…うー、わーーーい!!私が、お姉ちゃん!!にーさまにーさま、私お姉ちゃんですよー!うー!!」

桂馬「受け入れるなーー!!」

ハクア「何よお兄ちゃん、往生際が悪いわよ」

エルシィ「えへへー、えへー、ハクア♪お姉ちゃんになーんでも言ってね!」


297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 12:55:47.52 ID:l+yC4niT0
ハクア「うっ」

ハクア(無邪気な顔で…どーみてもエルシィの方が妹じゃない)

ハクア「う、うんっ!そーね、おねーちゃん」ズキズキ

桂馬「お前、雪枝さんはどうするんだよ」

ハクア「外泊するって伝えとくわ」

桂馬「バディーは一緒にいなきゃいけないんじゃなかったのか!?」

ハクア「四六時中一緒にいる必要なんて無いわよ」

桂馬「お前それで一回駆け魂逃がしてるんだろ!?」

ハクア「もうそんな失敗しないわよ。雪枝にもらくらくフォンもたせたし」

桂馬「お前携帯使えないだろ!」

ハクア「私もらくらくフォンなの!!」

エルシィ「早速楽しそうですー」


298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 12:59:25.46 ID:l+yC4niT0
翌朝

エルシィ「~♪~♪」ジャージャー

ハクア「ふあ、おはよ。…エルシィもう起きてたの?早いわねー」

エルシィ「はい、にーさまのお弁当と、みんなの朝御飯つくってます」

麻里「おはよう~。あらエルちゃん、お掃除もしてくれたんだ。ありがとねー♪」

エルシィ「お母様おはようございます~」

ハクア「あ、あの、おはようございます」

麻里「エルちゃんのお友達なのよね?そうなのよね?…ほほほやだ私ったら。ごめんなさいねー。おほほほほ!!」

エルシィ(そうです、って言っといた方がいーですよ――)

ハクア(みたいね――…)

麻里「桂馬起こして来てくれるかしら~?」

ハクア「あ、はいっ!」


299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:06:20.34 ID:l+yC4niT0
ハクア「ちょっとー、桂木ー!」コンコン

ハクア「起きなさいよ――」ドンドン

ハクア「…」

ハクア(お前が起きないのが悪いんだからね)ガチャ

ハクア「…桂木ー?」

桂馬「…」スースー

ハクア「…おもいっきり椅子で寝てるじゃない…」

ハクア「…黙ってれば、イイ線行ってんのに…」

ハクア「…」ジーッ

ハクア「け、けぃ…」

桂馬「んぅ?」パチ

ハクア「きゃあ!?」ドキーーーーーッ


302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:13:41.06 ID:l+yC4niT0
桂馬「んぁ…?ハクアか…なんで勝手に入ってきてるんだよ」

ハクア「お、おま、お前が、お、お、お、起きないからよ!!朝御飯の時間よこの変態!!」バシッ

桂馬「いてて!!変態がどう関係あるんだよ!?くそ…自称妹なんだろ!もっと兄に敬意を払えよ!」

ハクア「な――なんで私がお前なんかに――」

桂馬「妹が妹であるための最低条件、BMW!!!お前は今のところ、ひとつも満たしてないぞ」

ハクア「び、びーえむだぶりゅー?」

桂馬「簡単に言えば血縁、思い出、兄を敬う心、だ!」

ハクア「エルシィだって血は繋がってないじゃない」

桂馬「あいつはバディーだから仕方なかったんだ。首がもげちゃ困るしな」

ハクア「ま、また――エルシィばっかり特別扱いして!!」

桂馬「そーいうんじゃないって言ってる!」

エルシィ「まだですかー?冷めちゃいますよー?」ヒョコ

ハクア「今いくっ!」ドカッ!

