スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
まどか「わぁーここがブンブンかぁ」
-
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:28:08.19 ID:JelBXWw10
-
某所
まどか「どうも!」
ほむら「…なに?急に呼び出して」
さやか「いやいや、久しぶりだね~」
ほむら「はい?久しぶりって、いつも学校で」
まどか「うん。ホント久しぶりだね!」
ほむら「…」
-
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:33:55.43 ID:JelBXWw10
-
ほむら「何なの?この集いは」
まどか「えっとね、今から皆で旅行しようと思うの!」
ほむら「急ね」
さやか「まぁまぁ時は金なりって言うじゃん」
ほむら「何をいいたいのかまるでわからないわ……それでどこに行くの?」
まどか「気になる?気になるよね?」
ほむら「え、えぇ…まぁ」
まどか「それじゃあさやかちゃんフリップ持ってきて~」
さやか「ほ~い」
ほむら「(何故にフリップ?)」
-
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:38:34.17 ID:JelBXWw10
-
さやかによってキャスターがついた台座に赤い垂れ幕が掛かったフリップらしきものが運ばれてくる
ほむら「どうやってこんなもの…」
さやか「まぁまぁ」
まどか「ところでほむらちゃん。ほむらちゃんはどこか行きたい所とかある?」
ほむら「私は特に…」
まどか「ありますよね?」
ほむら「いえ、だから」
まどか「海外とか行きたいですよね?」
ほむら「え、あの…」
ほむら「まぁ…行きたいといえば行きたいけれど」
さやか「クックックッwww」
-
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:43:18.12 ID:JelBXWw10
-
まどか「実はこれから行くのは……」
まどか「海外です!」
ほむら「……まぁそう言うと思ったわよ」
さやか「くっくっくwww」
まどか「何処にいくと思う?」
ほむら「どこかしら……」
まどか「もうー、前にほむらちゃん行きたいなぁって行ってたじゃん」
ほむら「えっ!まさか…」
まどか「まさかの…?」
ほむら「アカプル…コ?」
まどか「アカプルコ………」
まどか「ではありません!」
ほむら「なによ!」
さやか「クックックッww」
-
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:47:29.93 ID:JelBXWw10
-
まどか「ごめんごめん」
さやか「まぁまぁ」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん?私の好きなものはなにかな?」
ほむら「え?(私!っていうべきなのかしら…)」
まどか「ヒントは黒くてぇ…」
ほむら「私ね!」ホムホム
まどか「違うよwwサッカーだよwwサッカーボールって黒いよね」
ほむら「」
さやか「wwwww」
-
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:57:04.60 ID:JelBXWw10
-
まどか「今ね、シンガポールで日本代表がW杯の予選をやってるの」
まどか「だからそれを見にいこうと思います!」
ほむら「サッカー…なのね」
まどか「あとね?そのままアンコールワットっていう世界遺産も見たいの」
ほむら「カンボジアまで行くの!?」
さやか「まぁまぁ~。それじゃあルートを説明するよ」
さやか「まず空港にいって飛行機でシンガポールまで行きます。その日はシンガポールで泊まって、次の日スタジアムまで行ってサッカーの試合を見ます」
さやか「試合を見たらまた一泊してマレーシアのクアラルンプールまで行きます。」
ほむら「マレーシアへはどうやっていくの?」
まどか「電車で行くの!ほむらちゃんって普段から疲れてそうだから、まったりゆったりと。急いで行くのなんて野暮だよ」
ほむら「ちょっと言葉にトゲがあるみたいだけど……それは魅力的ね」
-
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:02:18.46 ID:cYckhuL10
-
さやか「でしょでしょ。シンガポールから列車に乗ったらマレーシアのクアラルンプールという所まで移動するわけ」
さやか「着いたらまた一泊して、また列車にのれば後はカンボジアまで一直線!って感じ」
ほむら「なるほど、行程は分かったわ。けど旅費はどうするの?」
ほむら「これだけ泊まったらさすがにお金が…」
まどか「あー平気だよ。マミさんに全額出させたからww」
さやか「クックックッwww」
ほむら「」
-
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:02:40.41 ID:IYFmjgAs0
-
マミさん……
-
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:05:29.94 ID:cYckhuL10
-
ほむら「…ところでさっきから気になってたんだけど、貴女はどうしてカメラを構えてるの?」
杏子「あたしはカメラマンらしい」
まどか「旅の思い出がないと寂しいもんね」
さやか「うんうん。それじゃ早速空港にいこーう」
まどか「マミさんには向こうのカップラーメンでも買って帰ればいいよね」
ほむら「……」
-
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:07:44.67 ID:KuSC4mAJ0
-
あんこはうれしーポジションなのか
-
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:11:31.42 ID:cYckhuL10
-
こうしてまどか一行は日本を飛び出してシンガポールへ向かった。
行程は滞りなく消化出来、初めは懐疑的だったほむらもすっかりリラックスしてるようであった。
そして一日目が明けて…
まどか「サッカーだぁぁぁ!」
ほむら「貴女がサッカーファンとは知らなかったわ…」
杏子「なぁさやか。スタジアムでもカメラ回すの?」
さやか「バカ。そんなことしたらFIFAに喧嘩売られるでしょうがっ」
杏子「ふーん。へーい」
スタジアムに到着した一行は三時間近くサッカーを愉しんだ。
まどかは終始興奮し続け、日本が点を決めればヘドバンをかまし、相手チームが決めたら中指を立ててファックとか叫んでいたが、ほむらは敢えて見て見ぬフリをした。
-
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:13:15.07 ID:IYFmjgAs0
-
マドカァ……
-
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:17:54.70 ID:cYckhuL10
-
そんなこんなであっという間に二日目の夜になる。
まどかは興奮覚め上がぬ様で、深夜までほむらを付き合わせて熱心にサッカー講義をしていた。
いくら思い人の趣味とはいえ流石に疲れてしまったのか、ほむらは我先にとベッドへ向かった。
そして3日目が迫り…
まどか「さて…今日からが…」
さやか「本番だね…!」
杏子「なぁ。なんでこんな面倒なことすんの?」
まどか「ぇえ?狼狽するほむらちゃんが最高に可愛いからに決まってるじゃない」ウェヒヒ
さやか「あんたは黙ってカメラ回してればいいのっ」
杏子「ちぇ…」
まどか「それじゃあ…明日は気を引き締めて!」
さやか・杏子「おうっ」
こうして夜はふけていった。
-
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:24:51.99 ID:cYckhuL10
-
明る朝。
さやか「はい、おはようございますっ」
まどか「いやぁ昨日は楽しかったね!」
ほむら「…まぁ何よりだわ」
さやか「さて。今日からアンコールワットへ向けて移動するよ」
ほむら「ええ」
まどか「何でも行くと人生観変わっちゃうんだってね~」
まどか「私も人生観変えちゃおうかなぁ…」
ほむら「え?」
まどか「女の子同士でも、ね?結婚とかってしていいと思うようになりたいなぁって」
ほむら「へへへ、そ、そう。そうね、へへへ」ホムホム
杏子「そんじゃそろそろ行こうぜー」
さやか「待った!その前にちょっと気合いれとこうよ」
ほむら「気合?」
-
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:32:58.49 ID:cYckhuL10
-
まどか「そうだね。さぁほむらちゃん!」
ほむら「え、え?私がなに?」
さやか「カメラに向かって『今からアンコールワットへ向けて行くぞ!』ってやんの」
ほむら「ちょ、なんで私が…」
まどか「ささぁ!ほむらちゃんっ」
ほむら「もう……じゃぁ」
ほむら「今からアンコールワットへ向けて……行くぞ…」ホムホム
まどか・さやか・杏子「おう!」
こうして一行は列車乗り込み、十時間に渡る漫遊を楽しんだ。
思ったよりも駅弁が美味しかったせいかほむらの機嫌は終始良く、時にはまどかの肩にもたれて寝言をいうくらいにリラックスしていた。
若干なし崩しではあったものの、この時のほむらは絶頂を迎えていたのである。
その数時間後にあんな目に遭うとも知らずに彼女は幸福感に浸りきっていた。
-
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:40:21.07 ID:cYckhuL10
-
三日目の夜。
何事もなくホテルに着いた一行はゆったりと夜を過ごしていた。
まどか「あっという間にここまできちゃったね」
ほむら「そうね」
さやか「いやぁ楽しかったねぇ」
まどか「ほむらちゃん?カンボジアに着いたら何かしたい事はあるの?」
ほむら「ええ。旅行雑誌によれば現地の古式マッサージが相当気持ちいいらしくって。そこに行ってみようかと」
さやか「いいねぇ。ほむらって色々気苦労が絶えなそうだしねwwくっくっ」
ほむら「(我関せず、って感じが苛つくわね)」
杏子「ジィー」
-
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:53:43.27 ID:cYckhuL10
-
さやか「(まどか、そろそろ)」
まどか「(うん!)」
まどか「そういえばマレーシアといえばジャングルだよね」
ほむら「そうなの?アマゾンとか、アフリカとかじゃなくて?」
まどか「うん。マレーシアにもおっきなジャングルがあるんだよね」
さやか「へぇー動物もたくさんいるんだろうねぇ」
まどか「きっといっぱいいるよ!天然の動物園みたいな感じじゃないかな」
ほむら「そうなのね。まどかは物知りね」ホムホム
まどか「あははwwそんなことないよぉ」マドマド
まどか「きっとどんな動物でもいるよ!」
さやか「流石にそれはないでしょーw」
まどか「いるってーw」
-
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:54:55.36 ID:cYckhuL10
-
さやか「じゃあさースカイフィッシュとかいるわけ?」
ほむら「…は?」
まどか「いるよー。なにせジャングルだもん」
さやか「えー!いないでしょww」
まどか「絶対にいるよ!」
さやか「いないって」
まどか「いるってば!!」
さやか「いないよ!!」
ほむら「(そもそもスカイフィッシュは動物なのかしら…)」
-
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:59:53.55 ID:cYckhuL10
-
さやか「ハァハァ…じゃあまどかはいるっていうのね!?」
まどか「うん!スカイフィッシュがいるね!!」
さやか「はっ!居ないっていうなら今のうちよ」
まどか「だからいるって言ってるでしょ!!」
ほむら「ふ、二人とも落ち着いて…杏子も何とかいってよ」ホムホム
まどか「杏子ちゃんもいると思うよね!?スカイフィッシュ!」
杏子「いやぁ流石にいないんじゃねえかな」
まどか「…うぐぐぐ」
さやか「ほら!やっぱりジャングルにスカイフィッシュなんているわけないんだ」
まどか「……分かったよ」
ほむら「ま、まどか?」
まどか「そこまで言うんだったら見に行こうよっ!」
ほむら「はぁ?」
-
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:03:25.93 ID:cYckhuL10
-
さやか「なにいってんのよww…ねぇ、ほむら?」
ほむら「え?えぇ…」
さやか「ねぇ本気なの?」
まどか「本気だね」
さやか「本当にジャングルいくの?」
まどか「うん」
さやか「じゃあアンコールワットは行かなくていいのね!?」
まどか「いいよ、そんなん!ジャングル行こうよ!」
ほむら「えぇぇぇぇ!?」
-
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:07:17.87 ID:cYckhuL10
-
ほむら「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
さやか「あぁん?」
まどか「どうしたの、ほむらちゃん」
ほむら「わ、私もスカイフィッシュは居ると思うわ!」
まどか「でしょーw いるよね!」
ほむら「だからジャングルへは行かなくても…」
さやか「はぁぁぁ!?ジャングルにスカイフィッシュがいるっての?」
ほむら「え、いや…えっと」
さやか「だったら見に行こうよ!」
ほむら「…こんなの絶対おかしいわ」
