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真紅「風邪を引いてしまったのだわ……」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:28:58.53 ID:dUWEs1NQ0
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雛苺「真紅、大丈夫?」
真紅「頭が痛いのだわ。体も上手く動かせないのだわ」
のり「熱も38度以上あるわ」
JUM「というかドールにも体温計使えたんだな」
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:35:34.19 ID:dUWEs1NQ0
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翠星石「でもドールが風邪を引くなんて聞いた事もないです」
蒼星石「でも現に真紅は風邪を引いてる。これは紛れも無い事実だ」
JUM「つまりドールも風邪を引く事って訳か」
蒼星石「まあ僕達は生きた人形だからね。食べたり寝たりする事が出来るのなら、風邪を引く事だって普通なんだろうね」
真紅「上手く歩けないのだわ……」ヨロヨロ
翠星石「真紅、試しにチビ人間から力を吸ってみたらどうですか? もしかしたら治るかもしれないですよ?」
真紅「もうやったのだわ。でも効果はあまりなかったわ」
JUM「ああ! それでさっき指輪が熱かったのか! ぐったりしたんだぞ!」
のり「ジュン君、病人に怒鳴っちゃダメ!」
JUM「ご、ごめん」
蒼星石「でも病気には効果がない事がわかったね」
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:37:18.71 ID:dUWEs1NQ0
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真紅「ジュン、鞄を持って来て頂戴。ジュンの部屋まで行くのは怠いの」
JUM「ああ、わかった」テクテクテク
テクテク、トントントン、ガチャ、グイッ、バタン、トントントン、テクテク
JUM「ほら、鞄持って来たぞ」ドン、パカッ
真紅「ええ……ドールにとって鞄の中に入る事は、精神と体を休める事。しばらく鞄の中に入れば治るかもしれないわ」グイッ
真紅「昼だけどおやすみなさいなのだわ」ガチャン
5分後(蒼星石は帰った)
JUM「喉が渇いたな。何か飲み物」テクテク
バカン!
JUM「ん?」
真紅「……」
JUM「真紅、治っt」
真紅「暑いのだわ!」
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11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:38:46.94 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「え?」
真紅「鞄の中に入ってれば治るかと思ってたけど全然よ! ムシムシするし体勢もキツイし全然良くならない! 鞄の中サウナ状態よ!」
雛苺「真紅、汗びっしょりなの」
真紅「ああ……熱くてしょうがないわ。服を脱がなきゃ」ヌギヌギ
JUM「お、おいこんな所で脱ぐなよ」チラチラ←目を逸らしつつ見ている
真紅「そんな事言われても熱いのよ」
真紅「フゥ、下着だけになったら少しすっきりしたのだわ。でも困ったわね。鞄が駄目なら他に何があるのかしら?」
翠星石「決まってるですよ。こういう時はベッドの中に入って体を休ませれば良いんですよ」
真紅「人間と同じやり方で良くなるかわからないけど、鞄よりはマシでしょうね」
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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:40:15.97 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「じゃあ僕のベッド使うか?」
真紅「そうね。そうする……いえ、のりのベッドを使うわ」
JUM「? どうしてだよ?」
真紅「別に良いでしょ? ジュン、私をのりの部屋まで連れてって頂戴」
JUM「あ、ああ」ヒョイ
真紅「……」
真紅「だって、下僕のベッド使うなんて照れ臭いじゃない」ボソッ
JUM「何か言ったか?」
真紅「何でもないのだわ! さあ、さっさと行きなさい!」
JUM「人使い荒いなあ」
翠星石「真紅、ジュンに抱っこされててうらやましいですぅ……」
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17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:42:06.35 ID:dUWEs1NQ0
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のりの部屋
真紅(髪の毛解いてる)「ベッドの心地が良いのだわ。確かにこっちの方が治りが良いかもしれないわね」
JUM「姉ちゃんはこれから買物に行くけど、一人で部屋に居て大丈夫か? 一応、僕もまた後でこの部屋に来るから」
真紅「問題なくてよ。何か困った事が起きたらホーリエに伝言を頼むから」
JUM「ん、わかった」ガチャ、バタン
真紅「……行ってくれたわね」
真紅「それにしてもまさか風邪を引くとは思わなかったわ」
真紅「早く良くなって欲しいわ。皆に迷惑かけたくないし」
真紅「……!」
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19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:43:23.78 ID:dUWEs1NQ0
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トン、トン、トン
翠星石「あっ、降りてきたです」
雛苺「ジュン、真紅は大丈夫?」
ジュン「んー、まだ風邪を引き始めたばかりだからな。数日くらいは掛かるかな」
雛苺「うゆ……真紅、可哀相」
ヒューン!
JUM「ん?」
ホーリエ「!!」チカチカ
JUM「何だ? もう何か困った事でも起きたのか?」
翠星石「風邪が治るまでくんくんが見れないかもしれないから録画は毎日欠かさずですって」
JUM「なんだよ」ズテッ
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:44:31.61 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「あいつもそのくらいの事でホーリエ使うなよな。わかったよ。ちゃんと録画しとくからそう伝えといてくれ」
ヒューン!
JUM「さて、僕も自分の部屋に戻るか」
翠星石「チビ人間……」
JUM「ん? 何だよ翠星石」
翠星石「す、翠星石は二階に行きたいけど体が疲れて自分の足で行く気になれないです。だから二階まで抱っこして欲しいです」
JUM「全然疲れてるようには見えないんだけど」
翠星石「と、とにかく抱っこして欲しいです!」ポカポカ
JUM「わ、わかったよ。叩くな。ほらよ、これで良いか?」ヒョイ
翠星石「そ、そうです。それじゃあとっとと行くですよ」
翠星石(うう、真紅がいない間に甘える翠星石はちょっと悪い女です……)
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21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:45:49.84 ID:dUWEs1NQ0
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雛苺「じゃあヒナも二階まで連れてって欲しいのー」ヨジヨジ
JUM「お、おい、登るなよ」
翠星石「チビ苺は自分の足で歩けです! チビ人間は今は翠星石専用タクシーです!」
雛苺「やーだー。ヒナもー」ヨジヨジ
JUM「喧嘩するな! てか誰がタクシーだよ! ほら暴れるな。二人とも連れてってやるから!」
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24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:46:54.41 ID:dUWEs1NQ0
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しばらくして
真紅「う……ん、私いつの間にか寝てたのね」
真紅「でも寝たお陰で少し体が良くなったわ」
ベチョ
真紅「! 体が汗でびっしょりなのだわ」
真紅「のりは……」ズルッ
ホーリエ「!」
真紅「まだ治ってないんだから動かない方がいい? ならホーリエ、のりが帰って来てるかどうか見て来て頂戴」
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26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:48:41.15 ID:dUWEs1NQ0
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ホーリエ「!」ヒューン!