桂馬「いってぇ!!!」


304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:20:23.00 ID:l+yC4niT0
エルシィ「朝御飯はー、七ヵ目と昨日の子のお味噌汁にー、ネハンウズラの玉子焼きー、お魚はお母様が焼いてくれましたー♪」

ハクア「相変わらず料理上手いわねー」

桂馬「はぁ…ひどい目にあった。朝から。はぁ」

ハクア「何よねちねちうるさいわよ」

桂馬「謝れよ!」

ハクア「悪かったわね、フン」

麻里「桂馬ー、ハクアちゃんはエルちゃんのお友達なんでしょ?もっとしゃんとしてよ~」

桂馬「なんでボクが…」

エルシィ「大丈夫ですよーお母様ー。にーさまとハクアは仲良しなんですよー」

麻里「そう?ならいーけどー…」

エルシィ「にーさま美味しいです?」

桂馬「…普通」

ハクア「玉子焼きも食べなさいよ。美味しいわよ。それに、味噌汁だって具が全部残ってるじゃない。お前どういう食べ方してるの?」

桂馬「無理なものは無理」


305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:28:29.10 ID:l+yC4niT0
エルシィ「じゃー行ってきまーす」

麻里「行ってらっしゃい~。エルちゃん、桂馬のことよろしくね」

エルシィ「はいー!」

桂馬「…」ぴっぴこー

ハクア「…」

エルシィ「ハクアはどうする?」

ハクア「…学校でのんびりしとくわ。生徒じゃないから、私は」

エルシィ「じゃー、じゃー、お昼ごはん一緒に食べようよ~!」

ハクア「そーね!エルシィのお弁当楽しみにしてるわ!」

エルシィ「うん!お昼休みに屋上だからねー、って、にーさま待ってください~~!!」タタタ

桂馬「…」スタスタ

ハクア「あいつ~~、いっつも無愛想なんだから…」

ハクア(エルシィがかわいそうじゃないっ)

ハクア「…あ、あれ?」


308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:38:31.60 ID:l+yC4niT0
授業中

桂馬「…」カチャカチャ

児玉「桂木ィー」

桂馬「…」

桂馬(ハクアの奴何を考えてるんだ? ったく…面倒ごとばっかり集まってくる!)

桂馬(ますますゲームの時間が減りそうだ…)

桂馬(しかも、なにを勘違いしてるか知らんが、ボクがエルシィといちゃ…あ、ありえない)

桂馬(あいつはバグ魔でポンコツで、妹で…いや、妹じゃないけど!…)

桂馬(名誉毀損だ!)

児玉「かぁつらぎぃーー!!返事くらいせんかぁ!!」

桂馬「はい?」

児玉「問題を解けぇ!英文を訳せ」

桂馬「『すべての終わりは次の舞台の始まりへと導く』」

児玉「ぐぅ…正解すりゃいーってもんじゃねーぞ!」

エルシィ「さすがにーさまです~」


312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:50:10.14 ID:l+yC4niT0
昼休み

桂馬「結局ほとんどゲームが進まなかった」

エルシィ「にーさま、お昼ごはん、ハクアも一緒に屋上で…」

桂馬「いらん!ボクは忙しい」スタスタ

エルシィ「に、にーさま!待っ…」

エルシィ「…にーさま…?」

歩美「なに、桂木のやつ――、いつにも増して態度悪いねー」

ちひろ「エリー、オタメガなんかのことでへこんじゃ駄目だぞー?」

エルシィ「あ、大丈夫ですー、いつものことなんで」

ちひろ「あ、そう…」

エルシィ「屋上で友達と約束があるので、失礼します~~!」

歩美「いってらっしゃーい」

京「私らもご飯しよっか」

ちひろ「お腹へったー!」


313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 13:57:42.51 ID:l+yC4niT0
エルシィ「ハっクアー! ご飯しよー!どこー?」

ハクア「エルシィ~、こっちこっち」コイコイ

ハクア「午前中は学校見て回ってたのよ。あと、ちょっと家まで帰ったり」

エルシィ「そっかー、午後はどうする?」

ハクア「そーねー、お店に行って、手伝いでもしよっかな?」

エルシィ「わー、お母様喜ぶよーきっと!」

ハクア「そ、そーだといーわね。で、お弁当開けてよ~」

エルシィ「はいっ、っじゃじゃ――ん!」

ハクア「わー、美味しそう! …あいつは?」

エルシィ「にーさまはいそがしーって…多分、誰も使ってない教室でゲームしてると思うよ」モグモグ

ハクア「何それ!最低ね!!せっかくエルシィがご飯つくってくれてるっていうのに、朝だって残すし!!」モグモグ

エルシィ「にーさま地獄料理食べてくれないから~」モグモグ

ハクア「つくってもらっといてゼータクよ! 自分で作れ、あの変態!!」モグモグ

エルシィ「ハクアが食べて美味しいって言ってくれたら私は嬉しいからいーけどなー。 それににーさま栄養足りてないときはパンとか与えてるし…」モグモグ

ハクア(…飼育員か!?)ポロ


314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:04:40.14 ID:l+yC4niT0
空き教室

桂馬「ここは静かでいいなー」ぴっぴこー

桂馬(…ハクアが妙な勘違いしてるからな…なるべくエルシィとは一緒にいない方がいーだろ)

桂馬(面倒くさい…いちいち移動する時間が勿体無い!)