-
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:11:28.55 ID:cYckhuL10
-
ほむら「ちょっと待ってよ…まったりゆったりと旅するんじゃなかったの?」
ほむら「美味しいご飯食べながら価値観変えにいくんじゃなかったの!?」
まどか「クックックッww」
さやか「はぁ?そんなゆるい旅を私らがするわけないっしょw」プクク
ほむら「そ、そんな」
さやか「あ、明日からのご飯はこれだかんね」
カップラーメン
ほむら「」
-
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:14:35.77 ID:hWnLRryu0
-
さやかちゃんマジ藤村
-
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:18:11.09 ID:cYckhuL10
-
ほむら「最初からこのつもりだったのね…!」
まどか「ごめんね。ほむらちゃん」
さやか「クックックッwwwwまぁいいじゃん。たまにはこういうのも」
まどか「そうだよっ。たまにはスリルも味わわなきゃ」
ほむら「(毎日味わってるつもりよ!)」
ほむら「けどジャングルに行くとして何処に泊まるの?ジャングルでしょ?」
さやか「あぁ大丈夫、大丈夫。明日から行くタマン・ヌガラ国立公園はその名の通り国立公園だから宿泊施設があるんだよ」
ほむら「さらっというけど、公園に宿泊施設って意味わからないわ…」
-
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:25:07.34 ID:cYckhuL10
-
さやか「なにせ総面積4000キロの公園だからね」
ほむら「よんせっ!…気が遠くなるわ」
まどか「平気だよ、ほむらちゃん。宿泊施設は公園の入り口にあるし、何も四千キロをくまなく練り歩くわけじゃないしね」ウェヒヒ
ほむら「そ、そうなの。ていうか貴女はなんでそんなに楽しそうなの?」
さやか「それじゃあ明日からの本当のルートを言うよ」
さやか「まずバスで数時間移動します。その後ワニのいる川をボートで六時間ほど渡ります。はい、到着です」
ほむら「ワニのいる川を六時間……ですって」
杏子「ヒヒャヒャww」
ほむら「何が面白いのよ」
-
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:32:03.29 ID:cYckhuL10
-
さやか「あ、言い忘れてたけど…」
ほむら「なによ」
さやか「明日から泊まるところって、今泊まってるホテルみたいな綺麗なところじゃないからね」
ほむら「……」
さやか「その代わりすごい所を予約できたの!」
まどか「そうなんだよ!虎や象が見れるっていう小屋をさやかちゃんが」
ほむら「待ちなさい。小屋って、小屋ってなに?」
まどか「なにって動物観察小屋のことだよ~」
さやか「現地ではブンブンって呼ばれてるんだって。ジャングルのど真ん中に建ってて、そこで一晩中動物観察できるんだってさ」
ほむら「ジャングルの奥で、一晩、過ごすの?」
まどか・さやか「うん」
ほむら「」
まどか「しかも二日間だよ!」
ほむら「」
-
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:37:46.12 ID:cYckhuL10
-
ほむら「…貴女たちは人の誕生日をそんな場所で迎えさせるつもりなの?」
さやか「あ、やっぱ覚えてたんだwwwwww」
ほむら「…」ホムホム
さやか「あーぁしょぼくれちゃってさ。まったく転校生はかわいいなぁ~」
まどか「でしょでしょ?」マドマド
さやか「さっきもさぁ、夕飯食べながら楽しそうに古式マッサージの話しててさぁ」
さやか「『明日はきっと楽しい一日になるわ』とか言っちゃってwww」
さやか「その時私らはみんな思ってたよ」
さやか「お前今騙されるよってwwwクックックッww」
ほむら「」ブチッ
-
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:44:07.67 ID:cYckhuL10
-
さやか「ちょwwwほむらwwやめなってww」
ほむら「それが!イイ歳した女が!やることな、の!」ポカポカ
さやか「痛い痛いwwwわかった、わかったからww」
ほむら「ハァハァ…!」
さやか「クックックッwwwいま首しめられたよwww」
ほむら「生まれて初めて美樹さやかの首を締めたわ…」
まどか「まぁまぁ二人とも」
杏子「さてと、そろそろ寝ようぜ。明日早いんだろ」
さやか「そうだね。クックックッwww」
ほむら「…本当に息の根止めてやろうかしら」
こうして三日目も過ぎていった。
-
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:50:09.15 ID:cYckhuL10
-
四日目の朝。
四人はホテルの前でタマンヌガラ国立公園に行きのバスを待っていた。
さやか「はい、どうも!」
まどか「おはようございます!」
さやか「いやぁー昨日は楽しかったねww」
まどか「そうだねー。だけどさやかちゃん、昨晩うなされてなかった?」
さやか「あれ…?」
ほむら「当然の報いよ…」
さやか「ま、まぁまぁ」
ほむら「昨日はつい取り乱してしまったけど、思えば貴女たちも私と一緒に行くのよ?」
ほむら「私だけを行かせるなら兎も角、貴女たちもあっさり私と同じ目に逢うのよ??」
まどか・さやか「そうでした……」
杏子「おーい、バスきたぞー」
-
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 01:56:11.74 ID:cYckhuL10
-
あからさまにテンションダウンした二人と残りの二人は到着したバスに乗り込み、座り心地の悪さに耐えながら、数時間後船着き場に到着した。
そのまま四人はカヌーにモーターをつけた様なみすぼらしいボートに乗り込み、六時間ほどワニの川を進んでいった。
道中、猿やきれいな鳥を見つけ杏子ひとりは興奮していたものの、残る三人は明らかにしょぼくれていた。
先ほどのバスと木製の船の座り心地の悪さが相まって、そろそろお尻の感覚がなくなろうとしていた頃、ようやくタマンヌガラ国立公園の入り口へと辿り着いた。
-
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:00:03.58 ID:cYckhuL10
-
まどか「つ、着いたねー!」
さやか「ここがタマンヌガラかぁーうーん森臭いなぁー!」
杏子「(もう苦しそうだな)」
ほむら「…前説はいいから。とりあえず今日の宿泊先へいってちょうだい。何も今日からブンブンに行くわけじゃないでしょ」
まどか「そうだね…。いこうか」
さやか「うん…」
杏子「ケツ痛いなぁ」
-
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:03:59.00 ID:cYckhuL10
-
さやか「はい!というわけで近くのホテルにチェックインしました」
まどか「大変だったね…まだお尻が痛いよ…」
さやか「だねぇ。そして蒸し暑いねぇ」
まどか「うん。さやかちゃん、クーラー点けようよ」
さやか「そうだね。…あれれー?クーラーのリモコンはどこかなー?」
ほむら「…現実逃避はその辺にしときなさい。停電してるじゃない」
まどか・さやか「」
-
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:08:23.71 ID:cYckhuL10
-
ほむら「ブンブンで使うための小型ライト、早速使っちゃってるわね」
まどか「うん…」
ほむら「嫌よ、ブンブンでライト切れるなんて。ジャングルの中をライトも無しに一晩過ごすなんて嫌だから」
さやか「うぅ…」
まどか「私達はただほむらちゃんの驚く顔が見たかっただけだったのに…w」
さやか「ねぇ…w」
ほむら「それにしたってリスキーすぎるでしょ!これならまだ落とし穴にでも落としてくれた方がよっぽどいいわ!」
さやか「まぁまぁ…」ショボーン
まどか「(今度やってみよ)」
-
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:15:26.00 ID:cYckhuL10
-
さやか「…さて!仕切り直して!」
まどか「うん!」
さやか「ブンブンへ行くのは明日だけど、
今日は今日でイベントを用意してあります」
ほむら「?」
さやか「その名もナイトジャングルウォーク!」
ほむら「…」
さやか「某サファリパークのナイトサファリみたいに、ガイドさんの案内で夜のジャングルをウォーキングしちゃいます!」
ほむら「けど虎とかも出るんでしょ…大丈夫なの?」
まどか「平気だよ。ガイドさんもついてるし(平気だよね…)」
さやか「大丈夫でしょ。ちゃんとコース辿っていくみたいだし(たぶん…)」
ほむら「…」
杏子「(シカみれねえかなぁ)」
-
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:22:57.49 ID:cYckhuL10
-
その夜。四人は長袖長ズボンに着替え、頭にライトを装着し万全の体制でジャングルへ出発した。
少し日本語が出来る現地のガイドのおかげで多少気持ちは和らいだものの、普段まったく行く機会がないジャングルを前に異様な緊張感は拭いきれないままであった。
まどか「さっきから虫ばっかだね」
ほむら「そうね。虫は苦手だから見ててもあまり楽しくないわ」
さやか「まったく虫が苦手な癖になんでジャングルなんか入ったんだよ…」
ほむら「…は?」ブチッ
さやか「…さやかちゃん失言でした」
その時だった。
ガイド「シッ!…ストップ…」
一同「!!!」
-
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:28:21.49 ID:cYckhuL10
-
まどか「(え!まさかホントにスカイフィッシュ!?)」
さやか「(虎か、虎なんだ…あたしってほんと馬鹿)」
ほむら「」失神寸前
杏子「ぅぉぉぉぉ…!」
ガイド「ライト、カメラオンリー…」
ガイドの指示で杏子以外の面々はライトを切った。
辺りは相変わらず静寂に包まれているが、視界を奪われたことで緊張感はさらに増しつづけている。
杏子は先頭のガイドの隣まで移動して、先の茂みにいる何かをカメラ越しに見つめた。
-
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:34:18.35 ID:cYckhuL10
-
杏子「うぉぉぉ…シカじゃんよぉ」
さやか・まどか・ほむら「えっ」
杏子「シカいっぱいいるよ!うはぁ…かわいいなぁ」
さやか「な、なんだよ。てっきり虎かと思ったじゃん」
ほむら「私には最初からわかっていたわよ」ファサッ
まどか「…ちぇ」
ガイド「虎は、目が、グリーン」
さやか「へぇ~。色が違うんだ」
ガイド「いえあ」
その後も30分ほどジャングルを見回ったが、結局シカ以外の収穫は無かった。
-
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:41:48.61 ID:cYckhuL10
-
一行はガイドと別れてホテルに戻った。
さやか「いやぁ戦慄のナイトジャングルウォークでしたなぁ」
まどか「まったくだね…」
ほむら「その割にはひとり凄く楽しそうにしてる子がいるわね」
杏子「♩…ん?」
さやか「おほんっ。さて明日はいよいよブンブンです」
ほむら「すっかり忘れてたわ…そういえばどうやってブンブンまでいくの?またボートに乗っていくの?」
さやか「えっ」
ほむら「えっ」
さやか「歩きだよ」
ほむら「えっ」
さやか「ジャングルの中を10キロくらい歩くんだってさ。五時間くらいかかるみたい」
ほむら「えっ」
まどか「えぇっ」
-
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:45:57.85 ID:cYckhuL10
-
ほむら「正気なの?」
まどか「正気なの!?」
さやか「ほむらはともかくなんであんたが驚いてるのよ…」
さやか「ナイトジャングルウォークみたくガイドさんの先導で行くよ」
ほむら「」
さやか「ところで今更だけどさ。ぶっちゃけスカイフィッシュいるかいないかなんてどうでもいいんだよね」
ほむら「本当に今更よ…!」
まどか「えっ」
-
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 02:54:09.88 ID:cYckhuL10
-
突然まどかの携帯のアラームが鳴った
いつしか時間は午前0時を回り、五日目に突入していた
ほむら「なんの音?」
まどか「…せーの!」
まどか・さやか・杏子「お誕生日おめでとー!」
ほむら「あっ…」
まどか「おめでとう!ほむらちゃん!」
さやか「いやぁこんなことになってるけど誕生日はめでたいもんね」
杏子「ケーキはねぇのー?」
ほむら「あ、ありがとう…」ホムホムホム
まどか「あのね…それで、これプレゼントなんだけど…受け取って貰えるかな?」
ほむら「! いいの…?」
さやか「ジャングル歩くってのに荷物増やしちゃってごめんね」
ほむら「いいえ!とても嬉しいわ…」ホムホムホムホム
-
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:05:12.01 ID:cYckhuL10
-
ほむら「」ガサガサ
ほむら「?…なにこれ」
さやか・まどか「クックックッwwww」
ほむら「トロフィー?……『暁美ほむら お誕生日記念杯 優勝』??」
さやか「おwwめwwでwwとwwうww」
まどか「優wwww勝www」
ほむら「……」