『…………………………………………』
ヒューン!
ホーリエ「!」
真紅「まだ帰って来てない? なら仕方がないわね」
真紅「でも体が汗で気持ち悪いのだわ」
真紅「……ジュンに頼もうかしら」
真紅「でも下僕とはいえこんな弱ったところをジュンに見せられないのだわ」
ホーリエ「!」
真紅「変に意地を張らない方が良い? い、意地なんか張ってないわ。しょ、しょうがないわ。ここは翠星石に頼むのだわ。翠星石を呼んできて頂戴」
ヒューン!
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28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:50:08.91 ID:dUWEs1NQ0
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三分後
翠星石「真紅ー、体拭きに来たですよー」テクテク
真紅「頼むわね」
翠星石「でもどうして翠星石なんですか? (そりゃあジュンがやるよりマシですけど)」
真紅「と、特に理由なんてないわ。拭いて頂戴」
フキフキフキ
翠星石「拭いたですよ」
真紅「ありがとう」
翠星石「汗で下着がびっしょりですね」
真紅「そうね。着替えなきゃいけないわ」
翠星石「服の替えってありましたっけ?」
真紅「あ」
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29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:51:30.41 ID:dUWEs1NQ0
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真紅「う、迂闊だったわ。私達ドールは基本的に予備の服が無いのだわ」
翠星石「これは困ったです」
真紅「やっぱり着替えないでこのまま寝るわ」
翠星石「駄目ですよ。そんな事したら体に悪いです」
真紅「そうは言っても予備が無いんだからどうしようもないのだわ」
翠星石「何か他に方法があるかもしれないからチビ人間に聞いてみるです」テテテッ
真紅「ちょっ、待ちなさい!」
テテテ……
真紅「行っちゃったのだわ……」
真紅「ジュ、ジュンにみっともないところ見られたくないのだわ……」
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31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 20:59:55.93 ID:dUWEs1NQ0
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10分後
真紅「翠星石、意外と遅いわね」
JUM「真紅ー」テクテク
真紅「!! ジュ、ジュン!」
JUM「替えの服なんだけどさ、とりあえず人間用のシャツでなんとかしてくれ」
真紅「そ、そうなの。シャツ、結構大きいわね。まあ人間用だから仕方がないわね」
翠星石「それじゃあ翠星石が着せますね。チビ人間、着替えを覗いちゃ駄目ですよ」
JUM「見ねーよ」クルッ
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32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:00:48.31 ID:dUWEs1NQ0
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ヌギヌギ、ポイッ!
翠星石「シャツ着せますよー」キセキセ
翠星石「チビ人間、もういいですよー」
JUM「ああ」クルッ
真紅「……やっぱりブカブカなのだわ」
JUM(い、意外とエロい)ジッー
ゲシッ
JUM「痛ッ! 何すんだよ翠星石!」
翠星石「何となくです」
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33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:01:48.01 ID:dUWEs1NQ0
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ガチャ
のり「ただいまー」
翠星石「のりです!」
JUM「帰って来たか。調度良いや」
JUM「姉ちゃーん」テクテク
のり「ジュン君ただいまー。一応合うかどうかはわからないけど風邪薬買って来たわ」
JUM「姉ちゃん、真紅の服がかくかくしかじか」
のり「まあそうなの?」
JUM「何か良い方法ない?」
のり「うーん……そうだ!」
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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:02:57.46 ID:dUWEs1NQ0
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15分後
のり「これで良し」
真紅「……あ、ありがとう。のり」プルプル
JUM「まさかまだ取っておいてたなんてな」
のり「ジュン君の子供の頃の服(赤ちゃん服)、捨てなくて良かったわ。ぴったりだもの」
真紅「こ、これで安心して寝れるわ」プルプル
翠星石「に、似合ってるですよ。真……プッ!」
真紅「翠星石、何を笑ってるの?」
翠星石「べ、別に笑っちゃいないですよ。プクク……」
真紅(く、屈辱なのだわ!)プルプル
雛苺「記念に写真を撮るのー」カシャ
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35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:03:49.24 ID:dUWEs1NQ0
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雛苺「……真紅に叩かれた頭が痛いのよ」ズキズキ
JUM「そりゃ叩かれて当然だろ」
翠星石「でもあと二、三日もすれば治りますかね?」
JUM「うーん、これ以上熱が上がらなければ、かな」
のり「みんなー、ご飯出来たわよー」
雛苺「ワーイ」トコトコ
のり「そうだジュンくん、後で真紅ちゃんの所におかゆ持ってってちょうだい」
JUM「ん、わかった」
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36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:04:58.94 ID:dUWEs1NQ0
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数十分後
真紅「寝てばかりは退屈ね。ああ……録画しておいたとはいえくんくんを見逃してしまうなんて不覚だわ」
真紅「早く体を治してくんくんの勇姿を見たいのだわ」
真紅「とは言え、体も大分動くようになったんだし一階に行ってみようかしら」
真紅「ちょっとくらい良いわよね」ズルッ
JUM「真紅ー」ガチャ
真紅「! ジュ、ジュン!」
JUM「あっ、お前駄目じゃないか。ちゃんと横になっていなきゃ」
真紅「す、少し熱が下がったから一階に行こうと思ってたのよ」
JUM「無理するなよ。悪化したらどうするんだよ」
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37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:06:39.54 ID:dUWEs1NQ0
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真紅「問題なくてよ。あなたも心配性ね」テクテク、フラッ
真紅「あ……」
JUM「ほら言わんこっちゃない。まだ横になってろよ」ヒョイ
真紅「!? じ、自分で戻れる(ベッドに入れる)のだわ! 変な所触らないで!」オロオロ
JUM「おい暴れるなよ」
真紅「だ、だって……」
真紅(戦いの時ならまだしも、何か、情けないじゃない……主人の威厳と言うか何と言うか……)
真紅(ジュンが私の事看病してくれて嬉しいけど、普段ジュンを下僕として扱ってるから何か弱みを握られた感じもして……)
真紅(こういう時、本当は甘えるべきなのにPRIDE、誇りが邪魔をして……もう、私のバカバカバカ!)
真紅(!! そうだわ。別に甘える必要はないわ。くんくんの録画の時の様に命令すれば良いのよ!)
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38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:07:44.06 ID:dUWEs1NQ0
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ポスッ
JUM「もう少し休んでろよ」
真紅「そうね。ところでジュン、私、お腹が空いたのだわ。早くそのお粥を食べさせて」キリッ!
