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姫子「竜華さんに…会いたかです」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:00:51.47 ID:5pJ81k4Do
- インハイ後
新道寺部室
姫子「準決勝…もんすごい試合やったね」
煌「ええ、とてもすばらでした」
姫子「(大将戦…穏乃ちゃんや淡ちゃんも手ごわかったけど…)」
姫子「(千里山の人…ええタイミングで和了してて…)」
姫子「(ちょっと冷淡でぶちょーに似とっし…カッコよかったなあ…)」ポー
煌「姫子、どうしました?」
姫子「竜華さんに…会いたかぁ…」トタトタ
煌「ふむ…姫子があんなになっているのも珍しいですね」
煌「竜華さん、とは…確か……」
ダダダダ ッダァン!
哩「姫子、なんばいいよっとね!」
煌「すばらッ!?」
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:01:51.96 ID:5pJ81k4Do
- 煌「ぶ、部長…どこから出てこられたんですか?」
哩「どこからでもええばい!それより、なんね!」
煌「………はい?」
哩「清水谷は碌な女やなか!」
哩「怜竜だけかと思いきや、他の女も総なめにしよる!」
哩「淡竜、洋竜と…節操ないにもほどがあるったい!」
哩「そいで……うちの姫子やと…」
哩「姫竜なんて絶対につくらすっか……!」ギラギラ
煌「あ、あのー…部長」
哩「なんか!」
煌「姫子が先ほど大阪に行くと出てゆきました」
哩「なんとォ!?」
ダダダッ
煌「部長も出て行かれました…」
煌「さすがに九州の女性は情熱的ですね、すばらです」
煌「私も心配ですし、行きましょうかね」トタトタ - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:02:32.34 ID:5pJ81k4Do
- 新大阪駅
姫子「勢いに任せて大阪に来たのはええけど」
姫子「こっからどうすっか全く決めとらんばい」
姫子「千里山で検索、かな…」ポチポチ
怜「あれ、新道寺の…」
姫子「!千里山の…園城寺さん、ですか?」
怜「せやで。確か、姫子ちゃん、や んな?」
姫子「…はい!」
怜「こんな所で、どないしたん?旅行?」
姫子「いえ…その………」モジモジ
- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:04:52.10 ID:5pJ81k4Do
- 怜「そんな、モジモジしてから」
怜「思い人に会いに来たみたいやなぁ?」ニヤニヤ
姫子「………はい」
怜「え、マジで…(冗談やのに)」アセッ
姫子「……あ、の!千里山に行きたかとです!」カァ
怜「(ほんでうちらの所か…)」
怜「(この子と当たったのは、竜華やけど………)」
怜「(………いや、ないな。竜華はありえへん、うん)」ブンブン
怜「(た、たぶんセーラやろ)」
姫子「お、園城寺さん…?」
怜「………ええで。連れてったるでー。ついでに打とうや」
姫子「あ、ありがとうございます!」
――
小倉駅
哩「こ、小倉に着くまでにえろう迷ってしまった…」
「こだま760号が参ります~」
哩「こだま…ええい!新幹線に乗っとったらいつか大阪に着くばい!」
哩「待っとれ姫子…おまんの貞操は私が守るっ!」ゴッ
- 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:08:00.64 ID:5pJ81k4Do
- 千里山部室
怜「ここやで」ガラガラ
セーラ「おーっす…って、お前、新道寺の…」
姫子「鶴田姫子です…すみません突然」
泉「なしてここに来はったんですか?」
姫子「………それは…」オロオロ
姫子「(竜華さんに会いに来たなんて、言えない……)」
怜「打ちに来たんや、打ちに!ほら、半荘やろうや、姫子ちゃん?」チラリ
姫子「(…助かった……園城寺さん、ありがとうございますっ)」
怜「(ええよ、セーラに早うアタックし)」ニコ
船Q「ほな、みなさん打ちよってください。私清水谷先輩呼んできます」ガラガラ
姫子「!」
怜「………!(まさか、こいつ…)」ゴオオ
セーラ「おー、怜はやる気十分やな。ほな、やろうか!」
――
新幹線内
「次はー、厚狭ー、厚狭です。降り口は~」
哩「………どがんしてこげに山口は駅が多いとね!」イライラ - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:10:44.24 ID:5pJ81k4Do
- 姫子「………ラス…」ズーン
怜「うちが………トップやな」ドヤッ
セーラ「………んあー、もう怜凄すぎや」
泉「いつもですけど…はぁ、3チャかぁ…」
ガラガラ
姫子「!」
竜華「わー、ホンマに姫子ちゃんがおる!」
姫子「りゅ、竜華さん………」
怜「(『竜華さん』、やと…ウチは『園城寺さん』やったやないかい!)」
竜華「久しぶりやなー、元気しとった?」ニコッ
姫子「っ!げ、元気にしとりました…」ドキドキ
怜「(……この子、ホンマに竜華狙って…)」
竜華「今終わったところ?ウチとも打とう!」キラキラ
姫子「…………はい!」
怜「(……竜華、愛想振り撒かんでや……)」イラ
- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:15:54.92 ID:5pJ81k4Do