他にもツキノワグマを象ったネックレス、金塊型のライターやちょっとおしゃれな帽子なども一緒に入っていた。
ほむらにはそのセンスがまったく理解できずにただ二人が笑う声を聞くだけしかなかった。
その後皆がぐっすりと眠る中、彼女はひとりベッドの中で震えていた。
-
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:15:05.40 ID:cYckhuL10
-
5日目の朝。
まどか「おはよう」
さやか「おっはー」
杏子「うーす」
ほむら「おはよう…」
まどか「あれ?ほむらちゃん目の下が紅くなってるよ」
ほむら「…大丈夫よ」
さやか「そんじゃあ朝ごはん食べたら早速ブンブンへ行こうよ」
そして朝食後。
-
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:15:53.17 ID:cYckhuL10
-
さやか「うーん…」
ほむら「どうしたの?」
さやか「実はブンブンへ案内役の事なんだけど…」
さやか「通訳してくれるはずだったトニーさんが急病でこれなくなっちゃったらしくて」
ほむら「あら…」
まどか「困ったね…どうしよう…」
さやか「それで代わりの人が来てくれるみたいなんだ」
杏子「なんだぁ。じゃあ問題ねえじゃんか」
さやか「そうなんだけど…代役の人って日本人らしくてさ」
ほむら「それで?」
さやか「…なんでも金髪で縦ロールの女の子らしいんだよね」
ほむら・まどか・杏子「」
-
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:21:44.60 ID:cYckhuL10
-
マミ「お久しぶりね」
一同「はい」
マミ「しばらく顔見ないですむとか思っていたでしょ?」
一同「とんでもない」
マミ「私にお金だけ払わせてお土産はカップラーメンとかで済まそうとかしてたでしょ!?」
まどか「」ビクッ
さやか「そ、それよりマミさんってマレー語できたんですねっ」
マミ「ええ。以前小説を書くときにちょっとね」
ほむら「(マレー語使う小説ってどうなってるのかしら…)」
マミ「とにかく!今後は私が皆を引っ張っていくからね」
一同「はーい」
-
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:25:58.24 ID:cYckhuL10
-
ガイド「テレェスケトゥ…」
マミ「トゥケステェ…」
さやか「ほんとに会話してるよ…」
まどか「失礼だよ、さやかちゃん。マミさんだっていつも勢いに任せて生きてるわけじゃないよっ」
杏子「お前がいうなよ」
ほむら「(天然ドSなところも素敵だわ)」キュンキュン
マミ「じゃあ出発しましょ!」
一同「はーい」
-
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:31:02.13 ID:cYckhuL10
-
さやか「それにしても10キロも歩くのかぁ…自分で言いだしたこととは言え大変だなぁ」
ほむら「平坦な道を10キロ歩くのとでは訳が違う。ジャングルの中を行くならもっと辛いでしょうね」
さやか「げぇぇ…」
まどか「が、頑張ろうね」
杏子「カメラが重いなぁ」
ほむら「…そういえば象や虎のでる所へ行くのよね?」
さやか「うん」
ほむら「ブンブンへの道程では大丈夫なの?」
さやか「…」
まどか「ま、マミさん聞いてみてください!」
マミ「分かったわ。テレスケ……」
-
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:33:26.49 ID:cYckhuL10
-
ガイド「ペラペラ…」
マミ「虎は耳がいいから足音で寄ってくるそうよ」
さやか「ちょ…」
まどか「じゃあ太ってる人がいたらマズイですね」
マミ「…」ピクッ
-
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:36:47.75 ID:cYckhuL10
-
ガイド「ペラペラ…」
マミ「え?」
まどか「マミさん、なんて言ってるんです?」
マミ「え、えっと…」
まどか「マミさん?」
マミ「虎は嗅覚も優れているらしくて、臭いで相手の場所が分かるんですって」
さやか「うぅぅ…」
まどか「じゃあ甘い臭いなんてさせてたらすぐばれちゃいますね」
マミ「」ビククッ
ほむら・杏子「(天然ドSだ。鬼畜だ)」
-
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:50:28.64 ID:cYckhuL10
-
一向は道なき道を進んだ
枝が蔦のように絡み、大木が行く先を遮り、太岩が壁となって立ちふさがる
地面はぬかるみ落ち葉のせいで余計に滑りやすくなっていて、そんな悪路をひたすら歩き続けた
やがて口数も減っていき、いつしかただ歩くだけの生き物と化していた
道中、清涼みなぎる川のほとりで歩みを止めて泥や汗を流した
一名ほどある人の生足に興奮して鼻血を出してはいたものの、ひととき休んだら再びブンブンへ向けて歩む
行程が後半に差し掛かるにつれてふら付く者もいたが、皆でそれを支えた。
段々と「トローリー!」などと互いへ声を掛け合うようになり、いつの間にか集団はチームへと昇華していたのである。
そして見事10キロを制覇し、無事ブンブン・クンバンへとたどり着いた。
-
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 03:56:13.65 ID:cYckhuL10
-
ブンブンはツリーハウスになっていた。
太い幹の大木を柱にして、樹上に家を設けてあった。
一向は疲労困憊ながらも木のハシゴをなんとか登りきってブンブンの中へ入った。
さやか「うげぇ」
まどか「ちょっと…汚いね」
ほむら「ちょっとどころではないわ…」
マミ「一応二段ベットになっているけど、それ以外は何もないのね」
杏子「…うわ!このマットレス、とんでもなく臭ぇ!」
マミ「こんな場所にあるんだもの。中々メンテナンスが行き届かないんでしょうね」
-
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:01:12.16 ID:cYckhuL10
-
ほむら「美樹さやか」
さやか「ん?」
ほむら「もしかしてブンブンって他にもあるんじゃない?」
さやか「あるよ」
ほむら「やっぱり。じゃあ他で近場のブンブンにすればよかったんじゃないの」
さやか「だってここが一番人気だって聞いたんだもん」
ほむら「こ、こんなところが…」
まどか「まぁまぁ。とりあえずちょっと休憩しようよ。なんか雨も酷くなってきたし…」
マミ「たぶんコレはスコールね。この雨では動物も見れないわ」
ほむら「ええ。少し休みましょう…」
杏子「(シカ…)」
-
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:16:34.95 ID:cYckhuL10
-
ピーピー…ピーピー…
ほむら「…ん。寝てしまったのね」
杏子「ふぁぁぁ…」
マミ「Zzz」
さやか「おはぁ」
まどか「あれ…みんなおはよう」
さやか「なんだ、あの後みんな寝ちゃったんだw」
ほむら「…いよいよ何のために着たんだか分からなくなってきたわ」
-
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:27:45.09 ID:cYckhuL10
-
杏子「お腹すいたし、飯にしようぜ」
まどか「そうだね。お湯沸かすよ」
さやか「ってなわけで本日もカップヌードル生活です」
まどか「マレーシアのカップヌードルも美味しいね」
杏子「ズズズズ!」
マミ「Zzz」
ほむら「…」
さやか「そういえば何でほむらは部屋の中で合羽着てるの?」
ほむら「服が汗で濡れてしまった上に予備も無いからよ」
さやか「なんで予備もってきてないの?みんな持ってきてるのに」
ほむら「…貴女が荷が重くなるから置いていけというから」
さやか「じゃあ死ぬしかないねwwwクックックッwww」
ほむら「よし分かったわ。今すぐ窓から突き落としてあげるから、そこになおれ」
さやか「ごめんごめんwwwカッカッカッwww」
ほむら「まったく人の誕生日に死ねと言うなんてどうかしてる…」
-
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:32:48.05 ID:cYckhuL10
-
ほむら「(そう…今日は私の誕生日)」
ほむら「(贅沢なのだろうけど、誕生日の夕食がカップヌードルなんて…そんなのあんまりよ)」
ほむら「おいしいけど…」ズズズ
まどか「あ、ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
まどか「そういえば今日誕生日だったよね!」
まどか「私のナルトあげるねー」チョコン
ほむら「え、あぁ…頂くわ」
まどか「いえいえ。お誕生日おめでと」
ほむら「…パク」
ほむら「(分かってる…分かってるんだけど、たかがナルト一枚でこうも恩着せがましく言われなくちゃならないの!?)」
ほむら「(あ、でも間接キッスだしいいか)」
-
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:35:39.83 ID:cYckhuL10
-
さやか「…」
さやか「…」
さやか「…」
さやか「…ふぁ?」
ほむら「おはよう…」
さやか「あれ?もう朝になっちゃった??」
ほむら「ええ」
さやか「動物は…?」
ほむら「……そんなものいるわけないでしょ」
さやか「」
-
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:40:24.09 ID:cYckhuL10
-
さやか「いやぁ~それにしてもすっかりみんな寝ちゃったねwww」
ほむら「私は寝てないわ」
さやか「え?ご飯食べてからずっと見てたの?」
ほむら「ええ」
さやか「…」
まどか「私も四時くらいまでは起きて、ほむらちゃんと一緒に見てたかな」
ほむら「///」ホムホム
さやか「そ、そうなんだ」
杏子「あたしも2時くらいまでは見てたぞ。何も見れなかったけどさ」
さやか「…」
ほむら「あなただけよ。いびきかいて延々と寝ていたのは」
さやか「ごめんなさい」
マミ「Zzz」
-
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:46:25.04 ID:cYckhuL10
-
そしてブンブンから出立する時が来た。
さやか「いくよー」
まどか「待ってー」
杏子「ほむら、いくぞー」
ほむら「ええ」
ほむら「(結局あなたは全然いいとこ無しだったわね)」ファサッ
その後一同は再び10キロの道のりを歩いて、6時間後ようやくタマンヌガラ入り口付近まで戻ってきた。
まどか「んぅ…」スヤスヤ
さやか「疲れちゃったんだね」
ほむら「そうみたいね」ヨシヨシ
杏子「夕飯まで寝かしとこう」
さやか「そうだね」
ほむら「…あれ?誰か忘れてないかしら」
-
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:51:17.86 ID:cYckhuL10
-
夕飯時
マミ「ひどいわ!みんなして私を置き去りにするなんて!」
一同「めんごです」
マミ「運よくガイドさんが気づいて戻ってきてくれたからいいものの、あのまま放置されてたら遭難してたわよ!」
まどか「平気ですよ。遭難する前に虎がみつけてk」
ほむら「しーっ!」
マミ「はい?なにかいいました?」
さやか「と、ところでさっきガイドさんからお奨めのプランを聞いたとか言ってましたけど…」
マミ「え、あぁそうそう。何でもね…」
マミ「虎が確実に見れる方法がここタマンヌガラにはあるらしいのよ…」
一同「!!」
-
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 04:56:58.67 ID:cYckhuL10
-
マミ「いわゆるナイトサファリってやつね」
マミ「夜にみんなでジープに乗って虎の群生地帯までいけるらしいの」
さやか「そ、それは…ゴクリ」
マミ「ジープでいくから一応安全って話だけど…」
マミ「どうする?今日いってみる?」
まどか「ちょっと…恐いかな」
ほむら「大丈夫…貴女は私が守るもの…」
まどか「ほむらちゃん…」
マミ「決まりねっ。早速参加の申し込みをしてくるわ」
杏子「なぁ。シカみれるツアーはねぇのー?」
-
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:06:40.73 ID:cYckhuL10
-
6日目の夜になった。
マミ「さぁ待ち合わせ場所へ向いましょう!」
さやか「さすがにドキドキするわ…」
まどか「そうだね…いくら車でも虎に近づいて平気なのかな」
杏子「ジープっていえば軍用車両でもあるんだ。大丈夫なんじゃないの」
一同「え…?」
集合場所に止まっていたのはジープではなく普通のトラックだった。
しかも荷台がオープンになっているタイプである。
杏子「おいおい、まさかあれじゃねえよな」
ほむら「ジープじゃなかったの?」
マミ「まさかwあれは誰か別の人の車でしょ?」
まどか「…他の参加者の人、荷台に座ってるね」
マミ・さやか「」
-
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:13:05.42 ID:cYckhuL10
-
杏子「おい、前に一緒になったガイドがこっちに手ぇ振ってるぞ」
ほむら「巴マミ…あなた…」
マミ「いや、でも、確かにジープって!」
まどか「ど、どうしよう?」
さやか「ええい!女は度胸だ!」
まどか「さやかちゃん!?」
杏子「…まぁとりあえず行ってみるか」
ほむら「いざとなれば魔法少女になればいいものね」