JUM「急に態度がでかくなったな」
JUM「ほらよ。アーンしろ」スッ
真紅「ちゃんと私のお口に入れなさいよ」アーン
パクッ、モグモグ、ゴクン
真紅「美味しいわ。次」
JUM「ハイハイ」
真紅「ハイは一回」パクッ
真紅(照れる。でも、嬉しい///)
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39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:09:03.63 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「お前顔赤くなってないか?」
真紅「そ、そう?」
JUM「もしかして熱が上がったのか」ピトッ
真紅(!? ジュ、ジュンのおでこが私のおでこにTOUCH、触っているのだわ!!)ドキーン!
真紅「MAXIMUM DRIVE!!」バチン!
JUM「いでっ!?」
JUM「な、何するんだよ!!」
真紅「ご、ごめんなさい。で、でも貴方が急に私のおでこに触れたから……」
JUM「熱が上がったかどうか確かめただけだろ」
真紅「そ、そうね。私も取り乱したりして馬鹿だったわ」
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40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:09:59.87 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「全く、せっかく人が心配してるのによ」
真紅「ごめんなさい……」シュン…
JUM「そ、そこまで落ち込むなよ。ほら、お粥、また食べるか?」
真紅「え、ええ!」
パクッ、モグモグ
JUM「美味いか?」
真紅「美味しいのだわ」ニコッ
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41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:11:08.26 ID:dUWEs1NQ0
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数時間後
JUM「真紅ー」ガチャ
真紅「どうかしたの?」
JUM「そろそろ僕の部屋に行くぞ」
真紅「どうして?」
JUM「どうしてって、そりゃあお前が今使ってるのは姉ちゃんのベッドだろ? 姉ちゃんの寝る所が無いだろ?」
真紅「そ、そうだったわね。ごめんなさい。のり」
のり「いいのよ。気にしないで」
JUM「だから、僕の部屋に行くぞ」
真紅「えっ? でも、それって」
JUM「まあそれは後でな。抱っこしてやるから行くぞ」
真紅「え、ええ」
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48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:28:47.67 ID:dUWEs1NQ0
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JUMの部屋
真紅「二人とももう寝てるのね。ねえJUM、私、鞄で寝るわ」
JUM「どうしてさ?」
真紅「いくら主人とはいえ、下僕の寝床まで奪うのは気が引けるわ。それに、熱も下がったから鞄の中で眠っても大丈夫だと思うわ」
JUM「いいって。それに、熱ってのは夜にまた上がるもんなんだぞ。だからベッドで寝ろよ」
真紅「あなたはどこで寝るの?」
JUM「一階のソファーで寝るよ」
真紅「……ごめんなさい」
JUM「だからいいって」
真紅「私、出来るだけ早く治すから」
JUM「ん、わかった」ガチャ、バタン
真紅「ハア、情けないわね。私」
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49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:29:49.98 ID:dUWEs1NQ0
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翌日
水銀燈「オイッース!」
翠星石「げっ! 水銀燈!! 何しに来たんですか!?」
水銀燈「げっ! はないでしょ。何時もの様にちょっかいしに来ただけよぉ」
翠星石「帰りやがれですぅ! おめぇに食わせるタンメンはねぇですぅ!」シッシッ
水銀燈「何それひどいわねぇ。 あらぁ? 真紅はどうしたのぉ?」
雛苺「真紅は風邪なのよ」
水銀燈「風邪? ふぅん、ドールも風邪引くのね」
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51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:31:05.22 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「何だよ騒がしい……! あ、水銀燈」
水銀燈「あら、ちょうどいいわ。ねぇ、真紅はどこにいるの?」
JUM「二階の僕の部屋にいるよ。風邪引いてるから変な事するなよ」
水銀燈「しないわぁ。さすがの私も風邪で弱ってる相手にちょっかい出しても面白くないし」
JUM「ホントかぁ?」
水銀燈「あら? 信用されてないわね。まあ別にいいけど」ニカイヘピューン
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52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:32:54.18 ID:dUWEs1NQ0
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真紅(布団の中)「体が昨日より軽いわ」
水銀燈「ハァイ真紅」カヂャ
真紅「!! 水銀燈! 何しに来たの!?」ガバッ
水銀燈「あなたが風邪引いたって聞いてちょっと様子を見ようと思っただけよ」
真紅「どういう風の吹き回し? 貴女が私の心配をするなんて」
真紅(まずいのだわ。服はジュンの子供服のままだからどんな事があっても水銀燈にこの恰好を見られるわけにはいかないのだわ)ダラダラ
水銀燈「別に心配なんかしてないわ。元々ちょっかいしに来ただけだし。ただ、あなたのぶざまな姿を見たかっただけよ」
真紅「貴女らしいわね」
真紅(早く帰りなさい早く帰りなさい早く帰りなさい……)ダラダラ
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53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:34:19.62 ID:dUWEs1NQ0
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水銀燈「あなた汗が凄いわね」
真紅「風邪を引いてるからよ」ダラダラ
水銀燈「……ねえ、さっきからどうして体を毛布で隠してるの?」
真紅「ドッキーン!」カ、カクシテナンカナイノダワ
水銀燈「台詞と擬音が逆になってるわよぉ?」
真紅「べ、別に何でもないのだわ」
水銀燈「何か怪しいわね。ちょっと毛布どけなさいよ」
真紅「い、嫌よ」
水銀燈「いいからどけなさい」ギュウウウ
真紅「ひ、引っ張らないで」ギュウウウ
真紅(ダ、ダメ、力が出ない……)
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54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:35:31.75 ID:dUWEs1NQ0
-
ズルッ
真紅「あっ」
水銀燈「キャッ!!」ズルッ、ドン
水銀燈「イタタ……真紅、その恰好……」
真紅「嫌!! 見ないで!!」
水銀燈「それ、人間の子供の服よね?」
水銀燈「プ……ブヒャーヒャヒャヒャヒャ!!!」
真紅「……」プルプル
水銀燈「オケーケケケー!!!」ケタケタ
真紅「薔薇の尾(ローズテイル)!!)」
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55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:38:14.39 ID:dUWEs1NQ0
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ヘロヘロ~
真紅「!! ロ、ローズテイルが上手く出来ない……!?」
水銀燈「風邪のせいじゃない? オケケケーーー!!」ケタケタ
JUM「おい、うるさいぞ」ガチャ
翠星石「一階まで笑い声が聞こえるですぅ!!」
水銀燈「だって、オケケー、すごい似合ってるんですものオケケケオケッケー!!」ケタケタ
真紅「アーーーーン!! 屈辱なのだわーーー!!」
JUM「しょうがないだろ。他に着るものが無かったんだからさ」
水銀燈「フヒヒ、良いもの見たわぁ。そろそろ帰るわね」
