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貴音「プロデューサーを釣り上げたい」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:10:38.72 ID:4JSWD3A+0
- P「お疲れ様、今日のフェスも大盛り上がりだったな」
真美「でしょー! 褒めて褒めて!」
P「ああ、真美は偉いなー」
響「ま、真美ばっかりずるいぞ!」
貴音「あなた様、いけずです」
P「も、もちろんお前らだって偉いぞ!」
P(……どうなってんのこれ?)
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:15:28.35 ID:4JSWD3A+0
- 響「プロデューサー、えっとさ、この後って自由にしてていいだよね?」
P「ああ、帰りの電車まで3時間くらいあるから、適当にふらついててもいいぞ」
P「ただし、事故と集合時間には気をつけてな」
真美「やった! 自由行動だー!」
響「うん! それで……あの、も、もしプロデューサーがよければ…」
真美「兄ちゃんも一緒に行こうよ!」グイグイ
貴音「なんと……」
P「わ、分かったから引っ張るな」
真美「ホント!?」
P「俺も特にすることはないからな」
真美「えへへ!」
響「むぅ~……」
貴音「……」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:21:08.59 ID:4JSWD3A+0
- 真美「それじゃあさ、手繋ごうよ」
貴音「それはいけません」
響「そ、そうだぞ!」
真美「えー」
P「さすがにアイドルと手を繋いで歩くのはな……」
真美「兄ちゃんのケチ」
P「ケチとかそういう問題じゃないの」
響「真美、あんまりプロデューサーを困らせちゃ…」
真美「なら、ひびきんは兄ちゃんと手、繋ぎたくないの?」
響「そ、それは……」
P「ほら、行かないなら置いてくぞ」
真美「あ! 待ってよー!」
響「貴音、なんでちゃっかりとプロデューサーの隣キープしてるんだー!!」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:26:56.18 ID:4JSWD3A+0
- 貴音「早い者勝ちです」
真美「じゃあ真美は右側もらい!」
響「あーっ!」
響「2人ともずるいぞ…」
P「それで、どこか行きたい場所でもあるのか?」
真美「えっとねー、特に考えてないかな」
P「おいおい」
貴音「私はらぁめんなど……」
P「却下」
貴音「いけずです」
P「響はなにかあるか?」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:31:06.00 ID:4JSWD3A+0
- 響「じ、自分か!? えっと、その……」
真美「あ! 兄ちゃん、あのお店可愛いよ!」ギュ
P「だ、だから引っ張るな!」
響「あ……」
貴音「……」
真美「わぁ、このキーホルダー可愛い!」
P「アクセサリーショップみたいだな」
響「このままじゃ貴音だけじゃなくて、真美にまでプロデューサーを……」ボソボソ
響「あ、あの! プロデュー……」
貴音「あなた様」クイクイ - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:36:03.59 ID:4JSWD3A+0
- P「ん? どうした貴音?」
貴音「その、このような店は慣れていないので……」
P「そうか、まぁ貴音が来そうなとこじゃないな」
P「一緒に見て回ろうか?」
貴音「は、はい。是非に」
響「あぅ……」
真美「ねぇねぇ兄ちゃん、コレとコレ、どっちがいいかな!?」
真美「……あれ? 兄ちゃんは?」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:41:07.95 ID:4JSWD3A+0
- 響「貴音と奥の方に行ったぞ……」
真美「えーっ! ひびきん、兄ちゃんが取られるの黙って見てたの?」
響「と、取られるって…プロデューサーは誰のものでもないし…」
真美「とにかく、ほら、兄ちゃん達のとこ行くよ」
響「う、うん……」
貴音「あなた様、これなどいかがでしょう」
P「可愛いじゃないか」
真美「兄ちゃん! 真美のこと置いてくなんて酷いよ!」
P「ごめんごめん」
真美「兄ちゃんは、この2つだとどっちがいい?」
P「う~ん…俺はこっちの方が好きだな」
真美「そっか、ならこっちにするよ」
真美「もう1つは亜美のお土産にしよっと! レジ行ってくるね-!」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:46:55.64 ID:4JSWD3A+0
- P「響はなにか買わないのか?」
響「自分は……別に…」
P「そうか……響に似合うと思うんだけどな」
P「こういう感じのリボン」
響「ほ、本当か!?」
P「本当だって。ほら、こういうのなんかぴったりじゃないか?」
響「えへへ//じ、自分これ買ってくるぞ!」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:50:39.62 ID:4JSWD3A+0