- 怜「………じゃあ私抜けるわ。ちょっと休んでくるで」フラフラ
竜華「あっ、怜、大丈夫?」ギュッ
姫子「!」
怜「……別に肩持ってくれんでも歩けるで。」フィッ
怜「じゃあ、楽しんで」スッ
ガラガラ
怜「(………また素直やないことをしてもうた…)」ズーン
パタン
竜華「怜……………」
姫子「(竜華さん……)」
竜華「……ああ、姫子ちゃんごめんな?やろうか」ニコッ
姫子「は、はいっ!(…園城寺さんには申し訳なかやけど…)」
姫子「(今を、楽しませてもらいます)」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:16:41.84 ID:5pJ81k4Do
- 新幹線こだま内
「次はー、岡山ー、岡山ー、終点です」
哩「………え、これ大阪まで行かんと…?ど、どうすれば……」
――
新幹線のぞみ内
「次は~新大阪~新大阪です。降り口は~」
煌「さすがにのぞみは速いですね。すばらです」
煌「しかし…部長がいなかったのはすばらくない。先のに乗っていかれたのでしょうか…」
煌「迷っていたら心配です…ちょっと町を探してみましょうか」
- 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:17:40.30 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「終わったな、ウチがトップやっ!」ドヤッ
セーラ「1000点差でドヤ顔すなや…」
姫子「(3チャで終わってしまった…恥ずかしかぁ…)」
泉「」カタカタ
竜華「姫子ちゃんは和了点高いけど突っ張り過ぎやな…」
竜華「大将やし、オリも考えて打ったらええと思うで?」
姫子「あ、ありがとうございます…」カアッ
船Q「もう終了時間ですし、終わります?」
竜華「そやな。じゃ、怜呼んでくるわー」トタトタ
姫子「…あの!竜華さん……」
竜華「ん?何ー?」
姫子「もしよければ、この後二人で……ご飯、行きませんか?」
竜華「?ええけど…………」
ガララッ
怜「あかんでっ!」
竜華「あ、怜」
姫子「!」
- 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:18:48.35 ID:5pJ81k4Do
- 怜「竜華っ!」ギュッ
竜華「んー?どないしたん?」
怜「きょ、今日体調悪いから、一緒に帰ろう?」ケホッ
竜華「ほ、ホンマ!?大丈夫……?」
セーラ「(…いや、さっきの勢い考えたら、嘘って普通わかるやろ…)」
船Q「(先輩は多少アホやから仕方ないと思います)」
姫子「…………あ、じゃあ、大丈夫ですよ、ウチは……」
竜華「姫子ちゃん…………」
竜華「………………怜」
怜「…………?」ギュ
竜華「ごめん、今日はセーラに連れて帰ってもらって?」ナデナデ
怜「!?」
姫子「!?」
泉「(うわ………)」 - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:20:07.80 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「せっかく姫子ちゃん福岡からきてくれたからな、案内したげたいんよ」
怜「……………んぅー」ギュウ
竜華「はーなーしーてっ!」
バッ
怜「あっ………」シュン
竜華「……ん、じゃ、セーラよろしく!」
セーラ「………おう(お、俺か………)」
泉「(先輩、ドンマイです………)」
竜華「怜、帰ったらご飯食べてすぐ寝るんよ?無理せんようにな?」
怜「…………………うん」
竜華「……じゃ、姫子ちゃん、行こう?」
姫子「……え、でも…………」
竜華「来てもらったのに、半荘二回打っただけで帰るなんて勿体ないやん!」
竜華「ほら、行くで?」ギュッ
怜「!」
姫子「あっ………(手…………)」カァッ
竜華「?んじゃ、みんな、また月曜ねー!」
ガラガラ
怜「…………」ジワッ
怜「りゅうかぁ………」ポロポロ
セーラ「…………はぁ」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:23:39.33 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「さてさて、なに食べたい?」
姫子「…えっ、と」マッカ
竜華「?ああ、手繋ぎっぱやったな、ごめん」パッ
姫子「あっ……(勿体ないこつしてもった…)」
姫子「あの、園城寺さんは…良かったんですか?」
竜華「怜?…心配は心配やけど、セーラもおるしな、たぶん大丈夫や」
姫子「でも……」
竜華「ええってええって!気にせんで!」
竜華「食べたいもんなかったら、適当に案内するでー!こっちや!」ダッ
姫子「……ま、待ってください…」
姫子「(対局ん時とは違って、優しか人ばい…)」
姫子「(…あ、訛らんようにせんば)」
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:25:22.59 ID:5pJ81k4Do
- 怜「りゅうかぁ…りゅうかぁ」グスグス
セーラ「べ、別に地方から出てきた子を案内しとるだけやで?」
船Q「そうですよ、あの顔はやましいこと0です。保証します」
怜「でも……ウチよりあの子とったぁ……」エグエグ
泉「(あーめんどくさい)」
バッタァン!