桂馬(ボクはゲームが好きなんだ。他のものに気持ちを裂いてられるほど、暇じゃない。)

桂馬(女神騒動が終わったんだから…もう少しのんびりさせろよ、現実のくせに)

桂馬(雑念がひどい。どこまで読んだっけ…? 読み返すなんてボクらしくもない…)

桂馬(これだからリアルは…。一日が200時間あればいいのに)

桂馬(サイトの攻略も更新しないと…メールもずいぶん溜まってる…はぁ~、)



桂馬「――疲れた…」


315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:11:44.73 ID:l+yC4niT0
ハクア「ごちそうさま。すっごく美味しかったわ!」

エルシィ「えへへー、ありがとう! お粗末さまでしたー。」

ハクア「じゃあ、私はお店に行ってくるわね。」

エルシィ「うん!ハクアならすぐ慣れるよ!頑張ってね」

ハクア「ありがと。あと、あの無神経変態男にちゃんと言っとくのよ。一発殴っといてもいーわ」

エルシィ「ええ?!私、そんなこと出来ないよー」

エルシィ「ハクアはいーなー。にーさまと、すごく仲良しで…」

ハクア「え?! そ、そんなことないわよ! お前の方がアイツと…」

エルシィ「だって、喧嘩するほど仲が良いって言うしー」

ハクア「アイツとはそんなんじゃないの!もう、お前、アイツがどんな顔でお前のこと…」

エルシィ「え?」

ハクア「ななな、なんでもないっ! じゃ、じゃーね!!」

エルシィ「…ハクア~?」


316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:14:20.42 ID:l+yC4niT0
ハクア「…」

ハクア(何言ってんの?私…)

ハクア(エルシィが気付かなければ…ずーっとこのまま三人でいられるじゃない…)

ハクア(だけど…見てればわかるわ…)

ハクア(エルシィだって本当は…アイツの事…)

ハクア(でも、私だって…)

ハクア(私は…)

ハクア(アイツの事…好きだわ。けど、エルシィは大事な親友よ……)

ハクア「私は、どーしたいのよー…?」


317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:18:04.53 ID:l+yC4niT0
始業

エルシィ「あ、にーさま!」

桂馬「…」

エルシィ「お昼ちゃんと食べましたか?」

桂馬「腹減ってない」

エルシィ「そう言っていつも倒れちゃうじゃないですかー」

桂馬「夕飯は食べるよ、お前が作ったんじゃなければ」

エルシィ「ううー、神にーさまの意地悪…」

桂馬「…エルシィ」

エルシィ「はい?」

桂馬「…お前、ハクアのことどー思う?」

エルシィ「え…?」

桂馬「なんで急に、妹なんて言い出したと思う」

エルシィ「へ? さ、さあ。 にーさまとハクアは仲良しだから、にーさまの方がわかるんじゃないですか?」

桂馬「判るわけないだろ。 第一、お前とハクアは親友だろ? お前らの方が仲いいじゃないか」


318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:21:49.42 ID:l+yC4niT0
エルシィ「…うんと…そーですね、じゃあ、にーさまともっと一緒に居たかった!とか」

桂馬「…はぁ…それはない。もういい」

エルシィ「ええ~~!? そーですか!?そんなことないと思いますけど…にーさま~!?」

桂馬(アイツ、どーみても、エルシィのことが…)

桂馬「はぁ…勝手な思い込みでライバル扱いとか、何時代のギャルゲーだよ…」

エルシィ「??」

エルシィ「にーさま、なんの話です?」

桂馬「お前はいつも渦中の人物で、ボクはいつも迷惑を被っている、という絶望的な確認を行っただ、け、だ。」

エルシィ「カチュー…? 今夜はシチューですか?」

桂馬「もうなんでもいいよ…はぁ」

エルシィ「頑張って作りますね!」

桂馬「人間が食える物をつくってくれ」


319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 14:34:45.22 ID:l+yC4niT0
麻里「まー、ハクアちゃんお手伝いしてくれるの?」

ハクア「居候させてもらってますから!」

麻里「ありがとねー♪ハクアちゃん可愛いから、お客さん増えるわー」

ハクア「そ、そんな…」

麻里「じゃあ、お水お願いするわね!」

ハクア「はいっ!」

ハクア(麻里さんはいい人ねー。この人からあんな無愛想で最低で変態の無神経男が生まれたなんて信じられないわ)

ハクア(あーあ、私なんであんな奴のこと好きになっちゃったのかなー)

ハクア(くやしーわね。もう!)

