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マミ「ソウルジェムを簡単に浄化する方法はないのかしら……」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 22:59:56.72 ID:zYg541nJ0
・まどか達は全員高校生という設定です
・同性愛、十八禁表現を多く含みます。苦手な方はご容赦ください。


chapter.1

夕日が差し込むマンションの一室。
一人紅茶を啜りながら、マミは悩んでいた。

マミ「ソウルジェムを簡単に浄化する方法はないのかしら……」

ため息まじりにそんな言葉を口にする。

幾度となく魔女との戦いを経験し、死線をくぐり抜けてきたマミだったが、
最近はよくそんなことを考える。


命を賭して戦うことへのためらいが、少女の心に芽生えていた。




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:01:40.47 ID:zYg541nJ0
二週間ほど前から、彼女は二人の下級生と共に魔女退治に赴くようになった。
魔法少女の体験などという文句で彼女達を誘い込み、二人を守りながら戦った。

仲間がいることが嬉しかった。
自分を理解してくれている、その思いがマミを強くした。

しかし、つい先日、
マミの少しの油断から、自分は深い傷を負い、二人を危険にさらしてしまった。
同じく魔法少女である暁美ほむらに助けられ、全員無事ですんだものの、
マミはそれ以来、すっかり自信を失っていた。

マミ(私が不甲斐ないばっかりに、鹿目さん達をあんな目に……)

鹿目まどかと美樹さやか。
あの戦いの後も、二人はマミのことを好きだと、生きていてよかったと言ってくれた。
そして、これからもマミと一緒にいたいと、言ってくれた。

その言葉に嘘はなかったはずだ。

だが、マミは怖かった。
これからもこんなことが続けば、同じような危機に遭遇するかもしれない。
自分が敗れ、二人が死ぬかもしれない。
その思いは、日に日に大きくなっていた。


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:03:07.18 ID:zYg541nJ0
QB「何か悩みごとかい?」

マミ「えっ……?」

いつの間にか、部屋のテーブルの上に白い影があった。
キュゥべえと名乗る彼こそが、マミに魔法少女の力を与えた張本人である。

聞いたところで、碌な答えは返ってこないだろう。
それでも、話のネタぐらいにはなるだろうと思い、マミは聞いてみた。

マミ「ねぇキュゥべえ、魔女を倒す以外で、ソウルジェムを浄化する方法ってないのかしら?」

そんな自分勝手な話があるわけがない。
魔女を倒すことが魔法少女の使命であり、存在理由である。
やはり聞き流してもらおうと口を開こうとすると、キュゥべえが言った。

QB「あるよ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:05:45.73 ID:zYg541nJ0
マミ「えっ……あるの?」

想像もしていない答えに、マミは驚く。

QB「うん。そしてその方法は、ソウルジェムを浄化するだけでなく、
   魔法少女としての力、すなわち魔力の向上も見込めるものだ」

マミ「そ、そんな方法が……」

そんな一石二鳥の方法があることを、なぜ今まで黙っていたのかと問い詰めたかったが、やめた。
どうせ、聞かれなかったからなどという理由で、はぐらかされるに決まっている。
そんなことより、今重要なのはその方法を知ることだ。

マミ「それはいったいどんな方法なの?」


QB「簡単なことさ。オナニーやセックスで、自身の性欲を満たすのさ。
   その時に発生するエネルギーが、ソウルジェムを浄化し、魔女と戦うための力になる」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:08:07.43 ID:zYg541nJ0
マミ「なっ……!?」

マミが驚くのも無理はない。
彼女は高校三年生でありながら、オナニーも、ましてやセックスなどしたことがなかった。
無論、最低限の知識は持ってはいたが、それを実行する勇気はなかった。

それがここに来て、オナニーやセックスで魔女の種――グリーフシードと同等の効果が得られ、
果ては魔力の向上も期待できるなど、まったくもって信じがたい。

否、信じられるはずもない。


マミ「そ、そんなこと……あるわけないっ!」

QB「なぜだい?別におかしなことではないと思うけど。
   女性がエクスタシーに達した時に発生する『性のエネルギー』は男性の数倍、数十倍と言われている。
   魔法少女にはその『性のエネルギー』を魔力に変換する機能が備わっているんだよ」

キュゥべえは早口でまくし立てる。
しかし、マミには理解できない。エクスタシーの感覚など、今まで味わったことがないのである。
自分の身体が、そんなエネルギーを生み出せることなど、知らなかったのだ。


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:10:50.12 ID:zYg541nJ0
QB「君は何か勘違いをしているようだね、マミ。
   魔法少女はね、処女である必要はないのさ。
   むしろオナニーやセックスに積極的なタイプのほうが強い魔力を持つようになる」

マミは、魔法少女は処女である必要があると、勝手に思っていた。
だから自分はこのままで良い、これからもオナニーやセックスという行為は、
自分には必要ないと、そう思っていた。

それがどうだ?
魔法少女はオナニーやセックスで強くなる?
そんな馬鹿げた話は聞いたことがない。

マミにとって、キュゥべえの言葉は信じられないというより、
信じたくない、受け入れたくないものであった。

QB「信じられないかい?それじゃあ試してみればいいじゃないか。
   ちょうど君のソウルジェムは、少し濁っている。
   その程度の濁りなら、一回のオナニーで消し去ることができるはずだよ」

マミ「そ、そんなこと言われても……」

QB「ああ、ごめん。僕がここに居てはできないよね」

マミがうろたえた理由はそうではない。
オナニーなど生まれてこの方、したことがないのである。
キュゥべえに見られたくないのはもちろんだが、方法が分からないのでは、答えようがない。


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:14:43.94 ID:zYg541nJ0
マミ「あ、あのキュゥべえ。お、オナニーってどうやってするの……?」

窓から出て行こうとするキュゥべえを見て、焦りを感じたマミは
そんなことを口走ってしまった。
いったい自分は、なぜ友人でも後輩でもない、こんな謎の生物にオナニーの方法を聞いているのか。

だが、キュゥべえは驚くでもなく答える。

QB「そうか。君はしたことがないのか。
   だったらこれを置いていくよ。きっと参考になるだろう」

そう言ってキュゥべえは、どこから取り出したのか、一枚のディスクを机の上に置いた
ケースもラベルもないそれは、いったい何が記録されているのか、見ただけでは分からない。

QB「それじゃ、僕はこれで。
   別に強要しているわけじゃないからね。君が好きなようにすればいい。
   ただ、そういう方法もあるというだけさ」

その言葉とともに、キュゥべえは窓から出て行った。

部屋に残されたマミは、
机の上に置かれたディスクを凝視することしかできなかった。


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:17:48.48 ID:zYg541nJ0
chapter.2


マミ「よし……やろう」

マミは自分のソウルジェムを机の上に置いた。

オナニーをする。
考えに考えて、彼女は決めた。

それをすることで、魔女との戦いを回避、もしくは勝率が上がるのならば、
これほど効率的な方法はないだろう。
嘘という可能性もあるが、それでも確認はしなければならない。
それに、オナニーなど多くの女性がしていることだ。恥ずかしいことなどではない。

そう頭の中で自分に言い聞かせる。

キュゥべえが残したディスクを再生機器に入れる。
どんな映像が記録されているのか、見てみるまで分からないが、
きっと、見た者の性欲を掻き立てるような映像が記録されているのだろう。

そう考え、マミは再生ボタンを押した。


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:19:53.66 ID:zYg541nJ0
 『んっ、あっ……!』


少し画面が荒れた後、スピーカーから声が聞こえてきた。
甘い、色を帯びた声である。

ふらふらと動くカメラは、まだ声の主を映していない。
写真立てが置かれたデスク、いたるところに置かれたファンシーなぬいぐるみ、花模様のカーテン。
可愛らしい部屋のベッドで、一人の少女が声を上げている。

 『あ、んっ……んんっ……!』

ゴクリと、マミは喉を鳴らす。

少女はベッドの上で身体を丸め、自慰をしていたのである。
そして、その少女は、マミのよく知る人物であった。


マミ「か、鹿目さん……?」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:21:23.13 ID:zYg541nJ0
マミにとって、鹿目まどかは特別な存在だった。

どんな相手にでも情を注げる優しい心が。
泣き虫で危なっかしいところが。
自分を姉のように慕い、甘えてくれるところが。

その全てが、マミは好きだった。


マミはまだ、まどかに弱みを見せたことはない。
まどかの前では、素敵なお姉さまでありたいと思っていた。

しかし同時に、彼女に甘えてみたいという思いも少しあった。
この気持ちが恋なのかどうかは、マミには分からなかった。
ただ彼女と少しでも長く、同じ時間を過ごしていたかった。

まどかと一緒にいるだけで、マミは幸せだった。


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:23:41.84 ID:zYg541nJ0
画面に映る少女は、鹿目まどかその人であった。

愛らしく、無邪気で、
マミに屈託のない笑顔を向けてくれる、
あの鹿目まどかが。

今、画面の中で、自らを慰めているのである。

マミは、自分の顔と、身体。
そして両脚の間にある女の部分に、熱が集まっているのが分かった。


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:26:21.47 ID:zYg541nJ0
画面に映る少女と同じように、マミは自分のショーツの中に左手を入れる。
茂みをかき分け、指先が襞に触れると、そこは確かに熱く、湿っていた。

 『んあっ。あっ……んっ!』

艶めかしい声。
カメラは少女の赤く火照った顔を映し出す。

今までに見たことのない色っぽい表情に、欲情が掻き立てられる。

マミ「あっ、んんっ……!」

マミ左手は、器官の前方で芽吹く快楽の種子へと指をのばす。
ズキンズキンと脈打つそれに触れると、脳を強烈な刺激が襲う。

マミ「んああっ!あ、くぅ……!!」

声が抑えられない。
こんなことを続ければ、きっと頭がどうにかなってしまう。
そう思いながらも、マミの手は止まらない。
まるで以前から知っていたかのように、指は襞をなぞり、クリトリスを刺激する。

マミ(これが、オナニーなの……?)


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:29:54.81 ID:zYg541nJ0
 『あっ、あっ!んんっ、ああっ……!』

一際大きな声が、画面の少女から発せられる。
そして同時に、スピーカーからはくちゅくちゅといういやらしい音まで聞こえている。
少女の限界が近づいているのだ。

マミ「あっ、あんっ…んんっ……!」

一方、画面を見るマミも、快楽の頂に近づいていた。
襞を割り、粘膜を刺激すると、穴の奥から粘りを持った液が溢れてくる。
それを潤滑油のように塗り込みながら、また襞を刺激する。

マミ「ああっ、んっ…!あ、あっ……!!」

身体の奥で、何かが膨らんでいくのが分かる。
これが爆発したとき、自分はエクスタシーに達するのだろうと、マミは直感した。


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:33:21.55 ID:zYg541nJ0
少し怖い。
でも、もう指は止められない。
二本の指で襞をはさみながら、手の平で種子をこすり上げる。

画面の少女の身体が、大きく反り返るのと、ほぼ同時に。


マミ「あっ、ああぁーっ!!」


マミは一際大きな声を上げ、全身をガクガクと痙攣させた。
腰のあたりで起こった快楽の爆発は、全身に広がり、脳に届く。
抗いようのない快楽の渦に、身体が支配されている。

画面の少女も同じように、全身をビクンビクンと震わせていた。
二人は、同時にエクスタシーに達したのである。


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:35:58.04 ID:zYg541nJ0
やがて、身体の緊張が去っていき、ほど良い倦怠感に包まれる。

マミ(すごい……。こんなに、気持ちいいなんて……)

息も絶え絶えに、マミはそんなことを思った。
初めてのオナニー。
そのオカズはなんと、後輩である鹿目まどかの自慰である。

なんてことをしてしまったのだろうと、自己嫌悪しながらも、
マミは冷静な思考を取り戻そうとした。
しかし―――。


 『んっ……マミさん……』


自分の名前が画面から聞こえてきたことで、
マミは冷静になるどころか、その思考は混乱するばかりであった。


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:38:27.89 ID:zYg541nJ0
chapter.3


廃墟となったホテルの一室に、一人の少女の姿があった。
ポリポリとスナック菓子を食べている彼女の名は、佐倉杏子。

三日ほど前にこの町、見滝原にやってきた彼女もまた、魔法少女である。

魔法少女が行動するのは主に夜である。
この昼間の時間帯まで、杏子は学校にも行かず、部屋でダラダラと過ごしていた。

杏子「そろそろかね」

時計を見ると、針は三時半を指している。

彼女は人を待っていた。
その人物がここに来るのは、今から約十五分といったところか。


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:41:24.60 ID:zYg541nJ0
今朝のことだ。
ぶらぶらと街中を散歩していた杏子は、一人の少女に眼をつけた。

制服姿の少女は、おそらくこの町の高校に通う生徒だろう。
顔は可愛いというよりは綺麗系。発育もいい。
杏子の好みのタイプである。

杏子はその少女に声をかけた。
少女は最初は驚き、戸惑っていたが、次第に杏子に心を開いた。
通学中の少女を長く引き止めるわけにもいかなかったため、
ホテルの住所を書いたメモを少女に渡し、杏子はそこから立ち去った。