真紅「もう二度と来ないで!!」
水銀燈「あ、そうそう。さっき金糸雀見たわよ。庭でずっとはいつくばってるみたい」
JUM「金糸雀が?」
外
金糸雀「桜田家に潜伏して約二日、中々家の中に侵入出来ないかしら……。
というかのりは洗濯とかで時々庭に出るのにカナに全然気付いてないかしら。いや、気付いてくれないかしら。
というかさっき水銀燈、カナの事見たのにスルーしたかしら」
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57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:42:05.60 ID:dUWEs1NQ0
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数分後
真紅「さっき興奮した&技を使ったせいで体がものすごくだるいのだわ」
雛苺「また熱が上がったのー」
金糸雀「真紅、とても辛そうかしら。それにしても服……ぷ」
真紅『ギロリ』
金糸雀「ひっ!?」
真紅「ジュン、また体が汗だらけになったから私の下着持ってきて。とっくに乾いてるんでしょ?」
JUM「ああ。大丈夫だけど」
真紅「ああ……でも自分の下着に着替えてもまた汗をかいてまたびっしょりになってまた子供服に着替えるなんて嫌」
JUM「そんな事言われてもドール用の下着なんて無いしな。僕ので我慢してくれよ」
真紅「イヤッ! これ以上辱めは受けたくないのだわ」イヤンイヤンナノダワ
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58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:43:25.87 ID:dUWEs1NQ0
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金糸雀「待って、みっちゃんはドール用の下着も持ってるからそれを使うのはどうかしら?」
JUM「マジ?」
真紅「でかしたのだわ! Air forehead!」
翠星石「じゃあとっとと持ってこいですぅ!」
雛苺「三分以内に戻って来いなのー」
金糸雀「え、あ、はい」
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59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:45:12.22 ID:dUWEs1NQ0
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その後
金糸雀「(nのフィールド経由で)持ってきたかしら」
みつ「ジュンジュン久しぶりー」グズッ
JUM「あれ? みっちゃんさんも? 仕事は?」
金糸雀「実はみっちゃんも真紅程じゃないけど風邪かしら。だから仕事休んだのかしら」
みつ「真紅ちゃんが子供服着てるの見たくて」
真紅「そのためだけに来たのね……」
みつ「ウハッ!! 真紅ちゃん萌える!!」
真紅「あまり見ないで欲しいのだわ……」
みつ「ギザ!カワ!ユス! ギ・カ・ユ! ギカユギ・カ・ユ!」プシャアアア
金糸雀「み、みっちゃん、鼻血がいっぱい出てるかしら」
雛苺「まるで某まりほりのノッポちゃんばりに鼻血出してるのよ」
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60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:46:35.26 ID:dUWEs1NQ0
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みつ「ねえジュンジュン、ジュンジュンの子供服まだある?」
JUM「はい。まだありますけど」
みつ「それ何着か貸してくれない? カナに着せてみたいの」
金糸雀「えっ? みっちゃんそれはちょっと」
JUM「いいですよ」
真紅「良かったわね金糸雀……きっと似合ってると思うわ……」ニヤッ
みつ「ハァハァ、カナ、早くお家に帰って着てみて~」ジュルリ
金糸雀「ううう……」
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61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:47:38.78 ID:dUWEs1NQ0
-
それから……
JUM「みっちゃんさんから下着借りる事が出来たから良かったけど、あの後真紅また熱が上がって昨日より酷くなってる」
翠星石「水銀燈がちょっかい出したせいですよ」
ピンポーン
JUM「ん? 誰だ?」テクテク
蒼星石「やあ、ジュン君。真紅の様子はどうだい?」
JUM「かくかくしかじか」
蒼星石「そうか。大変だね。でも大丈夫。熱をすぐに下げる物持ってきたから」
JUM「何だ?」
蒼星石「座薬だよ」
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63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:49:22.19 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「座薬ゥ!?」
蒼星石「おいおい、そこまで驚く事は無いだろ」
JUM「いや、だってさあ……」
蒼星石「ちなみにおじいさんも風邪を引いた時に使うんだ。おばあさんに入れてもらってね。勿論その逆も」
JUM「そういう余計な情報はいらない」
蒼星石「二人は夫婦である前にお尻合いなんだよ」
JUM「だからそんな情報いらねえよ!」
蒼星石「まあそれはさておき、座薬を使えばマシになると思うよ」
JUM「誰が真紅に入れさせるんだ?」
蒼星石「そりゃあジュン君に決まってるじゃないか」
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64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:51:01.79 ID:dUWEs1NQ0
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JUM「僕!?」
翠星石「だ、駄目ですぅ! 翠星石が入れるですぅ!」
蒼星石「翠星石がしたら男女のドキドキ感が無くなっちゃうよ」
翠星石「それなら尚更駄目ですぅ!! 翠星石がやるですーー!!」
蒼星石「灘神影流・一寸棒死(なだしんかげりゅう・いっすんぼうし)!!」ズボッ
翠星石「グエッ!?」バタン
蒼星石「さあ、ジュン君、翠星石が気を失っている間に真紅に座薬を入れるんだ」
JUM「雛苺に頼もうかな」
蒼星石「駄目だよ。そんな事したらジュン君に呪怨(じゅえん)使っちゃうんだからね!!」
-
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:52:03.98 ID:dUWEs1NQ0
-
JUM「わかったよ。もう……」
蒼星石「はい座薬」ヒョイ
JUM「ああ……」ヒョイ、テクテク
蒼星石「ジュン君」
JUM「何だよ?」
蒼星石「GOOD LUCK」ビシッ!
JUM「何コイツうぜぇ」
-
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:54:15.02 ID:dUWEs1NQ0
-
JUM「真紅ー」ガチャ
真紅「うーん……ジュンが溶けちゃう……溶けちゃうのだわ」
JUM「何の夢見てんだ?」
真紅「ハッ!」パチッ
JUM「起きた」
真紅「ジュ、ジュン!? 対価は……対価は払ったの?」
JUM「対価?」
真紅「……夢だったのね。夢と現実を区別出来ていなかったのだわ」
JUM「何の夢を見てたんだよ?」
真紅「ジュンが契約者で能力を使った後に対価を払わなくちゃいけないのに敵に捕まってせいで対価を払えないからこのままじゃバターの様に溶けちゃうかもしれない夢を見たの」
JUM「どこのノーベンバー11だよ。ちなみに僕の能力と対価はどんなのだった?」
真紅「自分の意思が働いている間(能力使用に意識を向けている間)、ジュンの部屋くらいの大きさの箱に自分もしくは相手を閉じ込める能力だったわ。箱は銃弾が通用しないくらいの強度を持ってたわ。
ちなみに対価は『通販でクーリング・オフをする』よ。メシエコードはJS014よ」
JUM「微妙な能力だな」
-
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:56:18.51 ID:dUWEs1NQ0
-
真紅「ところで何しに来たの? 着替え? 食事?」
JUM「う、うん。実はさ、薬持ってきたんだ。熱を下げる為に」
真紅「ありがとう。早速だけど飲ませてちょうだい」
JUM「いや……飲むのじゃないんだ」
真紅「それなら何の薬?」
JUM「……座薬」
真紅「What?」
JUM「だから、座薬だよ」
真紅「Pardon me?」
JUM「……座薬です」
真紅「灘神影流・斧旋脚(ふせんきゃく)!!」ベキィ!!