怜「!?」
哩「清水谷竜華はどこっおっかああああああ!!!」
泉「わ、新道寺の…」
船Q「(……めんどくささ倍プッシュやな)」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:27:46.83 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「ここや!最近出来たたこ焼屋さんやで」
姫子「わー、良い匂い…」フラフラ
竜華「普通のも美味しいけどな、明太チーズ入りのも案外美味いねん」
姫子「明太と言われると福岡県民としての私の血が騒ぎますっ…!」
姫子「……佐賀出身なんですけどね」エヘヘ
竜華「ふふっ、姫子ちゃんはおもろいなぁ」クスッ
竜華「………なら、1パックづつ買って半分こしようや」
姫子「はっ、はい!」
姫子「(半分こ…竜華さんと……)」ドキドキ
煌「おや…こんな早くに見つけられるとは、すばらですっ」
煌「…でも、あの中にいきなり顔を出すのも無粋というものですね」
煌「少し様子を見ましょうか」
- 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:30:06.60 ID:5pJ81k4Do
- 哩「なんかちゃ!あの清水谷は!」
怜「こっちの台詞やっ!哩姫があろうにそっちのは…!」
哩「姫子は何も悪くなか!」
怜「ちゃうわ!あの子は泥棒猫たい!許せんと!」
哩「それを言うなら…清水谷はァ…タラシったい!」
怜「竜華はタラシやない!ウチ一筋やっ!」
哩「姫子やって私一筋ばいっ!」
ギャーギャー
セーラ「…………うるせぇ」
船Q「(なんでか園城寺先輩が博多弁を使っとるな…しかも微妙に間違ってる)」
泉「(…どうやって収拾つけるんやコレ………)」
- 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:32:58.58 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「美味しいなぁ」モグモグ
姫子「本当ですね」モグモグ
竜華「姫子ちゃん、一個ちょうだい!」
姫子「ぶちょーのも、ひとつ欲しかです……って、あ」
竜華「………ええよっ」
竜華「ウチも『ぶちょー』やしなっ!」フフッ
姫子「す、すいません…」カアア
煌「……尾行はストーカーみたいで、すばらくないですね」モグモグ
煌「…あっ、このたこ焼き本当に美味しいですね。買って帰りましょうか」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:34:40.65 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「じゃ、ひとつあげるで!はい、あーん」
姫子「!?い、いやっ!」
竜華「?(怜は普通に食べるのにな…)ほらっ」ズイ
姫子「……あーん」パクッ
モグモグ
竜華「普通のも美味しいやろー?」
姫子「(緊張しすぎてなんもわからん)……はい」
竜華「ここのネギマヨがな、怜がめっちゃ好きなんよねー、……」
姫子「……………」
煌「遠目からだと…イチャイチャしているようにも見えますが…」
煌「(姫子は、清水谷さんに部長を重ねてるだけのようにも見えます…)」
煌「(……本当に清水谷さんが好きなのでしょうか……?)」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:37:00.34 ID:5pJ81k4Do
- 哩「………姫子ぉ…」
怜「…ウチより……姫子ちゃんがええんやな…」
哩「やから、姫子が清水谷なんぞを取るわけないっち言いようばい!」
怜「なんや!負け犬がピーピーうるさいわ!」
哩「なんやとぉっ!」
ギャーギャー
船Q「………お二人さん」
哩「なんねっ!」
怜「止めるな船Q!」
船Q「…少し、冷静に考えて下さい」
怜・哩「?」 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:38:19.92 ID:5pJ81k4Do
- 船Q「園城寺先輩は清水谷先輩を姫子ちゃんから取り戻したい」
船Q「白水さんは姫子ちゃんを清水谷先輩から取り戻したい」