- 貴音「あなた様……」ジーッ
P「あ、すまん貴音」
貴音「私にはなにか選んでくださらないのですか?」
P「貴音に!? そ、そうだな……」
P「このカチューシャなんかどうだ? 今の雰囲気も崩れないし、すごく似合うと思うぞ」
貴音「ふふ、ならば私もこれを……少しお待ちくださいな」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 23:55:56.73 ID:4JSWD3A+0
- P「さて、まだ時間あるし喫茶店でも寄ろうか」
真美「賛成ー!」
貴音「でしたら、あの店などどうでしょう?」
響「い、いいんじゃないか?」
P「そうだな、駅も近いしちょうどいいだろう」
「いらっしゃいませ」
P「よいしょっと」
響「ていっ!」
真美「させるかっ!」
響「うぎゃー! また真美に取られた!」
真美「兄ちゃんの隣ゲットだぜ」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:01:04.55 ID:33uqkSwz0
- 貴音「いいではありませんか、響」
響「う……そう、だな」
P「あんまり店の中で騒ぐなよー」
真美「はーい」
響「ごめんなさい」
P「さて、ここは俺がおごってやろう」
真美「兄ちゃん太っ腹ー! えっと真美はね、このチョコレートパフェがいい!」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:05:34.19 ID:33uqkSwz0
- P「おう、いいぞ。響は何がいい?」
響「えっと、さん…ジャスミンティーで」
P「それだけでいいのか?」
響「うん」
貴音「では、私はアイスコーヒーとこのちぃずけぇきを」
P「はいよ」
P「すみません、チョコパフェとチーズケーキ、ジャスミンティー」
P「あとアイスコーヒー2つで」
「かしこまりました」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:10:33.36 ID:33uqkSwz0
- 真美「あむ……このパフェ美味しい!」
真美「はい、兄ちゃんもあ~ん」
P「こ、こら真美、やめなさい」
真美「えー! 他にお客さん居ないし大丈夫だって」
P「そういう問題じゃないの」
真美「じゃあ兄ちゃんが真美にあ~んして!」
P「だからな……」
真美「ほら、お店のおじいちゃんもテレビに夢中だしさ……」
P「はぁ、1回だけだぞ」
真美「やった! あ~ん」
P「あーん」
真美「ん…美味しい!」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:16:52.19 ID:33uqkSwz0
- 貴音「あ、あなた様、私も……」
P「た、貴音もか!?」
貴音「あ~ん……」
P「っ…仕方ないな」
貴音「ん……ふふ、真、美味です」
P「まったく、もう少しアイドルって自覚を持ちなさい」
響「うぅ…」
響(遠慮なんかしないで、何か頼めばよかったぞ…) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:20:24.52 ID:33uqkSwz0
- 「間もなく、終点、東京です……」
P「さあみんな、着いたぞ」
P「車を駐めてある場所まで少し歩くけど」
P「ああそれと、今日は直帰でもいいが、みんなはどうする?」
真美「うーん、真美はまっすぐ帰りたいかな。亜美にお土産渡さなきゃだし」
響「自分もいぬ美達を散歩に連れて行かないと…」
貴音「では、私もそうさせていただきます」
P「了解、ならまず真美の家だな」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:25:40.28 ID:33uqkSwz0
- 亜美「お帰りぃ→!」
真美「ただいま→!」
P「ほら、荷物はこれで全部か?」
真美「うん、ありがと兄ちゃん!」
P「それじゃ、ゆっくり休めよ」
真美「じゃーねー!」
亜美「それで、兄ちゃんとはどうなったのかな?」
真美「ど、どうって、なにもないよーだ!」
真美「それより、ほい! お土産」
亜美「わーっ! ありがと真美!」
亜美「あ、そうだそうだ」
真美「どったの?」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:31:11.53 ID:33uqkSwz0
- 亜美「なんかねー炊飯器が壊れたとかで、今日は外食にしようって」
真美「ホント!? やったね」
亜美「真美が疲れてるならお弁当でもって言ってたけど」
真美「真美も外食がいい!」
亜美「ですよねー」
真美「ねー」
P「さて、着いたぞ響」
響「うん、ありがとうプロデューサー」
響「お疲れさまー!」
P「おう、お疲れ!」
P「あとは、貴音だな」
貴音「……」
貴音「あの、あなた様」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:35:20.81 ID:33uqkSwz0
- P「どうした?」
貴音「その、もし宜しければ、これから食事など…」
P「え? 今からか?」