まどか「うぅ…」
マミ「あ、一応後部座席もあるみたいよ?」
まどか「え?」
杏子「でもみんな荷台や屋根の上にすわってんな」
ガイド「サァ ミナサンモ ドウゾ ニダイニ」
一同「いや、後部座席に座らせなさいよ」
-
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:17:18.17 ID:cYckhuL10
-
ほむら「結局みんなして荷台に座してしまったわ」
杏子「うわっ動いた!」
まどか「結構道荒れてるんだね…酔いそう」
さやか「その前に振り落とされないか心配した方がいいかもね」
マミ「ジープ…あれ…ジープ…」
杏子「おい、なんか懐中電灯であたりを照らし始めたぞ」
ほむら「まだ町からあまり離れていないというのに…」
まどか「こんなところに虎がでたら町の人危ないよ、ね」
マミ「じーぷ・・・じーぷ」
さやか「マミさん?」
-
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:23:20.51 ID:cYckhuL10
-
ほむら「私がイメージしていたナイトサファリはこういうのではないわ」
ほむら「ちゃんと柵がしいてあるトラックの中からお肉を上げたり、観察したりするのよ」
ほむら「それと比べて、何なのこの無防備さは」
マミ「だ、大丈夫よ。そんな近くには来ないわよ」
ほむら「さっきもそんないい加減なこといって外してるじゃない。だからボッチとか言われるのよ」
マミ「ぐぬぬ」
-
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:25:46.94 ID:cYckhuL10
-
杏子「だいたいこんな所に虎でるのかねぇ?」
杏子「何でもこのあたりぷらんてーしょん?だっけ。人が働いてるんだろ?」
杏子「そんなとこに虎でたらどうするんだよ」
マミ「さぁ…?」
杏子「…」
マミ「…」
杏子「どうすんだって」
マミ「すみません。私も全然知りません…!」
-
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:28:54.69 ID:cYckhuL10
-
さやか「ねぇねぇ。なんかすごい熱心に光を当てて探してない?」
まどか「そうだね…ほんとに出るのかも…」
ガイド「ア…!」
マミ「え…?」
杏子「おい!あの木の上になんかいるぞ」
ほむら「め、目の色は?」
さやか「うわぁ…緑に見えるよぉ…」
まどか「えぇぇぇ!」
マミ「」
-
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:33:36.76 ID:cYckhuL10
-
ほむら「あんな高いところまで登れるならブンブンなんて一撃だわ…」
まどか「ほむらちゃぁん…」
杏子「目玉みたいのは見えるけど姿が見えねえな」
さやか「あ、移動してない??」
杏子「おいガイド。もっと左の方照らして……あぁ!行きすぎ! バック!バック!」
マミ「」
ほむら「気のせいかもしれないけれど…何匹か、複数いないかしら」
杏子「あぁ私にもそう見えるな」
さやか「マジ…?」
まどか「こうなったらマミさんで…」
マミ「」
-
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:37:25.42 ID:cYckhuL10
-
ガイド「アァ…アレハ…エット…」
杏子「ん?」
ガイド「ホラ、サーズ、タベルト SARS ニナッチャウ」
ほむら「え?」
ガイド「アレ、ナンテイッタカナ エエト…SARS ノ モト」
まどか「ハクビシン?」
さやか「ハクビシンなの?」
ガイド「ソウ SARS ノ ソレソレ!」
ほむら「あぁ…ハクビシンなの…」
杏子「なんだ…」
さやか「あれ?私たちまたやっちゃった?」
マミ「…ハッ!」
-
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:44:14.85 ID:cYckhuL10
-
一行を乗せたトラックは何事も無かったかのように直進を続け、やがてヤシの木の群生地帯に入った
ほむら「ここからがプランテーションね」
まどか「まだ虎がでないって決まったわけじゃないんだね…」
さやか「あ!またなんかいる!」
マミ「」
杏子「…ありゃあイノシシっぽいな」
まどか「あ、ホントだ。ちっちゃいのも居てなんだか可愛いね」ティヒヒ
ほむら「はぅ」ホムホム
トラックはさらに奥へと進み、周囲の景色がヤシの木が覆いつくされていく。
さやか「うわぁ。雨降ってきたよ」
杏子「確か雨が降った後は『出やすい』んだったっけ」
ほむら「まどか、離れないでね」
まどか「うん…」
マミ「」ブクブク
-
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:48:31.66 ID:cYckhuL10
-
さやか「これ万が一虎がせめて来たら、申し訳ないですけどマミさんには真っ先に囮になってもらいますから」
マミ「はぁ…?」
さやか「一人食べられて済むならそれも止む無しですよ」
マミ「はっきり言っておくけど、仮に私が囮となるとしても絶対に美樹さんの手は離さないわ」
さやか「なんでそこだけ強気なんですか!」
ガイド「ア イタイタ!」
一同「!!!!」
-
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 05:59:25.88 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「はぁ…はぁ…」
まどか「うっ…うぅ……」
ガイドが手にする懐中電灯の光があるヤシの木の根元を照らす。
その時だった。
そこには全長50cmにも満たない子猫がいた。
全身は確かに豹柄である。
一同「」
-
119:バイサルくらってしまった。IDは以降これで:2011/07/08(金) 06:01:53.33 ID:UWZlSnXS0
-
一同「かわいい」
まどか「あれ…虎?」
ほむら「というより豹ね。子豹かしら」
杏子「ネコなんじゃないの?」
マミ「…」
さやか「マミ…さん?」
マミ「でも豹は豹だわ」
一同「え?」
-
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:06:11.80 ID:UWZlSnXS0
-
まどか「あ、逃げちゃった」
杏子「反応が遅すぎるな。だいぶ人になれてそうだ」
ほむら「ねえ、ガイドさん。あれってネコじゃないの?」
ガイド「エ、アレハ エット」
マミ「あれは子豹よ。近くに親がいるわ」
さやか「なんかマミさんの雰囲気がガラッと変わってるよ?」
ほむら「じゃああれがメインではないということなのね?」
マミ「勿論。ちょっとびっくりしちゃったかもしれないけど、勿論あれじゃございません」
マミ「『この後誰かが喰われる!』そういっときましょう」
一同「(嘘くさい)」
-
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:14:09.40 ID:UWZlSnXS0
-
トラックはその後も先に進んだが一向に親豹は出る事はなかった。
それどころか彼女たちが小豹と称したものばかりが出てきてしまって、荷台はすっかり癒しムードになってしまっていた。
まどか「もしあの子たちが襲ってきてもそのままお膝の上に載せちゃえばいいね」ティヒヒ
ほむら「羨ましいわ…」
まどか「へ?」
杏子「まぁ確かに豹柄ではあるけどなぁ」
さやか「そもそも虎だって言われてここに着たのに実は豹でした!って時点でおかしいよね」
ほむら「おほんっ。それで結局あれはなんという生き物なの?もしかして子豹ですらないんじゃない?」
まどか「え、そうなの…?」
ガイド「アレハ レパードキャット ッテイウ ネコカ ノ ドウブツダヨ」
杏子「おい豹ですらねえのかよ」
さやか「…」
マミ「で、でもあれが大きくなったら相当恐いんじゃない!?」
ガイド「アレデ オトナ ナンダヨネ」
マミ「」
一同「…」
こうして6日目の夜は更けていった。
-
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:23:30.96 ID:UWZlSnXS0
-
日本を出て1週間がたった。7日目の朝である。
さやか「おはようございます!」
まどか「はい!」
さやか「さて昨日は黄色い人のせいで酷い目にあいましたね」
まどか「まったくです。ラーメン屋やってる黄色い方はあんなに親しみがもてるのに、こっちの縦ロールさんときたら…」
マミ「」
ほむら「まぁまぁ…って何で私がフォローしなければならないの」
-
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:24:38.52 ID:UWZlSnXS0
-
さやか「さて。いよいよマレーシアでの滞在も今日を含めて2泊3日となりました」
まどか「なんだかんだであっという間だったね」
さやか「うん。でもまだ終わらないよー!」
さやか「今日はさやかちゃんセレクト第2弾 ブンブン・ブラウへとむかうよ!」
ほむら「またあの汚らしい小屋で見えもしない動物を観察するのね」
まどか「ま、まぁまぁ。次こそはきっと見れるよ」
杏子「でもさ、前にブンブンって一番人気のとこだったんだろ?」
さやか「杏子、勝負は時の運っていうじゃん。あそこがダメだったからといって今日行くとこもダメとは限らないよ」
杏子「ふーん。そんなもんかねぇ」
-
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:29:49.15 ID:UWZlSnXS0
-
さやか「では本日のルートを発表します」
さやか「…といっても前回のように10キロ歩くとかはしません。今日はボートで近場の岸まで行って、そこから1キロほど歩けば到着です」
ほむら「あら随分難易度が下がったわね」
さやか「その分期待値が低いけどねっ」
まどか「前のブンブンではみんな疲れて寝ちゃったし、今度はそうならない分長く観察できるんじゃないかな」
杏子「(シカみたいなぁ…)」
さやか「というわけで早速出発!ほらマミさん、さっさと船頭さんに話しつけて」
マミ「はい…」
-
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:34:30.29 ID:UWZlSnXS0
-
マミ「テレスケトゥ…」
船頭「オレオラ…」
まどか「なんだかんだで利用価値はあるよね」
ほむら「ま、まどか…?」
杏子「あ!カラフルなインコが飛んでる!あれなんて言う鳥だ??」
ボートを動かして30分ほどでブンブン・ブラウ近くの岸に到着した。
マミ「明日の8時ごろに迎えに来てくれるようお願いしたわ」
さやか「了解っ。そんじゃみんな行こうか」
まどか「うん」
杏子「うーす」
ほむら「(すっかり立場が逆転しちゃったわね)」
-
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:40:19.66 ID:UWZlSnXS0
-
マミ「さっきの船頭さんの話によると、つい3日ほど前にブラウで象が目撃されたんだって」
杏子「お、そりゃすごい!」
さやか「どうせまた偽情報なんじゃないですかぁ~?」
マミ「うぅぅ」ショボーン
まどか「まぁまぁ。見れないって言われるよりも安心できると思うな」
マミ「鹿目さん…!」
まどか「もし象は無理でも夜中にマミさんをジャングルに放っとけば虎は見れると思うな」
マミ「」
ほむら「(あ、いけない。濡れてきちゃった)」
タマンヌガラの入り口から比較的近いためか道がよく舗装されていた。
ボートから降りて1時間弱、本当にすぐブンブン・ブラウへたどり着いてしまった。
-
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:47:55.94 ID:UWZlSnXS0
-
ところが一向がみたブンブンはつい最近見たものとはまるで様子が異なっていた
まずツリーハウスでなく、見た目だけなら間違いなく普通の一軒家。外装はレンガ造りになっていて風情すら感じられる
しかも水洗式のトイレもある。
流石に室外ではあったが、先のブンブンじゃ基本的に自然に帰す方式しかとれなかったせいで一向は不便を強いられていた
杏子「なんだこりゃ、全然違うじゃねえか!」
ほむら「見違えたわね。こんな綺麗な小屋もあるんじゃない」
さやか「あちゃーさやかちゃんセレクトがど真ん中いっちゃったかぁ」
まどか「(私にはこのブンブンもあまり綺麗には思えないけど…皆目が慣れちゃってるのかな)」
マミ「さぁさぁ、さっそく入りましょう!」
-
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 06:52:37.54 ID:UWZlSnXS0
-
ブンブンの中も埃一つないとまでは行かないにしても、多少の清潔感があるように思えた
ベッドシーツは白いし、木が腐った臭いも無く、一向はようやく定住の地を見つけた移民者のような感慨に浸っていた
さやか「にしても早くつきすぎちゃったね」
杏子「そうだなぁ。昼飯に食うにはまだ早いし」
ほむら「とりあえず休憩しましょうか」
マミ「そうね。疲れちゃった」
まどか「あれ?観察は…?」
-
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:00:26.94 ID:UWZlSnXS0
-
杏子「さぁ昼飯だぁ!」
ほむら「何だかんだでまた眠ってしまったわ」
マミ「うーん…やっぱり木の板の上にシーツひいただけじゃ寝る時に痛いわね」
まどか「みんなお湯沸けたよー」
さやか「ありゃ?シーフードが1つで後はノーマル味しかないね」
杏子「結構好き勝手に喰ってたからなぁ」
まどか「まだシーフード食べてない人っているの?」