JUM「ぶっ!?」メキョ
-
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:57:31.27 ID:dUWEs1NQ0
-
真紅「座薬だなんて何考えてるのよ!! しかもレディ相手に!!」
真紅「あ……興奮したらまた……」フラッ
JUM「だって蒼星石が……」
真紅「蒼星石?」
JUM「かくかくしかじか」
真紅「今すぐ返しに行って!」
JUM「わかってるよ。畜生、蒼星石の奴、こうなる事は目に見えてたはずなのに」
ギギギギ……
JUM「ん?」ガチャガチャ
真紅「どうしたの?」
JUM「開かない」ガチャガチャ
真紅「えっ?」
-
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 22:59:00.02 ID:dUWEs1NQ0
-
蒼星石「ふふふ、ジュン君、そうはさせないよ」
JUM「蒼星石? おい、どうなってるんだよこのドア? 出れないぞ!」
蒼星石「実はドアの前にジュン君のお家にある大量のがらくたを置いたんだ。それでドアが開かないんだよ」
真紅「なっ!? そんなちゃちな体でどうやって運んだの?」
蒼星石「こんなシチュエーション、滅多にないからね。火事場のクソ力がそれを可能にしたのさ」
JUM「何と言うご都合主義」
JUM「とにかく開けろ」
蒼星石「ジュン君が真紅のお尻に座薬を入れるまで駄目だね」
JUM「お前はそれを見る事は出来ないけど」
蒼星石「No problem、問題ないよ。外でレンピカが撮影してるから」
蒼星石「さあ、ジュン君、座薬を入れないと部屋から出られないぞ」
-
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:00:51.26 ID:dUWEs1NQ0
-
JUM「この野郎……」
真紅「ジュン、どうするの?」
JUM「真紅、お尻を出してくれ」
真紅「い、嫌よ」
JUM「でもそうしないと出られないし」
真紅「イヤ! 男性にお尻を出すなんて恥ずかしいのだわ!! しかも薬を入れるなんて」イヤンイヤンナノダワ
真紅(でも、ジュンにならいいかもっていう私がいる)ドキドキ
JUM「それじゃあ持久戦に持ち込むか」
蒼星石「おっと、その時は録画してあるくんくんのビデオが消去されちゃうよ」
真紅「な、何ですって!?」
蒼星石「風邪を引いてる君はおそらくくんくんを録画していると思ってたから、調べてみたらその予想は当たっていた。だから僕の方が有利な立場にある。さあ、座薬を早く早く」ワクワク
真紅「~~~!!!」
-
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:02:14.32 ID:dUWEs1NQ0
-
真紅「ジュン……」
JUM「な、何だ?」
真紅「あまり……見ないでね」カアアア
JUM『ドキドキドッキーン!!』
真紅(こんな事になるなんて……)
JUM(あれ? よく考えてみたらお尻の穴だけじゃなくてもう一つの穴も……)
-
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:04:08.17 ID:dUWEs1NQ0
-
ペロン
真紅「は、早くして……」カアアア
JUM「じょ、女性の……!?」ハナヂガデタ
jum『出番かな?』スタンドアップ
真紅(待って? これってよく考えてみたらお尻の穴だけじゃなくてもう一つの……)
真紅「ジュン、あなたもしかしt」チラッ
JUM『ジッー』ハナヂガデテテモミチャウヨー
jum『いつでもいいよー』オッキ、オッキ
真紅「イヤアアアアアアア!!!」バキィ
jum『』グチャ
JUM「ギャアアアアアアアア!?」
蒼星石「計算通り」ニヤリ
-
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:05:53.91 ID:dUWEs1NQ0
-
真紅「イヤアアア!! ジュンに見られたのだわ。私の大切なアワビを見られたのだわーー!!」イヤンイヤンハズカシイノダワ
JUM「ごめん……真紅」
真紅「ううう……もうお父様に会えないのだわ」シクシク
JUM「真紅、僕が悪かった。つい真紅のアワビに見とれて」
真紅「イヤ! 言わないで!」イヤンイヤンハズカシイノダワ
JUM「もう一度お尻を出してくれ」
真紅「イヤ! 出せない!」イヤンイヤンナノダワ
JUM「次は気をつけるから。ちゃんと見ないように気をつけるから。jumにもちゃんと言うから!」
真紅「……ホント?」
JUM「ああ」
真紅「わかったわ。それと私も悪かったわ。熱があるとはいえアワビも見えちゃう事が頭に入ってなかったんですもの」
-
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:07:32.14 ID:dUWEs1NQ0
-
真紅「ジュン、後ろ向いて」
JUM「あ、ああ」クルッ
真紅「……もういいわよ」
クルッ
JUM「!! こ、これは!!」
真紅「ジュ、ジュン、見ないで」
JUM「右手でアワビを隠してお尻を突き出している!?」
真紅「ジュン! 解説してないで早く入れて!!」イヤンイヤンハズカシイノダワ
蒼星石(ウッハ!! 興奮してきた!!)
JUM「お尻の穴お尻の穴……これか? この小さな穴か?」
真紅「そうよ。だからそんなに見ないで早く入れて!!」カアアア
蒼星石(キタキタキタッーーーーーーーー!!!……?)
