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櫻子「家出するぞ!」
- 1 : ◆Tina2b6i.2 2013/09/29(日) 22:29:01.57 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「私、家出するから!」
撫子「…はぁ?」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:33:34.04 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「バカとか残念とか、もううんざりだ!」
撫子「いや…だって事実じゃん」
櫻子「むきーっ! もう出てくから!」
撫子「はいはい、好きにしな」
櫻子「二度と戻って来ないからなっ!」タッ
撫子「あんた今日当番なんだから夕方には帰ってきなよ」
櫻子「わかったー!」
ガチャ
バタン - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:38:33.79 ID:H+V25P0Z0
- ―
櫻子「ふっふっふ…」
櫻子「ねーちゃんは今頃心配してるだろなー…」
櫻子「でもまだ帰ってあげないもんねー!」
櫻子「……」
櫻子「……」
櫻子「…家出したのはいいけど…」
櫻子「特にする事がなかった…」
櫻子「……帰ろうかなー」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:42:57.94 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「でも帰ったら絶対またバカにされるし…」
櫻子「うー…」
櫻子「どうしたらいいんだぁー!」
京子「…おや、さくっちゃんではないかっ!」
櫻子「あっ、歳納先輩!」
京子「そんなに叫んでどうしたの?」
櫻子「聞いてください! 私、家出したんすよ!」
京子「家出?」
櫻子「はい!」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:46:16.28 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「ねーちゃんと花子が残念とか言ってくるから、もう耐えれなくて…」
ポン
櫻子「…!」
京子「わかる!」
櫻子「この気持ち…わかってくれますか!?」
京子「…それもわかる!」
櫻子「歳納先輩っ!」
京子「さくっちゃん!」
ギュー - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:50:23.83 ID:H+V25P0Z0
- 京子「…それで、いつ頃帰るつもりなの?」
櫻子「夕方ですかね」
京子「えっ」
京子「…いつ家出してきたの?」
櫻子「ついさっきです!」
京子「んー…」
京子「……そうなのか!」
櫻子「そうなんです!」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:54:54.88 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「でも特に行くところ無くて困ってたんすよー」
京子「ふむふむ…」
京子「それなら私の家に来る?」
櫻子「えっ、いいんですか!?」
京子「全然いいよ! 今から帰るとこだったし」
櫻子「やったー! それならお願いします!」
京子「はっはっは、私についてくるがいい!」
櫻子「おー!」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 22:55:28.59 ID:NYfQ0JWA0
- ただの外出だこれ
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:02:57.55 ID:H+V25P0Z0
- ―
-京子の部屋-
京子「ちょっと狭いけど、遠慮せずくつろぎたまえ」
櫻子「はーい!」
櫻子「…それにしても、漫画がたくさんありますね」
京子「でしょー」
櫻子「あっ、これ最新刊出てたんだ!」
京子「好きなの読んでいいよー」
櫻子「マジで!? ありがとうございますっ!」
京子「じゃあ私はっと…」ストン
櫻子「? 何するんすか? 勉強?」
京子「君面白い事言うね」
櫻子「いやー、それほどでもっ」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:10:11.16 ID:H+V25P0Z0
- 京子「ちょっと原稿を進めようと思って」
櫻子「原稿? …わっ、漫画のやつだ!」
京子「そそ」
櫻子「そういえば前にあかりちゃんから聞いたんですけど、歳納先輩ってたしか…」
櫻子「ど? どうじ? …漫画描くんですよね?」
京子「うん、同人誌」
京子「冬に向けて急がないと、締め切りに間に合わないからねー」
櫻子「へぇー…」
櫻子「……」ペラッ
京子「……」