ハクア「いらっしゃいませ~」

客「新しいバイトの子?かわいいねー、この店はいつも花があっていいね」

麻里「エルちゃんのお友達なんです~」

ハクア「ハクアです、よろしくお願いします。お水どうぞ」


327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 16:25:13.80 ID:21nNITtl0
エルシィ「にーさま、にーさま」

桂馬「うるさいなー、なんだよ?」

エルシィ「今日はバンドの練習があるので…」

桂馬「先に帰るぞ」

エルシィ「はーい…」

桂馬「…? 引き止めないんだな」

エルシィ「えへ、べ、別にいーじゃないですか!気をつけて帰って下さいねっ」

桂馬「ああ…うん」

桂馬(なんだ、あいつ?)


329:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 16:37:42.25 ID:21nNITtl0
エルシィ(…にーさま、きっとハクアのこと…)

エルシィ(にーさまが誰かのこと『どう思う』なんて、尋常じゃないです)

エルシィ(それに…ハクアも…)

エルシィ「にーさまぁ…私、いい妹ですか…?」

ちひろ「エリー? どした?」

エルシィ「なんでもないですー!今日も練習頑張りましょー!」


330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 16:55:20.32 ID:21nNITtl0
桂馬「…」ぴっぴこー

桂馬「エルシィ…なんか変だったな」

桂馬「…まあ、ボクがどうこうしても仕方ないか…」

ハクア「あ、おかえり。エルシィは?」

桂馬「バンドだと」

ハクア「待っててあげなかったわけ?」

桂馬「なんでボクが待たなきゃならん?」

ハクア「バディーでしょ?! お弁当だって食べないで…そのうち愛想尽かされるわよ、お前」

桂馬「別にいーよ。それに食えるもの作らない方が悪い」

ハクア「お前ねぇ…」


331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 17:00:14.68 ID:21nNITtl0
ハクア「ちょっとはエルシィの気持ちも考えてあげなさいよね」

桂馬「お前はエルシィのことずいぶん構うんだな」

ハクア「は?当たり前でしょ、友達なんだから」

桂馬「お前が面倒見てやればいいだろ?」

ハクア「ば…馬鹿じゃないの!!エルシィは…」

ハクア「ていうか、お前もっと素直になりなさいよ!!」

桂馬「そのままお前に返すよ」スタスタ

ハクア「どーいう意味よ!ちょっと待ちなさいよ」

桂馬「ボクは忙しい。今日はあまりゲームが捗ってない!次の新作が発売するまでに全部コンプしときたいんだ、邪魔するな」バタン

ハクア「こ…この、ゲームオタク!!」


332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 17:31:35.12 ID:21nNITtl0
歩美「ふい~、まだやるの?」

結「もういい時間だよ?あんまり遅くなったら、女の子じゃ危ないよ…」

京「結も女の子でしょー」

エルシィ「…も、もう一回だけ…駄目ですか?」

ちひろ「…駄目。もー今日はおしまいにしよっ。エリーがやる気なのはわかったけど…あんまり集中出来てないみたいだからねー」

エルシィ「そ、そんなことないです…よ?」

ちひろ「とにかく今日はお開きだよーん」

エルシィ「…、はい」

歩美「また明日弾きまくろうよ!ね?」

ちひろ(結ー、)

結(うん。送ってくよ、任せて!)