-
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:09:28.46 ID:dUWEs1NQ0
-
JUM(jumが目覚める前に早く入れなきゃ)
JUM「い、行くぞ真紅」ドキドキ
真紅「え、ええ」ドキドキ
ドキドキドキドキドキドキ、ガチャリ
JUM・真紅「え?」
この時、私は何が起きたかわからなかった。
音のする方向、部屋のドアに目を向けると、そこにはのりが立っていた。……半殺しにされた蒼星石を左手に持ちながら。
のり「二人とも盛んね~」
JUM「姉ちゃん、学校は?」
のり「今日は早く終わる日なのよ♪」
JUM「姉ちゃん、これには訳があるんだ」
のり「ええ。蒼星石ちゃんから聞いたわ」
蒼星石「ご……ごべんなばい……」
蒼星石の顔は腫れ上がっていた。ドールの顔が腫れる設定が原作にあるかどうかはわからないけど、蒼星石の顔は腫れ上がっていた。
腫れた右目からは涙が流れている。自業自得ね。
その後、蒼星石はがらくたを全部一人で片付けて、今夜の家事も一人で全部やったわ。
それと座薬はのりが入れてくれたわ。
-
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 23:11:00.03 ID:dUWEs1NQ0
-
二日後
真紅「風邪が治ったのだわ」
JUM「でも今度は僕が風邪を引いてしまった」グズッ
翠星石「真紅の風邪がチビ人間の所に引っ越したんですかね?」
JUM「多分なー」グズッ
翠星石「じゃあチビ人間、しょうがないから翠星石が看病してやるですよ」
雛苺「ヒナもやるのよ」
翠星石「いらんですぅ! 翠星石だけがやるですぅ!」
雛苺「ブッー! ヒナもやるのー!」
JUM「おい喧嘩すんな。余計熱が上がる」
真紅「私は録画したくんくんでも見るわ。ジュン、安静が第一よ」スタスタ
JUM「ん、ああ」
JUM(なんかそっけないなあ……)
-
81:まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/06/11(土) 23:13:06.17 ID:dUWEs1NQ0
-
深夜
カパッ
真紅「……」カバンカラデル
真紅「……二人とも寝てるわね」キョロキョロ
JUM『グッー』スヤスヤ
真紅「ジュンも寝てるわね」
真紅「試しにほっぺを触ってみるのだわ」プニプニ
JUM『グッー』
真紅「起きないわね」
真紅「……ありがとう、ジュン」アタマナデナデ
終わり
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82:まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/06/11(土) 23:14:46.72 ID:dUWEs1NQ0
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>>1です。読んでくれてありがとう
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88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 00:12:31.42 ID:OQ+j6ZKu0
-
乙乙
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91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:13:12.63 ID:oimu/hXf0
-
誰もいないみたいだからこっそりJUM編書いちゃおう
JUM「あ゛ぁー…」
翠星石「ひっでえ声ですねえ」
JUM「喉弱いんだ、すぐにやられる゛」 ズビズビ
真紅「情けない子ね」
JUM「誰のせいで…っ」
のり「あら駄目よぅ!寝てなきゃ」
JUM「わぷっ」
のり「心配ねぇ…JUMくん、あんまり風邪ひかないほうだけど一度ひいたらひどいから…」 オロオロ
のり「でもお姉ちゃん、学校なのよねぇ」 オタオタ
翠星石「任せるですよ、のり!翠星石がしーっかり世話をしてやるですぅ!」
真紅「のり、JUMが酸欠で震えているわ」
-
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:23:36.53 ID:oimu/hXf0
-
のり「それじゃあ、3人ともお願いね?」
真紅「行ってらっしゃい、のり」
翠星石「行ってらっしゃいですっ」
のり「お昼ごはんは冷蔵庫の中にあるから、チンしてラップして食べてねぇ」 バタバタ
翠星石「のりは本当にあわてんぼうさんですねぇ」
真紅「時間ぎりぎりまで料理の準備をしていたもの…JUMが心配だったのね」
翠星石「翠星石は早速、熱でへたったJUMのところに朝ごはんを持って行くですけど…真紅はどうしますか?」
真紅「もうすぐくんくんが始まるのだわ」
翠星石「KT(くんくんタイム)の後ですね。承知ですぅ」
・・・
翠星石「と、いうわけで!翠星石自ら朝ごはんを持ってきてあげたですよ!」
JUM「ぜっがく寝てだのにたたき起こされだ…」
-
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:33:44.92 ID:oimu/hXf0
-
翠星石「さあ心して食うです!さぁさぁさぁ」 ワクワク
JUM「……ベーコンエッグにサラダにクロワッサン」
翠星石「今日のクロワッサンはいちからじゅーまで翠星石1人で作った傑作ですよ」
JUM「重たい、無理、いらない」
翠星石「重た無理いらなぁっ!?」
JUM「頭に響くっ!?」 ガーン
翠星石「ちょ、ちょちょちょっとどういうことですかっ!翠星石の好意をむげにーっ!」 キーキー
JUM「たの、やめ…風邪ひいてるからいつものメニューなんて食べれな……やめ」 ガーンガーン
翠星石「そ、そうなんですか…?うう、でも、でも……」
JUM「うう……」
翠星石「はっ!」 ピコリーン
翠星石「風邪のときは栄養つけなきゃってのりも言ってたですぅ!」
JUM「…………分かったよ、食べるよ」
翠星石「それでこそ風邪っぴきJUMです!さぁさぁさぁ!」
-
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:44:13.67 ID:oimu/hXf0
-
JUM「もぐもぐ…」
翠星石「さあさあどうです?どうですぅ?」 ワクワクワクワク
JUM「味しない」
翠星石「ぅえっ!?そんなはずは…もぐもぐ…ちゃんとするですよ?」
JUM「風邪ひいたら味しなくなったりするんだよ」
翠星石「味が…?じゃあ、食べても分からんですねぇ……」
JUM「こりゃ結構ひど…げほげほっ!」
翠星石「大丈夫ですかっ!?ほれ、オレンジジュースを飲むですぅ」
JUM「また濃厚なの持ってきたなぁ…でもありがと」 ゴクゴク
翠星石「れ、礼には及ばんですよっ//」
-
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:50:36.73 ID:oimu/hXf0
-