京子(無関心!?) - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:15:54.27 ID:H+V25P0Z0
- ―
櫻子「…あ、もうこんな時間だ」
京子「どうせなら今日泊まっていきなよ」
櫻子「お泊まりですか!」
京子「お泊まりです!」
櫻子「ぜひ!」
京子「おっけー!」
櫻子「っと、それなら家に連絡しとかないと…」カチカチ - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:21:09.44 ID:H+V25P0Z0
- 京子「そういえば妹ちゃん、パジャマ喜んでくれた?」
櫻子「はいっ! そりゃーもう!」
京子「それは良かった」
櫻子「でもちょっと大きかったみたいです」
京子「あー、やっぱりか…」
櫻子「また今度ゲーセン行きませんか?」
京子「それなら次は結衣も連れて行こーぜ!」
櫻子「船見先輩もですか! いいですね!」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:26:38.90 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「じゃあ私は向日葵連れて行きます!」
京子「おおっ、ひまっちゃんか! いいね!」
櫻子「四人でエアーホッケーとかやりましょう!」
京子「プリクラも撮ろう!」
櫻子「UFOキャッチャーも!」
京子「いぇーい!」
櫻子「いぇーい!」
パーン - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:30:57.42 ID:H+V25P0Z0
- ―
ガチャ
京子「ご飯お待たせー」
櫻子「おにぎりだ!」
京子「あと適当に色々見繕ってきた」
櫻子「さすが歳納先輩!」
京子「もっと誉めてくれていいのだよ?」
櫻子「先輩すごい!」
京子「えっへん」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:34:08.49 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「食べていいすか!?」
京子「いいよん!」
櫻子「いただきまーす!」
京子「いただきます!」
櫻子「もぐしっ」
京子「もぐっ」
櫻子「……」モグモグ
京子「……」モグモグ - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:40:07.00 ID:H+V25P0Z0
- 櫻子「…なんですかこれ!?」
京子「それはー…」
京子「かにかまだな!」
櫻子「かにかまですか! それはなんですか!?」
京子「これ? これは…グミだ!」
櫻子「グミですか! 斬新ですね!」
京子「でもあんまり美味しくねぇ!」
櫻子「あははは!」
京子「あっはっは!」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:41:25.47 ID:2CGRNoRd0
- 実に楽しそうだ
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:44:18.76 ID:H+V25P0Z0
- ―
櫻子「ごちそうさまでしたっ」
京子「ご、ごちそーさま…」
櫻子「先輩、変なの入れすぎですよ…」
京子「私もそう思う…」
櫻子「なんでチョコとか入れちゃったんすか…」
京子「…反省はしている」
京子「……」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:49:30.30 ID:H+V25P0Z0
- 京子「…はいっ! 次はお風呂入ろー!」
櫻子「お風呂ですか!」
京子「さくっちゃんは一緒に入るの気にするタイプ?」
櫻子「私はあんまり気にしないです!」
京子「よし、じゃあ早速行こう!」
京子「レッツバスタイム!」
櫻子「おー!」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/29(日) 23:55:11.19 ID:H+V25P0Z0
- ―
-お風呂-
櫻子「はぁー、生き返るー…」
京子「二人だと少しせまいねー」
櫻子「そうですねー」
京子「~♪」ブクブク
櫻子「あ、タオルクラゲだ!」
京子「ばん!」ブシュ
櫻子「あー…」
京子「儚い命だった…」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:01:32.59 ID:JsEkSx9a0
- 京子「…よしっ!」ザバッ
京子「さくっちゃん、私が頭を洗ってあげよう」
櫻子「おぉー」
京子「ささ、こちらへ」
櫻子「いやー、すいませんねぇ」
京子「では早速…」
京子「わしゃわしゃー」
櫻子「わー」
京子「かゆいとこは無いですかー?」
櫻子「ないでーす」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:09:07.44 ID:JsEkSx9a0