京「ほらほらエリー!片付けるよー」

エルシィ「あわー、片付けなら任せて下さいー!」


333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 17:35:41.36 ID:21nNITtl0
エルシィ(駄目だな、私…)

エルシィ(せっかく練習しても…身に入らなくて…)

エルシィ(皆さんに迷惑かけて…)

エルシィ(にーさま、こんなポンコツなんかより、優秀で美人なハクアと一緒に居た方が…似合ってる…)

エルシィ(ハクアはにーさまのこと好きなのかな…)

エルシィ(ハクアも…にーさまと居るときすごく楽しそうだもんね)

エルシィ(ハクアが嬉しいと…私も嬉しいよ)

エルシィ「やっぱり…」

結「エリーっ」

エルシィ「わ!!」


335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 17:40:36.35 ID:21nNITtl0
結「一緒に帰ろうよ。」

エルシィ「え?でも、方向が…」

結「か弱い女の子を、独りで帰らせられないよ」

エルシィ「ゆ、結さんも女の子ですよ?」

結「ボクはいーの!」

結「一緒に…帰ろうよ。独りじゃ、悪いことばかり考えちゃうよ」

エルシィ「わ、悪いことでは…ないですよ」

結「でも悲しそうな顔してるよ」

エルシィ「そうですか…?」

結「うん。悲しいけど悲しくないフリしようとして失敗してる顔だよ!」

エルシィ「……」

結「相談…してくれてもいーし、なんにも言わなくってもいーから…」

結「ボクのワガママで、今日は一緒に帰ってくれないかな?」

エルシィ「…はいっ」


341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 19:30:37.81 ID:21nNITtl0
エルシィ「…」テクテク

結「…」テクテク

エルシィ「…」テクテク

結「…」テクテク

エルシィ「…結さん」テクテク

結「うん」テクテク

エルシィ「私、にーさまのことが好きです。大切な人です」テクテク

結「うん」テクテク

エルシィ「でも、他にも大切な人がたくさん居るんです」テクテク

結「うん」テクテク


342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 19:38:42.76 ID:21nNITtl0
エルシィ「ハクアも…バンドの皆さんも…お母様も…」テクテク

結「うん」

エルシィ「にーさまへの気持ちが、特別かどうか、分からないです」

結「エリーは…桂馬くんと一緒にいるの、幸せだよね」

エルシィ「はい」

結「でも、バンドも楽しいし…友達と居るのも好きなんだ」

エルシィ「…はい」

結「ボクも、エリーのこと大好きだよ。でも、桂馬くんのことも、ボクのお母様の事も好きだ」

結「けど、お母様の好きと、桂馬くんの好きは違う。お母様とお姉様が仲良くしてても、ボクは幸せだ。だけど、桂馬くんが他の女の子とキスするのは…ちょっぴりやだな」

エルシィ「わ…私も、キスは、ちょっとヤです」

結「エリーは、分からないんじゃなくて…」

結「遠慮しすぎて…分かるのを怖がってるんじゃないかな…」


343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 19:48:02.41 ID:21nNITtl0
結「ボクは遠慮しない!桂馬くんが誰と仲良くても…桂馬くんのことが好きなボクは変わらない…」

結「人の気持ちって、抑えつけてもいつかは抑えきれなくなる…」

結「本当の気持ちを見ない振りしても、いつかは爆発してしまうものさ」

エルシィ「結さん…」

結「エリーの本当の気持ちはどこにあるのか、エリーはわかってるはずなんだ。その上で、エリーがこのままでいいんだって思うなら…それがエリーの選んだ道なのかもしれない」

結「でも、我慢したほうがみんな幸せなはずだ…なんて思うなら、それは間違いだよ。」

結「間違いの道はたくさんある。正解だって一つじゃないよ。エリーはきっと、正解の道を選べるはずだよ」

エルシィ「結さんは、それでもいーんですか?だって、その…ライバル、が、増えるんですよ」

結「言ったろ?ボクの気持ちは変わらない!誰が桂馬くんに恋してても、それでボクの恋心がなくなるはずないじゃないか」

結「ライバル上等だよ!だってボクは、エリーのことも大好きなんだから!」ギュッ


344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 19:50:55.60 ID:21nNITtl0
エルシィ「ゆ、結さん…」ジワ

エルシィ「結さぁん~、私、私、にーさまのことが好きですー!けどハクアの方がお似合いなんです!」ポロポロ

エルシィ「ハクアのこともにーさまのことも好き…諦めたくないです…だけど…!」ポロポロ

結「ハクアさんて、譲ってもらった恋で喜ぶような人だっけ?」

エルシィ「…」フルフル

結「じゃあ、エリーが遠慮して身を引いたところで、ハクアさんは幸せかな…」

エルシィ「…」フルフル

結「エリー、ボクらライバルだけど仲間だよ。ハクアさんもね」

エルシィ「結さん…はいっ…グスッ…」

結「泣きやむまでこうしてるからさ…」

エルシィ「ヒック…ヒック…ありがとうございます…グスッ…」

結「貸し一つ!そーだな、鯛焼き奢って貰おうかなっ?」

エルシィ「…はい…っ!」ニコッ


349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:06:39.00 ID:21nNITtl0
ハクア「エルシィ遅いなー」

桂馬「…」ぴっぴこー

ハクア「ねー」

桂馬「…」ぴっぴこー

ハクア「ねーってば!!」ゴン!