貴音「いけませんでしょうか?」モジモジ
P「う~ん、俺は帰って仕事しなきゃならんし……」
貴音「……」シュン
P「で、でもちょうど夕飯時だし、駅前の店おごるって約束してから行ってないからな」
貴音「では!」パァ
P「ラーメン、食べに行くか」
貴音「はいっ!」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:41:42.04 ID:33uqkSwz0
- 真美「外食だー!」
亜美「食うぞー! …およ?」
真美「どしたの亜美?」
亜美「あれって兄ちゃんじゃない?」
真美「ホントだ、お姫ちんもいる」
P「ここ、ここ。この間開店してから結構人気でさ」
貴音「入れるでしょうか?」
P「いつも混んでるんだけど……今日はちょっと待てば入れそうだな」
貴音「よかった……」ホッ
P「あはは、そんなにラーメンが食いたかったのか?」
貴音「ち、違います! 私のわがままで、あなた様に余計な時間を取らせていますから…」
P「気にするな。さすがに俺だって晩飯は食うし、それが貴音と一緒なんてこの後の仕事もやる気が出るよ」
貴音「あ、あなた様、そのような冗談は……勘違いしてしまいます」
真美「何話してるんだろ…」
亜美「遠くて聞こえないよー」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:45:11.05 ID:33uqkSwz0
- 真美(今日はまっすぐ帰るって言ってたのに……)
真美(みんなに嘘ついて会ってるなんて……もしかしてデート!?)
亜美「せっかくだしちょっとからかって来よーか」
真美「だ、ダメだよ亜美!」
亜美「え? なんで?」
真美「とにかくダメなの!」
真美(これでホントにデートだったら真美……)
亜美「ちぇーつまんないの」
真美「それよりも、ほら、今日は真美達の好きなとこ行っていいって!」
亜美「ホントに!? えーとねー、それじゃあ……」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:51:00.26 ID:33uqkSwz0
- 響「ここ2,3日ちゃんと散歩させられなかったからって」
響「ちょっと遠くまで来すぎたかな」
いぬ美「ワンッ」
響「え? このリボン? いいだろー!」
響「今日の帰り、プロデューサーが選んでくれたんだ」
響「えへへ///」
いぬ美「バウッ」
響「どうしたんだいぬ美?」
貴音「ふふ、ごちそうさまでした。あなた様」
P「美味しかったな、また来ようか」
貴音「是非、ご一緒致します」
響「あれって、プロデューサーと……貴音?」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 00:56:04.35 ID:33uqkSwz0
- 響(今日はまっすぐ帰るんじゃ……)
響(あんなに仲よさそうに歩いてるなんて)
響(これって、デート……?)
いぬ美「クゥン?」
響「……」
響「いぬ美、帰るぞ」
響(そっか……プロデューサーは貴音のことが)
響(自分のことなんか……全然、そういう風には…)
響(それなのに、貴音には負けないなんて……自分が馬鹿みたいだぞ)
響「うぅっ……ぐすっ…」 - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:01:04.77 ID:33uqkSwz0
- 真美「おっはよー兄ちゃん!」
P「おはよう」
貴音「おはようございます」
響「はいさい……」
P「おはよう、貴音、響」
真美「んっふっふー! 今日は兄ちゃん、真美とずっと一緒だよね?」ギュ
P「まぁ、大体はそうだな。あと仕事の邪魔だから離れような」
真美「えー兄ちゃんのケチ」
P「そういう問題じゃないの」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:05:13.03 ID:33uqkSwz0
- P「さて、今日はみんな都内だが、場所はバラバラだ」
P「さすがに中学生を1人で仕事に出せないから、俺は真美について行く」
P「響は電車に乗るまでは律子がついてくれるはずだ」
P「貴音は悪いが、1人で行ってくれ」
貴音「あなた様……」ウルウル
P「今日は我慢してくれ、な?」
貴音「……致し方ありません」
P「響も大丈夫だよな?」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:10:21.49 ID:33uqkSwz0
- 響「な、なんくるないさー!」
響「自分、プロデューサーなんか居なくたって平気だぞ!」
P「そうか、安心したよ。律子もよろしくな」
律子「任せてください」
真美「ね、そろそろ出発する時間だよね?」
P「そうだな。それじゃ、今日はみんなしっかりな」
真美「行ってきまーす!」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:15:24.63 ID:33uqkSwz0
- P「真美、シートベルトはちゃんとしろよ」
真美「アイサー!」
P「今日はいつにも増して元気いいな」
真美「だってそりゃ……///」
P「ん?」
真美「なんでもない!」
