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律「だったら帰りに、家電量販店へ寄ってみるか」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:30:13.50 ID:/oEaYmciP
- 朝 平沢家 洗面台前
ぶおー
唯「・・・調子悪いのかな」
憂「お姉ちゃん、どうかした?」
唯「ドライヤー使ってたんだけど、全然熱くないんだよね」
憂「壊れたら危ないから、使わない方が良いよ」
唯「この寝癖ってる所、どうしよう」
憂「電子レンジで、蒸しタオル作ってくるね」
唯「ありがとう、憂♪」
憂「お姉ちゃん♪」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:32:13.86 ID:/oEaYmciP
- 朝 3年生教室
唯「という訳で、ブラッシングもしてもらいました」
和「そこは唯がやってあげなさいよ。全く、憂も甘いんだから」
唯「だったら和ちゃんには、私がやってあげようか?」
和「唯に任せると、余計に乱れそうなのよね」
唯「しどいよ、和ちゃん」
律「うーっす。なんだ、和の髪がどうかしたのか」
唯「ブラッシングしてあげるって言うのに、嫌がるんだよ」
澪「常識的な反応だな」
唯「もう、澪ちゃんまでー」
紬「まあまあ。だったら間を取って、私が唯ちゃんをブラッシングしてあげる」
唯「ありがとー」
律「どの辺の間を取ったんだよ」 - 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:34:15.12 ID:/oEaYmciP
- 2年生教室
純「私もドライヤーは必須かな」
梓「確かにあれがないと、結構困るよね」
憂「お姉ちゃんも、すごい困ってたよ」
梓「唯先輩の場合は、意外とお洒落だもんね」
憂「意外じゃないよー」
純「あはは。でも私服姿も可愛いし、センスあるよね」
梓「まあ、確かに」
純「逆に、「あれっ?」っていう人は誰?」
梓「・・・そんな人はいないよ、多分」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:36:19.69 ID:/oEaYmciP
- 3年生 教室
澪「くしゅっ」
唯「澪ちゃん、風邪?」
澪「いや。ちょっとぐずついただけだ」
律「ファンだ、澪のファンが噂をしてるんだよ」
唯「いっそ、ファンを回した方が良いかな」
紬「ファンファーレと共に?」
唯、紬「あはは」
和「みんな。そろそろ先生が来るから、席に戻った方が良いわよ」
律「わずかにも揺るがないな、この女は」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:38:18.91 ID:/oEaYmciP
- 放課後、校内階段
律「軽音部の部室、1階なら良いのにな」
澪「大した段数でもないだろ」
唯「それかいっそ、エスカレーターにして欲しいよ」
律「良いな、それ」
澪「動かないと太るぞ」
唯「私は平気だよ。食べても太らないからね」
澪、紬「うぉーっ」 どたどだどた
唯「二人とも、急にどうしたのかな」
律「まあ、その辺は突っ込むな」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:40:18.53 ID:/oEaYmciP
- 軽音部部室
澪「・・・はぁ、はぁ。無駄に疲れたけど、大してカロリーは消費してないんだよな」
紬「楽して痩せる方法なんて、結局あり得ないのかしら」
唯「じゃーん、今日は家からお茶を持って来ました」 こぽこぽ
律「珍しいな。・・・というか、なんか真っ黒なんですが」
澪「黒烏龍茶だろ」
唯「そうそう。近所の人に分けてもらったから、憂が皆さんもどうぞって」
紬「烏龍茶は飲むと痩せるって言う話、結局の所どうなのかしら」
澪「100%無いな、100%」
唯「黒烏龍茶って知ってたし、澪ちゃん飲んだ事あるの?」
澪「ああ。烏龍茶を飲んで痩せるなんて、所詮気休め。信じるに値しない話だ」
律「試したお前が言うな」 ぽふ - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:42:18.35 ID:/oEaYmciP
- カチャ
梓「・・・済みません、遅れました」
唯「あずにゃん、烏龍茶あるよ」
梓「ああ、憂から聞いてます。・・・本当に黒いですね」
律「私は日本茶の方が好きだけどな」
紬「でもお茶って発酵の具合が違うだけで、緑茶も紅茶も烏龍茶も大元は同じなのよ」
梓「へー」
澪「つまり元々は同じ資質でも、育て方や環境の違いでありようが違ってくるという訳か」
唯「私と憂は、あんまり違いがないけどね」
律、澪、紬、梓(いやいやいや) - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:44:20.52 ID:/oEaYmciP
- 律「ふー。結局、全部飲んじゃったな」
紬「紅茶淹れるわね」