少女は必ず会いにくるだろう。
杏子には自信があった。


なぜなら、これまでに杏子が声をかけ、
落とせなかった女など、ただの一人もいないのである。


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:43:58.14 ID:zYg541nJ0
杏子も昔は、清純な、ごく普通の女の子であった。
だが魔法少女になり、『性のエネルギー』によるソウルジェムの浄化作用と
魔力強化の方法を知ることで、杏子は変わった。

ミッション系の女子中学に通っていた杏子であるが、
その美しい容姿と少々荒っぽい性格のギャップが、思春期の少女達を虜にした。

話しかける女子は皆が皆、目を潤ませ、頬を赤く染めた。
そんな中で杏子は、ただ自分の糧とするためだけに、少女達を誘惑した。

自分がレズビアンであることに、なんの疑問も持たなかった。
女子学校という環境で、杏子はその魅力を最大限に発揮し、魔力を高めることができる。
魔法少女である杏子にとって、自分がレズビアンであることは、これ以上ないほどの利点だった。


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:47:01.55 ID:zYg541nJ0
杏子「おっ、来た来た」

ホテルの窓からは、一人の少女の歩く姿が見える。
少女の顔には、不安と期待、その両方の感情が伺える。

杏子「おーい、ここだよー」

四階の部屋から顔を出し、手を振る。
声に気付いた少女は笑顔で答え、走り出した。

まるで遠距離恋愛の恋人同士が、久しぶりに顔を会わすような。
そんな喜びに満ちた表情が、二人の顔にはあった。


無論、杏子の笑顔はただの仮面。
少女達を惑わすための、作り物の表情である。


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:50:19.84 ID:zYg541nJ0
コンコンとドアをノックする音。
杏子はすかさずドアを開ける。

もちろん立っていたのはあの少女だ。
杏子と目を合わせた少女は、さらに頬を紅潮させる。

杏子(こりゃあ、もう完璧にあたしに惚れてるな)

そう確信した杏子は、少女の身体を抱き寄せる。
腰と背中に手を回すと、少女の身体はすこし緊張し、強張った。

杏子「あれからずっと、あんたのことだけを考えてたんだ」

思ってもいないことを口にする。
しかし、こんなありきたりな台詞でも、杏子が言えば効果は抜群だ。
ぎゅっと、少女の腕が杏子を抱きしめる。

少女「わ、私もです……。あなたのことが、頭から離れなくて」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:54:03.04 ID:zYg541nJ0
予想通りの反応。
今からこのいたいけな少女を犯し、性の快楽に目覚めさせるのだ。
そう考えるだけで、ゾクゾクする。


と、その前に一つ聞いておくことがあった。

杏子「あんた、名前は何て言うんだい?聞くのを忘れていたよ」

少女「あ、仁美といいます。志筑仁美……」

綺麗な響きだ。
美しい容姿に、ぴったりの名前。

杏子「いい名前だね。仁美って呼んでいいかい?」

仁美「はい……杏子さん」

お互いの名前を呼び合った二人は、どちらからともなくキスを交わした。


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 23:58:17.22 ID:zYg541nJ0
仁美「あの、優しく、してくださいませ……」

仁美をベッドに押し倒し、杏子はそれに覆いかぶさるようにして、見つめ合う。

仁美は顔を真っ赤にし、眼を潤ませている。
初めて行為に及ぶことに、恥じらいと喜びが頭の中でごちゃ混ぜになっているのだろう。


杏子「ああ、あたしに任せておきな」

笑みを浮かべながら、杏子は言う。

穢れを知らぬ少女達のこういう表情は、何度見てもあきない。

そして、この仁美という少女の仕草と話し方は、杏子の欲情を刺激した。
良い家柄の子なのだろう。彼女の所作にはどこか高貴さが漂っている。

こういった気品溢れる少女が、自分の指でよがり狂う姿を見ることこそ、
タチの杏子にとって至福のひと時なのである。


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:01:03.55 ID:PfZq6no/0
仁美「あ……」

ぷちぷちと制服のボタンを外していく。
杏子は、仁美の制服に皺が付かないように、丁寧に、優しく服を脱がしていく。
その最中に肌が触れ合うと、仁美の身体がぴくんと反応する。

ホックを外し、ブラをずらすと、仁美の豊満な胸があらわになった。

仁美「あぁ……恥ずかしいです」

杏子「綺麗な胸じゃないか。うらやましいよ」

そう言って杏子は、ピンク色の乳首に口付ける。
すでにコリコリと硬くなったそれを、口の中で転がす。

仁美「ひゃっ……んっ……!」

色の混じった声が聞こえてくる。

杏子は左手をもう片方の胸を包み込む。
二本の指で乳首を挟みながら、優しく揉みしだく。


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:05:23.79 ID:PfZq6no/0
杏子が掌の動きを少し変えるだけで、敏感な仁美は反応し、声を上げる。


仁美「あっ……んんっ、あぁ……!」

杏子「ふふっ、気持ちいいのかい?」

仁美「は、はい……。私、どうにかなってしまいそう……」

右胸の口付けを止め、杏子は話しかける。
仁美はすでに呼吸を乱すほど感じているようだ。

杏子「それじゃ、もっと気持ちよくしてやるよ」

右手をショーツの中に入れる。
仁美のそこからは、すでに蜜が溢れ出し、ぐちゅぐちゅに濡れてしまっていた。


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:09:13.46 ID:PfZq6no/0
仁美「あっ!だ、ダメですわ、そこは……んっ!」

杏子「恥ずかしいのかい?こんなに濡らしちゃってさ」

杏子は、くちゅくちゅと音を立てながら、襞をこする。
そうするとまた、洞窟の奥からトロリとした蜜が溢れてくる。

仁美「そ、そんなこと、んんっ!言わないでください……」

杏子「ふふっ、可愛いね、仁美」

二枚の花弁を愛撫しながら、杏子は仁美に囁く。

仁美の小さな快楽の種子は芽吹き、赤く腫れ上がっている。
杏子は、それを押しつぶすように、クリクリと弄ぶ。


仁美「あっ!ああっ、んんーっ!!」


瞬間、仁美の身体がビクビクと大きく震える。
爪先を丸め、身体を大きく仰け反らせる。
杏子の指はいとも容易く、仁美をエクスタシーへと導いてしまった。


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:12:42.42 ID:PfZq6no/0
仁美「は、はぁ…はぁ……」

仁美はガクガクと身体を揺らしている。
まだ絶頂の余韻が身体全体を支配しているのだろう。

杏子は服を脱ぎ捨て、もう一度仁美に覆いかぶさった。


仁美「あっ、杏子さん……」

杏子「ふふふっ、まだまだこれからだよ、仁美」

そう言って杏子は仁美の唇を塞ぐ。
さっきとは違い、舌を挿入し、ねっとりと仁美の口内を味わう。


杏子の責めはまだまだこれから。
二人の熱い時間は、始まったばかりである。


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:18:13.28 ID:PfZq6no/0
interlude.


スタンドライトの灯りが、一人の少女の顔を映す。
少女は、机に置かれたノートに何かを書き込んでいるところだ。

少女の名は暁美ほむら。
マミや杏子と同じ、魔法少女の一人である。

『時間制御』という固有魔法を持つ彼女は、
すでに数え切れないほどのタイムリープを行っていた。

その中で彼女は、ワルプルギスの夜に打ち勝つ方法を探しているである。

そして今夜、彼女はノートに、ある計画の内容を記していた。
ワルプルギスの夜に打ち勝つための方法。
成功するかどうかは分からないが、やる価値はある。
そしてこの方法ならば、こちらの被害は最小限に抑えられるはずだ。
そう確信し、笑みを浮かべる。

パタンとノートを閉じ、ほむらは立ち上がった。


ほむら「まずはあの子に接触し、キュゥべえとの契約を阻止しなければ」

小さく呟き、歩き出す。
黒い衣装を身に纏う少女は、夜の闇へと消えていった。


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:22:35.28 ID:PfZq6no/0
chapter.4


人気のない夜の道を、美樹さやかは歩いていた。
入院している幼馴染への見舞いを済ませ、自宅に帰る途中である。

さやか「はぁ……」

大きなため息をつく。
現在、さやかには大きな悩みがあった。

魔法少女になるのかどうか。

魔法少女になるための契約を交わす際に、願い事を一つ叶えられるという。
そしてその願いは、自分以外の人間へ向けたものでも構わないらしい。

さやか(私が願えば、恭介の手を直すことができるんだ……)

だが、願いが叶うということは同時に、
さやかが戦いの運命から逃れられなくなるということを意味していた。

自分にその覚悟があるのかどうか、さやかにはまだ分からなかった。


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:25:42.12 ID:PfZq6no/0
異変に気付く。


間違いなく自宅への道を歩いていたはずだ。
だが、今さやかが見ている光景は、そうではない。

様々な色が混じり合った空間。
出口も入口も分からない迷宮。

さやか「こ、これって……まさか」

いつの間にか、さやかは迷い込んでいた。
この世とは隔絶された空間、魔女の結界の中に。


マミと行動を共にするようになって、さやかはその存在を知り、何度か足を踏み入れていた。
しかしそれは、心強い味方がいたから。
マミも、まどかも、キュゥべえもいたからだ。

しかし、今は、自分以外に誰もいない。


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:27:55.12 ID:PfZq6no/0
さやか「う、うそ……どうしよ……」

身体が震える。
冷たい汗が、頬を伝う。

恐い。

自分が今何をすべきなのか、分からない。
武器もないこんな状況で、こんな空間で、どうすればいいのか分からない。

さやかの耳に、近くで何かが這う音が届く。
ずるずると音を立てながら、得体の知れないそれは、さやかの周囲で蠢いていた。

さやか「だ、誰か助けて……!」


悲痛な叫びは、誰にも届かない。

その声に反応したのは、蠢く謎の生物だけであった。
得体の知れない生物が、さやかに飛び掛った。


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:31:17.39 ID:PfZq6no/0
さやかに襲い掛かったのは、魔女の使い魔であった。
うねうねとした何本もの触手をもった塊が、ずるずると地面を這っている。
その触手が一本、さやかの腰に巻き付く。

さやか「やっ、なによ、これぇ……!」

手で外そうと触手を掴むが、その手にも別の触手が巻きつき、自由を奪う。
やがて両足も捕らえられ、さやかは身動きが取れなくなってしまった。

さやか「いや、誰か、誰か助けてぇ!!」

叫び声がむなしく響く。
四肢を捕らえられたさやかは、完全に宙に浮いた状態になっている。

触手は制服の中に侵入し、あろう事か、びりびりと布を引き裂いていく。
そして、いやいやと喚くさやかを黙らせるように、一本の触手が口の中に入り込んだ。


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:34:48.10 ID:PfZq6no/0
さやか「うーっ!うぅーっ!」

声はただの呻き声にしかならない。
助けを呼ぼうにも、これではどうしようもない。

やがて触手は、制服をブラジャーごと剥がし、さやかの胸をあらわにした。
得体の知れない生物にショーツ一枚の姿にされた屈辱と、
これから自分が何をされるのかを思い、さやかは涙を流す。

触手がショーツを引っ張り、布がさやかの敏感なところにくい込んだ。
その部分をこするように、触手はショーツを動かす。

さやか「うぅっ!うーっ!」

逃れようと腰を動かすが、触手ががっしりと絡み離さない。
追い討ちをかけるように、二本の触手が乳房に巻き付く。
触手は胸を揉みしだきながら、先端で乳首を刺激する。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:39:04.33 ID:PfZq6no/0
さやか(うぅ、こんなことされてるのに、濡れてきちゃう……!)

敏感な部分を刺激され、さやかの熱い洞窟の奥から、蜜が溢れ出す。

しばらくすると触手はショーツを動かすのをやめた。
しかし、今度はショーツをずらし、触手の一本を洞窟の入口に押し当てた。


さやか(いやぁ!私まだしたことないのに、こんなのに……!)

ずるんと、触手は洞窟の中に入り込んだ。
蜜が潤滑油となり、挿入の痛みはそれほどなかったが、
初めてをこんな触手生物に奪われたショックで、さやかは悲痛な叫びをあげた。


さやか(こんなのが、私の初めての相手なんてっ……!)


さやかのことなど意に介さず、触手は突き入れた一本を動かし始める。
ゆっくりと穴から引き抜き、全部出る寸前で、また奥まで一気に突っ込んだ。
その運動を何度も繰り返す。


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:42:53.82 ID:PfZq6no/0
さやか「うぅっ、ううっ……んうぅーっ!」


今まで味わったことない痛みと快感に、さやかは悶える。
触手の動きは確実にさやかに刺激を与え、洞窟の奥からはさらに蜜が溢れてくる。

さやか(なんで、なんでこんなに気持ちいいのよ!わけわかんない……!)