P「おいおい……まぁ、とにかくだ。今日は雑誌の取材だから、その元気さで色々話してくれ」
真美「ラジャー!」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:21:06.72 ID:33uqkSwz0
- 「ではまず、皆さんとても仲がいいことで有名ですが……」
真美「えっとね、真美はユニットのみんなとはいつも……」
「なるほど、つまり……」
P(よし、真美の方は順調だな)
P(この時間だと響は休憩かな、電話で様子を確認するか)
響『プロデューサー! 何か用なのか?』
P『いや、ただ響は順調にやってるかなって』
響『こっちは問題ないぞ! だから様子なんて見なくてもいいさー!』
P『そ、そうか……えっと、響、どうかしたのか?』 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:26:31.91 ID:33uqkSwz0
- 響『どうかしたって? 自分はいつも通りだぞ』
P『ならいいけど、悩み事があるなら俺に相談するんだぞ』
響『そ、そんなの自分の勝手だぞ!』
P『あ! ちょっと、響?』
P「……何か怒らせたかな?」
P「ま、後で確かめるとして、次は貴音だな」
真美「兄ちゃーん!」
P「お疲れ、休憩か?」
真美「うん。ちょっと休んで1時間くらい大胆だってさ」
P「対談な、いっぱい記事にして貰えるように頑張らないとな」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:30:41.89 ID:33uqkSwz0
- 真美「うん!」
真美「兄ちゃんは何してたの?」
P「俺は響に電話して様子を聞いて、今から貴音にも様子を……」
真美「あ、あのね! タイダンの時は兄ちゃんも一緒に居て欲しいなーって」
P「俺が?」
真美「ダメ?」
P「いや、ダメじゃないけど……」
真美「なら決定ー! ほら、もう休憩終わるよ!」グイ
P「引っ張るなって」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:35:36.15 ID:33uqkSwz0
- P「お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
P「いえ、こちらこそ。お気を付けて」
真美「お仕事終わりー! 兄ちゃん、どこかお昼行こうよ!」
P「ああ、いいぞ」
真美「やった→!」ギュウ
P「だ、だから抱きつくのはやめなさい」
真美「どうせ誰も見てないっしょ」
P「そう思って、もしどこかの記者にパパラッチされたらどうするんだ?」
真美「ま、真美的にはそれはそれで」
P「まてまて」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:41:13.33 ID:33uqkSwz0
- 真美「だって、真美と兄ちゃんが付き合ってるって思われるんでしょ?」
P「そうだ。そんなことになったら、ユニットのイメージも落ちるし」
P「事務所にだって迷惑が掛かる」
真美「でも……」
P「それに、俺みたいなおっさんがなんて、真美も嫌だろ?」
真美「そ、そんなことない!!」
P「えっ? ど、どうしたんだ真美」
真美「そんなことないもん!」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:46:52.26 ID:33uqkSwz0
- P「あ、ありがとう、真美」
P「でもな、アイドルっていうのは……」
真美「そんなの関係ない! 真美は兄ちゃんが好きなの!」
P「お、おい……それって、あれだよな、プロデューサーとして慕って…」
真美「兄ちゃんのバカ!! そうじゃないの! 真美は、本気で兄ちゃんのこと……」
P「真美……」
真美「うぐっ……ひっく……」
P「と、とにかくここじゃマズい。車で話そう」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:51:02.40 ID:33uqkSwz0
- 真美「ううっ……っ……」
P「あのな真美、アイドルは恋愛にシビアで、恋愛禁止ってところも多い」
P「もちろん、俺としては絶対にダメってことはないが……同級生とかならともかく」
P「プロデューサーなんて世間から何を言われるか分からない」
P「だから真美……」
真美「そんなのが聞きたいんじゃないもん!」
真美「アイドルが恋しちゃいけないなんて、真美だって知ってるよ」
真美「真美は、兄ちゃんのホントの気持ちが知りたいの!!」
P「……分かった」
真美「兄ちゃん!?」ドキ
P「…すまない真美。俺は、おまえの気持ちには応えられない」
真美「っ……」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 01:55:11.98 ID:33uqkSwz0
- P「……」
真美「他に……好きな人がいるの…?」
P「……ああ」
真美「それってひびきん? お姫ちん?」
P「そ、それは……」
真美「お姫ちんなの?」
P「うっ……」
真美「そっか……」
真美「ぅっ……うわぁああああん!」