JUM「ぷは…ちょっと落ち着いた」
翠星石「JUM…」
JUM「ん?」
翠星石「JUMはなになら食べれるですか?」
JUM「そうだなぁ…やっぱり消化がいいのがいい。やわらかいのとか…内臓も弱ってるからな」
翠星石「液状のものですか?」
JUM「液状のものって聞くと点滴みたいだけど…液状に近いぐらいでもいいよ。てゆーか水もいるな…」
翠星石「液状に近いのと水ですね」
JUM「……もしかして持ってきてくれるのか?」
翠星石「のりと約束したですからね。てきとーにみつくろって持ってきてやるです」
JUM「ありがとう」
翠星石「……ッ///」
翠星石「JUMはいつも通り寝てればいーですーっ!!」 ズダダダーッ
JUM「……っ!!」 ガーンガーン
-
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 01:54:58.15 ID:oimu/hXf0
-
JUM「声が大きいんだよ…!」 ガーンガーン
JUM「……」 ガーン ガーン
JUM「…やっと落ち着いてきた……」
蒼星石「……」 ジー
JUM「……ん」
蒼星石「マスター…」 ジ
JUM「……」
蒼星石「……」
JUM「…………」
蒼星石「…………」
JUM「……入れば?」
蒼星石「許可を貰ってない」
JUM「ああ、またそれかよ…いいよ入って。あと呼び方も」
蒼星石「呼び方…そうだったね」 トコトコ
-
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:00:29.44 ID:oimu/hXf0
-
蒼星石「大丈夫?JUMくん」
JUM「そういうお前も、今回も見事な変態ぶりだったな」
蒼星石「なんのこと?知らないよ」
JUM「無かったことにしようとしてるのか」
蒼星石「……そうだね」 クス
JUM「っ?」
蒼星石「今の僕ではマスターの期待にこたえられない」
JUM「ああ、なんだいいよそんなの…変態蒼は今の僕にはきついし……」
JUM「静かな方が助かる……」
JUM「…」
蒼星石「…JUMくん?寝たの?」
蒼星石「……」 ピタ
蒼星石「すごく熱い」
-
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:09:20.99 ID:oimu/hXf0
-
蒼星石「どうしよう…」
蒼星石「……そういえば、あの時は…」
蒼星石「駄目もとで行ってみよう」 トコトコ
・・・
JUM「…だから変態蒼は勘弁してくれって言ってるだろ!!」 ガバァアア
翠星石「蒼星石を変態呼ばわりとはふてえ野郎ですぅ!」 バーン
JUM「あれ…?」
翠星石「ほれ、代わりの朝ごはんを持ってきたですよ」
JUM「あ、スープだ!これなら食べれる…!」
翠星石「えっへん!急いで作ってやったんですからね!」
JUM「ああ、心して食べるよ」
翠星石「それから水も持ってきたですぅ」
JUM「水まで?なにからなにまで悪いなぁ…」
-
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:16:13.34 ID:oimu/hXf0
-
ガタゴト ズルズル
アブナイデスヨスィドリーム
JUM「…?」
翠星石「よいしょ、よいしょ」
JUM「……ちょっと待て、なんだそのたらい」
翠星石「水ですぅ」 チャプチャプ
JUM「多すぎるっ!?」
翠星石「体をきれーにするための水じゃなかったんですか?」
JUM「へっ?」
翠星石「JUM、汗だくですもの」
JUM「あ…そうか、お前そんなとこまで気を使って…」 ジーン
翠星石「そんじゃ早速ぶっかけますよ!!」
JUM「うん、ありがとう。自分でやるから下降りていいよ」
-
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:25:14.79 ID:oimu/hXf0
-
翠星石「まーったく、すーぐお礼もてきとーになるんですから」 トコトコ
JUM「行った…翠星石には申し訳ないけどぶっかけられちゃかなわないからな」
JUM「せっかくタオルまで持ってきてもらったんだし、体拭いて着替えるか」
JUM「ちょっと寝たら少しだけ元気出たし、スープのおかげで体力もついたし」 ヌギヌギ
JUM「しっかり休めば熱も下がるかも…」 ヌギヌギ
JUM「…なんか気配がするな」 ヌギ
JUM「まさかドールが来てたりして、なーんてなハハッ」 クルッ
水銀燈「……」
JUM「……」
水銀燈「いいわよ、勝手に続けて」
JUM「お前が変態かよ」
水銀燈「なんの話よぉ…」
-
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:37:43.90 ID:oimu/hXf0
-
水銀燈「私は入り口を借りにきただけ。nのフィールドへの入り口をね…誰かがフィールドへ入っていったでしょう?気配が消えたもの…」
JUM「さぁ。僕は分からないし知らない」
水銀燈「今、nのフィールドへ向かう。それは、末妹に遭遇する覚悟をしての事とみなして問題ない…そのチャンスを逃す水銀燈では無いわぁ」
JUM「どうする気だ?」
水銀燈「知らなぁい、貴方には関係なぁい…」
JUM「嫌な笑みだな……ごほごほ」
水銀燈「なぁに、アンタ風邪なの?」
JUM「実はそうなんだ……ってか見るなよ」
水銀燈「はぁ?見てないわよ、そんな貧相なモノ」
JUM「モノって、モノって。やっぱ見てたんじゃん、てか今もガン見じゃん」
水銀燈「なっ…!?」
JUM「あー恥ずかしいー すいぎんとーに僕のモノ見られちゃったー」
水銀燈「……っ///」 カァア
-
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:45:16.92 ID:oimu/hXf0
-
水銀燈「まぎらわしい言い方してんじゃないわよ!私が見たのは裸よ、裸!!」
JUM「うわっ、やっぱり裸見られてたんだ!」
水銀燈「!?」
JUM「ああ、恥ずかしいな…今もばっちり見られてるし」
水銀燈「裸のアンタと話してりゃ勝手に目に入ってくるわよ!大体なんで部屋なんかで脱いでんのよぉ!」
JUM「風邪だから、下に降りるのもきついんだって」
水銀燈「ぐ…!!」
JUM「あー変態だ、やっぱり水銀燈は変態なんだ たすけてしんくぅー」
水銀燈「…………」 プルプル
JUM(…さすがにやりすぎたかな)
水銀燈「……そう、そんなにジャンクになりたいの」
JUM「え」
水銀燈「かなえてあげる…!」 グオ
・・・
-
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:50:18.52 ID:oimu/hXf0
-
・・・
・・・
JUM「う゛……」
JUM「ぐ…がらだのぶしぶしが…いだい゛…」
JUM「記憶が無い゛…なんで僕はべしゃべしゃな゛んだ…?」
JUM「……だめだ、動けない」
JUM「調子に……のりすぎた……っ」 ガクッ
・・・
-
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 02:56:42.31 ID:oimu/hXf0
-
・・・
・・・ワァ、ナンダコレ!?