- 京子「~♪」
櫻子「…えへへ」
京子「ん、どしたの?」
櫻子「なんか懐かしいなーって思ったんです」
京子「懐かしい?」
櫻子「はい、小さい時によくねーちゃんに頭を洗ってもらってて…」
櫻子「こうやって他の人に洗ってもらうのは久しぶりで、なんか落ち着…くあああぁぁぁ!」
京子「何事!?」
櫻子「目に泡がぁぁぁ!」
京子「あ、ごめん! シャワーっと…」キュッ
ジャー
京子「うおっ!? 冷たっ!」
櫻子「ぎにゃああぁぁぁ!」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:14:13.02 ID:JsEkSx9a0
- ―
櫻子「あ、そういえば着替えが無いです!」
京子「心肺ゴム用! 私のを貸してあげよう!」
京子「ついでにお揃いのトメイトゥパジャマも貸してあげよう!」
櫻子「おおっ! ありがとうございます!」
京子「ふっふっふ、準備バッチ万端よっ!」
櫻子「下着っていつ返せばいいですか?」
京子「月曜日でいいよん」
櫻子「わかりました!」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:15:29.06 ID:MRnbtlfh0
- 心肺ゴム用…
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:19:32.51 ID:JsEkSx9a0
- ―
-京子の部屋-
櫻子「ふぁー…」
京子「眠い?」
櫻子「はい…」
京子「そんじゃ、そろそろ寝よっかー」
櫻子「えーっと…どこで寝ればいいですか?」
京子「ベッド!」
櫻子「えっ、じゃあ先輩はどこで寝るんすか?」
京子「ベッド!」
櫻子「二人ともですか!?」
京子「そだよ! そこそこ広いからいけるっしょ!」
櫻子「そうですね!」 - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:23:58.28 ID:JsEkSx9a0
- 京子「じゃあ電気消すよー」
櫻子「はーい」
カチッ
櫻子「……」
京子「……」
櫻子「……」
京子「…とうっ!」コチョコチョ
櫻子「ひょあっ!? な、なんれすか!?」
京子「いやー、さくっちゃん寝そうだったから」
櫻子「ちょうろ寝そうらったんれすけど…」
京子「もう少し話しようぜー」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:29:24.30 ID:JsEkSx9a0
- 櫻子「は、話って…なんれすか…」
京子「色々!」
櫻子「いろ…いろ……」
櫻子「……」
京子「…えい」コチョコチョ
櫻子「ふぉあ!? お、おきてますから…」
京子「冗談冗談、起こしちゃってごめんね」
櫻子「ふぁい…」
京子「おやすみ、さくっちゃん」
櫻子「おやすみ…らさい…」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:34:31.20 ID:JsEkSx9a0
- ―
-翌日-
櫻子「それじゃ、私は帰りますねっ」
京子「うん」
櫻子「昨日はほんとにありがとうございました!」
京子「いいっていいって!」
櫻子「すっごく楽しかったです!」
京子「私も楽しかったよー」
京子「またいつでも遊びに来てね!」
櫻子「はい! ではまた!」
京子「ばいばーい!」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:38:14.73 ID:JsEkSx9a0
- ―
-大室家-
櫻子「たっだいまー!」
花子「おかえりだし」
撫子「櫻子、ちょっといい?」
櫻子「なになに? もしかして超心配したとか?」
撫子「あのさぁ…私ちゃんと当番だから夕方には帰るように言ったよね?」
櫻子「あっ…」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:44:09.86 ID:JsEkSx9a0
- 撫子「それなのにこの適当なメールは何?」
櫻子「いや、それは…」
撫子「罰として今日から一週間…」
撫子「全部あんたの当番だからね!」
花子「家出なんてバカな事するからだし…」
櫻子「うおおおおん!」
―
-京子の家-
京子「で、また戻って来たと…」
櫻子「はい」
終わり - 67 : ◆Tina2b6i.2 2013/09/30(月) 00:44:56.27 ID:JsEkSx9a0
- ありがとでした
京さくもいいなーって思ったんです - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:45:53.18 ID:czT5iCSr0
- 素晴らしかった
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/30(月) 00:46:42.17 ID:INZSU74qi
- やっぱり気の合うコンビだったな
乙!

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