船Q「……行き着く目的地を考えたら、お二人は仲間になるんやないですか?」キラン
怜・哩「!」
怜「新道寺っ!」アクシュ
哩「園城寺っ!」アクシュ
セーラ「(浩子っ!すばらやっ!)」
泉「(すばらです!船久保先輩ッ!)」
船Q「(我ながら…完璧っ!)」スバラッ - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:38:57.91 ID:5pJ81k4Do
- 哩「ほいたら行くばいっ!」
怜「竜華のことやからあそこのたこ焼屋行って…」
怜「今頃公園に向かっとるで!」
哩「そうかッ助かる!案内してくれっか!」
怜「任せときっ!」
哩「千里山の方々、騒がせたな!園城寺、行くばいっ!」
ガラガラ
バタバタバタ……
セーラ「……………」ハァ
泉「…そういや九州に台風近づいてるみたいですよ」
船Q「…その情報いらん……いや、なんでもないわ」
セーラ「……部室から台風が去っただけで御の字や」 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:40:01.35 ID:5pJ81k4Do
- 公園 ベンチ
竜華「んー!ええ天気やなー!」
姫子「本当ですね。福岡はちょっと雨模様でしたけど」
竜華「ほんまかー、そういや台風らしいもんな!」
姫子「そうですよー」
竜華「雨の日は怜が大変やねん!この前もな…」
姫子「…………………」
姫子「(無意識なんやろうけど…)」
姫子「(竜華さん、さっきから園城寺さんの話ばっかりばい)」
姫子「(…やっぱり、竜華さん……)」
- 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:41:09.86 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「……姫子ちゃん?大丈夫?」
姫子「………え?っあ、大丈夫です!すみません」アセッ
竜華「ちょっと連れ回したからなー、疲れた?」
姫子「………えと」
竜華「膝枕したるわ、おいで?」ポンポン
姫子「へっ?」
竜華「ほらっ…ね?」ニコッ
姫子「…………」ドキッ
姫子「……………失礼します」ポスン
竜華「いらっしゃいー♪」
姫子「(やばい)」
姫子「(りゅ、竜華さんに、膝枕してもらっとお…)」ドキドキ
竜華「やっぱり姫子ちゃんは可愛いなぁ~♪」ナデナデ
姫子「………っ」カアア - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:43:12.84 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「もうすぐ世代がわりやなぁ、部長は姫子ちゃんがやるの?」
姫子「……いいえ、花田がやります」
竜華「ああ、すばらさんか」クスクス
竜華「ウチは浩子がやるで。秋季や春季で当たったらよろしゅうな」
姫子「(竜華さんは………)」
姫子「(私の事ば後輩としか見とらんったい)」
姫子「(この気持ち、伝えんば…)」
竜華「姫子ちゃん?」
姫子「(園城寺さんと、同じ土俵にも立てんばい)」
姫子「………あの、竜華さん…」ムクリ
竜華「うんー?」
姫子「私、私………」ドキドキ - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:43:59.32 ID:5pJ81k4Do
- ダダダッ
哩「清水谷っ!」
姫子「ぶ、ぶちょお…なんでここに……?」
怜「竜華ぁ!」
竜華「あれ、怜ようなったの?」
怜「竜華ぁ………!」ゴオオオ
竜華「え、なに?」
哩「おまん…私の姫子をっ…たぶらかしおって…!」ツカツカ
姫子「(ぶ、ぶちょお、今、『私の』姫子っち……)」カァ
怜「ウチがおるのに、なんで姫子ちゃんなん!」ツカツカ
竜華「ちょ、待ってーな、話が見えない…」
煌「(姫子、姫子、ごたごたしてるうちに少しこちらへ)」コソコソ
姫子「(は、花田まで!?)」 - 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:45:48.69 ID:Bif+CRU3o
- さすがすばらっ!