ほむら・マミ「食べてないわ」
まどか「そっかぁ。じゃあジャンケンで決めて?」
マミ「私はいいわよ。シーフードすきって訳じゃないし、何より先輩だものね!」
ほむら「そう。じゃあ頂くわ」
まどか「それじゃあお湯入れるから準備してー」
一同「はーい」
-
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:07:34.36 ID:UWZlSnXS0
-
夕方。
杏子「動物みえねえなぁー」
マミ「夜行性のも多いでしょうからね。ここからが本番よ!」
ほむら「うっ…」ギュルルルル
ほむら「(なにかしら…お腹の調子が…)」
さやか「ん?ほむらどうかした?」
ほむら「いえ…その…」
まどか「…もしかしてお腹痛いの?」
ほむら「ええ…」
杏子「ぁ?どうしたどうした?」
さやか「ほむら、お腹の調子悪くしちゃったみたい」
杏子「おいおい。さっきのシーフードヌードルのせいか?」
マミ「!」ビクッ
-
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:10:07.95 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「分からない…とりあえず少し横になって休む」
マミ「わ、私正露丸持ってるけどいる?」
ほむら「?…え、ええ。貰おうかしら」
まどか「むっ」
さやか「ん?まどか」
まどか「私も正露丸持ってるよ!ほむらちゃん!」
ほむら「え?じゃあまどかのも貰おうかしら」
マミ「! いいえ、ここは私のを貰ってちょうだい」
まどか「ううん!私のを飲んで、ほむらちゃん!」
ほむら「ほむ…」ホムホム
杏子「病人をあまり苛めてやんなよ」
-
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:13:14.92 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「コロコロ…」
マミ「あ、鹿目さんのを多く取るんだ…」
まどか「ふふん…」
ほむら「いえ、そういうわけじゃないけど…」ゴクゴク
マミ「あ!私のもちゃんと飲んでよ!」
ほむら「わ、分かってるわよ。コロコロ…」ゴクゴク
まどか「えぇー……」
さやか「(なに、この状況)」
-
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:18:22.72 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「ふぅ…とりあえずこれで様子をみるわ」
まどか「うん。安静にね」
マミ「そうよ。しっかりね、暁美さん!」
ほむら「ええ…ありがとう」
数時間後。
マミ「暁美さん、大変よ!」
ほむら「…どうしたの?」
マミ「見て!ライト、ライトが壊れちゃった!」
ほむら「そう…」
まどか「(自分がシーフードヌードル選ばなかったからって責任感じてるのかな)」
まどか「(だからってそう易々と取り入られたらたまらないよ!)」
杏子「(あいつに古式マッサージくらいは受けさせてやってもよかったんじゃねえかなぁ…)」
-
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:21:59.08 ID:UWZlSnXS0
-
その時だった。
さやか「…あ…あ…ぁあああ!!」
杏子「どうした!?」
さやか「見て!あそこの木の茂み。中でなんか動いてない?」
杏子「ぁん?どれどれ…」
さやか「ほら!良く見ると目ん玉が二つあって……」
杏子・さやか「緑に光ってる!!」
まどか「え…」
マミ「まさか…!」
ほむら「…」
杏子「ほらお前らも見てみろよ。ライトが指してる方向!」
-
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:27:24.75 ID:UWZlSnXS0
-
マミ「確かに美樹さんのライトになにか照らされてるわね」
まどか「今度こそ…とr」
さやか「杏子のカメラには映ってるの??」
杏子「いやぁ…どうもみえねえんだよなぁ。どこだろ」
マミ「いざとなれば火よ、火。私なにか燃やせるもの探してくるわ!」
まどか「さやかちゃんのライトにはなにか照らされてるよね…」
杏子「ああ。でも私のカメラには映らないってのはどういうことだ?」
マミ「シーツ!シーツ!」
さやか「気のせいかもだけど、何か瞬きしてるようにもみえるんだよね…」
-
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:32:06.72 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「ん…」
まどか「ほむらちゃん動いて平気なの?」
ほむら「大丈夫よ。それより…」
ほむら「あの緑の光、美樹さやかのうしろから見ると見えるけど、横に立つと見えなくなるわね」
さやか「え?」
ほむら「ちょっとライト消してみて」
さやか「ほい」
まどか「あ、見えなくなった」
ほむら「着けてみて」
さやか「えい」
まどか「また出たね」
-
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:37:32.40 ID:UWZlSnXS0
-
ほむら「きっと光源の入射角によって見え方が違うのね」
杏子「つまりどういうことだ?」
ほむら「例えば、そこの手前の草でも何か光ってる」
さやか・杏子・まどか「え??」
杏子「ホントだな。なんだこれ」
さやか「植物かなにか?」
ほむら「美樹さやか、手前の草を照らして。佐倉杏子、それをカメラでズームアップしてみて」
さやか・杏子「どれどれ……」
-
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:44:00.96 ID:UWZlSnXS0
-
杏子「…虫か、これ」
まどか「あー虫っぽいね」
ほむら「だいたい動物ならこれだけ騒がれたらいい加減逃げているでしょう」
さやか「あーつまり…私、またやっちゃったかい?」
杏子「さやかー」
さやか「いや!私虎がいるとか一言もいってないから!」
ほむら「そうね。それにこれで美樹さやかが奥手になってしまうのは困るわ」
まどか「そうだよ!間違いは誰にでもあるもんね!間違いはさ」
ほむら「これで恥かいたらいけないと臆病になっちゃね」
まどか「うんうん。だからさやかちゃん、これからもバシバシ見つけちゃってね」
ほむら「お願いするわ」
さやか「うっ…うっ…!」
杏子「(敵に回したくねえな、ホント)」
-
145:バイサル恐いよ…:2011/07/08(金) 07:50:28.71 ID:oAd+NYDT0
-
まどか「それにしてもほむらちゃんはお腹痛くても冷静だね」
杏子「まったくだな。私もさやかと一緒に虎かと身構えちまったよ。あははww」
さやか「ぁ…」
ほむら「まぁ動物の目にしてはちっちゃいものね」
さやか「あぅ…」
杏子「そういえばマミはどうした?」
まどか「さっき火がどうとかいってたよね」
さやか「シーツがどうこうとか言ってた気もする」
ほむら「…ん?遠くから誰かの叫び声が聞こえたような」
-
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:53:16.95 ID:oAd+NYDT0
-
マミ「ハァハァ…!」
杏子「いくら燃やすものが欲しかったからって夜のジャングルに飛び出すか、普通」
マミ「だ、だって虎かと思ったから…」
さやか「ごめんなさい。また私の勘違いでした」
マミ「」
まどか「虎に逢えなくて残n…じゃなくて運が良かったですねww」
ほむら「(黒いわ…黒すぎるわ)」ハァハァ
-
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 07:59:12.16 ID:oAd+NYDT0
-
こうして虎騒動は治まったものの、依然として暁美ほむらの調子は悪いまま。
そしてとうとう新たな段階へ進行してしまう。
ほむら「(トイレに…いきたい。出してすっきりしたい)」
ほむら「(で、でもあんな照明もなくて凶暴な動物が出歩いてるところにお尻なんて晒せないわ…)」
ほむら「(一応ちゃんと壁はあるし、ちゃんと扉を閉めれば安全なんだろうけど)」
ほむら「(無理無理!扉を閉めたら完全な暗闇になってしまう!あぁ巴マミがライトを壊さなければぁぁぁぁ)」
まどか「ほむらちゃん…?」
ほむら「! ま、まどか。どうしたの?」
まどか「おでこに汗かいてるから、もしかして調子悪いのかなぁって」
ほむら「い、いえ大丈夫よ。あはは!」グルルルル
まどか「………ほむらちゃん」
-
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:04:59.01 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「…うぅ」
まどか「トイレ、行った方がいいんじゃないかな?」
ほむら「む、無理よ!あんな暗くて恐いとこ一人でいけるわけが…!」
ほむら「ハッ!」///
まどか「平気だよ。ほむらちゃんならいけるよ」
ほむら「行けないわよ!…あんな恐いトイレないわ…ちょっとのぞいて見なさいよ」
ほむらとまどかは部屋の扉を開け、直ぐ左手にあるトイレのドアに注目した。
ほむらは内側から手を伸ばしてトイレのドアに指をかけ、それを少しばかり引いて見た。
確かにトイレの中はギリギリ便座が見える程度の明るさしかなく、ここで一人でしろというのはまどかにも酷に思えていた。
-
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:10:31.65 ID:oAd+NYDT0
-
まどか「(でもここで漏らしちゃうようなことになるよりは…!)」
まどか「大丈夫だよ。いけるよ」
ほむら「う、嘘…」
まどか「大丈夫だよ」
ほむら「うぅ……じゃ、じゃあここでライト照らしてもらってていい?」
まどか「へ!?それはその///」
ほむら「こんな真っ暗闇の中じゃシたくても出来ないよ…お願いだから」
まどか「…うん!分かった。私ここで見守るね」
ほむら「ありがとう…」
杏子「んー?二人ともなにやってんだ?」
ほむら「あっ佐倉杏子!いや…その…」
まどか「実はね…」ゴニョゴニョ
-
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:17:25.05 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「なんだぁ?さっきまであんなにキまってたのに、どうしたってんだよ」
ほむら「しょ、しょうがないでしょっ」ホムホムホムホム
杏子「まぁしょうがねえか。よし、私が照らしてやるよ」
ほむら「ほ、ホント?助かるわ…」
まどか「ほむらちゃん頑張って!」
ほむらは手に紙と水洗用の水を持って部屋の扉を抜けた。
わずか数十センチの距離ではあるが、彼女の歩幅はいつもの半分もなく、とてもちまちま動いていた。
また時折後ろを振り向いてまどかと杏子の存在を確認しながら歩くため、さらに時間がかかっていた。
だんたんと杏子が苛立ち始めた頃、ようやくほむらはトイレに入り体制に作ろうとしていた。
ほむら「…」ガラガラ
杏子「お、おい。扉は閉めなよ」
ほむら「無理よっ。これくらい開けさせておいてよ」
杏子「ダメだって。こっから完全に見えちまうもん」
-
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:22:03.88 ID:oAd+NYDT0
-
まどか「ハァハァ…」
杏子「ちょ、タイツ下ろすなよっ」
ほむら「我慢してっ…!」
杏子「なんで私が我慢しなきゃいけないんだよっ」
まどか「ハァハァハァハァ…」
ほむら「だめよ…出来ないわ」
杏子「そりゃ見られてるもん。しかも二人に」
ほむら「無理だわ…見られてちゃ絶対っ…」
まどか「でもそんな事いってられないよ…」ハァハァ
ほむら「もちろんよ…っ!」
杏子「(今息んでたな)」
-
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:22:47.94 ID:orsVdEhW0
-
これはひどい
-
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:23:19.00 ID:E1OjJi2I0
-
まどかさん興奮してますね
-
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:28:24.06 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「まどか、杏子…今日のブンブンは…ホント最悪だわ…」
杏子「(だめだ、笑っちゃ、だめだ)」プルプル
まどか「ハァ…!ハァ…!」
ほむら「まさか同年代の子に見守られながら、トイレしなくちゃいけないなんて…」
ほむら「あっあっあっ…!!」
杏子「やめてくれwwww」
まどか「出して!ほむらちゃん、我慢せずに出して!」
ほむら「ね、ねぇ…杏子。明かりだけつけてくれればいいのよ?ぶ、VTRは回さなくていいんだから」
杏子「あ、そうか…」ギュゥゥゥ
杏子「!」
まどか「(止めちゃダメ。絶対にダメだから)」
杏子「(なんてプレッシャーだよ…)」
-
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:40:34.67 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「いたっ…!」
まどか「もうほむらちゃんが痛々しくて…」
杏子「おい!泣くなよ、まどか!アイツだって頑張ってるじゃねえか!」