身体の奥で、快楽の塊がどんどん大きくなっているのが分かった。

触手のピストン運動が早くなる。
胸を揉みしだく触手も激しさを増し、コリコリとしこった乳首を撫で上げる。
そして触手の一本がさやかの腫れ上がったクリトリスに触れた時。


さやか「んうっ!んんうぅーっ!!」


ビクンビクンと、さやかは痙攣する。
爆発した快楽が、全身をめぐり、頭を真っ白にした。
さやかは触手生物に処女を奪われ、挙句の果てに絶頂に達してしまったのである。


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:48:16.62 ID:PfZq6no/0
さやか(イっちゃった……。こんなのに、イカされちゃったよ、私……)


深い絶望で、勝手に涙が溢れる。

しかし、触手はまだ終わりではないとばかりに、ピストン運動を再開する。
そして今度は、触手はさやかの尻をまさぐり、秘められた後ろの蕾を探し当てた。


さやか(嘘でしょ?そっちにも入れるつもりなの?)


ぐりぐりと押し込むように、触手は蕾を開こうとしている。
そして、触手が入り込もうとした瞬間―――。


さやかは何者かの腕に抱きしめられていた。


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:51:11.10 ID:PfZq6no/0
ほむら「遅れてしまって、ごめんなさい」

さやかを抱きながら、暁美ほむらが言う。
ほむらの顔を見て、さやかは安心し、全身の力が抜けていくのがわかった。

触手生物はというと、すでに白煙に呑まれ、消滅しつつある。


さやか「ま、まさかあんたが来てくれるなんて……」

ほむら「まったく、世話の焼ける子ね。あなたは」

さやか「うん、ごめん……。あと、ありがと……」


そう言うと、さやかは気を失った。
あれだけのことをされたのだ、無理もない。

とりあえず、さやかを安全な場所に移すことが先決だ。
魔女ならまた倒しにくればいい。

そう考えたほむらは、さやかを抱え、結界を脱出した。


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:54:58.50 ID:PfZq6no/0
chapter.5


さやか「ん……ぅうん……」

ほむら「あら、ようやく目が覚めたのね」


ベッドの上で、さやかは目を開けた。
その顔を、暁美ほむらが覗き込んでいる。

さやか「あ、あれ……なんであんたが……?」

ほむら「忘れたの?私があなたを助けてあげたのよ」

さやか「あ……」

途端、無数の触手に純潔を奪われたを思い出し、涙が溢れそうになる。
しかしさやかは、堪えた。
これ以上の痴態を、ほむらの前で晒したくなかった。


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 00:58:51.56 ID:PfZq6no/0
さやか「私、どれくらい寝てたの?」

ほむら「私があなたをここに寝かし、魔女を倒しに行って、今帰って来たところだから……。
    そうね、二時間ぐらいかしら」

さやか「そっか……」

あたりをきょろきょろと見渡すと、そこは自分の部屋ではなかった。
おそらくほむらが住んでいる部屋なのだろうが、とても同年代の女の子の部屋とは思えない。
机やタンス、冷蔵庫など必要最低限の物しか置かれていない、殺風景な部屋である。

自分はというと、丸裸の上に布団を掛けられているだけだ。
家族にしか見られたことのない姿を、まさか暁美ほむらに見られることになろうとは。


さやか「あのさ、何か着る物、貸してくれない?」

恥じらいながら、さやかは言う。
だが、ほむらから返って来た言葉は、理解し難いものであった。


ほむら「その必要はないわ」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:02:23.97 ID:PfZq6no/0
さやか「はぁ?」

いったいこの女は何を言っているのか。
それは服を貸す気がないという意味なのか。

ほむら「分かりにくかったわね。あなたにはしばらくの間、ここに居てもらうわ。
     外に出ることは許さない」

さやか「な、なんでそんなことっ!」

ほむら「今その理由を話したところで、あなたは納得しないでしょう。
     いいから大人しくしていなさい」

助けてもらったことは素直に感謝している。
実際、さやかがほむらに助けられたのはこれで二度目であり、
さやかの暁美ほむらに対する考えは、少しずつ変わり始めていた。
しかし、それは間違いだったのだと思い直す。

さやか「意味わかんない!もう勝手にするから!」

そう言って、さやかは裸のままベッドを飛び起き――ようとしたのだが。

なぜかバランスが取れず、ベッドに尻餅をついてしまった。
見ると、さやかの両手は固い何かで後ろで一つに繋がれていた。


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:04:39.18 ID:PfZq6no/0
ほむらは自身の魔法で十秒ほど時間を止め、さやかに手錠をかけていた。
さやかがそれを認識できるはずもない。

さやか「なっ、何よこれ!いつの間に……」

がちゃがちゃと動かしてみるが、外れる気配はない。

ほむら「従わないのなら、無理にでも大人しくしてもらうわ」

さやか「あ、あんた本気……?」

ほむら「ええ、もちろんよ」

ほむらの目つきが明らかに違う。
彼女の瞳には、黒い感情が浮かび上がっていた。


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:08:13.52 ID:PfZq6no/0
ほむらに肩を掴まれ、さやかはベッドに押し倒された。
馬乗りになったほむらの顔が、さやかにぐっと近づく。

さやか「な、なにすんのっ!やめ……んんっ!」

喚くさやかの口を、ほむらの唇が塞いだ。
抵抗しようとするが、ほむらの舌は巧みな動きで口内に侵入する。
歯の裏側を舐め、舌を絡める。

さやか(うぅ、こいつの舌、すごい動き……。なによ、これぇ……)

さやかにとっては、初めてのキス。
好きでもない相手に、今度はファーストキスまで奪われてしまった。
にもかかわらず、頭の中で生まれる嫌悪感は、甘い刺激にかき消されていく。


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:11:49.15 ID:PfZq6no/0
ほむら「ふふっ、すっかり大人しくなったわね」

さやか「はぁ、はぁ……」

さやかの目はとろけ、頬が真っ赤に染まっている。
初めて味わったキスの余韻が、まだ残っているのだ。

かまわず、ほむらはどこからともなく麻縄を取り出した。
さやかの胸を上下から締め付けるように、縄を巻き付ける。

さやか「やだ、やめてよ……」

言葉を発するだけで、身体が動かない。
甘いキスの感覚が、全身にめぐって、言うことをきいてくれない。

続いてほむらは、さやかの膝と足首に縄を巻き付け、動けないようにベッドに固定した。
そのせいで、さやかはM字開脚の体勢を強いられてしまう。


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:15:38.44 ID:PfZq6no/0
ほむら「これでいいでしょう」

一仕事を終え、ほむらはため息をつく。
自分の目の前で、さやかが大事な部分をさらけ出し、眼に涙を溜めている。
ほむらは満足そうに、恍惚の表情をうかべた。

さやか「うぁ…み、見るなバカっ!」

ほむら「いいじゃない。綺麗な身体をしてるわよ、あなた」

そう言って、さやかの太腿の内側を指で撫でる。
驚きの声を上げたさやかだったが、すぐに口をつぐんだ。

ほむら「あら、もっと可愛い声を聞かせてほしいのだけど」

さやか「だ、誰が、あんたなんかにっ!」

顔を真っ赤にしながらも、さやかは強がってみせる。
そうでなくては面白くない。
犯し甲斐があるというものだ。


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:21:05.77 ID:PfZq6no/0
まずほむらは、縄に締め付けられているさやかの乳房に手をのばした。
形のいい胸を、両手で優しく揉み上げる。

さやか「やっ、んんっ……!」

指で乳首を挟むと、すでにそこはコリコリと硬い。
ほむらの手は、しっかりさやかに快感を与えていたようだ。

ほむら「どうかしら?私の手と、触手の愛撫はどちらの方が気持ちいい?」

さやか「なっ、そんなこと……!」

つい数時間前のことを思い出し、さやかの眼に涙が滲む。
さやかはそのまま何も言わず、顔を背けてしまった。

ほむら「大丈夫よ。さっきのことなんて、私が忘れさせてあげるわ」

言って、胸を刺激している手をはなす。
そしてほむらは、さやかの両脚の間で、じゅくじゅくと疼く器官に目をやった。
すでにそこからは蜜が溢れ、ベッドにシミを作ってしまっていた。


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:25:58.51 ID:PfZq6no/0
ほむら「あらあら、もうこんなに濡れてる。何がそんなに気持ち良かったのかしら?」

さやか「気持ちよくなんか、ない……」

ほむら「ふふっ、もしかしてあなた、縄で縛られて感じているの?」

さやか「そっ、そんなわけないでしょ!」

ほむら「そうやってムキになるところが、ますます怪しいわね」


ほむらの言葉が、チクチクとさやかのプライドを傷付ける。
実際のところ、さやかは縛られている部分の痛みが、熱い快感に変わっていることを感じていた。

さやか(縛られて気持ちいいなんて、そんなおかしなこと、あるわけない……!)

でも、それを認めるわけにはいかない。
そんなことを認めてしまえば、自分がただのマゾなのだと認めることになる。

さやか(気持ちよくなんてないっ!私はマゾなんかじゃないんだっ!)


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:30:29.80 ID:PfZq6no/0
さやか「あっ、んんっ!」

前触れもなく、ほむらの指が洞窟の中に侵入する。
溢れる蜜が潤滑油となり、二本の指がずぷずぷと入り込んでいく。


ほむら「ふふっ、すごい締め付けね。そんなに期待していたのかしら?」

さやか「う、うるさい……、んああっ!」


二本の指を折り曲げ、中の壁をこする。
わずかな動きにも、さやかは甲高い声を上げ、反応してしまう。


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:34:36.78 ID:PfZq6no/0
ある程度内部を掻き回し、ほむらは指を抜く。
その指にはべっとりと、粘りをもった蜜がついている。


ほむら「あんなに太い触手をくわえ込んでいたのだから、私の指程度では満足できないでしょう?」

さやか「うぅ、うるさい……!」


ほむらは執拗に、言葉でさやかの傷を掘り返す。
それでもさやかは負けるものかと、涙を堪えた。


ほむら「だから、こんなものを用意してみたのだけど、どうかしら?」

さやか「なっ……なによそれ……」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:38:41.19 ID:PfZq6no/0
ほむらが取り出したのは、男性の性器を模したバイブレーターであった。
クリトリスを刺激するための小さな突起も生えている、標準的な型のバイブである。

ほむらがスイッチを押すと、バイブはうねうねと不気味な動きで震えている。

さやか「そ、そんなの、入らない……」

ほむら「心配しなくていいわ。さっきの触手と太さは同じくらいのだもの」

かまわず、ほむらは洞窟の入口にバイブを押し当てる。
愛液でぐちょぐちょになったさやかのそこは、ヒクヒクと疼き、挿入されるのを待っているようだ。

ほむらは一気にバイブを押し込む。


さやか「んああぁ――っ!!」


バイブは洞窟の襞を掻き分けながら、最奥まで入り込んだ。
同時にクリトリスも押しつぶされ、さやかの身体の底で爆発が起こる。


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:43:56.67 ID:PfZq6no/0
ほむら「入れただけでイッてしまうなんて、そんなに期待していたのね」

そんなことを言いながら、ほむらはバイブのスイッチに手をかける。
さやかはまだ、絶頂の余韻が抜けず、ガクガクと身体を揺らしていた。

カチッと、ほむらはバイブのスイッチを入れた。


さやか「うあっ、んんっ、ああーっ!」


叫び声とも喘ぎ声ともとれる声を上げ、さやかは悶える。
バイブが振動し、表面のぶつぶつした突起が壁をこする。

さやか(こ、こんなの、頭がおかしくなっちゃう……!)