哩先輩と怜は落ち着けww - 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:50:45.96 ID:5pJ81k4Do
- 哩「清水谷ぁ…!人の女を寝取った罪は重いぞ……!」キッ
怜「竜華!」ギュウ
竜華「ちょっ…怜、苦しいって……」
怜「もう…ウチの所から……離れんで…っ!」
竜華「離れる、とかそんなんやないって…」
竜華「今日だって姫子ちゃんに大阪案内してただけで…」
怜「じゃあさっきはなんしよったと!」
竜華「(博多弁!?)」
哩「膝枕しよったろうに!ぬけぬけと『案内だけ』なっぞ言ゆるなぁ…!」ゴオ
竜華「ひ、姫子ちゃんが疲れてたみたいやったから…」
怜「竜華は疲れとる子みんなに膝枕するんか!?」
竜華「……(あかんの……?)」
――
セーラ「竜華も鈍いよな」
泉「自分が園城寺先輩好きってことすら気づいてないですしね」
船Q「さすがに今日のイベントで気付くんじゃないんですかね」
セーラ「やとええな……」 - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:52:34.68 ID:Bif+CRU3o
- 無自覚なのか
怜頑張れ - 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:58:12.99 ID:5pJ81k4Do
- 公園内 すこし離れたベンチ
煌「ここならいいですかね」
姫子「ぶ、ぶちょーも花田も」
姫子「なんでここにおんしゃーと?」アセアセ
煌「姫子がふらふらと大阪に行ったから心配でついてきたんですよ」
煌「部長も同じです。姫子が心配だったみたいで」
姫子「私が……心配…?」
- 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:59:02.23 ID:5pJ81k4Do
- 煌「インハイが終わってから、部長と全然会われていなかったですよね」
姫子「うん……受験やし忙しいっち思って…」
煌「姫子は寂しかったんじゃないんですか?」
姫子「うん?」
煌「部長と話したいけど、受験だって気を遣ってしまって話せないから、」
煌「寂しさがたまっていたんだと思いますよ」
姫子「そう、なんかな……」
煌「清水谷さんも対局中は部長に似てますしね」
煌「知らず知らず部長に重ねて、好きになってしまったのではないでしょうか?」
姫子「……(確かに、竜華さんが私とおるとき園城寺さんのこと考えようみたいに)」
姫子「(私も、部長のことばずっと考えよった)」
煌「…部長は、姫子さんが心配で、勉強ほって大阪に飛んでくる、人ですよ?」
姫子「!」 - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:07:17.00 ID:5pJ81k4Do
- 怜「竜華ぁ…」ジリッ
哩「清水谷ぃ…」ジリッ
竜華「(ほ、ホンマになんなんやこれ…)」アワアワ
姫子「………………ぶちょー」
哩「!姫子………」
姫子「……ご心配おかけして、すみませんでした」ペコリ
姫子「…でも、私を心配して、大阪まで来てくれたん……」
姫子「とても、嬉しかです」カァッ
哩「…………」
姫子「……え、っと」
姫子「竜華さんと色々喋って、思ったんです」
竜華「?」
姫子「私、やっぱりぶちょーが好きです」
哩「ひ、ひめこ………」
哩「………私も、好いとうばい…」ギュッ
姫子「………ぶ、ぶちょー」カアア
竜華「(……そんな話、したっけ……?)」 - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:15:23.76 ID:5pJ81k4Do
- 新大阪駅
姫子「花田も、わざわざ大阪まで、ありがとうね」
煌「いえいえ、私は本場のたこ焼きを買いに来ただけですから」
哩「清水谷、園城寺、色々と迷惑かけたな、すまんかった」
竜華「いや、全然…(何があったのかほとんどわからないまま解決していた)」
怜「…………大丈夫や」ギュッ
竜華「怜?」
姫子「また来ますから、話聞いてくださいね、竜華さん!」
竜華「うん、ええよ!またおいで!」
怜「…………」イラッ - 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:16:24.95 ID:5pJ81k4Do
- 竜華「新幹線、こだまには乗らんようにね。大阪まで来んからな」
哩「!」
怜「……『さくら』か、『のぞみ』やで」
姫子「分かってますよー!では、また!」
プシュー
竜華「(さて…………)」チラッ
怜「…………」ジトッ
竜華「………ネギマヨ、食べに行く?」
怜「…………うん」ギュッ
――
ガタンガタン
煌「(これにて、一件落着ですかね!すばらですっ)」キラン
煌「(…園城寺さんの問題も残っていますが…それはまた今度としましょう)」
おわり - 35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:24:31.50 ID:5pJ81k4Do
- キャラ崩壊も甚だしいです
申し訳ないです - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:33:24.83 ID:Dc6Srj6Ho
- 乙ー!
哩と怜の反応がめっちゃ面白かった!
続きの怜竜期待してますで!
煌は天使 - 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:38:41.83 ID:Gq+TjOHMo
- すばらです乙乙!
哩姫は正義
怜竜も楽しみにしてます!

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