まどか「ほむらちゃんっていい子なんだよ…見た目はクールなのに色々情に篤いの」
ほむら「止めてまどか、そんな事いわれたら出せないから…」
杏子「そうだよ。出ないだろww」
まどか「ほむらちゃん、私たちはいつでもほむらちゃんを見てるから!」
ほむら「見てくれなくていいの!居てほしいってだけなの!」
-
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:41:42.24 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「はぁ…はぁ…」
杏子「も、もう赤裸々すぎて…元々さやか達にハめられてここまで来させられたのに…もう気の毒で気の毒で…」
まどか「だめだよ!泣いちゃだめだよ、杏子ちゃん!ほむらちゃんだって頑張ってるんだからっ」
まどか「さぁ照らしてあげてっ、照らしてあげてよ!」
杏子「くぅぅ…!」
ほむら「あ、あの…」
杏子「なぁに…?」
ほむら「ついでに…小さい方もしちゃうから…」
杏子「あはははwwwwww」
まどか「うん、しといたほうがいいよ。ついでだからねっ」ハァハァ
-
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:46:28.41 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「…」クィ…ジョバァァァァァァ
ほむら「流れたわ」
杏子「流れたな」
まどか「やったね!ほむらちゃん!」
ほむら「うん」
入るときが嘘のようにあっという間にほむらはトイレから部屋に戻った。
そしてそのまま小一時間、彼女はベットで頭を項垂れて微動だにしなかった。
-
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:55:35.49 ID:oAd+NYDT0
-
それから数時間後。
さやか「まどか、眠れた?」
まどか「うん、ちょっとだけね」
さやか「私は全然ダメだよ…やっぱりシーツをひいても板は板だし」
ほむら「どうやら美樹さやかは未だに順応できてないようね」
さやか「…ほむら、あなたはもうそんな大きな口たたけないわよ?」
さやか「あんたさっき杏子たちに見守られながら何をしたのよwww」
ほむら「///」ホムホム
まどか「やめて!ほむらちゃんを苛めないであげて」ハァハァ
ほむら「いいの!……美樹さやか、なら聞くわ」
さやか「なによ…?」
ほむら「貴女は私に見守られてスる勇気はあるの?」
ほむら「私は最後のプライドだけは守り通したわ…」
さやか「そうだね…なんか悪かったよ。誇りだね」
ほむら「ええ。誇りよ」
-
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 08:56:32.39 ID:orsVdEhW0
-
誇りだな
-
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:00:02.36 ID:oAd+NYDT0
-
その後もどうしても眠れないと嘆くさやかのために面々は自らの寝袋を差し出した。
さやか「みんなごめんね…どうしても眠れなくて」
杏子「いいさ。しょうがない」
まどか「枕も替わると寝られないっていうもんね」
ほむら「気にする事はないわ」
さやか「ありがとう」ファサッ
杏子「おい、なんで最後の一枚をかけて寝るんだよ」
さやか「いやぁ…掛け布団もないと眠れなくてさ」
杏子「わがままいうなよ…」
ほむら「まぁそれで何とか一晩頑張りなさい」
-
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:04:02.66 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「うん。ありがとう…」
さやか「ほむら!もう2度とつれてこないから!ジャングル行こうとか二度といわない!」
ほむら「勿論よ。忘れないで、この経験を」
ほむら「あと数時間耐えれば救助のボートがくるから、それまで耐えなさい」
さやか「うん。帰ったら全校集会で謝罪会見でも何でもするよっ」
さやか「もう弁護人も雇わない」
ほむら「じゃあもう言われるがままの刑罰をうけるのね?ここって日本じゃなから懲役250年とかあるかもしれないけど」
さやか「え?」
-
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:09:10.74 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「え、こ、ここに250年入るんじゃないよね?」
まどか「ブンブンの刑とか恐いよね」
杏子「美樹さやかをブンブンの刑に処すってか。虎とスカイフィッシュ見るまで出ちゃダメにするか」
さやか「まどかぁ絶対にでないんだよ~!虎もスカイフィッシュもぉっ、こんなとこにわぁ!」
ほむら「裁判所でそういうのね。出ないんだよーって…まぁとりあえず頑張りなさい」
さやか「…うん」
-
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:15:02.98 ID:oAd+NYDT0
-
数分後
さやか「スヤスヤ…」
ほむら「(爆睡じゃない…)」
さらに数時間後
さやか「んぁ……おはよう」
ほむら「おはよう」
さやか「あんまり…よくねむれなかった」
ほむら「嘘よ!」
まどか「う…ん。あ、ごめんねほむらちゃん。肩にもたれかかっちゃってて…痛くなかった?」
ほむら「全然。気にしないで」ホムホム
まどか「ありがとー…」
さやか「(態度があからさまに変わるわね)」
杏子「ふぁぁぁ……そういえばマミはなにしてんだ?」
一同「へ?」
-
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:23:41.19 ID:oAd+NYDT0
-
マミ「ブルブル」
ほむら「寒かったのね…」
まどか「マミさん、寝袋持ってきてなかったんだ」
さやか「なんか悪い事しちゃったな」
さやか「…今更かもしれないけど、この寝袋かけてあげよう」
杏子「それがいいな」
まどか「なんか死んだ人にかけてるみたい…w」
ほむら「(ブンブンにはそれぞれのドラマがある。寝れない寝れないと言って人から寝袋を借りて、最後にはゆっくり寝た者)」
「(思いつきでジャングルにいて寝袋も無しに寝ようとするも、寒くて眠れず最後は死んでしまった者)」
「(怖くてトイレに行けないとトイレを見守ってもらいながら、した女)」
「(ブンブンにはいろんなドラマがある。そんな中で、みんな必死になって動物を観察する)」
「(ブンブン・ブラウ、朝の5時半。動物は…1匹も出ない)」
-
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:24:47.50 ID:orsVdEhW0
-
ひでえwwwww
-
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:30:55.10 ID:oAd+NYDT0
-
朝7時前。
マミ「うぅぅ…」
まどか「おはようございます」
マミ「えぇ…なんでかとても寒かったわ……あら?寝袋?」
さやか「さぁ…もう帰る支度しよう」
杏子「帰ろ、帰ろ」
ほむら「ええ。そうね」
船着場にて
ガイド「オーイ! ミナサーン!」
一同「…」
ガイド「オツカレサマデシタ! ゾウ イッパイイッパイ ミレマシタ?」
一同「一匹もでなかったよ!!」
こうしてブンブンでの激闘は幕を閉じた。
しかし期日はあと1日残っている。そう、まださやかセレクトは終わりを迎えてはいなかったのだ。
-
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:40:00.12 ID:oAd+NYDT0
-
それから6時間後。
さやか「はい!こんにちわ!」
まどか「こんにちは!」
さやか「いやぁブンブンは大変だったね~」
まどか「そうだねー。でも私は結構楽しかったかな?」
さやか「えぇー、辛かったでしょー」
まどか「むしろ幸せだったっていうか、眼福っていうか…」
ほむら「…」ホムホム
さやか「ま、まぁまどかの性的嗜好はともかくといて…さて実はさやかちゃんセレクションはもう一つあるのでした!」
杏子「(微妙にかわってんな)」
ほむら「ブンブンで終わりじゃないの…?」
さやか「いえいえ、ブンブンよりももっとスリリングでサスペンスなスポットがあるんですよ」
さやか「その名は…グア・テリンガ!」
-
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:42:53.21 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「ぐあ?なんだって?」
さやか「グア・テリンガよ。そう呼ばれてる洞窟があるの」
ほむら「洞窟…?」
さやか「今からそこに探検しにいきます!」
まどか「いえーい」
マミ「どうしてそんなところへ行くの?」
さやか「あ、マミさんはこないでもいいです」
マミ「どうしてよ!!」
さやか「いやぼっちだからとか先輩風がうざったいとか貯金箱とかって思ってるわけじゃないんです」
さやか「ただ…その…マミさんじゃちょっと難しいって言うか」
マミ「そんなこといわれて…納得できるわけないじゃない…」
-
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:50:45.46 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら・杏子「(だんだんと毒舌にツっこむ気が失せてきた)」
マミ「…意地でもいくわ!行って探検するのっ」
さやか「はぁ…分かりました」
まどか「駄々っ子はともかく、この洞窟はチームワークが試される場所として有名なんだって」
杏子「ちーむわーく?けど所詮アトラクションだろ?」
さやか「甘い!」
杏子「!」
さやか「いい?グア…なんちゃらはね、天然の洞窟なの」
さやか「当然そこには住まう生き物がいるし、元々人が住める環境でなければ行き交っていい場所でもない」
さやか「そんな場所に挑戦しにくのにチームワークなしでどうやって攻略できるの!?どうやって天然の神秘に触れられるの!」
杏子「え、あ・・・あぁ…そうかもな。ごめんよ」
まどか「(杏子ちゃんって尻にひかれるタイプなんだね)」
ほむら「(つまるところ面白そうだから行くって事でしょうに)」
-
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 09:58:29.15 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「ってなわけでボートに乗って、つり橋を渡り、ゲア・なんちゃらの入り口前まできました」
ほむら「入り口?看板はあるけど、どこに入り口があるの?」
まどか「ほむらちゃん、よく見て。岩下に向かってロープが張ってあるでしょ」
杏子「おいおい!あんな狭いところから入るのかよ!?」
さやか「そう。だからチームワークが試されるんじゃない」
杏子「どう試されるんだよ。試されるなら体格差じゃねえのか?」
マミ「ビクッ」
さやか「もちろんそれもあるよ。でもそれだけじゃないの…まぁ行けば分かるって」
杏子「ふーん…」
さやか「じゃあみんな!これがマレーシアの最後の難関!心してかかろーう」
一同「おーう」
こうして一行はグア・テリンガにむけて一歩を踏み出した。
さやか「あ、マミさんは一番最後に来てくださいね」
マミ「え?」
-
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:04:19.89 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「お、おい。さっそく天井がひくすぎないか」
ほむら「私たちだってお世辞にも身長が高いほうではないけれど…背も足も曲げないとまるで進めないわね」
まどか「大丈夫だよ!ほむらちゃんはスレンダーだからね」
ほむら「……」
さやか「前のお三方は順調に進んでるみたいだね。マミさん、だいじょうぶですかぁー?」
マミ「え、えぇ。なんか岩肌がそこらじゅうヌメヌメとしてて歩き辛いけれど…」
さやか「みんなもヌメヌメには気をつけて、っていうかなるべく触れないようにしてねー!」
ほむら「ん?どういう意味?」
さやか「もうちょっと行ったら説明するよ…ここで暴れられても困るしね」
杏子「??」
-
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:13:55.92 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「そういえばマミさん、軍手はしてますかー」
マミ「え?軍手?なんのこと」
さやか「いや、いいんですー。すみませーん」
やがて狭い道から少し開けた場所にでた。
けれど先の道はこれまでよりも狭くなっていて、縦列のまま通り抜けるにはあからさまに困難なスキマであった。
おそらくはここで体制を立て直すべきだと判断し、杏子は後ろの皆に告げる。
杏子「ちょっとストップっ。この縦割れは一人ずつ抜けないとダメそうだ」
杏子「まずわたしが抜けるから合図するまで待っててくれ」
ほむら「わかったわ」
まどか「はーい」
さやか「わかったー!」
マミ「わかっ………へ!?」
マミはふと天井を見上げた。見上げてしまった。
天井の岩肌には黒い円筒形にもみえる謎の物体がぶら下がっている。
それはいくら暗がりであろうとマミの目に生物と認識させるに充分なディティールを持っていた。
マミ「こ、こ、こ、こぉぉもりぃぃぃぃぃぃぃぃ」