絶頂に達したばかりだというのに、さやかの中でまた快楽の塊が大きくなる。
こんなことを続けられては、本当に頭がどうにかなってしまう。


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:48:35.49 ID:PfZq6no/0
さやか「も、もうやめて……ゆるしてぇ……」

喘ぎ声が混じった言葉は、ほむらの欲情を掻き立てるだけだ。
悶えるさやかを眺めていたほむらの手が、洞窟のさらに下にある、小さな蕾に触れた。

さやか「ひゃっ、そ、そこは……!」

ほむら「あなた、ここはまだ処女よね?私が貰ってあげるわ」

奇妙な感覚とともに、蕾はあっけなくほむらの指を受け入れる。
処女を失ったときとは、また違う感覚がさやかの身体を駆け巡った。

さやか「うあぁ、あっ、んんっ!!」


触手に処女を奪われたのがつい数時間前。
そして今、暁美ほむらにファーストキスと、アヌスのバージンを奪われてしまった。
頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、さやかはよがり狂う。


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:53:32.32 ID:PfZq6no/0
ほむら「ふふっ、二つの穴を同時に犯されるのは、どんな気分かしら?」


ほむらの言葉責めにも、さやかは反論できない。

前の穴ではバイブがせわしなく動き回り、後ろの穴はほむらの指が出たり入ったりしている。
すでにさやかの身体は限界を向かえようとしていた。
洞窟の奥からは休みなく蜜が溢れ、ガクガクと腰が揺れる。

そして、ほむらがさやかの胸の先端を口に咥えたとき、再び快楽が爆発した。


さやか「あっ、ひっ、んううぅーっ!!」


身体全体に快楽の波が押し寄せ、頭が真っ白になる。
今日だけで三回目の絶頂を迎えたさやかは、その波に呑まれ、意識を失った。


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 01:57:52.37 ID:PfZq6no/0
ほむら「さ、そろそろお尻の穴も慣れてきたでしょう。次はこれを入れて……。
     あら、失神しちゃったの?」


そそくさともう一本のバイブを取り出したほむらであったが、
さやかが失神していることを確認すると、がっくりと肩を落とした。


ほむら「まぁ、少し休ませてあげましょうか」


不敵な笑みを浮かべながら、ほむらは部屋の奥へと消える。

彼女の目的は分からぬまま、さやかの受難はまだまだ続くのだった。


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:33:22.87 ID:PfZq6no/0
chapter.6


夕日が差し込むマンションの一室。
一人紅茶を啜りながら、マミは考えていた。

初めてオナニーをした日から、すでに三日。
確かに、オナニーをするとソウルジェムは浄化された。

が、マミにとって今大事なことはそんなことではない。

キュゥべえが残していったディスクに記録されていた映像。
鹿目まどかのオナニーをする姿が、マミの頭にこびりついて離れない。

あれからまどかは、すぐに第2ラウンドに突入し、マミの名前を何度も呼んだ。
呼びながら、自分を慰めていたのである。

見てはいけないものだと分かっていたが、何度も何度も再生し、
それを使ってマミもオナニーに及んだ。

だが、その結果、実際にまどかと出会うと、
マミは目をそらしてしまうようになってしまった。

マミがまどかのことを、より強く意識し始めたことで、
ここのところ、二人はギクシャクした関係が続いていたのである。


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:38:47.78 ID:PfZq6no/0
まどかは、自分のことを好いてくれている。
それは多分、間違いないだろう。

そして自分も、四六時中まどかのことを考えている。
二人はほぼ確実に、相思相愛なのである。

マミにとっては本来、飛び跳ねるほどうれしいことのはずなのだが。


マミ「はぁ……、どうしたらいいのかしら……」


経緯はどうあれ、マミはまどかの自慰行為を覗き見てしまった。
誰にも見られたくない恥ずかしいところを、盗み見たのである。

それによって相手の気持ちが分かっとはいえ、根が真面目なマミは、手放しで喜べない。
また、その映像を見ながらオナニーを繰り返してしまう自分にも、激しい嫌悪感を抱いていた。

今の自分は、誰かの愛に応えられるような清らかな人間ではないと、
マミは考えてしまうのだった。


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:43:40.23 ID:PfZq6no/0
突然、携帯電話の着信音が鳴り響いた。
いきなりのことに驚くマミだったが、すぐに落ち着き、電話を開く。

液晶画面に表示されている名前は、鹿目まどか。
マミはあわてて通話ボタンを押した。


マミ「はい、もしもし?」

まどか『あの、まどかです。マミさん、今大丈夫ですか?』

マミ「えぇ、大丈夫よ。何か用かしら?」


すでにまどかには、今日は魔女退治に行かないことは伝えてある。
それ以外の用とは、いったい。


まどか『あの、マミさんに大事な話があって』

マミ「大事なお話?」

まどか『会って、二人で話したいんです。今から、お邪魔してもいいですか?』


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:48:39.34 ID:PfZq6no/0
二人っきりで、大事な話。
今のマミに考えられるのは、一つだけしかない。
彼女はきっと、今から自分に思いの丈をぶつけにくるのではないか。

期待と不安と焦りが入り混じった声で、マミは答える。


マミ「え、えぇ、大丈夫。待ってるわね」

まどか『はい。それじゃ、また後で』

マミ「うん、気をつけてね」


通話を終える。
携帯電話を机に置き、代わりに紅茶が入ったカップを手に取った。

マミ(そんな……。でも、大事な話ってそれぐらいしか……、ああダメ、まだ心の準備が!)

一気に紅茶を飲み干す。
落ち着きを取り戻せるかと思ったが、心臓の鼓動は早くなるばかりだ。

マミは、期待と不安を抱えながら、
その時が来るのを待つことしかできないのであった。


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:54:43.28 ID:PfZq6no/0


いったいどれほどの時間が経ったのだろう。

二人は机に置かれたケーキと紅茶を挟んで、向かい合って座っていた。

電話の後、十五分ほどでまどかはマミの家にやって来た。
居間に通し、二人でケーキを食べ始めたまではいいものの、それからまったく会話がない。

まどかは何か言いたそうにもじもじしているが、なかなか一歩を踏み出せないようだ。
マミはマミで、何を話していいのか分からずそわそわするばかりである。

マミ(ど、どうしよう……やっぱり鹿目さんが話し始めるのを待つべきよね?でも……)

やがて、長い沈黙に耐えかねたマミが、口を開こうとした時。


まどか「あ、あの、マミさんっ!」

マミ「は、はいっ!」

驚きで声が上ずってしまう。
ついに来たか、とマミは思った。


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:00:49.04 ID:PfZq6no/0
まどかは真剣な眼差しで、話し始める。

まどか「私、何かマミさんの気に障るようなことしましたか……?」

マミ「えっ……?」

予想していた台詞とはまったく違い、またもや声が裏返る。
てっきり愛の告白をされるのだとばかり思っていたのだが、
自分の思い上がりだったのか。

それはさておき、今のまどかの質問の意味がマミには分からない。


まどか「最近マミさん、私と目を合わせてくれないし、魔女退治も付いて来なくていいって……。
     あの、私のこと邪魔になりましたか……?もうマミさんと一緒にいちゃいけませんか……?」


涙を堪えながら、まどかは話す。

自分が悩んでいたのと同じように、この子も悩んでいたんだ。
いや、自分が悩んでいたせいで、彼女をこんな風に不安にさせてしまったんだ。

マミは唇を噛み締めた。

そして、まどかの悩みも知らぬまま、自分は自慰行為にふけっていたのである。
なんと淫らで、愚かで、馬鹿なのか。

前を見ると、涙を堪えきれず、ついに泣き出してしまった少女の姿があった。


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:05:27.00 ID:PfZq6no/0
マミ「そんなこと、そんなことないわ!
   鹿目さんが邪魔だなんて、一緒にいちゃいけないなんて、そんなこと絶対ない!!」

まどか「うぅ……ほんとですか……?」

マミ「本当よ。その、最近はちょっと、隠し事があったからあんな風になってただけで……。
   私は、鹿目さんのこと嫌いになったりなんかしてないから……!」

まどか「かくしごと……?」


ギクリとする。
誤解を解こうと釈明をするつもりが、余計なことまで話してしまった。
しかし、ここではぐらかそうとすれば、またまどかに不安を与えてしまうだろう。

この子なら、きっと許してくれる。分かってくれる。

そう信じて、マミは先日の出来事を話し始めた。


123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:11:09.95 ID:PfZq6no/0


まどか「そ、そうだったんですか……」

マミ「本当に、ごめんなさい……」

まどかの自慰行為を見てしまったこと、それを使って自分もオナニーしたこと、
そして魔法少女は『性のエネルギー』の恩恵を受けられることを、マミは話した。

それに加えて、自分のまどかへの想いも伝えようとしたのだが、うまく言葉にできず、
結局、伝えられなかった。


まどか「いいんです。良かったです、ちゃんと理由がわかって」

マミ「許して、くれるの……?」

まどか「はい。それに、私がマミさんのこと好きなのもうバレちゃったし。
     あはは、なんか恥ずかしくなってきちゃった……」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:15:13.91 ID:PfZq6no/0
頬を赤くしながら、まどかは笑っている。
すべて分かった今でも、彼女は自分を好きでいてくれている。

まどかの気持ちに、答えなければ。
もうこれ以上、彼女を待たせるわけにはいかない。


マミ「私も、鹿目さんのことが、好き……」


長い間、心の底にあった気持ち。
気付いていたはずなのに、今まで押し込めていた気持ちを、言葉にする。


マミ「ずっと、あなたと一緒にいたい」


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:18:50.41 ID:PfZq6no/0
まどか「マミさんっ!」

マミ「きゃっ!?」


まどかがマミに抱きつく。
座ったままの姿勢でまどかを受け止めたため、そのまま押し倒されそうになった。
だが、マミはぐっと堪え、まどかを抱きしめる。


まどか「私、ずっとマミさんと一緒にいます。絶対離れません」

マミ「うん。ありがとう……」


見詰め合う二人の距離はやがて近づき、ゼロになる。

触れ合った唇で、二人はお互いの気持ちを確かめ合った。


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:21:34.57 ID:PfZq6no/0
長いキスを終えた後、マミは押し倒されてしまった。
まどかは黙々とマミの服を脱がしていく。


マミ「あの……鹿目さん?」

まどか「大丈夫です。ちゃんと勉強してきましたから」

マミ「えっと、そういうことでは……ひゃっ!」


マミの大きな胸があらわになる。
ブラジャーで抑えられていた胸は、生で見るとかなりの迫力だ。

まどかは、それを下から持ち上げるように、手で包んだ。


まどか「わぁ、おっきいですね、マミさんのおっぱい」

マミ「は、恥ずかしい、あっ……」


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:24:50.59 ID:PfZq6no/0
まどかの手が、ゆっくりとした動きで胸を揉み始める。
弱すぎず強すぎない、優しい愛撫が、マミの性感を引き出していく。


マミ「あっ、んっ……!」

まどか「あ、マミさんの乳首、固くなってきましたよ」


まどかは、指で乳首をはさみ、固さを確かめる。
そして、片方の手はそのままに、左胸の先を口に含んだ。

舌のなめらかな感触に、マミは反応し、声を上げる。
まどかはもっとその声を引き出そうと、口全体で乳首を刺激する。


マミ「あっ、か、かなめさんっ……んんっ…!」

まどか「マミさん、乳首弱いんですね。可愛いです」


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:28:44.76 ID:PfZq6no/0
マミ「も、もうだめ……わたし……んあっ……!」

まどか「イっていいですよ。マミさんがイクところ、見たいです」


そう言って、まどかはもう一度乳首に口付ける。
右胸は指で乳首を挟んだまま、円を描くように揉み続けている。

マミ(そんな……、私、胸だけでイっちゃうの……?)

きゅっと、まどかの指が乳首を強くつねる。
まどかは同時に、左の乳首を甘噛みした。


マミ「あっ、ああっ、あああっー!!」


ツンとした痛みが引き金となり、マミの身体の奥で爆発が起こった。
快感が全身にめぐり、頭蓋をつきぬけ、脳を侵す。
一人でした時とは比べ物にならないエクスタシーの感覚に、マミは驚きを隠せない。

マミ(好きな人に触れられてるだけなのに……どうしてこんなに気持ちいいの……?)


134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:31:56.44 ID:PfZq6no/0
息を整えながら、身体を起こそうとすると、まどかの手が脇腹と太腿を撫でる。


マミ「ひゃっ、か、かなめさ……!」

まどか「さ、本番はここからですよ」


笑みを浮かべながら、まどかはショーツに手をのばし、それを剥ぎ取っていく。

おかしい。
小悪魔のように笑う目の前の少女は、本当に鹿目まどかなのか。
ショーツを脱がされながら、マミは思う。

いつもの姿からは想像もできないほど、今のまどかは積極的だ。
今の姿が本当のまどかなのだろうか。
だとしたら、自分はまだ全然彼女のことを分かっていなかったのかもしれない。

そんなことを考えていたマミだったが、
まどかの指が大事な部分に触れた刺激で、正気に戻された。


137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:34:43.41 ID:PfZq6no/0
マミ「あっ、そこは……」

まどか「マミさんのここ、もうこんなに濡れちゃってます」


まどかはわざとらしく、蜜で濡れ、糸を引いた指をマミに見せつける。
自分でも驚くほど、マミの洞窟からは粘り気をもった蜜が溢れていた。

恥ずかしくなり顔をそらすと、急にぐいっと両足を割り開かれる。


マミ「あっ、やだ……恥ずかしい……」

まどか「マミさんのここ、すごくきれいで、可愛い」

マミ「ああっ……!」


まどかが、マミのズキズキと脈打つ器官に口付ける。
舌は、洞窟の入口を探るように、扉の内側を舐め、刺激する。


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:47:43.50 ID:PfZq6no/0
マミ「んっ、あっ、んんんっ!」


マミは艶めかしい声を上げる。

まどかはその声を聞きながら、今度は前方の快楽の種子をキュッと吸う。
マミは大きな声を上げて、ビクンと身体を揺らす。

そのことを確認しながら、まどかの指は熱い洞窟の入口を探し当てた。
溢れ出る愛液を潤滑油にして、指を一本滑り込ませる。

マミ「あくっ、んああっ!」


一際大きな声。

洞窟の壁はキュウキュウとまどかの指を締め付ける。
舌先でクリトリスを転がしながら、ゆっくりと指を動かし始める。


141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 10:51:08.37 ID:PfZq6no/0
ガクガクとマミの腰が震えている。
そろそろ限界が近いことが、まどかには分かった。
挿入した指を曲げ、内壁をキュッと掻いてやると。


マミ「あっあっ、ああっ、あああっー!!」


本日二度目の絶頂を向かえ、マミの身体が大きく反り返る。
ビクンビクンと身体を震わせながら、飛びそうになる意識をつなぎ止めようと必死だ。


まどか「マミさん、気持ちよかったですか?」

マミ「あっ、あぁ……はぁ……はぁ……」

まどかが呼びかけても、マミには言葉を返す余裕がない。
コクコクと首を動かし、うなずくだけだ。

まどか「じゃあ、次は一緒に気持ちよくなりましょうね」

マミ「え……まだ…やるの……?」

まどか「もちろんです」

無邪気な笑みを浮かべ、少女は着ている服を脱いでいく。
きっとまどかの責めはまだまだ続くのだろう。

快楽の渦に沈む中、小さな魔女に魅入られたことを、
マミは少し後悔していたのだった。


143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:01:26.26 ID:PfZq6no/0
chapter.7


日曜日。
昼食を終えた杏子は、あるマンションの一室、その扉の前にいた。
右手に持ったメモに書かれた部屋番号を、もう一度確認する。

杏子「ここでいいんだよな……?」


黒髪の少女、暁美ほむらにこのメモを渡されたのは昨日のことだ。
大事な話があるから来てほしいと、ほむらは杏子にこのメモを握らせた。

それだけ言って帰ろうとする彼女を、杏子は口説くつもりで引き止めたのだが、
少女はいつの間にか消えてしまっていた。


杏子「もうすぐワルプルギスの夜が来る、ねぇ……」

消える間際、ほむらが残していった言葉。
杏子も少しは耳にしたことがある、最強の魔女の名前。
それがこの町に訪れようとしているのだろうか?