桂馬「いて!!…いちいち殴るな!」

ハクア「呼んで返事がないんだから、殴るしかないじゃないの」

桂馬「野蛮な時代は終わったんじゃなかったんかい!!」

ハクア「こんなのまだまだ平和的でしょ!…じゃなくって」

ハクア「エルシィ遅いわね」

桂馬「バンドの練習が長引いてるんだろ。心配なら探しに行けばいい」

ハクア「お前も気なさいよ」

桂馬「なんで」

ハクア「…お前、いーかげんにしなさいよ」


350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:09:40.68 ID:21nNITtl0
桂馬「何を?」

ハクア「そーやって誤魔化すことよ!エルシィが、誰に来て貰ったら一番喜ぶか…わかってんでしよ!?」

桂馬「わかってるさ。お前だ」

ハクア「ハア!!??」

桂馬「そんなに心配しなくたって、ボクとエルシィに特別な感情はないし…」

桂馬「エルシィもお前のこと好きだよ」

ハクア「…は…は?お、お前、何を言ってるわけ?」

桂馬「だーかーら、お前らお似合いだって。好きなんだろ?エルシィのこと」

ハクア「この、ド鈍感最低変態クズ男ーーーーーー!!!!!」ドカァァァン!!!


351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:13:48.04 ID:21nNITtl0
ハクア「最低!!最低!!最低!!」ガスガスガス

桂馬「いて!!いててて!!!なにすんだヤメローー!!」

ハクア「エルシィはただの親友よ!!」

桂馬「…え?」

ハクア「キョトンとしてんじゃないわよ!!このオタクゲーマーがー!!」

桂馬「じゃあなんであんなにエルシィのことばっか聞いてきたんだよ!ボクはてっきり…」

ハクア「それは!!…それは、」

ハクア(どうしよう。…エルシィがお前のこと好きだと思ったから…?そんなの、私が伝えていいはず…ないよ…)

ハクア(それに…そんなこと言ったら…)

ハクア(告白もドーゼンじゃないの!!)


353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:32:59.74 ID:21nNITtl0
ハクア(それに…私が何言ったところで…)

ハクア(なんだかんだで、こいつはエルシィが好きなんだわ)

ハクア(エルシィのことばかり気にかけて…私の望みなんか見てもくれない)

ハクア「…エルシィが羨ましいわよ」

桂馬「…?」

ハクア「エルシィはお前に大切にされて…いつも幸せそうだわ」

桂馬「あいつはボクよりお前か消防車が好きだぞ」

ハクア「ほらまた言った。『ボクより』って。」

ハクア「お前、無意識に比べてるわよ、自分と」

桂馬「…馬鹿なことを、」

ハクア「私もお前も大馬鹿よ。…エルシィはいつもお前のこと見てるし、お前がエルシィにだけはなんでも許してるの知ってるわ」

ハクア「なのにお前は自分のことには鈍くて鈍くてピンとも来ない!」


354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:39:16.20 ID:21nNITtl0
ハクア「私はねー、エルシィのことが大切よ。大事な親友よ。私のこと、多分一番分かってくれてるわ」

ハクア「だからエルシィのこと傷付けたくないの!!エルシィには誰より幸せになって欲しいし、その権利があるのよ!!」

ハクア「だけど、今あの子の幸せを奪おうとしてる…」

ハクア「そんな自分が大嫌いよ」

ハクア「お前のこともね」

桂馬「そんなこと言われても、ボクはエルシィのことをそんな風に考えたこと無い」

ハクア「お前の恋愛は、いつだって一方通行だもの!ゲームの世界に向けて一方的に発信するだけ」

ハクア「返ってくることを望まない…望むべくもないから…そこで満足しちゃって気付かないんだわ」


357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 20:51:05.17 ID:21nNITtl0
ハクア「最低よ。お前ほど恋愛経験値の低い人間は存在しないんじゃないかしら」