俺は泣き続ける真美を事務所へ送った後、逃げるように響の元へ向かった。 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:00:24.03 ID:33uqkSwz0
- P「はぁ……悪いことしちまったな」
P「これからどうすれば……」
響「あ、プロ……」
響「なにしに来たんだ、プロデューサー?」
P(う…こっちもこっちで大変そうだ……)
P「なにって、響の様子を見に来たに決まってるだろ」
響「今日は真美と一緒じゃなかったの?」
P「もう終わったよ。元々半日だったし、その後は響と貴音の様子を見に行くつもりだった」
響「こっちはもう終わりだから、プロデューサーはもう帰っていいぞ」
P「はぁ……なぁ響、俺なにか悪いことしたか?」
響「べ、別に……プロデューサーには関係ないぞ」
P「なら何でそんなに機嫌が悪いんだ?」
響「だから、悪くないし、悪かったとしてもどうでもいいでしょ!」
P「どうでもいいわけないだろ!」
響「どうでもいい! 自分のことなんて放っといて、貴音のところに行けばいいだろ!」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:05:34.06 ID:33uqkSwz0
- P「そんなこと出来るわけないだろ! 響は俺にとって大事なアイドルなんだ」
P「困ってるなら力になりたい。だから、怒ってる理由くらい教えてくれ」
響「そ、それは……」
響「……」
響「自分、見たんだぞ……昨日帰った後、プロデューサーと貴音がデートしてるとこ」
P「えええ!?」
響「じ、自分だってプロデューサーのこと好きなのに!!」
響「貴音達に負けないようにしようって思ったのに……」
響「プロデューサーは貴音のことが好きで……自分なんて最初から…」
響「そう思ったら悲しくなって、自分が惨めで……わけわかんなくて」
響「いっそのことプロデューサーに冷たくして、嫌われた方が諦められるって……それで…」
響「なのに、なんでそんなに優しくするんだ!」
響「これじゃ、諦められないぞ……」
P「ひ、響? えっとだな、まず、あれはただ晩飯を食いに行っただけで」
響「え……?」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:10:21.88 ID:33uqkSwz0
- P「別に俺と貴音が付き合ってるとか、そういうのは全くないから」
響「……」
P「……」
響「うぎゃー! 自分、なんかすごい恥ずかしいこと言った気がするぞ!!」
響「ぷ、ぷぷプロデューサーが好き…なんて//」
P「あ、あのな響」
響「も、もう言っちゃったなら、返事が聞きたいさー!////」
P「そ、それは……」
響「プロデューサーはプロデューサーだし、付き合えないのは分かってるさー」
響「でも、その、そういうのはなしで、純粋なプロデューサーの気持ちを……」
P「……」
響「……」ドキドキ - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:15:45.50 ID:33uqkSwz0
- P「ごめん……」
響「ぷろ……でゅーさー…?」
P「響のことは好きだ、でも、響が望んでるような好きじゃない」
響「……」
P「ごめんな」
響「……そっか、ざ、残念だぞ。で、でも嫌われてはないなら…」
響「……やっぱり、貴音が好きなのか?」
P「……」
響「違うって、突っ込んで欲しかったぞ……」
その後、一言の会話もないまま事務所の前で別れ、俺は貴音を迎えに行った。 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:21:06.46 ID:33uqkSwz0
- P「お疲れさま」
貴音「あなた様!!」ウルウル
P「た、貴音、どうしたんだ?」
貴音「それは私の台詞です。今日は様子を見に来れぬほど距離はございませんでしたのに……」
貴音「来てくださらないばかりか、電話すら…」
P「すまない、少し立て込んでて……」
P「仕事の方は?」
貴音「上手くいきました」
P「そうか、えらいぞ」
貴音「あなた様、そのような子供扱いは……」
P「ごめんごめん」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:26:40.08 ID:33uqkSwz0
- 貴音「……あなた様、浮かない顔をしていますが、何かあったのですか?」
P「え? いや、別に……」
貴音「私にも言えぬようなこと、なのですか?」
P「そう、だな……」
貴音「私はあなた様のお力になりたいのです」ギュ
貴音「どうか、話してはくださいませんか?」
P「……車で話そう」
貴音「はい」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:30:21.54 ID:33uqkSwz0
- 貴音「それで、あなた様……」
P(あいつらだって勇気を出して告白してきたんだ)
P(俺が貴音との関係をうやむやにしてたら、あいつらに合わせる顔がない)
P「貴音」
貴音「えっあ、あの///そのように見つめられては」カァ
P「貴音、好きだ」
貴音「あなた、様……このようなときに冗談など…」ドキドキ