ヒドイデスネ・・・マズハ・・
JUM「」
JUM「…」
JUM「う゛……」
蒼星石「JUMくん…!大丈夫かい?」
JUM「蒼星石…水銀燈は意外と挑発に弱いよ…」
蒼星石「うん、知ってる。彼女は挑発が好きな分、挑発に弱くもある…まぁ今回は弱すぎた感が否めないけれどね」
JUM「服も着てるな。良かった…なあ、これ氷枕?気持ちいいや……」
雪華綺晶「私のひざです…」
JUM「」
雪華綺晶「ごきげんよう、マスター」
蒼星石「JUMくんは君のマスターじゃないよ」
-
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:04:16.65 ID:oimu/hXf0
-
雪華綺晶「まあ、それではどなたのマスター?」
蒼星石「僕らのマスター」
JUM「…はっ!?一瞬意識が飛んでた」
蒼星石「おかえりなさい、JUMくん」
JUM「うん、ただいま…じゃなくて、なんで雪華綺晶がここにいるんだよ!?」
雪華綺晶「桃薔薇のお姉さまの体で」
JUM「そこじゃない聞きたいのそこじゃない」
蒼星石「僕がお願いして来てもらったんだ。僕が雪華綺晶だった時、ひどく体がつめたかったから…」
JUM(アホの子おそろしい子…!) ガクブル
蒼星石「大丈夫、今この時だけは休戦だよ」
雪華綺晶「マスターが動かないお人形になってしまうのはいや」
雪華綺晶「そんなのだめ…だから私が冷やしますね」
JUM「あ、あはは…」 ガクブル
-
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:16:45.61 ID:oimu/hXf0
-
雪華綺晶「震えがひどいですわ」
蒼星石「熱が高すぎるとぞくぞくするって、マスターだった人に聞いたことがある」
雪華綺晶「体はまだまだ熱いもの…きっとそちらですね」 ギュウ
JUM「っ!」
雪華綺晶「子守唄はいかがですか…?」
JUM「い、いらない」
雪華綺晶「心臓がどきどき どきどき くるしそう…」
蒼星石「熱が上がってるんだ…雪華綺晶、もっとお願い」
雪華綺晶「はい」 ギュウウ
JUM「うわ…!わ…?」
JUM「ぁ……ぅ…………」
JUM「…」
JUM「」
蒼星石「…JUMくん?」
-
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:24:02.42 ID:oimu/hXf0
-
蒼星石「JUMくん?あれ?」
蒼星石「ねえ、もしかして生気を吸ってる?」
雪華綺晶「あたたかい…」
蒼星石「ねえったら。駄目だよ、生気を吸うのは」
蒼星石「ねえ、ねえ!」 ユサユサ
JUM「」 ドサッ
雪華綺晶「……ぁ…」
蒼星石「生気を吸ったんだね?」
雪華綺晶「いけない、ついやっちゃったの~…です」 コツン
蒼星石「雛苺の真似したって駄目だよ。僕怒ってるんだから」
雪華綺晶「ごめんなさい、青薔薇のお姉さま…マスターはしっかりひやしましたから…」
蒼星石「うん、ちゃんと謝れたからいいよ」
JUM(許しちゃだめだろ)
-
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:35:37.73 ID:oimu/hXf0
-
JUM(ああ もう スープ分の体力使い果たしちゃったじゃないか)
JUM(2人は行ったのか?)
JUM(それも分からない)
JUM(頭がぐらぐらする)
JUM(……嫌だな)
JUM(こういう時は悪い夢を見るから嫌だ)
JUM(こんな時にまで思い出したくない)
JUM(誰か 誰でもいい 誰か)
JUM(真紅……)
-
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:50:05.54 ID:oimu/hXf0
-
・・・
JUM「」
JUM「…」
JUM「ん……」
金糸雀「真紅!JUMが起きたかしら!」
真紅「あら、ようやく起きたのね」
JUM「真紅…金糸雀も…?ごほっごほっ」
金糸雀「ああっ、せきが」
真紅「手のかかる下僕だこと」 ナデナデ
JUM「背中……ごめん、けほ」
真紅「いいのよ。うつした私にも責があるのだわ」 ナデナデ
金糸雀「真紅はたま~に風邪をひくかしら。それもとびきりたちの悪いやつ」
JUM「はは、僕と一緒だ…ところでなんで金糸雀が?」
-
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 03:52:25.89 ID:oimu/hXf0
-
金糸雀「夜の間、手を貸して欲しいと頼まれたかしら」
JUM「夜?」
真紅「ええ、今は夜よ」
JUM「マジかよ…真紅はもう寝る時間じゃないのか?」
真紅「睡眠ならとったから安心なさい。金糸雀」
金糸雀「かしらかしら、カナと一緒にお昼寝したかしら~♪はいっ、どーぞ」
JUM「おかゆだ」
金糸雀「ホントはお昼ごはん用に作られた分なのよね?」
真紅「その通りなのだわ。朝、のりが時間の許す限りの想いを込めた料理」
金糸雀「チンしたのはカナよ」
JUM「…もぐ……もぐもぐ」
JUM「うまい……」
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122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 04:01:21.60 ID:oimu/hXf0
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真紅「食事を終えたら薬を飲みなさい」
JUM「く、薬?」
真紅「そんなに警戒しなくとも大丈夫よ。選んだのは人間」
金糸雀「カゼキンシネールQ~!みっちゃんが選んでくれた薬かしら」
JUM「みっちゃんが…」 ホッ
金糸雀「あっ、お水も持ってこなきゃ。ちょっと行ってくるかしら」 タタタッ
真紅「お任せするわね」
JUM「もぐもぐ…」
真紅「私がいない間、どうだったか聞いたわ」
JUM「もぐ…翠星石と蒼星石にか」
真紅「ええ。大変だったようね、JUM」
JUM「大変だったな。水銀燈や雪華綺晶まで出てきてさ」
真紅「末妹は体を冷やしに来たそうね?」
JUM「生気まで吸っていったよ」
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123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 04:09:59.55 ID:oimu/hXf0
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真紅「……」 クス
JUM「…笑いどころじゃないだろ」
真紅「いいえ、おかしいわ。だって今の話は、まるで寂しさに耐えかねていた時のあの子のよう」
JUM「?」
真紅「今回も、あの時のように呆然とし、ショックを受けたのでしょうね…今頃は泣いているかも知れないわ。心に比べると、まだ少し弱そうだもの」
JUM「…あ」
真紅「のりも遅くまで看病していたけれど、彼女は明日も学校に行かねばならないわ」
真紅「ここから先は私達ドールズが貴方を看病してあげる。夜が明けるまでずっと」
JUM「……3人で?」
真紅「ええ、その通りよ」
『JUM、早く元気になってね』
fin
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124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 04:14:21.52 ID:oimu/hXf0
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夜分遅くに支援ありがとうございました
乗っ取ったり銀様にうっかり無礼をはたらいたり蒼い子をアホにしすぎたり勝手に原作寄りにしたりしてすんませんでした
ぜんぶ深夜のテンションが悪さをしたせいです
そんじゃみんな風邪ひかないでね!おやすみなさい
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126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 04:28:36.34 ID:3JjiF2Kmi
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お疲れ様です
ローゼンSSの書き手がまた現れてくれると良いなって
本当にお疲れ様ー

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