桂馬「…黙って聞いてれば、好き勝手なことばっかり言う」

桂馬「あいつがボクにとって多かれ少なかれ特別であることは認めるよ」

桂馬「だけど、どこまでいっても家族だ」

桂馬「あいつはボクのバディーで、妹だ。そして、少し特別な家族だ」

桂馬「父さんは何も知らない。母さんだって毎度毎度記憶改竄の影響を受けてる。…ボクを知ってるのは、エルシィと…お前だけなんだから」

桂馬「あいつが特別になったって当たり前のことだよ。」

桂馬「けど、そういう特別な感情すべてを恋愛だなんて言って欲しくないな」

桂馬「ボクはエルシィのこと大切だと思っているけど」

桂馬「これは恋じゃないよ」

桂馬「家族愛なんだ」


361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 21:57:15.47 ID:l+yC4niT0
ハクア「…また、どうせ、ごまかしてるんでしょ」

桂馬「お前こそ、何かとごまかして話してるだろ」

ハクア「…」

桂馬「…」

エルシィ「ただいま帰りましたー!」ガチャ

桂馬「!」

ハクア「お、おかえりエルシィ」

エルシィ「遅くなってすみません~!」

桂馬「…エルシィ、なんか元気になったか?」

エルシィ「あー、わかりますか? はい、とっても元気になりました」

ハクア「…? 何かあったの?」

エルシィ「…えっとね…」

エルシィ「にーさまと、ハクアに、告白しちゃおうと思って~」

桂馬「!?」

ハクア「へっ!?」


362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:02:22.92 ID:l+yC4niT0
エルシィ「私…わがままを言っちゃおうと思うんです。私、にーさまのこともハクアのことも大好きなんです。だから…」

エルシィ「二人に恋人になってもらいたいです!!!」

桂馬「…は?」

ハクア「エルシィ…えっと、どういう意味なの?」

エルシィ「えー?ハクア、だからね、ハクアは私の妹で、彼女さんなんだよ。にーさまはにーさまでバディで彼氏さんになってもらえば私幸せ!」

桂馬「…ちょっとまて。頭痛がしてきた」

ハクア「ま、待って。待って待って。こ…こいつがお前の彼氏になる?ちょっと待って。看過できないわ!」

エルシィ「ハクア、にーさまのこと好きだもんね」

桂馬「はあぁああ??!!」

エルシィ「にーさまはハクアのこと好きですもんね!」

ハクア「はええええええええええええええ????!!!!」


363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:08:32.04 ID:l+yC4niT0
桂馬「お前はとんでもない勘違いをしてるぞ!!」

エルシィ「あれ?」

ハクア「わかってるならなんで彼氏とか!!」

桂馬「え?」

ハクア「え?」

エルシィ「え?」








365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:13:31.08 ID:l+yC4niT0
桂馬「…整理していいか」

エルシィ「…はい」

ハクア「なんでお前が仕切るのよ」

桂馬「えーと…」

エルシィ「私は、にーさまとハクアが好きです」

ハクア「…私は、お前とお前がす、す、す、すき、よ」

桂馬「えーと…」

桂馬「じゃあお前らで付き合えば問題ないじゃないか。ほら!ボクが最初に言った通りだったじゃないか!!」

ハクア「重要なところをスルーしてんじゃないわよ」ガスッ

エルシィ「ふたりともにーさまのこと好きなんですよ?」

桂馬「気の迷いじゃないのか。特にハクア」

ハクア「そういう葛藤はもう通り越したのよ」

桂馬「…じゃあエルシィ」

エルシィ「にーさまは私の涙の決意を無碍にするんです?」

桂馬「…」


366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:19:42.59 ID:l+yC4niT0
桂馬「あのな、エルシィ」

エルシィ「はい」

桂馬「さっき、ハクアにも言ったんだけど…」

桂馬「ボクは、お前のことそういう意味で見られない。」

エルシィ「…」

桂馬「ボクは…お前のこと、特別だと思ってる。もう家族だし、血は繋がってなくても妹だ。バディーで、いつもボクの側にいてくれるのが当たり前になってる」

桂馬「だけどこれは恋にはならない」

桂馬「こんなこと言うのはボクらしくないけど…ボクは結構家族を大切にしてる方だと思う…」

桂馬「エルシィは…特別な家族だから、特別大切にしてる…んだと思う…。」

桂馬「でもこの特別は、家族の延長線なんだ。方向性は変わらない」

桂馬「だから、ボクはお前の恋人にはなれない。」

桂馬「ハクアともだ」


367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:23:13.21 ID:l+yC4niT0
エルシィ「…わかりました。」