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:05:58.01 ID:PfZq6no/0
何にせよ、ほむらに直接聞けばいいことだ。

また、それとは別に、杏子の頭の隅には、
ほむらを自分のものにしたいという、黒い欲望も渦巻いていた。

杏子(儚げだけど、芯が強そうな感じで、好みなんだよなぁ~)


そんなことを考えながら、インターホンのボタンを押す。
すぐに扉が開き、目的の少女が顔を出した。


ほむら「いらっしゃい。どうぞ上がって」

杏子「おう。お邪魔します」


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:11:43.43 ID:PfZq6no/0
靴を脱ぎ、居間に通される。
殺風景な部屋だが、このクールな少女が住んでいるのなら納得できる。

と、そんなことを考えていた杏子の目に、とんでもない光景が飛び込んできた。


さやか「ううっー!うっー!」


ベッドの上で、一人の少女があられもない姿で悶えている。
両手を後ろ手に、脚を大きく開かれたままの格好で縛られており、身動きができないようだ。
また、口にはボールギャグを噛まされ、声を発することができなくされている。


杏子「お、おい……これ……」

ほむら「気にしなくていいわ。そういうプレイなの」

杏子「プレイって……マジかよ……」


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:16:42.88 ID:PfZq6no/0
セックスに関しては百戦錬磨の杏子であるが、SMにはまったく興味がなかった。
女性の身体は傷付けず、丁寧に扱う。縄で縛るなど、もってのほかだ。

道具など使わず、自らのテクニックだけで相手をエクスタシーに導くことこそ、
彼女のセックスに対する考え方で、信条でもあった。


杏子(まぁ、こういう愛し方ってのもあるんだろうけど……)


そう思い、縛られている少女をまじまじと観察する。

見るなと言わんばかりに、少女は杏子に鋭い視線を飛ばす。
端正な顔付きに、青みがかったショートカットがよく似合っている。


杏子(けっこう可愛いじゃねぇか……)


次に、少女の下半身に目をやる。
脚を大きく開かれているため、秘部も後ろの蕾も丸見えだ。

そして二つの穴からは、ピンク色のコードがのびており、
それはベッドに置かれたスイッチの部分と繋がっている。
スイッチは入っており、少女の洞窟の中で振動する音が聞こえている。


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:22:18.12 ID:PfZq6no/0
杏子「あのさ、これって何プレイ?」

ほむら「そうね、放置プレイかしらね。その状態にして、かれこれ三時間ぐらいかしら」

杏子「さ、三時間!?」


なんの拷問かと、杏子は思う。

しかし、放置プレイと聞き、もう一度少女を観察すると、
少女は目に涙をためながら、必死に何かを求めているように見える。


ほむら「少し調教しすぎてしまってね。この子、ローターくらいの刺激ではイけなくなってしまったの。
     で、調度いいから、イかせずに放置しているのよ」

杏子「ちょ、調教ですか……。あのさ、この子とはどういう関係なわけ?」

ほむら「私がご主人様で、この子は奴隷よ」


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:27:49.51 ID:PfZq6no/0
杏子は絶句する。
同い年ぐらいであろうこの少女二人は、自分とは別の次元に身を置いている。
これ以上詮索したところで、きっと自分には理解できない。

それが杏子の結論だった。


ほむら「そのことも含めて、話を聞いてほしいのだけど」

杏子「えっ、含むのか?」

ほむら「ええ、この状況にはちゃんと意味があるの」

杏子「本当かよ……」


何もかもが理解できない杏子を尻目に、ほむらは話し始めた。


152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:33:07.12 ID:PfZq6no/0


杏子「そんな馬鹿な……」

ほむら「本当なの。信じてほしい」


そう言われても、にわかには信じ難い。
目の前に座る少女は、自分は未来から来たのだと言う。
そしてそれは、ワルプルギスの夜が世界に終焉をもたらす現実を、変えるためなのだと。

なんとも荒唐無稽な話。

だが、彼女が嘘を言っているようには思えない。
真剣な眼差しで話すほむらを、杏子は信じてみることにした。


杏子「わかった、信じてやるよ」

ほむら「本当?」

杏子「ああ。それで、勝算はあるのか?何度も負けてるんだろ、お前?」

ほむら「ええ。でも、今回は必ず勝てる」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:40:59.91 ID:PfZq6no/0
ほむら一人ではもちろん、杏子と二人がかりで戦っても勝てなかったという、最強の魔女。
その魔女に勝てると、ほむらは断言した。


杏子「へぇ……。で、その方法は?」

ほむら「説明するわ。まず、巴マミのことは知っている?」


巴マミ。
その名前には聞き覚えがあった。
先日、杏子が魔女との戦いに苦戦しているところに、助太刀してくれたのが彼女だった。
彼女もまたかなりの美少女で、杏子は口説こうとしたのだが、、
マミにはすでに恋人がいるらしく、しぶしぶあきらめたのだった。


杏子「ああ、知ってる。ちょっと前に会ったよ。あたしよりも、かなり強い」

ほむら「そう、彼女が鍵になる。
    今までの時間軸では、巴マミは必ず魔女に殺されてしまったの。
    そのため、私達は彼女を加えてワルプルギスの夜に挑んだことはない」


155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:46:15.17 ID:PfZq6no/0
ほむら「だけど今回の時間軸で、私は彼女を救うことに成功した。
     もう、彼女が死ぬことはないはず」

杏子「それで、三人でワルプルギスを迎え撃つってのか?
   そんな簡単にいくのかよ?」

ほむら「ちゃんと策があるわ。あなた、彼女の戦いを見たのでしょう?」


巴マミの戦い。
杏子が槍を武器に戦うのに対し、マミの武装はマスケット銃だった。
そして、それは自在に数を増やし、形を変えていた。
魔女にとどめを刺す際には、巨大な大砲のように――――。


杏子「そうか……!」

ほむら「ええ。彼女の武装なら、魔力を銃弾として直接相手に叩き込める。
     その魔力に、私達二人の分も上乗せするの」

杏子「なるほどな、三人の魔力を合わせれば……」

ほむら「いいえ、それでもまだ足りない」

杏子「なに?じゃあどうするんだよ?」

魔法少女である杏子なら、全員の魔力を合わせた際、
どれほどの威力になるのかは想像がつく。
それでも、足りないとなると、他に打つ手などあるのか。


156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 11:52:00.58 ID:PfZq6no/0
ほむら「性のエネルギーを魔力に変換し、チャージしておくの」

杏子「あ、そうか……」

ほむら「ワルプルギスの夜が訪れる直前まで、私達はセックスをして魔力を溜める。
     もちろん、戦うための体力は残しながらだけど。
     そのチャージした魔力と、三人の全ての魔力を集めれば、必ず」

杏子「ああ、勝てるかもしれないな」

ほむら「そういうこと。分かってくれたかしら?」

杏子「ポイントは、あたし達がどこまで魔力をチャージできるか、だな」


セックスによる魔力チャージ。
杏子も最初は、それを目的に少女達を誘惑していたのだが、
いつの間にか目的を忘れ、手段だけを楽しむようになっていた。

誰がなんのためにこんな機能を付けたのかは知らないが、最大限に利用してやろう。

そう思いながら、杏子は微笑む。

そして杏子は、暁美ほむらと巴マミという二人の美少女と
身体を交えることができるということが、たまらなく楽しみでもあった。


159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:03:03.84 ID:PfZq6no/0
杏子「で、あの子は結局、どういう関係なんだ?魔法少女じゃないよな?」


あの子とは、ベッドの上で呻き声を上げている少女のことだ。
二人が話している間も、必死に何かを訴えかけようとしている。


ほむら「ああ、彼女はね、美樹さやかというのだけど……。
    そうね、魔法少女になる可能性のある子、とでも言っておきましょう」

杏子「可能性?これから契約するのか?」

ほむら「それを阻止するために、こうして監禁しているの」

杏子「なんでだよ?仲間は多いほうがいいじゃないか」


もう一人魔法少女が増えれば、ワルプルギスの夜を撃破することはさらに容易になるだろう。
それはほむらもよく分かっていた。


ほむら「彼女はね、魔法少女になると、必ず魔女になってしまうのよ。
    そして、魔女化した彼女を倒す際に、あなたが高確率で死ぬの」

杏子「はぁ?なんだよ、魔女になるって」


160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:09:49.68 ID:PfZq6no/0
ほむら「そうね、そのことも話しておきましょう。ただ、少し待ってもらえるかしら?」


そう言うとほむらは、ベッドの少女――さやかのもとへ歩いていく。
そして、おもむろにさやかの口に噛ませていたボールギャグを外した。


さやか「あっ、も、もう無理……イキたいの……お願い…」


息を乱し、涙を流しながら、さやかは訴えかける。
傍目で見ていた杏子も、この表情にはゾクゾクしてしまった。


ほむら「困った子ね。ちゃんと頼み方を教えてあげたでしょう?」

さやか「も、もう我慢できないんです……。私の、お、おまんこをぐちゃぐちゃにしてください……」


躾けられた通り、卑猥な言葉を遣いながら、ほむらにねだる。
さやかのプライドは、すでにズタズタに引き裂かれ、残っていなかった。


163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:15:31.11 ID:PfZq6no/0
ほむら「ふふっ、よく言えたわね」

不敵な笑みを浮かべながら、ほむらは一本のディルドーを取り出す。
くちゅくちゅと疼く洞窟の入口に、ディルドーを押し当て、一気に挿し込んだ。


さやか「んあぁ、あっ、あああぁーっ!!」


挿入された衝撃で、さやかは簡単にエクスタシーに達した。
舌をつき出し、眼を白黒させながら、その快感を味わっている。

杏子(うわぁ……すっげぇ……)

さやかのビクビクと痙攣する姿を見て、杏子は思う。
こんなものはセックスではない。
自分の美学に反した行為だ。
でも――。


165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:21:36.55 ID:PfZq6no/0
それでも、二人の美少女が織り成すこの淫らな情事を見て、興奮しないほうが無理だ。
杏子は、洞窟の奥が収縮し、蜜が溢れてくるのを感じた。


そういえば、一つ聞いていないことがある。
クラクラする頭をおさえながら、杏子は聞いてみた。


杏子「そういえばさ、ワルプルギスの夜はいつ来るんだ?」

ほむら「今夜よ。今晩の零時」

杏子「は……?はああああ!?」


杏子は時計を確認する。
現在、昼の二時を回ったところだ。
もう半日の猶予も残されていない。


167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:27:08.56 ID:PfZq6no/0
杏子「な、なんでもっと早く言わねぇんだよ!」

ほむら「あなたが毎日ブラブラしているのがいけないのよ。
     昨日まで、私がどれだけあなたを探していたことか」

杏子「ぐぅ……それは悪かったな。じゃあ、巴マミには?」

ほむら「もう知らせてある。すぐにここに来るわ。そんなことより……」


杏子と話しながらも、ほむらは手に握ったディルドーで、さやかを責め立てていた。
さやかは、まるで獣のように、ディルドーのピストン運動にあわせて喘ぎ声を上げる。
ほむらは怪しい笑みを浮かべながら、杏子に言う。


ほむら「あなたも混ざる?」


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:33:05.75 ID:PfZq6no/0
その一言で、杏子の中でプツンと糸が切れた。

そう、もう我慢する必要はないのだ。
この二人の少女と身体を交え、力を蓄えることこそ、今自分がやるべきこと。

いや、そんなことはどうでもいい。
今は自分の欲望のままに、少女達を犯し、犯されること。
それだけを考えていればいいのだ。


杏子(こうなったら、とことんまでやってやるぜ!)