澪「ありがとう。・・・そういえば私達、コーヒーを飲まないな」
唯「あれでしょ。こぽこぽこぽってなる」
梓「サイフォンですか。インスタントはともかく、コーヒー豆からだと淹れるのが大変そうですね」
澪「確かに。ドリップ式だと、もう少し楽なんだろうけど」
唯「高いのかな、ああいうのって」
梓「それなりの値段にはなると思いますよ」
紬「紅茶、入りましたー」 こぽこぽ
律「まあ、このティーセット程じゃないけどな・・・」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:46:18.99 ID:/oEaYmciP
- 唯「明日は、お菓子も持ってくるね」
律「急にどうしたんだよ」
唯「いつもムギちゃんにお世話になってるし、近所で評判の美味しい店を教えてもらったんだ♪」
紬「だったら明日は、楽しみに待ってるわね」
梓「私は念のために、コンビニでお菓子を買っておきます」
唯「もう、あずにゃんのいじわる」
律、澪、紬「あはは」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:48:18.75 ID:/oEaYmciP
- 翌日 放課後、軽音部部室
唯「昨日言ってたデザートは、鯛焼きでしたー」
律「・・・餅だ。餅が入ってやがる」
梓「尻尾まで、しっかり中身が詰まってますね」
澪「うん、美味しい。・・・唯、どうかしたのか」
唯「温かいと、もっと美味しいかなと思って」
紬「確かに、家から持ってくればどうしても冷めるわね」
唯「私に、鯛焼きを温かいまま保てる能力があれば良かったんだけど」
律「平沢さん。色々違うから、その辺で止めておこうか」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:50:18.95 ID:/oEaYmciP
- 律「それか、電子レンジがあれば良いんだけどな」
梓「なるほど」
唯「そう言われてみると、この部室って家電が無いよね」
澪「あるのは、エアコンくらいか」
紬「一応、これもあるわよ。カセットレコーダー」
律「今となっては家電というより、骨董品だけどな」
唯「後はなんだろう。トンちゃんのエアコンプレッサーとサーモスタット?」
澪「つくづく、何も無いな」
梓「唯先輩なんて、エフェクターすらありませんからね」
律「私達、よく軽音部を名乗れてるよな・・・」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:52:18.71 ID:/oEaYmciP
- 澪「ただ私達は、その軽音部なんだぞ。電子レンジなんて必要無い」
律「真面目な奴め。だったら、何なら良いんだよ」
澪「パソコンかな。音源や歌詞の管理にも使えるし」
唯「澪ちゃんのブログを作ったりとか?」
紬「みおみおきゅんのもえもえきゅん☆みたいなタイトル?」
澪「作らないんだ」 ぽふ
唯「パソコンって、いくら位するの?」
澪「安い物でも、やっぱり4~5万円。それにプリンタも欲しいし、あれこれ追加したら結構な額になると思う」
梓「あまり、現実的な話では無いですね」
唯「人間、地に足を着けていかないと駄目なんだよ」
律「それはそうだが、お前が言うな」 ぽふ - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:54:18.30 ID:/oEaYmciP
- 唯「たはは。でもちょっと見てみたいよね。パソコン以外も、色々と」
律「だったら帰りに、家電量販店へ寄ってみるか」
澪「見るだけなら、まあ良いのか」
紬「私、なんだか楽しくなって来ちゃった。みんな、早く行きましょう♪」
梓(相変わらずだな、ムギ先輩は)
唯「炊飯器が軽音部にあると、色々便利だと思わない?だって、いつでもほかほかご飯が食べられるんだよ」
梓(何言ってるんだろうな、唯先輩は) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:56:18.80 ID:/oEaYmciP
- 夕方、家電量販店
律「ほー、当たり前だが色々置いてあるな」
澪「初めは、何を見に行く?」
紬「私はなんでもー」
梓「私も特には」
唯「だったら炊飯器見に行こうよ、炊飯器」
律「・・・全く理由は分からんが、要望があるのなら行くとするか」
唯「やったー。みんな、ごはんですよーっ♪」
梓(何か、色々違う気がする) - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 18:58:18.37 ID:/oEaYmciP
- 炊飯器コーナー
紬「どこまで見ても、炊飯器が並んでるわねー」
律「興味は全然無いが、これだけあると壮観だな」
澪「お米は主食だし、メーカーも色々とこだわりを出してるんだろう」
唯「こんなにあったら、どれだけでもご飯が炊けるよね」
梓「炊いてどうするんです?」
唯「もう、あずにゃん。そんなのは愚問だよー♪」