P「冗談なんかじゃない! 俺は貴音が好きだ」
貴音「わ、私も……同じ気持ちです」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:35:19.19 ID:33uqkSwz0
- P「そ、それじゃあ…」
貴音「あなた様、お慕い申しております…うっ…っ…」
貴音「これは……っぅぅ…嬉しいはずなのに、涙が…」
P「貴音、俺も嬉しい……ただ、ひとつだけ聞いてくれ」
貴音「っ…なんでしょう?」
P「……」
P「俺たちはアイドルとプロデューサーだ」
P「ユニットもこれからというときに、俺たちが付き合っていては、スキャンダルの種を自ら蒔くことになる」
貴音「そ、それは……どういう」
P「俺は貴音が好きだ。でも、付き合うことは出来ない……」
貴音「っ! そんな、好き同士が共にあってはならぬ道理など……」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:40:54.35 ID:33uqkSwz0
- P「それはそうだが、他の2人も俺にとっては大切な存在だ」
P「俺たちの勝手であいつらをこれ以上傷つけたくない」
貴音「これ以上……?」
P「実は今日、真美と響に告白されたんだ」
貴音「え……」
P「もちろん断った。貴音が好きだからだ」
貴音「……」
P「しかし、そのせいであいつらを傷つけてしまった」
P「その上、このユニットやアイドル生命まで危険にさらすなんて、俺には出来ない」
貴音「ですが……私はもう、あなた様の気持ちを知ってしまいました」
貴音「この感情を押し殺すなど、私には出来ません」 - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:46:23.56 ID:33uqkSwz0
- P「俺だってそうだ……だ、だから、こうしないか」
P「何年後か分からないけど、貴音達がアイドルを無事に引退したとき」
P「その、俺と、結婚してくれ」
貴音「っ!!?」
貴音「ま、真、いけずです」
貴音「こんな……どうして断ることができましょう」
P「貴音?」
貴音「その、よろしくお願いいたします////あなた様」
P「あ、ああ///」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:51:13.39 ID:33uqkSwz0
- 貴音「ですが、少しはいちゃいちゃしても……」
P「そ、そうだな。バレない程度には」
貴音「では、このくらいは問題ありませんね」ギュ
P「さ、さすがに腕組みは……ていうかほら、これから運転するし」
貴音「いけずです……」
P「えっと、ホントに人目がないときな」
貴音「はいっ!」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:56:22.39 ID:33uqkSwz0
- P「た、ただいま戻りましたー」ソーッ
律子「プロデューサー殿!!」
P「は、はい!!」ビク
律子「真美と響、帰ってからずっと泣きっぱなしなんですけど、どういうことですか!?」
P「そ、それはですね……」
律子「事情を聞いても話してくれないし、プロデューサー、プロデューサーってうわごとみたいに…」
小鳥「それってなんか失恋したみたいですねぇ」
P「……」
律子「……」
小鳥「ぴよ……?」
律子「プロデューサー!!! ま、まさかアイドルに手を出して……」
小鳥「ってことは本命は貴音ちゃん!?」
P「ちょ、ちょっと落ち着いて……」
律子「言い訳は無用ですよ!」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 02:59:22.16 ID:33uqkSwz0
- 貴音「律子、小鳥嬢、私達はそのような関係ではないですよ」
律子「え!?」
小鳥「ピっ!?」
真美「っ!」ピク
響「!」ドキ
律子「で、でも!」
P「ほら、貴音もこう言ってるし……」
真美「ねぇねぇ、これって真美達にもまだチャンスあるのかな」ヒソヒソ
響「自分、もう自信ないぞ……」ヒソヒソ
真美「へぇ~なら、真美だけでお姫ちんから兄ちゃんを奪っちゃおうかな」
響「そ、そんなのずるいぞ」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 03:01:17.93 ID:33uqkSwz0
- 真美「んっふっふ→早い者勝ちだもんね!」
真美「兄ちゃんー!!」ギュ
響「あ! 真美! ぷ、プロデューサー!!」ダキ
貴音「……」ギュウゥ
P「え!? あ、あの皆さん…?」
律子「……」ゴゴゴゴ
P「ひぃっ!」
おわり - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 03:25:28.40 ID:5rCMo+OH0
- 乙
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/13(土) 03:31:31.58 ID:LMruAEuEO
- 乙でござった!

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