服を脱ぎ捨て、杏子もベッドに飛び込んだ。

マンションの一室で、少女達が淫らに踊る。
目前に迫る戦いのことなど、すっかり忘れてしまったように。

少女達の淫靡な宴は、まだ始まったばかりである。


169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:40:22.46 ID:PfZq6no/0
chapter.8


さやか「んあっ、あっ、あっ、ああ……!」

杏子「ほらほら、ここが気持ちいいんだろ?」


二本突っ込んだ指をコリコリと動かし、洞窟の壁をこする。
さやかの身体はそのたびにガクガクと震え、甲高い声を上げた。
手も足も、すでに縄は解かれているが、抵抗することなく、杏子のなすがままだ。

その様子を、ほむらはソファに座って、コーヒーを啜りながら眺めていた。

二人が行為を開始してから、そろそろ一時間になるが、
マミとまどかは、まだ来ていない。
携帯に電話してみようかと思った時、インターホンが鳴った。


杏子「お、やっと来たな」

ほむら「私が出るわ。あなた達は続けていて」


カップを置き、出迎えるために玄関へ。

扉を開けると、二人の少女が立っていた。


172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:46:00.13 ID:PfZq6no/0
まどか「こんにちわ、ほむらちゃん」

ほむら「こんにちわ。遅かったわね、何をしていたの?」

マミ「ごめんなさい。ちょっと、まどかさんがね……」

まどか「ええっ、マミさんがもっとって言うから……」


頬を赤らめ、照れる二人。

久しぶりに見た二人は、以前とは少し雰囲気が違っていた。
大人びたようでもあり、子供っぽさが増したような気もする。

ほむら(なるほど。巴マミの強さの源は、これだったのね)


174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:51:17.10 ID:PfZq6no/0
二人の関係を理解し、胸がキュッと締め付けられるのを感じる。
それを抑え込み、ほむらは言った。


ほむら「おめでとう、二人とも」

まどか「あ、ありがとう、ほむらちゃん」

マミ「ありがとう、暁美さん」

ほむら「さ、中に入って。もう始まっているわよ」


二人を中に招き入れる。

そう、これでいい。
ほむらは自分に言い聞かせる。
この道を選んだのは、他ならぬ自分なのだから。


175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 12:57:16.04 ID:PfZq6no/0
まどか「わぁ……」

マミ「あらあら、すごいことになってるわね」

ベッドの上で乱れる二人の少女を見て、まどかとマミは感嘆の声を上げる。
もちろん、他人同士のセックスを見るのは二人とも初めてだったが、
何よりその激しいプレイに驚きが隠せなかった。

さやかの前の穴には杏子の指が二本入り込んでいる。
そして、アヌスには太いディルドーが突き刺さり、それを杏子が休みなく動かしていた。

手を動かしながら、杏子がマミたちの方をを見る。

杏子「お、マミと……まどかだっけ?久しぶりだな」

さやか「へっ…?…マミさんと……まどか……?」


さやかにとっては思わぬ来客だったようで、目を丸くして驚いている。

マミ「すごいのねぇ、こんなに太いのが入っちゃってるわ」

マミは二人に近づき、観察する
どうやらさやかの周りに散らばる大人の玩具に興味津々のようだ。


176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:03:30.71 ID:PfZq6no/0
まどかは戸惑い、その場に立ち尽くしていた。
その時、後ろから綺麗な腕が伸びてきて、抱きしめられる。

まどか「あ、ほむらちゃん……」

ほむら「巴マミから、話は聞いているわよね?」

まどか「うん。でも、ちょっと緊張しちゃう。こんなのって初めてだから……」

ほむら「大丈夫、すぐに慣れるわ」

そう言って、ほむらはあれよあれよとまどかの服を剥いでいく。
恥ずかしがる暇もないまま、まどかはソファに押し倒された。
いつ脱いだのか、ほむらもすでに全裸である。

ほむら「まどか、キスしてもいいかしら?」

まどか「うん……ほむらちゃんなら、いいよ」

唇を合わせる。
やわらかな感触を味わいながら、ゆっくり舌を入れていく。
まどかはそれを受け入れ、お互いの舌を絡めあう。

くっついた部分から身体が溶けて、一つになってしまいそう。

熱い口付けを交わしながら、二人は同じことを考えていた。


179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:09:55.38 ID:PfZq6no/0
まどか「えへへ、ほむらちゃんってキス上手だね」

ほむら「あなたもね、まどか」


見つめあいながら、ほむらは右手でまどかの太腿を撫でる。
すると、まどかは可愛い声を上げた。
その声と表情を楽しみながら、ほむらの指は股間の湿った部分に触れる。

二枚の小さな花弁は、すでに奥から溢れ出る蜜で濡れてしまっていた。


ほむら「そんなにキスが気持ちよかったのかしら?」

まどか「うん……。それもあるけど、ほむらちゃんとくっついてるのが嬉しくて」


無邪気な笑顔で、まどかは答える。
少し苛めるつもりで言ったのだが、素直にそんな答えを返されてしまった。
そのあまりの可愛さに、ほむらの頭はクラクラしてしまう。

この子の喘ぐ声を、感じている表情を、もっと見たい。


181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:14:56.52 ID:PfZq6no/0
ほむら「もう、指を入れても大丈夫かしら?」

まどか「うん、優しくしてね……?」

ほむら「もちろん」


洞窟の入口を探り当て、指を一本挿し込んでいく。
愛液で濡れたそこは、簡単にほむらの指を呑み込んでしまった。

まどか「あっ……んっ……!」

ピクンと、まどかの身体が震える。
ほむらの指を締め付ける洞窟の奥から、じゅくじゅくと蜜が溢れてくるのが分かる。


ほむら「動かすわよ」

まどか「う、うん……ひゃっ……んんっ…!」


182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:19:21.25 ID:PfZq6no/0
指を曲げ、壁を掻くように刺激する。
同時に、その動きに指の上下運動も合わせていく。

ほむらの指の動きに合わせて、まどかは小さく声を上げる。
喘ぎ声を抑えているのだろう。その必死な表情もまた、可愛らしい。

ふと、ほむらの同じところに、まどかの指が触れた。


まどか「わ、私も、ほむらちゃんを気持ちよくしたい……」

ほむら「ええ、お願いするわ」


ほむらのそこも、すでに蜜が溢れトロトロになってしまっていた。
まどかの指が、二枚の花弁をなぞるように動く。
そして、洞窟をほじくるように、指がゆっくり入っていく。


185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:25:04.41 ID:PfZq6no/0
ほむら「あっ、ああんっ……!」

まどか「ほむらちゃんのなか、とってもあったかい……」

まどかの指が、気持ちいいところを探すように、洞窟の中をかき乱す。
負けじと、ほむらも指の動きを早め、まどかに快感を与えていく。


まどか「ああっ……ほむらちゃ……わたしもう……んんっ…!!」

ほむら「んっ……一緒にイキましょう……まどか……あああっ……!」


身体を重ねながら、二人は絶頂の頂へと登りつめて行く。
指で、唇で、肌全体で、お互いを求め、感じ合う。
そして――――。


まどか「ああっ、あ、ああぁっー!!」

ほむら「あっ、んっ、んああっー!!」


声が重なる。
ビクビクと身体を震わせながら、二人は同時に果てた。
快感の波が去っていくと、倦怠感と一緒に、たまらない幸福感に包まれる。


186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:31:17.97 ID:PfZq6no/0
ずっとこのまま、まどかを抱きしめていたい。
ずっとこのまま、まどかと溶け合っていたい。

でも、それはかなわぬこと。そう思うと、ほむらの頬を涙が伝った。

その涙を、まどかの手が優しく拭う。


まどか「ごめんね、ほむらちゃん」


まるで、ほむらの気持ちを分かっているように。
微笑みながら、まどかは言った。

この優しい笑顔を、自分のものにできなかったことは、残念だけど。
それでも、この笑顔が世界から消えてしまうよりは、ずっといい。

もう一度、ほむらはまどかにキスをする。

だから、この夢のような時間を使って、まどかの全てを味わいつくすのだ。
自分に生きる意味を与えてくれたこの少女を、心に刻むために。


長い長いキスの味は、甘くて、少しすっぱかった。


189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:38:29.36 ID:PfZq6no/0


二人が熱い口付けを交わしている一方、ベッドの上では状況が一変していた。


杏子「な、なにすんだ!これを外せ!」


マミは不意打ちのごとく、さやかを責め立てていた杏子の腕に手錠をはめた。
そして、状況を理解できていない杏子を、そのまま押し倒してしまったのだ。


マミ「私、あなたがよがり狂ってるところ、見てみたかったの」

杏子「なに言ってんだよ!あたしは……」


手錠をガチャガチャと揺らしても、外れる気配はない。

杏子(くそっ、なんでこんなことに……!)

自分はネコでも、ましてやマゾでもない。
こんな手錠をはめられ、身動きが取れない間に弄ばれるなんて、あってはならないことだ。
なんとかこの状況を打開しなければ。


191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:44:46.10 ID:PfZq6no/0
マミ「何をしても無駄よ。こっちは二人ですもの。ね、美樹さん?」

さやか「はい。私も可愛がってもらったお礼をしなくちゃね」

杏子「う、うそだろ……」


いつの間に復活したのか、さやかがディルドーを手に持ち杏子に迫る。
きっと、さっきまでさやかのアヌスを犯していたものだろう。
表面にぬめっとした液体が付いている。

さやかはそれを、杏子の股間に押し当てた。


杏子「や、やめろ……」


いやいやと杏子は首を振る。
今まで少女の細い指しか入ったことのない場所に、そんな物が入るはずがない。
だが、杏子の必死の抵抗を、二人は聞くどころか楽しんでいるようだ。


192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:50:13.59 ID:PfZq6no/0
さやか「大丈夫だって。すぐ気持ちよくなるから」

マミ「ほらほら、ちゃんと脚を開いてね」


後ろに回ったマミが、杏子の両脚を持ち上げ、割り開く。

こんな恥ずかしい格好で、自分は犯されそうになっている。
そう思うと、杏子の眼から、ぽろぽろと涙がこぼれた。


さやか「泣いても許してあげないからね」

杏子「うぁ、やめて……やっ、うああっ!」


ミチミチと肉を掻き分けながら、ディルドーが体内に呑み込まれていく。
痛みと快感が一気に押し寄せ、杏子は頭が真っ白になる。


194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 13:56:18.12 ID:PfZq6no/0
杏子「あぐ……あっ、動かすなぁ……んあっ…!」

さやか「ダラダラ愛液垂らしながら言われてもねぇ」


さやかがディルドーを動かすたび、そこからはぐちゅぐちゅといやらしい水音がする。

こんなレイプ紛いのことをされているというのに、自分は感じてしまっているのか。
あんな太い物を突き刺されながらも、身体は悦んでいるというのか。


杏子(そんなこと、認めてたまるかっ……!)


杏子は唇を噛み締め、声を抑えようとする。
しかし、突然胸を後ろから掴まれ、驚きの声を上げてしまった。


197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:01:47.18 ID:PfZq6no/0
マミ「可愛らしいおっぱい。乳首ももうこんなに固くなってる」

杏子「ひゃっ、ばか揉むな……んんっ!」


マミは杏子の小さな胸をねっとりとした手付きで揉み上げる。
時折、指で乳首をコリコリとつねり、刺激する。

そして、下半身を責めるさやかは、右手でディルドーを動かしながら
左手の指で杏子の赤く充血したクリトリスをはさみ、転がしていた。


杏子「うあっ!あっ、ああっ……!!」

さやか「別に我慢しなくてもいいんだから。さっさとイっちゃいなよ」


身体の奥底で、快楽の塊がどんどんの大きくなっていく。
それでも杏子は、二人の前でこれ以上の痴態を晒すまいと、必死で耐える。

杏子(くそっ、こんなことで、イカされてたまるか……!)


199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:07:19.52 ID:PfZq6no/0
マミ「強情ね。それじゃ、これはどう?」

そう言うとマミは、右胸を揉みしだいていた手を放し、
その手をスルリとお尻のところへ滑り込ませた。
何をされるのか、杏子にはすぐに分かったが、どうすることもできない。

マミの手はすぐに秘められたの蕾を探り当てた。

杏子「あっ、そ、そこは……んうぅっ!」

蕾はあっさりと開花し、指の挿入を許してしまう。
マミの中指が根元まで挿し込まれ、杏子は大きな悲鳴を上げた。

かまわずマミは、指を動かし中をかき乱す。

杏子(や、やばい……もう……イっちゃう……!)