梓(で、炊いてどうするの?) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:00:18.37 ID:/oEaYmciP
- 律「しかし炊飯器を見てても、正直何の興味も湧かん」
澪「日頃お世話にはなってるけど、頻繁に買い換える物でも無いしな」
唯「えー。ご飯だよ、ご飯。はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いてもふた取るなだよ」
梓「何がどう繋がってるのか全然分かりませんし、そんなにご飯好きでした?」
唯「好きとか嫌いとか、そう言う次元じゃないね。当たり前のように、いつも私に寄り添ってくれる。飾り気のない、だけど輝き無限大だよ」
律「そこまで好きなのかよ、おい」
唯「私の中では、あずにゃんに匹敵するくらいだね」
梓(喜べばいいの、それ?) - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:02:18.60 ID:/oEaYmciP
- 律「とにかく、ここはもういいだろ。・・・ムギはどこ行った?」
澪「ああ、この裏にいる。ほら、頭」
梓「向こう側は、ホームベーカリーですか」
唯「パンも良いね、パンも」 とたとた
律「梓、浮気されちゃったぞ」
梓「むしろほっとしますけどね。そもそも私、ご飯ではないので」
律「だったら、なんなんだよ」
梓「・・・ふりかけかな。メインみたいに目立たないけど、あればみんなが喜んでくれるような存在でいたいんです」
律「その例えも、結構痛い気もするが」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:04:18.86 ID:/oEaYmciP
- ホームベーカリー売り場
紬「見てこれ、パンが焼けるんですって」
律「私の家にも、古いのがあるぞ」
紬「そうすると、毎日焼きたてのパンが食べられるって事?」
律「ああ。だけど材料費が結構掛かるから、買った方が安いし便利が良い」
紬「なかなか、上手くは行かない物なのね」
唯「だから、そういう時こそ炊飯器だよ」
紬「やっぱり世の中、ご飯なのかしら」
梓(何言ってるんだろ、この2人) - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:06:18.14 ID:/oEaYmciP
- 律「・・・澪、何見てるんだ」
澪「このオーブンレンジ、脂を落としてくれるらしい」
紬「もしかして、ノーベル賞受賞作品?」
律「何賞なんだよ、一体」
唯「でもお肉もお魚も、脂が美味しいと思うんだよね」
紬「うっ」
澪「それは確かに」
梓「食べ過ぎなければ済む話では無いんですか」
澪「・・・ムギ、何か聞こえたか?」
紬「いやね、澪ちゃん。幻聴よ、幻聴。もう、うっかり屋さんなんだから」
澪、紬「あはは」
律「お前達、まずは現実に立ち向かえ」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:08:18.58 ID:/oEaYmciP
- 梓「え、えーと。せっかくですし、音楽に関係ある物も見ましょうか」
唯「こっちに、携帯プレイヤーがあるよ」
律「コードレスで楽曲をダウンロード出来ます、か。仕組みは全然分からんが、便利なもんだ」
唯「本当、不思議だね。一体、何がどうなって伝わるのかな。あずにゃん分かる?」
梓「私も、そういう事はさっぱりです。澪先輩はどうですか?」
澪「太陽系の端を飛んでる、ボイジャー1号の電波を解析出来るくらいだぞ。それに比べれば、簡単な事だ」
唯「ふーん。それで、これはどうやって伝わってるの?」
澪「宇宙の広大さ、その深淵さに比べれば些末な話。そんな事にこだわるなんて、唯らしくないぞ」
律「分からないなら、素直に認めろ」 ぽふ - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:10:21.24 ID:/oEaYmciP
- テレビ・レコーダーコーナー
唯「あ、これが写る仕組みは私も知ってるよ。色の三原色だよね」
梓「赤、青、黄を組み合わせればどんな色も作り出せるんでしたっけ」
律「だったら録画は、一体どういう仕組みなんだ?」
澪「そんな事は分からなくても、道具という物は使い方さえ分かれば良いんだよ。楽器の構造を知らなくても、良い演奏は出来るだろ」
律「上手く逃げやがったな。・・・あれ、ムギは?」
唯「さっきからいないね。どこかで寝てるのかな」
梓「そんな、唯先輩じゃあるまいし」
唯「ひどいよ、あずにゃん」
澪「いや。案外唯の言う通りかもな」
唯「え?」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:12:18.19 ID:/oEaYmciP
- 紬「りっちゃん、はしたないわよ。私まで恥ずかしくなっちゃうわー♪」 くー
律「・・・夢の中で、私に何やらせてるんだよ」
澪「マッサージチェアか。確かにこれは、眠くなるな」
唯「そんなにこれって気持良い?」
澪「人それぞれだろ。私はちょっと苦手だし」