-
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:19:47.30 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「なに!?」
ほむら「あ…」
まどか「う、わぁ……」
さやか「あちゃー…勘がよすぎるのも困り者だぁ」
マミ「うわ、きゃぁぁぁぁぁああああ」
杏子「落ち着け、マミ!物音を立てたら余計に」
マミ「いやぁぁぁこないでぇぇぇぇ」
あろうことかマミは自らの魔法で生成した銃をコウモリの軍団に向けて発砲した。
銃声と衝撃に生命の危機を感じ取ったコウモリたちは一斉に岩場から飛び立ち、周囲に飛散して行く。
杏子「マミ…!こらっ…」
ほむら「視界が遮られて…!」
まどか「ほ、ほむらちゃん!みんな大丈夫!?」
さやか「ま、マミさん落ち着いてください!このコウモリは人をどうにかする種類じゃ」
マミ「きゃあああああああああ」
-
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:22:30.39 ID:orsVdEhW0
-
まみさん(´・ω・` )
-
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:23:17.21 ID:nNSIJfEV0
-
発砲すんなwwww
-
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:32:29.22 ID:oAd+NYDT0
-
マミは錯乱しながらどこに狙いを定めるでもなくひたすら銃を乱射し続ける。
いくらかはコウモリに命中しているようだが、当然洞窟の住人達の方が圧倒的に数が多く、まるで減る様子はない
それどころか銃弾が少しずつ岩肌を削って脆くさせ、ときに跳弾してまどか達を危機に陥れていた。
杏子「まずい!このままじゃあたしら生き埋めになっちまう!」
まどか「金髪豚野郎やめてぇぇぇ」
ほむら「はぁ!こんなときにまどかの黒い本音が!ハァァァ!」
さやか「ほむらの本音も声に出ちゃってるよ!」
マミ「やめてえええええええええ」
杏子「チッ!埒があかねえ。ほむら、お前の能力で何とかしてくれ!」
ほむら「ハァハァ…はっ! …しょうがないわね」ファサッ
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「…!」
ほむらは時をとめた。
崩れ落ちる岩の果て、ひたすら飛び交う黒い羽、そして歪んだマミの顔。
あらゆるものが動作を中断して硬直している。
-
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:40:53.95 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「さてどうしたものかしら」
ほむら「(誰かと先に行こうにも手を引っ張っていけるほど通路は広くない)」
ほむら「(かといってこの数のコウモリを相手に一度に行動不能に陥れるには無理がある)」
ほむら「やはりここは…」
ほむらはマミの背後に座し、後ろから腕を首に絡め、マミの脚を自分の足で固めた。
そのまま時を動かした彼女はすぐさま腕に力を込めてマミの首をきつく絞めた。
己が予期せぬうちに羽交い絞めにされたマミは抵抗という所作はほとんど出来ずにほむらの手によって意識を失った。
杏子「…! やったな、ほむら!」
まどか「ハッ!マミさんがだらしない顔してほむらちゃんにハグされながら倒れてる!昇天してる!!」
さやか「ハグ…っていっていいのかなぁ」
-
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:48:45.99 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「さすがにコウモリを鎮めることはできないわ。ここは強引に先へ進みましょう」
杏子「わかった!じゃあ先に行くぜ。合図を待てよー!」
まどか「ほむらちゃん!あとで、あとでねぇ…」
さやか「とりあえず先に進むことだけを考えようね」
杏子、まどか、さやかと続き、残るはほむらとマミのみになった。
杏子「そんでマミはどうするんだぁー?」
ほむら「仕方ないからつれてくわ。私が後ろから押すから、貴女は引っ張り上げてちょうだいっ」
杏子「わかったー」
ほむら「…! 無駄に重たいわね。そんなでかい物垂らしてるから太く見られるのよ!」
杏子「ん?なんかいったか?」
ほむら「いいえ。さぁ、引っ張って!」
こうしてマミを気絶させつつ何とか窮地を切り抜ける事ができた。
-
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:54:27.43 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「なんとか先には進めたけどさぁ。こいつどうするの?」
まどか「こんな狭い道じゃおぶっていくこともできないね…」
さやか「けどここでずっと留まってるわけにもいかないよ。後から人が来るかもしれないし、何よりコウモリの糞が臭くて鼻がまがりそう」
杏子「え、コウモリの糞?」
さやか「さっきヌルヌルに触らないでって言ったじゃん。あれコウモリの糞なの」
まどか「…わけがわからないよ」
さやか「マミさんだけは軍手してなかったからここから出た後にネタバラシしようとしたのに…見事に別の事で暴れてくれたね」
ほむら「…そんなことよりも」
まどか「そうだね、どうしよう。この先段々道が狭くなってるみたいだし」
さやか「とりあえず…」
さやか「邪魔にならないようにその辺の窪みに押し込んどきましょ。後で拾いに来ればだいじょうぶっしょ」
ほむら「そうね…」
杏子「そうだな」
まどか「そうしよう」
-
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 10:55:23.41 ID:orsVdEhW0
-
鬼畜パーティー
-
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:00:15.60 ID:oAd+NYDT0
-
マミが欠けた一行は先の件でコウモリにもなれ、順調に行程を消化していた。
杏子「お、おい...なんか白いのがいるぞ」
ほむら「しろいの?」
さやか「あぁそれホワイトスネークね。ここの名物だわ」
杏子「そ、そうなのか。こいつ毒とか大丈夫なのかな…」
ほむら「無理に通り抜けずに行き過ぎるのを待つのが得策だと思うわ」
まどか「ほむらちゃんに同意だよ」
さやか「えぇーホワイトスネイクカモン!って言いたかったのにー」
杏子「…なんだそれ」
-
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:06:56.98 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「よし、隅のほうにひっこんでるぞ」
ほむら「今ね。でも慎重に」
さやか「気をつけてね?」
杏子「アイアム…!」
こうしてホワイトスネイクの穴を抜けると、さらに道幅は狭くなっていった。
四つん這いからだんだんと腹ばいに近い状態になりながらも過酷な道のりを尚も進んでいく。
杏子「結構長いんだな…」
ほむら「ええ…」
さやか「さっきのホワイトスネイクをすぎたらもう半分以上は来てると思うよ」
まどか「じゃ、じゃあそろそろおしまい…なのかな?」
さやか「うん。そのはずだけど…」
杏子「お、また少し開けたところにでるぞ」
-
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:13:09.05 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「お、おい」
ほむら「どうしたの」
杏子「道がねえぞ」
まどか「え!?」
ほむら「本当だわ…それらしい隙間も見当たらない」
まどか「まさかさっきの金髪、じゃなくてマミさんの攻撃のせいで崩れちゃったとか?」
さやか「ううん、道はあるよ」
杏子「どこにだよっ」
さやか「ほらその突き当たりで窪んでるとこ。良く見ると上の岩盤が割けてるでしょ」
杏子「まさかこっから行けってか!?」
さやか「そう。ここが最後の難関、通称「デブの穴」」
ほむら「酷いネーミングね」
まどか「ほむらちゃんには関係ないよね」
ほむら「…まどか、なにか怒ってない?」
まどか「別にぃ」
-
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:14:24.70 ID:aQ8vUKtk0
-
ソファーベットのくだりもやってほしかったなぁ
-
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:21:31.21 ID:oAd+NYDT0
-
まどか「じゃあスレンダー順で行けばいいんじゃないかな。先頭はほむらちゃんね」
杏子「え、あ、あぁ…(また変なプレッシャーを感じるよ)」
ほむら「…」ホムホム
さやか「それじゃほむらに先頭バッターはまかせるよ。裂け目を抜けたら上の方に登れるらしいから」
ほむら「わかったわ。」
まどかの恣意を受けたほむらは一番手として難関に挑む事になった。
まずは腕を隙間にいれる。それは案外すんなりといったが、いざ頭と肩をいれようとすると結構な圧迫感がある
まどか「(こればっかりはまどかが正解だったわね。先頭が後続を引っ張り上げないと辛そうだわ)」
何とか頭と肩をとおせば後は流れるように抜けていた。
この場に限り、自分に淫靡の欠片もない体を与えてくれた事にちょっとだけ感謝していたほむらであった。
-
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:28:20.28 ID:oAd+NYDT0
-
デブの穴を抜けるとそのまま出口に抜けられるようで、出かかったところから既に陽光がこぼれていた。
ほむら「抜けたわよ。次の人どうぞ」
さやか「じゃあ次はまどかね」
まどか「むっ…はぁい」
しばらくしてまどかの細指が奥の岩場を掴もうと奥へ奥へつっこんでいるのがほむらには見えた。
やがて攻めるポイントを掴んだのか、ピンク色の髪がピョンとはねながら此方へ向ってきているのが分かる
ほむらは穴から出掛かったまどかの手をとって自分の元へと引っ張り上げた。
ほむら「まどか…」ホムホム
まどか「どさくさに紛れてなにしてるの?」
ほむら「え…あ、ごめんなさい」
まどか「…」
まどね「…後でね」
ほむら「!!」
-
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:34:24.09 ID:oAd+NYDT0
-
まどね→まどか後でねの略
まどか「抜けたよー!」
杏子「よし、次はさやかか?」
さやか「なにいってるの。あんたの方がスレンダーでしょうが」
杏子「え!?そ、そうなのか…」
さやか「ぁ……もうしょうがないなぁ。じゃあ先に行くよ」
杏子「お、おう」
まどかに続いてさやかが穴に向かい始めた。
多少胸が引っかかって「うぐぅ」と声が漏れていたが、ほむらは問答無用で勢い良く引っ張りあげてやった。
さやか「いたたた…なにすんの!」
ほむら「別に…」
さやか「はぁ?…もう。杏子ー!あがったよー!」
杏子「おーぅ。じゃああたしもいくよー」
そのときだった。
-
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:41:58.44 ID:oAd+NYDT0
-
「まってえええええええええ」
杏子「あ!?」
さやか「どうしたの!?」
杏子「ま、マミだ。マミが来たぞ!」
一同「」
全身コウモリのアレまみれになった金髪の魔法少女が泣き叫びながら杏子の下へと走り寄ってきている。
マミ「ひどいじゃない!私を置いていくなんて!」
杏子「あ?元はといえばお前が暴走したりするからだろうが」
マミ「暴走?…何の事よ」
杏子「(こういう状況でファックって使うんだろうな…)」
ほむら「ちょっと!大丈夫なの?」
杏子「あぁ!もう正気に戻ったらしい」
マミ「だから正気とか一体何の話?」
杏子「それはともかく、ココはデブの穴といってな」
マミ「ビクッ」
-
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:47:20.67 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「この洞窟の中でも一番狭い穴みたいだ。だから一人ずつぬけなきゃならねえ」
杏子「とりあえず細い順で抜けてってるんだ。先にあたしが抜けるからその後お前も追って来てくれ」
マミ「ピクピク」
杏子「ん?どうした」
マミ「デブとか細い順とか!そんなに私を馬鹿にしたいの!」
杏子「ち、違う…」
マミ「もう信用できないわ!私の事だって置いていくし」
杏子「だからそれはお前のせいで」
マミ「だからなにがあったのよ!」
杏子「(あぁめんどくさい)」
-
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:51:52.81 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「わかった、わかった。マミから先にいっていいよ」
マミ「ふん…」
杏子「おーい。何か良く分からないんだけどマミから先に行く事になったからー」
一同「えぇ!?」
マミ「なによ!あなたたちまで私を馬鹿にするの!?」
一同「い、いいえ…」
マミ「それじゃあ行くわよ!」
まどか「だ、だいじょうぶかな」
ほむら「胸が通ればあとはどうにでもなるでしょ」
マミ「…!…あれ?」