止めとばかりに、さやかがクリトリスを強くつねった。


杏子「うあっ、ああっ、ああぁっーー!!!」


ビクビクと身体が跳ねる。
膨れ上がった快楽が爆発し、全身を侵していくような感覚。
今まで味わったことのないエクスタシーの感覚に、杏子はよがり狂った。

やがて、身体の快楽が過ぎ去り、まともな思考が戻ってくる。


202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:13:38.90 ID:PfZq6no/0
さやか「派手にイッたね~。でも、可愛かったよ」

杏子「う、うるさい……死ぬかと思ったじゃねぇか……」

マミ「あら、まだまだ先は長いのよ?この程度でその様子では、ちょっと心配ね」

杏子「なっ……」


二人はニヤリと口元をつり上げる。
こんなことを続けられたら、戦う前に壊れてしまう。
だが、手錠で繋がれた今、杏子にはもうどうすることもできない。

杏子は思う。
こんなはずではなかった。
こんな屈辱を味わうために、自分はここにいるわけではない。

杏子(こんなところに、来るんじゃなかった……)

気付いたときにはすでに遅く。

少女達の欲望は、まだまだ走り出したばかりであった。


204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:19:03.38 ID:PfZq6no/0
chapter.9


夜風が吹きつけるビルの屋上に、五人の少女の姿があった。
時刻は夜の零時を指そうとしている。

あれからも、少女達は相手を変え、プレイを変えながら、身体を重ねあった。
その結果、魔法少女三人の魔力は充分にチャージされ、
最強の魔女――ワルプルギスの夜が来るのを待っているところである。


杏子「はぁ……」

ほむら「しっかりしてちょうだい。もうすぐなのよ」

杏子「うるせぇな。お前らがずっとあたしを虐めるからだろ!」


実は、他の四人が自由に攻守交代するなかで、杏子だけは常にネコとして
全員から責め続けられていたのである。
何度も何度もエクスタシーに導かれ、今も立っているのがやっとの状態だ。


205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:24:40.75 ID:PfZq6no/0
さやか「でも、杏子のイク時の顔、可愛いんだもん。ねぇまどか?」

まどか「うん。すっごく可愛い!」

マミ「なんだか、もっと虐めたくなっちゃうのよね」


あはははは、と声をそろえて笑う。

杏子にはもう、反論する気力も残っていなかった。
この少女達の前では、杏子は可愛いだけの存在なのだ。
憧れや羨望の眼差しを向けてくれる者は一人もいない。

杏子(ああ、早く帰りたい……)


206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:30:03.62 ID:PfZq6no/0


ほむら「さ、準備はいいかしら?」

三人の魔法少女は変身を終え、戦闘服を身に纏っていた。
それぞれが充分な魔力を蓄え、準備は整っている。

そんななか、まどかがマミの傍に駆け寄った。


マミ「どうしたの、まどかさん?」

まどか「がんばってくださいね。応援してますから」

そう言って、まどかはマミに口付ける。
長い、情熱的なキス。
愛を確かめ合い、二人は顔を離す。

マミ「ありがとう。あなたのためにも、絶対に負けないからね」

マミの表情が、キリッと引き締まる。
マミは、今まで感じたことがないほど、自分の中に力がみなぎっていくのを感じていた。


207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:36:03.19 ID:PfZq6no/0
まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような光景を、三人は眺めていた。
かなり恥ずかしいやり取りのはずだが、二人の美少女のそれは、絵になる。
実際、三人は少し羨ましかった。


さやか「あれ、してほしい?」

ほむら「えっ……してくれるの、私に?」


思わぬところからの提案に、ほむらは驚き、聞き返してしまった。
さやかも恥ずかしいのだろう。
顔を真っ赤にしている。


さやか「な、なによ……嫌ならいいんだけど……」

ほむら「嫌だなんて……是非してほしいわ」

さやか「ん。じゃあ、目閉じて……」


目を閉じると、やわらかい感触が唇を包む。
お互いの存在を確かめるように、二人は求め合った。


208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:41:36.81 ID:PfZq6no/0
長く、甘い時間を終える。

さやか「ちゃんと帰ってきて、責任とってよね……」

ほむら「責任……?あなた、妊娠でもしたの?」

さやか「ちがうっ!私を、こんな風にした責任……」

ほむら「冗談よ。大丈夫だから、安心していて」


歪んだ関係で結ばれていた二人。
いつの間にか、二人を結ぶ絆は、もっと別の温かいものへと変化していた。


210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:46:48.82 ID:PfZq6no/0
なんということだろうか。
今、自分の前では二組のカップルが見つめ合い、それぞれの愛を確かめ合っている。
そんな中で、杏子は一人、ぽつんと佇むことしかできないでいる。

彼女達と出会ってから、本当に、何一つとして良い事がない。

杏子(ちくしょう!こんなことなら誰か連れてくるんだった!)

すでにこの町に来て一週間以上経つが、その中で杏子は仁美以外にも数人の少女を誘惑していた。

その中の一人だけでも連れてくれば、こんな惨めな思いはしなくてすんだのに!
これほどの屈辱は、自分の生涯、後にも先にもこれっきりにしてやる!
そう固く誓った杏子の前に、一人の少女が立った。


さやか「杏子、顔上げなよ」

杏子「うぅ、なんだよ!あたしは別に羨ましくなんか……」


ないんだからな、と言おうとした口を、塞がれた。
さやかの唇が、言葉を遮った。


212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 14:54:23.87 ID:PfZq6no/0
状況が理解できないうちに、やわらかい感触が離れていく。


さやか「ふぅ……これで、仲間外れじゃないでしょ?」

杏子「な、なんだよ……別に頼んでないだろ……」

さやか「そういう顔してた。あんたも頑張りなさいよ」


照れながら、さやかは言う。
神はまだ、自分を見放していなかったようだ。
触れた唇から、全身に優しい感覚が伝わる。


杏子「あ、ありがとな……さやか」

さやか「いいってことよ」


顔を赤くしながら、二人は笑う。
それを見ていた三人の表情も、自然と笑顔になった。

大きな決戦が迫っている中、少女達の心は温かい気持ちで満ちていた。


216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:00:47.41 ID:PfZq6no/0


ほむら「さて、今度こそ準備はいいわね」

マミ「ええ」

杏子「おうよ!」


声をそろえて二人は頷く。

マミの肩に手を置きながら、ほむらは右、杏子は左に立っていた。
まどかとさやかは、少し離れたところで、三人を見守っている。


ほむら「もう一度確認するわ。あと五分で、ワルプルギスの夜が出現する。
    ポイントは分かっているわね、巴マミ」

マミ「もちろんよ。照準は完璧」


余裕を持って答えるマミの前には、すでに巨大な砲台が展開されていた。
それはすでにマスケット銃の面影はなく、ガッチリと地面に固定された大砲のようである。


217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:06:18.16 ID:PfZq6no/0
ほむら「タイミングは私が指示する。あなたはトリガーを引くことに集中して」

マミ「了解よ」

ほむら「それでは、魔力の供給を開始するわ。行くわよ!」

杏子「頼むぜ、マミ!」


二人の身体が、まばゆい光を放つ。
魔力の光が全身をめぐり、マミの身体に流れ込んでいく。


マミ「すごい力……これが……」


流れ込む巨大な魔力を収束させながら、砲弾として固めていく。
爆発しそうになる弾を、自分の魔力で包み、コントロールするのもマミの役目だ。


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:12:06.01 ID:PfZq6no/0
その時、彼方の上空に、空間のねじれが生じた。
ねじれはどんどん広がり、小さな粒子が、巨大な影を作り上げていく。

ほむら(来た!あいつが完全に身体を構築する前に、終わらせる!)

三人の全魔力を集めてできた砲弾は、すでに装填されている。
あとはこれを発射するだけだ。


ほむら「今よ!」

マミ「発射!!」

杏子「いけえええぇ――――っ!!」


金色に光輝く砲弾が、巨大な影めがけて発射された。
まっすぐ、スピードを維持したまま、光の弾が巨大な魔女の身体に着弾する。

穿たれた穴から、光が奔る。
体内で爆発した光は、内側から魔女を飲み込み、夜の闇をまばゆく照らした。


やがて、魔女の影は消える。

夜空を照らした光は、小さな粒となって、街に降り注いだ。


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:18:06.06 ID:PfZq6no/0


少女達が見つめる空は、すでにいつもの平穏を取り戻していた。


杏子「終わったんだよな……?」

マミ「そう……よね……?」

ほむら「ええ、きっと……」


三人とも、呆然と立ち尽くす。
ほむらにとっても、これは初めての出来事で、今の状況を信じられないといった様子だ。
そんな三人のもとに、駆け寄ってくる足音。


まどか「マミさーんっ!」

マミ「わっ、まどかさん……!」


225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:23:29.84 ID:PfZq6no/0
満面笑みを浮かべながら、まどかはマミに抱きついた。
その様子を見た杏子も、大きくため息をつき、笑う。


杏子「はぁ~、よかったよかった。これで一件落着だな」

さやか「あんた、何にもしてないじゃん」

杏子「な、なんだと、てめえ!?」

さやか「うそうそ。よくがんばりました」


四人は気の抜けた顔で、無邪気に笑っている。
それでも、ほむらにはまだ実感がわかなかった。
まるで夢の中にいるようで、現実味がない。

一人立ち尽くすほむらを、さやかがぎゅっと抱きしめた。


さやか「ほら、あんたも笑いなよ。一番がんばったのは、あんたなんだから」


229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:30:31.48 ID:PfZq6no/0
ほむら「えぇ、そうね……。これは、夢なんかじゃないのよね……」


嬉しくて、嬉しくて、泣きそうになる。
でも、今は泣かない。今は、この子達と一緒に喜びを分かち合うのだ。
ともに笑い、この掴み取った勝利を味わうのだ。

今なら、作り笑いじゃなくて、心の底から笑えそうな気がする。

笑顔なんて、もう忘れてしまったと思っていたけど。
絶望の淵に、置き忘れてきたと思っていたけど。
今なら――――。


ほむら「ねぇ、さやか。私は……ちゃんと笑えているかしら?」

さやか「うん。とってもいい顔してるよ」


231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:36:14.10 ID:PfZq6no/0


勝利を喜び、少女達が笑っている。
ふと、その前に小さな白い影が舞い降りた。


マミ「あら、キュゥべえじゃない。久しぶりね」

QB「久しぶりだね。それはそうと、まずはおめでとうと言わせて貰うよ」

ほむら「ふん。今までどこに隠れていたのかしらね」


ほむらはキッとキュゥべえを睨みつける。
ワルプルギスの夜を撃破した今、キュゥべえこそが彼女の唯一の気がかりであった。
すべての元凶とも言えるこの生物に、ほむらは敵意を剥き出しにする。


QB「僕も遊んでいたわけじゃないよ。ちゃんと仕事をしてたのさ」

杏子「お前の仕事って、なんだよそりゃ?」

QB「エネルギーを回収してたのさ。君達が放った超エネルギーと、
   それを受けて滅びたワルプルギスの夜が内臓していたエネルギーをね。
   まぁ、詳しいことはあとで暁美ほむらに聞くといいよ」


232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:43:04.02 ID:PfZq6no/0
ほむらだけが知るキュゥべえの秘密。
彼の正体は地球外の知的生命体であり、その目的は熱力学第二法則に縛られないエネルギーの採取だ。

なるほど、とほむらは思う。
あれだけ巨大な魔女の最期が、恐ろしいほどにあっさりしていたのはそのためか。
きっと彼が、魔女が爆発する際に流れ出たエネルギーを、リアルタイムで収集していたのだろう。


ほむら「それで、ノルマは達成できたのかしら?」

QB「ああ、充分にね。だから僕がここにいる理由はもうない」

ほむら「そう、ならさっさと消えればいいでしょう」


ほむら以外の四人は、話の意味が分からず、黙っている。
かまわず、ほむらとキュゥべえは話を続けた。


QB「相変わらず辛辣だね、暁美ほむら。すぐに消えるよ。
   ただ、最後に一つやることができたから、それを済ませてからね」


236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:50:17.14 ID:PfZq6no/0
ほむら「やること……?」

QB「今回のことで採取できたエネルギー量は、僕の予想を遥に上回っていてね。
   もって帰るのには少し量が多すぎる。
   だから、ちょっとだけここで消費してしまいたいんだ」


キュゥべえの言うことを、ほむらは信じてはいない。
この生物はそれだけのことをしてきたし、今もしているのかもしれない。

だが、確かに今のキュゥべえは、いつもより二回り程大きくなっている気がする。
エネルギーを身体に取り込み、太ったとでもいうのか。

キュゥべえは続ける。


QB「捨てていくのは簡単なんだけど、それは勿体無い気がしてね。
   せっかくだから、余分なエネルギーを使って、君たちの願いを叶えてあげるよ」

ほむら「なっ……なんですって……?」


241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 15:57:03.60 ID:PfZq6no/0
キュゥべえから思わぬ台詞が飛び出し、ほむらは驚きを隠せない。
今までの罪滅ぼしのつもりなのだろうか?
まったくもって信じ難い。