唯「でもこれが部室にあったら、ちょっとインパクトあるね」
律「初めて来る人は、何部か疑うだろうな」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:14:23.82 ID:/oEaYmciP
- 唯「というか、とてつもない値段だね。ギー太が買えちゃうよ」
澪「つまりレスポール自体がとてつもない値段。それに見合うだけの演奏をしないとな」
梓「はいです」
律「真面目な奴らめ。ちょっとこれに座って、リラックスしてみろよ」
澪「私は座らないぞ」
律「じゃ、梓は」
梓「私はマッサージチェア以前に、マッサージ自体やった事無いんですよね」」
唯「だった私がマッサージしてあげようか」
梓「えーと、座れば良いんですね」
唯「しどいよ、あずにゃん」
律「まあまあ。では、スイッチオン」
ぐおーん - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:16:19.22 ID:/oEaYmciP
- がしっ、がしっ
梓「あ、あの。腕と足が挟まれたんですが」
唯「圧迫コースだって。揉んだり叩いたりじゃないんだね」
梓「・・・すごい圧迫感なんですが」
唯「例えるなら、どんな感じ?」
梓「巻き寿司の中みたいな気分ですね」
律「どんな例えなんだよ、それ」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:18:18.30 ID:/oEaYmciP
- ぐおーん、ぐおーん
梓「・・・なんか、まだ締まってくるんですけど」
律「よし、ここからが本番だ。全員、中野二等兵に敬礼っ」
唯「はっ」
澪「はぁ」
ギュギュギュギュギュギュー
梓「・・・はぁ、はぁ、はぁ。ふぁわぁーっ」
紬「そんな、りっちゃん。私、もう見てられないわ♪」 くー
律「いい加減、目を覚ませ」 ぽふ
梓「ふぁーっっ」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:20:18.78 ID:/oEaYmciP
- 5分後
梓「・・・穢された」
唯「ナイスファイトだったよ、あずにゃん」
梓「拷問具ですよ、これは」
律「そうでもないぞと言えないところがあるからな」
澪「大体私の年で、肩こりもないだろ」
律「逆にさわちゃんでも連れてきてみろ。一日ここで寝転がってるぞ」
梓「それは律先輩や唯先輩が、苦労を掛けてるからじゃないんですか」
唯「しどいよ、あずにゃん」
紬「それにやっぱり、マッサージは手もみが一番よ」 わさわさ
律「どうでも良いが、その手つきは止めろ」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:22:19.54 ID:/oEaYmciP
- 唯「せっかくだし、みんなでお金を出し合って何か買って帰ろうよ」
律「あまり高く無い物を探してみるか」
澪「電池とか?」
律「・・・実用的ではあるが、実用的すぎるな」
澪「難しいな、意外と」
紬「うふふ。やっぱり、部室で使える物が良いわよね」
唯「だったら、ホットプレートは?」
梓「部室ですよ、部室。ぶ、し、つ」
紬「まあまあ。梓ちゃんは、何が良いかしら?」
梓「フォトフレームなんてどうですか?」
唯「似てるじゃない、私のと」
律「語感だけだろ、それは」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:24:18.82 ID:/oEaYmciP
- 梓「メモリーに入っている画像を、ランダムに再生とかも出来るんですよ」
律「ほー。なかなか面白そうだな」
澪「この辺が、フォトフレームのコーナーか」
唯「結構綺麗に映るんだね。ちょっと照れちゃうな」
律「気が早すぎだろ、おい」
紬「ただにテーブルの上に置くのは、危なくない?ジュースをこぼしたりしたら」
唯「その点、ホットプレートは安定してるよ」
澪「安定してれば良い訳じゃないし、飛び跳ねた脂がギー太に付いたらどうするんだ?」
梓「そもそも唯先輩は、ご飯派じゃないんですか?」
唯「考えてみたんだけど、さすがに炊飯器は無いと思ってね」
律「同じくらい、ホットプレートも無いと思うけどな」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:26:18.65 ID:/oEaYmciP
- 紬「本当は小さい冷蔵庫とかあると、夏場は良いんだけど」
澪「コーヒーミル、エスプレッソマシーン。この辺は、ムギがいるから必要ないか」
唯「あれだよね、バリスタ。バリスタ」
律「最近聞くけど、何語でどういう意味だ?」
紬「イタリア語で、大まかに言うとコーヒーやエスプレッソを入れる店員さんの事よ」
梓「紅茶を入れる人の場合は、どう言うんでしょうか」
紬「・・・強いて言うなら、紅茶を入れる店員さんね」
澪「あはははは」
紬「そ、そんなに面白かった?」
澪「あはははは」
梓(この人のツボは、たまに意味不明だな) - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:28:18.38 ID:/oEaYmciP