エルシィ「だけど、それは現状の話ですよね」

エルシィ「いつか変わるかもしれませんよ」

桂馬「変わるもんか」

エルシィ「そんなの誰にもわからないです。神様にだって」

エルシィ「今は家族でいーです…よ。」

エルシィ「でもいつか変えてみせます。神様はセカイを変えました。でも私も、少しくらい神様を変えてるんですよ?」

桂馬「…エルシィ…お前、なんか元気になる方向性を見誤ってないか…?」

エルシィ「そうですか?」

桂馬「誰の入れ知恵だ?」

エルシィ「結さんです」

桂馬「…なんとなくわかる気がする。おい、エルシィお前、あいつの言う事鵜呑みにするなよな」

エルシィ「でも励ましてもらって、変わったのは私の意思ですから!」

ハクア「…」


368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:25:17.75 ID:l+yC4niT0
ハクア「いいなあ」

エルシィ「ハクア?」

ハクア「羨ましい。あーもう。結局、お前たちふたりはお似合いのカップルなのよ」

ハクア「恋人とか、家族とか、そういう垣根抜きでさ…」

ハクア「なんか、型に収めるほうがバカバカしくなるようなパートナーなのよ」

桂馬「おい、何言ってるんだ」

ハクア「だから、羨ましいっていう話よ。私はどう頑張ったって、お前たちの中には入っていけないもの。部外者でしかないんだからね」

桂馬「勝手なこと言うなよ、ここまで関わってきといて」

桂馬「それに…お前は部外者じゃないだろ」

桂馬「お前、ボクの妹なんだから…」

桂馬「お前のことだって、特別だよ」

ハクア「な…」

ハクア「なに…いってるのよ…?」

エルシィ「えへへ、ハクア」

エルシィ「ハクアは私の一番だよ、ずっとね」


369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:27:20.56 ID:l+yC4niT0
.





ハクア「ば…馬鹿よ、お前たちは揃いもそろってお似合いの馬鹿よ!」








370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:29:27.92 ID:l+yC4niT0
桂馬「あとお前妹に向いてない」

ハクア「えっ!?」

エルシィ「ハクアはお姉ちゃんになったほうがいーんじゃないかな」

ハクア「えっ!?」

桂馬「じゃ、ハクア、ボク、エルシィの順な」

エルシィ「わーい!二人目のねーさま!!」

ハクア「勝手に決めないでよ! しかも馴染まないでよ!! お前たちなんなのよ!?」


371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:34:06.63 ID:l+yC4niT0
二日後

桂馬「で……いつまでいるつもりだよ」

桂馬「雪枝さんに連絡したか!? いーかげんにしろ、たまには帰れよ」

エルシィ「にーさま、結さんが遊びに来ましたよー」

桂馬「また!?」

エルシィ「わー、ちひろさん、歩美さんもー。あ、月夜さんと美生さん!栞さんまで…え?あとからかのんちゃんもくるんですかー!?」

エルシィ「楠さ…せんぱーい!うわあ、長瀬せんせーお久しぶりですー!!あれー、みなみさんまでいますよ」

桂馬「」

エルシィ「あわー、天理さんこんにちわ!七香さんも一緒ですねー。おお、あれはスミレさんー!よかったらお茶でもー」

桂馬「……、嫌な予感しかしない」


372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:36:08.62 ID:l+yC4niT0
桂馬「おいハクアとっとと帰れ」

ハクア「やだ」



ハクア「…もうちょっと…居るもん」


374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:41:35.75 ID:21nNITtl0
これでおしまいです。
スレタイ回収しんどかった
ヒロイン全員好きだから記憶ない子も無理矢理呼んだけど、さすがに檜はアメリカからつれてこれなかった…好きなんだけど

保守支援ありがとうございました
おそまつさま。

俺はエル桂信者なので、ハクアエンドに出来ませんでした。サーセン。

バイビー


378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/09(木) 22:47:32.94 ID:kfWajcZi0
乙だな


386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/10(金) 00:38:42.72 ID:KIKut6DMO






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  1. 2013/08/10(土) 13:21:10

    乙 おもしろかったぞ


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