信じ難いが、冗談を言っているようには思えない。


QB「信じられないかい?まぁ、無理もないか。
   でも本当だよ。僕には何のメリットもないし、デメリットもない。
   それは君にもわかるだろう?」

ほむら「それは、誰かの指示?それとも……あなた自身の、善意なのかしら?」

QB「さてね。僕自身、今の僕の行動には少し困惑しているんだ」


242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:02:52.59 ID:PfZq6no/0
この生物は、本気で言っているのか。
本当に、無償で願いを叶えてくれるというのか。
信じてしまっていいのか。

ほむらが頭の中で考えを巡らしていると、横からマミがキュゥべえに尋ねる。


マミ「それは例えば、私達を普通の女の子に戻すこともできるの?」

QB「簡単なことだよ。君がそれを望むのなら」


魔女と戦うことが、魔法少女の使命。
その使命から、解き放ってくれると、キュゥべえは言う。


杏子「それじゃ、あたしも戻してもらおっかな。命がけの戦いには、もう疲れちまった」

QB「了解だよ。マミもそれでいいかい?」

マミ「ええ、お願いするわ」

QB「暁美ほむら、君はどうするんだい?」

答えは、決まっている。
魔法少女になる前の、普通の生活に戻れるのなら。
もう一度、人として生きてゆけるなら。


ほむら「私は――――」


243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:08:01.92 ID:PfZq6no/0


まどか「キュゥべえ、行っちゃったね……」

杏子「結局、あいつが何者なのか分からなかったな」

さやか「あんたは知ってるんじゃないの、ほむら?」

ほむら「ええ、知っているわ。でもそれは、また今度にしましょう」

マミ「うん、今日はもう帰りましょう。疲れちゃったもの」


夜風が吹くビルの屋上に、五人の少女の影がある。

苦しいこともあった。痛いこともあった。
その全てを乗り越えて、少女達は今、笑っている。

少女達は足を踏み出す。
非日常から抜け出して、初めて踏み出す一歩。

少女達は走り出す。
これから始まる生活に、希望と期待を抱きながら。


ビルの屋上を月明かりが照らす。
もうそこに、少女達の影はなかった。


245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:14:18.57 ID:PfZq6no/0
epilogue.


杏子「くそっ、お前も半分持てよ!」

大きなビニール袋を両手に持ちながら、杏子は言う。
片方の袋にはペットボトルが三本、もう片方にはたくさんのスナック菓子が入っている。

さやか「いいじゃん、もう少しだよ。がんばれ!」

対するさやかは、何も持たず、杏子の少し前を行く。


夕暮れの道を、二人は歩いていた。

ワルプルギスの夜を倒し、少女達に平穏が訪れた。
それを祝して、ほむらの家でパーティーを行うことになった。

そして今、二人は買出しを追え、ほむらの家に向かっているところである。


248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:20:17.69 ID:PfZq6no/0
さやか「そういえばさぁ、杏子はいつまでこの町にいるの?」


なんとなく、さやかは聞いてみた。
魔法少女になってから、杏子は住所を持たず、フラフラしていると聞いた。
それが今、魔法少女をやめた彼女は、どこに生活の拠点を置くのか。
さやかのちょっとした疑問に、杏子は答える。


杏子「あれ、聞いてないのか?ほむらのとこに一緒に住むんだ」

さやか「は、はあ!?な、なんでよ!?」

杏子「あいつから言ってきたんだ。行くところがないなら、ここにいればいいってさ」

さやか「そ、そんなこと……」


まだ自分は聞いていない。
仮にも恋人同士だというのに、ほむらはさやかに相談もせずに決めてしまったのだ。
ふつふつと怒りが込み上げてくる。

さやかはポケットから携帯を取り出し、荒っぽい手付きでボタンを押した。


249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:24:00.81 ID:PfZq6no/0
ほむら『もしもし』

さやか「ちょっと!杏子と一緒に住むってどういうことよっ!!」

ほむら『あら、杏子に聞いたの?』

さやか「そうよ!なにさ、私を除け者にして、二人でそんな大事なこと決めちゃうなんて」

ほむら『ちょっと待って。あなた、何か勘違いしていないかしら?
     杏子がちゃんと住む場所を見つけるまでの間、私の家で預かるだけよ。
     ずっと一緒に住むわけではないわ』

さやか「えっ……そうなの?」


ギロリと杏子の方を睨む。
杏子は目をそらして、わざとらしく口笛を吹いていた。


250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:31:16.34 ID:PfZq6no/0
さやか「そ、そうなんだ。あはは、ごめんごめん。つい焦っちゃって……」

ほむら『いいえ、伝えていなかった私も悪いの、ごめんなさい。それと……』

さやか「ん?なに?」

ほむら『愛しているわよ、さやか』

さやか「あ、ありがと……。じゃ、もうすぐそっち行くからね」

ほむら『ええ、気をつけてね』


通話を終える。
頬が赤くなり、自然と笑みがこぼれてしまう。
何度も言われている台詞なのだが、いつもこうなってしまうのだ。

ニヤニヤと笑うさやかに、杏子が声をかける。

杏子「で、なんて言ってたんだ?」

さやか「えへへ~、愛してるって」


251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:37:27.56 ID:PfZq6no/0
杏子「ちっ、なんだよそりゃ……」

軽やかな足取りで、さやかは歩き出す。


杏子「はぁ……」

ため息をつきながら、杏子は思う。
わざと誤解を招く言い方をしてみたものの、逆効果だった。
さやかは完全にほむらに夢中だ。

気持ちは分からないでもない。

自分自身、目の前の少女に恋をしているのだから。

杏子(それにしたって、脈なさすぎだよなぁ……)

それでも杏子はあきらめない。
あのやわらかい唇をもう一度味わうためなら、なんだってするんだ。

固い決意を胸に、杏子は再び歩き出した。


255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:42:45.74 ID:PfZq6no/0


さやかと杏子が買い出し担当なのに対し、
マミとまどかはケーキ作りを担当していた。

マミの家で作ったケーキを箱に詰め、二人は今、ほむらの家に向かっている。

仲睦まじく手を繋ぐ二人の姿は、恋人同士というより、姉妹のようだ。


まどか「ケーキ、上手に焼けましたね」

マミ「ええ、きっとみんな喜んでくれるわ」


黙々とケーキを口に運ぶほむら。
その横で杏子とさやかが、残りの一切れをどちらが食べるのかでもめている。
そして自分とまどかは、お互いに食べさせっこなんかしたりしているのだ。

そんな光景を想像し、マミはクスリと笑う。


256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:47:35.39 ID:PfZq6no/0
まどか「どうかしましたか?」

マミ「うん。みんなに会えて良かったなって」

まどか「そうですね。私も、マミさんと出会えてよかったです」


マミは、初めてまどか達と出会った時のことを思い出す。
魔女の結界に迷い込んだまどかとさやかを、マミが助け出したのだ。
そして、二人はマミと行動するようになった。


まどか「あの時マミさんが助けてくれなかったら、私ここにいなかったのかも」

マミ「そうね。でも、それは私も同じ。
   まどかさんがいなかったら、きっとワルプルギスの夜には勝てなかったもの」


そう、この子がいたから、私は強くなれた。
この子を守りたいという気持ちがあったから、戦い続けることができた。
まどかの横顔を見つめながら、マミは思う。


257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:53:58.08 ID:PfZq6no/0
ふと、まどかの唇が動く。

まどか「あの、私、ちょっと気になってることがあるんですけど……」

マミ「あら、なにかしら?」

まどか「どうして、魔法少女には『性のエネルギー』を魔力に変換する能力が付いていたんでしょうか?」


性のエネルギー、つまりはオナニーやセックスをしたときの快感を魔力に変換する機能。
確かに便利ではあるが、いったい誰が何の目的でこの機能を付けたのだろうか。
マミもそれは気になるところであった。


マミ「気にはなるけど、知っているのはキュゥべえぐらいでしょうね。
   そして、肝心の彼はもうここにはいない。だから、考えても仕方がないと思うわ」

まどか「それもそうですね……。でも私、ちょっと素敵だなって思うんです」

マミ「素敵……どうしてそう思うの?」


259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:04:50.57 ID:PfZq6no/0
まどか「えっとですね。『性のエネルギー』って言うと、ちょっとエッチな感じがするけど、
    言い方を変えて『愛のエネルギー』って言うと、なんだかいい感じがしませんか?」

マミ「愛の……エネルギー……?」

まどか「愛です。だって、オナニーもセックスも、誰かのことを想いながらしますよね?
    誰かを想う気持ちが力になるんです。そう考えると素敵だなって」


なるほど。
まどからしい考え方だなと、マミは思う。
確かに、そう考えるとあの機能が、素晴らしくロマンチックなものだったような気がしてくる。


まどか「あの、やっぱり変ですか……?」

マミ「ううん、そんなことない。なんだか、手放したのがもったいな―――」


もったいなかったかなぁ、と言いかけて、マミは口をつぐむ。

今、気付いた。
まどかに言われるまでは、考えもしなかったこと。


261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:11:02.72 ID:PfZq6no/0
マミ「ねぇ、まどかさん。私ね、普通の女の子に戻ったけど、
   今でもその機能だけは、身体に残ってると思うの。それを、確かめてもいいかしら?」

まどか「えっ……確かめるって何を……んっ!」


唇を重ねる。

やっぱりそうだ。
重ねた唇から、握っている手から、自分の身体に温かい力が流れ込んでくるのが分かる。
これがきっと、愛のエネルギー。
私だけに分かる、特別な力。

長いキスを終え、顔を離す。


まどか「あの……いきなりされると、さすがにビックリします……」

マミ「ごめんなさい。でも、ちゃんと分かったから」

まどか「えっ…?私にはよく分からないです……」

マミ「うふふっ、また今度話してあげるわね」


これ以上立ち止まって話していては、約束の時間に遅れてしまう。
ぎゅっと、まどかの手を強く握る。

笑顔の二人は、同じ歩幅で歩き出した。


263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:17:09.73 ID:PfZq6no/0


電話を置く。
さやかたちは、もうすぐ来るらしい。

机には先ほど到着したばかりのピザの箱が二つ。
五人分の取り皿とグラスも準備した。

あとは、全員が集まるのを待つだけである。


ほむら「ふぅ……」


慣れない仕事を終え、ほむらはため息をついた。
自分が、家に友人を招いてパーティーを行うなど、あの頃からは想像もできないことだ。

思えば、本当に長い道のりだった。


264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:23:47.67 ID:PfZq6no/0
病弱だったほむらは、ある日、得体の知れない何かに襲われた。
その時にほむらを助けてくれたのが、明るく元気な少女、鹿目まどかだった。

ほむらは、自分とは正反対のその少女に、憧れた。
何もできない自分に、まどかは笑いかけてくれた。初めてできた、友達だった。
いつしか憧れは、恋へと形を変えていた。

ある日、巨大な魔女が少女達の前に立ちはだかった。
圧倒的な力は、一人、また一人と仲間たちを殺していった。

そしてまどかも、ほむらの目の前で息絶えた。

ほむらは願った。
『もう一度やり直したい。まどかとの出会いをやり直したい』

その願いは、ほむらに魔法を授け、時の歯車を巻き戻した。

自分も魔法少女として共に戦えば、きっとあの魔女を倒すことができる。
まどか達を救うことができる。
そう信じた。

しかし、それを嘲笑うかのように、魔女は仲間たちの命を奪っていく。
何度繰り返しても、何度挑んでも、まどか達は死んだ。

それでも、ほむらはまた繰り返した。
あきらめることなど、できるはずがなかった。
初めてできた友達の死を、愛する人の死を、認めることなどできなかった。

そして――――。


265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:28:13.19 ID:PfZq6no/0
暗く長い旅路の果てで、ようやく光を掴んだ。
目的を達し、普通の少女に戻ることができた。

まどかを想う気持ちは今もある。
でもその気持ちは、以前とは少し違う。

まどかがちゃんと笑っていて、幸せでいて、生きていればいい。
そんな、母親が娘を想うような気持ちに変化していた。

そして、巴マミならば、きっとあの子を幸せにしてくれるだろう。

なにより、今は、自分を愛してくれている人がいる。
ほむらはそれに、全力で応えたいと思った。


インターホンが鳴った。
買い出しの二人か、それともケーキ担当の二人か。
それとも、四人そろって来たのだろうか。

そんなことを考えると、ほむらの顔に、自然と笑みがこぼれた。

ドアを開ける。


過去のことだけを考えながら進んできた少女は、今。
ようやく、未来を見つめて歩き出した。





268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:37:01.67 ID:PfZq6no/0
長くなりましたがこれで終わりです。
ここまで付き合ってくれた方々、どうもありがとうございました。


269: ◆zJ/mb/oVPQ :2011/04/09(土) 17:39:01.51 ID:MmVenUAT0
これはいい話だった。
一乙


270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:39:08.19 ID:XjEvYBUV0
>>1
すごくよかった、いろんな意味で、すごくよかった。


272: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/04/09(土) 17:41:22.87 ID:T+GS8CwA0
乙!

おもしろかったぜ





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