マミ「…うっ!うっ!……」
マミ「肩が抜けないわ」
一同「」
-
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:56:02.99 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「胸囲があるぶん肩まわりも太いのかな?」
ほむら「そんな事をいっている場合ではないわ」
まどか「杏子ちゃーん。一度そっちからマミさんを引っ張って穴から出してあげてよー」
杏子「おっけー!」
マミ「嫌よ!」
一同「!」
マミ「ここで戻されたらあなた達は私を置いてさっさといってしまうんでしょう!?」
ほむら「そんなことしないわ」
マミ「ウソ!もう既にしたじゃない」
まどか・さやか「(めんどくさいなぁ)」
-
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:01:28.91 ID:oAd+NYDT0
-
さやか「しょうがない。なんとしてでもマミさんを引っ張り上げよう!」
ほむら「仕方ないわね」
まどか「うん、しょうがないね」
さやか「さぁマミさん手をだして!」
マミ「うっ、うぅ…!」
ほむら「そうそのまま腕を前に突き出して!」
マミ「いた、痛いわ…!」
杏子「がんばれ、マミ!お前ならやれる!」
マミ「なによ…デヴのなにがわるいのデヴの…」
マミ「デヴでヴォッチなら通れないっていうの!!」
-
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:07:39.04 ID:oAd+NYDT0
-
マミ「でも、それでも私は生きたいのよ。巴マミらしく生きたい!」
マミ「他の皆のように楽しく、皆と…!」
マミ「だから…だから…!」
マミ「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
さやか「マミさんの乳圧が岩盤を押しのけてゆく…」
ほむら「これがグラマラスの力、だというの…」
まどか「(わけがわからないよ)」
その勢いのままマミは無事にデブの穴をぬけ、続いて杏子も脱出した。
乳圧による岩盤圧迫による影響は現時点では定かでない。ただ少なくとも岩盤崩落の危険性はないと考えられる。
まさにマミの生への執念が為せた奇蹟であった。
-
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:17:54.19 ID:oAd+NYDT0
-
その夜。
さやか「はい!こんばんわ!」
まどか「こんばんは!」
さやか「さて本日、無事に全ての日程を終えることができました!」
まどか「わー!わー!」
さやか「つい一週間前はほむらにばれるんじゃないかと不安だったけど」
まどか「そうだね。さすがにサッカーファンって設定はキツかったよ」
ほむら「あのヘドバンって演技だったのね。そっちの方が驚きだわ」
さやか「最後のグア・なんちゃらではなんか感動的な冒険になったしね」
杏子「本人は胸腫らしてひぃひぃいってるけどな」
-
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:18:50.06 ID:oAd+NYDT0
-
まどか「それにしても今日でマレーシアともお別れかぁ…ちょっと寂しいな」
ほむら「まどか…」ホム
まどか「最初は思いつきだったけど、みんなとこうしてあの街を離れて、こんな遠い国に来ても私たちは友達でいられた」
まどか「それがなんだかとっても嬉しいなって!」
ほむら「ええ。そうね」
杏子「まぁ出会ったばかりの頃は色々あったからなぁ」
さやか「だねぇ…」
ほむら「だからこそ今こうしてみんなと居る事が幸せなのよね」
まどか「…うん!」
-
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:24:29.53 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「まぁ…けど」
まどか「ん?」
ほむら「しばらくあなたたちとは距離をとりたいわ」
まどか・さやか「えええええええ」
まどか「どうして!」
さやか「どうして?」
ほむら「たかがドッキリの為にここまでするなんて正気じゃないもの…」
まどさや「(正論過ぎる)」
ほむら「その上、私は今回の一件で激しく自尊心を傷つけられたし…」
まどか「あ、トイレのこと?そんなの気にする必要ないよwwもう何度か見たことあったし」
ほむら「えっ」
まどか「えっ」
-
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:31:15.48 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「まぁ仕方ねえよな」
ほむら「貴女も共犯じゃないの。同罪よ」
杏子「えぇー!」
ほむら「とにかく、あなた達とはむこう1年くらい絶交ね」
まどか「そんなぁ…ほむらちゃん」
ほむら「…」ホムン!
杏子「じゃあ来年になったらいいってことか?」
ほむら「…まぁ考えておいてもいいわ」
まどか「ほむらちゃん…♪」
さやか「けどさぁ…」
ほむら「なに?」
さやか「これで来月あたりにまたドッキリしかけたらびっくりするだろうねwww」
まどか「ねーw」
ほむら「いや、びっくりはもういいから」
まどか☆どうでしょう~マレーシア・ジャングル編~ 完
-
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:34:24.82 ID:6Xu9YiUK0
-
乙マミ!
-
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:36:44.04 ID:fKkJ+Ic0O
-
乙!
どうでしょう好きにはたまらない
-
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:37:06.41 ID:oAd+NYDT0
-
翌朝の後日談
ほむら「……」
ほむら「……」
ほむら「…ちょっと」
ほむら「…起きて」
さやか「あぁ…なぁに…」
ほむら「こっち…きて」
さやか「…?」
-
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:39:24.13 ID:oAd+NYDT0
-
杏子「ふふふ…w」
さやか「なに、杏子も呼び出されたの?」
さやか「朝っぱらから一体なんなのよ」
ほむら「…ねぇ、帰国する日に言うのもアレだとおもったけど」
ほむら「やっぱり気に入らないから言わせてもらうわ」
さやか「……はぁ?」
-
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:42:13.40 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「私のベッドなのだけど…」
さやか「…ぁ」
ほむら「私、結局この一週間一度もまともなベッドで眠らせて貰えずにこのソファーベッドで寝てきたけれど」
ほむら「好い加減酷すぎるわ」
さやか「なにがさ?」
ほむら「これ見てよ…」
さやか「ベッドが割れてるな」
杏子「ふふふ…ww」
-
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:45:32.06 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「おかしいでしょ?」
さやか「まぁ…」
ほむら「なんで私だけこんな自然にセパレートするベットで寝なくちゃいけないの?」
ほむら「そもそも私は貴女たちの被害者なのよ。ジャンケンだかんだというけど、まず貴女はこのベットで寝るべきだったんじゃないかしら」
-
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:48:59.22 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「しかも…これもみて」
さやか「まだあるんだ…」
ほむら「このソファーベット、上半身の方は結構反発する素材なの」
ほむら「けれど下半身の方に体重をかけると…」
さやか「まるで豆腐が崩れるように圧縮されるな」
杏子「ふふふwwww」
-
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:51:52.79 ID:oAd+NYDT0
-
ほむら「おかしいわよね」
さやか「うーん………」
ほむら「私はこの仕打ちに対して謝罪を要求するわ」
さやか「よし、わかった!」
ほむら「土下座してくれるの?」
さやか「まだ飛行機の出発までに半日くらいあるから、ちょっとだけ私の使ってるベットで一緒に寝る?」
ほむら「あなた馬鹿なの?」
-
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:56:36.54 ID:XKXINlCr0
-
さやか「えぇ……」
ほむら「私は、貴女にこのベットを使って寝た上での謝罪を要求してるのよ」
さやか「うーん…」
ほむら「(なにを考える必要があるのかしら…)」
さやか「じゃあさぁ…」
ほむら「なによ?」
さやか「向こうの部屋にも同じソファーベットがあるから」
さやか「それをこっちに持ってきて並べて、飛行機の時間まで一緒に寝てようよ」
ほむら「あなたホントに小学校でてるの!?」
杏子「ふふふwww」
-
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:00:02.88 ID:XKXINlCr0
-
ほむら「私は、貴女に、謝れと言ってるの」
さやか「…うん、分かった!」
さやか「ホントによく言ってくれたよ!握手!」ギュゥ
ほむら「いやいや…握手とかじゃなくて…」
さやか「でもさぁ。そういうことって早くいってくれなきゃさぁ~」
ほむら「私はここに来てからずぅぅっと言ってたつもりなんだけどね」
-
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:04:00.34 ID:XKXINlCr0
-
さやか「そうだね」
ほむら「もう分かってるのか分かってないのかハッキリして欲しいわ…」
さやか「もっと強くいって欲しかったんだよね~」
さやか「ってきり冗談か何かかとおもってたんだよ」
ほむら「そう…それは私に落ち度があったのかもね」
さやか「うん。だからハッキリいえよバーカ!って言わせてもらうよ」
ほむら「なるほど…なるほどね」
杏子「www」
-
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:06:49.20 ID:XKXINlCr0
-
ほむら「杏子、今の発言はちゃんと録画して保存しといてね。重要な証拠物件だから」
さやか「さぁて…それじゃあ朝ご飯食べに行くかっ!」
ほむら「だから謝れって…」
杏子「ふふふww」
マレーシア・ソファーベット編
-
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:14:20.68 ID:XKXINlCr0
-
ソファーベットの件のリクエストは叶えたつもり
2chでこんなにサル食らったのは初めてだったわ
長々とお付き合いいただいてありがとう
そして二作目のSSもスレ乗っ取りして申し訳なかった
-
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:15:57.47 ID:UdMY8TW10
-
乙ほむ
-
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:19:25.11 ID:fVHa2fOiO
-
乙!
つぎは夏野菜なんてどうだい?単発だしDVD出るし
-
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:21:46.94 ID:tDWkm7rLi
-
乙っちまどまど!
-
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:31:43.94 ID:XKXINlCr0
-
夏野菜か。考えとくわい
-
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:45:13.54 ID:Qj4HCvTEO
-
乙

「まどかマギカ」カテゴリの記事
-
- 恭介「さやかは僕をいじめているのかい?」
- 七海やちよ「仲間じゃないわ」環いろは「え?」
- ほむら「まだ……ダメ。。。まだダメよ、まどか///」
- 杏子「今日も何事もない一日だったなー」
- 里美「プレイアデス聖団から抜けだしてきちゃった♪」【かずみ☆マギカ】
- まどか「ほむらちゃん! お風呂でおしっこしちゃいけません!」
- ほむら「本日は曇りのち雨、所により晴れ間が覗くでしょう」
- まどか「QBが口を閉じて喋ってるのはおかしい」
- まどか「ほむらちゃんがループを繰り返すならそれを利用したら……」
- QB「やっべ、身体のスペアが切れたわ」
- さやか「今日はどこに行こうか」
- まどか「人気投票をやろう」
- さやか「余命… 1ヶ月…?」
- さやか「転校生、犯してあげる…」
- さやか「マミさんって、イチイチその髪セットしてるんですか?」
- 2011/07/09(土) 04:24:13
-
つまんねーSSだな
これはこれで才能か
- 2011/07/11(月) 03:06:37
-
藤村さやさやと嬉野あんあんクソワロタ
ミスターほむほむでサイコロの旅も見たいな
夏野菜なら大泉さやか希望
コメントする
全ランキングを表示