- 律「この辺は掃除機や洗濯機か。正直、関係ないな」
紬「ほうきやぞうきんで済むし、部として買う物でもないものね」
澪「これ、自動で掃除してくれるあれか」
唯「マンボだった?」
梓(ぼけてるのか本気なのか、分かりにくいな)
澪「ただセンサーが付いているとはいえ、楽器にぶつかったら困る」
紬「私は大丈夫だけど、ギターやベースは大変よね」
唯「そっか。でもこれって、どうやって動いてるんだろう。澪ちゃん分かる?」
澪「絶対裏返すなよ、絶対だぞ」
律「怖い想像をするな」 ぽふ - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:30:19.33 ID:/oEaYmciP
- 唯「・・・これ安いよね」
律「キッチンタイマーか。確かに安いけど、何に使うんだよ」
唯「ほら。私達って、休憩時間が長いって澪ちゃんやあずにゃんに怒られるでしょ」
梓「だから休憩時間を、タイマーで設定するって事ですか?」
唯「そう。それなら確実だし、時間を無駄にしないと思うんだ」
澪「唯らしからぬ発言だけど、一理あるな」
唯「しどいよ、澪ちゃん」
紬「まあまあ。唯ちゃんの言う通り、結構良い買い物だと思うけれど」
律「この値段なら、一人ジュース一本分くらいか。ま、妥当な所だな」
唯「これで私達は、明日から生まれ変わるんだよ」
紬「きちんとした部活にね♪」
唯、紬「あはは」
律「時が止まった気分になってくるな」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:32:18.26 ID:/oEaYmciP
- 翌日 放課後、軽音部部室
ピピピッ
梓「・・・タイマー鳴ってますよ」
唯「後10分。いや、後5分っ」
梓「朝じゃないんですから。ほら、練習しますよ」
唯「まだ良いじゃない。お茶しようよ、お茶」 プチッ
澪「あっ、タイマーがリセットされたっ」
唯「えー?それじゃ仕方ないね。もう一度時間を合わせて、休憩しないと」
澪「ゆー、いー」
律「まあ、こんな事だろうとは思ってたけどな」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:34:18.35 ID:/oEaYmciP
- 紬「唯ちゃん、ちょっとタイマー借りて良い?」
唯「良いよー」
紬「ありがとう♪」
梓「どうかしたんですか?」
紬「紅茶を蒸らす時間を計ろうと思って。多分、すごい便利だと思うのよね」
律「・・・まあ、そういうための道具だからな」
唯「やっぱり良い買い物したね」
澪「いい加減にしろ」 ぽふ - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:36:19.12 ID:/oEaYmciP
- 梓「そもそも携帯にもタイマー機能は付いてるんですし、休憩時間を計るためにタイマーは必要無かったですよね」
澪「冷静に考えてみれば、確かにそうだ。これは慚愧に堪えないな」
梓(どこまで真面目なんだ、この人は)
紬「紅茶、良い感じに蒸し上がりましたー」
唯「澪ちゃんに。まずは澪ちゃんに淹れてあげて」
紬「かしこまりましたー♪」 こぽこぽ - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:38:18.86 ID:/oEaYmciP
- 澪「・・・うん。今日も美味しい」
唯「ほら、タイマーがあって良かったでしょ」
澪「全く」 くすり
律「まあ、なんだ。キッチンタイマーはムギが使ってくれよ。一応、軽音部の役にも立ってるしな」
紬「ありがとう。私、大切に使うわね♪」
唯「いやー、照れますなー」
律「お前は少し、反省をしろ」 ぽふ
澪、紬、梓「あはは」
終わり - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:39:18.11 ID:/oEaYmciP
- あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ちなみにドライヤーは壊れた訳ではなく、「冷風モード」だったと思われます。
テーマとしては「家電を買うより、唯用のエフェクターを買うべきでは」ですね。 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:41:48.23 ID:8jlenAPy0
- 乙
素朴な感じでよかった - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:42:20.43 ID:HWdWXb9Y0
- いい空気感だった
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 19:45:09.15 ID:LdF76TpgP
- 乙
良かったよ

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